2013-08-07(Wed)
一郎+太郎=日本の未来 が逆証明されている
山本太郎さんへの攻撃は、日に日に激しくなってきた。
予想されたこととは言え、そのスピードは異常に速い。
今のところ週刊誌でのゴシップ的な話だが、たぶん告発して裁判に持ち込む自称市民団体がすぐにでもあらわれるだろう。それどころか、検察の暴走のほうが早いかもしれない。
太郎さんにこれからおきることは、ほぼ予測できる。それは、小沢一郎さんを巡って、これまでの4年間におきたことそのままだからだ。
自民党や自由党時代からの小沢さんファンの中には、山本太郎というキャラクターが苦手な人もいるかもしれない。
反原発活動家というイメージが拭えずに、敬遠している人もいるかもしれない。
しかし、そう言う方にこそ、よく目を見開いて見ていただきたい。
戦後の、少なくともこの20年間でこれほど異常な攻撃、弾圧を受けるのは小沢一郎と山本太郎だけだ ということを。
戦前あれほどの過酷な弾圧をうけた共産党。志位さんは異常にハイテンションだけれども異常な弾圧は受けていない。1955年以降、共産党はネガキャンはかなりあったが弾圧を受けたことはない。(弾圧を後押しする側には回ったけれど)
一貫して反自民党の立ち位置をキープしてきた社会党。自社政権でそのポジションを自ら投げ捨ててしまったとは言え、やはり自民党政権下にあって庶民側の立場に立ってきた社民党。残念ながら党首を放り出してしまったが、福島さんは頑張っていたと思う。しかし、その社民党も福島さんも、弾圧されたという話は聞かない。
では、なんで小沢一郎と山本太郎は、露骨な弾圧にさらされるのか。
それは、明らかに彼らは共産党や社民党とは「ちがう」からだ。
「ちがう」のは政策ではない。
政策は、今や共産党も社民党も生活の党も山本太郎も、ほとんど変わらない。
どこが違うのか探すのに骨が折れるくらいだ。
「ちがう」のは、以下の三点だ
1.体制を変える気があるかどうか
2.それが本気かどうか
3.それに現実味があるかどうか
この三つの条件がそろったとき、「平和」に見える日本の様相は一変する。
マスメディアが先鞭を付け、検察・警察が牙をむき、裁判所までが一体になって襲いかかってくる。
これは、2009年からの陸山会事件の実相を知っている人ならば、誰もが実感したことだ。
共産党や社民党がなぜ弾圧されないのかというと、その主張は同じでも、1~3の条件がないからだ。
彼らは、自民党政権下にあって、少しでも庶民の暮らしをマシにしようと努力しているのであって、政権そのものをひっくり返そうとは思っていない。
思ってもいないからもちろん現実味もない。
そのような体制内で生活改善するための努力も必要なのであって、彼らの存在を否定するものではないが、しかしあくまでそういう存在なのだ。
自民党にしてみれば、鬱陶(うっとう)しいけれども脅威ではない。
ところが、小沢一郎と山本太郎は、そうはいかない。
共産党や社民党に対しては、言うことを聞いてやらなくても、「~~反対」「~~べきだ」という正論を延々と繰り返すだけだが、一郎と太郎は、「聞かぬなら聞かしてみせよう」と動き出す。
小沢一郎は政権を本気で取りに来るし、山本太郎は温和しいはずの日本人の心に火を付ける。
■■
小沢さんへの弾圧そのものは、ある意味想定されたことだった。
権力を取りに行く以上、そのくらいの反撃はあって当然だ。
だが、非常に残念だったのは、その弾圧に一丸となって反撃できなかったことだ。
ことの本質に気がつき、小沢ファンならずとも小沢頑張れと声を上げたのは、ごく一部の人たちだった。
後ろから石を投げてくれた共産党は言うにおよばず、社民党ですら口を濁してむしろ小沢さんに批判めいたことを言ったりした。
民主党内の小沢潰しは、これは想定内のほうに属する。前原や仙谷などを抱えこまなければ政権を取れなかったという、あの時点での歴史的な限界とも言える。
