2023-07-10(Mon)

民主主義はいのちを守る妥協の技術(れいわ新選組への手紙)

1339年から1453年まで、実に120年ちかくにわたって、イギリスとフランスは戦争していました。いわゆる100年戦争です。
その後も、イギリスでは30年間のバラ戦争、フランスは60年間も神聖ローマ帝国と戦争を続けています。
それが一段落したかと思ったら、1618年から1659年までいわゆる30年戦争で、ヨーロッパ大戦がくり広げられます。
ざっくり言えば、14世紀から17世紀まで、ずっ~と戦争をしていたわけです。

今の日本にあてはめると、赤穂浪士が討ち入りしていた時代から今日まで、ずっと戦争をしているようなもんです。
どんなに国内がぐちゃちゃになったか、想像を絶します。

しかも、この時代の戦争は、王家の継承権をめぐる争いで、民衆にとってはいかなる意味においても何の利益もないのです。
この血塗られた300年間が、英仏を民主主義の魁(さきがけ)としたことに無関係なわけがありません。

17世紀において、国民の国家という概念が生まれ、啓蒙思想、社会契約論、そして民主主義が生まれます。
300年にわたる戦争への恨みと、ボロボロになった社会でなんとかして生き延びるための知恵、それは妥協です。
自分にとっての正義をどこまでも振りかざせば、何百年も戦争が続いてしまう。それをしないためには、妥協をするしかない。どうにかして落とし所をみつける妥協の技術。戦争でボロボロになるよりは、悔しいけれど妥協を納得するための技術。それこそが民主主義だったのです。

■戦後民主主義という幻想

ところが、日本においては、民主主義は全く違う形で根付いてしまいました。
米国様にいただいた「戦後民主主義」です。

最低最悪の侵略と敗戦から、血と涙で自ら民主主義をつくり出すかわりに、安直に「戦後民主主義」をプレゼントされてしまった日本。そのせいで、日本における民主主義は「生きるための苦渋の選択」「命を守る妥協の技術」ではなく、ほんわかした理想の姿として舞い降りてしまったのです。

それを信じ込んだ「革新」と、そのカラクリを知っている「保守」が、見せかけの対立構造を作る55年体制において、万年野党と自民党独裁が続きます。
そんな民主主義幻想と表裏一体の自民党独裁を壊したのが、小沢一郎です。
彼は、常々「日本に民主主義を根付かせる」と言い続ける民主主義原理主義であると同時に、民主主義の本質を理解していました。
決して理想ではなく、よりよい明日にするための妥協の技術としての民主主義をなんとか実現しようとし、ついに2009年の政権交代までこぎ着けます。

しかし、かれのプロパガンダの拙さという恨みも残しつつ、オザワイズムはほとんんど理解されることなく、民主党執行部の変節と裏切りにより、民主主義は幻想の彼方へ追いやられ、万年野党と自民党独裁の時代が舞い戻ってしまいました。

■れいわ新選組

日本における民主主義革命が崩壊した2012年以降、唯一の希望は山本太郎によるれいわ新選組の立ち上げでした。
小沢一郎を師とあおぎ、ともに自由党の共同代表をつとめた山本太郎は、小沢の説く本来の民主主義を理解していました。
私自身が太郎さんをウォッチし、ときに直接話をした実感から、それは間違いないと思います。

だから、2019年のれいわ新選組立ち上げには、無謀だと思いながらも大いに期待し、自分でもできるだけのことはやりました。
結果、220万票を獲得。大躍進ではあるけれども、目標の2/3という微妙な結果になります。

れいわ新選組の迷走は、ここから始まった、と私は見ています。
政治にも人生にも絶望していた人が、れいわ新選組に期待して立ち上がった2019年のれいわ新選組一揆は、私自身が身をもって体感したので、ウソではないと分かります。
その一方で、3年間で3度の国政選挙を経ても、その220万人から一歩も広がっていないことも事実です。
ハッキリ言えば、れいわ新選組の戦略ミスと言わざるを得ません。

ここからは、れいわ新選組支持者の皆さんから袋だたきにされるかも知れませんが、それでもれいわ新選組と山本太郎に期待するからこそ、書き続けます。
れいわ新選組の迷走と戦略ミスは、220万を失いたくないばかりに、次の一歩に進んでいけないということです。
自由党から独立したことで、澎湃(ほうはい)と湧き上がってきた220万人の支持者は、ある意味で「純粋れいわ新選組」であり、妥協を許さない「れいわ新選組の理想」を支持する人々です。
れいわ新選組が「共闘」とか「妥協」のような素振りを見せるやいなや、愛想を尽かして去ってきかねません。

れいわ新選組と山本太郎は、220万人を守ることを優先してしまいます。
いつ実現できるのかわからない理想を掲げ、政権交代という言葉はいつの間にか霧散消滅し、その純粋理想主義についてきてくれる220万人に支持されるための政党になっていきます。

しかし、多くの有権者は現実的です。
政権取れる可能性の全く見えない政党の言うことには、なかなか耳を貸してはくれません。
220万の壁を大きく越えられないのは、必然なのです。

■れいわ新選組が躍進するためには

政党が躍進するためには、大きく三つの要素があると考えています。

ひとつは、多くの人に支持される政策を掲げること
ふたつは、それが実現できるかも、というリアリティを感じさせること
みっつめには、キャスティングボートをにぎること

れいわ新選組は、ひとつめは微調整で十分です。
決定的に欠けているのが、二つ目と、三つ目です。

政策のリアリティとは、すなわち政権交代のリアリティです。
いい政策であるほど、政権交代しなければ実現しないことは、有権者は痛いほど分かっています。
「れいわ新選組を支持しない有権者はバカだ」的な議論もれいわ新選組支持者の間に見られますが、バカはっどっちだと自省する必要があります。

あのフランス革命の時代でも、政権を握ったのは「平原派」別名「沼沢派」というどっちつかずの中道派を獲得した勢力なのです。
ゆるゆるの中道派を罵倒し、ダメな野党と罵っているだけでは、政権は握れません。
少しでも自前の政策を貫きつつ、なんとかして中道派を獲得すること、少なくとも全力でその努力をしていることを、有権者に見せること、それが、今れいわ新選組に求められることです。

キャスティングボートは、より妥協の度合いが大きくなります。
政策実現にむけてという意味では、まだ今のれいわ新選組は小さすぎてキャスティングボートも握ることはできません。
それでも、それぞれの政策や、それぞれの選挙区など、個別事情の中ではそういう重みをもって交渉できる場面はゼロではありません。
少々妥協してでも実をとる。政権交代に近づける。
今のれいわ新選組には、そういう意識がまったく感じられません。

根拠なしの「がんばれば勝てる」は 神風特攻隊の精神です。
今のれいわ新選組を見ていると、そのような危なっかしさを感じざるを得ません。

■ガス抜きではない本当の民主主義を

「国会のパフォーマンスでガス抜きではダメなんだ」、と言って山本太郎はれいわ新選組を立ち上げたはずです。
その根本に立ち戻ってもらいたい。

220万の支持者に、民主主義とは何なのか、本当に人々を救うためにはどうすべきなのか、怖がらず、諦めず語りかけ、ともに学ぶことが、れいわ新選組と山本太郎に求められている。私はそう考えます。

再度言います。民主主義は、膨大な人類の血をもって生み出された妥協の方法です。命を守るための技術です。理想でも正義でもありません。
だからこそ、危機に瀕するかけがえのない命を守れる可能性があるのです。
絵に描いた餅は、誰の命も救うことはできません。

このまま220万人の仮想都市の城壁の中で生き延びるのではなく、理想を高く掲げつつ、大胆に現実世界に突き進んでもらいたい。
太郎さん、2000万人にむかってダイブしませんか。



2021-11-18(Thu)

橋下徹 VS 大石あきこ  大石が決して負けない合理的な理由

「文通費が1日で100万円」が発端で、橋下VS大石のバトルが発生。大変面白ことになっています。
橋下徹に噛みついた女性ということで名を馳せて、ついに国会議員にまでなってしまった大石あきこに、なんと当の橋下本人が噛みつき返したのですから、マスコミも大喜びです。

20211118-1.jpg

文通費のことについては、前の記事で書いたので参考にしてもらえるとありがたいです。
国会議員が「身を切る」アホさ 身を切らずに身を粉にして働け!

問題は、このバトルの行方です。
テレビに出まくって抜群の知名度を誇る橋下と、全国最後尾の新人議員である大石では、影響力は桁違いです。
番組でも、橋下は生出演で言いたい放題なのに、大石は収録を切り取られての放映です。
そして何より、橋下徹のバックには、大阪では無敵を誇る維新軍団が付いています。

フツウに考えたら、象とアリの闘いで、大石あきこは圧倒的に不利。
橋下+維新+マスコミの力で、大石が潰されてしまうのでは て感じに見えます。

しかし、大石をよく知る支持者も、なにより大石あきこ本人が、まったく負けるとかヤバいという空気がありません。
なぜなら、大石あきこ議員には、橋下徹に絶対に負けない合理的な理由があるからです。



もちろん、力勝負では橋下+維新+マスコミが何桁も大きいです。
選挙でも、まだまだ維新にガチンコで勝てる状態にはほど遠いのも事実です。

それでも、大石あきこには、勝てなくても負けない秘策というか、理由があるのです。
それは、「人生賭けてる」ということです。

橋下徹という人が、どうやって政敵を潰すのか。典型的なのは、弁護士時代の「光市母子殺害事件弁護団懲戒請求事件」でしょう。
マスコミを使って面白半分に「敵」への攻撃を呼びかけ、「世論」の圧力をかけて相手を潰す。
このときは余りにもあからさまにやったために、橋下本人が大阪弁護士会から懲戒されるということになったため、彼らの戦術は徐々に高度化し、「分かる人には分かる表現」でけしかける、いわゆる「犬笛」攻撃をしかけて、炎上させるわけです。

大炎上させられると、一般人は職場や学校で居場所がなくなり、道を歩くのも恐ろしくなり、周囲も、巻き添いを恐れて助けることもできず、孤立していきます。
身体的な攻撃やあからさまな脅迫がなくとも、それに匹敵する圧力で潰されてしまいます。

