2022-11-04(Fri)

憲法集会で真っ先にロシア非難を叫ぶことへの強烈な違和感

 昨日11月3日の憲法集会にふらっと行ってきた。大阪は扇町公園で、約3000人の参加。コロナになる前は最大で2万人が集まったこともあるから、かなり少なく感じたけれども、それでも最近では大規模な方だ。

 1時間ほどで集会は終わり、二手に分かれてデモ。おかしなもので、二手の分け方を見ると、共産党系と旧社会党系になっている。たった3000人なのだから分ける必要もないだろうに。
 私は体調を考えてデモは参加しなかったのだが、会場から出て行くところだけ見送って写真など撮っていた。宣伝カーが先頭になって、シュプレヒコールを始めた。近頃は、短いコールを繰り返すのが流行だが、この日はオールドタイプの ○○は○○をやめろ 式のシュプレヒコール。まあ、それも別にいい。

 しかし、そのシュプレヒコールが始まった瞬間に、私は強烈な違和感を感じた。一発目のシュプレヒコールが 「ロシアは侵略をやめろー」だったからだ。
 集会が ロシア糾弾集会だとか、発言内容でロシア非難がバンバン出ていたのならばわからなくはない。あまりしっかり聞いていなかったけれども、話の中には出ていたとしても、全体としてそんな内容ではなかった。発言のほとんどは岸田政権への非難であり、大石あきこ議員のアピール(代読)では、自衛隊がウクライナにドローンを提供していることを実質的な参戦だと断罪していた。

 そんな集会の後のデモで、一発目のシュプレヒコールが「ロシアは侵略をやめろ」なのは、非常に恣意的であり、歪んだ意図を感じた。
 まず、日本で行われる憲法集会なのだから、日本の責任を明確にすべきであり、日本政府や日本の政治について語るべきだろう。その上で、ロシアの侵略を非難するのは当然としても、ウクライナや背後のアメリカ、NATO,日本に対して無非難なのは間違いだ。

 赤十字国際委員会の、この記事を見てみてほしい

すべての紛争当事者は、紛争下に置かれている住民に対して、日々の生活を営むのに十分な量の飲み水や生活必需品を継続的に提供しなければなりません。
しかしながら、紛争が7年目に突入したウクライナ東部ドネツク州のドンバス地方では、水を入手することが容易ではありません。
水インフラが脆弱で老朽化し、維持管理が困難であることに加えて、戦闘の激化により断水が発生しやすく、また作業員が給水設備に近づけなくなっているからです。
(引用以上)

「ロシアの侵略で、水もないのか。ロシアはひどい。」と思われるだろうか。
記事の日付をよく見てもらいたい。2021年4月28日、ロシア侵略の10ヶ月も前である。

 2014年から8年間にわたって、ドンバス地方の独立を主張する勢力に対し、ウクライナ軍が軍事攻撃を続けてきたのだ。もちろん、ドンバスの独立が正しいのかどうかは、他国民である我々が軽々に評論すべきではない。それは世界中にある独立運動についても同様だ。
 しかし確かなことは、軍事力を持って独立を求める勢力があり、それに対してウクライナ軍が軍事的に制圧しようとして、内戦が続いていたといういことだ。その結果、水すら手に入らないほど、ドンバス地方は被害を受けてきたのだ。

 おそらく、日本の報道を見ている大多数の人たちは、今年の2月にロシアがドンバスに侵略して、ドンバスをボロボロに破壊したと思っているだろう。そして、「ロシアは侵略をやめろ」と叫んでいる。
 しかし、2度にわたる停戦合意すら守らず、戦争を続けたのは、少なくとも一方的に独立派ではない。もちろんロシア軍そのものは参戦していない。(今の米軍やNATOと同じで、実質参戦だろうが)

 戦争が起きたときに、事情も歴史も知らないままに、プロパガンダに乗せられて一方だけを弾劾することは、非常に危険なことだ。「ロシアは侵略をやめろ」の叫びの延長線上に、欧米軍需産業の大儲けや、自衛隊の実質参戦があることを肝に銘じなければならない。平和を願う憲法集会のシュプレヒコールの一発目がこれでは、何をやっているのだと言いたくなる。

 しかも、このシュプレヒコールの裏には、「野党共闘の誤魔化し」があるように思える。大石議員のアピールでも「維新と立憲民主の悪魔合体」について触れていたが、今や立憲民主党は野党なのかどうかも疑わしいところまで後退してしまった。経済的には自民党よりもはるかに緊縮派なので、国民民主党よりも始末が悪い。

 日本の課題について、もはや闘う気力を無くした立憲民主と、その他の野党や市民との折り合いを付けるために、とりあえず無難にロシア非難でもしておこうか、という意図が感じられるのだ。どう考えても、大阪の憲法集会のシュプレヒコールで批判すべきは、1番に岸田政権や自公政権であり、2番に維新である。それを誤魔化すために、ロシアを使ったのではないか。そう思えてならない。