あの代表選で、小沢派と反小沢派に真っ二つになったところまでは、弾圧が始まったころから予想されたことだ。
問題はそのあと。
小沢グループと思われた100数十人の中から、次々と日和見が出たこと。
民主党にすがりつく人、すっかり寝返ってしまう人、離党はしたけれどもフラフラと腰の定まらない人、風になってどこかへ飛んで行ってしまう人。
※時間切れにて、続きはまた夜に
さて、夜です。
この間に、何が気に触ったのか、ツイッターでこの記事を批判して「本来ならブロックだがリムーブにとどめた」と温情をかけてくれる方が登場したりして、記事が完結しないうちにかなり多くの方にこの記事はみていただいたようだ。
ちなみに、私はこの時間になるまでに、別件で社民党の党員や支持者の人たちに会う機会があり、今後の連携の可能性を考えながらかなり議論をしてきた。そんなわけでネットで人のことをあれこれ批判しているヒマは、私にはない。
※※
小沢グループの次の過ちは、50数人になってしまったことから、選挙開始直前に小沢一郎の看板を下ろして日本未来の党になってしまったことだ。
嘉田さんなどと連携したことが間違いなのではない。本来は連携、共闘をするべきところを、党を統合してしまったのが間違いだった。
党は,理想と目的を同じくする人たちの結社であり、当面の課題ごとに頻繁に組み替えるものではない。それでは信頼を得られない。
あくまでもそれぞれの党を残しながら、例えば「日本の未来」という政治団体を作って統一戦線を組むべきだった。
古くからの小沢ファンは、穏健保守ではなくなったと失望し、古くからの反原発派は、元自民党は信じられないと敬遠した。
それでも340万票を集めたけれども、結果は惨敗。100人をはるかに超える落選者。その半数が供託金没収となった。
その焼け野原をそのままにして臨んだ今回の参議院選挙。
結果がこうなることは、およそ想像できる範囲だった。
総選挙では社民党と共産党から100万票づつが流れていたものが、本来の支持政党に戻り、得票数はわずかに94万票。選挙区も含めてゼロ議席。
そんな真っ暗闇のなかで、一人気炎を吐いたのが山本太郎さんだった。
東京だけで66万票を獲得し、文句なしの当選。
私は東京までは行っていないのでハッキリは分からないが、ネットや動画で見る限り、なんと言っても太郎さんの演説の力が大きかったように見える。
つまり、言葉が届いている。
この点は、小沢一郎さん本人も含め、生活の党の幹部、党員、支持者、そろって学ばなくてはならないだろう。
太郎さんがいくら芸能人でも、決してスーパースターではない。
比例区とは単純比較できないものの、日本中で知らない人のないアントニオ猪木ですら、個人票は全国で35万票しかなかったのだから、やはり東京だけ、しかも組織票ゼロで66万票はすごい数だ。
届く言葉とは何なのか。
そのことを、今回惨敗した生活の党は徹底的に考えてもらいたい。
一方で、山本太郎さんは、政治は素人だ。
永田町の魑魅魍魎は、全くの未体験ゾーン。水先案内人無しで突き進むのは、労多くして功少なしということになる。
さっそくというか、離婚の話をめぐって太郎さんはかなり困った事態になっている。
永田町と選挙を知り尽くしている小沢秘書軍団にこそ、山本太郎防衛隊をお願いしたい。
もしそれができずに、この危急存亡の時に小沢さんの顔だけ見ている秘書や側近では、これからの時代は戦えない。
太郎さんも、被弾圧の先輩である小沢氏に、直接教えを請い、協力を依頼すべきだ。
丸腰では、たたかい始める前に蜂の巣だ。
この連携が成立し、そこに体制内とはいえ良識ある社民党などが合流すれば、まだまだ微々たる勢力とは言え、動き始める核はできる。
一気に問題が解決する明るい未来は見えないけれども、細く険しくても先へと続いている道はみえてくる。
それが、未来だ。未来はある。
一郎と太郎がしっかりと連携したとき、わずかながらも未来は見えてくる。


