2010-10-09(Sat)

朝日新聞の「真実を求める会」記事について 続き

昨日の記事で、朝日新聞(藤森かもめ)の記事が正しければ、小沢氏の検察審査会について、在特会の桜井誠という人は申立人ではないかもしれない、という旨を書いた。

しかし、コメント欄で桜井誠本人が受理通知も公開していると教えてもらったので確認した。

sakurai-juri1.jpg

受理通知だけアップすると

sakurai-juri.jpg

顔も名前も分からない団体の話よりは、顔を出して書類も公表している方が信憑性は高い。

可能性は 3っつだ。

① 藤森かもめが取材した、60代中心の男性約10人からなる「真実を求める会」の代表とは、桜井誠その人であった

② 朝日新聞の藤森かもめが、完全にデッチアゲの記事を書いた。(または書かされた)

③ 「真実を求める会」と名乗る集団が、ウソを言って朝日に売り込んだ。

まあ、どれもあり得る話ではある。

①であった場合、在特会の桜井誠という人が、どうやったら「何らの政治的意図やイデオロギーを背景として行っているものではない」と言えるのか。
 笑い話にもならない。

真実が漏れはじめていることに焦り出し、火消しのために朝日と在特会が共謀して出した、国民を騙すための記事と言うことになる。

しかし、これは腑に落ちないことがある。
桜井誠というそのものズバリのブログに、今でも上記の記事は出ているからだ。
もし、火消しにまわるのであれば、削除するだろう。

だから、①の可能性は低い。


②だとしたらどうか。
そもそも「真実を求める会」なんてものが存在せず、「命の危険があるから」なんて言っている人物も、実際には存在していない、非実在的60代ということ。

なにせ、全くの匿名なので、藤森かもめが良心の呵責に耐えられずに告白しない限り、真実は分からない。

ただし、可能性としては非常に高い。
今や、小沢氏を政治的に叩くことは、国民の反発を買うことが分かってきた。
1年前のように、小沢タタキをすれば国民が拍手するという時代ではなくなったのだ。

それでも、なんとかして小沢氏を失脚させたい旧勢力が、国民に言い訳するために書かせた記事という筋書きだ。

記事全体にまとわりつく、何とも隠しようのない異様さが、この筋書きを強く想定させる。


③の場合は、愉快犯のつもりで朝日に連絡したところが、本気にされて取材されてしまった、という流れ。
これもないとは言えない。

朝日の藤森かもめが、どれほどの裏取りをしてこの記事を書いたのか、怪しいモノだ。
匿名になっている申立人の名前を、審査会事務局が朝日にだけ教えるとは思えない。
せいぜい、数人の怪しげな60代の男が、「私たちがやりました」というのを、信じるしかないだろう。

もともとの告発状の確認はしたのか。
桜井某氏が持っているという、検察審査会への申立書や受理書の確認はしたのか。

それらについて、全く言及していない以上、③の可能性も充分ある。

おそらくは、②と③の複合型ではないか。
ただし、③の狂言をやらかしたのは、愉快犯ではなく確信犯だろう。

小沢氏を政治的に失脚させようという今回の強制起訴という議決は、日本を二分する大騒ぎになる。
小沢氏個人の問題ではなく、民主党のあの200人の国会議員を筆頭に、「国民の生活が第一」勢力と、真逆の「国民の生贄が第一」勢力に、はっきりと分化していくきっかけになる。

きっかけどころか、小沢氏の反訴を含めた法廷闘争が、戦いのシンボルともなるだろう。
そして、その法廷闘争は、ほぼ小沢氏の勝利が見えているのである。

ネチネチと意味のない法廷闘争が続き、小沢氏が手足を縛られて政治活動がままならず徐々に埋没していく、そんなストーリーを描いていたのに、むしろ戦いのシンボルとなってしまうなんて、悪徳ペンタゴンの連中にしたら想定外だ。

だから、焦って「政治的じゃない」なんて弁解を言うために、今回の狂言取材をやらかしたわけだ。
しかし、結果はまるで彼らの狙い通りになっていない。

あまりの怪しさに、かえって「今度の事件はただ事じゃないゾ」という気持ちを国民の心に引き起こしたようだ。

事ここに至って、小沢氏を好きとか嫌いとかを超えて、国民運動としての小沢裁判という性格が日に日に強くなっている。

そのためには、左上に設置したネット署名も有効な手段だと思う。

【小沢一郎議員の民主党議員としての地位保全を求める署名】

昨日から始まって、現在拡散中のようで、加速度的に署名数が増えていっている。
目標を3万から30万に変更された方がいいのではないかという気もする。

ブロガーの皆さんは、ぜひサイドエリアに設置していただきたい。

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真実を求める会は検察に小沢を告発した
在特会は審査会に異議申し立てをした
これが別物なのは問題があるにしろ、朝日の記事が
捏造というのは言いすぎ

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案の定、NHKお昼のニュースを観ていたら、完全スルーであった。

国民にとって重大問題であることを、日本の公共放送であるNHKが完全スルーとは、もう私は失語症になりそうだ。我々国民の血税と受信料で運営されている日本の公共放送がこれだから、本当に酷すぎる。
国民の血税と受信料があってこそ、NHKの職員として給与を貰っている職員の方々は、恥ずかしくないのであろうか!?国民に対する背信行為と思わないのであろうか!?