これが、橋下徹を始め、維新やネトウヨなどが政敵を潰す常套手段です。

ところが、大石あきこには、この常套戦術がまったく効かないのです。
「人生賭けてる」からです。

一般の人には、犬笛で炎上させられると破壊される普通の生活があります。
並の政治家でもそうです。

しかし、大石あきこという人は、こうした攻撃と闘うこと=自分の生活 なので、何も壊されるものがない。
むしろ、「炎上してラッキー」 なのですから、負ける理由がない。

実際のところ、例えばツイッターですが、バトル開始前はフォロアーが2万ちょっとだったのが、現在4万3千が目前です。たった数日で倍増です。
常連の支援者連中も、当選直後にこれだけ注目されるという「幸運」に大盛り上がりです。

もちろん、大石あきこも生身の人間です。バトルサイボーグではありませんから、喧嘩慣れした橋下や、無責任きわまりない匿名の罵詈雑言に傷つかないわけではありません。
ただ、最近は匿名暴言にも法的な処罰が下るようになりました。
それに、全国から多くの支援者が、「橋下から大石を守れ」と声を上げてくれています。

そんなこんなで、大石あきこは現在 意気軒昂の模様です。

攻撃されればされるほど、それをエネルギーに換えて強くなる。
橋下さん、吉村さん、せっせと燃料供給をよろしくお願いします。

全国の皆さん。大石あきこを守ってください。まずは、ツイッターのフォローをお願いします。10万フォロアーを実現して、橋下徹にショックを与えてやってください。

民主主義は口を開けて待っていても落ちてきません。バトルの先にしか未来はありません。
(文中敬称略)


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話変わって 家づくりです。

決してめげない、というつながりで、縁の下の力持ちを紹介したいと思います。
20211118-2.jpg
コンクリートの基礎と、白い壁材の間に隙間があります。
えっ すきまって大丈夫なん?と思うかもしれませんが、この隙間が昔の家の「床下換気口」と同じ役目を果たしています。
結構風通しいいです。

もちろん、全部隙間なわけなくて、グレーの四角いパッキンがはさまっているのが見えると思います。
これが実は、家の全体重を支えています。

フツウの家は、このパッキンがプラスティックでできています。
家の全体重を支えてるのがプラスティック・・・・
私はどうしても気持ちが悪くて、別の部材を使っています。
御影石です。
20211118-3.jpg
半永久的に劣化しませんし、木造住宅の重さぐらいへのかっぱです。
こういう、完成したら見えなくなるところで、しっかり縁の下の力持ちががんばっています。

てことで、毎度ですが完成見学会は以下の通りです
12月11日(土)と12日(日)
時間は①11時 ②13時半 ③15時  
場所は豊中市 阪急宝塚線の岡町駅近く
ご希望の方はメール(info@mei-getsu.com)か、右サイドの「明月社へのご連絡」でお知らせ下さい











2021-11-10(Wed)

これからの「れいわ」

今日は新人議員の初登院ということで、各紙が大石あきこさんのことも取り上げていますが、議員が国会に行くのは当たり前の話なので、そのへんはリンクだけ書いておいて、スルーします。

関西で初めて議席獲得のれいわ 大石議員が初登院 「橋下さんにかみついた原点は今も変わらず」
11/10 関テレ


問題は、これからの「れいわ」です。

以下、私のまったく個人的な思いを書きます。
くれぐれも、大石事務所とかその周辺の意見ではありませんので、よろしく。

20211110-2.jpg2年前、参院選で228万票、得票率4.6%を集めました。
あの時は、私たち生活フォーラム関西(自由党グループ)は、自前のカンパで持っていた自由党の街宣車を、れいわ新選組の要請で「れいわ」に看板を取り替え、17日間、近畿ブロックを走り回りました。

選挙が終わり、一時的とは言え支持率が2%程度に上がり、テレビでも「れいわ」が取り上げられるようになったとき、私は太郎さんに以下の提案というかお願いをしました。一部をご紹介します。
「目の前の問題としては、「れいわ新選組」に模様替えして近畿を回った自由党大阪府連の街宣車です。選挙が終わったら廃車にする予定でしたが、生活フォーラムが引き取って来年末まで維持することにしました。私としては、できるだけ走らせたり、街宣したりしたいのですが、勝手にやっていいのか、何をアナウンスすればいいのか、判断がつきません。せっかく太郎さんがメディア出演を頑張っているときに、認知度アップに努めたいと気が焦ります。

枝野さんは、この期に及んでも非減税勢力の結集を目指しているようにも見えます。「枝野の壁」を突き崩すには、まだ一押しふた押しが必要です。まずは、れいわの支持率が5%を超えることが次のインパクトではないでしょうか。

党本部が手一杯で全国の支持者は何をして良いのか分からない。このフリーズ状態を解き放てば、認知度と支持率の獲得に大いに貢献できると思います。」

残念ながら、太郎さんからの返事はなく、当時の事務局長から、れいわ新選組としての街宣車活用はNG、生活フォーラム関西としてやってくれ、という旨のお返事をいただきました。
一気呵成にやってやろう、という意気込みだった仲間たちの心から、プシューと空気が抜けていく音が聞こえるような気がしました。



その後しばらくの間、れいわ新選組は音無しの状態が続き、世間のウワサも静まり、支持率もあるかないかの限界状態へと落ちていきました。
そして今回、小選挙区に12人、比例単独で9人の候補を立てたにもかかわらず、221万票、3.77%の得票率でした。2年間で約1%得票率を落としてしまったのです。

3人の当選を勝ち取ったことは、たしかに大きな大きな成果ですが、衆院選におけるれいわ新選組の闘いが「勝ちか負けか」と二分法で問われれば、負けと言わざるを得ません。
それは、今回の候補者の責任と言うよりも、第一義的には2年間の党本部の責任と言えます。

まず、自らの存在意義を、誰にでも分かるように明示しなかったということです。
もともと、立憲などの既成野党にカツ!を入れ、本気にさせるための突出だったはずです。
それが2人の議員を擁する政党として成立したために、「デッドボール上等!」でつっこんでいくのか、今あるれいわ新選組を拡大していくのか、方向が定まらないままズルズルと時が過ぎてしまいました。

第二に、地方組織を否定したことです。
本部直轄でポスターを貼るボランティアのみを集め、各地方で自立した運動を立ち上げることをしませんでした。できなかったのではなく、それを否定してきました。
ポスターボランティアと、大型街宣、という、本部直轄の戦術だけでれいわ新選組は闘おうとしたのです。

その結果が、今回の数字です。
巨大な本部組織があって、数万人のボランディアを有機的に指揮できるのなら、まあそれはそれでアリかもしれませんが、そんなものあるわけがない。(もしそんな本部組織があったらあったで気持ちが悪いし)
289の小選挙区があるならば、289通りの運動組織ができていかなくては、いくら時間をかけてもれいわ新選組は支持率1%未満から脱皮できません。

第三に、野党共闘への態度を表明しなかったことです。
何よりも東京都知事選で、太郎さんが野党統一候補を断って、後から単独で立候補したことは決定的だったと思います。
その後も、安易に共闘に乗らないのはいいとして、「なぜ乗らないのか」「どうなったら乗るのか」 まったく情報発信がありませんでした。支持者の中でも、かつての共産党のような独善的な孤立主義なのかと思われていきました。

東京都の比例票は、2019年の46万票、得票率7.95%から、今回は36万票、得票率5.6%に激減しています。
この厳しい現実を見ないフリしてはなりません。
これも、深読みすれば「全国の支持者、ボランティアの気持ちを考えていたか」ということに帰すると思っています。
党本部が決断すれば、ボラはついてくる、という独善性がなかったか、ぜひ振り返っていただきたいと思います。
(ちなみに、れいわ新選組かいわいが使う「ボラ」という略称も、私は好きになれません。魚みたいだし)



こうして振り返ってみれば、逆にこれからの「れいわ」が見えてきませんか。

・目的と目標の明示

・支持者との意見交換、意思疎通

・多様で自立的な地方の運動

なんか地味ですが、私はこの三つだと思います。
簡単じゃないことは、よく分かっています。
支持者、ボランティアの皆さんが、一筋縄でも二筋縄でもいかないし、一癖二癖三癖四癖・・・ とまあ、たいへんな個性派揃いなのも少しは存じています。

それでも、れいわ新選組が、一時的な突出ではなく、これから本格的な政党として政権交代を目指して行くのならば、絶対に避けては通れない道です。

議員が5人になったことで、党の財政も少しはマシになるでしょう。
活動にはガンガンカネを使いながら、財政運営は、ちゃんと透明性をもたすことです。
党本部をブラックボックスにせずに、人民の財産を人民のためにこうやって使ってる ということを明示すべきです。
Party Of the people By the people and For the people です

私も成り行き上、これまでのように「れいわ新選組とは一線を引きます」では済まなくなってしまいました。
でも、言いたいことは言います。
強くて風通しのいい党を育てていくために、「苦言専門係」は口を閉じません。

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話は変わって家づくりです

ずっとこの欄で書いてきた豊中の家。ついに足場が取れました。
本日、私も、お家の姿に初対面してきました。

IMG20211110143401.jpg

この巨大柱はいったい??

