2010-05-24(Mon)
呑気に失望したり沈黙したりしている時じゃない 普天間攻防
鳩山首相は、ついに沖縄で「辺野古周辺」と口にした。
これは、沖縄タイムスの会談全文にもあるので、前後の脈絡から考えても間違いない。
鳩山首相と仲井真知事の会談録
2010.5.23 沖縄タイムス
これまで、マスゴミ報道では色々な話が垂れ流されてきたが、政府や首相がはっきり口にしたのは初めて。
日米利権どろどろ官僚の言うなりになってしまった格好だ。
この国の主権者が誰なのか、いやでも見せつけられてしまう。
これまでの自民党の首相に比べれば、格段に抵抗を試みた鳩山氏でも、結局こうなってしまうのか・・・
本来は最高権力者である首相に対して官僚が抵抗するのならば、まだ話は分かるけれど、最高権力者の官僚に対して選挙で選ばれた首相が抵抗する という時点でもう本末転倒だ。
そう思うと、選挙なんて意味があるのか という無力感にすら襲われる。
しかし
こんな無力感に身をゆだねるような贅沢ができるのは、沖縄から遠く離れた大阪にいるからだ。
同じく沖縄タイムスの記事からちょっと長いけれども、一部引用
県民への挑戦だ 普天間代替自衛隊共用 市民「差別」と抗議
2010.5.23 沖縄タイムス
(略)
元海兵隊員も撤退訴え 高梨公利さん
狭すぎて危険な訓練場
「民間地域と米軍基地の境目が分からないほど基地が集中する沖縄は異常だ」―。日本人として初めて米海兵隊に入隊し名護市のキャンプ・シュワブにも駐留した高梨公利(きみとし)さん(38)は、自身の経験から「沖縄の訓練場は狭すぎて危険」と指摘、「世界一気前がよく米軍に寛大な日本政府のせいで、米軍基地が残り続けている」と米軍の撤退を訴えている。
広島県出身の高梨さんは自衛隊に勤務後、米国人と結婚した叔母を頼って渡米。20歳から米国の高校に通い永住権を取得。23歳で米海兵隊に入隊、4年間務めた。「世界最強」の海兵隊へのあこがれから入隊時、右腕に英語で「皆殺し」と彫った。
キャンプレジューン(ノースカロライナ州)所属の重火器中隊の歩兵となり、1995年、半年間、シュワブに駐留した。韓国滞在時は、かまぼこ型のコンセットで寝袋生活をしたが、シュワブの兵舎では外出時もエアコンがついたまま。「家賃も光熱費もただなら出て行く借り手がいないのと一緒で、米軍基地が減らない理由は日本政府の思いやり予算だ」と語る。
キャンプ・ハンセンで、火災を引き起こしやすいえい光弾を使った実弾射撃訓練をしているときに山火事が起きた。「まずは銃を発射した後、えい光弾で軌道を確認してから銃の向きを整えた。民間地と隣り合わせで基地から銃弾が飛び出る危険性があった」。米本国の広い演習場では考えられない危険を感じた。
沖縄にいるころ、米兵による暴行事件が起きた。日本人として、海兵隊員として複雑な気持ちになったが「基地の中でもたくさん事件は起きていて、周囲では『事件の一つ』としかとらえない空気があった」。
アフリカなどでも任務にあたるうちに、米軍の役割に疑問がわいてきた。「かって支援したイラクやアフガニスタンがアメリカの敵になった。抑止力というが、だんだん横暴になった米軍の存在がかえって地域を不安定にしていないか」
(引用以上)
この沖縄の日常をよそ事にして、失望したり幻滅したりしている訳にいかない。
もともと鳩山政権が憎くてしょうがないマスゴミその他の連中は、鬼の首を取ったように政治責任がどうしたこうしたと言い立てる一方で、兎にも角にもハトさんにはがんばってもらいたいと思っていた人々(私も含む)は、意気消沈して沈黙しているように見受けられる。
でも、今は沈黙している時じゃない。
ハトは、官僚がしくんだ辺野古案に対する怒りと批判を、全部自分がかぶる覚悟で沖縄へ行った。
顔の見えない、鵺(ぬえ)のような官僚相手では、怒りをどこへぶつけて良いのか分からないが、弓矢を引いたその真っ正面に顔をさらしてハトさんは登場した。
ここで射ることをためらうわけにいかない。
