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2023-10-24(Tue)

10.28ストップ・ジェノサイド!ガザ緊急アクション(関西)

20231024-1.jpg

(国境なき医師団 より)

 イスラエルの無差別殺人に対して、関西でも多くのグループが散発的に抗議行動を行ってきましたが、かなり多くの団体などがまとまったアクションが決定しました。私も少しお手伝いをさせてもらっています。
 以下、呼びかけ文を掲載します
***************

ストップ・ジェノサイド!ガザ緊急アクション(関西)

10月28日(土)
午後5時~ 中之島公園女神像前 ミニ集会
     (大阪市役所南隣 淀屋橋駅近く)
午後5時30分~ デモ(大阪駅前流れ解散後、駅前アピールに合流)
午後6時~ JR大阪駅御堂筋北口前 街頭アピール・スタンディング抗議
     (ヨドバシカメラの南向かい)

《アピール予定国会議員》
大石あきこ(れいわ新選組・衆議院議員)
大椿ゆうこ(社民党・参議院議員)
他交渉中


 17年間イスラエルの封鎖下に置かれてきたパレスチナ・ガザ地区は、抵抗組織ハマース等による10月7日の大規模越境攻撃を契機として、イスラエル軍による激しい無差別空爆にさらされています。17日に起きた病院への攻撃では500名を超す犠牲者が出ており、すでに4000人以上の住民が殺害されています。

 現在、米国の全面支援を受けるかたちでイスラエルはガザ地区への大規模地上侵攻のタイミングをうかがっています。日本を含む国際社会は、過去にない規模で犠牲者を増やし続けているイスラエルの攻撃を直ちにやめさせ、問題の根底にある長きにわたるパレスチナ人に対するアパルトヘイト政策を廃絶させる必要があります。何よりもガザの人々の自由と尊厳を奪う封鎖政策を一刻も早く解除する必要があります。

 イスラエルによるジェノサイドを止め、パレスチナの人々の権利と尊厳を回復することを求め、集会・デモ・街頭アピールを行います。一人でも多くの方に参加いただければと思います。

《呼びかけ団体》(10月23日現在)
BDS関西/関西共同行動/CODEPINK OSAKA/ATTAC関西/オリーブの会/反戦老人クラブ・京都/リブ・イン・ピース☆9+25/労働者共闘/サポートユニオンwithYOU/グループちゃんぷる~京都/ふぇみん大阪/とめよう改憲!おおさかネットワーク/「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネット/教職員なかまユニオン/「月桃の花」歌舞団/関西わだつみ会/アラブの会/アハリー・アラブ病院を支援する会/緑の大阪/ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)/関西ムスリムサポート協会

※「10・19ガザ無差別攻撃中止要請米領事館申し入れ行動呼びかけ団体」に新規団体を追加するかたちで掲載させていただいています。
問い合わせ先●bds.kansai@gmail.com(BDS関西)

********************

17時から参加できる方は 中之島公園女神像前に 18時以降じゃないと無理という方は、直接 JR大阪駅の御堂筋北口へ来てください。

スタンディング用のプラカードはたくさん用意しますが、持ってこれる方は自作のものをご持参ください。

アラブ諸国はもちろん、欧米でもアジアでも、イスラエルに対する抗議行動は激しく燃えています。

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これはAFP通信の「英ロンドンで新パレスチナデモ、10万人参加」の記事です。

日本からも、関西からも、ガザ虐殺をやめろ の声を上げましょう


#FreePalestine
#StopGazaGenocide
#ガザ侵攻やめろ

※次回の抗議行動は 2023.11.18(土)15時から集会デモ ⇒ 17時から大阪なんば(マルイ横付近)です

20231118関西ガザ緊急アクションS




関連記事 

鬼も涙するイスラエルのガザ虐殺 ~11/18抗議行動@大阪なんば~








2023-10-16(Mon)

#ガザ侵攻やめろ #FreePalestine

イスラエルの残虐なパレスチナ・ガザに対する攻撃に、世界各地で猛抗議の声が上がっている。

X(ツイッター)で見付けて私がリポストしたものを順不同に貼り付ける




ただ、残念ながら わが大阪ではまだこれくらいしか抗議行動の声を聞かない


事態は緊迫している。
しかし、イスラエルを止めることはできるはずだ。

世界中の猛抗議と、サウジ、イラン、ヒズボッラの動向も含めて、風向きは変わりつつある。

2023年10月15日 日本テレビ

アメリカとしてはガザ侵攻を容認する構えですが、ここにきてバイデン大統領は発言のトーンを変えてきています。イスラエル支持一辺倒ではなく「パレスチナ人の多くが、ハマスとは関係がない」「人道危機への対応が優先事項だ」と強調しています。
(引用以上)

アラブニュース 2023年10月10日

G7加盟国5カ国は、ハマスによるガザからの攻撃の後、イスラエルを支援する共同声明を月曜日に発表したが、日本とカナダはその声明に署名しなかった。
(引用以上)

表向きはイスラエルを支持せざるを得ないバイデンも、ウクライナで手一杯の今はイスラエルに自粛してほしいと思っている。まして、中国・ロシアの後ろ盾でイランが参戦して、サウジも歩調を合わせるようなことになると、アメリカは手の打ちようがなくなってしまう。

だから、今回は日本に対して「Show the flag!」と迫るのではなく、岸田とトルドーに交渉役を押しつけたのだろう。
でなければ、署名しない なんてことは岸田の判断ではできはしない。

現実的に、止められる可能性は高いのだ。

そのためには、ネタニヤフ、バイデン、岸田らに思いとどまらせる世界中の声が必要だ。

■ 日本の野党は・・・

ところが、日本の野党は解散総選挙のことしか頭にない。
共産党、社民党、立憲民主党は、いちおう声明を出しているが、何を恐れているのか、喧嘩両成敗みたいな煮え切らない声明になっている。

2023年10月10日 共産党

2023年10月12日 社民党党首会見

2023年10月10日 立憲民主党代表コメント

国民民主にいたってはハマス批判しかしておらず、論外だ。

明確な見解を発表しているのは れいわ新選組だけである。声明を全文引用する。

れいわ新選組 2023年10月14日

10月7日のハマスによるイスラエルへの大規模攻撃以降、イスラエルはパレスチナ・ガザ地区への空爆でガザ住民を無差別に虐殺している。
イスラエル・ネタニヤフ首相は13日「敵は代償を払い始めたばかりだ。これは始まりにすぎない。われわれはハマスを破壊し勝利する。時間はかかるが、かつてなく強くなってこの戦争を終わらせる」と述べた。
間もなく地上侵攻が行われようとしている。