少し先ですが12月11日(土)・12(日)に完成見学会を行います

ご希望の方は(家建てなくてもぜんぜん構わないので) info@mei-getsu.com までご連絡を


2021-11-05(Fri)

大石あきこ当選 & れいわ新選組3議席 でも選挙結果は悲惨

 みなさんすでにご存じの通り、先の総選挙でれいわ新選組はまさかの3議席を獲得し、私が応援に入っていた大石あきこさんも、全国の当選者の最後尾を飾って比例復活当選とあいなりました。

 数字的には、それなりに可能性はあると分かっていたものの、いざ当選が決まると、候補者を筆頭に関係者一同はみな驚愕! ほんまかー えええええーーーーー みたいな感じとなりました。こんなに驚いたら、応援してくれた皆さんに失礼だろう、とは思うのですが、数字以上に驚きが大きいのにはワケがあります。

 あまりにも、あまりにも手作りだったからです。選挙参謀などいません。選対経験者もいません。生活フォーラム関西ですこしばかり選挙の手伝いに行ったことがある私が頼られるほど、おそるべき素人集団でした。
 街宣車のスピーカーも通販で購入し、看板はプリントパックに発注し、すべて自分たちで取り付けました。選挙事務所の家具は中古屋さんで買い付け、壊れた自動ドアを手動で開けながら、毎日たくさんのボランティアがおしかけてくれました。

 選挙はシロウトでも、音響や映像のプロがいたり、YOUTUBEのサムネの名人がいて配信をじゃんじゃん伸ばしていったり、惹きつけられる写真をとるカメラマンがいたり、すさまじい勢いでポスティングやポスター貼りをする達人がいたり、ボランティアひとり一人が特技を生かして活躍しました。
 精神的にとても大変な電話かけも、いつも電話かけ部屋には熱気が満ちあふれ、初めての人もどんどん挑戦してうまくなり、最後の滑り込みの大きな力となりました。

 最後の数日は、ボランティアの気持ちが候補者にシンクロしていくのが見ていてわかりました。もちろん私自身も、テンションぶっ壊れてるなという自覚はありました。候補者もきっと、このエネルギーに押されて、体力の限界を超えていったのだろうと思います。
 最終日の夜8時に事務所の近くのスーパー前でマイク納めをした後、阪急十三駅に繰り出して11時過ぎまで駅立ち。もう立ちながら寝てる人もいて、でも異常な盛り上がりで、もういいですよと言っても誰も帰らない。
 何度も選挙応援には行きましたが、こんな異常な、すさまじい熱の選挙は初めてです。それは、候補者・大石あきこ自身の発する熱量ももちろんながら、誰もプロがいない、何一つお仕着せがない、シロウトの手作りだったからこそ生まれたものだったと確信できます。

 こうした熱気をもろに浴びながらも、それでもしかし、素人集団の挑戦だという現実は選対メンバーの頭から消えることはありませんでした。だから、だからこそ、当選の瞬間に驚愕したのです。自分たちの手でやっていたと言う実感があるからこそ、ホンマかよ!! と震えたのです。

 そうして、ぎりっぎりの当選を勝ち取りました。

20211105-1.jpg

と、これが公式発表の写真ですが、私たちにとっての大石あきこは、こっちじゃなくて、下のほうです。

20211105-2.jpg



一応真面目な話をしておきます
大石あきこ事務所としての、当選の力の総括は以下の通りです

①近畿ブロック全体の「比例はれいわ」と書いてくれた皆さんの一票。
②れいわで近畿から出馬したすべての候補者(6人)のがんばり。
③都構想阻止から、大石と一緒に活動してきた5区の大阪市民、市民代表の大石に一票を投じてくれた地元の皆さん。
④自分のことのように活動を支えてくれたボランティアの皆さん。市民ボランティア選挙の歴史的な勝利。

大阪5区では、れいわ新選組の得票率を近畿平均の1.5倍である4.5%まで押し上げたとは言うものの、現実には「比例はれいわ」の人よりも「選挙区は大石、比例は他党」の人のほうがまだ圧倒的に多かったのは事実です。

選挙区の大石票も約3万4千票で、公明10万6千、共産4万8千には水をあけられました。
私の皮算用では、3万を超えてどこまで行けるか。4万を超えれば共産と逆転する可能性がある。と思っていたので、実は想定の真ん中くらいの結果でした。
今回の大阪5区は、共産と立憲がれいわ新選組の大石を排除して「野党共闘」を宣伝していたので、なんとかしてこのニセ共闘には勝ちたかったのですが、残念ながら及びませんでした。

そういう意味でも、当選したとは言うものの、本当は決して満足のいく結果ではありません。
今から、次の解散総選挙に向けて、足場を固め、力を蓄えていく必要があります。

とは言え、最後尾であろうと、比例復活であろうと、ようやく手に入れた国会議員の権利は、これからの闘いにとって絶大な力になります。
すでに大石事務所では、前を向いてファイティングポーズをとっています。

地元の課題としては、なんといっても「カジノ阻止」です。
維新がもくろむカジノが建設予定の此花区は、大阪5区です。
来年の2月議会で決議を目指しているとか。
大石事務所とボランティが軍団の総力をあげて、「カジノ阻止」の運動を、またまた手作り感満載で作り上げていくはずです。

もうひとつ重要なのは、近畿各地でがんばっているれいわ新選組後ボランティアのグループです。
れいわ新選組は、はっきり言ってボランティアに冷たい党なので、党本部に任せていると近畿の力は個々のボランティアの献身に頼り切りになります。近畿の力で当選させてもらった議員として、大石事務所は近畿のボランティアに一定の責任を果たすべきだと思います。

せっかく選挙効果で2%程度まで支持率が上昇している今、れいわ新選組の宣伝をドンドンやるときです。
来年の参院選では、得票率5%以上。次の解散総選挙では7%程度に押し上げて2人当選を実現するということを目標にして活動をするべきではないでしょうか。

なぜか。
維新を止められるのは、れいわ新選組しかないからです。
現状は、全国では約3倍、近畿においては実に11倍の差をつけられています。
大石が出た大阪5区でも9.7倍の差があります。

しかし、私の試算では、大石票のなかで比例に入れた党を推定すると、最大は維新なのです。
「選挙区は大石、比例は維新」が、大石票の中では一番多い。
もちろん、大阪5区は公明が出ているために維新候補がいないせいですが、それにしても、「橋下徹に噛みついた女性職員」がキャッチフレーズで、命がけで都構想阻止をたたかった大石に、「比例は維新、選挙区は大石」という票が集まるのです。

つまり、維新という政党と、維新支持者はまったく別物 ということです。

維新支持者は、維新の政策に賛成しているのではなく、「なんとなくやってくれそう」、「本音を言ってくれる」という気持ちが圧倒的支持になっているのです。おためごかしばかり言ってる立憲や共産は信用ならん。利権を独り占めする自民は嫌いだ。という気持ちです。
そこに、本音のド直球をぶち込む大石が現れたので、選挙区では、本来は入れるべき公明ではなく大石に入れてくれたのです。

維新は、今回の選挙結果を最大限利用して、静かなファシズムを全国化しようとするでしょう。
すでに、来年の参院選と同日で憲法改正の国民投票をやれ、とか言って自民党にプレッシャーをかけています。
ファシストとしての本領を発揮してくるはずです。

そんな維新に対して、モゴモゴと歯切れの悪い批判だけを言う既存野党や、維新の悪口しか言えない市民運動は、マジョリティーになりつつある維新支持者を取り返すことはできません。
維新の向こうを張って、本音の勝負ができるのは、れいわ新選組であり、大石あきこです。

まずは、維新の根拠地である大阪を、近畿をれいわ新選組が席巻していくことが、維新ファシズムをくい止める道になる。
そう信じています。



選挙結果全体は、まったくもって悲惨のひとことです。

自民党がほぼ自滅し、岸田も必勝の手をあえてとらず、むしろ「負けて党内権力を固める」戦略をとったにもかかわらず(甘利は葬り去りました)、枝野立憲が岸田を上回る「勝ちたくない」オーラを全身から発散させ、見事敗北にこぎ着けた、というのが今回の選挙だったと私は見ています。
そして、漁夫の利を得たのが維新です。

ただ、絶望することはありません。
よく見れば、「選択肢が示された場では、野党が勝っている」とも言えるからです。
維新が大勝利したのも、立憲が激しょんぼりな中で、唯一の「選択肢」に見えたからです。
多くの国民は「選択枝が示されれば、自公以外を選ぶ」という賢明な判断をしているのです。

野党の敗因と維新の躍進は、ひとえに枝野立憲が選択肢にならなかったからです。
なれなかった ではなく 意図的に ならなかった からです。

もはや、枝野立憲にはなにも期待できません。
新代表が誰になり、どこまで本気で政権交代に向かうのかは、見守りたいとは思いますが、一時はMMTまで口にした小川淳也が連合の圧力であっさり緊縮財政派に鞍替えしたのを見ても、あまり期待はできないのかなと思わざるを得ません。

立憲の新代表と執行部が、たたかう姿勢を示してくれれば連携をしつつ、そうでなければ、れいわ新選組単独で、シンプルで分かりやすく、生活に直結した国民の選択肢なることです。

それさえできれば、絶望はまだ早すぎます。


2020-08-29(Sat)

こんな時にあえて「れいわ新選組」を批判するのはなぜか

野党合流のニュースは、完全に安倍ちゃん辞任と総裁選にもってかれちゃいましたね。
これから2週間はニュースは自民党一色。新総裁が決まってからもしばらくはそればっか。もうその頃には、野党が合流したなんてことを誰も覚えていません。。。。。

辞任自体は、安倍ちゃんの顔色見ていれば、そろそろかなという感じもしたので、さほど意外ではありませんでした。
岸田なのか菅なのかわかりませんが、絶対に逆らわない後継者の目処が立ったのでしょう。
党員投票どころか、絶対に造反させないために議員総会で決めるそうですから、二階幹事長の指示通りになるんでしょうね。
禅譲の岸田になったところで、安倍晋三のやらかしたことのほとんどに同罪の責任がある菅になったところで、安倍は罪状を追及されることはありません。

石破茂は、これまでの優柔不断がすぎました。
森友、加計の時や、検察庁法の時に、「自民党をぶっこわす」じゃないけど、そのくらいの勢いで安倍を批判して対決しつつ、地方行脚をして都道府県連をグラグラに揺さぶっておけば、今このときにも目はあったのでしょうが、もはや遅すぎます。
20人の推薦は水月会だけでは足りなさそうですから、出馬するのがやっとなんじゃないでしょうか。


自民党発表の出来レースの出来情報を、こねくり回して2週間も流し続けるマスコミもマスコミですが、およそニュースになるようなことのできない野党も野党です。

新党ができるとかいいながら、党名が立憲民主党で代表が枝野幸男・・・・ こんなもの誰が面白がるんですか。
聞いた次の瞬間には忘れてますよ。

3人くらいの代表選の有力候補を用意して、丁々発止の闘いを演じることくらいできないのでしょうか。
自民党の同じ出来レースをやれというのではなくて、旧民主党執行部にたいして、若手が反旗を翻して闘うという構図がなければ、人は引きつけられません。