ただし、今このときでも、私は鳩山政権に倒れて欲しいとは思っていない。
沖縄の人には怒られるかもしれないが、こと沖縄のことに関しても、裏切りには違いないが、他の誰が首相になるよりも、まだマシであることは、残念ながら現実だ。
もし糸数慶子さんが首相になれる可能性があるのならば、もちろん、今すぐハトさんには討ち果ててもらいたいが、現実はそうなっていない。
もしハト墜落後に首相になる可能性のあるどの顔を思い浮かべても、ハトさんより良い結果が出るとは、絶対に思えない。
それが分かっているから、多くの人が今日の鳩山発言に沈黙してしまっている。
が、しかし、きっとたぶんおそらくもしかしたら、それはハトさん自身の思惑からもはずれている。
ここは、ハトの心臓の左数㎝をねらって矢を放つべきなのだ と思う。
本当に狙って串刺しにしたいのは、ハトの向こう側に身を潜めている、日米利権どろどろ官僚であることは言うまでもない。
政権交代をし、仮にも最高権力を付託された総理大臣をして、ここまで追い詰められる日米関係ってなんなのか。
日米のドロドロの官僚は、なんでここまで強大な暗黒権力を持っているのか。
そのブラックパワーの源泉はなんなのか。
疑問はつきない。
ただ、これまで全く表に出ることがなかった、このブラック名連中が、表にあぶり出されてはきた。
外務省・冨田浩司北米局参事官、防衛省・黒江哲郎防衛政策局次長、米国務省・ドノバン筆頭次官補代理、国防総省・シファー次官補代理。さらにハトさんの周辺からは、元経産省の佐野忠克首相秘書官、米民主党系シンクタンクにいたことのある須川清司(民主党代表室職員)。さらに、長島昭久防衛政務官。
これらも、氷山の一角だろうが、すくなくとも、今回の「辺野古周辺」という発言に鳩山首相を追い込んでいった当事者である。
これまでは、政治家はこういう連中の言うことを棒読みにしているだけだったから、ゴーストライターが誰なのかなんてことは問題にならなかった。
今回、はじめて当事者は誰か、本当に沖縄に基地を作りたがっているのはだれか、ということが浮き彫りにされてきた。
くしくも、軍事オタクで有名な石破くんが、こんな発言をしてる。
「名護市長選前に現行案を基本にやるということだったら自民は協力するといってきたが、首相は応えず、その結果、(反対の)民意が示された。(首相は)民意を軽んじていないか」(産経)
これを理論的に読めば、民意を軽んじているのはそもそも自民党だと、自分で言っていることに気がつかない石破オタクもたいがいだけれども、一面では言いたいことも分からないでもない。
石破は選挙を経た政治家だから、まだ少しは民意というものを認識している。とくに、政権転落した今はそうだろう。ところが、この期におよんで「辺野古」と言わせた官僚どもは、民意なんて隣の家の屁くらいにしか思っていない。そこで、石破君は、沖縄に火が付く前ならばこれまでの自民党のやり方で無理矢理地元合意をとれたけれども、もう今更できるわけないだろ アホか と言いたい訳だ。
その意味では、全くその通りだ。
強大なブラックパワーで首相すら動かす影の日米利権ドロドログループに、死角があるとしたらそこだ。
やつらは、いままで余りにも自分たちのやりたいようにやってきたから、反対意見なんて本当に蚊に刺された程度にも思っていないはずだ。
沖縄の次元を超えた怒りと、それに触発されてやっと目が覚めてきた日本中の気持ちの変化を全く読めていない。
自分たちの利権を守るための妄動が、もっと根本的なことに火を付けてしまったことに気がついていない。
なごなぐ雑記の宮城さんの言葉を最後に引用させてもらう
OKINAWA:COLD WAR ISLAND より
沖縄は、裏庭ではない。はからずも、この国のまちがったありかたを変える玄関である。まちがったありかたで抑えつけられている現状の変革はそのようにしてしか成らない。
そんなふうに思えてならない。
(引用以上)

