2017-06-21(Wed)

安倍政権は2017年6月19日をもって変質した 本当にヤバい

月曜日の夕方に行われた安倍晋三の「会見」を見て、かなりの違和感を感じた人は多かっただろう。

反安倍で怒りまくっている人だけでなく、なんとなく見ていても、サイボーグのようで不気味な感じがしたのではないか。
また、記者からの質問に対して机の上のペーパーを読んでいるのは丸わかりで、えっこれってヤラセなの とも感じたはずだ。
これについては、渡辺弁護士が詳細に検討している。

安倍首相の印象操作-記者会見で黒ファイルを見るタイミング
渡辺輝人  2017.6.21


正直に言うと、私はこの会見で安倍晋三がやめるのではないかと50%くらい思っていた。
それは、野党や世論が追い詰めたというよりは、それが既定路線なのではないかと以前から薄々思っていたからだ。

なにが既定路線かというと、戦争法と共謀罪を成立させるところまでが、安倍晋三の役割だったのではないか ということ。
逆に言えば、あの二つを成立させるのは、安倍晋三にしかできなかった ということでもある。

安倍晋三というキャラクターの特異性を、反安倍の人でもよく理解していない人が多い。
彼は、極右と新自由主義の融合体なのである。
ここまで見事に融合し、相矛盾する双方の特徴を兼ね備えた政治家は 他にいない。

極右とは、つまるところ、「あの戦争は間違っていなかった」という人のことだ。
ABCD包囲網でやむを得ず死中に活を求めるたたかいだった。アジア各国を欧米支配から解放するたたかいだった。と、今でも信じている人たちのことだ。
田中真紀子氏の備忘録にもあるとおり、安倍晋三は、まさに極右のど真ん中である。

田中真紀子氏が加計問題に参戦
2017/6/20 アエラ


田中氏「日本が敗戦して」
安倍氏「真紀子さん、今なんて言った?」
田中氏「敗戦よ」
安倍氏「あれ終戦なんだけど」
田中氏「中国や東南アジアへの侵略戦争でしょ」
安倍氏「違う違う。アジアを解放するために行ったんだ」

(引用以上)

これが、安倍晋三という人物の核であると思われる。
米国に屈服することでA級戦犯で処刑されることを逃れた岸信介が祖父であったことが、こうした歪んだ復讐心を育てたことは想像に難くない。

ちなみに、私はABCD包囲網は実際にあったと思っているし、日本の侵略がアジアの解放にまったく無関係だったとも思わない。
とくにインドの独立にとって、日本軍の侵攻は大きな影響があった。チャンドラ・ボースのように日本軍と組んだ勢力もあったし、何よりイギリスがガンジーの存在を認めざるを得なかった背景には、インドの国中に拡がる暴動、中国革命の現実性と並んで、日本軍の侵攻があったことは間違いない。

手の付けられない暴動で統治機構が根本から崩壊すること、中国革命の影響でインド革命がおきること、日本に占領されること、こうした事態に比べれば、ガンジーに任せたほうがまだマシだという、イギリスにとってみれば苦渋の決断をした。
こうした背景なしに、ガンジーがひとりで非暴力不服従をやったならば、歴史に名を残す前に秒殺で暗殺さされていただろう。

そういう歴史的な観点では、私も極右の言うことにも、一分の利はあると思っている。
しかし、だからといって、それが侵略戦争の合理化にはならない というのが、人間の感覚なのではないかと思うのだが、合理化しちゃう人たちの集まりが、極右 という集団なのである。

だから、極右は、本質的に反米である。
もちろん米国の戦後支配は実にうまく考えられていて、A級戦犯を転向させた岸、笹川、児玉を右翼の親玉に据えた。
彼らが親玉である以上は、右翼のくせに従米という、まるでニャアニャア鳴く犬のようなケッタイなものが作られてきた。

右翼といっても、思想なんてなくてカネだけでつながっている連中は従米右翼でもなんの矛盾も感じなかっただろうが、やはり多くは「屈服させられた」という屈辱感を胸の中に貯め込んできている。
安倍晋三は、まさに屈服させられた親玉が祖父であっただけに、その屈辱感は強いはずだ。

だからこそ、日本会議は安倍晋三に期待し、安倍晋三を首相にすることを悲願にして長年活動を続けてきたのだ。
2012年に返り咲きを果たしたのも、そうした期待を集めたことが大きかった。



一方で、新自由主義はどうか。
もっとわかりやすく言うと、グローバル巨大資本 である。
各国の制度を、自分たちの都合が良いように「岩盤規制」に穴を開けさせ、自分たちだけが優遇されるように政府を操る。
そして、大きな損失を出したときは、税金で穴埋めすることを強要する。

大きなマネーを投下するけれども、それは生産事業ではなく、利ざやを稼ぐだけのマネーゲームであり、その国の経済には何のメリットももたらさない。その意味では、新自由主義は資本主義ではない。
資本主義は、生産活動に資本を投下し、その剰余価値(付加価値)を搾取(回収)することがその根本原理なのであって、だれかが得した分だけ誰かが損をするゼロサムゲームによる利ざや稼ぎには、資本主義の要素はまったくない。

グローバル資本=米国と勘違いしている人もいるが、それは違う。
米国政府もまた、グローバル資本によって支配され、使役されている政府の中の一つであり、その旗頭である。
ちなみに、日本の「リベラル」はその文脈を見ようともしないが、トランプはそのグローバル資本の支配に対抗して 「アメリカファースト」を打ち出しているのである。が、この話題はまた別の機会にしたい。

1990年代に日本にも本格的に進出してきたグローバル巨大資本は、橋本行革、小泉・竹中路線を通して、がっちりと日本政界を羽交い締めにした。
もちろん、その仕事は米国政府を使役してやらせたのであって、従米右翼も表だっては抵抗できなかったけれども、裏ではかなりの反発はあったと思われる。
その象徴が、小泉の靖国参拝だ。あれは小泉の個人的な意思ではなく、最低限あれをやらなくては、自民党の大きな支持基盤である右翼がなっとくしなかったからだ。

グローバル資本は、自分たちの思い通りに日本政府を使いながら、しかも右翼を納得させられる指導者を必要としていた。
いちいち自民党がギクシャクしていたのでは、気持ちよく荒稼ぎすることができない。

そこで白羽の矢が立てられたのが 安倍晋三である。
極右の熱烈な期待に応えつつ、新自由主義の傲岸不遜な要求を同時に満たすという離れ業を、安倍晋三はやることになった。



その試みは、2007年には一度破綻した。
矛盾を抱え続けるストレスに耐えられなくなったのだ。

しかし、2012年、再度安倍の登場となった。
結局のところ、この役回りをこなせる政治家は、安倍晋三しかいなかったのである。
2度目の安倍政権は、強力な官邸体制を築いた。秘密警察の機能を中心に、官僚にも政治家にも圧倒的な権力を振るうことのできる官邸として、極右にも新自由主義にも対応できるようにして、その矛盾を突くようなものはあらかじめ潰していった。

そんな安倍政権にとって、格好のテーマが戦争法であり共謀罪だった。
グローバル資本に吸い取られてスッカラカンの米国政府は、なんとかして軍事費を削減することを必要としていた。
しかし同時に、世界中でのグローバル資本の「自由」な活躍を保証するために、米軍のプレゼンスを低下させることは許されなかった。

そこでうちだされた方針が、自衛隊の下請化である。自衛隊を増強してアジアの米軍の下請にする。米軍は司令部だけを残し、戦闘は自衛隊にさせる。
日本列島からホルムズ海峡まで、第7艦隊の守備範囲を自衛隊が下請として肩代わりする。

そのためには日本の憲法を変えるか、解釈改憲で法律をかえることが必要だった。
また、そのような戦争をやらせるためには、自由自在に誰でも捕まえることのできる弾圧法が不可欠であった。
この課題は、きわめて珍しく、極右と新自由主義の方向性が一致しており、極右は「軍隊が持てる」と喜び、新自由主義は「軍隊をタダで使える」と喜んで、一致団結して実現に取り組んだ。
まさに、極右と新自由主義の融合体である安倍晋三の独壇場だった。



しかし、異変が起きた。
2月に始まった 森友学園問題である。
3月に入るとこれまで万全の対策をとってきたマスコミ各社が、あろうことかバンバン報道しまくり、昼のワイドショーまでが森友で染まった。

さらに加計問題がつづき、アッキードどころか安倍晋三本人の心の友が登場した。
安倍官邸の極悪の振る舞いも暴かれ、ついに文部事務次官だった人物までが公然と反旗を翻した。