れいわ新選組は、次のように考え、考えを同じくする広範な方々と行動していく。

1.イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への無差別空爆と地上侵攻は許されない。
  イスラエルは直ちに無差別空爆を中止し、ガザ地区への地上軍侵攻をやめるべき。

2.国連などの場でイスラエルのパレスチナ占領政策における
  国際法違反(2007年以降のガザ封鎖、ヨルダン川西岸での入植と虐待的な拘禁など)について
  検証され、是正がなされるべき。

3.日本政府は同盟国であるアメリカにイスラエル支援を中止するよう求め、
  ハマスを含むパレスチナとの外交努力を行うべき。

4.ハマスは速やかに人質とした民間人等を解放すべき。
(引用以上)

■ 大阪でも声をあげよう

維新の牙城とされ、万博・カジノに熱を上げるけったいな都市と思われている大阪。
汚名挽回のためにも、大阪でも非道に対しては声を上げるんだということを世界に示そう。

野党のみなさんも、選挙準備ももちろん大事だけれども、ぜひ力をかしてください。


PS.目の前で起きていることは酷いけど、ハマスのほうが先に攻撃したのでは? と腑に落ちない方は、ぜひとも一個前の記事を読んでいただきたい


また、こちらのサイトもぜひ。パレスチナとイスラエルの歴史と実態が簡潔にわかります。
(ただし、ここ数日非常につながりにくい状態です)





2023-10-14(Sat)

暴力国家イスラエルを止めよう

国家の本質は暴力装置であると考えると、暴力国家はイスラエルだけにとどまらないのかもしれないが、それにしてもこれほどにあからさまに、他民族を暴力的に差別し抑圧し殺戮する国家が、この21世紀に存在していいのだろうか。

220万人の住人が完全に封鎖された状態で、町をひとブロックごとに塗りつぶすような爆撃を受けている。
国境なき医師団(MSF)のスタッフ300人も閉じ込められ、家を破壊され、家族を失いながら医療活動を続けている。
以下、少し長いけれども、MSFの記事を引用する。

2023年10月13日

国境なき医師団(MSF)は、ハマスによる市民の残虐な大量殺戮と、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への大規模攻撃に慄然し、これを非難する。MSFは、紛争当事者による無差別攻撃の即時停止、および民間人に安全な空間と移動通路を確保するよう緊急に求める。また、民間人の食料、水など、必要不可欠な物資や医療施設への安全なアクセス、および医薬品、医療機器、食料、燃料、水などの人道物資のガザ地区への搬入を許可するよう求める。そのためには、エジプトとのラファ国境を開放し、同地点への爆撃を中止する必要があると訴える。

市民220万人に対する「集団的懲罰」

ガザ地区ではこれまで続いていた慢性的な人道的危機が今回の無差別爆撃によって大惨事と化している。地区内には、現在220万人もの人びとが閉じ込められ、MSFもスタッフ300人以上を地区内に擁し、中には家や家族を失った者もいる。移動も著しく困難になっている。

「戦闘機は通りを一区画ずつ破壊しています。隠れる場所も気を休める暇もありません。毎晩爆撃されている場所もあります。ガザでは2014年と2021年にも何千人もの死者が出ました。MSFの医療スタッフは毎日、家に戻ってくることができるか、家族に再会できるか、不安を抱きながら仕事に行きます。しかし、今回はまるで違うと言います。今回の紛争が始まり5日後にはすでに1200人が命を落としました。人びとが生き抜くためにできることや、安全な場所はありません」と、ガザでMSF現地活動責任者を務めるマティアス・ケネスは憤る。

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ガザでは何百万人もの市民が、イスラエル軍による「完全封鎖」、無差別爆撃、そして地上戦の脅威という形で、「集団的懲罰」に直面している。封鎖は、食料、水、燃料、電力の供給停止を含む容赦のないもので、命を救うための物資を意図的に断ち切り、戦闘に巻き込まれた患者や医療スタッフにも救命の選択肢を与えないものだ。
いま早急に必要とされているのは、市民の安全な場所の確保と、人道物資と医療スタッフのガザ入りを可能にすることだ。負傷者や病人の医療へのアクセスは確保されなければならないし、病院や救急車は標的にしてはならない。

過去最悪レベルの破壊にひっ迫する医療

「ガザ保健省の病院では、麻酔薬や鎮痛剤が不足しているとスタッフから報告を受けています。MSF側では、2カ月分の緊急備蓄品からガザ北部のアル・アウダ病院に医薬品を移しましたが、3週間分の在庫を3日で使い果たしました」と、MSFガザ医療コーディネーターのダーウィン・ディアスは報告する。
MSFのスタッフは、10月7日以来、移動が極度に制限されている。安全な移動経路の特定は難しく、負傷者の治療に奔走するパレスチナの医療関係者の支援も困難となっている。MSFのチームは、すでに過去最悪レベルの破壊を目の当たりにしている。MSFが支援する2つの病院、アル・アウダとインドネシア病院はいずれも空爆で被害を受け、MSFの診療所も9日の爆発で被害を受けた。

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現在、MSFは独自の診療所を運営し、ガザ北部のアル・アウダ病院、インドネシア病院、南部のナセル病院を支援している。10月10日には、火傷と外傷の患者を受け入れるため、ガザ最大のアル・シファ病院の手術室を再開した。MSFはまた、同病院に医薬品を寄付し、今後も現地医療機関への支援を継続する。ヨルダン川西岸地区については、ジェニン、ヘブロン、ナブルスにいるチームが、激化する暴力に伴う医療ニーズを調査している。同地区では入植者による攻撃やイスラエル軍との衝突で、少なくとも27人のパレスチナ人が死亡している。

民間人、民間インフラ、医療施設は常に保護されなければならない。MSFはイスラエル政府に対し、ガザ全域に対する攻撃、市民に対する「集団的懲罰」を中止するよう求める。また、イスラエルとパレスチナの当局および諸勢力に対し、市民の安全な空間の確立、ガザ地区への人道支援、食料、水、燃料、医薬品、医療機器の搬入を緊急に実現するよう求める。
(引用以上 写真はMSFの他の記事から)