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これは、沖縄タイムスの会談全文にもあるので、前後の脈絡から考えても間違いない。
鳩山首相と仲井真知事の会談録
2010.5.23 沖縄タイムス
これまで、マスゴミ報道では色々な話が垂れ流されてきたが、政府や首相がはっきり口にしたのは初めて。
日米利権どろどろ官僚の言うなりになってしまった格好だ。
この国の主権者が誰なのか、いやでも見せつけられてしまう。
これまでの自民党の首相に比べれば、格段に抵抗を試みた鳩山氏でも、結局こうなってしまうのか・・・
本来は最高権力者である首相に対して官僚が抵抗するのならば、まだ話は分かるけれど、最高権力者の官僚に対して選挙で選ばれた首相が抵抗する という時点でもう本末転倒だ。
そう思うと、選挙なんて意味があるのか という無力感にすら襲われる。
しかし
こんな無力感に身をゆだねるような贅沢ができるのは、沖縄から遠く離れた大阪にいるからだ。
同じく沖縄タイムスの記事からちょっと長いけれども、一部引用
県民への挑戦だ 普天間代替自衛隊共用 市民「差別」と抗議
2010.5.23 沖縄タイムス
(略)
元海兵隊員も撤退訴え 高梨公利さん
狭すぎて危険な訓練場
「民間地域と米軍基地の境目が分からないほど基地が集中する沖縄は異常だ」―。日本人として初めて米海兵隊に入隊し名護市のキャンプ・シュワブにも駐留した高梨公利(きみとし)さん(38)は、自身の経験から「沖縄の訓練場は狭すぎて危険」と指摘、「世界一気前がよく米軍に寛大な日本政府のせいで、米軍基地が残り続けている」と米軍の撤退を訴えている。
広島県出身の高梨さんは自衛隊に勤務後、米国人と結婚した叔母を頼って渡米。20歳から米国の高校に通い永住権を取得。23歳で米海兵隊に入隊、4年間務めた。「世界最強」の海兵隊へのあこがれから入隊時、右腕に英語で「皆殺し」と彫った。
キャンプレジューン(ノースカロライナ州)所属の重火器中隊の歩兵となり、1995年、半年間、シュワブに駐留した。韓国滞在時は、かまぼこ型のコンセットで寝袋生活をしたが、シュワブの兵舎では外出時もエアコンがついたまま。「家賃も光熱費もただなら出て行く借り手がいないのと一緒で、米軍基地が減らない理由は日本政府の思いやり予算だ」と語る。
キャンプ・ハンセンで、火災を引き起こしやすいえい光弾を使った実弾射撃訓練をしているときに山火事が起きた。「まずは銃を発射した後、えい光弾で軌道を確認してから銃の向きを整えた。民間地と隣り合わせで基地から銃弾が飛び出る危険性があった」。米本国の広い演習場では考えられない危険を感じた。
沖縄にいるころ、米兵による暴行事件が起きた。日本人として、海兵隊員として複雑な気持ちになったが「基地の中でもたくさん事件は起きていて、周囲では『事件の一つ』としかとらえない空気があった」。
アフリカなどでも任務にあたるうちに、米軍の役割に疑問がわいてきた。「かって支援したイラクやアフガニスタンがアメリカの敵になった。抑止力というが、だんだん横暴になった米軍の存在がかえって地域を不安定にしていないか」
(引用以上)
この沖縄の日常をよそ事にして、失望したり幻滅したりしている訳にいかない。
もともと鳩山政権が憎くてしょうがないマスゴミその他の連中は、鬼の首を取ったように政治責任がどうしたこうしたと言い立てる一方で、兎にも角にもハトさんにはがんばってもらいたいと思っていた人々(私も含む)は、意気消沈して沈黙しているように見受けられる。
でも、今は沈黙している時じゃない。
ハトは、官僚がしくんだ辺野古案に対する怒りと批判を、全部自分がかぶる覚悟で沖縄へ行った。
顔の見えない、鵺(ぬえ)のような官僚相手では、怒りをどこへぶつけて良いのか分からないが、弓矢を引いたその真っ正面に顔をさらしてハトさんは登場した。
ここで射ることをためらうわけにいかない。
ただし、今このときでも、私は鳩山政権に倒れて欲しいとは思っていない。
