2009-01-31(Sat)

大不況のなかで家を建てるには

仕事ばかりか住むところさえなくす人が激増しているなかで、家を建てることができる人は、その幸運を大事にしてもらいたい。

いくら減少しているとはいえ、マンションなどを別にしても、年間40万軒くらいの家が建っている。
そのほとんどが、「4号もの」と呼ばれ、ごく簡単な確認申請で建てることができる木造2階建て。


多くの人は、耐震偽装事件の反省で、建築基準法とかが厳しくなったから、少しは安心になったとおもっている。
が、それはとんでもない誤解だ。

「誰も責任を取らない」という本質的な問題は、ひどくなりはしても良くはなっていない。
なにせ、建築基準法の改「正」は、役所が責任を取らないための改「正」なのだから。

検査機関も可哀想なモノで、お客さんをチェックするという立場で、厳しいことも言いにくいし、かといって役所に睨まれたら許認可を取り消される。

少なからぬ建築士や工務店は、「とにかく検査さえ通せばいい」 と考えている。
これは、本当に、間違いない。
実際にたつモノの構造が強いか弱いか なんて本気で考えている「プロ」は少数派だ。


もう一つ、一般の人が誤解しているのは、「ほとんどの木造住宅は構造計算なんてしていない」 ということだ。
えっ 計算の偽装どころか、計算そのものをしていないの?? と驚くかもしれない。
でも、それは、天地天命に誓って ウソじゃない。

もちろん、何の規制もなく好き勝手に建てているわけではない。
「最低限こうしなさい」という基準があって、それだけは守っているということ。
それも、検査さえ通れば、という程度だから怪しいモノだけれども、とりあえずはその程度のことはしている。

だから、いたずらに不安をかき立てるつもりはないけれども、でもやはり、これで良いんだろうかと思ってしまう。
その理由は、構造計算をしてみると分かる。
「最低限こうしなさい」という基準の、1.5倍くらいにしておかないと、構造計算ではOKにならない。

これも、一応言っておくと、構造計算するときの安全率というのがあって、最低限よりもだいぶ余裕をもたせるから、当然1.5倍くらいになるという面はある。
そうは言っても、木造2階建て以外のものは、当たり前のように構造計算をしているのだから、木造だって当然同じ土俵に乗ってしかるべきだ。


木造の現場をずっと見ていて思うのは、職人さんが木造を「軽く見ている」ということ。
もちろん全部ではないが、多くの職人が、マンションなどの現場では絶対にやらないようなことを平気でやらかす。

いちばん多いのは、電気屋さんや水道屋さんが、梁や柱に大穴をブチ開けること。
電線や水道管が通りにくいと、いとも簡単に、何の相談もなく、構造体である柱や梁にドリルする。

鉄骨やコンクリートの場合は、どの位置にどういう大きさで穴を開けるか、ということを現場監督も職人も認識している。
中には、お構いなしの現場もあるかもしれないが、これは明確な手抜き欠陥工事になる。

ところが、木造の場合は、現場監督も職人も、何の迷いもなく好きなように穴をブチ開ける。
これはやはり、4号ものという特例で、簡単に作れるようにしてきたことの弊害なのではないか。
建築基準法をいじくって、実際にはどうでもいいことをチマチマと厳格化するよりも、構造計算を義務化することと、そのための工務店、設計事務所、職人の教育体制をつくることが重大事だ。

2兆円ばらまきのくだらない景気対策モドキをするくらいならば、その金の一部でもこうしたところに使ってプロを養成すれば、家を建てる人は安心して金を払えるというものだ。
しかし、実際には国は、こうした建築の現場の内実には一切手を触れようとしない。


実は、「4号もの」という扱いは、早晩消えることにはなっている。
構造計算までは求められないが、少しだけ構造の内容まで確認申請でチェックすることになる。

ところが、それをするための現場に人間の養成が遅々として進んでいない。
このまま4号ものの廃止をすれば、大量の工務店が倒産しかねない。
で、廃止の期日はずるずると引き延ばされ、今のところ、やるともやらないとも、ハッキリした話がない。


木の家を愛してやまない人々の中には、「4号ものの廃止は木造文化の危機だ」という方も多い。
その気持ちはよく分かる。
本当に、今のまま、強引に4号ものを廃止したら、小規模な街の工務店や大工さんは完全に干あがってしまう。

しかし、だから廃止するな ということにはならないだろう。
廃止しても困らないような体制を作ればいいだけのこと。

40万軒の木造住宅のうち、街の工務店などが施工するのは25万軒程度かと思われる。
大工や、工務店の社員や、プレカット工場や、設計事務所などを対象に、木造の構造についての教育と試験を行って、とりあえず5000人くらいの人材を確保すれば、4号もの廃止後の対応くらいは十分だろう。
その教育に一人10万かかっても、総額5億円だ。ばらまく2兆円の0.025%に過ぎない。

今や、住宅も建築も不況の真っ盛りなのだから、ちょっと構造に明るい人間なら喜んで勉強するだろう。
一軒当たりたとえば5万円の手数料だとすると、50軒やれば250万円。ちょっとした雇用創出だ。
しかも、家を建てるお客さんにすれば、5万円で今までよりはいくらか安心できる。


と、こんなことを何故やらないかと不思議だが、そこが麻生の真骨頂。
いらんことはなんでもするが、必要なことは一切しない。

と、文句を言っていても、家はどんどん建っていく。
しかも、4号ものについては、いつどうなるか全く不透明。
しかもしかも、廃止しても、ちょっとマシという程度で、制度が形骸化すれば、手続きがややこしくなるだけで家自体のためには何もならない という一昨年の建築基準法改悪と同じ轍を踏むかもしれない。

そうなると、とりあえずできることは、設計仲間には木造の構造計算を勉強しよう と呼びかけること。
工務店の仲間には、ちょっと費用がかかるけれど、構造計算をして建てよう、と呼びかけること。
それが、周囲の仲間を超えて、徐々に広がってくれれば。