MSFだけでなく、赤新月社のスタッフも何人も殺されている。
日本赤十字社のホームページから引用する

2023年10月13日

10月7日よりイスラエルとガザでの武力衝突は激化しており、被害は拡大の一途をたどっています。これまでに双方で2,700人以上が死亡し、9,800人を越える人が負傷し治療を必要としています(10月13日0:00現在)。その多くが民間人です。パレスチナ赤新月社及びイスラエル・ダビデの赤盾社(イスラエルの赤十字社)は救急車による負傷者の搬送を中心に救援活動を続けていますが、対応中に銃撃に巻き込まれ負傷したり命を落とすスタッフの報告も増えています。このような状況を憂慮し、赤十字は国際人道法の遵守の重要性を訴えています。
(中略)

今回の人道危機ではパレスチナ赤新月社のスタッフ・ボランティア4人、イスラエル・ダビデの赤盾社のスタッフ3人が負傷者の救急搬送中に戦闘に巻き込まれ殉職したことが報告されています。
すべての紛争当事者は、戦時のルールである国際人道法の法的義務を尊重しなければなりません。民間人や医療従事者は、どんな時でも常に守られなければなりません。民間人が攻撃されることがあってはならず、人質を取ることも禁じられています。そして医療従事者と人道支援団体は、命の危険に晒されている人びとのために安全に救命活動を行わなくてはなりません。赤十字は、国際人道法の順守を訴え続けます。
(引用以上)

あまりの暴虐さに、さすがの日本のメディアも、イスラエルべったり一辺倒ではない報道をしている。現地にいる人の生の声を聞いてほしい。



■ ハマスのテロにイスラエルは報復??

欧米や日本などは、そのように言ってハマスを非難している。
たしかに、10月7日だけを見ればそう見えるかもしれない。
ハマスが襲撃したのはイスラエル軍でも入植者でもなく、むしろ和平派の拠点だったという話もある。これ自体はたしかに非難されるべきだろう。
しかし、これは75年間にわたるイスラエルとその後ろにいる米英および日本を含むその仲間たちによる、残虐非道なパレスティナに対する仕打ちの帰結だということを忘れてはいけない。

1948年、突然住んでいる村を武装襲撃されたパレスティナ人はあわてて逃げ出した。無人になった村々をブルトーザーで潰して占拠し、作ったのがイスラエルという国だ。少なくとも、住民の目線ではそのように感じただろう。

パレスティナ人はなぜユダヤ人に襲われ、国を奪われたのか。

ことはイスラエル「建国」の20年前に遡る。イギリスは第1次大戦で、オスマン帝国と戦わせるためにアラブ人には「独立させてやる」とウソをつき、戦争資金目当てにユダヤ人には「国を作らせてやる」とウソを言い、裏ではフランスと「分割統治しようぜ」と決めていた。イギリスの「三枚舌外交」と言われている。
イギリスのウソのせいで、パレスティナをアラブとユダヤが奪い合う関係にされてしまったのだ。

第2次大戦が勃発すると、あのナチスドイツによるユダヤ人迫害が始まる。ユダヤ人の独立運動(シオニズム)は激しくなり、イギリスも白を切りとおせなくなる。
そこで1947年に国連はイギリスのウソを正当化するために、パレスティナを分割し、過半をユダヤ人国家にすると無茶な決議をした。
これに怒ったパレスティナとアラブ側が、イスラエルと戦争したのが第一次中東戦争。
戦争に勝利したイスラエルは、完全に国家として居座ってしまったのだ。

ちなみに、第2次大戦中、パレスティナの指導者は、自分たちを騙して支配者になったイギリスから独立し、ユダヤに国を奪われないために、ナチスドイツに近づいたのは事実だ。
その辺りの事情は、ソ連の支配から逃れようと親ナチスになったウクライナと似ている。
しかし、ナチスの先兵となったわけではなく、現在にいたるまでネオナチが跋扈しているわけではないので、ウクライナと同じとは言えない。
むしろ、欧州のネオナチとイスラエルの右派は反アラブで手を結んでいるという話さえある。

にもかかわらず、イスラエル右派は「ホロコーストはパレスティナ人のせいだ」と言う。
いくら迫害されたユダヤ人だからと言って、何をしてもいいという訳ではない。
ナチスに近づいたから今住んでいる土地を奪ってもいいというのなら、ユダヤ人はドイツを奪うべきだった。
国連も、パレスティナを分割するのではなく、戦後ドイツを四分割統治していたうちの一つをユダヤ人国家にすると決議して、ドイツ人を追い出せば良かったのだ。

もちろんそんなことはできはしない。不当な東西分割はされたけれども、ナチスの「本場」でさえさすがに住民を全部追い出すようなことはできなかった。
ドイツにはできないことを、パレスティナには強いてきたのが、戦後のこの世界なのである。

第2次大戦後の「現代」と言われる時代に、日本では「戦後民主主義」を謳歌し始めた時代に、こんな非道がまかり通ってしまったイスラエルの建国。

当然ながら、パレスティナとアラブ諸国の多くはイスラエルを敵視してきたが、米国がぴったりと後ろについているイスラエルは、4度にわたる中東戦争に勝利し、パレスティナの地を次々と占領してきた。
そして、元々の住民であるパレスティナ人は難民キャンプでなんとか命をつなぎ、今はヨルダン川西岸地区とガザ地区がかろうじて自治区となったが、実態はイスラエルに占領され閉じ込められている状態だ。

20231014-5.png

緑がパレスティナ、白がイスラエル(ユダヤ)である。
1947年の国連決議が左から2番目。
自治区であるはずのガザとヨルダン川西岸すら浸食している現在の状態が一番右だ。
この図は、2009年3月より2014年5月まで国連人権高等弁務官事務所パレスチナ事務所副所長を勤めていた髙橋宗瑠さんのインタビュー記事からお借りした。
その記事をほんの一部引用する。現地で本当に見て来たことを、ぜひ全部読んでみてもらいたい。

2017年11月06日  生協パルシステム

私も赴任するまでは、イスラエルは民主主義国家だし、人権の扱いに問題があったとしても何か理由があるだろうと思っていました。しかし、実際に行ってみると、一方的にパレスチナ人が迫害を受けていることが明らかでした。

 日本の大学生にパレスチナ問題について話すときは、最初に「どんなイメージを持っているか」を聞くようにしています。そうすると、「戦争」とか「武力衝突」といった言葉が出てくる。それらの言葉には、お互いが対等な感じがありますが、実際はそうではない。まずパレスチナがイスラエル軍の占領下にあることを理解してほしいと伝えています。