このキッカケは、おそらく安倍晋三のトランプ詣でだろうと思われる。
これまで忠誠を誓ってきた新自由主義を裏切って、安倍晋三はいそいそとトランプタワーに出向いていった。その姿は、まるでトランプ家の手代かのようであった。
この動きは、安倍晋三の核である極右の心が、トランプに頼ることで新自由主義から少し自由になって、もっと極右の方向に進めるのではないか と考えたのだろう。

その動きに、新自由主義をすすめるグローバル資本や、従来からのジャパンハンドラーズの面々は激怒した。
それが、森友問題や加計問題でのマスコミ解禁になっているのだろうと推察する。

また、森友問題が 「教育勅語」であり、もう一点の曇りもなく極右ネタであったことも、新自由主義サイドには許せなかった。
「教育勅語」とは、とりもなおさず「鬼畜米英」の教育であり、こんなものを奉じる勢力が安倍晋三を支えてきたということが可視化され、日本会議という実体も明らかになるにつれて、新自由主義サイドは愕然としたことだろう。

この時点で、共謀罪成立で安倍晋三の役目は終わり という既定路線ができたのではないか、と私は予測したのだ。
そして、これまでの日本であれば、その通りになったと思う。



しかし、そうはならなかった。
なぜか。理由は三つあると思っている。

ひとつは、野党第一党が民進党だからである。
民進党は、もう二度と政権はとりたくない。適度に「良いことを言う」野党としてぬるま湯で生きていきたい政治屋の集団として、決定的な場面では、決して政権が倒れないように横から下からサポートしている。
それは、今国会の運営を見ていれば明らかである。

ふたつめは、トランプがしぶといということ。
安倍がトランプを頼った動機は不純だったかもしれないが、新自由主義と対抗するためにトランプを使うという考えは外れてはいなかった。

トランプ政権でアーミテージ報告書路線は… 日米連携の設計図失う?
2017年1月20日 東京新聞


20170621-1.jpg
(引用以上)

そして、四面楚歌に見えるトランプは意外にもしぶとく、アーミテージやマイケル・グリーンなどの従来のジャパンハンドラーズはかえって影響力を失っている。

米国、支配層とFBIによるトランプ政権転覆活動の内実…ロシア工作説の真相
2017年06月20日 ビジネスジャーナル


みっつめには、安倍晋三が「やめない」と決心している ということだ。
ここが、実はいちばん怖い。

これまでの安倍政権は、なんやかんや言っても傀儡だったわけで、親分の方向性が変われば、お役御免になる運命だった。
ところが、月曜の会見で明らかになったのは、「なにがなんでもやめない」という、安倍晋三個人の怨念のような執念のような、権力の亡者となった姿だった。

権力者としての合理性も合目的性もかなぐり捨てて、ただただ己の権力欲、すなわちそれは「憲法改正をやり遂げた総理大臣として歴史に名を残したい」という強烈な意思を表明している。
2017年6月19日をもって、安倍晋三は本当のモンスターに変質した。

ジャパンハンドラーズも潰しにかかるだろうし、トランプも自らの問題に決着がつけば安倍政権がアメリカの利益にならないことに気が付くかもしれないが、しかしゲシュタポなみの秘密警察機能をもった安倍官邸が暴走をはじめると、これまでのような「ハンドラーズ」のやり方では止まらない。

どんなに悪い政治家でも、悪いなりの合理性、すなわち損得を考えているかぎりは、その動きは読めるし妥協の地点もある。北朝鮮のあの政権でも、金王朝の存続という合理性で動いているから、いきなりミサイルやらをぶち込んでくるはずはないと判断できる。

しかし、ブレーキペダルを引きちぎってアクセルを踏み込んだままロックしてしまった政権は、支持率が下がろうが、内紛が起きようが、目的に向かってただひたすらに暴走を続ける。
どうやら安倍晋三は、その領域につっこんでしまったようだ。



変質を遂げた安倍政権Ver3は、本当にヤバい。
これまでの安倍政権は、私はファシズムとはぜんぜん違うと思ってきたが、これからの安倍政権はファシズムに限りなく近づいていく。

民進党のような腑抜けた野党第一党と野党共闘したくらいでどうこうなるものではない。

むしろ、トランプ、習近平、プーチンとの共闘で安倍を潰す くらいのことを考えないといけない。
共産、社民、自由の各党も、それぞれのルートをフル活用して、米・中・露の国益にとって安倍政権がいかにハイリスクかを説得することを視野に入れるべきだ。

そして、私たちは言葉を発し、街頭にでることを諦めてはいけない。
これから急速に激化していく安倍政権の振る舞いに、「ええっ ほんまかいな」「いくらなんでもちょっと」と思う人が、一気に増えていく。
その人たちを孤立させず、気持ちをすくい上げていく行動を、続けていかなければならない。




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2017-06-15(Thu)

ブレーキのない車は必然的に暴走する

あと1時間で参院本会議が再開されるそうだ。

そして、「中間報告」とやらをやらかして、自ら「中間」といいながらいきなり強行採決をするらしい。

もう、安倍官邸の凶暴な振る舞いは、言葉では表現しきれない。

しかし、安倍政権も万全の体制であるわけではない。
10年前だったら3回くらい内閣総辞職するようなことが、この3ヶ月あまりの間におきている。
森友、加計、あいつぐ閣僚の不祥事、挙げ句の果てに強姦事件のもみけしまで。

それらを、籠池、前川、詩織の各氏が、自らの尊厳をかけて証言したにもかかわらず、安倍官邸を追い込むことができずに今日を迎えてしまった。
これまでは安倍官邸には一切逆らうことのなかったマスコミも、文春、新潮、朝日、毎日、東京などはかなり頑張ってスクープを飛ばし、特集を続けた。
客観的な状況は、さすがの安倍一強もいよいよか、と思われた。

しかし、そのすべての期待を裏切って、今日の凶暴採決を迎えてしまった。
読者諸兄諸姉がこの文章を読む頃には、すでに採決されているのかも知れない。



1990年代からの日本で進行してきたことは、政治のブレーキを破壊することだった。

具体的には 自民党の派閥、労働組合、社会党 この3つが粉々にされた。
その当時の目的は、新自由主義があらたな政商として日本経済を好き放題に食い物にすることだった。
いま安倍晋三が進めているような、極端な国家独裁を狙うものでは、必ずしもなかったし、極右の指向とはむしろ逆だった。

ところが、壊れたブレーキは元には戻らない。
ブレーキの壊れた自動車は、急速に暴走を始めた。その始まりが小泉劇場だった。
極端な従米で、論理を踏みにじる暴走だった。

それに対する、最後の抵抗が2009年の政権交代だったのだが、管・野田らの裏切りによって、最後に残っていたわずかなブレーキパッドがはじけ飛んだ。
もはや、暴走車をとめるものはない。あったとしても、せいぜいチャリンコのブレーキ程度であり、民進党に至ってはブレーキランプだけは点灯させてみせるが、ブレーキが利き始める寸前でペダルを止めるという高等戦術をやり続けている。

悪いやつは、昔から悪いのだ。
それをとどめるブレーキがあるから、そこにバランスが生まれ、なんとか暮らしてきたのが日本である。
安倍晋三も菅義偉も、昔から極悪だったのは変わりない。しかし、このような暴走が止まらないのは、ブレーキがぶっ飛んでしまったからだ。

そのことを自覚せず、ブレーキの機能をとっくの昔にやめてしまった民主党・民進党にダラダラと期待をかけてきたことが、今日の惨状を招いているのではないか。
3月に森友学園問題が噴き出してから今日までの、民進党の国会対応を見ていれば、いかに彼らが「寸止め野党」かがわかる。
自民党のスケジュールに会わせて、まことにお行儀よく「反対」と「追及」を行ってきたではないか。

国会戦術 民進党を他の野党幹部が批判「どうしたいの?」
毎日新聞2017年6月14日


国会議員717議席中 自民419+公明60+維新27=506 に 民進146 を加えて 652 が安倍官邸の暴走を許す勢力なのだ。
これに対し、明確に暴走を止めようという意思を持つ議員は50人いるかどうかだ。まさに、暴走車をチャリンコのブレーキで止めようとするようなもので、少なくとも議会の中でははじめから結論が見えている。

これらの勢力の中で、極悪はもちろん自民ではあるが、もっとも罪深いのはブレーキを踏むポーズだけとり続ける民進党である。
維新はまだしも自らの主張を正直に吐露している。汚れ役もやらされて、国民の目にも「どうやら野党じゃない」ということは明かである。
ところが民進党は、口先と見かけの態度は、暴走を止めようとしている。国会の追及場面だけ見ていたら、必死で安倍政権と戦っているように見える。実際、この期に及んでも民進党頑張れというネット上の声は多い。