そんなことを考えて、今の仕事が一段落する3月くらいから、木造の構造計算業務を始めようかと思っている。
これまでは、自分で設計したモノを自分で構造計算していたのだけれど、もうちょっと勉強して、計算自体を仕事の一つにしてみたい。

それと、自分の勉強を兼ねて、有志での木造の構造計算の勉強会を企画してみよう。
計算はできないけれど木造はよく知っているという連中と、木造はよく分からないけれども鉄骨やコンクリートの計算は専門だという連中がうまくコラボできれば、結構行けそうな気がする。


最後に、不況になると怖い、という例を一つ

東電の4―12月期、1990億円の経常赤字
2009.1.30 日経

柏崎原発7号機「使用停止」解除へ
2009.1.30 読売

プラントのメンテナンス関係の仕事をしている友人が、最近柏崎原発に行ってきたという。
ぜんぜん復旧の目処が立っていないと、彼は見聞してきた。

使用停止を解除すると言っても、原子炉自体の安全性を確認したわけではない。
消防署が「7号機はすべての消防設備の健全性が確認された」と言っているだけだ。

あくまで「消防設備」。

原子炉自体が、今いったいどうなっているのか。
柏崎刈羽原発のホームページを見ても分かるとおり、未だ点検すら終わっていない。
1年半、いったい何をしていたのか。

じつは、この遅さの原因は想像が付く。
なにせ、原子炉の中に入らなくては、最後の仕上げができない。
が、一回に何秒とかの決められた時間で作業をする。そして、一人の作業員が何回か入ると、もう限界に達して、その人はもう使えない。
そんなことをしながら、点検とか作業とかをすることになる。
さっさと進むわけがない。

では、進められてきた耐震化工事はどうなのか。
これもホームページを見ると、原子炉の建物自体の耐震化など、何もされていない。
されたのは、配管や屋根やクレーンの補強だけのようだ。

もともと、原発は無茶をして作られ、無茶をして運転されている。
そこに、東電の屋台骨を揺るがす被害が生じ、追い打ちをかけるように大不況が押し寄せた。

当然、無茶をしてでも運転再開にもっていく。
マスコミも、あたかも安全が確認されたかのような、わざと誤解をさせる報道をする。


住宅も、規模は違うとはいえ、同じことだ。

これまでも、木造住宅の多くが,無茶をして建てられてきた。
そこに大不況が押し寄せた。

ちょっとでも悪いことを考える業者の頭のなかが、透けて見えるではないか。
当然、もっと無茶をして建てようとする。

そんな時代だからこそ、木造2階建てといえども、せめて構造計算はしておいた方がいい。
麻生君も太田君も、決して助けてはくれないのだから。


2009-01-29(Thu)

ソマリア派兵で見えるもの

自衛隊そのものの賛否はともかく、法律上、自衛隊とは何かを見てみると、

自衛隊法 第三条(自衛隊の任務)

自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
2  自衛隊は、前項に規定するもののほか、同項の主たる任務の遂行に支障を生じない限度において、かつ、武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲において、次に掲げる活動であつて、別に法律で定めるところにより自衛隊が実施することとされるものを行うことを任務とする。
一  我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に対応して行う我が国の平和及び安全の確保に資する活動
二  国際連合を中心とした国際平和のための取組への寄与その他の国際協力の推進を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の維持に資する活動

となっている。

要するにその目的は

1.日本の平和と独立を守り、国の安全をたもつ
2.日本周辺の地域での平和及び安全に重要な影響を与える事態への対応
3.国際連合を中心とした国際平和のための取組み

ただし、2と3には

武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲

という制約がある。

さて、商売で外国に出かけていった人が襲われました。
これは、我が国の平和と独立を侵されたことになるのでしょうか??

今や、地球上のあらゆる国や地域に日本人がいる。
その中には、危険に直面している人も少なくないはずだ。

国境無き医師団のように、危険だからこそがんばっている人たちもいる。
戦場にこそ儲け話があると、危険を承知で出かけていく連中もいる。
石油のように、その商売自体が戦争と危険を引き起こしているものもある。

これらの危険に対応することが、すべて自衛隊の目的になるというのならば、自衛隊は世界中に飛んでいけることになる。
もやは、米軍などと何も変わらない。フツウの軍隊だ。

古今東西、侵略や海外派兵と名のつくもので、「自衛」を言い訳にしなかったものがあるだろうか。
かならず、「やられたからやり返す」、「危険を未然に防止する」という言いがかりをつけて侵略は行われる。


今問題になっている、82条は何を書いてあるのか。

第八十二条 (海上における警備行動)
防衛大臣は、海上における人命若しくは財産の保護又は治安の維持のため特別の必要がある場合には、内閣総理大臣の承認を得て、自衛隊の部隊に海上において必要な行動をとることを命ずることができる。


これで全部。省略なし。

ここで言う「海上」が、自衛隊の任務の範囲内であることは、法律であるかぎり当たり前のはなしだ。
この法文を根拠に海外に出かけていくなど、脱法を通り越して、違法である。
自衛隊法3条に違反している。

にもかかわらず、マスコミはあいかわらず、何も言わない。
武器使用規定がないとか、枝葉末節のことばかり報道する。

そもそも、自衛隊が憲法違反である。1万歩譲って自衛隊法を認めたとして、ソマリア派兵や海賊対策新法などは、自衛隊法違反だ。
こんなものが、国会の議論すらなく、自民党と公明党の独裁で進められている。

こんな、とんでもない事態を前にして、大手マスコミは一切の批判をせず、新法を制定せよと後押しするばかり。
かろうじて、地方紙が「脱法行為」だと、指摘するのみ。


なぜ、今こんなことがおきるのか。

一つは、オバマ誕生にあわせて、改めて忠誠を誓うということだろう。
オバマは、徹底して他人のフンドシで相撲を取ろうとする。
自分の金は出さずにすまそうとする。

しかも、ブッシュ時代に運命共同体になってしまった中国とも一線を画そうとしている。
となれば、当然、お鉢がまわってくるのは日本だ。

ブッシュ時代以上に、奴隷化を求められる。
その第1弾は、アメリカ国債購入資金としての消費税の増税。
第2弾が、ソマリア派兵というわけ。


もう一つは、民主党への揺さぶりだ。
前原などのように、自民党以上に侵略熱に燃えているような連中を抱える民主党にとって、この問題はバラバラ事件を起こしかねない危険をはらんでいる。