 パレスチナ人がユダヤ人を殺傷する事件もありますが、報道ではその出来事だけが切り取られてしまう。もちろん民間人を殺傷するのはあってはならないことですが、なぜそこまで追い詰められているのか、その背景が表に出てこないと誤解を生みます。
(引用以上)

■日常的な迫害

高橋さんの話にも出ていた入植者について。
イスラエル政府が黙認する入植者という一種の民兵組織によって、パレスティナ自治区は浸食され、日常的な暴力が加えられてきた。
その実態をつたえる国境なき医師団の記事の一部を引用する。

2023年06月30日

51歳のアーティストであるニスリーン・アルアゼさんはヘブロンの住民だ。ヘブロンはヨルダン川西岸地区の南端に位置する都市である。イスラエル占領下にあるため、入植者が多い地域の一つだ。

ニスリーンさんは、自宅の窓に面格子を取り付けている。自宅の真上に、イスラエル人入植地があるためだ。「窓を開けるたびに向こうの人たちが見えるんですよ」とニスリーンさんは語る。近隣の入植者たちが彼女の自宅敷地に何回も侵入して、窓ガラスを石で割ってくる。その上、入植者たちは、窓の外から棒状のものを何本も突き出してくるという。ニスリーンさん一家は家の中に閉じこもり、黙ってやり過ごすしかない。

「窓が壊されるのを見ると、思わず悲鳴をあげたくなります。でも、私たちが家の中にいることを気付かれてはならないと夫に言われ、黙っているしかないんです」と、ニスリーンさんは嘆く。彼女によれば、このような襲撃行為があっても、イスラエル兵たちは何も制止しないという。嫌がらせはエスカレートするばかりだ。

「私たちを住みづらい状況に追い込んで、この地から追い出そうとしているんです。イスラエルで新しい政権ができましたよね。あの政権を後ろ盾にして、この地を奪いたがっているのです」ニスリーン・アルアゼさん

2022年11月、イスラエルでは、パレスチナに対してさらなる強硬姿勢を取る政権が誕生した。この政権は、イスラエル人入植者の武器使用も認めている。
ニスリーンさんは、2016年にMSFに助けを求めてきた人である。当時も、激しい暴力が急増して、彼女の住む地域の人びとが何人も入植者や兵士たちに殺害されている。 
(引用以上)

20231014-4.jpg

こちらの写真も同記事より引用。自宅をイスラエル軍に破壊されたという。
こちらもぜひ全文を読んでいただきたい。

■それでもハマスはテロリストなのか

ハマスは、2006年にガザ地区において選挙で選ばれた自治政府である。任期はとっくに終わっているので現在は民主的に選ばれたとは言えないが、政府機能を担っているのは間違いない。
私がもし為政者で、住民がこのような暴虐を受けたならば、だまって見ていられる自信は無い。
もちろん、勝てないのになぜ攻撃するのか、人質をとるのは人道違反だ、民間人を殺したらイスラエルと同じだ、そもそも武装闘争が是か などなど、批判はできる。
しかし、少なくともハマスが一方的に卑劣なテロリストで、イスラエルは防衛のために闘っている、などとは言えないことは、歴史と実態を見ればわかるはずだ。

先ほどのTBSのニュースもそうだが、さすがの欧米や日本のメディアも、そのような一方的な言い方はできなくなっている。

2023年10月12日 BBC
(一部引用)
誰かをテロリストと呼ぶことは、どちらかの味方をすることであり、状況を公平中立に扱うことをやめることだ
BBCの仕事は事実を視聴者に提示し、視聴者に素直に、怒鳴り散らさずに考えを決めてもらうことだ
(引用以上)

2023年10月12日 NHK
(一部引用)
ガザ地区にいま、メディアなどは入ることができない。
イスラエルが人の出入りを管理していた検問所が、ハマスに制圧されたためだ。
そのガザ地区で取材しているのがNHKガザ事務所のパレスチナ人プロデューサー、ムハンマド・シェハダとカメラマンのサラーム・アブタホンの2人。
10年以上にわたってガザからの報道を支えてきたムハンマドとサラーム。
イスラエルによる空爆が続くいまも、現地の状況を伝えようと、亡くなった人やけがをした人が次々と運ばれてくる病院などで取材にあたっている。
(略)
ムハンマド
「『シェルターに避難しろ』というメッセージを受け取っても、ガザ地区に安全なシェルターはない。シェルターとされる学校も空爆を受けているからだ。
ここに安全な場所などない。どこに行けばいいのか、どこに身を隠せばいいのかわからない。いつ頭の上に爆弾が落ちてくるかわからない。
そんな状況では、いまいる場所が安全かどうか判断することなどできるわけがない。ここではみな『安全』という感覚を失っている。
ガザの人々がどのような気持ちでいるのか、ことばや映像で説明することはできない」
(略)
「70年続くパレスチナ人への攻撃、虐殺に対して世界はずっと関心を払ってこなかった。パレスチナ人が犠牲になっても誰も関心を持たなかった。
それが、イスラエル人が犠牲になった瞬間、すべての人が関心を持った」
「イスラエルはハマスの軍事施設だけを攻撃していると主張しているが、私たちが病院やその周辺で目にしたのは、市民が犠牲になり、民間の建物が破壊されている光景だ。多くの子ども、女性、お年寄りが殺されている。
日本の人たち、国際社会はガザで何が起きているかを正確に知り、一刻も早く、ガザで起きている戦争を止めるための方策を見つけてほしい」
(引用以上)

今、イスラエルの虐殺行為を止められるのは、世界中の声しかない。
膨大な #SavePalestine の声があがれば、イスラエルの操り人形であるバイデンでも無視はできなくなる。

とくに、ロシアの攻撃をなじり倒してきた手前、イスラエルはぜんぜんOKだぜ とは言いにくい。
(ちなみに、ゼレンスキーはイスラエル断固支持だが)

地上戦が本格的に始まると、ガザはホロコーストになってしまう。

2023年10月14日 朝日新聞

実際に24時間以内に100万人以上も退避させることは難しい。民間人が巻き込まれたとしても、事前に退避勧告という形で警告はしたというアリバイ作りだとみられる
(引用以上)