しかし、よく現実を観察して頂きたい。
彼らは、自民党の暴走タイヤに触れる直前で、きっっちりブレーキペダルを止めているのだ。
全力で踏み込んでいるかのような表情をして、実は足首はかちっとブロックされているのである。
暴走するタイヤを挟み込んだら自らも火傷をする。そんなリスクは決して冒さない、頭のいい人たちなのである。

そして、安倍官邸は、民進がブレーキではないという確信をもっているから、何がおきようが、どんな証言を突きつけられようが、いかなる証拠が発覚しようが、「印象操作だ」「それにはあたらない」「確認できない」を繰り返しながら、前代未聞の凶暴採決に踏み切ろうとしているのだ。



とはいえ、ここで民進主敵論を唱えるつもりはない。
コミンテルンのような馬鹿な歴史は繰り返すべきではないし、スペイン内戦の教訓は胸に刻み込まなければならない。

ただし、民進頼みとは、きっぱりと決別しよう。
豪腕だった小沢一郎の間違いは、民主党を軸にしようとしたことだ。
寸止めブレーキで国民を欺く民進党を頼りにさせてしまったことだ。

過ちては則ち改むるに憚ること勿れ

50/717 という恐るべき現実を直視し、そこから逃げず、共謀罪を使った弾圧を恐れず、いつの日か政権を奪還することを決意することでしか、私たちが生きるべき次の一歩は見つけることはできない。



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2017-06-09(Fri)

勝負を賭けるのは今しかない。国会審議を止めよ!

昨日の参議院での森裕子議員の追及は、すごい迫力だったと評判になっている。

たしかに、「公文書」を開示したことに、彼女個人の迫力があいまって、フニャフニャ野党議員の質問とは一線を画していた。



ネットでは「何度でも見たい」という声もあるようだが、何度も見て喜んでいる場合じゃない。

この質疑で明らかになったのは、もうどんな証拠を突きつけても、どんなに鋭くつっこんでも、安倍官邸は微動だにしない ということだ。
国会も行政も司法も過半のマスコミも把握している安倍官邸は、国会審議という言論手段では倒せない ということだ。

自分の行動に「確認が取れません」と平然と答弁する姿に、国民は戦慄するべきだ。
もはや、安倍政権に言葉は一切通用しない。事実も公文書も証言も なにも通用しない。

数年前の政権だったら、とうの昔に総辞職しているだろう。
しかし、総辞職というのは、総理や官邸に最低限の常識、ひとかけらの良識が残っているからおきることだ。
いかなることがおきようが、総理が絶対に辞めない と言いつづければ、総裁か議員の任期がくるまでは、絶対に政権は倒れない。
昨日の森議員の質疑は、そのことが明らかになった。

あの菅野完氏も、こんな檄文を起草している。

(以下 sugano.ne.jp 2017/6/8 より引用)

街に出ろ!

国会はこの18日、会期末を迎える。

森友、加計、そして国際医療福祉大学と、次々と露見した政権の疑惑に関する答弁や、TPPや共謀罪をはじめとする重要法案の審議を通じて明らかになったことは、「政府はもはや国会を無視している」という現実だ。

森友問題を見よ。
野党各党が再三にわたって請求した資料開示を、政府はあざ笑うかのようにことごとく無視した。

加計問題を見よ。
次々と露見する内部文書の存否について、政府は、「内部告発者が実名を公表し、顔を出して発言するなら対応する」と、もはや脅迫とも取れる対応をしている。

共謀罪の審議を見よ。
法相は正常な答弁をすること能わず、政府委員をして代わりに答弁せしめる始末。衆院での野党善戦は記録として尊重されず、参院の議論に反映される気配さえない。

現実を見よ。
国会はここまで愚弄され無視されている。与党絶対多数にあぐらをかいた政府は、もはや国会を必要とさえしていないのだ。

我々は、野党各党の国会での奮闘に最大限の敬意を表するものである。そして今後も、健全な議会制民主主義の発展のため、野党各党所属議員の院内活動に、最大限の尊重を示すことを約束するものである。

しかし、もはや現実はそれを許さない。

なるほど国会での議論は、後に議事録となり記録として残るのだろう。なるほど審議をすれば、政府は曲がりなりの答弁をするのだろう。しかし、我々は、記録は改ざんされ、政府の答弁は実のないものであることを、煮え湯を飲む思いで学習したではないか。

かかる現実を直視するとき、我々は、野党各党が国会審議に応じることに、疑問を呈せざるを得ない。

日本は議会制民主主義の国である。我が国の憲法は「国会は国権の最高機関である」と、明確に規定する。この原則を踏みにじったのは、国会を愚弄し無視する政府だ。

クーデターはすでに起こった。

国権の最高機関たる国会を完全に愚弄し無視する、政府・官邸こそが、このクーデターの首謀者だ。

この期に及んで野党各党が国会審議に応じることは、クーデター勢力への加担であり滑稽ですらある。このままいけば野党各党は、このクーデターに飲み込まれ一切の政治的基盤を失い、野党各党の存在など雲散霧消してしまうだろう。

野党議員の諸君は、かかるクーデターに加担するつもりなのか?あるいは中世ヨーロッパの宮廷クーデターに登場する宮廷喜劇人の如く狂言回しに甘んじるつもりなのか?

いや、そうではあるまい。

我々は確かに見た。

共謀罪審議で果敢に政府に論戦を挑み法案の欠陥を鋭く批判する民進党議員の姿を。
内部告発者の人権を守りながらも果敢に政府の欺瞞を糾弾する共産党議員の姿を。
独自の調査に基づき舌鋒鋭く政府と対峙した自由党議員の姿を。
限られた時間の中で精一杯政府答弁の矛盾を指摘した社民党議員の姿を。

諸君らの奮闘は何のためであったか?

政府の横暴を糺し、行政の暴走を止め、我が国の議会制民主主義を守るためではなかったのか?

しかしその奮闘はもはや国会では成立しないのだ。

ならば、立とう。

我々市民と共に街頭に立とう。

立って憲政の恢復を叫ぼう。

民主主義は常に街頭から生まれる。
ならば、一度死んだ我が国の民主主義を再生するのも街頭しかあるまい。

我々は今日から毎日、国会前に立つ。
来る日も来る日も国会前に立ち、「民主主義を守れ」と叫び続ける。

80年前、我々は政府と戦うことを放棄し、悲惨な戦争の道を選択してしまった。その過ちを繰り返さぬために、我々は国会前に立つ。後世に対する責任を果たすために、我々は国会前に立つ。

野党議員諸君、我々と共に立とう。

そして共に、日本の議会制民主主義を守ろう!


(引用以上)

作家の文章ではあるが、檄文と言うことなので全文を引用させてもらった。

ここにもあるとおり、そして私もかねて書いているとおり、今目の前で起きていることは、官邸によるクーデターなのだ。
その現実が、森議員の質疑で、もう誤魔化しようがなく明らかになったのだ。



そして、審議を止めて、せめて共謀罪だけでも廃案にもちこむタイミングは、今しかない。

なぜならば、官邸は次の作戦を発動しかけているからだ。
今、Googleニュースを見ると、すでに発動されてしまったようだ。

加計学園「官邸の最高レベル」文書、文科省 追加調査の方針固める
2017.6.9 TBS


これで会期末まで時間を稼ぎ、審議を続けさせ、共謀罪を成立させ、その挙げ句に国会閉会後に 「やっぱり確認できませんでした」と言い放つ。これが官邸の作戦だ。
そんな読みもなく ダラダラと審議に応じている野党は、やはり安倍クーデターの共犯者であると言わなければならない。

まして、会期延長にまで賛成する民進議員がいると聞いて、ひっくり返りそうになった。

民進、会期延長に賛否
2017.6.8 時事


一方、小川氏は、「共謀罪」法案の廃案を目指す立場を示しつつ、「議論したいところはたくさんある。会期延長して十分な議論をすればいい」と述べた。
(引用以上)

小川敏夫・・・ バカなの?