かろうじて、野党共闘を優先させている、現在の党運営には一定の評価をしたいけれども、いつまでもつかの綱渡りだ。
政権奪取を本気で考えるならば、前原のような突出した連中を、打ち首さらしものにして、早いこと決着をつけてもらいたい。
渡辺をそそのかしておいてハシゴを外した自民党の狡猾さを、民主党も見習うべきだ。


さらに、もう一つあげるならば、麻生の使い捨て、ということだろう。
麻生は、どんなにがんばっても9月まで。しかも、支持率はもうこれ以上はどうでもいいほど低い。
言ってみれば「失うものは何もない」状態だ。

だから、評判の悪いことは、今のうちに全部やっておこうという開き直りとも見える。
支持率が底なしに落ちていくことに、麻生が「そんなもん気になるんか」と言い放ったのも、そう考えるとうなずける。

使い捨てられるために首相になった男。
そう考えると、ちょっと同情したくもなるが、本人もそのつもりで悪事に励んでいるのだから、同情の余地なんて無い。




2009-01-26(Mon)

ガザ地区の新たな危機について

とりあえず戦闘は停止した。
しかし、今がガザ地区の新たな危機だということが、意図的に隠されているような気がする。

何よりも、ガザの封鎖はまったく解かれていない。
どころか、境界にはイスラエル軍が展開し、以前よりももっとひどい状態だ。

復興阻む経済封鎖 ガザ停戦1週間 兵士と活動家の解放交渉が焦点
2009.1.25 北海道新聞

イスラエルはガザの経済封鎖を継続、戦禍から復興を目指す住民たちに大きな障害となっている。
(略)
だが、イスラエルは検問所を事実上、封鎖したままで、施設や住宅の再建に必要な鉄筋やセメントが搬入できない状態だ。イスラエルは、パレスチナ自治政府が求めるガザへの送金も認めていない。


セメントなど搬入拒否 ガザ復興でイスラエル
2009.1.25 日経

イスラエルは燃料や食料、医薬品など人道支援物資以外のガザへの搬入を認めず、境界検問所開放に応じていない。こうした対応は推定計約19億ドル(約1700億円)かかるとされるガザ復興の障害になりそうだ。

一方で、アメリカの意を受けた日本政府は

政府、ガザに物資支援へ
2009.1.23 日経

政府は23日の閣議で、イスラエルの攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザの被災者への約9100万円相当の物資支援を決めた。
日本の物資支援としては最大規模という。


物資支援がいけないのではなくて、封鎖をしたまま物資支援だけするとどうなるか ということだ。

イスラエル軍が認める国からの支援物資しか通ることはできない。
生命線をギリギリ支えてきたトンネルは8割が破壊された。
となれば、ガザの補給線(命の綱)はイスラエルとその支援国家に完全に握られることになる。

こうやって、イスラエル支援国家からの物資をガザに投入し、ハマス主導の復興をさせないというのが、アメリカとイスラエルの作戦だ。
背に腹は代えられないと、ガザ市民がハマスから離れるのを期待している。

しかし、やつらは肝心のことを忘れている。
この惨状を作り出したのは、ほかならぬイスラエルでありアメリカであるということを。
仮に、目の前の食料や薬で釣ったとしても、心の底の怨念は何世紀も消えることはないということを。

日本政府は当面、ガザ市民の味方のような顔をして立ち振る舞うだろう。
しかし、その狙いは、ガザ市民の自立した力を奪うことだということを、見誤ってはいけない。
封鎖を解除させることなく、物資だけ援助する類は、アメリカの戦略の一翼を担っているに過ぎないことを、しっかりと見ておかねばならない。




2009-01-25(Sun)

バラク・オバマの意義と意味

まるでスーパーマンが登場したかのようにオバマ大統領就任が取り沙汰されているが、さて、オバマはそんなに凄いヤツなのか。

実際の人物を知るよしもないから、どのくらい凄いのかは私に分かるわけない。ただ、一つ。
オバマ就任の「意義」と「意味」は、はっきり区別して考えた方がいい、と思う。

テレビでは、オバマが生まれた頃の(私が生まれた頃でもある)、公民権運動の映像が流されている。
そうした歴史を背負っている人々にとって、確かに黒人大統領の誕生というのは、感慨に堪えないのだろう。

その人となりに関係なく、ただ黒人だからと言う理由で差別されてきたのだから、逆に言うと、オバマの人となりとは関係なく、黒人が大統領になったということはやはり歴史的なことだ。
そういう意義は、決して軽くない。

ただ、そうであってもやはり、オバマが誕生した意味というのは、別のところにある。
というか、挙国一致体制をつくるために、あえて黒人大統領にした、とも言える。


この10年来、アメリカと世界の経済を膨張させてきた金融工学というのは、小室哲哉の詐欺事件を巨大にしたようなものだ。

ありもしないものを「あるぞあるぞ」と言って金を出させ、金を出すから値が上がり、値が上がるからより一層多くの金を出させる。という連鎖を続けてきたのだ。

JASRACに譲渡してしまって自分には無い著作権を、あたかも自分の手元にあるかのように偽って5億円をださせた小室哲哉は希代の悪党のように言われているが、金融工学は小室哲哉が1万人束になってもとうてい敵わない。

なにせ、金融工学が膨らませたあぶく銭は6京円とも言われている。6000兆円の10倍だ。
ということは、日本中の老若男女がこぞって小室哲哉になって、世界中から金を巻き上げたようなものだ。
実際には、アメリカを中心にわずかな人間によって、それは為されたのだけれど。