 ちなみに、立憲が維新と手を組むなどと言い出したからか、私の地元の吹田市ではかつて小沢一郎の秘書だった馬場慶次郎という市議が、市民と歩む議員の会という無所属市民派の会派から、大阪維新の会に寝返った。市民と歩む議員の会は2人になり、交渉会派から外れてしまった。
 小沢一郎の「自立と共生」を掲げておきながら、正反対の維新に寝返るなど、まったくもって無節操きわまりない。恥ずべきことに、私たち生活フォーラム関西の会員でもあり、フォーラムとしてもケジメを付けなくてはと私は思っている。

 共産党の市議が最近の経緯を書いているので、参考までに

 立憲民主が維新にすり寄る「悪魔合体」は、こうした現象を津々浦々で生み出していくだろう。国政だけの問題ではなく、足下から日本のリベラルが崩れていくのである。

11月とは思えない炎天下の扇町公園で、そんなことを鬱鬱と考えた。

2022-09-01(Thu)

秘書のおつとめは一段落

今年1月から務めてきた、国会議員秘書の仕事は7月いっぱいで一段落、公設秘書からは外れることになった。
クビ になったわけではなくて、そろそろ建築設計にもどらなくては、仕事のやり方を忘れてしまいそうなので、お願いして辞めさせてもらった。

公設第1秘書は、普通は国会議員会館に詰めて議員活動の補佐をするものだけれども、私の場合はずっと大阪に貼り付きで、秘書と言うより事務局長という立場で議員の留守を守ってきた。
留守とは言っても、この7ヶ月間はシュトルム・ウント・ドラング、怒濤の日々だった。

候補者が議員になったので、駅近の少し大きな事務所に引っ越しをすることから始まって、混乱を極める事務処理を整理する間もなく、3月からカジノ住民投票署名が始まった。
始めは半信半疑で片足を突っ込んでいた署名の準備会だったが、突っ走る市民の熱気にあてられて本腰をいれることに。
しかも、山本太郎が「やろうぜ」と言って週末毎に大阪にやってくることになったので、大阪勢も否応なく総力戦に。
私個人としては、カジノを止めたい思いもさることながら、これが成立すれば維新に対する強烈なボディブローになるという確信があり、フラフラになりながらも走り続けた。
ロジの部分だけしっかり押さえて、実行部隊はボランティアにがんばってもらおうと思っていたが、そうばかりも言っておられず、平日はロジ、週末は署名現場という2ヶ月間、そろそろ老境にさしかかる私の脆弱な体力は限界に迫ってきた。

やっていて実感したのは、まぎれもなく市民が引っ張った運動だったと言うこと。
初めから政党として組織決定で運動にとりくんだのはれいわ新選組だけで、社民や無所属市民派の議員など、個人単位での取り組みがあるだけだった。それが中盤以降、乗り遅れてはなるまじと共産、立憲、自民も議員や地区組織単位でぞくぞくと取り組み初め、終盤の追い上げにつながった。
これは、市民が決意を固めて、しっかりと準備を整え、確認を持って突っ走れば、あやふやな政党は後から着いてくる、ということの実証だった。

私もたいがい疲労困憊だったが、私より1~2歳上の住民投票所名を求める会の事務局長は、それこそ不眠不休に近い奮闘をしていた。よく生きてるなと感心したほど。
各地での街頭署名などの予定が求める会のHPに毎日更新されるのを、私はれいわボランティア向けの掲示板に転記していたのだが、その量が日増しに増えて、しまいにコピペするだけでも一苦労に。

政治や市民運動に関わるのはれいわ新選組が初めてという人たちにとっては、今回の署名運動は「外海(そとうみ)」に出る機会になったかもしれない。
れいわボランティアだけの内輪ではなく、さまざまな運動経験をしてこられた方とコラボすることで、これまでの「山本太郎 ↔ ボランティア」という一極の関係から、それぞれ自立して動き出すきっかけになったのではないかと思う。

(署名運動の成果やその後の経過、そして参院選についてもつらつら書いたのだが、なんと消えてしまった! 書き直す気力と時間がないので、幻の原稿にしてそろそろ締めくくろう)

一点だけ、現在観光庁の「特定複合観光施設区域整備計画審査委員会」なるところで、大阪府の計画案を審議している。その委員は以下の通りだが、審査内容も、いつ委員会を開いたのかも公表されていない。
委員長 竹内 健蔵 東京女子大学現代教養学部教授
委員長代理 山内 弘隆 武蔵野大学経営学部特任教授(一橋大学名誉教授)
委員 朝岡 大輔 明治大学商学部准教授(京都大学経営管理大学院客員准教授)
委員 大橋 弘 東京大学大学院経済学研究科教授
委員 河島 伸子 同志社大学経済学部教授
委員 樋口 進 国立病院機構久里浜医療センター院長
委員 古谷 誠章 早稲田大学理工学術院教授
委員 矢ヶ崎 紀子 東京女子大学現代教養学部教授

