2017-06-24(Sat)

カケを隠すためにカイケンを振り回す安倍晋三

ここ数ヶ月の安倍晋三の挙動を見ていても、加計学園はホンマにやばい案件なのだということがわかる。

ヤバいというのは、今時の「ヤバい」ではない。
古来、江戸時代より使われて、出川哲朗によって受け継がれているあの「ヤバい」である。つまり、悪いことが起きそうな事態 という意味である。

誰にとって悪いことがおきそうなのかというと、もちろん安倍晋三にとってでもあるのだが、同時に国民にとっても極悪の時代他おきそうなヤバい案件なのである。
なぜか。

安倍晋三にとって加計問題がヤバいと言うことは、今さらここで繰り返すまでもない。
普通の、というか、1mmくらいは常識の残っている政権だったら、とっくの昔に3回くらい総辞職しているはずのヤバさ加減だし、政権が変われば塀の向こうに住まいしてもらうくらいのヤバさである。

行政をゆがめて自分の腹心の友に100億を超える公有財産と、特権的な認可を与えてしまったのだから、少なくとも背任罪、全部バレれば収賄罪までいくかも知れない。
しかし安倍晋三にとって幸運なのは、安倍政権とそれをとりまく司法にも立法にも、1mmの常識は残っていなかった。
というか、安倍官邸による常識一掃作戦が完遂された後に、森友&加計問題が暴露された。

だから、司法、立法、行政 というこの国の権力からは安倍晋三は一切攻撃される心配はない。
大阪地検特捜部も、近畿財務局には一切手を触れることなく、籠池だけを集中攻撃しているし、加計問題に至っては司法はノータッチである。
行政は官邸が完全ににらみをきかせ、文科省のように情報が漏れ出た場合は、機密漏洩として恫喝する。財務省などはなにも「指導」しなくても、パソコンをすべて入れ替えてまで隠蔽してくれる。
立法の国会ももちろん3/4近くを与党と偽野党で占め、さらには民進とも裏で握って大過なく閉会できるようにとりはからった。

その意味では、安倍晋三にとってモリでもカケでももってこい、てことなのかも知れないが、残念ながらまだ日本には選挙という制度が残っている。安倍路線の最後の仕上げは、緊急事態条項で選挙を停止してしまうことなのだろうが、まだしばらくはそこまでは至らない。
そこで問題になるのが、世間の評判、支持率である。

森友学園は、学校ごと葬ったし、籠池氏も獄中に閉じ込めておくからなんとかなるかもしれないが、加計学園は来年こそ開校だし、前川元事務次官もそう簡単に黙らせることはできそうにない。
それにくわえて、詩織さんが告発したアベ友=山口敬之の強姦行為を、安倍官邸ぐるみで隠蔽したことが、国内では情報統制したのに海外で広まり始めている。

なにかマズいことがおきると、口当たりのいい政策をやって見せてごまかす、というのは世間一般の普通の悪人のやることだ。
しかし、安倍晋三はそんな普通の悪人ではない。
なにかマズいことがおきると、もっと凄まじくマズいことをやらかしてごまかす、というのが安倍流だ。

森友が発覚すれば、共謀罪を持ち出す。
担当大臣にはわざわざ金田という最低のキャラクターを据えて、野党のターゲットにさせる。
野党もまんまとその作戦にのせられて、森友よりも共謀罪に引きずられていく。

そこに加計学園が加わると、より危機感をつのらせた安倍官邸はより強烈な悪事を考えた。
そうだ、法務委員会を吹っ飛ばして、中間省略で本会の超弩級強行採決だ!
こんだけ悪いことすれば、野党も加計学園をおいといて強行採決反対と騒いでくれるだろう。

ただし、国会の会期は迫っているし、野党が本気で時間稼ぎをしたら、共謀罪が通らなくなるかも知れない。
いやいや大丈夫。民進党は「はんた~い」のポーズはとるけど、最後は法案通るようにしますから、と約束してるし。
不信任案もちょこっと出すだけで、最後まで徹底抗戦なんてしないって、NさんやYさんとは話ついているので大丈夫です。
という官邸スタッフの言葉を信じ、安倍晋三は自らの罪を誤魔化すためだけに、世紀の悪法たる共謀罪を通してしまったのだ。