日本の選挙で熱狂が渦巻いたのは、小泉郵政選挙と、橋下が出た大阪府知事選挙、そして2009年の総選挙です。
いずれも、下克上なのです、構図は。
下克上で下が上に勝つかもしれない、というリアリティを感じると、人々は俄然興味を持つのです。

自民党ならばマスコミはつまらないニュースを一所懸命に加工して流し続けてくれますが、野党はそうはいきません。
「期待する」がわずか20%の新党の船出に、自民党総裁選をぶつけられて消し飛ばされたのですから、よほどのことをしなければ、出発と同時に忘れ去られます。

じゃあ、だれがそんな下克上できるのか、といえば、当然あがってくるのは山本太郎でありれいわ新選組です(でした)。
可能性は本当にあったのです。

東京都知事選に野党統一候補で出馬して200万票を獲得。
その影響力をもって野党合流に乗りこむ。
山本太郎が代表選に出馬。

世論調査をすれば、山本太郎はダントツトップになるでしょうから、無記名投票であればかなり揺さぶりをかけることはできたはずです。
仮に代表にはなれなくても、相応のポジションを占めることはできたでしょうし、政策的にも影響を与えて、最低でも消費税5%を飲ませることもできたはずです。

こういう騒動をおこしていれば、野党全体にとっても、山本太郎にとっても、れいわ新選組というグループにとっても、なにより野党に期待するしか道のない国民にとっても、良い方法だったはずです。

こうやって熱気を生み出し、耳目を集め、かつ期待される政策を作れれば、10月に解散総選挙となっても、かなりの良い闘いができるし、政権をとれれば本気で山本太郎総理大臣の可能性だってあったのです。

でも、時既に遅し・・・・・

2~3週間のあいだ自民党ニュース漬けの日々を過ごしてから、新総裁が首班指名、で直後に解散総選挙。
野党候補はほぼ一本化されるでしょうから、前回の2017年よりはマシとは言え、それでも自民党はマスコミ応援団のおかげで善戦するでしょう。
そんなことになるような気がしてなりません。
冬になってコロナがまた激発したときに、また無能な自民党政権なのかと思うと、本当に気が重い限りです。


それでも、とにかく次の選挙で、すこしでも野党に伸びてもらうしか手はありません。
そう考えると、マスコミが自民党を連呼している次期に、私たちはしっかりと野党のことを考えなくてはなりません。
だからこそ、こんな次期に、あえてれいわ新選組の批判を書こうと思うのです。

れいわ新選組というか、山本太郎さんの8月12日の動画を見て、絶望した感想はすでに書きました。
しかし、今読み返してみると感情的になりすぎていて、なぜあえて批判するのかをちゃんと書いていないように感じました。
なので、しつこいようですが、これまでどんなに冷たくされてもれいわ新選組を応援してきた私だからこそ、ちゃんと分析をしてみたいと思います。

結論を先に言ってしまうと、「戦略が見えない」、あるいは「戦略を放棄してしまった」ことが、れいわ新選組と山本太郎の最大の問題です。
私は、そう思います。

戦略というのは、ただの作戦とは違います。大きな目標を実現するための道筋です。
その目標は、中間目標ではなく、実現自体が意味のある目標です。

一番わかりやすいのは「政権交代」ですね。
一党独裁を終わらせると言う意味で、政権交代はそれ自体に意味があります。

太郎さんもかつては「政権交代」を熱く語っていました。
Taro's Network の領収証に同封された手紙には、「政権交代」の文字が大書きされていました。

そもそも、れいわ新選組の立ち上げにしても、口先だけでいいこと言うばかりで政権交代から逃げ回る立憲民主党にしびれを切らせ、ある意味で立憲を向こう側から野党共闘(または合流)に蹴り込むための狙いだったと、私は理解していました。

小沢氏、れいわ山本太郎氏に「表彰状出さないと」
2019年9月23日 日刊スポーツ


小沢氏は野党結集の必要性を説く中で「さきの参院選で、山本太郎くんはいわば野党結集と逆の分派の行動を取ったが、結果的に、特に立憲民主党の皆さんに大きな影響を与えた」と指摘。これまで野党連携に消極的だった枝野幸男代表が今回、野党統一会派結成への動きにかじを切るきっかけが、れいわの躍進だったとの見方を示した。
(引用以上)

小沢さんと太郎さんは、しっかり話し合って離党したと聞いていますから、この小沢さんの見立ては当初の太郎さんの狙いと合致しているものと、私も思っていました。

だからこそ、生活フォーラム関西の面々は、自分たちのカンパでしつらえた旧自由党の街宣車を、れいわ新選組の看板に張り替えて、政党車として近畿一円を走り回ったのです。


しかし、今のれいわ新選組のHPには、「政権交代」の文字はありません。

政権とったら とは書いてありますが、じゃあどうやって政権とるの?について言及はなく、決意表明すらありません。
これでは、「反緊縮の立憲民主党」みたいなもんじゃないですか。
いくら素晴らしい餅を描いても、食えなくちゃ意味が無いのです。

その兆候は、昨年の参院選の直後からありました。

比例票が670万票に激減した立憲に対して、228万票を集めたれいわ新選組が脅威なのは明らかで、これをもう一押しすれば立憲の増税指向や共闘拒否路線も崩せる可能性がありました。
選挙が終わった途端に太郎さんのマスコミ露出も増え、広報活動を頑張れば支持率5%までもっていくのは可能じゃないか。そこまでいけば立憲は本気でビビるだろう、と考えました。
そこで、私は、「動ける人がどんどん動ける体制」を作ってほしい、と太郎さんに提案やらお願いやらをしたのです。がしかし、ご本人ではなく事務方の沖永さんから、紋切り型の回答が返ってきました。

曰く、地方組織は作らない。曰く 応援は(党ではない)生活フォーラム関西として(勝手に)やってほしい。曰く、ボランティアセンターを作ります(今日にいたるまでできていない)。

沖永さんについては、座間市議の片手間にれいわ新選組の事務局長をやっているとか、斎藤まさしさんの市民の党やどがんかせんば!の会に毎年何百万円も献金してるとかいうことしか知らず、どういう方なのかは存じ上げません。
ただ少なくとも、本人がスルーして事務方から返答が来たという時点で、ほとんんど無視されたということはしっかり伝わりました。

たぶん、私や生活フォーラム関西だけでなく、全国から似たようなやる気マックスの提案はあったのでしょう。
しかし、すべて封じられて、しばらくは音なしの時間が過ぎていきました。


普通だったら、ここでぶち切れて「れいわ新選組なんてしらんわ!」となりそうなものですが、私も生活フォーラム関西の皆さんも、この時点では踏みとどまりました。

自分たちの街宣車に乗っているれいわ新選組の看板に、「勝手に応援」「生活フォーラム関西」という文字シールを貼り付けて、勝手連で動かすことにしました。街宣車カンパもそれなりに集まりました。
ちょっとMっ気があるかな、とも思いましたけど、私たちの基本理念は小沢イズムです。大きな目標のためには、少々の好き嫌いはおいといて、その先の喜びを分かち合いたいと思ったのです。

そうこうしているうちに、大阪5区で大石あきこさんが立候補予定という情報が飛び込んできました。
大石さんについてはまた別の記事を書くこともあろうかと思いますが、何党とかいうことを別にして、これからの大阪の政治シーンに欠くことのできない人材の一人だと従来から思っていましたので、生活フォーラム関西としても応援しようという話になり、今日に至ります。

ただし、「れいわ新選組にたいする批判は忖度せずに言うよ」ということと、野党乱立の大阪5区については、「最終的に野党一本化はすべきだ」ということは、はっきりと大石さんにも伝えた上での応援活動です。
淀川区の大石事務所に街宣車を常駐させ、動き始めました。

さあこれから、と言うときに 大西つねき問題が勃発しました。
ぜんぜん違う問題なのですが、私は4年前の憲法フェスを思い出していました。
三宅洋平選挙で爆発的な影響を発揮した選挙フェスの熱気を、全国に広げていく「憲法フェス」をやりましょうと太郎さんに提案し、大阪開催の準備を始めた矢先に、肝心の三宅洋平が安倍昭恵と仲良く酒飲んだ挙げ句に辺野古に押しかけてくれちゃいました。
大西事件を聞いたとき、あの事件を、思い出さずにはいられませんでした。

三宅洋平は「自分らしくあれる(あることができる)社会を」と言い、今のれいわ新選組は「生きてるだけで価値がある」と言います。
この価値観を否定する価値観というか、「何でもOKの価値観」は、しばしばモンスターを生み出すのです。
モンスターは三宅や大西だけではありません。かなり多くのれいわ新選組支持者が、大西つねきは悪くないと言い、あるいは、山本太郎の言葉に盲従する姿が、浮き彫りになりました。

この間、私は見つけうる限りのれいわ新選組支援のフェイスブックグループの投稿をウオッチしましたが、暗澹たる気持ちになりました。
大西さんを批判する大石あきこさんのツイートも炎上し、れいわ新選組がいつのまにか新興宗教になってるのではないかと本気で心配になりました。

れいわ新選組を作る前は、山本太郎の口癖は「山本太郎を疑え」でした。街宣の度に必ず言っていました。
それが「あなたを幸せにしたいんだ」という台詞に変わったとたん、支持は広がりましたが、疑いを知らない信者が増えてしまったのです。


田中龍作さんとか大袈裟太郎さんとか、もともとは山本太郎さんに期待し、支えていた人たちの中からも、期待する故の批判が聞こえるようになりました。
それ以外にも、元「中の人」がSNSでれいわ新選組や市民の党の内情を暴露し始めました。

お金の流れも大事です。
本当になけなしのカンパで動いているれいわ新選組ですから、他党以上にお金のことはオープンにしなくてはなりません。
それを訴えた挙げ句に、自殺未遂に至ってしまった支持者がいるという話は、衝撃でもあると同時に、残念ながらそれほど驚きではありませんでした。やっぱりな ということです。

