2011-04-30(Sat)

孫崎享x岩上安身 ディープナイト@大阪 ちょっとレポート

今日は、カミさんをだまくらかして じゃなくて 説得して家族サービスを一日ずらし、ディープナイト@大阪に参加してきた。

L大阪の南ホールがほぼ満席。200人近い参加。
私の申し込みは、どん尻から3番目くらい。ギリギリセーフだった模様。
参加者は若い人が圧倒的に多い。

2時を少し過ぎたところで、会は始まった。
大体の内容はタイピングしたけれども、全部書くとIWJの営業妨害になるので、詳しくはDVDが発売されたら購入していただきたい。

ここでは、私がなるほど!と思ったところをピックアップしてお伝えする。

念のため。あくまでブラインドタッチでのタイピングなので、正確とは言い難く、文責は私自身にある。
また、なにも書いていない部分は、ほぼ孫崎氏の話。

(今日のテーマ 岩上氏から)
3.11でこれまでの諸課題が無くなった訳じゃない
例えばTPP かえって危険
日米関係、安全保障、核の問題
原発であぶり出された利権構造


確かに、すごく気になっていたけれども、原発が頭の8割くらいを占有していて、他のことを考えることができなくなっていた。
敵さんは、そういうナイーブな心性は持ち合わせていないだろう。
気をつけなくては

(原発・震災の話から)
何故危険か 想定外じゃない
06年衆議院予算委員会公聴会 石橋神戸大教授 
東電研究チーム 06年国際会議 5.7mの津波予想
 50年以内に想定超える確率約10%


公聴会と東電本体!
言い逃れしようがないはず。やはり福島の事故は、起きるべくして起きた。
分かっていて起こした。確信犯だ。

(原発コスト1)
危険を保険かけたら まったく採算合わない
企業は安いが 保険等は国民負担
もし保険かければとてつもない値段
被害はすべて国民負担

(原発コスト2)
大島健一教授 立命大 電源コスト
東電は理論値 これを実績値で計算
原発の電気 実際は3割しかつかえない あと捨てる
で、揚水発電 これを水力発電に組み込んで計算
揚水発電入れれば10円超える
さらに税金入ってる そして保険ない


コストが本当は高いというのは、実はずっと言われ続けてきたこと。
反原発運動の中では常識だった。
けれども、全く表に出てこなかった。
こうした情報が表に出てきたことが画期的だ。

(ドイツ)
原発やめると 保守が決定
背景には25万人デモ
メルケル 再生可能エネを2020に35%
ドイツエネルギー水利協会(企業集団) 2020年原発廃止
保守政党や企業が認識している

(スウェーデン)
免責無しを決定
企業も銀行も新規原発やるところ無し
これは原発廃止の現実的な方法
しかも過激ではなく当たり前

(アメリカ)
州レベルで継続不許可
菅政権の新経済成長戦略 原発輸出頼り 対アメリカ ベトナム
でも実行不可能になるだろう

スエーデンの話は、ホントにそうだ。
原発廃止は実に簡単。免責を無くせばいい。なるほど
だから、福島県いわき市出身の自民党議員・吉野正芳は、この期に及んで東電を完全に免責せよ、などと言うのだ。

(原発誕生の時代背景)
1955年原水禁運動 反米
鳩山一郎内閣 ソ連接近 重光外相 米軍の代わり自衛隊
これらをアメリカ潰す これと原子力推進 重なる
推進役 正力松太郎 CIAエージェント
戦前公安警察のドン 公職追放されていた スネに傷
アメリカベッタリなら利権 そうでないなら追放
典型が岸信介 鳩山一郎つぶす中心


この辺は、ちょうど有馬哲夫さんの「原発・正力・CIA」を読んでいるところなので、よく分かる。
ちなみに、この本は必読書かと。

(外交・防衛)
羽生名人の言葉 いかに可能性のないものを捨てるか
(対中国で)軍事的に日本が勝てる可能性は無い
ミサイルで滑走路と原発をやられたら終わり
あとは、平和的な手段 可能か考える


これは、目から鱗だった。
理念としての戦争反対ではなく、現実をリアルに見つめたときに、平和的手段しかない、と孫崎氏は言う。15年前は独自核武装を提言した人の言葉。
懇親会で言われていたのは、「アメリカは日本に核武装させて中国と撃ち合いをさせようとしている」ということ。だから核武装論は止めたと。

私自身の考えと全く同じではないが、それにしても、こういう反戦もあるんだということにビックリ。そして、なるほど。

(TPP)
(岩上氏)TPP話した日にとくダネ!でプロデューサーに番組クビにされた
TPPはメディアのタブー


TPPはたくさん話があった。
この逸話だけでも、TPPが如何に強引に進められようとしているか分かる。

(米国債)
大変な輸出超過なのになんで日本は豊かににならない?
超過したドルで米国債を買っているから
100出して還ってくるのは 米国債金利の3だけ
97はアメリカに


(震災後)
震災後 アメリカは米国債売るんじゃないかと思った
だからドルが暴落した
ところがその議論全くない


そうかそうか。日本で大震災が起きたのに、なんで円が上がるのか不思議だった。
そりゃそうだ、こんなことになれば貯金をおろすだろうと誰でも考える。
考えないのは、当事者である日本だけ ってことだ。

(ではどうするか 岩上氏)
ツイッターだけですむほど甘くない
デモ 電話 アナログなことも同時に
トークカフェ 集いと語らい もっとも古いメディア
ツイッター もっとも新しいメディア 挟み撃ちに

焦ることじゃない
資本も人材もないが かなりの程度に届いている
統合本部の会見締め出しに対して おそらく膨大な抗議
アナログな行動 パワーもつ

そうだ。デモに行こう。
気軽にデモ。
ちょっこらデモ。

それと、名前を出せる人は実名で行動しよう。
もちろん、リスクはないとはいえないので、それは判断して。
デジタルの爆発力と、アナログなリアリズム。
デジタルの軽さ、早さ、広さ
アナログの重さ、現実感、深さ

(日本人と政治 岩上氏 懇親会)
メキシコでも小沢事件とそっくりなことあった
メキシコは大規模デモ 日本はそれがない
日本人は中南米などと比べて政治的におこちゃま


これが最大の課題だろう。
小沢氏もくり返し言っていること。
僕らオッサン連中は、まず実践してみせること。
政治にかかわっても、大丈夫だぜ、何の問題もなく生きてるぜ
という姿を実験台になって見せてやらなくちゃならない。

40年間保育器の中に入れられてきたブランクを、
何とかしてとりもどさなくっちゃ。
その兆しはある。

懇親会では、私も少しだけ発言させてもらった。
岩上氏が、この反戦な家づくりをご存じだったのは嬉しかった。
他にも、結構読んでるよ と言う方がおられて、ご挨拶もさせてもらった。

deepnight.jpg

合計5時間近い会合だったが、まだまだ消化不良の感じもある。
もっとも古いメディアである集いと語らい。
これからも参加したいし、お手伝いできることがあればしたいと思う。


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2011-04-28(Thu)

【被曝】100mSv以下は安全のトンデモ学説と、それをさらに15倍にした文科省基準を暴いてみる

多くの人が言っているように、子どもの放射線許容量を年間20mSvに引き上げたことは、殺人にも匹敵する暴挙だ。

なんでこんな事が許されるのか。
この国は、一体どうなってしまったのか。

原子力を推進してきた自民党ですら、人為的に浴びる放射線について、大人の許容量を年に1mSvとしてきたのだ。
それを一気に20倍にするとは。しかも、放射線に対する感受性が強い子どもに。

20mSvを正当化する理論は、ただ一つ。
「100mSv以下では、癌になった症例はない」という、御用学者(バカ)の一つ覚えの台詞だ。

「閾(しきい)値はないけれども、実際には100mSv以下では症例はない」という台詞が、原発推進の立場のHPや文章には必ず書いてある。
もっとスゴイのは、極低線量ならば放射線は体に良い という頭のぶっ飛んだヤツもいる。

例えば、(財)放射線影響協会(放影協)

ここのホームページを見ると、「低線量の放射線は体に良いのに、なんで計画的避難なんてするの?」と思えてくる。モノスゴイことが書いてある。
ちなみにここは、国の委託研究を生業としている研究所である。

100mSv以下については、このように書いてある
「原爆を受けた人たちの調査などからも、人間では200ミリシーベルト以下というような低い線量では、がんによる死亡者が余計に発生したという明確な結果は出ていません。」
http://www.rea.or.jp/wakaruhon/mokuji.html