こんなのだったら、日本には公共放送が無いほうがよっぽどましだ。変に公共放送の仮面をかぶられている方が、弊害が大きい。

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先ほど、川口議員が検察審査会の議事録を公開すべきと問いただすと、まったく説得力のない根拠で、柳沢法相は公開できないとぬかした。
これは、国民にとって大問題である。
ゴミメディアは、間違いなく「川口議員のこの質問と柳沢の返答」を完全スルーするであろう。

国民としての主体性を持った国民は、今こそ立ち上がるべきである!

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年齢の平均が34歳と30歳と言うだけで、人選が偏っていることになります。選出方法云々ではなく偏った結果になっていますので、議決には何の意味も有りません。偏った人選について何の疑問も対策(例えば再選出など)も取らなかった時点で検察審査会は自身の存在意義を放棄したと言えます。
 決議内容についてや司法に決着を求める議論も有ると思いますが現在の司法界を見た意味のあることとは思えません。個々人が自ら判定し自分の生活を守らなければならない状況にあると思います。自分の生活を守る事は当然周囲の勤労者の生活を守ることに繋がります。

検察審査会の強制起訴議決と起訴実現は違う

>指定弁護士が決まり、彼が、検察に代わって提起しなければ、起訴されたことにならないはず。

> keisetsu様のおっしゃるとおりです。

検察審査会が強制起訴を議決したことと、実際に起訴されることとは、別です。下記の私のコメントの該当部分が言葉足らずだったことを、お詫びします。

下記で言いたかったことは、実際に起訴まで行くにしても、検察審査会議決無効または差し戻しになるにしても、いずれにしても裁判所(司法)マターであって、立法府である国会が関与することでは無い、ということです。国会での小沢氏の証人喚問など無駄であり、司法の独立を侵害する有害無益です。

期ズレがない以上犯罪は成立しない

正しく法律にのってこの土地取引を処理すれば、誰がしても1月7日の農地法の許可日前には買い主に所有権は移転出来ません。
売買契約が成立していても、農地法の許可日前は売主に所有権があります。
だから、許可日前に売主が死亡すると売主の相続人に登記するように決められています。
だから、期ズレの認識そのものが検察の悪意なのです。
だから共謀なんてありえない話なんです。
起訴容疑そのものが法律無視の検察のでっちあげなんです。

No title

桜井誠が提出したと言っているのは、「消防署の方から来ました」と同じで、彼は書類を持っていっただけで、申し立てた当事者は別人である、という言葉のトリックかもしれませんね。
胡散臭さ満載であることは確かです。

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>有権者さん
小沢氏は、既に起訴されることになったので、
後は司法である裁判所の判断に任せて、
立法府の国会議員は、介入すべきではありません。

昨日のTV番組の中でも、起訴は既定事実のように発言する識者(ホントの識者なのか怪しい奴もいるが、日大・岩井教授とか)が少なからずなことにいささかむかついている。

指定弁護士が決まり、彼が、検察に代わって提起しなければ、起訴されたことにならないはず。この仕事も、大変な仕事らしいから、いつまでも起訴できなければ、公訴時効(軽微な起訴事実故にそんなに長くはないはず。時効5年なら、そろそろ時効期限では?)を迎えるなどして裁判に至らないということもあるのでは(ご専門の方のコメントよろしく)。

敵の狙いは、有罪にならなくても、上告を繰り返すなど、時間稼ぎをして、小沢一郎を事実上追放することではないでしょうか。もっとも、推定無罪を貫いて、刑事被告人のまま首相になっていただくということも、期待の一つではあろうけども。

それよりもいまは、議決無効、名誉棄損、行政不服などの逆訴に注力していただきたいと思う。

司法の独立と国会議員の国政調査権

こういう得体のしれない、不明瞭な組織が、不透明な権力行使をしていることにこそ、
国会議員は国政調査権を発動して調査し、
必要に応じて、検察審査会事務局や補助弁護士を証人喚問すべきです。
組織的に、国会議員を誣告している可能性があるのですから。

小沢氏は、既に起訴されることになったので、
後は司法である裁判所の判断に任せて、
立法府の国会議員は、介入すべきではありません。
国会での証人喚問など、司法の独立への侵害であり、
党利党略の無駄、売名行為以外の何者でもありません。
内政外交に問題山積の今、そういう無駄な売名行為をやりたがる国会議員は、仕分けしましょう。
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