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予想されたこととは言え、そのスピードは異常に速い。
今のところ週刊誌でのゴシップ的な話だが、たぶん告発して裁判に持ち込む自称市民団体がすぐにでもあらわれるだろう。それどころか、検察の暴走のほうが早いかもしれない。
太郎さんにこれからおきることは、ほぼ予測できる。それは、小沢一郎さんを巡って、これまでの4年間におきたことそのままだからだ。
自民党や自由党時代からの小沢さんファンの中には、山本太郎というキャラクターが苦手な人もいるかもしれない。
反原発活動家というイメージが拭えずに、敬遠している人もいるかもしれない。
しかし、そう言う方にこそ、よく目を見開いて見ていただきたい。
戦後の、少なくともこの20年間でこれほど異常な攻撃、弾圧を受けるのは小沢一郎と山本太郎だけだ ということを。
戦前あれほどの過酷な弾圧をうけた共産党。志位さんは異常にハイテンションだけれども異常な弾圧は受けていない。1955年以降、共産党はネガキャンはかなりあったが弾圧を受けたことはない。(弾圧を後押しする側には回ったけれど)
一貫して反自民党の立ち位置をキープしてきた社会党。自社政権でそのポジションを自ら投げ捨ててしまったとは言え、やはり自民党政権下にあって庶民側の立場に立ってきた社民党。残念ながら党首を放り出してしまったが、福島さんは頑張っていたと思う。しかし、その社民党も福島さんも、弾圧されたという話は聞かない。
では、なんで小沢一郎と山本太郎は、露骨な弾圧にさらされるのか。
それは、明らかに彼らは共産党や社民党とは「ちがう」からだ。
「ちがう」のは政策ではない。
政策は、今や共産党も社民党も生活の党も山本太郎も、ほとんど変わらない。
どこが違うのか探すのに骨が折れるくらいだ。
「ちがう」のは、以下の三点だ
1.体制を変える気があるかどうか
2.それが本気かどうか
3.それに現実味があるかどうか
この三つの条件がそろったとき、「平和」に見える日本の様相は一変する。
マスメディアが先鞭を付け、検察・警察が牙をむき、裁判所までが一体になって襲いかかってくる。
これは、2009年からの陸山会事件の実相を知っている人ならば、誰もが実感したことだ。
共産党や社民党がなぜ弾圧されないのかというと、その主張は同じでも、1~3の条件がないからだ。
彼らは、自民党政権下にあって、少しでも庶民の暮らしをマシにしようと努力しているのであって、政権そのものをひっくり返そうとは思っていない。
思ってもいないからもちろん現実味もない。
そのような体制内で生活改善するための努力も必要なのであって、彼らの存在を否定するものではないが、しかしあくまでそういう存在なのだ。
自民党にしてみれば、鬱陶(うっとう)しいけれども脅威ではない。
ところが、小沢一郎と山本太郎は、そうはいかない。
共産党や社民党に対しては、言うことを聞いてやらなくても、「~~反対」「~~べきだ」という正論を延々と繰り返すだけだが、一郎と太郎は、「聞かぬなら聞かしてみせよう」と動き出す。
小沢一郎は政権を本気で取りに来るし、山本太郎は温和しいはずの日本人の心に火を付ける。
■■
小沢さんへの弾圧そのものは、ある意味想定されたことだった。
権力を取りに行く以上、そのくらいの反撃はあって当然だ。
だが、非常に残念だったのは、その弾圧に一丸となって反撃できなかったことだ。
ことの本質に気がつき、小沢ファンならずとも小沢頑張れと声を上げたのは、ごく一部の人たちだった。
後ろから石を投げてくれた共産党は言うにおよばず、社民党ですら口を濁してむしろ小沢さんに批判めいたことを言ったりした。
民主党内の小沢潰しは、これは想定内のほうに属する。前原や仙谷などを抱えこまなければ政権を取れなかったという、あの時点での歴史的な限界とも言える。
あの代表選で、小沢派と反小沢派に真っ二つになったところまでは、弾圧が始まったころから予想されたことだ。
