2007-11-06(Tue)
人の世に熱あれ 人間に光りあれ
世は、小沢辞任騒動でもちきりだ。しかも、裏を探ると、ジェイ・ロックフェラーがどうしたとか、シティの上場がどうしたとか、うさんくさい話しも飛び交っている。
たしかに、そうしたジャパンハンドラーのような存在も大きいのだろうとは思う。
しかし、一方で、政治家は民を無視はできない。
ハンドラーやらフィクサーやらの存在は無視できないし、ある意味で陰謀など当たり前のように存在するとも思うけれども、しかし、それだけですべてが決まってしまうという考え方は、私はしない。
■■
人の世に熱あれ 人間に光りあれ
私の座右の銘である。
以前、高岡早紀が主演した橋のない川とういう映画を見に行ったときのパンフレットを、ネルソン・マンデラが来阪したときの記念ハンカチと一緒に大事にとっておいたのだが、パンフレットの方はいつの間にか紛失してしまった。
もっとも、西光万吉が起草したという水平社宣言は、今ではネットで簡単に読むことができる。
その宣言の最後のシメが、「人の世に熱あれ 人間(じんかん)に光あれ」である。
色々な本や文章を読んだけれども、これほど格調高く、心にしみる言葉はない。
青臭いと言いたい人は言えばいい。
飛鳥会の問題がどうとか、そんなことは関係ない。
この一言に、私は何度助けられてきたか。
経済の自由を獲得するべき戦いが、いつの間にやら利権に堕してしまったこともあるだろう。
また、戦時中は、当の西光万吉自身が、ファシズムに傾倒していたことも確かだ。
しかし、そうしたことが、一度世に放たれたこの言葉を貶めるものではないことも、また確かである。
■■
先日、奈良に行く用事があったついでに、ちょっと足をのばして水平社博物館に行ってみた。
近鉄御所駅から、徒歩で3km。JRで掖上まで行けばもう少し近いのだけれど、次の電車まで30分以上ある。
ひたすら真っ直ぐ真っ直ぐ歩いて、いい加減足が痛くなってきた頃、西光寺が見えてきた。

道路や公園が妙に綺麗にされているので、かえって違和感のある町並みの一隅に、西光万吉の実家である西光寺がある。
お参りしようかと門をくぐったが、賽銭箱も何もおいてはいない。ただ、手を合わせるのみ。
その向かいに、水平社博物館がある。
入場料500円はちょっと高いなあ と思いつつ、2階の展示室に上がる。
もちろん、私のお目当ては、水平社宣言と、その背景などの生の資料を見たかったのだ。
しかし、残念ながら水平社宣言は、展示されていない。
何度も結成大会のあたりのコーナーをウロウロしたが、高らかに掲げられていると期待していたのに、何もない。
現在も、決して差別はなくなっていない状況で、こういう言い方が良いのかどうかは分からないが、全体に展示の方向性が「言い訳」っぽいような印象を受けた。
少なくとも、水平社結成の熱と光は、もっと誇り高く掲げても良いのに、と感じた。
■■
水平社に限らず、運動はかならず変化していく。
あらゆる運動が、当初の熱と光をたもちつづけることができれば、この世も変わっていたかもしれない。
が、決してそうはならないことが、一種の諦めとして、今生きる世代には、抜きがたい確信となってしまった。
それは、私とて同じだ。
ちょっとしたブロガーの試みから、小沢・民主党にいたるまで、運動と名の付くものが、うまくいくなどとは全然思っていない。
思ってはいないけれども、いや、思ってはいないからこそ、この言葉を大事に胸に刻んでおきたいのである。
人の世に熱あれ、人間に光りあれ
たしかに、そうしたジャパンハンドラーのような存在も大きいのだろうとは思う。
しかし、一方で、政治家は民を無視はできない。
ハンドラーやらフィクサーやらの存在は無視できないし、ある意味で陰謀など当たり前のように存在するとも思うけれども、しかし、それだけですべてが決まってしまうという考え方は、私はしない。
■■
人の世に熱あれ 人間に光りあれ
私の座右の銘である。
以前、高岡早紀が主演した橋のない川とういう映画を見に行ったときのパンフレットを、ネルソン・マンデラが来阪したときの記念ハンカチと一緒に大事にとっておいたのだが、パンフレットの方はいつの間にか紛失してしまった。
もっとも、西光万吉が起草したという水平社宣言は、今ではネットで簡単に読むことができる。
その宣言の最後のシメが、「人の世に熱あれ 人間(じんかん)に光あれ」である。
色々な本や文章を読んだけれども、これほど格調高く、心にしみる言葉はない。
青臭いと言いたい人は言えばいい。
飛鳥会の問題がどうとか、そんなことは関係ない。
この一言に、私は何度助けられてきたか。
経済の自由を獲得するべき戦いが、いつの間にやら利権に堕してしまったこともあるだろう。
また、戦時中は、当の西光万吉自身が、ファシズムに傾倒していたことも確かだ。
しかし、そうしたことが、一度世に放たれたこの言葉を貶めるものではないことも、また確かである。
■■
先日、奈良に行く用事があったついでに、ちょっと足をのばして水平社博物館に行ってみた。
近鉄御所駅から、徒歩で3km。JRで掖上まで行けばもう少し近いのだけれど、次の電車まで30分以上ある。
ひたすら真っ直ぐ真っ直ぐ歩いて、いい加減足が痛くなってきた頃、西光寺が見えてきた。

道路や公園が妙に綺麗にされているので、かえって違和感のある町並みの一隅に、西光万吉の実家である西光寺がある。
お参りしようかと門をくぐったが、賽銭箱も何もおいてはいない。ただ、手を合わせるのみ。
その向かいに、水平社博物館がある。
入場料500円はちょっと高いなあ と思いつつ、2階の展示室に上がる。
もちろん、私のお目当ては、水平社宣言と、その背景などの生の資料を見たかったのだ。
しかし、残念ながら水平社宣言は、展示されていない。
何度も結成大会のあたりのコーナーをウロウロしたが、高らかに掲げられていると期待していたのに、何もない。
現在も、決して差別はなくなっていない状況で、こういう言い方が良いのかどうかは分からないが、全体に展示の方向性が「言い訳」っぽいような印象を受けた。
少なくとも、水平社結成の熱と光は、もっと誇り高く掲げても良いのに、と感じた。
■■
水平社に限らず、運動はかならず変化していく。
あらゆる運動が、当初の熱と光をたもちつづけることができれば、この世も変わっていたかもしれない。
が、決してそうはならないことが、一種の諦めとして、今生きる世代には、抜きがたい確信となってしまった。
それは、私とて同じだ。
ちょっとしたブロガーの試みから、小沢・民主党にいたるまで、運動と名の付くものが、うまくいくなどとは全然思っていない。
思ってはいないけれども、いや、思ってはいないからこそ、この言葉を大事に胸に刻んでおきたいのである。
人の世に熱あれ、人間に光りあれ
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