支持者には金と労力を求めながら、一切の発言権を認めないという今の党体制も、たしかに大問題です。
党規約を改正しても、そのあたりは変わっていません。

斎藤さんや沖永さんたち市民の党がれいわ新選組に深く関与していること自体はなにも悪いことじゃないのに、わざわざウソをついてまで隠すことも、何か裏があるのかと勘ぐってしまいます。

そうした数々の問題点はあるものの、私はそれらよりも何よりも、一番の問題は「政権交代という戦略を放棄した」ということだと考えています。
政権交代をして、リアルに一人でも多くの人を救う、生活をよくする、国民の生活が第一。この視点を失って、観念の世界で「生きてるだけで価値がある」とか「幸せにしたい」とか言い出してしまった。
山本太郎本人は最初はそんなつもりじゃなかったのでしょうが、そういう支持者がどっと集まって、熱を帯び、流されていった。あるいは、徐々にそうした層に意図的にターゲットを絞っていった。

詳細な流れは、私は完全に外側から見ていただけなので、わかりません。
でも、結果としてそういう内情がはっきりしてしまったのが、都知事選をめぐる対応と、大西つねき事件でした。

本当に残念です。
現状では、れいわ新選組という組織も、山本太郎も、直接応援することは、私にはできません。
しかし、期待を完全に失ったわけではなく、だからこうして書いています。

山本太郎も小沢一郎も、スーパーマンでもメシアでもありません。
だからこそ、盲進するのではなく、言うべきことは言わなくてはなりません。
できたての組織なんだから文句を言うな、と言う人もいますが、できたての組織だからこそ、不完全だからこそ、おかしいことはおかしいと気が付いた人間が言うべきです。

そうした批判に対して「どっかから金をもらっているんじゃないか」とまで言うようになってしまった山本太郎に、再起の時があるのかどうかは私が判断できることじゃないです。
でも、これまで数年間、もっとも期待し、もっとも敬愛してきた政治家が、おかしなことになってしまったことに対して、黙って離れていくほど、私はクールになれません。

そして、何と言っても、、本当は山本太郎こそが野党再編、野党が勝利するためのキーパーソンだと思うから、信者のみなさんにボロボロにたたかれようとも、口を閉ざすつもりはありません。

国民の生活が第一

政権交代

このシンプルな目標に向けた戦略を、政党任せにせずに、ひとり一人が真剣に考えましょう。
そして、その思いを、れいわ新選組にも、合流新党にも、玉木新党にも、ぶつけましょう。




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2020-08-13(Thu)

※つらすぎて、タイトルがつけられません。

【れいわ地下2階B2サンデー】山本太郎代表への質問 2020年8月12日 を見ました。

言葉がありません

ブログのサイドエリアから、れいわ新選組のリンクは外しました。

今後、、大きな変化が無い限り、もうれいわ新選組や山本太郎さんの応援はしません。

田中龍作ジャーナルを腐す口ぶりは、安倍晋三が朝日新聞を罵倒する口調と同じではないですか。。。。

沖永事務局長が「市民の党はもう実態がない」と言って見せますが、大嘘です。
H31年 市民の党の政治資金収支報告書には、沖永さんが134万円もの大金を市民の党に寄付したことが書かれています。
市民の党の収入は2600万円超、もちろん当時の代表は斎藤まさし(酒井剛)さんです。

総会が非公開なのは、他党の総務会と同じだからだと。。。。
詭弁です。
党員を18人しか作らなかったのだから、それが総会であり、公党としての対外的な責任を負っているのは自明です。
こんな詭弁を考え、延々と資料を用意したのは、誰なのでしょうか。。。。

政治のウソが何でダメなのかというと、引き返せなくなるから。最初はちょっとしたウソでも、それを上塗りするうちにモンスターになるからです。
安倍晋三がその典型。もう救いがたい。
しかし、私が政治家としてもっとも敬愛してきた山本太郎が、その魔のスパイラルに落ちていく様は見たくない。
見たくない。

もはや望みはないと知りながらも、原点に返ってくれることを、願ってやみません。


※15人の党員の方々には、現実に目を向けてください、と言いたいです。
 でも、大事な志をもつ方を、れいわ新選組だから応援しない、とは思いません。
 一人の政治家として応援できる方は応援したいと思います。
 地元大阪5区の活動は、当面つづけていきます。




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2020-07-14(Tue)

れいわ新選組と大西つねき氏の問題について

もはやことの詳細は、知る人ぞ知る話なので、ここでは簡単に振り返ります。

7月3日の大西つねき氏のネット配信の中で、彼が以下のような発言をしました。
「高齢者をもうちょっとでも長生きさせるために、子供達、若者たちの時間を使うのかってことは、真剣に議論する必要があると思います。
こういう話多分政治家怖くてできないと思いますよ。命の選別するのかとか言われるでしょ。生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど。
何でかっていうと、その選択が政治なんですよ。」

もちろん、長い話の中の一部ではありますが、全編は削除されているので確認のしようがありません。
1分半程度は字幕付きで動画がネットにあります
【字幕対応】大西つねき「命、選別しないと駄目だと思いますよ」(2020/07/03)

もう少し長い範囲を、知人が文字おこしして送ってくれたので、一番最後に転記しておきます。
(あくまで個人の作業なので、小さな間違いなどはあるかもしれません。その前提で見て下さい。)

いずれにしても、どんな脈絡だとしても、大西氏が確信を持って「命の選別が政治だ」といったことは間違いありません。

これについて、やれ「死生観の問題だ」とか、「救急医療のトリアージだ」とか、詭弁を弄するつねき擁護の輩がわき出しているようですが、それこそ大西氏の発言の真意をゆがめるものだと言えるでしょう。

大西氏の思想の大きな特徴は、「大事なものはお金じゃなくて、人の時間と労力と地球資源」ということです。私は講演を聴いたり著書を読んだりして、そう理解していました。
それを前提に、また残されている発言を精読する限り、彼の発言の主旨は

A.若者の時間を大事にすべきだ
B.若者の時間に負担をかけている老人が長生きしすぎるのは考えものだ
C.それをシステムでコントロールするのが政治の仕事だ

ということ以外には考えられません。

発言者を擁護したいのなら、発言の主旨くらいはちゃんと読み取っていただきたいものです。
そして、大西氏の頭の中で一番大きな問題としてあったのは、おそらくAでしょう。

高度経済成長時代を生きて、多くの人が持ち家と退職金と年金を確保した団塊以上の世代。
それに対し、同じ国とは思えないような、不安な未来しか保証されていないロスジェネ世代。
不公平を感じるのは当然だし、その若者に光を当てよ、というれいわ新選組の主張も、大西氏の動機も正当です。

しかし、いくら動機が正しくとも、その手段において、「老人を早死にさせろ」「命を選別せよ」ということは、決して許されるものではありません。

■政党として と 個人として はわけて考えよ

ここまでは、一応の理屈が通じる人はだいたい誰もが言っていることです。
もう、理屈も事実もお構いなしで、宗教的につねき擁護で暴走している人たちのことは、手のつけようがないので論じません。
こういう輩が、れいわ新選組を窮地に追い込んでいるということに気が付いてほしいものです。が、無理でしょうね。

発言の主旨はとらえて、その上でやはり「命の選別」は間違っている。と言う人たちの間でも、意見は分かれているようです。

A-1.即刻除名にすべきだ
A-2.即刻除名にすべきだ。除名にできないのなら、れいわ新選組は解党すべきだ
B-1.除名にせず大西氏を含めれいわ新選組が再教育受けるべきだ
B-2.発言しただけで老人を殺したわけじゃないから大騒ぎしすぎだ

という感じでしょうか。

まあB-2は論外ですね。
政治家や政党の言葉は、居酒屋談義の言葉とは違います。
「オレはこれをやるために、政権をとるんだ」という意思表示ですから、実力行使にむかう宣言とも言えます。

れいわ新選組や大西つねき氏を、まったくとるに足らない、放っておけば世の塵になって消えていくと思っていれば、たしかに大騒ぎする必要はないかもしれません。
B-2を言う人たちは、実はれいわ新選組を信じていないし、愚弄しているのです。

でも、少なくとも私は違います。
れいわ新選組の潜在力は確実にあると思っています。(今の党体制では発揮されませんが)
だからこそ、大問題だと言うのです。

私はツイッターなどでも、すでにA-2の意見を言っています。
党としては、即除名すべきだし、もし万が一それができずに玉虫色で「のど元過ぎれば」的な決着にするようなときは、そんなれいわ新選組は解党して、山本太郎個人に一度立ち返ったほうがいいと思っています。

ただ、気をつけていいただきたいのは、B-1に含まれている意味も否定はしていないということです。
れいわ新選組が抱え込んでいる「ファシズムやカルトに流れやすいリスク」について、徹底的に自己切開し、大西氏もふくめて、支持者も含めて、なぜ「正しい」と思ってやることが差別やカルトやファシズムにつながってしまうのか、自己確認することは、不可欠に重要なことだと思うからです。

この自己切開、自己確認は、これかられいわ新選組が、本気で政権交代に向けて進むのであれば、絶対に通らなければならない関所のようなものです。
大西氏の発言があろうがなかろうが。
ただ、この発言で端的に問題が発露したのだから、この機会に絶対にやらなければならないのは 確かなのです。

れいわ新選組がどんなリスクを抱えているのかについては昨年末にも一度書いたので、お目通し下さい。

れいわ新選組は本当にカルトなのか??2019.12.17

ナチスがいやなら、2.26事件の青年将校 と言いましょうか。
彼らも、世の不景気、貧困、汚職と腐敗を嘆いて立ち上がり、そして、それが一気に戦争の道をおし進めたのです。

公開処刑的な「つねきが矯正されている状況を全国に公開する」というのではいただけませんが(文革か!)、私が書いたような、「正しい政策」が「ファシズムやカルト」に直結してしまうリスクを、しっかり認識する学習は、時間をかけて、公開でやるべきだと思います。
なにやら2日間ほど非公開でやる、と昨日の発表でしたが、そんな2日やそこらでできることではありません。

では、言ってることが矛盾してるじゃないか と言われるかもしれませんが、そんなことありません。

党としては「除名」 個人としては「自己切開と学習」 です

大西氏は、党としては除名するけど、いち市民として、私たちと同じ1人のれいわ新選組ボランティアとして、共に自己切開と学習をすすめていけばいいのです。
本当に、謝罪して反省しているのならば、そういう話ができるはずです。

■大西氏は本当に反省しているのか?