関西人以外はわかりにくい例えで恐縮だが、ガザの人口は220万人ほどで、大阪市(270万人)に近い。
広さは大阪市と堺市を合わせたくらいだ。

想像してみてほしい。
大阪市の難波よりも北に住んでいる約100万人は、24時間以内に南へ避難しろ と言われたら。
しかも、その避難路も爆撃が続いており、電気も水もない、道路は寸断され交通手段もない、そんな状態でだ。

※分かりやすい地図を作成したツイートを見つけたので紹介
少なくとも何十万人が残っている市街地に、イスラエル軍が襲撃してくる。
病院も赤新月社ですら殺すイスラエル軍が、デモ隊にも平気で発砲して殺すイスラエル軍が、殺気だって襲ってくる。
どんな惨劇が起きてしまうのか。

10/14 中央日報

イスラエル軍が13日、ヨルダン川西岸地区でイスラエルのガザ地区空襲に抗議するパレスチナのデモ隊に発砲し、9人が死亡した。
7日から現在までデモ隊とイスラエル軍の衝突で発生した死者は計44人と集計した。
(引用以上)

私には、こうして書いて声を上げることしかできないが そうした声の広がりは、孤立したイスラエルを支持し続けることにいらだつアメリカを動かし、イスラエルを思いとどまらせることになると信じたい。

■実は焦っているイスラエル

イスラエルが、かつてない規模の攻撃をしている背景には、イスラエルの孤立化がある。

2023年3月11日 BBC

中東で長年、ライバル関係にあるイランとサウジアラビアが10日、外交関係の正常化で合意したと発表した。両国は2016年以来断交していた。両政府代表が中国で4日間にわたり協議した結果、合意に達したという。
(引用以上)

サウジアラビアとUAEは、元々はイスラエルを敵視してきたアラブ諸国の中ではアメリカ寄りの国としてイスラエルに接近してきた。
2020年にUAEはイスラエルと国交を結び、サウジも昨年来イスラエルとの国交正常化を模索してきた。もちろん仲介はアメリカである。

バイデンからすると、もはや産油国となったアメリカは中東からは手を引きたい。ましてウクライナで戦力もカネも大消費しているなかで、イスラエルに暴走されるのは困る。ユダヤの票とカネはほしくても、なんとかイスラエルには温和しくしていてほしいので、サウジとの国交正常化というエサを与えて、パレスティナとの妥協を引き出そうとしていた。

ところが、その最中にサウジが中国の仲介でイランと手を結んでしまったのだ。
イランとイスラエルは不倶戴天の敵であり、イスラエルから見たらサウジとアメリカの裏切りと映ったはずだ。

いよいよアメリカの中東における力の低下が明らかになった。
この状況に対してイスラエル右派政権は、中国が出るに出れない状況を作り、バイデンが嫌でもイスラエル強硬策を支持せざるを得ない状態を作りたかった。
それには、戦争しかない。

直接のきっかけはハマスの反攻だったかもしれないが、それがこれだけ大規模な戦争になっているのは、イスラエルのそうした思惑があるからだ。
抱きつかれたバイデンは、ウクライナでニッチもサッチもいかなくなっているので、ほとほと困り果てているはずだ。
メディアの報道が必ずしもイスラエル支持ではないのも、一因はここにあるのだろう。

だからこそ、戦争を止めるチャンスはある。
2003年のアフガン戦争や今のウクライナのように、アメリカが断固継続の意思を持っているときは、それを止めるのは非常に困難だが(だからといって容認はできないのはもちろんだが)、アメリカも本音ではやめてくれと思っている戦争は、止められる可能性は現実的にある。

ただし、バイデンもユダヤの票とカネを横目に、簡単には止めることができない。
だからこそ、宗教も党も立場も超えて、「殺すな」という声を上げる必要がある。

#SavePalestine
#FreePalestine

殺すな!



2023-09-28(Thu)

ああ腹が立つ インボイスめ!

あまりに久しぶりの更新で、ログインパスワードを忘れそうでした。

昨年8月から議員秘書を辞めて元の仕事に戻りました。今年の4月まで続けていた議員事務所の非常勤スタッフも辞し、仕事一筋になって半年。なんだかものすごく忙しいのです。

零細自営業にとって忙しいことは嬉しいことなのですが、でも他のことが何もできなくなります。
唯一の趣味だった六甲菜園にも長いこと行けていませんし、このブログも休眠状態に。

そうこうしているうちに、10月が目の前に迫ってきました。そう、インボイス=消費税強制増税です。
うちのような零細個人事務所は、もちろん免税業者です。
しかし、売上の2割くらいは某会社からの仕事なので、取引先に迷惑かけないためには、イヤイヤながら、本当にイヤイヤながらインボイスの登録をして、課税業者にならざるをえないのです。

9月に入ってから、ものすごーく腹を立てながらインボイスの登録作業を始めたところ、さらにふざけた事態が。
まず、e-TAXで登録するにはマイナンバーカードが必要だという。毎年マイナンバーなしでe-TAXで確定申告しているのに、勝手に決めたインボイス制度のくせに、これだけはマイナンバーカードが必須だと。。。。 ほんとふざけてる。

さらに、紙申請だと番号の発行まで3ヶ月くらいかかります と。。。。

猛烈に腹を立てながら、それでも泣く泣く税務署に。書類を出すと、「控えはありますか」と来た。
「2部提出とどっかに書いてありますか?」と聞くと「さあ~ べつにそちらが要らないならいいですけど」と人ごとのような返答。あげくに、その辺のコンビニでコピーしてこいと。
猛暑の中をコンビニまで往復し、戻ってみると、先客が窓口に。書類の束をもって、1部づつ渡しては中身を確認している。いったいいつ終わるんだ~ 普通窓口は渡すだけで、中身の確認は奥でやるだろ。もう血管切れかけて声も出ず、文句を言うこともできませんでした。

とりま憂さ晴らしのために、消費税ダメ絶対デモに参加したことは言うまでもありません。
ちんたらデモはあまり好きじゃないのですが、音響がしっかりしていて隊列の端までコールが届き、かなり強烈なサウンドが盛り上げてくれました。
個人的には、ズンズンくるビートがいいですね。最後まで気分良く歩くことができました。

それでも、あと数日後には微々たる売上から消費税をむしり取られることに。
やっぱり、政権交代です。
デモでも「とりま政権交代」というノボリを見かけて、おお、れいわ界隈で久しぶりに「政権交代」という言葉を見たと思ったのですが、政権交代しないといくら正論を言っても、今の自民党には通用しません。