共謀罪審議では良い質問をした小川敏夫にしてこれである。
口ではどんだけ良いことをいっても、やる気のない議員どもには、引導を渡さなければならない。



今日の夕方19時から、大阪梅田ナビオ前で ミナセン大阪が主催する野党共闘の街宣がある。
私も自由党の街宣車(関西の支持者のカンパだけで作った街宣車!)の運転手としてして出かけていく。

民進党は辻元清美が来れなくなったし、街宣なので質問する機会はないだろうが、できることならば街宣車のスピーカーオンにして「なんで国会を止めないんだ!」と叫んでやりたい。
地域の選挙戦術上は野党共闘を全面否定することはできず、そこまで跳ねられないのが残念でたまらない。

私はべつに愛国者ではないし、日本が素晴らしいなんてぜんぜん思っていないけれども、それでも、生まれ育ってきた日本というものが、安倍官邸のクーデターでボロボロに崩れていくのを目の当たりにして、戦慄する。

国民に奮起を促す前に、まずは、それを伝えていく者が、もっと鋭く危機感をもって現実を認識しなければならない。




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2017-06-07(Wed)

森友と加計でせめれば安倍独裁に対する兵糧攻めになる

何度も書いているが、森友や加計学園にかぎらず、少子化にもかかわらず私立学校が全国で作られ、その多くに政治家の影がつきまとうのは、偶然ではない。

裏資金を集めるために、学校法人ほど都合の良いものはなく、学校新設は一度に巨額の資金を集めるためのイベントと化している。

ちょっとまえに書いたこの図を再掲しておく

20170327-1.jpg

何も珍しいものではない。
点線矢印こそが、この国のフツウの集金方法だ。
明治時代の北海道官有物払下げ事件など、この国では一貫して行われてきた、きわめてスタンダードな方法なのだ。

・国有地や市有地などの官有物をタダ同然に払い下げる
・過剰な補助金や無金利融資
・アングラマネーをロンダリングする

20170607-1.jpg三井・三菱を筆頭に、日本の巨大資本はこうやって政府によって育成され、有力政治家はその見返りに資金を環流されて門閥を築いてきた。
朝ドラ「あさが来た」のヒロインの父のモデルは、国立銀行を私物化してやりたい放題に稼ぎまくった三井家の当主のひとり三井高喜。ずいぶんイイヒトに描かれていた五代友厚は北海道官有物払下げ事件の当事者で、大隈重信は三井のライバルである三菱と結託していた。

朝ドラのイイヒトぶりにダマされている人はいないだろうが、あの連中もそうやって国家を私することによって稼ぎまくり、そのカネで政治家を養い、あるいは自ら政治家となり、この日本という国を作ってきた。
ちなみに、森友学園や加計学園を、強引に推し進めていた2015年秋~2016年春に放送された「あさが来た」で、北海道官有物払下げ事件がイイコトに描かれているのは意味深長だ。

明治政府ほどあからさまなことがしにくくなった今日、もっとも自由に公金とアングラマネーを政治家に環流しやすい装置が、学校法人であり、なかでも学校新設なのである。
こちらの記事も参照いただきたい。

狙われる公益法人 脱税・マネーロンダリングの隠れみのに
2015.12.12 産経関西版


いくら安倍晋三がうまくたちまわろうと、金の切れ目は縁の切れ目である。
数億の裏金を、パパッと動かせるようでなくては、あのような異常な独裁体制は維持できない。

加計学園は、長年にわたって安倍晋三を支えてきた。森友学園も、順調にいけばその仲間入りをするところだった。
おそらく、他にも同様の金主はいるのだろう。
ザックリ言えば、巨額の補助金が流れるところには、大物政治家に通じる地下トンネルが掘られている ということだ。



安倍晋三は、加計学園問題も森友疑獄も、知らぬ存ぜぬを貫けば、秋には皆忘れてると思っている。
にもかかわらず、国会での安倍晋三はきわめて機嫌が悪く、イライラを隠すことができない。

それは、兵糧攻めがボディーブローで効いているからだ。
加計&森友がこれだけ騒がれている真っ最中に、さすがに同じような集金はやりにくい。
しばらくは自粛しなければならないが、しかし、動揺する自民党や公明党をなだめ、維新を引きずり込み、マスコミをなんとか黙らせ、公安警察を手なずけ、司法にも目を光らせるためには、出費ははなはだしいに違いない。

安倍晋三を標的にして、加計&森友で世論が追及し続ければ、やがて安倍晋三を見限って他の政治家に乗り換える法人も出てくるかもしれない。
とくに、文科省の現役官僚を怒らせたのは大きい。加計と同様のことをしていた法人は、いつ暴露されるかと毎日薄氷を踏む思いだろう。

20170607-2.jpg たしかに、加計も森友も、野党がいくら追及しても安倍内閣は倒れないだろう。
2009年より前だったら、もうすでに内閣は総辞職しているだろうが、野党が実施的に消滅してしまった今、現実とは思えないような、まるで水が下から上に流れて、お日さんが西から登って東に沈むかのような、超常現象のような安倍や菅の言動が毎日国会では繰り広げられている。

だからこそ、国会はあらゆる方法で審議を止め、せめて共謀罪を廃案にすることを目指すべきなのだが、世論は圧倒的に森友と加計を攻めるべきだ。
安倍晋三を兵糧攻めにして、政権内部の動揺を拡大させ、自壊させるのである。



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2017-06-06(Tue)

安倍官邸独裁と政治主導の違いはゲシュタポの存在

安倍官邸の独裁政治がとまらない。

20170606-1.jpg国会はまったくその機能を失い、「神のみぞ知る」とか「同姓同名」とか、コントのネタならば面白いかもしれないが、それがリアルに答弁され、質問した野党議員もそれをヘラヘラ笑って済ませている図は、心胆寒からしめるに十分だ。

繰り返すが、このような答弁ばかりが並び、それが笑って許される国会は国会ではない。
官邸と官僚が、国民をあざ笑う場である。国民嘲笑会議である。

そして、あざ笑われた野党議員が、烈火のごとく怒るのではなく、「そんな偶然あるんですかねえ」などと呑気に微笑んでいるのだから、もう終わっている。

ところで、こうした官邸独裁は「政治主導」の結果だという説がある。
橋本行革からはじまって、小泉内閣で大きく官邸主導が進み、民主党政権でも政治主導は唱えられ、安倍政権でほぼ完成した、という見方である。

なるほど、官僚がすべてを仕切り、実際の権力を握ってきた日本の権力構造はいびつだ。
選挙で選ばれる政治家がお飾りであるならば、選挙の意味はほとんどない。それを如実に示したのが、民主党政権だった。
官僚のサボタージュと巧みな誘導で、ものの見事に国民の期待を裏切ることになった民主党政権。このテイタラクを見た国民が「選挙なんて意味ないじゃん」と感じ、投票に行かなくなってしまったことは、ある意味で正しい観察だ。

そんな官僚支配に対して、選挙で選ばれた政治家が主導すべきだという主張は、正しいと言わざるを得ない。
では、現在の安倍官邸の一極集中は正しい姿なのか?



20170606-2.jpg問題は、こういう連中がいるかどうか、だ。
ゲシュタポのような秘密国家警察がある政治主導と、ない政治主導は、180度ちがうものなのは、言うまでもなかろう。

本気で独裁政治をやりたいものにとって、選挙による政治主導と、官僚によるエリート支配のどちらが都合が良いのか。
一般的には官僚支配のほうがやりやすそうだが、そこには省益や既得権や前例主義や、良い悪いは別にして、独裁者の意のままにならない様々な壁が立ちふさがっている。官僚支配は、民主主義にとっても桎梏であるが、少数の独裁者による支配にとっても大きな障害になるのだ。

では政治主導はどうかと言えば、大義名分は立つ代わりに、選挙で権力を失うリスクを常に抱えている。
逆に言えば、選挙で負けないかぎり、「国民の負託」を背景に非常に大きな権力を振るうことができる。
問題は、どうしたら選挙で負けないか だ。

そこで登場するのが、情報操作やねつ造である。
メディアを管理することはもちろん、主要な人物のプライベートに渡る言動をすべて調査し、何もなければ仕掛けたりねつ造したりして、膨大なファイルを作成する。

その典型が 山口敬之だった。
強姦で逮捕されるところを救ってもらい、決定的な弱みを握れらた山口は、まさに安倍官邸の犬としてどんなに恥ずかしい場面でも安倍を擁護し続けた。

前川前事務次官の出会い系バーにしても、高級官僚はすべてプライベートを監視されているということの証明だ。
釜山の森本康敬総領事が、プライベートの食事で安倍政権を批判したら、あっという間に更迭されたという件も、同じ。

私的な食事で官邸批判したのが筒抜けでクビ!
釜山総領事更迭前川前次官攻撃の裏に公安のドンが率いる官僚監視の秘密警察
2017.6.4 リテラ




20170606-3.jpg現代日本のゲシュタポを率いるのは、この男だ。
北村滋・内閣情報官。内閣情報調査室の責任者だ。
そう、強姦魔・山口敬之が相談メールを送ろうとした(間違って新潮に送ってしまった)相手である。

警察庁の警備公安畑を進み、第1次安倍内閣で官邸に入り、いまや安倍官邸支配の要となっている。
200人ともいわれる内閣情報調査室(内調)と、本籍のある警察庁の警備公安を駆使して情報収集に努めている。