しかし、大西氏のホームページを見ると、どうも大西氏は反省なんてしてないんじゃないか という気がしてなりません。

党も太郎さんも大混乱のまっただ中の7月12日 大西氏は愛知県豊橋市でセミナー活動を行っています。
それ以降も、週に3回くらいのペースで講演予定が詰まっています。
それらの告知ページも見てみましたが、中止とかいてあるものはありませんでした。

もちろん食い扶持は必要ですが、この状況でやりますか???

彼の講演は1人2000円ですから、半分が収入としてもこのペースでやっていれば月に100万以上は稼げるでしょう。
お金より人の時間が大事という大西氏にしては、ちょっと稼ぎすぎと言う気もしなくもないですが、政治資金を貯めているのだとしても、やはり、反省の色は見えません。

彼のホームページを見ても、見渡す限りでは謝罪や反省の言葉は見当たりません。
スクロールしていくと「公開した動画を順次文字データとして公開します。」という欄に「7月3日の動画での発言について」という項目があり、これをクリックすると「私の先日の動画での発言について謝罪と撤回をしたいと思います。(以下略)」という短い文章が出てきます。
でもまあ、普通に見れば、謝罪の言葉なんて見付けることはできません。

おそらく彼の謝罪というのは 「ちょっと言い過ぎちゃった ゴメンね」という程度のモノなのでしょう。
もちろん、直接彼の言葉を聞いたり読んだりしたわけではありませんが、つねき教の信者でない限りは、そのように見えてしまいます。

■なんでここまで批判するのか

これだけこき下ろしていると、「おまえはれいわ新選組支持者じゃない」とか「できたてのれいわ新選組を潰す気か」とか、罵声が飛んできます。

私が太郎さんと関わりを持つようになったのは、2014年3月にはたともこさんが太郎事務所の秘書になったことがきっかけでした。
はたさんはその後事務所を辞め、いまは立憲界隈にいってしまわれましたが、2013年の参院選では生活の党の候補者で、私たち関西の仲間は彼女の応援をしていた縁があったのです。

そんなわけで、この年の9月から、大阪などでの太郎さんの街宣のお手伝いをするようになり、大阪の道路使用許可も取りに行っていました。一昨年の秋までは。

ただ、この9月の関西街宣のさなかに、ちょっと事件がありました。
ちょうど11月に翁長雄志さんの沖縄知事選を控えた時期に、当時民主党だった喜納昌吉氏が割って入る形で立候補表明し、それにあわせて植草一秀氏が「翁長氏は隠れ辺野古基地容認派」というデマを流したのです。

喜納昌吉氏の立候補はおかしい2014.9.21

その後の翁長雄志氏の闘いを知り、そして、玉城デニー県政を切り崩す裏切り集団の顧問に就任した喜納昌吉氏を目の当たりにするとき、この謀略説がいかに許しがたいモノだったかがわかります。

儀間氏ら政治集団設立 「21令和の会」
2020年2月29日琉球新報


植草氏はこの一件で、完全に信用を失ったと言っていいでしょう。

ところがところが、驚天動地。
このとき、山本太郎さんまでが同じようなことを言いかけたのです。
うそでしょ と思われるかもしれませんが、理由はハッキリしています。
喜納昌吉氏は斉藤まさしさんたち市民の党が応援してきた人だからです。

はたさんを通して抗議した私の話を、太郎さんは街宣が始まる前の路上でしたけれども、しっかり聞いてくれました。
おそらく、他にもたくさんの抗議や忠告があったのだろうと思います。
結果として、太郎さんは翁長さん批判は撤回し、双方にとって致命的な事態は避けられました。
信頼する人からの情報でも、他の人の意見を聞いて判断するという太郎さんの柔軟な姿勢でした。

2019年の1月にお会いしたのが、お話しできた最後の機会ですが、それまでの4年半、いろいろとお手伝いをし、またお願いをしてきました。

一番大きなイベントは、2016年の参院選直後にやった、憲法フェスです。

憲法フェス@大阪のことなど 2016.9.4

憲法フェス@大阪を終えて2016.9.14

三宅洋平氏の選挙フェスが空前の盛り上がりを見せたこの年の参院選。
その広がりを、ちょっとずつでも全国で受け継いで行けたら。
そんな思いで、選挙が終わった直後に参院会館に押しかけ、太郎さんにお願いをしたのが始まりでした。
そんな大規模なイベントのつもりはなかったのですが、あれよあれよという間に大きな話になり、大阪は梅田と扇町の2会場同時進行のうえ、マルシェまで開催。いやああ 大変でした。

この準備の過程で、あの三宅氏と安倍昭恵の事件が勃発し、もう精神的にもひっちゃかめっちゃかでしたが、なんとも不思議な時空が梅田に登場したイベントでした。

れいわ新選組の準備に入ってからは、直接お話しする機会もなく、事務所もあまり知らない方ばかりになってしまいました。
それでも、7月の参院選では、自由党の街宣車の看板をれいわ新選組に貼り替えて、近畿一円を運行。私も参加させてもらいました。

選挙後は、街宣車を勝手に動かしてもらったら困ると沖永事務局長からお達しがあったので、生活フォーラム関西の皆と智恵とカネを出し合い、「勝手に応援」の文字を張り増しして、大石あきこさんが出馬表明している大阪5区で、生活フォーラム関西として週末に動かしています。
運転はもっぱら他のメンバーがやってくれていますが、警察に道路使用許可を取りに行くのは私のお役目です。

とまあ、「おまえなんか支持者じゃない!」とか言われるのが面倒なので、できるだけかいつまんで私の関わりを書いておきました。
しょせん仕事の合間ですし、カンパもカミさんに離縁されない範囲のことですから、ドップリ応援している方にはかないませんが、私なりに一所懸命やってきたつもりです。

だからこそ だからこそ 大西氏の発言は許せないし、許すべきではない と思うのです。

れいわ新選組に、本当に力を持ちうる党になってほしいから、しっかりケジメをつける胆力示してほしいのです。

■解党的出直し

以前の太郎さんならば、躊躇することはなかったし、自分の言葉で説明をしただろうと思うのです。
しかし、10日の路上会見をみると、同じ台詞を何回も繰り返し、4月の段階で山口泉さんからDMで送られた大西氏についての警告も「知らない」と。

事は、もはや「大西問題」では済まない
 ──山本太郎氏の党派の理念的自滅の危機
   〔前篇〕「大西発言」の前史と現在
山口泉 精神の戒厳令下に 2020.7.9


山口さんは決してアンチれいわ新選組ではない。
それどころか、こう書いている
「私は本人が政治家となる前から山本太郎氏を評価し支持し賞讃してきたし、氏への批判・攻撃については、その誤りを批判し、氏を(あえて言えば)擁護してきた。その評価は山本太郎氏の参議院当選後はますます、衆参両院全国会議員のなかで掛け値なしにただ1人、真っ当な政治家としての位置づけを伴ってもいる。」

だからこそ なんとかして立ち直る機はないかと、完膚なきまでの批判をされている。

「市民の党」に代わり支援者が党運営に関わって行くべきだ
田中龍作ジャーナル |2020.7.12


 れいわは一部の読者が指摘するようなヨチヨチ歩きではない。れいわという組織を差配するのは、設立24年の歴史を持つ「市民の党」なのだから。
 汗水流して献身的に山本太郎の選挙を支えるのは、事務所のスタッフやボランティアたちだ。だが、彼らには規約上、れいわの運営に口出しする権利はない。
 カンパの支援者たちも同様に、規約上、れいわの運営に口出しできない。お金を出していながら、である。
 ごくごく一握りの「市民の党」のメンバーが、多数のスタッフや膨大な数のボランティアを支配する。 

(引用以上)

田中龍作さんは筋金入りのジャーナリストだけれども、一貫して山本太郎には好意と期待をもっていることは、龍作さんの文章を読んでいる人は皆知っています。

この根本問題は、まともな批判を受け付けない、受け付ける形式すらないことです。
「これおかしいんちゃう?」
「え どこ?」
「これや」
「ああ そうやなあ」
という初動がとれる組織であるならば、こんな深刻な事態になる前に、ちゃんと議論ができるはずです。

どうやってれいわ新選組を強くしていくべきか に始まり こうした内部の問題に至るまで、しっかり議論できる組織ではないこと それがれいわ新選組の根本問題です。

そして、それを作ってしまっているのは、斎藤まさしさんや沖永事務局長らが長年活動してきた市民の党です。

市民の党 Wikipedia

あまり知られていませんが、結構なビッグネームが関係していたりします。
動いている金額も大きい。

別に市民の党そのものを批判しているのではありません。
れいわ新選組を市民の党が独裁的に閉じた組織にしてしまっていることを批判しています。
もちろん、それを良しとしてしまっている太郎さん自身の責任も免れません。

沖永明久事務局長は、現職の座間市議会議員です。
座間市はキャンプ座間という米軍基地が市の面積の3.2%を占め、隣接する厚木基地の騒音問題も深刻であると、市のホームページにも書いてあります。
基地対策 | 座間市ホームページ

8月は議会が開かれ、3ヶ月後にはご自身の市議選挙が迫っています。
スーパーマンじゃない限り事務局長をやってる暇はないのではないでしょうか。

れいわ新選組は幹事長すらないですから、事務局長は実施的な幹事長の仕事もする必要があります。
党内の調整も、他党との交渉も、すべての裏方は沖永事務局長の双肩にかかっています。
それを市会議員の仕事の合間に、片手間でやるのは れいわ新選組に投票した228万人に失礼なのではないでしょうか。

高額な家賃の赤阪の事務所をやめて、もう少し下町に移転すれば、差額で優秀な事務局長を雇うことができるはずです。
イエスマンばかりを重用するのではなく、全国から広く人材を求めれば、きっと光る若手がいるのではないでしょうか。
それこそが、れいわ新選組らしいやり方じゃないのでしょうか。