いま改めて、政権交代を真剣に考えてしまいます。


昨日は奈良で上棟式でした。
古墳に囲まれたものすごい雰囲気の敷地に、ちょっと変わった家ができます。
その全容が見えるのはまだ少し先ですが、空気感だけ。

IMG_20230927_151321618.jpg

右側の森が古墳です。ちなみに、写真を撮っている私の後ろにも古墳があります。
こちらの様子も、ときどきアップさせてもらいます。あと、韓ドラとかの息抜きネタも。

ではでは


2023-06-08(Thu)

カホフカ・ダムを破壊したのは誰か

ウクライナにとってもロシアにとっても、深刻なダメージとなるカホフカ・ダムを、一体だれが破壊したのか。
こちらの記事が、非常に詳しく報じている。


記事中で橋の中央部が決壊した様子が分かるツイートを紹介している。
6/4の写真で取水口になっているあたりが、決壊後の流れの中心になっている。


さらに、BBCが崩壊する4日前にすでに兆候があったと写真を公開している。


20230608-3.jpg

カーブしている部分の橋が4日前に落ちていたと言うのである。ここは上のツイートの写真の取水口の上部に当たる。たしかに、6/4の写真もよく見ると橋がなくなっている。

ところで、同じJSF氏の記事で、昨年11月のものがある


この記事では、昨年11月にウクライナ軍がダムの上にかかる橋を攻撃し、補給のできなくなったロシア軍がダムよりも北西側のヘルソンから撤退したときのことが書かれている。
ウクライナ軍がミサイルでダムの上部の橋を攻撃し、最後にはロシア軍が爆薬で橋を落としてヘルソンからウクライナが追撃してくるのを防いだ。

まず、ウクライナ軍がミサイルを集中させた箇所はこの部分だという。

20230608-2.jpg
(JSF氏の記事より引用)

直線の橋の部分は、ダムの真上にあるのでミサイルが貫通するとダムが壊れるが、丸印のとこだけは真下にダムがないので、そこをウクライナのミサイルは集中して狙った、という意味。
中央の丸は、まさに6/2に橋が落ちた箇所であり、ダムが決壊した箇所の直近だ。

そして、ロシア軍がヘルソンから撤退した後に破壊したのはこの部分だという。


この写真は最初のツイッターと方位が反対で、下が北だ。左側の写真の右端で橋がなくなっているので、ロシア軍が橋を爆破したのはウクライナ軍が攻撃した部分とは反対側である。
直下にダムがあるけれども、ミサイルではないのでダムには影響させずに壊したようだ、と書いてある。

以上から分かることは、ウクライナ軍がミサイルを集中させた箇所の直近でダムの崩壊は始まったということと、その部分はロシア軍は11月には橋の爆破をしていない、ということだ。

いくら命中精度の高いミサイルでも、集中的に攻撃したときに橋のカーブの部分は崩壊寸前の状態になり、ダム本体にもダメージを与えていた、と常識的には考えざるを得ない。
損傷を受けたダム本体が徐々にたわみを生じ、弱っていた橋が変形に耐えられずに崩落し、その後にダム本体が決壊した、というのが時系列の写真から推測されることだ。

ロシアは橋の一番ウクライナ側で11月に橋を爆破したので、今回の崩壊地点はロシア側になる。もし人為的な破壊だとすると、大量の爆薬を抱えてウクライナの工作員がどうやって侵入したのかという問題はあるので、ロシア側の疑いが濃くなるが、これも4日前から前兆があったことを考えると、人為的な爆破というのは考えにくい。

現段階で確定はできないが、昨年11月のウクライナ軍によるミサイル攻撃で損傷した箇所が、時間をかけてたわみを増大させ、決壊に至ったのではないか、と私は考える。


いずれにしても、この被害が甚大なものであり、戦争で苦しめられている国民をさらに追い詰めていることは間違いない。

反転攻勢をさけぶウクライナも、その惨状は一般に報じられいる戦闘の被害にとどまらない。


2022年のGDP(国内総生産)は前年比マイナス30.4%。かろうじて保たれているのは公共輸送機関やライフラインと、食料品店やレストラン、カフェなどの生活まわりのサービス分野ぐらいで、その他は農業を除いてほぼ麻痺状態にあると見てよいだろう。
(引用以上)

一刻も早く停戦、休戦を実現し、昨年だけで1600億ドルにのぼった軍事支援を、すべて生活再建のための支援とすることが求められる。
もっとも、アメリカは軍事費は天井知らずで出すけれども、生活再建には雀の涙しか出さないだろうが。




2023-06-02(Fri)

韓ドラの隆盛と明るくない日本の未来

韓ドラがすごく面白い。

最初は、家族が見ていたラブコメを横から眺めていたのだけれども、なんだか日本のドラマと違うなあ、と思っているうちにどんどん気になりはじめた。
ドラマの要素をいくつか上げるならば、脚本、演出、役者、が3大要素だろう。
そのどれもが、日本のドラマとは大違いなのだ。

そもそも日本のドラマも家族に付き合ってみたくらいで、自分から進んでみたことはほとんど無いけれども、受動的とは言え結構な数のドラマは目にしてきた。
韓ドラの多くはそれらとは、まったく別物。

まず、脚本やストーリー。
何が違うと言って、長さが違う。
日本のドラマは実質40分くらいが10回なので、計400分。
対して韓ドラは、実質60分が(最近多いのは)16回で、計960分。2.4倍である。
ちなみにNHKの朝ドラが実質14分x130回で1820分。

朝ドラの半分もあるものを、わずか2ヶ月で集中して放送される。(韓国は週2放送なので)
しかも、途中にコマーシャルが入らない。(最近は入るケースもあるらしいけど)
めっちゃ濃厚に、小説1冊分くらいの物語が詰め込まれている。

伝統的ラブコメのストーリーは、努力する女性と財閥の御曹司のありえないロマンスみたいな、なんとなくお決まりのパターンがあったのだけれども、最近の作品は、もっと現実的になっている。
多くの作品には、格差社会への問題意識が通奏低音のように埋め込まれている。それがメインテーマではなくても、とってつけた逸話ではなくて、全体を通したサブテーマになっていることが多いように感じる。
もはやシンデレラストーリーが共感されないほどに、韓国での格差は厳しいのだろうと思う。