警察庁警備局公安課は、もともと右翼や左翼を弾圧するための情報収集をするのが仕事なのだが、現在の日本でそんな仕事はかなりヒマなはずだ。
代わりに何をしているのか。その実態がほとんど知られていないのをいいことに、政権にとって大きな影響をもつ人物の情報収集にあいつとめていたとしても、おかしくない。
少なくとも、前川氏や釜山総領事のことを見ても、だれかがやっているのは間違いなく、それに一番適任なのが警察庁公安課であり、官邸のアイヒマンと称される北村滋情報官である。

このアンダーグランウドの諜報組織に、キャリア官僚の殺傷与奪の件を握る内閣人事局と、自民党議員の公認権を一元化したことにより、官邸の権力は絶対的なものになった。
その絶対権力を誇示し、国民をバカにしてせせら笑って見せているのが、今の国会だ。

民進党や共産党が、国会を止めることをせずに、ヘラヘラ審議に応じているのも、おそらくは怖いのである。
何を捕まれているかわからない。逆らうと何を暴露されるかわからない。
幹部の腐敗を暴露されれば、党が崩壊しかねない。そんな恐怖で、ヘラヘラと審議時間を浪費しているのだ。

ゲシュタポを駆使した官邸独裁は、決して選挙で選ばれた政治主導ではない。
まったく異質の、暴力的な独裁であり、国会占拠である。



この安倍官邸独裁の弱点はないのか。
それは、カネだろう。

自民党の支配ではなく、安倍官邸というかなり個人的な支配体制を維持するためには、党のカネや官房機密費だけではない、自分のカネが必要だ。
もちろん、収支報告書などには出てこない金を、少なくとも年に数億くらいは動かせなくては、ゲシュタポや親衛隊を自分の傘下につなぎ止めておくこともできない。

では、そんな金をどうやって手に入れているのか。
そこにモリとカケが登場する。

以前から書いている通り、学校法人はもっともカネの流れを隠しやすい団体だ。
寄付に税金がかからないのは、今では学校法人と宗教法人だけ。
税金がかからないというのは、単に支払いが少ないと言うだけでなく、出所のキタナイカネでも探られることがない、ということ。

森友疑獄も、加計学園問題も、「なんで安倍官邸や安倍家ここまで無理筋を通すのだろう? ただの友達にしてはリスキーすぎるのではないか」 と感じるが、そうした背景を考えると、なるほどな と思うのである。

安倍独裁のためには、こうした独自の金づるが必要なのである。
そして、その流れこそが、もっとも国民の目に 「ずるい!」と映っている。
だからこそ、責めるべきは モリとカケ。森友と加計に集中して責めるべきだ。

大阪の市民運動や、山本太郎さんの街頭記者会見など、わたしが関わる場でも共謀罪の話題で持ちきりだけれども、ちょっと攻め所が違うような気はする。



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2017-06-02(Fri)

扇動せよ!

国会がおとなしく開かれている。

なるほど国会は言論の府だ。
言葉の応酬で物事を決める場だ。

しかし、それは「言葉が通じる」という前提があってのことではないのか。
少なくとも、聞かれれば答える、証拠を示されれば説明する、という程度の最低限の「言葉が通じる」状態があってはじめて、国会は言論の府でありうる。

20170602-1.jpg 安倍&菅の二人を筆頭に、何を言われても、どんな証拠物件を示されても 「知らない」「確認できない」「あたらない」で押し通し、30時間経過したら「ハイ採決」 のどこに言論が存在するのか。
こうした国会運営は、武力によるクーデターで国会が占拠されたのと同じだ ということを理解しなければならない。

見た目には暴力は振るわれていないように見えるが、言論をまったく無視するという意味では 暴力的な占拠と言ってもいい。
また、反抗的な官僚は日常行動を監視して更迭したり、御用記者は強姦をやってももみ消したり、安倍官邸のやりかたはまさに暴力といっても過言ではない。

現政権によるクーデターなので、政権の交代はおこらないが、政治の仕組みは激変する。
議論と妥協による決定から、命令と非妥協による決定に、完全に転換される。
いま、国会ではその激変がおきているのである。

いまの国会の中でやられていることは、安倍官邸が国会議員に命令を下し、それに対して野党がブツブツ文句を言うけれども、安倍官邸はそれを無視して時間が来たら機械的に決定する。
その繰り返しだということは、誰の目にもすでに明らかなかのではないか。

20170602-2.jpgにもかかわらず、相変わらず議事堂の中でブツブツ言いつづけている野党に、なにかの意味があるのか?
何の効き目もないのに性懲りもなく怪獣にレーザー銃を打ち続ける科学特捜隊よりも 役に立たない。

今するべきは、効き目のないことが証明されている口撃をつづけて採決の時間を待つことではなく、安倍官邸に暴力的に占拠された国会を止めて、国民に呼びかけることではないのか。

マスコミは、それなりに仕事をしている。
これまでは寿司と機密費でからめとられ、ものの役に立たなかったマスコミが、今回はかなり踏ん張っている。
クーデターまでしなければ維持できない安倍政権は、本質的に命脈が尽きていることを、感じ取っているからだろう。

しかし、国民のリーダーであるはずの国会議員が、占拠された議事堂の中にチンと座ったままでは、国民に声は届かない。
まずは、覚悟をもって国会を止め、その一方で街に出て国民に訴えよ。

安倍官邸によるクーデターを終わらせ、最低限の言論を復活させることが、火急の問題なのだ。
自民党の中にすら、その危機感を持ち始めている人間はいる。
その部分とも連携しながら、まずは安倍官邸による暴力的なクーデターを潰えさせよ。

扇動することを、恐れてはいけない場面がある。
おとなしく論理的な説明だけでは伝わらない危機が、いまここにある。

扇動せよ!




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2017-05-31(Wed)

籠池、前川、詩織 各氏が人生を賭けてるときに、粛々と国会進める民進党

フツウならば表に出てこない政権の暗部が、次々と明らかにされている。

いずれも、当事者による捨て身の暴露・告発である。

籠池氏は切り捨てられたという理由があるにせよ、あれだけのネタを持っているのだから、水面下で救済を求めることだってできたはずだ。しかしそれをせずに、証人喚問に出向いたというのは、彼の意地だったのだろう。
とにかく、あの証人喚問によって森友問題が大阪だけの問題ではなく、安倍官邸の権力犯罪へと世の認識を大きく変えたことは間違いない。

前川前事務次官はなおさらだ。
いくら引責辞任だったとはいえ、5600万円の退職金についてはかなり報道を賑わしたし、一般人よりはよほど悠々自適の老後ライフを満喫できるはずだった。
げんにその時間を使って、NPOの手伝いなどをしていたという話も、広く知られるようになった。

「あったものをなかったものにできない。」からもらった勇気
キッズドア 渡辺由美子 オフィシャルブログ 2017.5.27


そんな平穏な日々をあえて投げ捨てて、これほどリスキーな場に登場するのは、よほど腹に据えかねたからに違いない。
前川氏には案の定、官邸から読売新聞にスキャンダル情報がリークされ、これもまた大騒ぎになった。
ただ、この出会い系バーについて、産経が興味深い記事を書いている。内容は産経なので貶めるつもりで書いているのだが、情報としては見逃せない。

「加計問題」で“反安倍”狼煙か 「またか」の声も…石破氏は前川氏擁護、岸田外相は改憲案に異議 (2/2ページ)
ZAKUZAKU 2017.05.31


 ただ、前川氏は25日の会見で、捜査当局が「管理売春」(売春防止法違反容疑)で内偵していた東京・歌舞伎町の「出会い系バー」(連れ出しバー)通いも追及された。

(引用以上)

やはり前川氏がバーに出入りしているのを確認したのは 捜査当局 なのである。
その捜査当局のつかんだ情報が安倍官邸につつぬけになり、さらに読売新聞にリークされたのである。

もちろん、内定しているところにマンマと前川氏が登場したなどということはできすぎた話しだし、張り込んでいた現場の刑事が文科事務次官の顔を知っていたというのもにわかに信じがたい。
おおかた、ヒラメでない高級官僚には弱みを握るための尾行などをつけていたのだろう。安倍官邸のアイヒマン・北村滋なら考えそうだ。
同じ素行調査なら、自分とこの議員にやった方がいいのだが。

それはともかく、そういうリスクを冒して前川氏が決起したことにより、加計学園問題も森友疑獄を上回る権力犯罪として広く認識されるようになった。

そして、詩織氏の実名会見である。
どんな思いで顔を出して会見に臨んだのだろうか。心中察するに余りある。

安倍官邸御用達記者の山口敬之が詩織氏を強姦し、その逮捕をもみ消したの安倍官邸の官房長官秘書を直前までやっていた中村格刑事局長。報道されて山口が泣きついたのが 安倍官邸の情報官である北村滋。

もはやこの事件は、卑劣な強姦事件であると同時に、私たち全員にかかわる権力犯罪であることがあきらかだ。
詩織氏の怒りと誇りと勇気の会見をうけて、強姦魔山口敬之はもちろん、なんとしても安倍官邸ぐるみの犯罪を許すまじ、と思った人は少なくないはずだ。



こうして3人の人々が、必死の告発をしている一方で、その代表のはずの国会はどうなっているか。
まなじりを決して、前川氏の証人喚問を求めて戦っているか?
なんとしても安倍を権力の座から引きずり下ろすために戦っているか?