ところが、加計と森友の事件は、あまりにも安倍夫妻の関与があからさまであり、「ずっこい」「きったねえ」という素朴な国民感情をかき立てずにおかない。
せっかく無理くり国会を閉会したのに、このままだと支持率は回復どころか下がり続けるかも知れない。
万が一、東京都議選で大負けしたら、さすがの官邸独裁体制も安倍晋三を切り捨てるかも知れない。



優秀な安倍官邸は、5月にはすでに逃げ道を考えていた。
「カケをかくすためには そうだ カイケンだ!」

自分と自分の友人の悪事を隠すという、きわめて個人的なご都合のために、なんと!ぬああんと! 日本国の憲法かえちゃお というのだ。
いくら改憲主義者でも、このあまりにもかる~~~い、あまりにもご都合主義の改憲には、ビックらこいて腰を抜かすのかと思ったら、意外や意外、自民党憲法改正推進本部は安倍様のご意向ならご都合改憲でも何でも結構でございます、と平身低頭している。

日経新聞の記事が削除されているようなので、キャッシュをコピーしておく

自民憲法族「改正には妥協が必要」 与野党協調に岐路
急展開の改憲論議
2017/6/14 日本経済新聞


 5月12日、自民党憲法改正推進本部のインナー会合。首相補佐官の柴山昌彦(51)の発言に室内は静まり返った。「憲法改正論議は高村さんと北側さんのパイプを生かすべきだ。これは首相官邸の意向です」。視線の先には、これまで党内の改憲論議を主導してきた本部長の保岡興治(78)、本部長代行の船田元(63)らの姿があった。
(引用以上)

まったく加計学園問題と同じ構図だ。
官邸が「首相のご意向」をふりかざして、議論をねじ曲げる。
これまでの議論をすべてねじ曲げられたほうは、「首相のご意向」のご威光に膝を屈し、ひれ伏してしまう。

そしてすかさず、「おしりを切って」きた。
これまた加計とおんなじだ。

自民、改憲案を今秋提出 臨時国会に前倒し
2017.6.25 中日新聞


20170621-1.jpg
(引用以上)

ちなみに、これまで自民党の改憲を引っ張ってきた船田元が、森友学園問題で安倍様に反抗的な発言をしたので、おもいっっっきり顔に泥を塗りたくってやろうという憎悪も感じるこの安倍改憲案のごり押しは、とうぜんながら自民党改憲草案とはまったく別物だ。
別物だから自民党草案よりはマシに見えるけれども、核心の部分で草案の精神を受け継いでいる。

9条3項に自衛隊を明記するということばかり注目されているが、本当の目玉は「緊急事態条項」をすべり込ませ、国政選挙を実質的に無期限延期することができるようにする ってことだ。

つまり、加計問題で安倍晋三が唯一心配しなくてはならなかった、世間の声や支持率を、気にしなくてもよくなるのである。
来年の夏以降に、憲法改正の国民投票。これは公選法の規制がないから、自民党はアホほどカネを使って全国のテレビもラジオも新聞もネットも街頭も埋め尽くすことができる。
衆院解散総選挙を同日投票にすれば、国民投票のうるとら金満選挙の勢いでなんとか過半数を失うことはない。そして、2019年には都合よくテロ事件がおきるか、都合よくミサイルが飛んできて、「緊急事態」宣言。
もはや、半永久的な安倍政権の完成である。

ここまでくれば、もうモリとかカケとか言うやつは、片っ端から密告して、あるいは、密告があったことにして共謀罪で逮捕しまくる。
たとえ有罪にはできなくとも、普通のサラリーマンや主婦にとって、逮捕される≒人生終わる ということだ。
安倍様は、やっと枕を高くして眠れるというものだ。

今、日本の支配層としての自民党にどれだけ改憲の必要性があるのかというと、実はほとんどない。

【報道特集】田原総一郎の暴露話「憲法改正の必要がなくなった」が波紋【2017年5月13日】

TBS報道特集: 田原総一朗氏が去年の秋に安倍首相から「大きな声じゃ言えないんだけど、憲法改正をする必要がなくなったんです、、集団的自衛権の行使を認めたらアメリカは何も言ってこなくなった。多分アメリカは満足してるんだと思う」との打ち明け話
(引用以上)