新自由主義的な学者や、元電通や元観光庁や、なかなか焦臭い顔ぶれだ。
せめて、全国民にさらして、衆人環視なのだという自覚は持ってもらおう。

カジノ住民投票署名が5月25日まで、それとラップして参院選の準備と本番。あれやこれやでヨレヨレになって7月が終わり、あれこれの引き継ぎもようやく片がつき、とりあえずのお役御免となった。
議員事務所には名目上は顧問という形で足の指一本残すけれども、本業は建築家へ復帰する。
短い公務員生活が終わったので、また月末の焦燥との闘いでもある。
それでもやはり、建築設計は楽しい。自分の判断でものを決める感覚は、その判断がちっぽけなものであったとしても、代えがたいものがある。
17年間、何度も廃業の危機に瀕しながらもこの仕事を続けている所以である。

建築も政治も、楽しさをかみしめながら、もう一度味わっていこう。




2021-10-25(Mon)

選挙は疲れるけど面白い

19日に公示された衆議院選挙、あと1週間となりました。

なにせ解散から公示までが戦後最短の5日間!
どないして準備せえっちゅううんや!

都道府県、市町村区の選管も大変ですが、今回が衆院選初挑戦の候補は、もうトンデモナイでんやわんやでした。

私は大阪5区でれいわ新選組の大石あきこ候補の応援に行っています。
これまで選挙の応援は何回もやりましたが、あくまで手伝いであって、段取りする側は初めてです。
もちろん、メインでやる人は別にいるので1人でヒーヒー言ってるわけではないですが、それにしてもしんどかった。

しかも私事ですが、衆議院解散の直前に父が亡くなりました。
我を通し続けて86歳の大往生、ひどく苦しむこともなく老衰で逝ったので、悲しむと言うよりはお疲れさまという感じなのですが、それにしても、人が1人亡くなるとこれでもかと言うほどの手続きが必要になります。

とって返して諸々の準備をして公示日をたくさんの支援で乗り切り、もちろん仕事もせなあきません。ちょっと落ち着いたら目眩がしました。
私でもこんなですから、候補者は本当に大変です。



それでもやはり、選挙は面白い。

色んな人が連日応援に駆けつけてくれます。
候補者が街宣でスーパーの前に降り立てば、走り寄って声をかけてくれる方が必ず何人かおられます。
極めつけは、地元の十三駅東口(飲み屋さんいっぱい)で街宣をやると、こんな感じに



どんなカオスでも入っていって人の言いたいことを汲み上げる大石あきこの姿がよく分かってもらえると思います。

熱がどんどん集まってくる感じが、何とも言えません。
あまり熱気に酔ってはいけないと思いつつ、選挙運動は民衆の熱を力にする場なんだと言うことを実感します。

30日の夜まで、いくらでもやってもらいたいことがあります。
皆さんの熱を持ち寄って下さい。

お時間のある方は、大石あきこ事務所までお越し下さい。10時から19時半まであけています。
時間は無いけど、懐にちょっとだけ余裕があるよ と言う方は献金をお願いします。(リンクページの真ん中へんからカードでも献金可能です)



ころっと話変わって 家づくりです。
(ちゃんと仕事もやります)

IMG20211021095540.jpg

建築中の豊中の家に、待望の階段が付きました。
インテリアとしての階段です。これからどうなっていくのか、設計した私もワクワクしています。

11月末か12月はじめくらいに完成見学会の予定です。
よろしかったら見に来て下さい



2021-09-16(Thu)

日大付属病院の背任事件にアベ友が関与。アベ包囲網はどこまで追い込めるか。

日刊ゲンダイのツイートで、「日大捜査 アベ友 ガサ入れ」という大見出しが出ていたので、ちょっと調べてみた。

まず、産経のこちらの記事から一部抜粋

<独自>日大理事側に1億円還流か 2億円移動の医療法人から
2021/9/16 産経新聞

日大理事は、日大側が設計会社に送金した資金のうち2億円超を、大阪市の医療法人グループの関係先に移動するよう持ち掛けた疑いがあるという。
また、このうちの約1億円が、医療法人グループ側から日大理事側に還流した疑いがあることが新たに判明。残る約1億円については、医療法人グループ側が受け取った可能性があるという。日大理事は自分に資金を還流させるために、日大から資金を外部に流出させた疑いがある。
関係者によると、医療法人グループのトップである理事長(61)は日大理事と知人関係にあり、日大の田中英寿(ひでとし)理事長(74)とはともに日本相撲連盟副会長を務めるなど、面識があるという。
(引用以上)

さて、中田氏とともに相撲連盟の副会長をつとめているのは  「医療法人錦秀会理事長 籔本雅巳」という名前が確認できる。
で、どんな方なのかな?と検索したら、週刊ポストの記事が見つかった。