さて、そろそろまとめます
大西氏の差別発言で明らかになったことは、3つだとおもいます

・れいわ新選組という運動の持つ「正しい」がゆえに「ファシズムやカルト」につながりうるリスク
・実際にそうした動きがあってもチェックして対処する能力が現在の党にはないかもしれないリスク
・何かがおかしいときに、広く意見や批判を受けて議論する開かれた体質が皆無であること

この三つを見据えて、本気で力をもつ政党として再起するためには、解党的出直し が必要です。
その「解党的」が、欺瞞に満ちた見せかけに終わるならば、もはや本当の解党しかない、ということです。

これまで、わかっていても勝手に太郎さんに忖度して言わずに来たことがたくさんありました。
そういう人がたくさんいるはずです。たぶん田中龍作さんも、そういう忸怩たる思いで書いているのでしょう。
ある意味でそのことが、結果的にこういう事態に至ってしまったことを反省し、もはや忖度はやめようとおもいます。

まずは16日の発表を待ちますが、ここまでの3回の発表と1回の会見を見る限りでは、心配でなりません。

本日は以上です




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2020-06-15(Mon)

山本太郎氏の都知事選出馬について

山本太郎の都知事選出馬表明に、悲鳴と歓声が入り交じっている。
もちろん、敵陣営ではなく、支持者の間で である。

私自身の正直な感情は「困ったなあ」である。
「反対!」と声高に言うつもりはない。なぜなら、宇都宮健児も各方面に調整して出馬したようには見えず、単なる早い者勝ちだったからだ。
それならば、山本太郎にも宇都宮と同じ権利がある。

では「賛成」なのかというと、そんなことはない。賛成とか反対ではなく、戦略として下策だと考えている。

ごく一部のれいわ熱烈支持者は、山本太郎の出馬に狂喜乱舞し、それなりの割合の支持者は「まあ彼がでるなら応援するよ」という反応だけれども、それが大きなうねりになるか、これまでになかった支持の拡大になるか、というとそんな気はしない。

昨年参院選の熱量でも、投票率は上がらず、れいわの票はほとんど立憲と共産の票を奪った形になった。
もちろん、それはそれで第一歩としてよかったと、私は評価している。最初はそこからしか始まらない。

しかし、参院選後の山本太郎の周辺やれいわ新選組の動きを見るかぎり、第一歩を基礎にして、そこから伸ばしていくという意識は皆無だった。
むしろ、220万票しか集められず、太郎本人を落としてしまった「既存勢力」に対する言外の落胆と不信を私は感じた。要するに、昨年の220万票に依拠する気がはじめから無い、ということだ。

その延長が、今回の都知事選への出馬ということなのだろう。野党共闘的な支持層はごっそり離れてもらって結構。他の野党なんて眼中にない熱烈支持者だけ残って、これまで投票に行かなかった50%の人たちにアプローチできればいい。という考えではないだろうか。

その理念はわかる。大きな方向性としては同意できる。
でも、現状認識と次の一歩として、それでいいのか? 大いに疑問なのである。

昨年参院選のときの東京都のれいわ新選組の比例票は46万票弱である。6年前の太郎票から20万票、3割も減らしている。その後も約1年間、地方組織は作らない方針のうえ、作ると言っていたボランティアセンターもできずに有機的な活動はほとんどできなかった。

この現状で、さらに野党共闘に背を向けて、孤立したたたかいを選択することのメリットが何なのか、私には理解できない。



風頼みの選挙がいかにもろいものか、無残なものか、2009年の政権交代でいやというほど味わったはずだ。
関西の小沢グループが、小なりといえども生活フォーラム関西をつくって維持してきたのも、その痛みを忘れていないからだ。

2009年の政権交代も、半ばマスコミに作られた政権交代だったとも言える。その理由はいろいろ考えられるけれども、あの時はなぜかマスコミは政権交代待望をあおった。
そうやって勢いでできてしまった政権は、能力的にも理念的にも政権を担うにたるものにはならなかったし、何より当事者に覚悟がなかった。

山本太郎個人の覚悟を疑うものではないけれども、都政にせよ国政にせよ、一人でできるものではない。
それだけ大きなものを担っていくチームを作らなければ、仮に風が吹いたとしても、その直後の逆風でまたしても悲惨な結果を招くだろう。

自由党時代の山本太郎は、現場主義と同時にそうした大きなビジョンも踏まえていると私は思っていた。
しかし、れいわ新選組になってから、なかんづく参院選後の山本太郎は、そうしたビジョンを投げ捨ててしまったように見える。



いずれにしても、残念なことに現状の分析によると、女帝小池は自公どころか、立憲の支持層から一部共産支持まで浸透しているそうで、このままいけば宇都宮とはトリプルカウントになりそうな勢いだ。
だったら、どうせ負けることを前提に、出たい人が出て言いたいことを言えばいいじゃないか。結果、党勢拡大になれば儲けもんだ。という意見も多く見かける。

れいわ新選組の熱烈支持者はそれでいいと思うだろう。私も、少しはそういう気分もある。
でも、それを一般の有権者目線で見たらどうだろう。ただでさえ蔓延している選挙というものに対する無力感を、いっそう強めることにならないだろうか。
コロナの影響も含めてだが、乱立選挙はいっそうの投票率低下を招くように思えてならない。

頼りない奴らと切り捨てられた既存勢力が何を言っても、いまさら仕方が無いのだろうけれども、とにもかくにも今の自分の考えを書き留めておく。

生活フォーラム関西の面々や、これまでれいわ新選組を支持してくれていた皆さんと意見交換して、これからどうするのか考えていきたい。




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2020-02-22(Sat)

大阪5区!!

大阪5区に、れいわ新選組が大石あきこさんを擁立すると発表されました。

これを巡って、かなり炎上しています。なぜなら、 大阪5区は

・ 立憲の現職(比例復活)がいる
・ 共産党が2週間前に宮本たけしさんの擁立を発表している

からです。

まあ正直 頭痛いです。

私は大石さんも存じ上げていますし、わずかながらも情報提供もさせてもらったり、地元での街宣を手伝ったこともあります。
決して落下傘やぽっと出ではなく、淀川区(5区の中)で活動を続けていることも知っています。

一方で、宮本たけしさんは個人的には存じ上げませんが、昨年の大阪12区補選で、自らバッジを外し、共産党の看板も外し、野党統一候補を目指して立候補したことは記憶に新しいわけです。
当時は自由党として推薦をして、応援していました。森友でも先頭に立ってたたかい、消費税5%も問題なく掲げるだろうと思われます。

野党共闘で安倍政権を倒そう という共産党の本気度は、私もひしひしと感じています。志位さんの方向転換を勇気あることだとも思っています。
ただ、共産党が本当に野党共闘の一角を占めるためには、超えなければならない大問題があります。それは、部落解放運動です。

人の世に熱あれ 人間に光りあれ

私の座右の銘です。(反戦な家づくり 2007.11.6

部落解放運動の中に様々な問題があろうとも、水平社宣言を起草した西光万吉がファシストになってしまったことが事実としても、人間解放のためのたたかいが連綿とあったことは消すことはできません。
「貴族あるところ賤族あり」と喝破して、現人神であった天皇のまえでカニ歩きを決然と拒否した松本治一郎は、九州のやくざの親分でもありました。解放運動は、左翼やインテリの運動ではなかったし、決してお行儀のいい優等生ではありませんでした。
反戦な家づくり 2011.7.11

戦後の共産党は、部落解放運動に優等生を求め、部落解放同盟に対して徹底的に敵対してきました。
これは宮本たけしさんも例外ではありません。
あえてここでは、どちらが正論かという話はしませんが、私の目から見て、共産党のやりかたは、生身の人間に対してあまりに苛烈であったと思います。
ともかくも、共産党と部落解放同盟との間には、まさに憎しみ合いと言って過言ではない関係が、今日でも続いています。



先日の京都市長選挙にしても、野党共闘がきわめてギクシャクする理由の一つ(もちろん全部じゃないです)に、この共産党と解放同盟の激しい対立があることは、ある程度政治の世界を知っている人なら、だれでもわかっていることです。
一般的な反共やアカ狩りはまったく論外ですが、この問題だけは一方的にどちらが悪い、と決めつけて済むことじゃないのです。

大阪5区は、上田卓三、大賀正行といった人材を輩出した、戦後の解放運動の拠点のひとつと言えます。
そこに、あえて共産党が宮本たけしさんを擁立する意味は何なのか。私はふたつの可能性を考えました。

ひとつは、本気で野党共闘を目指すために、解放同盟との歴史的な和解、少なくとも休戦を意図している可能性。
もうひとつは、その真逆で、解放同盟を野党共闘から排除するため、という可能性。

今の段階では、判断はつきません。
一般的に言えば、可能性は後者のほうが格段に高いでしょう。5区の立憲の現職である長尾氏は解放同盟大阪府連の推薦を受けていますし、今現在も盛んに地元の駅立ちをしています。
そんな状態で、解放同盟が5区に共産党が出すことを容認する余地はないように思えます。

ただ、昨年の補選で宮本さんがあえて無所属になったことが、ずっと気になっています。もしかしてあの時も、なんらかの交渉があったのではないか と。
何かが引っかかる というだけなのですが。



候補者の擁立は、もちろん各政党の自由です。
野党共闘するにしても、最初は希望する人を立てて、それから交渉する、というのは正論ではあります。

しかし、候補者にとっても、有権者にとっても、そのやり方は決して好ましくはありません。
とくに、共産党のれいわ新選組のように、基本的に共闘すると思われている関係であり、かつ大阪における野党共闘のシンボルのように思われている宮本さんが相手では、大石さんにとってダメージが大きいと言わざるを得ません。

大石さん側にとっても、やむを得ない経緯はあったようです。

なので、今回は宮本さんにも必ずしも野党共闘の大義があるわけではないようです。

ただ、万に一つも、何らかの話がついていて宮本さんがあえて5区に出てくるのであれば、大石さんの出馬は厳しいと言わざるを得ません。むしろ、大石さんというか、れいわ新選組の立場に期待されるのは、薩長同盟の坂本龍馬ではないですが、仲介役なのではないでしょうか。