沖縄の人には怒られるかもしれないが、こと沖縄のことに関しても、裏切りには違いないが、他の誰が首相になるよりも、まだマシであることは、残念ながら現実だ。
もし糸数慶子さんが首相になれる可能性があるのならば、もちろん、今すぐハトさんには討ち果ててもらいたいが、現実はそうなっていない。
もしハト墜落後に首相になる可能性のあるどの顔を思い浮かべても、ハトさんより良い結果が出るとは、絶対に思えない。
それが分かっているから、多くの人が今日の鳩山発言に沈黙してしまっている。
が、しかし、きっとたぶんおそらくもしかしたら、それはハトさん自身の思惑からもはずれている。
ここは、ハトの心臓の左数㎝をねらって矢を放つべきなのだ と思う。
本当に狙って串刺しにしたいのは、ハトの向こう側に身を潜めている、日米利権どろどろ官僚であることは言うまでもない。
政権交代をし、仮にも最高権力を付託された総理大臣をして、ここまで追い詰められる日米関係ってなんなのか。
日米のドロドロの官僚は、なんでここまで強大な暗黒権力を持っているのか。
そのブラックパワーの源泉はなんなのか。
疑問はつきない。
ただ、これまで全く表に出ることがなかった、このブラック名連中が、表にあぶり出されてはきた。
外務省・冨田浩司北米局参事官、防衛省・黒江哲郎防衛政策局次長、米国務省・ドノバン筆頭次官補代理、国防総省・シファー次官補代理。さらにハトさんの周辺からは、元経産省の佐野忠克首相秘書官、米民主党系シンクタンクにいたことのある須川清司(民主党代表室職員)。さらに、長島昭久防衛政務官。
これらも、氷山の一角だろうが、すくなくとも、今回の「辺野古周辺」という発言に鳩山首相を追い込んでいった当事者である。
これまでは、政治家はこういう連中の言うことを棒読みにしているだけだったから、ゴーストライターが誰なのかなんてことは問題にならなかった。
今回、はじめて当事者は誰か、本当に沖縄に基地を作りたがっているのはだれか、ということが浮き彫りにされてきた。
くしくも、軍事オタクで有名な石破くんが、こんな発言をしてる。
「名護市長選前に現行案を基本にやるということだったら自民は協力するといってきたが、首相は応えず、その結果、(反対の)民意が示された。(首相は)民意を軽んじていないか」(産経)
これを理論的に読めば、民意を軽んじているのはそもそも自民党だと、自分で言っていることに気がつかない石破オタクもたいがいだけれども、一面では言いたいことも分からないでもない。
石破は選挙を経た政治家だから、まだ少しは民意というものを認識している。とくに、政権転落した今はそうだろう。ところが、この期におよんで「辺野古」と言わせた官僚どもは、民意なんて隣の家の屁くらいにしか思っていない。そこで、石破君は、沖縄に火が付く前ならばこれまでの自民党のやり方で無理矢理地元合意をとれたけれども、もう今更できるわけないだろ アホか と言いたい訳だ。
その意味では、全くその通りだ。
強大なブラックパワーで首相すら動かす影の日米利権ドロドログループに、死角があるとしたらそこだ。
やつらは、いままで余りにも自分たちのやりたいようにやってきたから、反対意見なんて本当に蚊に刺された程度にも思っていないはずだ。
沖縄の次元を超えた怒りと、それに触発されてやっと目が覚めてきた日本中の気持ちの変化を全く読めていない。
自分たちの利権を守るための妄動が、もっと根本的なことに火を付けてしまったことに気がついていない。
なごなぐ雑記の宮城さんの言葉を最後に引用させてもらう
OKINAWA:COLD WAR ISLAND より
沖縄は、裏庭ではない。はからずも、この国のまちがったありかたを変える玄関である。まちがったありかたで抑えつけられている現状の変革はそのようにしてしか成らない。
そんなふうに思えてならない。
(引用以上)

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