何のことはない、衆議院と同じである。
あれこれ追及の真似事はするけれども、安倍やスガに 「知らない」「あたらない」「問題ない」と逃げ回られ、共謀罪の審議時間だけが着々と消化されていく。

今の安倍内閣にむかって、犯罪の証拠になるほどの物証なしにいくら追及しても、すべてしらばっくれて終わりだということは、いい加減野党も学習したらどうなんだ。
審議拒否、委員会室のピケ封鎖、フィリバスター、牛歩、ありとあらゆる手段を使って国会を止める以外に、あの安倍政権に通じる言葉など一言半句もあるはずがない。

いや、むしろそれはわかっていて、人畜無害な「国会の追及ショー」で自分の人気取りだけするつもりなのか。
そして粛々と会期末の6月18日をむかえ、共謀罪の採決には否決されるはずのない反対票を「ハンターイ」とか声を上げながら投じてみせて、チャンチャンというわけだ。

やはり、民進党の議員というのは、2012年に心を亡くしている。
口ではいくらイイコトをいう人でも、辺野古移転に賛成し、原発再稼働に賛成し、消費増税に賛成したときに、心がぽっきりと折れてどこかに落としてきてしまったのだ。
口だけは残っているけれども、心は亡い。

わずかでも心が残っているならば、籠池氏や前川氏や詩織氏の決起に、動かされないわけがない。
温和しく国会運営を続けている民進党は、動かされるべき心が残っていないのである。

このちゃらんぽらんな、真剣味のまったく感じられない国会の姿こそが、国民の「無関心」の原因である。
無党派が40% 選挙に行かない人が50%というこの国の異常な姿は、ちゃらんぽらんでやる気の見えない国会が作っているのである。

戦術的に民進党と共闘することは否定しないが、しかし、民進党を頼ったり、「忖度」したりするのは もうやめよう。
こんなものにいつまでも引きずられているから、本当の野党ができないのだ。

人として生きる誇りを取り戻そう



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なんでボクは家を設計るんだろう  明月社のいえづくり 22

21 からつづく

 奇跡的に仕事が続いていた理由の一つは、やはり本を出版したということだったのだろうと思う。ボクのようにまったく知名度がない建築家にとって、わずかな部数でも彰国社から本を出したということは信用力になった。同じような本はたくさんあるけれど、ほとんどが自分の会社やどっかの○○工法の宣伝だったりして、読む人はちょっと眉唾になる。ところが、彰国社はそういう営業本を許してくれないのだ。ちょっとでもそういう書き方のところがあると、削除命令がくる。なにせ明月社の連絡先すら掲載してもらえなかったのだから。でも、そういう会社の方針のおかげで、「彰国社から本を出す」ということが信用力になったわけだ。

 この本をまとめてみてあらためて思ったのは、家づくりは総合力だなということ。何かが突出してすごいことよりも、いろんな要素がバランスよくまとまっていることが、いい家の条件なんだってこと。でもこれ、建築家にとってはとても厳しい話なのだ。
 建築家にしても住宅屋さんにしても、自分の特徴を前面に出した方が営業的には良いに決まっている。デザイン、耐震性、自然素材、省エネ、断熱、バリアフリー、ローコスト、などなど。うまくやっている会社は、だいたい2つくらいの要素をバーンと前面に出して、「ウチはこれです!」という売り方をしている。その手の用語で言うと、差別化とかブランディングとか言うのだろうか。

 それぞれの要素をよく知ってみると、お互いに相矛盾するところもあるので、全部を満足させようなんて考えると、苦労ばかりするわりに目立った特徴がない、というつまらないことになってしまう。おそらくは、皆さんそれが分かっているから、いくつかの要素に絞って得意分野をうち出しているのだろう。
 ところがボクの場合、ここに至るまでにあまりにも多種多様な現場を経験しすぎてしまったのは、ここまで縷々書いてきたとおり。建築とは無縁の経理屋さんから始まって、ゼネコン、ビルやマンションの設計事務所、小さい工務店、店舗デザイン、産直住宅と林業、シックハウスのNPO、またまた工務店でリフォーム営業と耐震診断、と自分でもあきれるくらいの経験をさせてもらった。そして、そのどれもがおろそかにしていいとは思えないのである。

 ああ、いっそ何も知らずにフリきった家を作りたいなあ、と思うこともしばしばある。ボクだってやはり建築家を志した以上は、かっこいい建築作りたいと思わないわけではない。構造をちょっと無理して、長年の耐久性は見ないふりして、法律以上にはシックハウスのことなんて考えなければ、デザインの自由度はバーンと広がる。さぞや楽しいだろうなあと思う。

 しかし、これまでの経験だけでなく、短大の先生から言われた言葉が頭にこびりついている。あの毎晩居酒屋に連れて行ってくれた夜間の短大の先生は、「用・強・美・聖」いつも言っていた。「建築は強・用・美の理が保たれるように」というは古代ローマのウィトルウィウルスという人の「建築書」というのに書かれていて、大学とかで建築を勉強する人は一度は耳する。強度、実用性、美しさのバランスをとるべしと紀元前から言われてきたのに、いまだにそれを兼ね備えた建築は多くないということは、それだけ難しいということだ。
 この三つでも難しいのに、かの先生はそこに「聖」を加えた。宗教的な意味ではない。良い建築は一種の神秘性のような言葉にならない説得力をもつという意味だったのだろうと思う。たしかに、これまで色々見学しに行った建築の中で、ほんの数回そんな「聖」を感じたことがあった。それは、抽象的なものではなく、建築に伴うさまざまな制約や時代性にたいして、立ち向かっていった建築家の執念なのかもしれない、と今は思っている。

 もちろんボクの建築はとてもそんな域には達していないが、でも出発のころにそんな理想を聞かされていたことは、三つ子の魂百までじゃないけど、ずっとボクの心の中に沈殿している。わりきって、ふりきって、かっこいいデザインをしても、その家はきっと「用・強・美の理」は保てないし、まして「聖」は獲得できっこない。そう考えると、どうしても施主が望む以上にあれこれこだわってしまい、やや自縄自縛になりながら唸りつづけている。

(23 につづく)






2017-05-26(Fri)

前川元事務次官の証人喚問実現まで国会を止めよ!委員会室にピケを張れ!



これが、いま国会でやらなければならないことのすべてだ。
そのためには、市民側も声を合わせる必要がある。色んなことを言ってはいけない。
ただ一つのことを、ぶつけるのだ。

前川元事務次官の証人喚問実現まで国会を止めよ!

再稼働反対 や 戦争法反対 のように 一点に絞って声を合わせなければならない。
私たち在野のものには見えない国会の流儀があるらしい。それを知っている人たちから見ると、今の民進党の「追及」などは茶飲み話に等しいように見えるようだ。テレビにでて目立ちたいだけで、本気で政権を追い込む気迫など、これっぽっちも見られないということを、過去のたたかいを知る人は憤慨している。

20170526-1.jpg
(日刊現代2017.5.22 クリックすると阿修羅へリンク)

そもそも民進党というのは、小沢氏のこうした本気さについて行けない口先だけの根性無しの連中が、財務省の子飼いである野田たちにすりよってできている党だから、期待するほうが無理なのかもしれない。
しかしそれでも、中には良心の呵責に耐えきれなくなる議員もいるかもしれない。党内がガタガタに揺れれば、執行部とて仕方なく審議拒否という決定をする可能性はゼロではない。

前川が籠池とちがうのは、一般向けの信用度もさることながら、誰が見ても当然秘密を知っている立場であるということだ。
そして、それをバラした「守秘義務違反」で責められる時は、同時に秘密が真実であることを、官邸が認めてしまうことになる、という構造がある。
出会いバー程度のことしか、前川を黙らせる手段はないのであって、彼が出会いバーの件を開き直った今となっては、もう前川に怖いものはない。彼が裁かれるときは、官邸が「トップレベルの圧力」を認めるときになる。

籠池の場合は、三つの契約書などあきらかに違法と見えることがあったり、経済的に破綻に瀕していたり、自らの身を守ることを考えながら暴露する情報をコントロールしているようだが、前川の場合はそんな複雑ではない。
ただ一点、官邸のトップレベルの圧力があったこと、それによって判断がゆがめられたこと それを証明するだけだ。



それにしても、目を付けられた有力者は、プライベートの行動までしっかり調査されているのだということが、出会い系バーのニュースでわかった。
20年前に大蔵大臣と日銀総裁が辞任したノーパンしゃぶしゃぶ事件はより大きな背景があったわけだが、あれは大蔵省ぐるみの事件であった。
ところが、前川の出会いバーは、まったくのプライベートな行動であり、事務次官に在職中から公安や内閣調査室の類が貼り付いていたとしか考えられない。

前の記事でも書いたけれども、共謀罪が成立していない現在でも、すでに日本という国はここまできているのである。

だからこそ、安倍官邸に歯向かう「裏切り者」が二人も登場したこの好機を、なんとしても逃してはいけない。
言うべきはひとつ

前川元事務次官の証人喚問実現まで国会を止めよ!委員会室にピケを張れ!