この手のぶっ飛んだのは、いくらでもいる。

(独)放射線医学総合研究所(放医研)

「およそ100ミリシーベルト未満では、放射線ががんを引き起こすという科学的な証拠はありません。」
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i13

そして、総本山とも言うべき(財)放射線影響研究所(放影研)

「統計学的には、約 150 ミリシーベルト以下では、がんの頻度における増加は確認されていません。」
http://www.rerf.or.jp/rerfrad.pdf

いずれも原子力ムラの重要な一画をなす組織。理事には元○○省やら元原子力安全委員やらが顔を並べている。

面白い(?)のは、御用3組織で、100mSv,200mSv,150mSvと数字が違うことだ。
元データは同じなのに、なんで?
この一点を見ても、~~以下は安全というのが「科学的な証拠」ではないことが透けて見える。

そして、放影協も放医研も放影研も、セリフの最後は「結果は出ていません」「根拠はありません」「確認されていません」だ。
「癌による死亡者は発生しません」「癌をひき起こしません」「癌は増加しません」とは言っていない。

つまり、「○(癌になる)の証拠がない」と言っているだけで、「×(癌にならない)の証拠がある」とは一言も言っていないのである。にもかかわらず、言葉のアヤで、まるで×(癌にならない)が明らかのように思わせているのだ。

なんというペテン師たちか。


■■
それにしても、「根拠がない」とか「結果がない」とか言うからには、なにかデータがあるのだろう。それが何かと探ってみると、全ての情報の源流は、(財)放射線影響研究所(放影研)に行き着く。

名前がややこしいが、ここは他とは一線を画す、由緒ある組織だ。
どんな由緒かというと、ゲンバクを落としたアメリカが、核兵器の「効果」を調べるために設立した原爆傷害調査委員会(ABCC)がその前身なのである。

被爆者を強制的に調査する一方、治療は一切しないという、人体実験の研究所として一躍勇名を馳せた。
この放影研に、爆心から2.5キロ以内で被爆したひと93,611人と、そうでないひと(対照者)26,517人のデータが、1950年から現在に至るまで、営々と蓄積されている。

現在でも被爆者の半数は存命で、当分この調査は続けられていく。
世界でも類例のない、放射線被曝による健康被害の調査なのである。

放影研は、ホームページで研究概要を公開しているので、それを少し見てみよう。

まずは、被爆者の白血病の発病リスク
hakketu.gif

次は、固形癌の発病リスク
kokei.gif

これらは、被曝していない人よりも、どれだけ発病しやすいか というグラフだ。
右肩上がりと言うことは、被曝しただけリスクが高くなっているということ。
どう見ても150以下は安全には見えない。

さらに、放影研のデータを元にした本がある

放射線および環境化学物質による発がん
─本当に微量でも危険なのか?─
編著:佐渡敏彦 他


この第4章に、放影研の2001年の報告からグラフが引用してある

teisenryou.jpg

このグラフを発表している放影研が、なにをどうしたら「150mSv以下はがんの頻度における増加は確認されていません。」と言えるのか。常人には理解しがたい。

むしろ、300mSv以下は、率にするとリスクは上昇している。

そしてこの本では、グラフを引用した後に決定的なことが書いてある。

「比較対照群として3km以内の被ばく線量0.005Sv未満群を用いている」

ゲンバクの爆心から3km以内にいて、たまたま被ばく量が少なかった人と、多かった人を比較している というのである。
0.005Sv=5mSv未満の被曝をした人と、もっと大量の被曝をした人を比較している と。

ここで言う被ばく量とは、ピカドンと爆発したときに放出された放射線の被ばく量。
死の灰や、残留放射能による長期にわたる被ばくは含んでいない。
もちろん、内部被ばくは考慮されていない。

爆心から3km以内にいたけれども、たまたまビルの中などにいてピカの直撃を受けなかった人が、その後死の灰や残留放射能によって被ばくしなかった訳がない。
にもかかわらず、そういう被ばくは全くカウントせずに、「被ばくしていない人」ということにして、「被ばくした人」と比較しているのである。

実際はある程度の被ばくをした人を「ゼロ」としているのだから、当然ながら、直撃で被ばくした人のリスクは、より低く評価される。

0と10の差は10だけど、5と10の差は5しかない。
ということ。

これは、決定的な問題だ。

被ばくした人と被ばくしていない人を比較するのではなく、直撃被ばくした人と残留放射能で被ばくした人比較していたなんて。
もし残留放射能で被ばくした人たちが、直撃被ばくした人と同じくらいたくさん癌になっていたら、直撃被ばくした人たちのリスクは非常に低く評価される。
しかも、残留放射能で被曝した人のリスクは、どんなに癌が発生しても永遠にゼロのままだ。


■■

さらに、研究開始当時はアメリカの機関だった放影研(当時はABCC)は、非常に不可解なことをやっている。

放影研の寿命調査 第1報(1958年)によると

「サンプルは爆心地からの近距離被爆者、受けた線量が無視できる遠距離被爆者および両市へ転入してきた非被爆者からなり、総数は 100,000名である。」
「非被爆者の死亡率は被爆者あるいは日本全国の平均と比較して異常に低いことが注目された。」
「今回の報告では放射線の影響を検討するにあたって、非被爆者は考慮せず異なった距離の被爆者間の比較をすることとした。」

と、ゲンバクの後に広島長崎へ転入してきた人を比較対照集団から除外した。

このあたりの、比較対照集団の選定については、非常に情報がわかりにくい。
後述の宮尾教授によると、爆心から20キロほど離れた呉市で比較対照の集団を作ろうとしたけれども放棄された という。

見る資料によって書いてあることがマチマチ。
どうやら、放影研は、この比較対照集団のことを隠そうとしているように見える。


さらに、寿命調査第8報(1977)以降は、残っていた対照集団との比較自体をやめてしまった。
比較対照せずに、統計処理だけで被曝ゼロの場合を想定して、数字を作ってしまったのだ。

こうして、都合が悪い結果が出ると、比較対照のほうを除外するということをやりつづけて作り上げたのが、世界最高の放射線影響の疫学調査である寿命調査なのである。

そもそも、核兵器の威力を調べるために始めた調査なのだから、さもありなんと言えばそれまでだが。


■■

それでもなお、放影研のグラフを見れば、100mSv以下が安全には見えない。
ある程度被曝した人をゼロにして比較してもなお、100mSv以下はリスクがあるように見える。


ここまで来ると、もう政治力としか言いようがない。

なにせ、放影研のレポートの中でも、繰り返し150mSv以下のリスクについて書かれている。

「被曝線量が0.15 Gy以下の対象者に解析を限定した場合にも、統計的に有意な線量反応が認められた」

「固形がんの過剰リスクは、0-150mSvの線量範囲においても線量に関して線形であるようだ」


などなど

にもかかわらず、震災用の特設ホームページでは、「統計学的には、約150ミリシーベルト以下では、がんの頻度における増加は確認されていません」というのだから、この組織の良心がどれほどのものか良く分かる。

ちなみに、「統計学的」「頻度」という言葉に逃げ道は用意されていて、一見増えているように見えても、複雑な計算と定義をした結果、統計学的に発生頻度は増えてませんと言って煙に巻くのだろう。


100mSv以下は安全 という神話は、こうやって作られたのである。

①原爆の被爆者を調査する際に、残留放射能で被曝した人を比較対照にする

②それでも都合の悪い結果が出たら、比較対照のほうを無効データにする

③ややこしい統計処理をして、実際にはある癌の増加を無いものにする

④そうやって、学者は「100mSv以下は危険という証拠はない」と言う

④さらに、マスコミはそれを「100mSv以下は安全」と姑息に言い換える



■■

もう一つ、この寿命調査でも、福島の学校の基準でも共通の 重大問題がある。

内部被曝を考慮していない。

名大の宮尾教授らによると、ゲンバクのピカで5mSv未満の被曝だった人でも、その後の残留放射能によって370mSvくらいの被曝をしていただろう という。

福島でも、降り積もった放射性物質を吸い込んだり飲み込んだり体に着いたりすることによる被曝は考慮されていない。

同じシーベルトであっても、レントゲン室には放射性物質は降っていない。純粋に「線」だけがある。
だから、部屋を出ればその後の被曝はゼロになる。

しかし、福島では「線」を出す元である放射性物質が絶えず降り積もっているのである。
体に入れてしまえば、その後もずっと被曝し続けることになる。

放影研の寿命調査も、兵器の威力を調査する目的だから、残留放射能なんてまったく留意されていない。
というより、内部被曝は意図的に無視抹殺された。
これは、原爆症の認定訴訟でも大きな争点になった。