アベの隣に座っている方のようだ。
ちなみに、藪本氏の背後霊 じゃなくて後ろに写っているのは安倍昭恵夫人の弟君である。

この記事をはじめ、ポスト誌はかなり二人の関係を追いかけていて、ヤブちゃん、晋三さん と呼び合う関係らしい。

病院建設費を水増しして2億円を理事長の裏金にしたという日大病院の背任事件。
その裏金のルートになったばかりか、1億円は自分のポッケに入れちゃった(と言われている)藪本さん。

いくらベッド数6000床の大病院とは言え、ともに相撲連盟の副会長とは言え、強力な何かがなければ、2億円もの不正を共謀するだろうか。。。。

安倍晋三にとって、モリ・カケ・サクラ・スパにつぐ事件になるのかどうか。

日大事件にも注目しておきたい。



念のため書いておくと、安倍晋三包囲網は、いくらなんでも余りの不正をただすという面はあるけれども、同時に、国内利権など許さない、ぜ~~んぶ吐き出して上納しろ という新自由主義の動きでもある ということは見ておく必要はある。

人を殺して証拠を握りつぶして不正利権をまもるアベ政治の後継者か、人を殺しても「自己責任」と突き放なす新自由主義か、人を殺す戦争が大好きの極右か、という三択の自民党総裁選と、完全に連動している。
アベが叩かれて喜んでいると、小泉&竹中の悪夢が復活するということになるので、やっぱ政権交代しか道はないのだが、肝心の野党第一党がこのザマでは・・・・

「アベノミクス検証委員会」第1回会合を開催
政権交代のための経済政策について議論
2021年9月15日 立憲民主党HP


まず第一に、もう選挙直前なのに、今から検証かよ! と思った方は多いはず。
私はずっこけて、足をひねりそうになった。

第二に、基調講演が金子勝氏かよ! という声も聞こえます。
この後に及んで財政規律派の金子氏の基調では、「政府は国民生活のために本気でカネを出すべし」というマニフェストは出てこない。というか、それを言わずに何かやってる感を出すために、こんな「どろなわ検証委員会」を始めたのだろう。

どう考えても、こんな立憲がリードする野党が、総選挙で勝てる気がしない。
いや、普通に考えたら負けるはずがないのだけど、それを枝野立憲が「なんとかして政権とらずに逃げよう」としてるようにしか見えない。

もうホントにお願いだから、自民党と同時に、立憲民主党も代表を取り替えてほしい。
すごく優秀でなくても、カリスマ性なんて無くても、普通に「政権交代するぞ」という強い気持ちだけ持っていてくれればいい。
そんな野党第一党の代表がいれば、日本はまだ救われる可能性はある。

そんなこんなで、大勢に希望は見えない中で、目の前にいる有望な政治家の卵を応援するしか、私にできることはないので、視聴回数1万回超えでプチバズってるこの動画を宣伝をしておく。かなり長いので、よかったら1時間19分くらいからだけでも見てほしい。よっぱらいのオジサマとのやりとりがめっちゃオモロイ。 週に何回か新しい動画が出るので、チャンネル登録もよろしく。





2021-06-18(Fri)

「指示が通らない」という言葉

ある認知症グループホームのケアマネージャーから話を聞く機会があった。
だれもが耳にしたことのある大手が経営する施設である。

そのベテランのケアマネは、認知症患者の状態を説明するのに、「指示が通らない」と言うのである。

おそらく、業界用語で何の気なしに普通に使っているのだろう。
しかし、聞いているこちらは背筋がヒヤッとする思いだ。
ボタンを押したり、プログラムを走らせたりするのと、同じ扱いなんだなあ と。

言ったたことが理解できていない様子 とか お願いしたことが伝わらない ならわかる。
「通る」というのは、電線の上の話だろう。
しかも、「指示」、コマンドなんだ。。。

なるほど、認知症グループホームというのは、特養を増やかわりに、予算をけちって作った制度だから、現場が大変なのはわかる。
この国の福祉の貧しさが、現場にしわ寄せされているのは、容易に想像はできる。
福祉に金をドカンと使って、介護職の給料を5割くらいアップさせれば、現場の介護職はもっと時間も心も余裕をもつことができるだろう。
本当に悪いのは、それをやらない、この国のドケチ政治だ。

しかしそれでも、「指示が通らない」という目で見られている認知症の老人が、どんな扱いを受けているのか、どうにも心配でならない。


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2021-04-06(Tue)

「感動・勇気・感謝」の押し売り

スポーツ選手や歌唄いが、誰も彼も口をそろえて「勇気を届けたい」と言い出したのは、おそらく2011年からだろう。

大震災の深い傷を横目に、エンタメを再開する言い訳に、たぶん電通あたりが考え出したフレーズなのだろう。
もはや、「勇気を届ける」ことがスポーツや芸術の目的かのようになり、「勇気を届けない」エンタメは外道のように見られている。