財閥と庶民の格差だけでなく、正社員と契約社員の格差やインターンの過酷さなど多くの作品で描かれている。
有名どころでは「未生(ミセン)」という作品がある。



もっと極端な格差を正面から描いたのが、「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」
題名からは想像できない物語だった。



どちらも、ドラマなので悲惨な結末ではないけれども、実際にどれほど大変なのか実感する。
韓国の自殺率は10万人あたり25人前後でOECDで最悪。10代~30代が増えているという。


ちょっと韓ドラからは外れるが、こちらのグラフを見ていただきたい

20230602-1.png
(Wikipediaより クリックすると拡大)

韓国の自殺者数が1998年頃から急増しているのがわかる。
1998年に何があったか。アジア通貨危機と、IMFによる支援(支配)である。
(正確には1997年末から)
IMFによる極端な新自由主義と緊縮財政を強いられた。
記事を引用する。


 韓国に乗りこんできたIMFは構造改革と称し、金融、貿易の保護政策をすべて撤廃させました。韓国人は経済の国家主権を失ったと嘆き、日本による植民地化に続く「第2の国恥」と呼んだのです。
 韓国人が失ったのは面子だけではありませんでした。IMFが実施した厳しい緊縮政策で、多くの人が職を失いました。
 経済が回復した後も、企業は非正規職の比率を高めたうえ、正規職に対しても「名誉退職」の名の下、40歳代定年制を導入するなど、厳しい姿勢を維持しました。
 IMF危機を境に韓国経済の国際競争力は格段に高まり、サムスン電子や現代自動車など世界に冠たる企業が登場しました。しかし同時に雇用の不安定、貧富格差など現在、韓国が抱える問題も生んだのです。
(引用以上)

ここから25年を経て、確かに韓国は一人あたりGDPで日本を抜き、大きく経済成長を果たした。
その裏側で、極めて厳しい社会格差が広がっていった。

韓ドラが面白いのは、その社会状況と無縁ではない。
というか、裏表の関係にあると言える。

あまりにも厳しい経済状況のなかで、世界で売れる商品を作る、という執念、根性、情念でもって韓国のエンタメは作られている。ジャニーズと吉本でお茶を濁しておけば、とりあえず日本人は見てくれるという、ふやけた日本の芸能界とは、根本が違う。

K-POPにしても、歌がうまい。数年間の徹底した訓練を勝ち抜かないと、デビューはできないからだ。
日本の自称「アーチスト」のような、音程さえ合わないくせに、格好つけて謳ってる連中は、そもそもデビューさえできない。
もっとも、あまりに厳しいので、K-POPアイドルの自殺者が絶えないのだが。


韓ドラの話に戻ろう。

韓ドラの演出で特徴的なのが、美しい映像と、あるあるの作法である。
ストーリーもさることながら、画面に見入ってしまうのは、どの場面をとっても切り取って壁に貼っておきたいような美しい映像が続いているからだ。
CGで作っている夜景ばかりでなく、場末の路地の場面でも、うまくぼかして色を調整し、光を使って美しい映像にしてしまう。

20230602-2.jpg
(愛と、利と より)

なにやら、使ってるカメラが映画用で、日本のドラマとは別格なのだとか。
だが、たぶん原因はそれだけではない。以下は映画の話だが、ドラマにも同じ流れはあるのでなないだろうか。


こうした変化は、映画業界の労働組合が、スタッフの賃金上昇や保険加入などを要求し続けた結果だと思う。10年ほど前、最低賃金が厳守されるようになったり、時給計算してギャラを払うという方法が登場したりと、試行錯誤を繰り返していった。
大きく変わったのは15年。映画会社は「標準勤労契約書」を交わすことを義務づけられた。製作費をしっかりかけることで視覚的にも見栄えのある映像となり、ヒットにつながってきた。そのためさらに製作費をかけて、さらに見栄えのする映画を製作する流れは加速している。
(略)
疲れきった肉体状態で耐えるのが当たり前だった撮影現場が、今では人間らしい生活を維持しながら撮影を楽しめる環境になり、スタッフの笑顔が格段に増えた。肉体面と精神面の余裕が仕事の効率と柔軟なアイデアにつながり、クオリティー面にもいい影響を与えていると言える。
(引用以上)


韓ドラといえば。というような「あるある」が多い。
それを詰め込んだチャミスル(韓国の緑ボトルの焼酎)のコマーシャルがこちら。



これ以外にも、黒い帽子をかぶったら正体はばれない、とか、河原や橋の上で車で落ち合ったら絶対に敵に見つからない、とか、いろんな「作法」がある。
これらは、「これをやったらこういう意味」というお約束で、細かい話は省くという演出だ。
ただし、メインストリームを追っていくなかで、枝葉まで細かく描いてしまうと分かりにくくなるためだろう。
吉本新喜劇のように一番大事なギャグをお約束でお客さんに笑ってもらうのは論外だが、韓ドラの作法は、慣れてしまえばたしかに集中力が切られることがない。


役者の演技はどうか。
ド素人があれこれ言うのも失礼かも知れないが、韓国の役者には、なにか吹っ切れたものを感じる。
昨年話題になった「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では、パク・ウンビンが自閉スペクトラム症を持つ天才新人弁護士を演じた。
解釈や演じ方によっては障がい者差別になりかねない難しい役を、かなり悩みながら演じたそうだが、映像を見ると吹っ切れている。



この人の演技を見たくて、1月に入院したときに何本かまとめて見てみたけど、ほんとに何にでもなれるのでは、と感じてしまった。
パク・ウンビンさんに限らず、韓ドラの役者さんは、格好つけずに役にのめり込んでいるように感じる。その辺は、制作側の情念と共通しているのかも知れない。

演技だけでなく、言葉の影響も大きいのだろう。
韓国語は日本語に比べると、極端に短い。
わたし が ネ だし、おなかがすいた が ペゴパヨ だ。
しかも、一気にしゃべるので、同じ意味を半分くらいの時間でしゃべっている。
その分、イントネーションが大事で、機関銃のようでありながら、歌のような抑揚があり、意味はほとんど分からないけれども、聞いていて気持ちが良い。

聞くと言えば、なんといってもOSTだ。
Original Sound Track の略で、挿入歌なのだけれども、もはやBGMの域ではなく、台詞や画面と一体のもうひとつの要素になっている。作品によっては、あたかもミュージカルのように歌詞が語りの役を果たしていることもある。