そう、原爆症の認定訴訟は、寿命調査で「非被爆者」「被曝ゼロ」とされた人たちの闘いであった。

ピカの翌日以降に爆心地に入った人びとは、アメリカ→放影研からは「被曝していない人」とされたけれども、明らかに内部被曝を累積し、たくさんの人が発病した。

彼らの闘いにより、一連の判決では内部被曝を認め、ことごとく原告勝訴になったのは記憶に新しい。

そして、そのことはとりもなおさず、寿命調査による放射線リスクのデータが間違っていることを示している。


■■

寿命調査の間違いを、ハッキリと明示したのが、名大の宮尾克教授である。

宮尾教授らの研究は

1.放影研の広島原爆被爆者約12万人について、残留放射線は考慮されておらず、原爆の初期被爆しか考慮されていない。

  被ばく線量ゼロの点は、調査対象者についてのポアソン回帰分析(統計処理)によって求めており、対照集団(生活条件などが同じで、被曝が0の集団)を決めて比較していない。

2.(宮尾教授の)調査では対照集団として、広島県・岡山県の1945年当時0~34歳の集団110万人を取り、この人々の平均死亡率により寿命調査の対象者が死亡したとした場合の死亡数と、実際の死亡数の比(SMR)を求めた。

というもの。

つまり、まったく被曝ゼロの人と同じ平均死亡率だったら被爆者は何人死ぬことになるか という人数と、実際に死亡した被爆者の人数を比較した。

この結果は、論文は難しくて理解できないので、共同通信の記事を引用する


低放射線も高いがん死亡率 非被爆者と比較調査
2008/08/04 共同


 広島で被爆した人のうち、浴びた放射線が少量で健康に影響が少ないとされた人でも、被爆していない人よりがんで死亡する率が高いことが、名古屋大情報連携基盤センターの宮尾克教授(公衆衛生学)らの研究グループの4日までの疫学調査で分かった。

 研究結果は、9月15日発行の日本衛生学会の英文雑誌で発表する。

 同グループは、放射線影響研究所(放影研)が調査している広島での被爆者約5万8000人のデータを、1971年当時の広島、岡山両県の住民で原爆投下時に0-34歳だった非被爆者計約194万人と同じ年齢構成などになるよう補正した。

 その上で、被爆者を被ばく線量によって極低線量(0・005シーベルト未満)、低線量(0・005-0・1シーベルト未満)、高線量(0・1シーベルト以上)に区分。それぞれの各種がん死亡率を非被爆者のものと比較した結果、極低、低線量の被爆者は非被爆者よりも固形がん(白血病など造血器系を除くがん)で1・2-1・3倍高く、肝がんでは1・7-2・7倍、子宮がんは1・8-2倍高かった。


(引用以上)

元の論文は、宮尾先生がホームページで太っ腹にも完全公開しておられる

http://www.miyao.i.is.nagoya-u.ac.jp/wp/?p=50

宮尾先生は放射線の専門ではないが、座談会でこう述べている

Q:今回の研究は始めようとした動機はどこにあるのか。

A:(寿命調査は)正しい対照集団を取っていないのはおかしい。そこを正したいと思っている。


http://www.engy-sqr.com/member_discusion/document/gokuteihibaku090716.htm


■■

ところで、この座談会を主催しているのは「エネルギー問題に発言する会」という団体で、前出の(トンデモ)放影協の金子正人なんかが顔を並べているような原発推進団体。

なんでこういう人びとが宮尾先生を呼ぶのかというと、ゲンバクで極低線量の被曝の人でも、370mSvの内部被曝があっただろう ということが、原発推進派にはお気に入りなのである。

で、宮尾先生が不在の会合では、この論文を出汁に使って「370mSv以下は健康に影響ない」と言い出す始末。
まったく、トンデモ学者は、原子炉にでも閉じ込めない限り、手のつけようがない。

http://www.rsf.or.jp/download/eventreports/EventReport_10.pdf


何度も言うけれども、レントゲン検査や飛行機の中のように、放射「線」だけが飛んでくる場所ならば、ガイガーカウンターに示される数字x時間=外部被曝だけを考えればいい。

しかし、「元」が飛んできて吸い込んでしまう場所では、ガイガーカウンターの数字x時間x100位の被曝量を覚悟しなくてはならない。

文科省によれば、福島の学校では、屋外3.8μSv/時、屋内1.52μSv/時を許容限度にしたという。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305174.htm

(3.8+1.52)/2x8時間x100x300日≒640mSv

ざっと見積もっても、学校にいる1年間だけで、原発推進派のトンデモ学者が言う「安全で無く無い」という限度をすらはるかに超える。さらに、家も遠くない場所にあるのだから、帰宅後も被曝し続ける。
もし、許容限度近くが続く環境ならば、トンデモ学者ですら白血病や甲状腺癌の多発は避けられないと言うだろう。

内部被曝については、原発構内で働いていた女性が被曝限度超えたというニュースがあった。
防護服でガチガチに固めていても、外部被曝が3.95mSv:内部被曝が13.6mSv=1:3.5
つまり、実際の被曝量は外部被曝量の4.5倍だったと言うこと。

外部被曝が強く、内部被曝には万全を期した環境で4.5倍だから、外部被曝が原発構内よりはかなり弱く、内部被曝には対しては簡単なマスク程度で、飲み食いもする学校などの環境では、こんなもので済むわけがない。

悪名高きSPEEDI試算値でも、成人の外部被曝と、1歳児の内部被曝は100倍くらいの差がある。

gaibu.jpg
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/0312-0424_ex.pdf

naibu.jpg
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/0312-0424_in.pdf

学校で640ミリ。帰宅してからも含めれば、ゆうに1000ミリ=1シーベルトは被曝する。

これのどこが安全??

どこのトンデモ学者が安全と??

10000歩譲って、100mSv以下は安全だとしても、ガイガーカウンターに表示される外部被曝は、年間100m÷100=1mSv以下にしなければならない。

ということは、1m÷(364x24)≒0.0001m=0.1μ。自然放射線がマックス0.15μとしても、ガイガーカウンターの数字は、0.25μSv/時 が許容限度ということになる。

文科省が決めた3.8μは、トンデモ学者の15倍ということになる。

トンデモ学者が言う「100mSv以下は安全でなくはない」自体が、これまで縷々述べてきたようなペテンの集大成なのに、その数字のさらに15倍を基準にする文科省。

いくら文科省の本業が原子力とロケットで、子どもの教育は片手間に過ぎないとは言え、あまりにも非道すぎる。

いま、多くの人びとがこの基準緩和に抗議している。

絶対に許してはいけない。


(新)署名受付フォーム:子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求

呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、国際環境NGO FoE Japan
<一次締め切り:4月25日(月)23時>
<最終締切:4月30日(土)23時>

https://spreadsheets1.google.com/spreadsheet/viewform?hl=en&hl=en&formkey=dFViLWlJSXVRSEw0NjNRWE1DQVk3MUE6MQ#gid=0


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2011-04-22(Fri)

郊外楽園計画 畑が始動! いっしょにやりませんか

先週の土曜日、郊外楽園プロジェクトの2回目の会合を行った。

それに先だって、朝から大阪近郊を見て歩き。
車1台におっさんが5人すし詰めで、典型的な郊外地域の西宮名塩方面へ。

桜がきれいなI高原地区と、名塩の一番奥にあたるA地区をウロウロ。
A地区は普通の住宅地だが、I高原は、なるほど高原という名前を冠すだけある。
別荘地と住宅地の中間という感じ。実際は普通に住宅として生活している人が多そう。

あんまり綺麗な桜の一角があったので、車をおりて眺めていると、庭仕事をしていた隣の奥さんが「先週がいちばんきれいやったよ」と教えてくれる。

20110416a.jpg

次は、メンバーの一人の知人が貸してくれるという畑を見に。
名塩からほど近く、車で15分くらい。車を止めてから徒歩10分。
気持ちの良い道なので、時間を感じない。

20110416b.jpg

で、貸してくれるのはこの畑。120坪くらいある。

20110416c.jpg

道具置き場も貸してくれるうえに、水場も公園のトイレも近くにあり、条件は申し分ない。
それに、とにかく気分が良い場所。良い気がある とでも言うのだろうか。
なんだかワクワクしてきた。