100年に一度の大不況と言われているが、正確には不況ではなく、世界的規模の超巨大詐欺事件だ。
詐欺にあって身ぐるみはがれてしまった被害者が破産するように、多くの会社が破産している。

しかも、火事場泥棒までが横行している。
このさいに、自分たちも被害者のふりをして、焼け太りを狙う輩だ。経団連の前会長、現会長を筆頭に、たんまり金を貯め込んだ連中が、「大変だ大変だ」と大騒ぎをして、本当に大変な下請けや派遣社員の生首を切り飛ばしている。

火事場ドロは、相当に計画的だ。
今から思えば、リーマンブラザーズの意図的な破綻は、この火事場泥棒のゴーサインだったような気がする。
そう考えると、麻生たちが急に「不況だ」と言って、大騒ぎを始めたことが理解できる。
サブプライム問題が表沙汰になったのは、2007年の秋なのだから、リーマンの一件で急に不況になったわけではない。
にもかかわらず、2008年の秋から急に「不況だ」の大合唱が始まったのは、明らかに計画的だ。


それにしても、アメリカは砕け散った500兆ドルからのバブルを、自力で穴埋めすることはできやしない。
アメリカのGDPが14兆ドル弱。少なく見積もって500兆ドルの半分が消えて無くなったとしても、20年近くは飲まず食わずで働かなくてはならない。
日本のバブル崩壊の損失が1500兆円と言われる。GDPが約500兆円。GDP3年分の損失でこの様だ。20年分になったらどうなるのか。

しかし、オバマのアメリカは、自力で取り戻そうなどとはハナから考えていないに違いない。
象徴的な出来事がいくつかある。

NY株急落332ドル安 大統領就任日では最大の下落率 
2009年1月21日 中日新聞

高尚な演説には市場はまったく関心無かったわけだ。

「オバマ大統領、中国は為替操作国と認識」ガイトナー氏が表明 
2009.1.22 日経

というわけで、2日後には早速、本領発揮というわけ。
当然のことながら、中国とアメリカは、今や持ちつ持たれつの運命共同体。
どっちかがコケたらどっちも終わり。

にもかかわらず、ここまで強烈なことを言うのは、ほとんど自爆テロだ。
言うことを聞かなければドル暴落させるぞ、という脅迫だ。
う~ん ここまでやるか という感じ。

とうぜん、この無理難題は日本にも押し寄せるはずだ。
いや、すでに来ている。それが、選挙前の増税宣言ではないのか。
オバマ・アメリカに貢ぐための財源確保。


一方で、湯水のように金を使う戦争は、少し減るかもしれない。

オバマ政権はパレスチナ政策をチェンジできるか
2009.1.24 JANJAN

各紙で発表されているように、ジョージ・ミッチェル前民主党上院議員が中東和平特使になった。
ディズニー社の会長にして、アイランドの和平交渉を仕切った男。
イスラエル寄りの立場であることは間違いないが、少なくとも、戦闘行為はなくそうという意志は感じられる。

米国の中東特使にジョージ・ミッチェルとの報道。→22日に任命。
tnfuk [today's news from uk+] 2009.1.22

この記事を読むと、アイルランド人の父とレバノン人の母をもつジョージ・ミッチェルの雰囲気が少し分かる。
このブログの翌日分に、ミッチェルの演説訳文もあり。

アメリカの金を使ってやる戦争は減らして、軍事力とドル暴落を切り札にした自爆テロで他国から金を出させる。
その路線で、アメリカ国民を総動員する。
これが、オバマ就任の「意味」なのだと思う。


それともう一つ。

オバマ新政権のエネルギー・環境政策
2009/01/22  Klug

こうした布陣で取り組む新政権のエネルギー・環境政策では、3つの重要課題が注目される。具体的には、ポスト京都議定書に向けた地球温暖化問題への取り組み、再生可能エネルギーの利用促進にともなう環境ビジネスへの支援拡大、排出権取引制度の創設である。

めっきり少なくなっていた温暖化詐欺を、EUにかわってオバマが胴元になろうとしている。

ブッシュ時代の「テロとの戦い」にかわって、「ドル防衛」が錦の御旗になってうち振られ、「オンダンカ」の虚構がまことしやかにまかり通る。

黒人大統領の誕生という歴史的な「意義」とともに、こうした時代の幕開けとしての「意味」を押さえておきたい。






2009-01-21(Wed)

西松建設の裏金は現代のロッキード事件になるか

一説では30億の規模になるかという西松建設の裏金事件は、不思議と政治家の逮捕劇など、劇的な動きを見せていない。しかし、衆議院の解散日程にあわせて、大物小物ふくめての逮捕劇は避けられまい。

それにしても、どうも不可解な事件だ。

まず、この事件が発覚したのが、実行犯による「内部告発」だという不自然さ。

元副部長が内部告発 藤巻容疑者が指示? 

毎日新聞 2009年1月14日

また、なぜ今なのか、という疑問。
西松直営の政治団体なぞ、ほとんどバレバレであり、たぶん他のゼネコンや大手企業でも似たようなことはあるはずだ。
そこからの献金は、とりあえず表献金であり、白日のものだ。
だから、献金じたいを問題とするのならば、何年も寝かしておいて今頃出してきたということになる。

そして、西松から献金された議員の顔ぶれ

標的が小沢一郎なのは誰の目にも明らかだが、自民党の議員のほうが圧倒的に数は多い。
そして、そのほとんどに共通する傾向がある。

反(非)小泉、道路族、親中派。
ざっと見渡すと、

二階俊博/838万円 道路族 北京オリンピックを支援する議員の会
藤野公孝/400万円 利権 非ネオリベ
尾身幸次/400万円 橋本派
藤井孝男/400万円 反小泉
森喜朗 /300万円 小泉と亀裂 キングメーカー気取り
山口俊一/200万円 郵政反対
加納時男/200万円 東電副社長 北京オリンピックを支援する議員の会
中島真人/200万円 故人
川崎二郎/140万円 加藤の乱 道路族
林幹雄 /100万円 道路族 北京オリンピックを支援する議員の会
山本公一/100万円 加藤の乱
古賀誠 /16万円 北京オリンピックを支援する議員の会副会長 道路族
渡辺具能/14万円 北京オリンピックを支援する議員の会 郵政棄権 道路族