じゃあなんで、こんなに急いで改憲すんの? て話だ。
歴史に名を残す? いやいや 少し後になったら「なんでこんなお粗末な改憲したんだ」という酷評は、右からも左からもでることは間違いない。
右からの意見としては、石破茂の論がまっとうだ。それは、腹の中では自民党議員の(何か考える能力のある)議員は全員思っているだろう。安倍晋三自身も、たぶん自覚はしている。
だから、歴史に汚名を残すことはあっても、良い意味での名を残すことにはならないということは、少なくとも官邸の頭の良いスタッフは皆わかっている。

それでも、どうしても今、カイケンをやらなければならないのは、カケを隠したいからだ。

何というか、万引きを誤魔化すためにその店に放火して全焼させてしまうような、殺人を誤魔化すために原爆落として10万人殺してしまうような、とてつもないバランスの欠如が、私たちの判断力を鈍らせているが、安倍晋三とそのスタッフどもは、本気でそれをやろうとしてる。
「いくらなんでも、それはないだろう」なんて安倍官邸の常識を 信じるものは救われない。



あべ改憲のその本質を見抜くことが、決定的に大事だ。
本質をわからずに、パブロフ犬的に 「改憲はんた~~い。9条守れ~~」 とやってしまうと、まさに安倍様の思うつぼだ。

改憲をふりまわしてまで安倍晋三が逃げ切りたいのは何なのか。
それは、腹心のともに便宜を図り(おそらくは見返りをえている)加計学園問題である。
他の方法では逃げ切れないと思ったから、ついに最後のカードとも言うべき「改憲」を切ってきたのである。
そのカードに誤魔化されず、あくまでも加計を追及し、国民に問い、自民党議員の地元を徹底的に揺さぶれば、安倍内閣は瓦解させることはできなくはない。

民進党が安倍と握っているから、瓦解させるのはかなり苦しいけれども、世論が大きく傾けば、民進も安倍を見捨てるかも知れない。裏切り者は、また裏切るからだ。

その可能性にかけることでしか、安倍カイケンを止めることができない。
戦略は「改憲阻止」ではなく、 「安倍独裁阻止」であり、そのための「加計・森友徹底追及」でなくてはならない。

将を射るにはまず馬を射よ にもつながるけれども、戦略を間違えてはいけない。

護憲派諸氏の、改憲という言葉を聞いただけで、他の一切を忘れてそこに突進する姿が目に浮かぶけれども、敵はそこまで読んで「安倍改憲」を仕掛けてきたのだ。
敵の術中にはまってはいけない。
あくまでも、安倍晋三がもっとも痛がる、もっともいやがる、もっとも打撃をうけるポイントを責め続けなければいけない。

20170625-2.jpg

この写真を、子どもでも意味が分かるくらい広めなくてはならない。あの豊田の「ハゲ~~~~~っ」と同じくらい、小学生でも分かるように広げることだ。




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No title

憲法改悪の企図を具体的に為さんとするならば、せよ。  

この国の国民を馬鹿にするにも程がある。 アベの言い草は矛盾の固まりではないか。 憲法第九条に第三項を加えて、自衛隊の合法性を謳う、等とは語るに落ちる。

おのれらが、安全保障関連の違憲立法を行う折には、それらが合憲と叫び、爾後には、それら安全保障関連違憲立法の実力的保障である処の自衛隊(実は「米」衛隊)の憲法上の規定を定める等と宣う矛盾を自覚もせずに白々しく改憲を云々する等とは、呆れて物が言えない。

如何におのれらの都合で制定した法令に依り、合法性を装った詐欺的選挙制度に基づき国会の議席を奪取しているとは言え、憲法は最後の審判を国民に委ねている事実を知らねばならない。

即ち、憲法第九十六条第一項は、以下のとおりに定めている。

「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」

アベ一派が決められるのは、憲法改悪の「発議」のみ。

維新の似非改革路線の猛威が吹きすさぶ大阪で、大阪「都」構想の住民投票の結果、維新の敗退になった教訓に学べば、住民・国民に誠心誠意、この国の未来展望を示せば欺瞞勢力に勝てる、と確信をもたねばならない。

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No title

カケの獣医学部の坪あたり建設費単価が通常の2倍だと言っている人がいますが、どうなんでしょうか? コンクリート建築は専門外かもしれませんが、山岸飛鳥さんはどのように考えられますか? 千葉科学大学も調べると何か出て来るような気がします。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-17383.html
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