しかし、先を急がねばならない。今日は恐ろしく盛りだくさんだから。
西宮の山の中から一気に千里中央へ。
秋山東一さんの設計するBe-h@usの見学。

20110416g.jpg
(あまり良い写真が無くて申し訳ない)

秋山さんから色々説明を聞いているうちに、あっという間に時間。
本当に今日はせわしない。
名残惜しみつつ走り出し、途中セルフのうどん屋で10分間だけランチタイム。

で、お次は豊能町の奥地、希望ヶ丘。
この写真は、唯一の「商店街」

20110416d.jpg

千里中央から車で小一時間かかる。途中の道も田園風景が過ぎさり山道を登ってきた先に、希望ヶ丘はある。
住宅はここに写っていない。バブル時にDハウスが開発した地域で、建っている家はそう古くない。
この山中の立地と妙に明るい家々のアンバランスが、目眩を誘発する。

学校の問題や買い物の問題で、近年人口流出が止まらない傾向にあるという。
そのわりに、商店街は別にして、住宅地域は寂れたような暗さはあまり感じない。
菜園にしている庭や空き地も多い。
不思議な場所だ。

で、希望ヶ丘は早々に退散し、山中の道を茨木方面に少しだけ移動。
ここで、某大企業の社長の家だったという「中古住宅」を見学。

20110416e.jpg

宅地が500坪、倉庫用地が17坪、畑と池が220坪、さらに山が1400坪。
売値はまだ ひ・み・つ だが、何億もするわけではない。

ただネックは、開発調整区域なので住宅ローンが組めない。
いつもニコニコ現金払いか、事業用資金ということになる。

20110416f.jpg

これが池。カッパが出そう。
メンバーの一人は、あんまり面白い物件なので「うわー」と言いながら敷地の中を走り回っている。

てなことを言いながら、またしても大慌てで山を下る。
一気に江坂まで戻り、車を置いて大阪市役所前に急行。

駐車場から駅まで走ったせいで、ゼイゼイ言いながら地下鉄に乗り込む。

ここから3時間は、前の記事をどうぞ

原発いらん!デモ の報告【大幅加筆 動画追加】


で、デモの終点ちかくの難波駅から江坂の事務所にとんぼ返りし、朝からの不思議な高揚感と、デモの感動が入り交じったまま、郊外楽園プロジェクトの会議に突入。

実を言えば、写真をプロジェクターで映しながら1日の振り返りをするだけで1時間以上経過。
疲労と高揚で、頭の回転がいつもと違うものだから、あっという間に予定時間が過ぎていった。

そんな中で、一つ確実に決めたことがある。

畑をやろう!

輪番で週に1回は様子を見に行くようにして、みんな忙しいけれど、なんとかやってみよう、と決定した。

手始めは、竹をつかってイノシシよけの柵を作ることと、種まき。
それができたら、石を積んでバーベキュー用のコンロを作ろう。

そこで、ここで読者の方々にも呼びかけたい。

一緒にやる人いませんか


郊外楽園プロジェクトの趣旨に賛同してくれることと、畑仕事をやってみたいこと。
条件はそれだけです。
あ、一応年会費5000円と。

5月8日(日)に最初の作業をします


連休最後の日に、メンバー総出で楽しくキックオフしたいと思っているので、興味ある人は連絡を。

info@mei-getsu.com (←小文字で) まで

遊びだけど遊びじゃない。
不人気な郊外ニュータウンを、ロシアのダーチャへと大転換を仕掛ける郊外楽園プロジェクト。
この畑の「気」をもらって、一層推進していきたい。

こんな時だから、他に逃げることのできない「生活者」であるが故に、このプロジェクトは絶対に必要とされるはず。
金持ちは、イザとなれば何処かに逃げていける。しかし、私たちはその場所にしがみついて生きていくしかない。

万が一、食品や電気がストップしても、何とか生き延びていく手段をもった家。
今回の災害のように、国内難民とも言うべき人々が生まれてしまったときには、受け入れることのできるような一定の生産力を持った住宅群。

もんじゅなどの若狭の原発が事故ったら、関西全域も危ないけれど、残念ながら日本列島はすべて原発から200㎞圏内に入ってしまう。
関西が危ないからと言って、予防的に逃げる場所はない。
とにかく、今の生活を守りながら、他方で「自前の生きる手段」を手に入れよう。
そこで、ギリギリまで頑張るしかない。

そんな展望を持ちながら、楽しく畑仕事をやりましょう。

郊外楽園プロジェクトは、このブログの読者の方を中心に、ほとんどが初めてであったばかりの人。
だから、遠慮無くどうぞ。


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2011-04-18(Mon)

原発いらん!デモ の報告【大幅加筆 動画追加】

土曜日はメチャクチャ忙しかった。

朝から郊外楽園プロジェクトで走り回り、時間ギリギリで淀屋橋の市役所前に駆けつけ、原発いらん!デモに参加。
約3キロを歩いて、難波駅から事務所にとんぼ返りして、郊外楽園プロジェクトの会議。会議終了後は江坂のtabaraで飲みながら話の続き。

12時頃に家に帰ったときは、立ち上がれなくほど疲労困憊だった。

それでも、気持ちはいたって元気だった。それは、無理にでも参加したデモのおかげだったのは言うまでもない。

プロジェクトの仲間と共に、江坂で車を乗り捨てて、地下鉄で淀屋橋駅へ。どのくらい集まってるかなあ と話ながら階段を上がる。橋の上から眺めると、いるいる。川縁の広場に入りきらずに、市役所前の遊歩道にあふれ出している。旗も色とりどり。組合の赤旗もあれば、例によって日の丸もある。

20110418-1.jpg

川縁はどちらかというと、集会なれしている人たちが多そう

20110418-2.jpg

でも、市役所の遊歩道は、始めてきましたっていう感じの人ばかり

20110418-3.jpg

写真にはうまくうつらなかったけども、中之島公会堂の前のほうまで人人人

20110418-4.jpg

子ども連れの多さが目立っていた。ベビーカーも。

20110418-5.jpg

nukeman?

20110418-6.jpg

16:10 予定通りデモ隊が動き始めた。が、遅々として進まない。警察が公園の出口で足止めして、グループ毎に分断しているからだ。

私たちは、最後尾をやめて、16:30くらいの位置に潜り込んだ。そこから人通りの多い道頓堀あたりを経て、難波交差点まで、3キロを歩いた。
その後の会議があったので、残り数百メートルを残して難波交差点で離脱。時刻は17:50。デモ時間にして約1時間20分だった。

デモ自体は、いたってノンビリとしたもので、おそらく主催者も想定外の人数になり、シュプレヒコールやらの準備も間に合わなかったのだろうと思う。
想定外は警察も同様で、ビックリするくらい規制無し。交差点にも景観がいない。一人のお巡りさんがあっちの交差点からこっちの交差点に走り回っている。たぶん、2~3百人だと読んでいたのだろう。

後から知ったところでは、主催者発表3500人ということだが、私の試算ではもっといたように思う。
というのは、知人が最後尾を歩いており、難波到着が19時過ぎだったというのである。

終点まではだいたい1時間半なので、最後尾の出発はおよそ17:30。
先頭の難波到着時刻は、およそ17:40。
つまり、出発の淀屋橋から終点の難波まで、デモ隊は完全につながっていたことになる。

で、淀屋橋から難波までは約3キロ。3000メートル。
もし、3500人だったら、ほとんど一列縦隊ということになる

実際はだいたい4列で歩いていたから、グループ毎に分断されていたことを差し引いても、5~6千人はいた計算になる。

ま、とにかく、おとなしいデモではあったけれども、気分の盛り上がるデモだった。
こういう、ちょっと行ってみようかな、というデモがちょくちょくあると、ホントに嬉しい。


マスコミは例によって、ほぼ無視の構え。
朝日と毎日の地方版新聞にちょこっと載ったらしいけど、まあこんなもんでしょ。

10万人くらい集まらないと、爆発的変化はおきないかも。
しかし、土曜日のデモは、化学変化が起き始めたという予感をハッキリ感じた。

様々な問題をはらみつつも、フツーの生活人が、ふざけんじゃねえ と声を上げることが大事。
私たちは、家畜でもモルモットでもない。


最後に、動画をいくつか

なんだかオシャレな子連れ集団

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こういう音楽ジャンルをなんていうのか知らないが、なんかよかった。
ラップと都々逸の融合 みたいな