10年間聞き続けてきて、ずっと違和感を感じてきた。
よくもまあ、そんなおこがましいことが言えるよなあ と。

たしかに、鍛えられた選手のプレーや、いい音楽を聴くのは、とても面白い。
わたしも見るのは大好きだし、彼ら彼女らに文句を言うつもりはない。

真似できることではないし、本当にすごいと思う。
なんなら、時と場合によっては、それを見て勇気がわいてくるときだってある。

でも、プロフェッショナルがめざすのは、「勇気を与えること」ではなくて、その技を芸を、突き詰めて完成させて、届けることなんじゃないだろうか。
それが、結果として感動したり、笑ったり、すかっとしたり、勇気がわいてきたりするものでしょう。

志村けんのコントだって、亡くなってからなんだか「すごい人」感満載の特集がたくさんできたけど、志村さんはきっと、「勇気を届ける」とか大層なことじゃなくて、「笑わせたい」「笑ってもらいたい」と、トコトン思ってたんじゃないだろうか。

もう、選手やコメディアンやミュージシャンを、自由にしてあげませんか。
「勇気を届ける」なんていう免罪符を振り回さなくても、自由に芸を追求して、披露するでいいじゃないか。



なんでこんなことに拘るかというと、芸事にいちいち「勇気を届ける」を義務化する現在の姿は、まるで戦時中の戦意高揚をうたう国策漫才のようだからだ。

池江璃花子さんの奇跡の復活だって、どんなに努力しただろうかと想像すらできないけど、そのすさまじい努力を安易な感動物語にして「勇気を届ける」具材にしてしまうのは、どうなんだろうか。
本人が仮にイヤじゃなくむしろ取り上げられることを喜んでいたとしても、過剰な期待のプレッシャーが病の元になっている可能性を考えると、なんかもっと、普通に「すごいスイマー」として取り上げるべきなんじゃないかと思うのだ。

なんでもかんでも 感動と勇気の物語にしてしまう気色悪い世の中は、表裏一体で「感謝の強制」がくっついている。
なんでもかんでも、「ありがとう」「感謝します」と言わないと、生意気だ、不遜なヤツ と言ってぶったたく風潮だ。

これはハッキリ言って、人権に反する。
人権とは 「何に忖度することなく生きていていい権利」だ。
いちいち何かに感謝しなくても、恐れ入らなくても、普通に生きていていい。それが人権だ。

にもかかわらず、生きていることに感謝 を強制するのは、まったくもって人権蹂躙である。

もちろん、感謝したい人は感謝すればいいし、特別のことをしてもらったときは当然感謝はあるだろう。
でも、昨今のなんでもかんんでも感謝の強制は、そういうものじゃない。
生きるために最低限のことに、いちいち感謝しろという。

生活保護しかり、障害者の介助しかり、それがあって初めて生きていけるものに、いちいち感謝を強制するのは、人権蹂躙だ。
限りなく殺人に近い。

伊是名夏子さんというコラムニストのツイートがバズっている。

ざっと見たところ、「ほぼ殺人犯」のリプが半数以上。

伊是名さんのように、ばりばりっと対応できる人は、たぶん多くはない。
この社会に合わせるためには何らかの障害を生じるほとんどの人たちは、感謝を強制され、恐れ入らされている。
その強制をはねのけて、自らの人権を主張する人に対して、どのようなリンチが襲いかかるのか、上記のツイートについているクソリプを見れば分かる。

なんでもかんでも感謝することを強制するということは、こういう人権蹂躙に他ならない。

「感動・勇気・感謝」を押しつけるこの国のありようを、ぶっ壊したい。
私が思う「自立と共生」は、そういうことだ。

「感動・勇気・感謝」で覆い隠そうとしている、巨額の利権や、情けない植民地の実態を白日の下にさらし、一人一人が自分のことを自分で決める権利を持つ自立と、あたりまえに全員が普通に生きていける共生を、実現したい。

だから、勇気や感謝の押し売りは、熨斗をつけてお返しする
たとえコロナがおさまっても、押し売りの祭典=オリンピックもいらない。

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2021-03-24(Wed)