引退したはずの小泉純一郎が、一院制がどうのこうのと言って、またぞろ表舞台にしゃしゃり出てきたことも、時期的に符合する。
小泉=アメリカである。ポチというよりは奴隷といってもいい。

バラク・オバマが大統領になったからと言って、日本に情けをかけてくれるわけではない。未曾有の経済危機を何とかしなくてはならないオバマは、ブッシュ以上に日本からの収奪に励むにちがいない。
そんなアメリカにとって、小沢民主党が政権を取るのは問題外であるばかりでなく、国内に利権をもち、アメリカの言うことを素直に聞かないような自民党議員もさっさと切り捨ててしまいたいにちがいない。

まさに、アメリカの石油資本に逆らった田中角栄が逮捕されたロッキード事件と、同じことがおきようとしている。
発覚のきっかけは、裏金を横領した元部長・高原和彦の内部告発ということだが、西松建設がこの高原を追い詰めるわけがない。そんなことをしたら、こうしてバラされることは目に見えている。

考えられるのは、横領をかぎつけた「権力」から脅されてゲロッたということではないのか。
西松建設と言えば、かつては談合のまとめ役、いわゆる業務屋さんとして名を馳せていた。
だから、ちょっとマークされれば、不正をかぎつけることは困難なことではなかったのかもしれない。
そして、ゼネコンが献金する相手と言えば、道路族。国内利権派だ。

もうひとつ、麻生が消費税を上げると公言していることも、関連して気になる。
普通、選挙の年に「消費税あげます」と大声で叫ぶ政治家はいない。
また、麻生がそれほど隠しごとのできない馬鹿正直な男だとも思えない。

となれば、それでも何らかの結果が出る秘密のレールが敷かれているとかんがえられないか。

どうも、西松建設事件は、2009年の日本の政治の爆弾になるような気がする。

2009-01-14(Wed)

竹中工務店の「大変な」マンション

その筋ではすで相当有名な話だが、大阪・千里中央に建設中の超高層マンションが大変なことになっている。

柱が折れた。

施工ミスで柱損傷 50階建てマンション 
2008年11月27日 朝日

ザ・千里タワー 物件概要
(公式ホームページ ただし事件は黙殺) 

11月の話題をなんで今頃書くのかというと、ちょうど今日現物を見たということと、買った人の話を伝え聞いたから。

公式発表、といっても報道管制があるらしく、上記の朝日新聞以外は見あたらないうえに、公式ホームページでも黙殺しているけれども、とにかく、しぶしぶ認めているのは、18階の柱の継ぎ目が折れた(座屈)ということ。

つれづれフォト日記さん から写真をお借りすると、   
正面の真ん中より下に貼ってある絆創膏のようなところが、その箇所。

senritower.jpg


その後、12月6日には「クレーンが風であおられて」38階のガラスが割れた。

千里タワー 今度はガラスが割れた?
(●湾岸・首都圏タワーマンション・高層ビル● 08.12.10)

外からクレーンがぶつかったのに、100mほど離れたファミリーマートまでガラスが飛んだという。
この辺は私も場所を知っているので、非常に不自然な感じがする。

senritower-tizu.jpg

120mの高さから落ちたガラスが、100mの距離まで飛んでいる。
なにかしら、外向きの力がかかって割れたのではないか。


そして、今日聞いた話は、間に1人挟んだ話なので定かではないが、窓ガラスが一列ざーっと割れた、というのである。
柱の座屈の話と、38階のガラスの話がない交ぜになっている可能性もあるが、柱が折れてから2ヶ月もたつのに、ショウルームを閉鎖したままなのは、やはり何かあるのではないか、とも思える。



技術は、人の能力を超えて、どんどん高度化する。
それは、技術開発という名の「経済開発」だ。

本当に技術の観点から考えるのであれば、人間が作り、管理するという限界を踏まえなくてはならない。
失敗しないためのチェックと、したときのフォローが、あらかじめ技術の中に織り込まれているべきだ。

しかし、「売る」ための技術は、技術に人間が合わせなくてはならない。
だから、ほとんど必然的に間違いが起きる。

今回のケースは、大事になったから「よかった」のかもしれない。
はっきりとは表面化していないケースは、おそらく星の数ほどある。

鉄筋コンクリートの高層マンションというと、なんだかハイテクのすごいものみたいに考える人も多いだろうけれども、結局は信じられないほど手作りだ。

今回のはちょっと特殊な工法だけれども、15階くらいまでの普通のマンションは、木造住宅よりもはるかに手作りだ。
作るものは高度な計算を駆使して設計されていたりするが、そんなことは現場で手作りしている職人は知るよしもない。

だから、少なくとも住宅や建築に関わることで、あまり「すごい」ものは信用しないことだ。
作るのは、どんな建築でも、普通の職人さんだ。
「すごい」職人ばかりを集めているわけではない。

だから、普通の職人の技能でつくれるような技術。
そのことで、職人の機能も受け継がれていくような技術。
そんなものが望ましい。

木造住宅というのは、その可能性を一番残しているのは確かだ。
木造といえども課題は多いけれども、技能と技術をコラボさせる可能性はある。


2009-01-10(Sat)