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デモはこんな感じ。恐るに足らず。お次の機会はぜひ参加を。

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2011-04-15(Fri)

4.16は色々盛りだくさん<脱原発デモ>と<小沢一郎&フツーの市民座談会>

明日、4.16が 原発いらんデー なのは昨日書いたとおり。

■東京 http://civilopinions.main.jp/2011/04/15000416.html
 (一市民が斬る! より引用)

4.16「脱原発社会を作ろう!」デモ

冠スローガン
「脱原発社会を作ろう!」
「菅首相は危機対応に失敗した責任を取れ!」
この大きなスローガンの下に、明治公園から、渋谷へと練り歩きます。

日時      4月16日(土)
デモスタート  11:30
集合場所   明治公園
   東京都新宿区霞岳町
   JR「千駄ヶ谷」徒歩5分、地下鉄大江戸線「国立競技場」2分、
   地下鉄銀座線「外苑前」徒歩15分
実行委員長 二見伸明(元運輸大臣)

(引用以上)

■大阪 http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/home/4.16midosujidemo.pdf
 (ストップ・ザ・もんじゅ より引用)

集まろう! 全関西からノーモア福島の思いを胸に。
歩こう! 御堂筋を原発廃止を訴えて

とき  4月16日(土)
ところ 中之島公園(女神像エリア)
集会  3:30~4:10
デモ  4:10~5:30
御堂筋南下淀屋橋-本町-心斎橋-ナンバ


■さらに加えて、こういうのもある

小沢一郎元民主党代表vsフツーの市民 座談会

~「東日本大震災」と「福島原発大事故」、第三の建国に向け
           二つの国難にどのように立ち向かうか~

  配信日時:4月16日(土) 午後3時
  配信先:http://www.ustream.tv/channel/apfnews-live
  ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/
        主催:「ネットメディアと主権在民を考える会」
  制作・運営協力:株式会社APF通信社、株式会社サイゾー


Live Video streaming by Ustream

時間になると、上の画面から勝手に映像が流れるらしい。

■で、もういっちょ 私の呼びかけの「郊外楽園プロジェクト」も

 9:00 江坂集合 → 郊外と畑を見に行く
16:00 大阪の原発いらん!デモ(希望者)
18:30 江坂に戻り 会議
20:30 懇親会@怖いおばちゃんの店(ゴメン)

昼の部は、今からでは車の手配が無理。
デモ以降は、もし来られる方があれば、参加可能。
info@mei-getsu.com(小文字にして)に連絡を


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2011-04-14(Thu)

4.16 原発いらんデー

東京と大阪で(おそらく期せずして)同時行動が行われるので、かってに今週の土曜日 4月16日を「原発いらんデー」と名付けさせてもらった。

もうすでに当ブログの読者の方はご存じかもしれないが、念のため広報しておきたい。

■東京 http://civilopinions.main.jp/2011/04/15000416.html
 (一市民が斬る! より引用)

4.16「脱原発社会を作ろう!」デモ

冠スローガン
「脱原発社会を作ろう!」
「菅首相は危機対応に失敗した責任を取れ!」
この大きなスローガンの下に、明治公園から、渋谷へと練り歩きます。

日時      4月16日(土)
集合       11:30
デモスタート  12:00 → 11:30出発に変更
集合場所   明治公園
   東京都新宿区霞岳町
   JR「千駄ヶ谷」徒歩5分、地下鉄大江戸線「国立競技場」2分、
   地下鉄銀座線「外苑前」徒歩15分
実行委員長 二見伸明(元運輸大臣)

(引用以上)

さらに、デモ終着点にて、14:00から「野菜に一言いわせて、さよなら原発」集会・デモ だそうです

すごい、連続デモ


■大阪 http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/home/4.16midosujidemo.pdf
 (ストップ・ザ・もんじゅ より引用)

集まろう! 全関西からノーモア福島の思いを胸に。
歩こう! 御堂筋を原発廃止を訴えて

とき  4月16日(土)
ところ 中之島公園(女神像エリア)
集会  3:30~4:10
デモ  4:10~5:30
御堂筋南下淀屋橋-本町-心斎橋-ナンバ

(引用以上)
20110416.jpg
      (クリックで拡大)

ちなみに、大阪会場の(女神像)というのは、淀屋橋の大阪市役所まん前

じつは、私の主催する「郊外楽園プロジェクト」の会合を、4月16日に予定しており、後からデモがあることをしって困り果てていた。
ロハスな生き方を指向する「郊外楽園プロジェクト」が、反原発のデモに日程をぶつけるのはどうしても本意ではなく、私自身少しでも参加したいと思ったので、会合の参加者には無理をお願いして、時間をずらすようにした。

15:30に一度解散し、デモ終了後、18:30から会議を始めるというタイトなスケジュールになったが、なんとか「原発いらんデー」の片隅に身をおけることになった。

小沢一郎氏への理不尽な弾圧に対する抗議が発端になり、日本でも「デモ」というものが行われるようになった。一つ一つのデモの効果がどれほどのものか なんてことより、日常的にデモがある風景 というのが大切なんだと思う。

ここ2~30年の日本では、デモに行くなんて決死の覚悟が必要だった。
本当はそんなことないのだけれども、そのくらいの覚悟をしないと、デモに行くなんてできないような空気があった。

それが、昨年来の「反検察」デモで空気は一変した。
主におじさん、おばさんが主導して、やればできるじゃん こんなもんか という実感を多くの人に与えてくれた。

先週の高円寺のデモは、プロデュースした素人の乱のセンスに寄与するところもあるが、若い連中の参加が多かったようだ。
http://www.labornetjp.org/news/2011/0410shasin(レイバーネット 写真も)

20110410-1.jpg

しかも、同じ日にこれまで反原発を運動してきた団体主催の集会デモもあったというのだから驚きだ。
http://www.peace-forum.com/mnforce/special/20110410/01.htm(レイバーネット 写真も)

20110410-2.jpg

もと記事にも書いてあるけど、このポスターはいいなあ。
デザイン オープンにしてもらえないだろうか。
車のステッカーなんかにしたら良いと思う。


大阪と東京では、流れている緊張感が違うので、16日にどれだけ市役所前に集まるのかはわからない。
けれども、こうして気軽にデモに行って、アカンことはアカンと意思表示することを繰り返していきたい。


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2011-04-12(Tue)

【福島第一原発】考えられる近未来

原発が心配で心配でたまらない。

月並みな言い方しかできないが、本当に心配で心配で心配で
550キロ離れているとはいえ、この1ヶ月間頭の中にずっと渦巻いている。

心配という言い方は、少し違うのかもしれない。
自分なりのシミュレーションでは、相当悪い事態になるとしか思えないけれども、
その不安の持って行き場がない。

大阪の私ですらこうなのだからおそらく、福島第一原発に近ければ近いほど、こうしたイライラは強烈なものがあるはずだ。
御用学者が「安全、安心」という毎に、事態は深刻になっていく。
それでいて、感じている不安を声高に口にすれば、風評被害とかデマとか言われ、取り締まりされかねない勢いだ。

■■

岩上氏がインタビューする京大の小出先生の話と、CNICから情報発信している後藤氏の話を聞く限りでは、最悪の事態は充分に「想定」できる。
お二人とも、技術者として抑制された判断で淡々とお話しされるので、聞いているほうはめちゃめちゃ怖い。

最悪の事態が想定されるのは、1号機だと、小出先生は言う。
つまり、再臨界が起きているらしい と。
再臨界=爆発ではなく、再臨界→熱膨張→臨界停止→温度低下→再臨界→・・・ というサイクルが続いているのではないかと、予想をされていた。

この状態を、何とか冷やし続けて冷ますことができればいいが、万が一できないと、最悪の事態になるという。

最悪の事態とは、再臨界によって温度は上昇し、それが燃料棒の溶融を招き、2800度で解けた燃料が原子炉下部の水中に落ちるケースだ。
水中に余りに熱量の大きな塊が落ちれば、水は一気に蒸気になる。つまり、体積は1700倍に膨張し、原子炉は爆発する。
いわゆる、水蒸気爆発だ。