カリスマのない社会を

私はカリスマが嫌いだ。

カリスマに頼る社会を嫌悪する。

カリスマの元では、決して自らの自由を得ることはできないと確信している。

「正しいカリスマ」だろうが「悪のカリスマ」だろうが関係ない。
すべて嫌いだ。

そのわりに、小沢一郎とか山本太郎とか、カリスマ性のある政治家を応援してるじゃないか、と言われるかな。

小沢一郎は、カリスマになる要素を完璧に備えているにもかかわらず、いや、だからこそカリスマになることを自ら拒否していると私は感じている。

「日本に民主主義を根付かせる」という、小沢一郎の執念にかけて、カリスマになることを拒否している。

自らがカリスマになってしまえば、日本人の自立はむしろ阻害される。それが分かっているからだ。

なんで先頭に立ってくれないのかともどかしい思いをすることもあるけれども、きっと胸の内はそういうことなのだろう、と私は思ってきた。

逆説的だが、「小沢さんなら何とかしてくれる」と信心するオザシンンがいなければ、小沢一郎は思い切って先頭に立っていたのではないだろうか。

かつて山本太郎は、街宣の度に「山本太郎を疑え」と言っていた。

ぱっと見とは逆に、常に自分を振り返り、疑いながら慎重に進んでいた。

だから私は、安心して、あれこれ保留せずに応援することができた。

しかし、れいわ新選組になってからは、振り切ってしまった。

どころか「あなたを幸せにしてあげたい」と言う教祖様になってしまった。

結果を出したいという焦りなのだということは、痛いほど分かるけど、今のれいわ新選組の未来に、自立した日本人の決起があるようには、どうしても思えない。



オリンピックも、カリスマの独壇場だ。

というか、スポーツ真理教の祭典なのではないか。

スポーツの面白さは私もある程度わかるつもりだ。

でも最近はやりの「勇気を届けたい」を聞く度に、やっぱ宗教だとおもってしまう。

勇気はあげるものじゃない。

自分の好きなことに勝手にうちこむ人がいて、それを見て勝手に勇気がわいてくることがある。それだけだ。

「あげたい」というおこがましさこそ、教祖さまでありカリスマなのである。

復興五輪?

事実は、復興(予算を削り取って実現する)五輪である。

スポーツ真理教のみなさんは、その現実をふまえ、「被災者の皆さんに勇気を届ける」じゃなくて「被災者の皆さんから予算をいただいています」と、言ってもらいたいものだ。



最終形は、権威というものが消滅してほしい。

人が人の圧力を感じずに生きられるようになってほしい。

私が生きているうちには無理だろうけど、いつか、そんな世の中が来てほしいと、真剣に思っている。

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2021-03-11(Thu)

1億2千万分の1のあれからの10年

亡くなった方、避難したまま帰れない方、避難したいと思いながらできずに今日を迎えた方、直接の被災はなく徐々に記憶が薄れゆく10年を送ってきた方。それぞれの10年。

原発が爆発するという驚天動地の事態を目の当たりにしながら、何もできず、何も変えられなかった10年。
自らの無力さをひしひしと感じた10年。

ちょうど50代の始まりに3.11が襲い、初老とも言うべき60代が始まろうとしている。
人は50代を充実の時期と言うけれども、日々に追われ続ける50代だったような気がする。

そんなバタバタの10年だったけれども、ずっと脳裏を離れない言葉がある。
「ただちに影響はない」
待ちに待った政権交代の「成果」がこれだった。

欺瞞と詭弁の政治には関わりたくない。
それでもしかし政権交代は実現しなければならない。
この鬩(せめ)ぎ合いの中に、ずっと心が定まらない10年だった。

自由党を応援し、山本太郎を応援し、自分なりに考えてきたつもりだった。
が、何が自分なのか、だんだんわからなくなってしまった。
カリスマに自己投影することはしたくない。

今、政権は腐敗の限りを満天下に晒しながら、支持率を回復しつつある。
コロナ禍不況で切羽詰まった私たちを見ながら、「ただちに影響はない」と心の中でうそぶく枝野幸男の眼差しに、人は絶望を感じるのだろう。

見渡す限り、目に見える希望はない。
しかし、人は必ず学んでいると思いたい。
とくに10代20代の生きる力は、否応なくあふれ出るに違いない。

私たち老年に差し掛かった者たちは、邪魔をせず、遠慮もせず、できることを淡々とやってみよう。
イマドキはやりの「勇気を届ける」なんてできやしない。(勇気は湧くものであって、貸し借りするものじゃない)
気負わずに、恐れずに。


■生活フォーラム関西 総会とトークイベントのお知らせ■

2021年3月28日(日)
エル・大阪 視聴覚室(大阪市中央区北浜東3−14)
14時~ 1部 総会
14時半~ 2部 トークイベント
  「なぜ政権交代が必要なのか」大谷啓・中村哲治
  参加者も交えてディスカッションします
※費用は無料ですが、フォーラム会員で無い方は当日の入会をお願いします
  (年会費2000円)
要申込 info@sfk.lovepop.jp

詳細は 公式ブログをご覧ください



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2021-01-05(Tue)

コロナ爆発の唯一の責任は、日本政府のドケチである

ウイルスには暦なんて関係ないので、新年かどうか何てお構いなしに感染爆発は続いています。
一方で、首都圏の飲食だけ非常事態宣言だとか、もうアホとしか言いようのない会見をかますこの国の首相は、ウイルスとは違ってすっかり正月ボケしているようです。

前にも書きましたが、ガースーはコロナを収束させる気などサラサラありません。
間違えてはいけません。
たしかにガースーはアホですが、アホだから収束できないのではなく、収束させる気がない、いやむしろもっと流行させようとしているのです。