1・10緊急行動  速報

前の記事で告知を掲載した 「許すな! イスラエルのガザ侵攻  1・10緊急行動」 に行ってきた。

大阪市役所前の川沿いの公園で、場所はいいけど、ちょっと目立たないのが残念。
参加者は、真ん中に植え込みがあるので全体が見渡せないが、ぱっと見よりも多い。

090110-1.jpg

開始と同時に、ミゾレまじりの雨が降ってくる。
ちょっとヤバイくらい寒い。覚悟を決めて、立ちつくす。

最初に、ガザ現地からの電話での状況報告(録音)を聞く。
電気が24時間まったく通じないとのこと。
最後に言っていたのは、封鎖を解除させることだ。

岡真理さんの基調発言は、ところどころ言葉は難しいが、論理明快。
多くの人が一度に殺されることで、はじめて事態に気がついた私たち自身の鈍感さを指摘。
これは、ガザに限らず痛い指摘ではある。
最後は、シュプレヒコールは嫌いだといいつつ、叫ばずにいられないとシュプレヒコールで締め。

その他の主催団体が大急ぎで発言して、デモ行進。
アメリカ領事館前から、西梅田まで。

ギター弾きまくりの人や太鼓たたく人もいれば、ずっと仲間としゃべっている人もいる。
前回参加した教育基本法のときは夜だったので、昼間のデモはやや気恥ずかしい。
が、よく見れば寒すぎて、通行人は少なめ。

それでも、集会の最中に感じたよりも、やはり相当多い。主催者が予定したより、倍ほど集まったとか。

090110-2.jpg

車道側を、用意してもらった「殺すな」という紙をもって歩いていると、すれ違う車の中でガッツポーズをしてくれる人がいて嬉しかったりする。

さて、帰ってきてニュースをチェックするが、今のところなにも出ていない。
東京の様子は、朝日に

ガザ停戦求め、都内でパレード「子供たちを殺さないで」

札幌でも

ガザ侵攻に抗議、デモ行進

シカゴでも

反イスラエル 1万人がデモ シカゴ

マレーシアでは なんと

ガザ進攻、教育省が教職員・生徒に抗議デモ呼びかけ


さてさて、デモ行進がおわりに近づいたところで、スターバックスの前に通りかかった。
集会の中でも、イスラエルを支援する企業リストとして、

マクドナルド
スターバックス
コカコーラ

などが挙げられていた。
何人かの参加者が店の前でシュプレヒコール。
まあ、お客とバイトには何のことか分からないだろうが。

今は訳が分からないだろうけれども、訳が分かるように不買運動をすることは意味があるかもしれない。

パレスティナ情報センターによれば、

イスラエル支援企業リスト

その他、イスラエル製の商品についているバーコードは

barcode3.gif

と、頭に 729 がつくのだそうだ。

それにしても、インテルとマイクロソフトがそろいもそろってシオニストとは・・・
不買運動のこともさることながら、なんだか世界中の情報を握られているような感じがして、ものすごく気持ちが悪い。
こうやって書いているコンピュータもそうなのだから。

マクドの120円コーヒーと、スタバの安楽椅子コーヒーは結構利用していたが、今日を限りにやめよう。
コカコーラを拒否するのは、ちょっと注意すれば何の困難もない。
ネスカフェのネスレも同様。

ディズニーは、、、 子どもから引きはがすのはなかなか骨が折れる。ウォルトディズニーが
CIAのエージェントだったというのは有名な話だから、できるだけ排除してはいたけれど、日本の子ども文化へのディスニーの浸透度はとんでもないものがある。

大人のインテル+MS、子どものディズニー。これが、困った。

とにもかくにも、できることからやってみよう。

かく言ううちにも、虐殺は続いている

強制退避先を砲撃30人死亡 重大事件と国連非難
2009/01/10 共同通信

イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ市の住宅地で、作戦のため住民約110人を1つの民家に集め、その翌日にこの民家を砲撃して30人が死亡したことが分かった。発表した国連緊急援助調整官室(OCHA)は「最も重大な事件のひとつ」と非難した。

デモ行進のなかの一人になって、スタバやマクドを拒否するくらいしかできないけれど、それをすごく多くの人がやれば、確実に力になる。
この記事を読んでくれた人は、今からはじめませんか。

自分の街でデモがあれば参加する。
スタバやマクドやコカコーラを、拒否する。

まずは行動を。



2009-01-07(Wed)

許すな! イスラエルのガザ侵攻 1・10緊急行動 【大阪】

パレスチナの平和のための関西連絡会 より転載。


許すな! イスラエルのガザ侵攻  1・10緊急行動

パレスチナの民衆を殺すな!



イスラエルは、昨年末から続くガザ攻撃によって、すでに500人以上のガザ住民を殺害しています。今も、人々は、電気や水を止められ、食料確保もままならない状況のなか、イスラエル軍の攻撃にさらされ続けています。

私たちは、イスラエル軍による虐殺行為の中止、ガザ地区の封鎖解除、そして、パレスチナにおける公正な平和の実現を広く訴える緊急集会とデモを行います。

イスラエルの暴走を止めるためには、国際社会からの圧力、抗議の声を挙げていくことが不可欠です。より多くの方の結集を!!

なお、参加される方は、プラカードや横断幕など、街頭にアピールできるものをご持参いただければと思います。


日時 ● 2008年1月10日(土) 午後2時集合~午後2時45分デモ出発(3時半頃梅田解散)

会場 ● 中之島公園女神像前
(地下鉄淀屋橋駅1番出口から徒歩3分。大阪市役所南側)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=Air&nl=34/41/23.244&el=135/30/21.096&scl=25000&icon=home,,,,,&coco=34/41/23.244,135/30/21.096

発言 ●
岡真理さん(京都大学教員)
B・サーメドさん(ガザ住民、携帯電話を通じての参加)
参加団体・個人からのアピール・行動提起

デモのコース ●
http://chizuz.com/map/map42615.html

主催 ● 許すな!イスラエルのガザ侵攻1・10緊急行動実行委員会

【呼びかけ団体】
ATTAC関西
アムネスティ・インターナショナル日本
釜ヶ崎医療連絡会議
釜ヶ崎パトロールの会
関西共同行動
「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク
日本キリスト教団大阪教区社会委員会
パレスチナの平和のための関西連絡会
パレスチナの平和を考える会
リブ・イン・ピース☆9+25