いずれにしても、私は当事者ではないですから、軽々にああしろとかこうしろとか、あれはダメこれはダメ、ということは言えません。

ただ、いくら原理原則は正しくとも、あまりに荒っぽい戦術をとってしまうと、れいわ新選組がどんどん孤立していくのではないか。残るのが、れいわ単独で政権交代ができると信じているような、いわゆる「信者」ばかりということになりはしないか、ということを危惧します。




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2020-02-06(Thu)

理念・目標・戦略・戦術 ~れいわ新選組を考える~

20200206-1.jpg政治を語る人よりも、ビジネスマンのほうが、「理念・目標・戦略・戦術」については理解しているんじゃないでしょうか。(右図は経営を学ぶというサイトからお借りしました)
政治界隈の方々は、ほとんどこの4つがごちゃごちゃになっているような気がします。
とくに、れいわ新選組のような「理念」がとても大きな比重を占める勢力の場合、理念が他の3つを圧倒してし吹き飛ばしている感じです。

政治だと分かりにくいので、カバディで考えてみましょう。
実は私もよく知らないのですが、「カバディカバディカバディ」と言いながら競技するあれです。
日本カバディ協会のHPには、「鬼ごっことドッジボールが融合したようなスポーツ」としたうえで、このように書いてあります

カバディは、インド、パキスタン、バングラデシュなど南アジア諸国で数千年の歴史を持つ、伝統ある国技として親しまれてきたスポーツです。
紀元前、獣に対し武器を持たずに多彩なテクニックを用いて数人で囲み、声を掛けながら捕らえるという武器を持たずに戦う技術、獣の襲撃から身を守る方法が、やがてスポーツとして成熟し、カバディが生まれました。
「カバディ」という言葉自体に意味は無く、無心に発声することで平常心へと導き、体と心を一体にするマントラなのです。

(引用以上)

すごいです。マラソンなみの歴史です。
でも日本ではまだまだマイナーで、全国大会でも男子18チーム、女子4チームしか参加していません。
これまた協会のHPには「競技開始から数年で日本代表としてアジア大会出場のチャンスがあります」なんて書いてあります。
ご興味と体力のあるかたは ぜひ挑戦してみて下さい。



さて、ここから先は、まったくの創作です。
政治が元ネタなのでちょっと汚いこと書きますが、現実のカバディとは何の関係もありません。

アベジャーズというチームがあります。
キャプテンのシンゾーは、審判を買収し、カネに任せて選手を集め、大会の度に連戦連勝です。
選手にもごっつい年俸が支払われます。

タローズというチームもあります。
1人のスター選手以外は、レギュラーも決まっていないようなチームです。
なかなか試合には勝てないし、もちろん給料なんて出ません。
でも、キャプテンのタローには夢があります。

タローの夢は、タローズの優勝なんていうケチなものではありません。
タローズというチームを作る前から、ずっと考えていたのです。
「カバディをしていれば食っていける、そして、誰もがカバディをしていてよかった」と思えるカバディの競技環境を作りたいと。

 >>こんな世の中にしたい という思いが「理念」です。もっとも深いところの、動かしがたい原動力です。

そのためにはどうしたらいいか、タローは考えました。
まずは、アベジャーズを常勝軍団の地位から引きずり下ろすことだ。
そう決心したタローは、たった1人で大会にチャレンジしました。

 >>「政権交代」などの、理念に直結する大きなステップが「目標」です。上の図ではビジョンと言われてますね。これをコロコロと変更するようでは信用されません。

しかし、なにせ団体競技です。チーム無しでは試合に出ることすら ままなりません。
そこでタローは、イチローズというチームに、ダブルエースとして参加することにしました。

カバディ界の人たちはびっくりしました。
なにせイチローは昔はアベジャーズの有力選手だったからです。
でも、アベジャーズの腐敗を嘆いてチームを飛び出したイチローと、カバディ界を変えようとするタローは意気投合し、ニューイチローズとして活動を始めました。

1人の限界を知ったタローは、しばらくはベテランの下でカバディを学びながら、2位以下のチームで協力しながら機会をうかがおうと考えたのでした。

 >>目標までの長い道のりを、どのように進むのか が「戦略」です。これも頻繁に変更するものではありません。そこまで積み上げた成果が無駄になってしまうし、物事を判断する指針を失ってしまいます。

イチローズの一員としてチャンスをうかがうタローは、試合の度に様々な作戦を考えて全力で闘いましたが、はかばかしくありません。
イチローズも、力のある選手はいるのですが、レギュラーそろえるのがやっとの弱小チームだったからです。
アベジャーズの不正も一向に減らないどころか、どんどんエスカレートしていく始末です。

 >>選挙での闘い方とか、国会でどのような論戦をするのか など、具体的な闘い方は「戦術」です。戦略に矛盾しない限り、戦術は柔軟に発想して、うまくいかないときは大胆に変更していくべきです。

アベジャーズの酷さもさることながら、よく見ていると、2位につけているエダノンズの動きがおかしいのです。
不正行為には威勢よく文句は言うのですが、いざ試合になると「勝つ気あるの?」と思ってしまうようなやる気の無さ。
どうも2位でほどほどにやっているのが心地良いんじゃないか と疑ってしまいます。

このままイチローズで頑張っていても、2位のエダノンズがこの様では、永久にアベジャーズの天下は終わらないんじゃないか。
そう思い至ったタローは、イチかバチかの賭に出ることにしました。
エダノンズを2位のぬるま湯から引きずり出すためには、「勝つ気無いんだったら、とって代わるぞ」と脅かすしかない。
イチローは、さすがにそこまでやる気は無くて、なんとかエダノンにやる気を出してもらおうと説得していますが、タローはもうそんなまだるっこしいことでは無理だと思いました。

そして、イチローズは3位のミンミンズに合流することになり、タローは単身タローズを設立し、夏の大会に挑んだのです。
カバディカバディカバディ・・・



以上で、創作話は終わります。

問題は、昨年夏のタローズこと、れいわ新選組の立ち上げが、野党共闘という戦略の大転換とみるべきなのか、野党共闘という戦略の下での新たな戦術として見るべきなのか、です。 議論の分かれるところです。

れいわ新選組を熱烈に応援している方の多くが、戦略転換=れいわ新選組(と共産党)による、自力での政権交代をめざす、と理解しているように見えます。
しかし、私は、あくまでも野党共闘による政権交代という戦略は変わっておらず、それに前向きにならないエダノンズこと立憲民主党を引きずり出すための戦術だと理解しています。太郎さんが政治の世界に踏み込んだ頃から応援してきた人の多くは、そう考えているように、私の周りでは感じます。

「全国の選挙区で野党共闘を実現して、小選挙区を勝ち抜き、自民党と公明党を政権から引きずり下ろす」 というのが、安倍イヤだと言っている人の多くが考えている目標と戦略と言っていいでしょう。
でも、まったく別の考え方もありうるのです。

たとえば、「ロシア革命のように武装蜂起で永田町と霞ヶ関を占拠するのだ」、という考え方もあるし、「いっそのことアメリカの正式な州になったほうが、属国でいるよりずっとマシ」という考え方だってありえます。
正しいかどうかは別として、理念を実現するための道筋は、人によって、思想によって、幾通りも考えられるのです。

その中で、今のところスタンダードに受け入れられているのが、「選挙による」「政権交代」と言うことだと思います。
そして、野党乱立の現状から、「野党共闘」または「野党統合」による「選挙での政権交代」という考え方が一般的になっています。
私も、1回か2回の選挙で実現するという前提ならば、それしかないだろうとは思っています。

太郎さんがれいわ新選組を立ち上げたのも、当初はこの「野党共闘で選挙による政権交代」という戦略に沿っていたと、私は理解しています。
しかし、参院選で目標の300万票に届かず太郎さんが落選してしまったこと、エダノンズが(れいわ新選組と共産党への敵意はむき出しにするけれども)野党共闘には一向にやる気を示さないこと、熱烈な支持者が妥協を許さないこと、などから、「野党共闘」の戦略は無理なのか、考えざるを得なくなってきたのでしょう。

京都市長選挙でのれいわ新選組の動き方を見ても、どうやられいわ新選組の戦略は、本気で独自路線に変わってしまったのかと感じます。
小沢さんが言うように、消費税5%という文言にこだわらずに、景気条項をいれることで実質的に5%を実現するという方法もあるのですが、今のれいわ新選組が、そのような柔軟な対応が取れるのかどうか、私にはわかりません。

しかし、京都市長選挙はまさに、そんなれいわ新選組の独自路線を、もう一度見直すきっかけになったはずです。
福山和人さんが一番得票した京都2区で、仮にれいわ新選組の候補者を立てたとしても・・・・

20200206.jpg

2017年の前原の得票率と、2019年の民主系の得票率を見て下さい。
前原は、民主系のなんと倍以上の得票を、選挙の度に確保しているのです。
彼は、何党になろうが無所属になろうが、絶対に勝てる圧倒的な強さです。

前原のおこぼれを自民党が拾って、4万票前後を固めています。
れいわ新選組がもし立てても、どこに勝機を見いだしていいのか、まったくわかりません。

しかも、共産党が全面的に応援してくれる保証はありません。
長い信頼関係を築いていればともかくも、ポット出で全力応援してくれるほど共産党も甘い組織じゃないです。

私が感じたのは、昨年の大阪12区の補選でした。
共産党の宮本たけしさんが、無所属で出るという英断をしたときです。
前回の共産党は2万3千近くとっていたのに、なんとあの宮本たけしさんが1万4千しか取れなかったのです。
まあなんと冷たいものやなあ と思いました。

とにかく、唯一信じられる理念をもって決起したれいわ新選組ですから、道を見誤って谷底に転落してもらっては困るのです。
選挙はカネがかかりますから、一度大コケすると、かつての自由党(選挙のときは未来の党)のように、そう簡単に浮上できなくなってしまいます。
もう一度原点に戻って、戦略を見直すべきではないか 私はそう思います。



さいごに、カバディのスーパープレイをどうぞ
いや、面白いですね、カバディ。
鬼ごっこどころか、ボールを持ってないラグビーみたいです






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