コロナ地獄を作り出して、世論調査で8割くらいが「緊急事態宣言出してくれ~」と言い出すのを待って、一気に経済をストップさせ、資金力のない中小企業を一網打尽に倒産させてたたき売る、二束三文で外資や大企業の傘下におさめる、これがガースーの狙いでした。

ところが、東京の小池知事が、大流行の責任をとりたくない一心で首都圏の知事と語らって「政府は緊急事態宣言出せ」とやったものだから、ガースーとしてもこれ以上支持率下げないためには、ちょっとポーズをとらざるを得なくなってしまった、というのがあのアホで中途半端な飲食だけ緊急事態宣言の本音でしょう。

こんな程度で流行をとめるわけには行かないので、飲食だけに限定しているのです。
感染力が1.7倍とか言われている変異種は確実に国内に入っているでしょうから、この程度なら流行は止まりません。1日に5000人を超えて、医療崩壊のニュースがバンバン流れれば、人権もへったくれもなく「ロックダウンしてくれ」の声がわき起こるでしょう。
そうなれば、ガースーや竹中平蔵や、そのバックにいる巨大金融資本の思う壺です。

感染拡大を心配してあれこれ助言する人たちの意見も、ちょっと的外れでは、と思うことが少なくありません。

たしかに、できるだけ接触は減らした方が安全ですし、私もマスクや手指の消毒はかなりキッチリやっています。
でも、それはあくまで自衛策であって、その程度では防げないから今の感染爆発が起きているわけです。

これまでは、日本は欧米に比べるとなぜか感染拡大が一桁少なかったワケですが、変異種に対してはどうなるのか分かったもんじゃありません。
若者がほぼ無症状というのも、どうなるか分かりません。

そうなると、完全な収束はロックダウンしかないということになりますが、これはこれでコロナ以上の人が死ぬ可能性があります。今の日本は、カネがなければ死ぬしかない国だからです。
もし3ヶ月のあいだ完全なロックダウンが実施されたら、家賃が払えずに家を追い出され、コロナ対策の何倍も鉄壁な「水際作戦」で生活保護は受けられず、それ以前に社会的バッシングで申請にすら行くことができず、飢えと寒さで死ぬ人がどれだけ出るでしょうか。

娑婆のつらさに耐えかねて、微罪で刑務所に入ろうとする人も増えるでしょう。
そうなれば、留置場や拘置所がクラスター化することは間違いありません。

特措法を改定して強制力をもたせて、強力なロックダウンをしろという自称リベラルの方もいるようですが、そういう竹中平蔵のお仲間は、リベラルの看板をネオリベラルに付け替えていただきたい。



問題は、カネなんです。

必要なところに必要なカネを、ドンと出せば、あらゆる問題は劇的に改善するはずです。

1.PCR検査。
日本中が世田谷区のように「誰でも何時でも何度でも」検査できれば、無自覚に感染源になる市中感染は激減させることができます。
15分1500円のPCR検査キットができているのですから、2兆円も出せば、全国民が3ヶ月間、週に1回は検査できます。
一時的に感染者数は爆発的に増えるでしょうが、感染者も非感染者も十把一絡げに接触を8割減らせなどという野蛮なやり方よりも、ずっと効果は大きいでしょう。

2.隔離。
検査を拡大するためには、それに見合った隔離施設が大量に必要です。ほとんどは無症状患者ですが、中には急変する人も出てきます。
約3兆円のGOTO予算を使って、全国のホテルに十分な補償をして借り上げる。医療従事者を国が雇って派遣し、しっかりリスク管理する。リモート診療できる機器を国が各部屋に設置する。これらは、カネさえ用意すれば、十分にできることです。
仮に現状の10倍の患者が見つかって隔離するとして、1日3万人x14日=42万室。諸々の費用で1室10万円としても、徐々に患者が減っていくことを考えれば、3兆円で3ヶ月は実行できます。

隔離が大変なのは、国がカネをけちって、都道府県に押しつけたり、各施設に押しつけるからうまくいかないのです。

3.医療
マスコミでも少し報道されていますが、「医療崩壊」の原因は、少数の病院にコロナ対応が集中していることと、従事する医療者に十分な補償がないから起きることです。
日本中の病院にコロナ患者が殺到して崩壊しているわけではなく、むしろコロナ対応していない病院は、感染を恐れるために患者が減っているのが実体です。

大阪市の松井市長のように、何の相談もなく、何の補償もなく、何の準備もなく市民病院をコロナ専用病院にすると決めてしまうのは論外の暴論、愚政ですが、地域全体で役割分担をして、コロナ対応病院には危険手当で3倍くらいの報酬を出し、それ以外の病院にも臨時加算を付けて医療従事者を支援すれば、少数に集中する現状はかなり解消されるのではないでしょうか。