【連絡先】

関西共同行動
tel: 06-6364-0123(中北法律事務所)
fax: 06-6364-5247
email: kyodo@cpost.plala.or.jp

パレスチナの平和を考える会
tel; 06-7777-4935(共同オフィスSORA)
fax: 06-7777-4925
email: palestine.forum@gmail.com



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

STOP! ISRELI INVASION ON GAZA - JAN 10 URGENT ACTION

* * * * * * DON'T KILL PALESTINIAN PEOPLE!! * * * * *

- DATE -

Saturday, January 10, 14:00-
(14:45-15:30 Demonstration)

- VENUE -

Nakanoshima Park, in front of Statue of Godless
(3 minites walk from 1st entrance of Nakanoshima station
at Midosuji-line, South side of Osaka City municipal hall)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=Air&nl=34/41/23.244&el=135/30/21.096&scl=25000&icon=home,,,,,&coco=34/41/23.244,135/30/21.096

- GEST SPEAKER -

OKA Mari (Kyoto University)
B.Samed(from Gaza, by mobile phone)
etc.

- Sponcer -

JAN 10 URGENT ACTION EXECUTIVE COMMITTEE

- Affiliating Organizations -

Amnesty International Japan
ATTAC Kansai
Kamagasaki Medical Liaison Conference
Kamagasaki Patrol
Kansai Joint Action
Kansai Network for Peace in Palestine
"No to War Support" Kansai Network
Live in Peace 9+25
Palestine Forum Japan
United Church of Christ in Japan, Osaka Social Committee

- CONTACTS -

KANSAI JOINT ACTION
tel: 06-6364-0123(Nakakita Law office)
fax: 06-6364-5247
email: kyodo@cpost.plala.or.jp

PALESTINE FORUM JAPAN
tel; 06-7777-4935(office "SORA")
fax: 06-7777-4925
email: palestine.forum@gmail.com
2009-01-07(Wed)

【ガザに光を! 即時停戦を求める ピースパレード&シンポジウム】

ノーム・チュウイホーさんからお知らせをいただいたので、本編に転載する。


【ガザに光を! 即時停戦を求める ピースパレード&シンポジウム】

■開催日:2009年1月10日(土)

■プレイベント
13:00 上映会『パレスチナ1948NAKBA』(計画中)

■ピースパレード
15:30 「芝公園23号地」集合(東京タワーのふもと)
16:00 出発、パレード開始
17:30 「六本木三河台公園」にてパレード終了

■シンポジウム
【時間】 18:30~20:30 
【会場】 聖アンデレ教会(港区芝公園3-6-18 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅から徒歩10分)
【内容】 ・トークリレー 
    池田 香代子さん(『世界がもし100人の村だったら』再話者)
    広河 隆一さん(ジャーナリスト) 
    パレスチナに関わるNGOのアピール 他
    現地の声(電話録音) 予定

■ 主催: 1・10 ガザに光を! ピースパレード実行委員会
■ 呼びかけ団体:特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク、社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)、日本山妙法寺、日本聖公会東京教区「エルサレム教区協働委員会」、日本パレスチナ医療協会、日本YWCA、特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン、パレスチナの子供の里親運動、ピースボート、平和をつくり出す宗教者ネット、『1コマ』サポーターズ


2009-01-06(Tue)

この虐殺がイスラエルの自衛だって??

ガザの惨状は、保守だの革新だのを超えて、多くの人の心に突き刺さっている。まさにそのとき、ブッシュはこう言い放った。

米大統領、イスラエルを擁護 「自衛の望み理解」
2009.1.6 日経

ブッシュ米大統領は5日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻について「自衛したいというイスラエルの望みを理解している」と述べ、イスラエルを強く擁護した。

大統領は「ハマスは罪のないイスラエルの人々を殺すために、ガザを利用した」などとハマスを重ねて非難。ガザの市民の人道状況への懸念を表明しながらも「停戦には条件が必要だ」と強調した。

国務省のマコーマック報道官は同日の記者会見で、停戦の条件とは「3つの要素」すべてを満たすことだと指摘。ハマスによるロケット弾攻撃の停止、ガザの通行再開、地下トンネル問題の解決を掲げた。ガザの地下トンネルはエジプトからハマスへの武器密輸ルートとされる。


この一言から、「自衛」という名の戦争とはどんなものかがよく分かる。

しかし、この戦争はどんな意味でもイスラエルの自衛戦争でない。
田中宇氏の言うとおりだとすれば生き延びるための戦争かもしれないが、それはパレスチナやハマスやガザからの自衛ではなく、アメリカに捨てられないための戦争であり、ガザはその犠牲、生け贄になっている。

そもそも、直接的な原因が何かと言えば、イスラエルなどによるガザの封鎖だ。
地理的にはイスラエルとエジプトだが、経済封鎖という意味ではアメリカはもちろん、日本も下手人だ。

誰も彼もが、ハマスをテロ組織と言うが、正々堂々と選挙で多数を取り、ハニーヤ首相が全く合法的に権力を握ったのだ。
それを、アメリカ、イスラエル、日本をはじめ、PLOやアラブの一部までもが認めないという、まったく民主主義のカケラもないことをした。

時間順に整理すると

2006年
1月    パレスチナ評議会選挙でハマスが圧勝
3月29日 ハニーヤ内閣
3月12日 ガザからイスラエルへの入国を封鎖
6月    イスラエルがガザへ武力侵攻
6月25日 市場への物資の搬入を封鎖
2007年 (封鎖継続)
6月12日 ハマスがガザを武力掌握
2008年
1月19日 ハマスとイスラエルが停戦
   23日  エジプト国境の封鎖を解除
   24日 イスラエルがヨルダン川西岸地区を襲撃してハマスら殺害
       ハマスがガザからロケット弾攻撃
   25日 イスラエルがガザの封鎖を再開
 6月   ハマスとイスラエルが停戦 (封鎖は継続)
 11月4日 イスラエルが武力侵攻と空爆
       ハマスはロケット弾による報復
       食料や燃料までも封鎖、国連の食料輸送も禁止
       ガザ地区へのジャーナリストの立ち入り禁止
11月13日 国連の食糧配給停止
       ガザ市民の生命と人権は危機的な状態へ