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2017-05-24(Wed)

共謀罪を恐れすぎるな

昨日、共謀罪が衆院を通過した。

もはや、強行採決ということばすら陳腐である。
「そもそも」議論をしないのであるから、採決ですらない。
中身に一切関係ない、安倍官邸への忖度でしかない。

来週から参院に送られ、このまま行けば成立する。
もちろん、都議選があるし、森友や加計に蓋をするためには大幅延長はしないのではないかという観測もある。
参院野党が、本気で審議を止めまくり、なんとか時間切れに持ち込めれば、今国会は流れる可能性もなくはない。
しかし、残り15日間に強引に30時間を割り振って、会期内に「採決」してしまうことも、今の安倍官邸ならばやるかもしれない。

ネットの意見を見ていると、共謀罪が衆院を通過しただけで、足が震えたり食欲がなくなったりする人もいたようだ。
本当に成立してしまったら、共謀罪恐怖症でぶっ倒れるひとが出るかもしれない。
たしかに、共謀罪はそれほどに恐ろしい法律ではある。

先の記事にも書いたが、小面倒な解説をするよりも、治安維持法の復活と思っておけば間違いない。
昨日の夕方に梅田で行われた緊急抗議街宣でも、弁護士の方がマイクで学習会のような事細かなことを話しておられたが、道行く人は1分も聞いていないのだから、ワンフレーズで語らなければならない。
治安維持法の復活 という言い方に統一すればいいのに。

治安維持法こそは、軍事大国としての合理性すらぶっとんだあの戦争を支えた法律である。
戦前の日本は、軍国主義であることが問題だったと言うよりも、軍国としての合理性すら欠いていたこと。軍国日本としての合理的な判断をしようとするものまでを、弾圧してしまった、と言うところに最大の問題があった。

その象徴が、あの吉田茂の逮捕拘留である。
当時は外交官であり、戦争終結のための動きにかかわったとして、特高のスパイに捕まり、40日間ブタ箱に入れられた。
もとより、吉田茂や終戦工作をした人たちが反戦だったわけでも、まして共産主義者であったわけでもない。
おなじ軍国主義者であり、戦争での勝利を願っていたけれども、国家として生き延びていくためには終戦工作が必要だ と判断したに過ぎない。

共産主義を憎むこと、特高警察に勝るとも劣らない吉田茂、すなわち麻生太郎のじいさんまでも逮捕してしまうのが、治安維持法なのである。
一度成立してしまえば、条文などあってもなくても同じ。治安警察に全能をあたえてしまう。
罪や証拠はあとからいくらでも作れるのだから。

そんな治安維持法が、72年の時をこえて復活するのである。
そりゃ 体調壊すぐらい恐怖しても当然である。



その上で言いたいのは、共謀罪を恐れすぎるな ということだ。

なぜならば、共謀罪が成立しても、治安警察や公安の捜査の方法はさほど変わらないからだ。
逆の言い方をしたほうがいい。今でも、十分すぎるほど監視社会になっているからだ。
ただ、そのやり方が「合法化」され、別件逮捕ではなくそのもので逮捕できるようになるのが共謀罪だ。

これまでは、有印私文書偽造とか、威力業務妨害とか、公務執行妨害などで別件逮捕していたのもが、そういう迂回をせずに直接共謀罪で逮捕されるようになる。
治安警察にとっては、非常に使い勝手が良い法律だが、しかし、もしこれがなくても、同じような情報収集も弾圧もやってのけるのが、忍者以来の歴史を誇る日本の警察や公安だ。

警察にとっては、便利だけれど必須ではないのが共謀罪なのである。
恐れるな、と言うより、すでに恐ろしいことになってるんだぜ ということ。

ではなんで安倍官邸はこれほど強引に共謀罪を進めるのか。
わざと野党の標的になるような金田を大臣に据えて、会期ギリギリまで共謀罪で大騒ぎするのか。

それは、森友や加計を薄れさせるためだ。
とくに、森友は関係者の中枢である籠池が「裏切る」という、これまで安倍晋三が体験したことのない事態に立ち至っている。
加計も、文科省の元事務次官の前川が「出会い系バーの何が悪い」といって籠池なみに開き直るならば、安倍にとって一気に事態は深刻化する。

この二つの事件を封殺することが、安倍官邸にとっての最大の問題なのだ。
そのために、共謀罪を強引に推し進め、挙げ句の果てにほとんど意味のわからない改憲案まで出してきた。

今私たちに求められるのは、共謀罪を必要以上に恐れることではなく、本当に安倍晋三がまいっている森友と加計を責め続けることだ。
あわよくば耐えられなくなって辞職させるか、せめて自民党内での求心力を一気に低下させること。

この問題を責めることは、他でもたくさんやっているはずの、官有物を使った錬金術を抑止し、自民党の資金源を絞る効果がある。
安倍晋三が総裁でいるうちは、自民党議員は地元でも悪いことができない、という非常に窮屈な状況を強制することになる。

そうやって、安倍晋三と官邸チームの首をしめていくのである。
そのために、まずは森友と加計の問題で、責めて責めて責めまくろう。

共謀罪を恐れすぎたり、改憲に目を奪われたりすることは、チーム安倍の思う壺だ。
恐れすぎてはいけない。




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なんでボクは家を設計るんだろう  明月社のいえづくり 21

20 からつづく

 本の内容は原稿を書いた時点から10年以上が経ってしまって、今では古いこともある。独立していくつも家を設計(つく)ってみて、ちょっと実務的に無理があるかなという部分もあった。しかし、基本的な考え方は今でも同じだと思っている。
  
 本の準備はとにもかくにも進んでいったが、なにせほとんど稼ぎがないので事務所を借りることもできない。しかたないので、ただでさえ狭い自宅の5畳の納戸を半分占領し、2畳半のスペースを確保した。まるで待庵である・・・なわけないか。ちなみに、現存する唯一の利休の茶室といわれている待庵は、2畳と床の間なのでちょうど2畳半。なのだが、にじり口から中を覗くと、とても2畳とは思えない広さを感じる。見学には、このネット社会にあって1ヶ月前までに往復はがきで予約しなければならずかなり面倒だけれども、その艱難辛苦をのりこえて一見する価値はある。

 それはともかく、待庵のような幻想空間ではなく現実空間である私の初代事務所は、とにもかくにも狭かった。しかもエアコンがない上に、背中に密着した窓からは容赦なく西日が差し込むので、夏の夕方は無料でサウナに入れるという特典付きである。家具を買う金もないので、ホームセンターで材木を買ってきてデスクも本棚も自作した。なにせヒマだけはたくさんある。その棚に、手品のようにデスクトップパソコンと図面を書くための大きめのディスプレイとA2判が印刷できるでっかいプリンターと、書籍やら資料やらを詰め込んで、もらい物の肘掛けいすに腰掛けたら、もう身じろぎもできない。ある意味集中力抜群の事務所となった。

 意外と効率は悪くなかった事務所だったが、致命的な泣き所は客を呼べないということ。当時は、打ち合わせは東急インの喫茶室を使っていたが、これはなんとか解決しないとどうにもならない。それに加えて、徐々に資料が増えてくる。もととも手品のように詰め込んでいたのだから、増えた資料は行き場がない。天井近くまで強制的に空間利用しても、1年ほどで限界が来た。

 そんなころ、地元吹田市の市報をなにげなく手に取ると、「インキュベーションの入居者募集」という見出しが目に飛び込んできた。インキュベーションってなんだっけ、と思いながら記事を読むと、なにやら起業する人向けの格安事務所だという。家賃を半分吹田市が出してくれるのだというではないか。ぬあんと、そんなオイシイものがこの世にあるのかと目を疑ったが、本当にあるらしい。速攻で応募した。