分厚い鉄でできた原子炉圧力容器が吹き飛べば、外側の格納容器はひとたまりもなく、まさにチェルノブイリと同様の大爆発となる。
運転中であるか停止中であるかの違いはあるが、ひとたび爆発した後は、原子炉の中に入っている物は基本的に同じだから、爆発の勢いで上空に上がり、風にのって飛ばされる物も基本的に同じということになる。

1号機の規模自体は、チェルノブイリが100万キロワットなのに対して、福島第一の1号機は46万キロワットだから、単純に考えれば原子炉の中の放射性物質は半分ということにはなる。このレベルで半分だからと言っても、何の慰めにもならないが。それどころか、問題は2~4号機も壊れているということだ。

つまり、1号機の原子炉本体が爆発すれば、2~4号機もとてもじゃないが近寄れない。作業ができない。
そうなれば、無理やり注水して冷やしている2~4号機も、時を経ずして破局を迎える。

それぞれがどのようなカタストロフィーを迎えるのか、その姿はわからないけれども、少なくとも冷やせなくなった原子炉では、燃料が溶けてメルトダウンをおこし、炉心にあるべき放射性物質が外界に大量に出てくることは間違いない。

注水停止 水位低下 温度上昇 メルトダウン 融け落ちて固まった燃料が再臨界 残っている水が蒸発 空だきで臨界継続 爆発
私が想像しうる2号機3号機の最悪シナリオだ。
2機合わせて156.8万キロワット。3号機には特に大量のプルトニウムが詰まっている。

5,6号機も、今のところ壊れていないというが、人が近寄れず放置された場合どうなるのか。
自動運転で延々と「安全」に停止し続けるとは考えられない。
余震でどこかが壊れることを「想定外」としても だ。

また、1~6号機のプールに4千本、別のプールに6千本、計1万本以上の使用済み核燃料がおいてある。
4号機をのぞく原子炉の中にある燃料棒が2800本だから、その4倍近いものがプールにある。
使用済みとはいえ、発電するには不足でも、人を殺すには充分すぎる放射能がある。

これらの気の遠くなるような大量な放射性物質が、ある物は爆発し、ある物は漏出し、ある物は揮発して、遠くも近くも陸も海も、汚染し尽くす。
始末が悪いことに、爆発する炉と、今と同じようにジワジワ出てくる炉があると、いつまでも現場に近づくことができない。

爆発的に放出された放射性物質は、風に乗って遠くまで飛び、200キロ以上離れた場所で高濃度の雨を降らすことはよく知られているとおり。
風向き次第では、東京くらいの距離が一番危なかったりする。
もちろん、ここ大阪もまったく安全圏ではない。

さらに、火山の噴火のように、成層圏まで飛ばされると、地球規模で拡散していく。


■■

こんな5機の原子炉と、7箇所の使用済み燃料プールが崩壊するという、チェルノブイリを数倍する人類史上最悪の事態が、非常にリアリティを持って目の前に迫り来るのだから、落ち着けと言うほうが無理な話だ。
落ち着いているのは、いまだにテレビに流れる御用学者の言うことを真に受けている人か、予期していただけに諦観しているごく少数の人くらいだ。

こうなってしまう可能性がどれだけあるのかは、もちろんわからない。
これは、小出先生も後藤氏も、あるいは東電も保安院も本当にわからないだろう。

それはわからないけれども、無いと言い切れない、どころか、その可能性をなくすための作業は困難を極めることは良く分かる。
現在でも、非常に高い放射線のなかで、少なくとも何ヶ月、もしかしたら何年間か、ずーと今のような注水やら冷却やら窒素注入やらベントやらをやり続け、なおかつ注水した水を、次々と容れ物を見付けてきて回収しなければならない。
メガフロートやタンカーを次々と犠牲にするのか、新たにプールを掘るのか。
いずれにしても、とんでもない高放射能の水を入れ替える作業の危険性は計り知れない。

こうした回収作業をしなければ、高濃度汚染水は、海へダダ漏れになり、太平洋では超大型の魚や見たこともないような生き物が大量に獲れるようになるだろう。
海へ流さずに回収作業をやめようと思えば、注水して漏れてきた水を、もう一度原子炉に戻すループを作らなくてはならない。
そのための工事を、いったい誰がやるのか。
数年後の死を覚悟すればできるのか。
あるいは、そこまで近づいたら即死するレベルなのか。

こうして考えると、一番「ラッキー」なシナリオでさえ、悲惨なものだということがわかる。
多数の労働者の命と引き替えに、冷却水のループを作り、数ヶ月から数年間の冷却を行い、その後にチェルノブイリのような石棺か何かで、原子炉全体を封じ込める。

その場合でも、今開いている原子炉の穴は埋めることはできない。
いくら命知らずの特攻隊が突っ込んでいっても、おそらくそこにたどり着く前に死んでしまうだろう。

また、原子炉の圧力によっては、何度かのベントをして、意図的に放射性物質を放出することもあり得る。
いずれにしても、今ぐらいのレベルの放射能の放出が、延々と続いていくということ。

多数の労働者の命と、少なくとも現状レベルでの放射性物質の数ヶ月から数年にわたる漏出。
これが、一番「ラッキー」なシナリオだ。

被害の規模において、これ以下になることは考えられない。
これから起きることは、この一番「ラッキー」な展開から、「1号機の原子炉爆発→全面崩壊」 までの間のいずれかになる。


■■

ここまで来てしまった以上、魔法か何かをつかわない限り、そうならざるを得ない。
どこになるかはわからないけれども、そうなる ということは腹をくくるしかない。
あるものを無い といっても、本当に無くなるわけではないのだから。

50キロ程度の距離の方は、地表面の放射性物質の濃度をしっかり確認して、少なくとも管理区域とされる数値を超えたら、ただちに健康に害はなくともやがてあると思った方が良い。なければラッキーだが、可能性あるから「管理区域」なんだから。

放射性物質濃度の限度は、文科省の「放射線を放出する同位元素の数量等を定める件」という告示に書いてある。
核種によって違うのだけれど、ヨウ素131ならば

空気中濃度 限度0.1mBq/cm3  管理区域0.01mBq/cm3以上

表面濃度(降積り) 限度 40Bq/cm2  管理区域 4Bq/cm2

表面濃度はよく報道されるけれども、空気中濃度はあまり見かけない。いつもシーベルトという被曝の単位で出てくる。
しかし、シーベルトは「その時」だけの数字で、体に入ってしまう内部被曝を評価できない。
比較的原発に近い地域の方は、シーベルトよりもベクレルで判断すべきだ。
(シーベルトからベクレルを概算で推定する方法はないかさがしているけれども、まだ見つからない。)

200キロ程度の距離の方々は、東電、保安院、首相官邸 などのホームページに出る公式データと、CNICが提供してくれる解説、岩上さんが流してくれる小出先生の見解、気象庁の風向きデータ、などを睨みながら、いよいよ原子炉爆発かと思ったら果敢に逃げた方が良い。

ある程度の距離があれば、瞬時に被曝すると言うことはないだろうから、慌てずに準備して、パニックにならずに粛々と逃げ出すことが、一番命に優しい選択だと思う。

私のように、500キロ以上離れている場合は、万が一爆発ということになれば、モニタリングポストを睨みながら、判断することになる。
大きな変動が無ければ、逃げてきた人たちの収容を考えなくてはならない。
ウチの事務所でも、雨風しのぐだけならば数人は受け入れられる。

こんなところに何週間も生活できるわけないけれども、とにかく、これまでの常識を一度はずして対応する必要が出るだろう。
なにせ、風向きによっては、日本の人口の半分が避難対象になり、政府も機能維持できるのかどうか怪しいものだ。
地方行政も、現場はそれなりに頑張ってくれるだろうが、肝心のトップはあてにならない。

橋下徹などは、最初はスタンドプレーで格好のいいことを言うだろう。
が、実情はそんな格好のいい話ではすまない。泥沼になり、収拾が付かなくなったら誰かに責任を押しつけることばかり考え、「敵」を作ってイジメに走るには目に見えている。

そんな近未来を覚悟しながら、今日、明日を生きて行かなくては。


■■

それにしても、腹が立つのは、こんな大惨事になる危険は、いくらでも予見されていたのに意図的に放置されていたということだ。

原発に反対する立場の人は、口をそろえて警告していたし、基本的に原発を作るための審議会でも異論はあったのである。それを、わかっていながらカネと権威で押さえつけて、ワザと危険を放置し、そして今日の事態を作り出した。