参考サイト
WIKIPEDIA ハマース
アムネスティインターナショナル日本
UNHCHRプレスリリース
東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト

どうだろう。
日本のマスコミが、いかに偏った報道をしているかよく分かるのではないだろうか。

現在の状況を現地から伝えている声

きっこのブログ アブデルワーヘド教授からの続報

国境なき医師団

この戦争は、どんなに強弁してもイスラエルの自衛戦争であり得ないが、逆に、二重の意味でガザの自衛戦争だ。

イスラエル軍の武力封鎖と「国際社会」の政治的経済的な封鎖によって、生命の危機に瀕したことへの自衛と、文字通り侵略への自衛だ。
餓死することなく、同時にイスラエルの奴隷にならずに生きようと思えば、戦うしかなかった。

ただ可哀想という目線だけでなく、命と尊厳のために絶望的な戦いに立ち向かっているんだということを理解したい。
そして、そうであるからこそ、人間をなぶり殺しにするイスラエルへの怒りは大きい。






2009-01-02(Fri)

世界中の子どもたちが笑う日は・・・

♪世界中のこどもたちが
  一度に笑ったら
  空も笑うだろう
  ラララ海も笑うだろう
      作詞 新沢としひこ
      作曲 中川ひろたか

しかし、2009年は残念ながら血塗られたニュースで始まってしまった。
パレスチナのガザでは、毎日何人もの子どもが殺されている。

ハマス有力幹部、イスラエル軍空爆で死亡
2009年01月02日 AFPBBNEWS

イスラエル-ハマス双方とも48時間停戦拒否
2009年01月01日 IBTIMES

2090102.jpg

イスラエルの暴挙は、世界中の人々の非難を集めながらも、まったくためらうことなく続けられている。
こともあろうに、年末年始をねらって行われた爆撃は、1月9日と20日に向けられているのだろう。

1月9日は、ファタハのアッバスが任期満了になる日。20日はもちろんオバマの就任式だ。
イスラエルにとって最悪のシナリオは、パレスチナの選挙が行われて正式にハマスが権力を握り、それをオバマが追認(または黙認)する、というものだろう。こうなれば、イスラエルは消滅とまではいかなくても、相当大幅な後退を強いられる。限定された地域に、軍事的に手足を縛られて閉じ込められるような形になっていく。長期的には消滅に近いかもしれない。

そんなことをさせてたまるか、というイスラエルの悪魔的なあがきが、今回の爆撃に他ならない。
イラクとアフガンの泥沼に加えて、経済危機という爆弾が破裂したアメリカは、これ以上の戦線を維持することはできない。だから、オバマはイラクから撤収し、イランとは話し合いをするといっている。
イスラエルは、そのアメリカンの足下を見て、無理矢理にでも戦争に引きずり込もうとしている。
そして、それが嫌ならイスラエルの支援を続けろと、強引に迫っているのである。

オバマは、実際のところ困り果てているのだろう。
この一大事に対して、なんのコメントも発していない。
黙認しつつも、ブッシュ政権のようにはっきりと支持もしていない。

フランスは、アラブ地域での発言権を強めようと盛んに動き回っているが、何の成果もなく終わっている。
日本の麻生くんに至っては、おざなりな電話でイスラエルにバカにされ、世界中の笑いものだ。
ただ、サルコジの仲裁の失敗で明らかになったのは、停戦のためには「イスラエルがガザの封鎖をやめればいい」ということだ。
ガザのパレスチナ人を兵糧攻めにするような、卑劣きわまりないことをやめれば、ハマスも停戦する、と言っている。
要するに、直接的な今回の爆撃の原因は、イスラエルによるガザの封鎖だということだ。

日本の海と空が封鎖されたと想像してみよう。
あっという間に食料は無くなる。輸入も輸出もできないのだから、ほとんどの工場はストップ。
その惨状を世界に知らせるジャーナリストの入国すらできない。
それでも、日本ならばまだしも田畑もあるし山も海もある。しかし、ガザという小さい地域が孤立して、どうやって人が生きていけというのか。ここまで持ちこたえているだけでも奇跡的だ。


いったい、どうしたら世界中の子どもたちが一度に笑う日が来るのか。
私には皆目わからない。
目の前の子どもの笑顔はかわいい。泣き顔ですらかわいい。
でも、それはとりあえずの平和があるからだ。
もし、日本が戦争になったとしても、大人は自業自得ともいえなくもない。
労働組合すらバカにして、たたかうことをやめてしまった報い。抵抗しなければ生きていけないということから、逃げてしまった報い。
しかし、子どもには何の責任もない。業は無い。

子どもは笑って生きる権利がある。というか、そういう生き物だ。
だから、本当は、世界中の子どもたちが一度に笑うことなんて、実に簡単なことなんだと思う。
なにもせず、見まもっていればいい。
かってに笑い、かってに泣き、ふとした拍子に世界中の子どもが同時に笑う瞬間がくるだろう。

海も空も共鳴し、山や河もざわざわと響き合う。
その瞬間がくることを、信じ続けたい。




2009-01-01(Thu)

あけましておめでとうございます

言祝ぎの言葉のみが飛び交い
街中を埋め尽くします
もはや身動きのできないほどに
濃密なその言葉たちは
いったい何に幸を告げるべきか
行き先をなくして漂い続けます

都市に充ち満ちた言霊たちは
あるとき森へ向かいはじめました
経る歳月のあいだ待ち焦がれてきた
木々たちのもとへと向かいはじめました

静寂の街には歌声がのこされ
邂逅を祝福する言霊はいま
風渡る葉音となって無尽の時を奏でます
そんな平和な歳の訪れを 希いつつ
あけましておめでとうございます

       2009年元旦 明月
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