問題はそのあと。
小沢グループと思われた100数十人の中から、次々と日和見が出たこと。
民主党にすがりつく人、すっかり寝返ってしまう人、離党はしたけれどもフラフラと腰の定まらない人、風になってどこかへ飛んで行ってしまう人。
※時間切れにて、続きはまた夜に
さて、夜です。
この間に、何が気に触ったのか、ツイッターでこの記事を批判して「本来ならブロックだがリムーブにとどめた」と温情をかけてくれる方が登場したりして、記事が完結しないうちにかなり多くの方にこの記事はみていただいたようだ。
ちなみに、私はこの時間になるまでに、別件で社民党の党員や支持者の人たちに会う機会があり、今後の連携の可能性を考えながらかなり議論をしてきた。そんなわけでネットで人のことをあれこれ批判しているヒマは、私にはない。
※※
小沢グループの次の過ちは、50数人になってしまったことから、選挙開始直前に小沢一郎の看板を下ろして日本未来の党になってしまったことだ。
嘉田さんなどと連携したことが間違いなのではない。本来は連携、共闘をするべきところを、党を統合してしまったのが間違いだった。
党は,理想と目的を同じくする人たちの結社であり、当面の課題ごとに頻繁に組み替えるものではない。それでは信頼を得られない。
あくまでもそれぞれの党を残しながら、例えば「日本の未来」という政治団体を作って統一戦線を組むべきだった。
古くからの小沢ファンは、穏健保守ではなくなったと失望し、古くからの反原発派は、元自民党は信じられないと敬遠した。
それでも340万票を集めたけれども、結果は惨敗。100人をはるかに超える落選者。その半数が供託金没収となった。
その焼け野原をそのままにして臨んだ今回の参議院選挙。
結果がこうなることは、およそ想像できる範囲だった。
総選挙では社民党と共産党から100万票づつが流れていたものが、本来の支持政党に戻り、得票数はわずかに94万票。選挙区も含めてゼロ議席。
そんな真っ暗闇のなかで、一人気炎を吐いたのが山本太郎さんだった。
東京だけで66万票を獲得し、文句なしの当選。
私は東京までは行っていないのでハッキリは分からないが、ネットや動画で見る限り、なんと言っても太郎さんの演説の力が大きかったように見える。
つまり、言葉が届いている。
この点は、小沢一郎さん本人も含め、生活の党の幹部、党員、支持者、そろって学ばなくてはならないだろう。
太郎さんがいくら芸能人でも、決してスーパースターではない。
比例区とは単純比較できないものの、日本中で知らない人のないアントニオ猪木ですら、個人票は全国で35万票しかなかったのだから、やはり東京だけ、しかも組織票ゼロで66万票はすごい数だ。
届く言葉とは何なのか。
そのことを、今回惨敗した生活の党は徹底的に考えてもらいたい。
一方で、山本太郎さんは、政治は素人だ。
永田町の魑魅魍魎は、全くの未体験ゾーン。水先案内人無しで突き進むのは、労多くして功少なしということになる。
さっそくというか、離婚の話をめぐって太郎さんはかなり困った事態になっている。
永田町と選挙を知り尽くしている小沢秘書軍団にこそ、山本太郎防衛隊をお願いしたい。
もしそれができずに、この危急存亡の時に小沢さんの顔だけ見ている秘書や側近では、これからの時代は戦えない。
太郎さんも、被弾圧の先輩である小沢氏に、直接教えを請い、協力を依頼すべきだ。
丸腰では、たたかい始める前に蜂の巣だ。
この連携が成立し、そこに体制内とはいえ良識ある社民党などが合流すれば、まだまだ微々たる勢力とは言え、動き始める核はできる。
一気に問題が解決する明るい未来は見えないけれども、細く険しくても先へと続いている道はみえてくる。
それが、未来だ。未来はある。
一郎と太郎がしっかりと連携したとき、わずかながらも未来は見えてくる。


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