まさに、人災。いや、「災」ですらなく、意図的な犯罪、巨大テロ行為である。
ここまでバカなことをする意味は、利権だけでは説明しきれない。
どうしても腑に落ちない。

それ故に考えた仮設が、前の記事「原発推進の正体は『日本列島を核の墓場にする計画』だったのではないか」だ。もし読んでいない方は、ぜひ一読願いたい。


前の記事と今回の記事で、私なりに全体像が見えては来た。
こうして書いてハッキリさせることで、少しは思い気持ちがマシになるかと思ったけれども、全然そういう効能はなかった。
無かったけれども、少しは前向きに気持ちがなったような気はする。

大阪にいる私が落ち込んでいる場合じゃない。

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2011-04-01(Fri)

原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか

この震災と福島事故より以前から、原発について非常に割り切れないものを感じていた。

世の中に悪いものはたくさんあるが、そのなかでも「なんでここまでやるんだ」という理解を超えた馬鹿者さ加減が原発推進にはある。

まったく勝ち目のない戦争を始めた末期の大日本帝国と同じようなレベルだ。
つまり、他人を犠牲にして自分がオイシイ目を見る というのが「悪」の基本なのに、その基本をすら踏み越えてしまっているということ。
自ら抱え込むリスクが大きすぎるのである。

たしかに、原発は東京には作らない。
東京どころか、東京電力は自分の営業圏内には自社の原発を一つも作っていない。
(日本原電の日本最古・東海原発が一基あるが)

たしかに、最後にババを引いた清水社長以外は、自分の懐は痛まない。
清水社長だって、ちゃっかり巨額の退職金をもらって辞めるのかもしれない。

それにしても、ババを引いたときの損害の大きさ、その大きさが大きすぎて見当も付かないほどの巨大さを、リスクとして抱え込む原発勢力に、どうしてもただならぬものを感じてしまう。

道路から教育に至るまで、公共の看板のもとに大金が動くことには全て利権が絡んでいるのは、誰でもわかっていることだ。
どうせ悪いことして金儲けするんなら、他のことだってあるじゃないか。

「悪」も、利益追求というある意味の合理性が働いているウチは、まだましだ。
この合理性を踏み越えてしまうと、もう見境がない。
一度見境が無くなると、完全にモラルが崩壊し、外部の目から見ると訳の分からないことになる。
原発というのは、そういうレベルで進められてきた。

たとえば、この緊急時に作業員に放射線量計を持たせていないことが判明した。
250mSy以下にすると言うが、線量計を持たせていないのだから、どうやって管理しているのか。
多くの人が、このニュースを聞いて怒った。

しかし、私は驚かなかった。
普段の原発労働者の実情を話に聞いていたからだ。
東電は、いつも通りの感覚で労働者を使っていただけだ。
それどころか、緊急時だからいい加減でも許される と思っていたはずだ。

福島第一原発の状態は、ここまで来て情報を隠してもしょうがないだろ、というところまで来ている。
隠したってバラしたって、問われる罪の深さは変わらないからだ。
隠して逃げられるのならば隠すのもわかるが、今さら隠しても、自分たちにとってももう利益がないはずだ。

ところが、そういう合理性で判断するという脳みそが東電や原発勢力にはない。
もう本能で、情報を隠す。「原発」と言われたら、条件反射で「安全」と答えるように洗脳されている。それ以外の情報は、いかなる状況でも口にしてはいけない、と脳髄に刷り込まれているのである。


■■想定内だった原発事故

何より、この地震大国に原発を作ろうとしたこと。
これはすでにまともな神経では考えられない。

WorldSeismicity.jpg
(東大地震研究所)


原発大国のフランスとは全然条件が違うことは、一目瞭然
日本の中で見ても、西暦416年~1994年までの被害地震の分布と、原発の立地を見比べてみると、


higaijishin416-1994.gif
日本地震学会


jp_npp-location.jpg
日本原子力産業協会)クリックで拡大


地震学会の被害地震には、1995年以降のものは含まれていない。
1995年以降の主な地震と付近の原発を上げると

1995年 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災) M7.3
1997年 鹿児島県薩摩地方 M6.6とM6.4 川内原発
2000年 鳥取県西部地震 M7.3 島根原発
2001年 芸予地震 M6.7 伊方原発
2003年 十勝沖地震 M8.0
2004年 新潟県中越地震 M6.8 柏崎刈羽原発
2007年 能登半島地震 M6.9 志賀原発
2007年 新潟県中越沖地震 M6.8 柏崎刈羽原発
2008年 岩手・宮城内陸地震 M7.2
2011年 東北地方太平洋沖地震 M9.0 福島第1第2 他多数

と、まるで原発を狙って地震が起きているのではないかと思えるほどだ。
しかし、地震が原発を狙うわけはない。

答えは明白。地震が起きるところに原発を建てているのである。

いくら東工大の衣笠先生が「ここは地震は起きない」と言ったところで、実際には起きている。
こんな明白なことに目をつぶり続けているのは、まったく狂気の沙汰としか言いようがない。

洗脳されている御用学者や電力業界の人間には見えないのかもしれないが、客観的に見れば、日本の海岸線にびっしりと原発が建ち並ぶ光景は、ジェンガーの最後の一本を抜き取るくらいスリリングに見えるだろう。

日本に原発を導入したアメリカも、燃料を売りつけているフランスも、そのうちこうなる ということはわかっていたはずだ。むしろ、いままでギリギリでとどまってきたことに驚嘆していたかもしれない。

米仏からみれば、福島の事故は、来るべきものが来たという感覚だろう。
だから、事故後の対応も、東電や日本政府よりもはるかに迅速だった。
ただし、まさか日本政府に支援を断られるとは「想定外」だったろうが。


■■それでも日本に原発を

地震の巣である日本に、Tsunamiが国際語になるこの日本の海岸に、原発をつくるという狂気を繰り広げたのは、何故なのだろうか。

原発を導入したアメリカや、燃料を売るフランスはもちろん、少しは正常な感覚を残している者ならばだれでもが「そのうち事故る」とわかっていながら、なんでここまで来てしまったのだろうか。

原発利権の問題。日本の核武装に向けた準備。
主に、その二つがこれまで語られてきたことだ。

どちらも間違いではないと思う。
が、しかしどうしてもそんな合理的な意図だけで進んできたとは思えないのだ。

利権については、利益に対してリスクが大きすぎる と言う問題がある。
核武装の準備だけならば、こんなにたくさん建てる必要は無いし、わざわざ地震の多い場所を選んで建てることもないし、無理やり活断層を活断層じゃないと見なして建てる必要はサラサラ無い。

そこで、一つ手掛かりになるのが、福島第一原発の3号機で使われているMOX燃料だ。
要するに、プルトニウムとウランの混合燃料ということで、使用済み核燃料の再利用と言われている。

今のところ世界中のMOX燃料は、フランス、ベルギー、イギリスで作られているらしい。
そして、今、青森の六ヶ所村に作られようとしているのが、使用済み核燃料からMOX燃料をつくる工場だ。
もし完成したら、フランスに次ぐ大生産拠点になる。


MOX2008.jpg
わかるプルサーマルより)

作られたMOX燃料は、現在はほとんどフランスとドイツで使用されている。フランスが22基、ドイツが15基の原子炉でプルトニウム入りのMOX燃料を燃やしている。
日本はどうかというと、福島を含めて5基で使用中。2015年までに18基にするという。


MOX-japan.jpg

なるほど、サルコジがアレバのセールスマンになって日本までやってくるわけだ。

ただでさえ危なっかしくて見てられない日本の原発に、わざわざプルトニウム入りの燃料を持ってくるとは。
では、なんで危ない猛毒のプルトニウムを入れて燃やすのかというと、他にプルトニウムの捨て場がないからだ。

核廃棄物の処分は、核を使う国はどこも頭を悩ましている。
とういか、本当の解決策はない。
世界中で、高レベル放射性廃棄物を処分する場所は、フィンランドのオンカロだけ。一か所しかない。