ちなみに、コロナの診療報酬は3倍というよう書き込みを見かけますが、あれはナンタラ加算という部分だけが3倍で、重症でICUに入っているときでも1日14万くらい、回復期だとわずかに7500円。
あれだけ手間暇かかるのですから、病院としてはコロナ患者を受け入れれば受け入れるほど赤字になり、決死の覚悟でほとんど休みなく働く医療従事者のボーナスが減らされるという悲惨な現状です。
コロナ対応をしたくないという病院が多いことも、コロナ対応病院で働きたくないと思う医療従事者が多いのも、当然です。

感染リスクを下げるための機材を十分に購入する資金、経営が楽になる診療報酬、頑張りが報われる盛大な特別ボーナス。
コロナ対応病院には、このくらいカネを国が出すのがあたりまえです。

これはいくらかかるのか私には見当がつきませんが、どんなにかかっても数兆円の規模です。
日本の国力を考えたら、まったく問題ありません。

4.補償

そして、感染者と自粛に対する補償です。

私は週に1回PCR検査をしていれば、今ほどの自粛はいらないのじゃないかという気はしますが、そこは専門家じゃないので断言はしません。

少なくとも、感染者には生活保障が必要です。
給料の8割、かつ最低限2万円/日、かつ非課税。
雇用している会社にも、回りの人がサポートするための手当として同額を支給。
自営業の場合は、取引先への迷惑料として、やはり同額支給可。 などなど
とにかく、経済的にはアタフタせずに隔離、入院できる額を補償しなければ、絶対にこのウイルスは収束しないと思います。

5.経済対策

それだけやっても、コロナによる経済の影響は避けられません。
大企業は1年や2年は耐えるでしょうが、中小零細企業はもうギリギリですから、緊急の対策が必要です。

まず、納税の免除。とくに消費税の支払は、毎日の資金繰りがギリギリのお店などには無理な相談です。
そして、長期無利子即時の融資。

この二つで、当面の時間を稼いだ上で、消費税の撤廃と、1人10万円の定額給付金を数回。
3回配っても、わずか50兆円。安いもんです。

さらに、超絶有効な景気対策が二つあります。
ひとつは、海外資産からの利子収入に高額な税金をかけることです。
数百兆円の対外資産を徐々に国内に回収し、国内経済に回すようにすれば、景気回復の大きな原動力になります。

もう一つは、一定額を超えた資産に対して、時間累積税をかけることです。
時間累積税というのは私が勝手に名前を付けたのですが、要するに、長く持っている資産に税金をかけるのです。
例えば、3年間は無税でも、4年間から資産課税が0.5%ずつ増えていく。
金融資産や土地などのような投機ではない労働対価を生むものや、国債に使えば、リセットされる。
これで、数百兆円の大金持ちの資産を国内に流通させ、かつ国債の金利を低く抑えるることができます。

ただし、やり過ぎるとインフレになるので難しいですが、とにかくコロナ以前から日本の景気が悪いのは、「稼いだカネが国内で流通しない」ことですから、この二つの資産をどうにかすることが、もっとも抜本的な景気対策であることは間違いありません。



そのためには、政権交代+αが必要です。

今年から、政権交代をバージョンアップして、+αをつけることにしました。
今の立憲民主党を見ていると、もし政権交代できても、それだけではコロナ危機を脱することができないと思うからです。
この+αについては、また稿を改めて書きたいと思います。

要は、新自由主義=巨大金融資本と、粘り強く対決して国民生活を守ることができるかどうか、ということです。
完璧でなくてもいいので、ちょっとでもそういう方向性と気概をもっているかどうか。
立憲民主党の党内政権交代が先なんじゃないかと、思えてなりません。

今から秋のことは予見できませんが、麻生内閣末期と状況は酷似してきたように思えます。
案外、9月に追い込まれ解散から、勢いで政権交代 というシナリオもあり得るかと。

これは、必ずしも喜ぶべき話ではなくて、それまでにガースーは手当たり次第に日本の国富を二束三文で金融資本に売り渡してしまうからです。
そして、焼け跡のようになった状態で、放り投げるのではないかと、そんな予感がするのです。

政権を維持しようという気のないガースーほど恐ろしいものはありません。
政権交代圧力があればこそ、少しは自重しようということになるのですが、そのブレーキすらないとなると・・・

焼け跡を引き受ける新政権は、よほど画期的な経済政策を打たなければ、国民生活はどんどん悪化していきます。
ガースーたちは、どうせ緊縮論者の枝野ではスゴイ政策はできるはずはないと読んで、1年もやらせれば政権は取り返せる。またまた「やっぱり民主党はダメだった」という烙印をベッタリ押すことができる。と考えているのではないでしょうか。

とすると、これから秋までのガースーの売国政策にブレーキをかけられるのは、「政権交代したら、経済回復して、うまく政権運営されてしまう」と思わせることです。
民主党政権がうまくいく、と言うことこそが、ガースーたちにとっての本当の悪夢なのですから。

そのための +αです。

政権交代+α 今年はこれに向けて力を合わせていきましょう。



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