SONDIA とか イ・スヒョンなど、抜群に歌もうまい。



日本は曲を売るためにドラマとタイアップすることが多いが、韓ドラのOSTはほとんどドラマのために作られてオリジナルだし、OSTがひとつの音楽のジャンルになっているそうだ。
歌については、また気がむいたら、書いてみたい。


先ほどの自殺者数のグラフで、日本は10万人あたり20人未満となっているのだが、実はこれは誤魔化しだという見方が強い。


警察庁の「死体取扱数等の推移」を見ると、「変死体」の数は10年前には1万2747体だったが、一昨年は2万211体と約8000体増えている。比例するように自殺者数はこの10年間で8000人減っているのだ。
(略)
「ひと昔前は自殺に対する考え方も緩く、ある程度は自殺として処理していました。ただ、最近は、遺書などの具体的な証拠がなければ、自殺とは認めず、変死体として処理するようになったそうです。すると、見かけ上の自殺者数が減るだけでなく、司法解剖を行うので予算を要求しやすくなる。一石二鳥なわけです。このようなトリックは『統計の魔術』と呼ばれ、考え出した人が警察内部で出世していく」
(引用以上)

 だとすると、日本の自殺率は韓国を抜いてだんとつ1位だ。
緊縮財政に苦しめられながら、経済成長もできず、本気のもの作りもできない日本。
韓ドラの重苦しい通奏低音は、私たち自身の足下にこそ流れている。


2023-01-01(Sun)

新年のごあいさつ

2023年賀状
2022-08-15(Mon)

あらためて天皇の戦争責任を問う

日本にあるもので、もっとも子どもの教育に悪いものは何かと聞かれれば、迷うことなく「天皇制」と答える。

「1人を殺せば犯罪者だが、100万人を殺せば英雄」を、まさに地で行ってるのが昭和天皇であり、象徴天皇制だ。
究極の無責任の象徴。
自殺したヒットラーのほうが、まだしも潔いといえるかもしれない。

日本の子どもたちは、これを「尊い」とか言われて育つのだから、ひどい話だ。

天皇制には、もうひとつ際だった特徴がある。
「保身」である。

天皇や天皇制には、それ自体の思想性はない。
あるのは存続の意思と、そのためのきわめて柔軟(無節操)な「保身」である。
存続するためならば、どんな勢力とでも手を結ぶ。
処世術の鬼である。

軍部が強ければ軍につき、沖縄を初め国中が焼き尽くされ、自国民が何十万人も黒焦げにされても保身(国体護持)のためには意に介せず、負けたとたんにマッカーサーに擦り寄り、捨て石にした沖縄を、またしても米国に売り渡した。

手を携えて戦争を遂行した戦犯がまつられている靖国神社へも、自分だけは無関係化のように行かないという。
靖国神社は戦犯だけを葬って、戦犯の魂の牢獄にして、負の遺産として末代まで残すべきだと私は思っている。
その意味で、天皇は靖国神社に行くべきなのだが、自分だけはちゃっっかり「戦後民主主義」に乗っかってしまうところが、さすが処世術の鬼である。

これが「清く正しい」生き方だと、子どもたちに刷り込まれる。

私はこのブログでも何回も書いてきたが、「天皇の戦争責任」を曖昧にしたことが、戦後の日本をダメにした、と考えている。他にも要因はあるけれども、なんといってもダントツのナンバーワンである。

8月15日

私たちは、単に不戦の誓いをするだけでなく、戦争をやらかした奴らの責任を忘れない、その思いを新たにしたい。




2022-07-09(Sat)

お悔やみ申し上げま せん

日本で他殺で死ぬ人は、年間300人近くいる。
どんな人でも、理不尽に殺されたのだから、哀悼の意を表すべきだという人は、毎日毎日殺された人のために、哀悼の誠を捧げ続けていただきたい。
私はそんな考えでは無いので、縁もゆかりも無い人が殺されたからと言って、お悔やみなど申し上げる気はさらさら無い。
まして、私の中では悪い政治家No.1の人物であればなおさらだ。(橋下徹氏と同率1位)

だからと言って、安倍晋三暗殺を、私が喜んでいるかというとそんなことはない。
瞬間的に想起したのは、2.26事件だ。
血盟団テロから2.26クーデターへの道は、民主主義という妥協の知恵を一瞬で破壊し、排外と強権と戦争への道へ日本を突き落とした。
安部銃撃の報を聞いた瞬間、いよいよその行程に入ってしまったのか、と戦慄した。

あらゆる暴力は許せない、とも言わない。
この世には、どうしようもない暴力にさらされて、生きるためにやむにやまれぬ暴力もある。
大きな暴力は見えにくく、小さい暴力は見えやすい故に、軽薄な「暴力反対」は、大きな暴力だけをはびこらせることになる。

それでもなお、テロで生きやすい世の中は作れない。間違いなく。
テロによる政治は、皮肉なことに、安倍晋三がやろうとしていた強権と恫喝の政治と同じだ。
理想を強制する政治は、その理想が間違っていようが正しかろうが、絶対に生きやすさは生み出さない。

もう一点、安倍暗殺を喜ぶわけにいかない理由。
安倍晋三には、生きて地獄を味わってもらいたかった。
名誉も生きる意味も失って、天命を全うするまで、苦役を担ってもらいたかった。

もともとロクでも無い日本の政治を、ほんとにどうしようも無いことにしてしまったのは、小泉純一郎(私的悪政治家No.2)と、安倍晋三だ。
安倍晋三の大きな暴力で、どれだけの人が殺されたか。
こんなにあっさりと死んでいい人だとは、思えない。

これから、安倍晋三を英雄化する動きが、マスコミを総動員して始まるだろう。
絶対に屈しない。
絶対に哀悼の意など表しない。
断固として、お悔やみなど申しあげ ない!

************

明日、7月10日は参議院選挙の投票日
暴力と忖度で大政翼賛政治は始まりかけている今、どこに投票すべきかは明らかだ。
萎縮せず、忖度せず、何が起ころうが「国民の生活」を守ろうとする根性のある政党は、残念ながら一つしか無い。

れいわ新選組

全国どこでも 2枚目は「れいわ」
東京の1枚目は 「山本太郎」
大阪の1枚目は 「やはた愛」

あと1日
こんな時代に突入してしまったからこそ、選挙戦、悔いのないようにやりきりたい

生活フォーラム関西
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