フランスは、原発大国であるから、当然出てくる廃棄物も大量だ。
捨てる場所がほとんど無いのだから、必然的にMOX生産も増える。

では、最近になって急激に日本でMOXが進められている理由は何なのだろうか。

そこで登場するのが、核軍縮である。

kakudanntou.jpg

ソ連崩壊後から、急速に進んだ核軍縮で、現在兵器級のプルトニウムが250トンくらい在庫されているらしい。
兵器級のウランとプルトニウムをMOXに加工すると、100万kWの軽水炉50基を100年運転できると、(財)高度情報科学技術研究機構のサイトには書いてある。

そのくらい大量のプルトニウムを抱え込んだアメリカは、なんとか使いたいけれど、プルトニウムが危ないことは自分が一番よく知っている。で、上記のサイトによると2006年時点ではアメリカはプルトニウムの使用を禁止しているらしい。

自国では危険で使えないものを押しつけるとなれば、そう、これは日本をおいて他にない。
ちなみに、電気をたくさん使う国じゃないと意味が無いし、政情不安でプルトニウムなんて渡せない国でもダメ。
そう考えると、日本は理想的な核兵器を解体した後の、プルトニウムの消費国というわけ。

しかも、自分たちは危なくて使わない猛毒のプルトニウムを、フランスを経由して「安全」とひとこと言ってやれば、何の疑いもなく嬉々として原子炉に突っ込むのだから。

さらに、どう考えても成功する見込みのないプルトニウム燃料の高速炉(もんじゅ)をなんとか動かそうとして巨額の税金を投じてくれるし、とどのつまり、危険極まるMOXの製造工場まで作ってしまおうというのだから、プルトニウムを持て余しているアメリカにとっては、良い子ちゃん過ぎて笑いが止まらない。


■■原発事故は、はじめから『想定』されていた

ここまでは、実は目新しい話ではない。多くの人がこれまで指摘してきたし、実際にその通りなのだ思う。

ここからは、私の想像である。内容に責任は持てない。が、この恐ろしい想像が現実になるというリアリティが日増しに高まっていることに、胸が締め付けられる。

私が想像する恐ろしいシナリオとは以下の通りだ。

日本に原発を導入したアメリカは、いずれ事故を起こすだろうと予見していた。
地震で原子炉が損傷し、放射能の漏洩がある。
そうなったら50km圏内とか、状況に応じて放射線管理区域にして、住人を全て立ち退かせる。
もちろん、一般人は立ち入り禁止。

大量の日本人労働者を投入して、とりあえず高濃度の放射線を封じ込めたら、その地域は核の墓場として、捨て放題の場所にする。
事故った原子炉の近くに深い穴を掘らせ、世界中で処理に困った核廃棄物を捨てる。

もちろん、その処理に当たった労働者には、それなりの待遇を与えるが、10年絶って癌になっても「因果関係が証明できない」として見殺しにする。
ソ連の60万人のリクビダートルと同じように。

現在、自衛隊や消防隊に、やたらと賞賛の嵐が吹き荒れているのは、そのための前準備だ。
放射線量計も持たされずに突入させられる下請け労働者に比べれば、一応は線量管理している自衛隊や消防隊は「安全」なはずだ。電力会社や御用学者の基準では。
にもかかわらず、ヒーローとして報じられるのは、これから始まる日本のリクビダートル募集にむけての演出であろう。

ただし、アメリカにとってもチェルノブイリのような管理不能な大爆発は困る。あくまでも、汚染が一定範囲にとどまる必要がある。
ところが、「安全神話」に本気で洗脳されている日本のチームは、完全にパニクって対応能力がないから、最悪の場合は、炉心溶融から水蒸気爆発へという可能性もないではない。

そこで、アメリカやフランスは、熱心に援助の手をさしのべる。
彼らの落としどころは、50kmかそこらの汚染はOK。海への放射能垂れ流しも、ほぼOK。もちろん、作業する労働者の被曝もOK。ただし、東京まで大量に汚染されるような大爆発は防ぐ、ということだろう。

IAEAがこれから数日~数週間に出す助言や方針は、おそらくその方向に向いていくはずだ。

そして、1~2年を経過した頃、福島は核の墓場FUKUSHIMAにむけてIAEAの管理下でその姿を変えられていく。


■■ここまで大事故にならなかったのが『想定外』

以上のように考えると、活断層やプレート震源域の真上に原発を建てるという狂気の沙汰にも説明が付く。
最初から、事故させるつもりで作っていたのだ。

おそらく、もっと早い段階で「核の墓場」を確保する予定だっただろう。
まさか、40年も持ちこたえるとは「想定外」だったはずだ。

ある意味、日本の建築の技術は優れていたということかもしれない。
しかし、それもtsunamiの力には叶わなかった。
もちろん、ワザと流されるような場所に電源を設置しておいたのだけれど。

ドイツでは、この事故の影響で、原発は止まりそうな状況だ。
世界中で脱原発は進むだろう。
だからこそ、日本は「脱原発」には進まない。だまっていたら、絶対に進まない。

菅は「エネルギー計画を白紙」とかいっているが、絶対にすぐに撤回する。
自民党と大連立を組んで、すぐさま原発推進を再開する。
「福島は古かった」から事故になったと言いながら、新しい原発をジャンジャン作り始める。

そうしないと、アメリカ国内に大量に溜まってしまったプルトニウムを燃やす場所がないからだ。
ましてドイツが原発をやめてしまったら、日本の比重はますます大きくなる。

東京から250Km以上離れた日本の海岸線には原発が建ち並び、立ち入り禁止になったFUKUSHIMAは、フィンランドのオンカロに続く世界で2番目の核廃棄物処分場として、世界から核廃棄物を受け入れる。
そして、10数年後には再びどこかの原発が震災にあい、世界で3番目の核の墓場になる。

そんな未来が、無いと言い切れるだろうか。
むしろ、そのように考えると、全てのオカシナことに説明が付く。
原発を推進する立場の人でも、クビをかしげるような不可思議なことの数々が、そう考えると得心がいくのである。

そもそも地震のある場所に建てているというのは、先ほどから書いているとおり。
さらに、そこでの災害の想定を、なんでワザと低く見積もるのか。

原発に投じられてる資金の規模を考えたら、そんなところでケチる意味が無い。
合理的な利益がない。

にもかかわらず、地震の揺れに対しても、津波の高さに対しても、わざわざ低い見積で原発は建てられている。
今頃報道されているように、危ないという指摘があったにもかかわらず、それを敢えて無視して だ。
反原発の立場からの指摘ではなく、同じ建設推進の立場からの指摘でさえ、聞く耳をもたずにわざと弱い原発を作ったということは、「いずれ事故する」ということを狙っていたとしか考えられない。

もちろん、聞く耳持たずに強行した現場の設計者や学者は、洗脳されたり脅かされたりしてやったことで、そこまでの全体像は見ていなかったにちがいない。が、全体をその方向にもっていった一部の指導者は、あきらかに確信犯だ。

その意味では、今回の福島の事故は、「事故」ではない。40年前に仕込まれた時限爆弾が、今爆発したようなものだ。
意図的に引き起こされた「事象」であって、東電がさかんに「事象」という言葉を使う意味がここにあったのだと気がつく。


■■だから今こそ「反原発」

「こんなことがあったから黙っていても原発は止まるだろう」なんて考えているお人好しは、骨の髄までしゃぶり尽くされる。「安全神話」を受け入れてきた福島の人々はそういう運命を強制され、騙されたことに気がつき怒りに震えている。

日本中がこの覚醒と怒りを共有しなくてはならない。
何としても「反原発」「脱原発」を日本のコンセンサスにする必要がある。

また、福島の処遇について、細心の注意をして情報を見守る必要がある。
実際に必要な地域からの退避は不可欠だし、国が責任を持たなければならない。
農産物等も、洗えば大丈夫という安易な対応は、風評被害以上の実害をもたらすだろう。

その一方で、IAEA主導で原発周辺の退避対象地域を管理し出すような動きには、充分に警戒しなくてはならない。
それに続く、リクビダートルの募集と英雄化。核軍縮という美名とのリンク。
こうした事態が福島をめぐって起きてきたら、私の想像が、着々と現実化していると言うことだ。

「反原発」をあらゆる業界・業態で掲げること。これが、今回幸運にも被災しなかった私たちが、今やるべきこと。
「反原発」な家づくり
「反原発」なレストラン
「反原発」な運送業
などなど、個人零細中小の企業に出来ることから始めよう

「反」がいやなら「脱」でも「没」でもなんでもいい

原発なんていらねえ と看板に明記して暮らしていこう

【こちらも御一読を】
「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる(2011.5.21)

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