 ほどなく面接日が決まり、吹田商工会議所に希望者が集められた。一人ずつ呼び出されて面接室に入ると、向こう側にどういう人かは分からないけれども、ずらっと5~6人の厳めしいおっちゃんが並んでいる。何を聞かれたのかはもう覚えていないが、緊張しながら5分くらい受け答えをした終わった。居並んだおっちゃんたちは、市役所、商工会議所、吹田市が委託しているコンサル、吹田で起業した大先輩の経営者、などの面々だったらしい。後日この方々と親しくなってから聞いたところでは、この面接は形だけのものだったとか。緊張して損した。

 というわけで2016年の年末には、吹田市のインキュベ-ション施設であるエビック吹田に入居とあいなった。はれて、2畳半から6畳一間に大出世である。まじめな話、ほんとに広いなあと思った。しかも、共用の会議室や談話室があるので、打ち合わせには困らない。ありがたかった。打合せコーナーばかりか、受付まであって昼間は女性がひとり座っている。なんだかホンモノの事務所みたいだ、とピンぼけなことを思いながらせっせと引っ越し荷物を運んだ。

 市の起業支援政策として運営されている施設なので、いろいろと普通の事務所とはかなり違うところもあった。その第一は、エビック会の存在だ。自治会のようなもので、持ち回りの役員を決めて毎月1回定例会がある。運用上の問題点やら、各自の近況報告やらをやる。夜なのに市の担当者も参加して、たぶん市議会に説明するための情報収集につとめる。

 でも、エビック会の本番は会議が終わった後。談話コーナーに移動して、飲み会となってからだ。そのころになるとインキュベーションから巣立っていったOBもちらほらやってきて、なかなか賑やかになる。総菜と缶ビールの実費だけだから1000円かそこらで、深夜まで延々と飲んで話した。この時期、この飲み会でボクは生きていられたと行っても過言ではない。勢いで独立して空気がキラキラしていた時期が過ぎて、そこころはもう不安で不安でどうにもならない毎日だったけれど、同じような時期に起業した連中が周りにいて、月に一回あれこれとぶっちゃけ話をすることでボクのか細い神経はものすごく救われた。

 それまでボクの周りに自営業とか経営者という人はいなかった。普段あまり会わない叔父さんが電気工事会社を経営していたが、身近なところにはサラリーマンしかいない。だから、勢いで独立したものの、ちょっと落ち着いてみれば「給料日が無い」というのはかなり強烈に不安だったのだ。たまたま奇跡的に仕事がは途切れずにやらせてもらうことができていたけれど、この奇跡がいつまで続くのかは神のみぞ知るだったのだから。

(22 へつづく)

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2017-05-16(Tue)

改憲だミサイルだと騒がし今だからこそ「森友疑獄」を追及すべし

余り時間がないので、結論だけ完結に書いておきたい。

5月3日の憲法記念日に、わざわざ発表した安倍晋三の「新改憲案」は、森友疑獄で追い詰められたあげく、苦し紛れでぶち上げた超弩級のメクラマシである。

森友疑獄は、安倍晋三にとって致命的な事件だ。
籠池という身内の「裏切り」によって、どこまで物証がでてくるのかわからない恐怖に、安倍晋三はうち震えている。

フツウの国ならば何度も内閣が瓦解するはずなのに、安倍晋三がいまだに首相の座におさまっているのは、ひとえに野党第一党の民進党が裏で握っているからだ。
解散総選挙をしたくない民進党は、人気取りのために森友の追及はするけれども、木で鼻をくくったような答弁ばかりされても審議を止めることすらせず、粛々と日程をこなしている。

逆に言えば、この民進党の手厚い保護なしには安倍一強は崩れ去り、自民党の中からも安倍おろしが始まる。
この薄氷を踏むような毎日から、どうやって脱出すれば良いのか、安倍晋三とそのブレーンたちは必死で考えた。
連休中も、のんびりゴルフをしているふりをしながら、どうやってこの苦境を乗り切るか、必死になって考えていたはずだ。
そして思い至ったのが、「あえて虎の尾を踏む作戦」である。

もうちょっと説明するならば、「9条に手をつければ、左翼や革新は他のテーマは全部投げ捨てて、9条に集中するはずだ」作戦である。
自民党草案では、公明や維新との前処理に手間がかかって、一気呵成に進めることができない。2020年に時間を切って、今すぐ始めるぞ!という緊迫感を出すために、9条3項の追加と教育無償化だけに絞った。

この「あえて虎の尾を踏む」作戦は、それなりに効果をあげ、森友は薄れて「改憲阻止」一色になりかけた。
ところが、そのタイミングで、安倍官邸がお抱えのジャーナリストもどきである山口敬之の強姦事件が明るみに出てしまった。

20170510-2.jpg しょせん民間人のスキャンダルだが、森友事件をめぐって、安倍晋三の代理人のようにしてテレビに出まくっていたから、国民の印象としては、「森友で安倍晋三を擁護していたのは 強姦魔だったのか」ということになる。
一般紙やテレビは、唯一産経は花田紀凱が反論記事をかいて墓穴を掘っている以外は、新潮の記事を黙殺して安倍官邸への忠誠を見せている。

花田の反論を含めて、非常に冷静に事件を分析している記事があったのでリンクしておく。
 【週刊新潮】 山口敬之 被害女性の正体は誰!?今後逮捕やテレビ出演は?

安倍晋三が、いよいよ困ったときには、北の方からナニが飛んでくる。
なにか冗談かトンデモのように語られる、安倍-金関係だが、統一協会(家族連合)という実態のある強力な仲立ちがあるのだから、決して荒唐無稽なことではない。

「対話」機運ある中で…ミサイル発射のナゼ
日テレ 2017年5月15日


何より、安倍晋三本人が、ミサイル飛んできたのに慌てることなく、のんびり朝飯食っていたらしい。

北ミサイル発射をスルー 安倍首相はもはや“撃つ撃つ詐欺”
日刊ゲンダイ 2017年5月15日


東京・富ケ谷の自宅を出たのはミサイル発射から1時間も経った午前6時半。随分ノンビリとしたもので、その後、国家安全保障会議(NSC)に出席したものの、昼前には官邸を出て自宅にさっさと帰ってしまった。
(略)
4月16日の日曜日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した時、官邸にも出向かず、自宅で過ごしていた。『失敗』との報告を受けたからでしょうが、首相自身が今にもミサイルが飛んで来るかのような発言を繰り返していたのだから、本来は官邸で会見を行うべきでした。しかも、外出したと思いきや、都内の高級ホテル内のフィットネスクラブで汗を流し、そのまま絵画鑑賞
(引用以上)

とりあえず、これでテレビはミサイル一色になるだろう、とひと安心したのかもしれない。



たしかに、テレビでは「森友疑獄」が取り上げられることはほとんどなくなった。
国民の関心は薄れてしまったのだろうか。

20170416.jpg 先週の土曜日(13日)に、豊中で大きな集会があった。
木村市議らの「森友学園問題を考える会」が主催し、メインキャストに白井聡氏をむかえ、500人のホールだった。

主催者は、最近の情勢から「人が集まるかな?」とかなり心配していたとのこと。
しかし、ふたを開けてみれば、満員御礼。3時間にわたる長丁場にもかかわらず、非常に集中した良い集会だった。

内容については、IWJが公開してくれているので行けなかった方は確認いただきたい。

 2017/05/13「森友学園問題」の本質に迫る!!

私が協調したいのは、まだまだ「森友は熱い」ということだ。
しかも、あっちこっちの集会で見る顔ばかりではなく、ご近所感の強いオッチャンおばちゃんも多かった。
平均年齢がかなり高かったのはちょっと残念だったが。

もちろん、安倍の「新改憲」もただのブラフではなく、本気でやるつもりだろう。
共謀罪も辺野古も緊迫している。
だからこそ、今集中すべきは 「森友疑獄」なのだ。
敵のアキレス腱を攻めずに、他の部分を散発的に叩くのは愚の骨頂だ。

問題が多いからこそ、集中が必要なのだ。

先日の 野党共闘の前に市民共闘の実現を でも書いた通り、力を結集しなければならない。

また、集会後の懇親会で実感したけれども、この問題に取り組む人たちの多様さだ。
無所属の木村市議をはじめ、共産党、社民党、自由党、環境派、市民運動、労働運動、教育問題 ・・・ これだけの幅の人たちが入り乱れてザックバランに議論している場は、なかなかない。
その意味で、森友事件は、今集中すべき課題であると同時に、今後の力の結集のための準備の場でもある。

自己満足の「闘争」ではなく、現実に敵にダメージをあたえ、見方を増やしていくこと。
結集のための、相互理解の場をつくっていくこと。

あらためて、森友疑獄事件で、安倍晋三を攻め立てよう。
安倍昭恵の証人喚問を求める国民運動が必要だ。




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