2010-05-28(Fri)

海兵隊は「アメリカに対する」抑止力

またまた ひと言だけ

海兵隊が北朝鮮や中国への抑止力だという、笑えないボケをかますヤツらがいる。
着ぐるみでも着て、いかにもアホですという格好で言うのならばスベッても罪はないが、エラそうな顔で最もらしく言うから始末が悪い。

一説では、海兵隊を含めて日米安保は、日本の再軍備への抑止力だという話もある。
これまた、もっともらしいが、それにしては自衛隊という名の日本軍が、ずいぶんりっぱなものになっているのは、どうしたわけだ。

世界で7番目の軍事費を誇る日本が、再軍備していることは、小学生でも知っている。
ただ、在日米軍は、日本軍の鼻先をつかんでいる、ということ。
限りなく 在日米軍の日本人部隊にしたい。

その在日米軍に対して、鳩山首相という個人も含めて、まったく歯が立たないという悲惨な現実を目の前にしている。
辺野古水域と明記したばかりか、1600メートルだった滑走路に200メートルもおまけをつけてあげる始末。
1800メートルという長さは、嘉手納の非常時の代替にするためだという話もある。

「両政府は,オーバーランを含み,護岸を除いて1800mの長さの滑走路を持つ代替の施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置する意図を確認した。」
外務省ホームページ <仮訳>共同発表 日米安全保障協議委員会

それにしても、いわゆる2+2というこの形は、首相や大統領の名前もなく、もちろん国会で議論も了承もなく、決められていく。
だからさすがに、言い回しは 「決意した」とか「意図を確認した」 てな言い方になっている。

つまり、少なくとも形式上は、担当大臣が 「こういうつもりです」と確認したにすぎないのである。
だから、これも少なくとも形式上は、共同声明に「辺野古」と書いてあり、閣議決定に書いてなかったら、書いていない閣議決定の方が優先される。

2+2は担当大臣の「つもり」にすぎないからだ。

とは言え、現実は、選挙でえらんだ国会や閣僚よりも、秘密裏に官僚と担当大臣が決めた「つもり」のほうが優先される。
これが、属国である日本の現実だ。

もし、海兵隊をすべてテニアンにお引き取りください と正面から提案していたら、アメリカはどういう手に出ていたのだろうか。
最低でも鳩山由紀夫の老後は悲惨なものになっていく。田中角栄のように。

その程度で済めばいいが。
断末魔のアメリカは、何をするかわからない恐ろしさがある。
その凶暴さは、北朝鮮なんて目じゃない。
オバマなんて所詮操り人形だということ。

このアメリカの暴発を押さえるための「抑止力」が、沖縄の海兵隊への至れり尽くせりのおもてなしというわけなのだろう。

沖縄は、またしてもこの屈辱的な接待役を押しつけられることになる。
橋下徹は、蚊帳の外から「大阪府民は安全をただ乗りしている」なんて正義仮面をかぶっているけれども、実態はちがう。
安全をただ乗りしているのではなく、ご主人様への過剰接待を沖縄に押しつけているのだ。

危険なのは、北朝鮮よりも中国よりも、まずは暴君であるアメリカなのだから。

ハトは、敗れ去ることで、この現実を表に出すことに少しは成功したと言えるだろう。
せめてもの功績だ。

沖縄の怒りを、少しは理解できる人が増えたこと。増やしていくこと。
これが、これから向かうべき方向だろう。


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閣議決定に辺野古と徳之島記載

これって福島さんじゃなくてもひどいって思う。
その福島さんが閣議で孤立…かつ罷免。
辞めるべき人間違ってません?

「アメリカが本当に望んでいること」(N.チョムスキー著/1994)より

> 危険なのは、北朝鮮よりも中国よりも、まずは暴君であるアメリカなのだから。

-ケナンは米国の政策立案者の中でも...戦後世界を形成するにあたっての中心人物であった。
彼の著作は穏健派の立場を描き出したものとしてとても興味深い。その一つに1948年に...書いた政策計画研究23(PPS23)がある。これは、米国について理解したいときに目を通すべき資料の一つである。以下にその一部を引用しよう。

「我々の人口は世界の6.3パーセントに過ぎないが、世界の富の約半分を所有している。・・・・・・こうした状況では、我々が羨みと憤慨の対象となることは避けられない。今後我々が本当にしなくてはならないことは、この均衡のとれない位置を維持できるような国際関係の様式を作り上げることである。そのためには感傷主義と夢想は捨て、あらゆる面で、我々の国家目的に注意を集中しなくてはならない。・・・・・・人権や生活水準の向上、民主化といった曖昧で非現実的な目標について語ることをやめなくてはならない。我々がはっきりと力によって問題に対処しなくてはならない日が来るのはそう遠いことではない。そのときに、理想主義のスローガンに邪魔されなければされないほど好ましいのだ。」

もちろん、PPS23は当時の極秘資料であった。というのは、政策立案者たちがこうした話を進める一方で、人々をなだめるために(現在でも頻繁に行われているように)「理想主義的なスローガン」を大きく吹聴する必要があったからである-

罷免

正論を吐いてた福島瑞穂が罷免とは…

あまりにも酷すぎます。

一体どうしたんだ鳩山…
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