2011-10-29(Sat)

「食べ物から放射能100mSv」って安全???【追記あり】

食品安全委員会なるところが、食品からの放射能は生涯累計で100mSv以下にすべき と言い出したらしい。

食品からの被曝「生涯100ミリシーベルト」安全委答申
2011.10.27 朝日

こうした新聞記事を読むと、まるで生涯に100mSvまでは安全だと 食品安全委員会が言っているように見える。
たとえば、こんな書き方だ。

「生涯累積100ミリシーベルト」(原発事故由来ではない自然放射線などを除く)は、新たな正式基準をつくる根拠になる。」

■■100mSv以下は安全 なんてどこにも書いてない

しかし、当の安全委員会は、じつはそんなこと言っていない。ずる賢く逃げ回っているだけで、どこまでが安全とか、基準値がいくらなんて、全く言っていない。

食品に含まれる放射性物質の食品健康影響評価について


この委員長談話の中では、冒頭に
「年間何mSvまでは安全」と言った明確な線を引いたものにはなりませんでした
とある。

また、100mSvという数字についても
放射線による健康への影響が見いだされるのは、およそ100mSv以上
とか
100mSv未満の健康影響について言及することは困難
などと言っている。

つまり、100mSv以上は明らかに影響があるが、未満については わかりましぇ~ん ということだ。
安全だとか影響がないなどとは、決して言っていない。

■■外部被曝とは別枠で内部被曝100mSv なんてどこにも書いていない

内部被曝についても、新聞の見出しを見ていると、外部被曝とは別に、内部被曝だけの許容量が100mSvかのように見える

内部被曝「生涯100ミリシーベルト」が目安 食品安全委が答申

2011.10.27 日経

しかしこれも、委員長談話をよく見れば、外部被曝については わしゃしらん と言っているに過ぎない。他のところで別に検討してよ と言っているのであって、外部被曝もしたうえに、プラスして内部被曝が100mSvまでOKよ なんて全く言っていない。

■■内部被曝も外部被曝も影響は同じ なんてどこにも書いていない

さらに、上記の日経の記事には見過ごしがたいことが書いてある

「人体への影響は外部被曝も内部被曝も同じ」としたうえで(以下略)

この台詞は、委員長談話の中には見当たらない。
どちらも人体に影響があるという点では同じかもしれないが、影響の質は全くちがう。

後から書くように、①持続性という意味と、②アルファ線やガンマ線の影響という意味で、外部被曝と内部被曝はまったく別物だ。低線量の場合、内部被曝は外部よりもずっと怖い。
それを、まるで内部も外部も同じような影響かのような印象付けを新聞は行う。

委員長談話の最後には、またまた100mSvという数字について、「おおよその値だ」「閾値(いきち)ではない」と言い訳を並べている。
要するに、食品安全委員会が鳴り物入りで発表したことは、「生涯で100mSvとを超えると、健康に影響が出る可能性がある。」ということだけであり、それ以外の言葉は、すべて言い訳と責任逃れに終始している。
いやほんとうに、大げさではなくそうなのだ。

こうした、ほとんど何もいっていないに等しい食品安全委員会の発表を、マスメディアは意図的に拡大解釈、あるいはわざと誤解を与えるような書き方をして、まるで
「内部被曝は外部被曝と別枠で、生涯100mSvまで安全だ。その影響は外部被曝と同じだ。」
と思わせようとしている。

■■内部被曝は外部被曝よりも、桁違いに深刻

すでに見られた方も多いかもしれないが、琉球大学の矢ヶ崎克馬先生の小論を紹介したい。

内部被曝についての考察

先生は3.11以降も精力的に発表をされているが、内部被曝についての系統的な説明は、少し古いけれどもこちらがわかりやすいように思った。

詳細は読んでいただくとして、この中から、一目でわかる内部被曝というような図表を引用させてもらう。


ほとんど説明の必要もない。外部被曝の場合は、ガンマ線がまばらに体を突き抜けていく。その際に細胞を傷つける。アルファ線やガンマ線は、体まで届かないので、影響はほとんどない。

内部被曝は、ガンマ線もあるけれども、それ以上にアルファ線やベータ線の影響が大きい。なにせ体の細胞に密着しているので、いかに影響範囲の狭いアルファ線やガンマ線でも届いてしまうのだ。

でも、こんなに弱っちいアルファやベータなんて、大したことないだろうとおもったら大間違い。狭いということは、めっちゃ濃いということ。
変なたとえで恐縮だが、体中のあちこちを10カ所ほど蚊にかまれるのと、鼻の頭だけ10匹集中してかまれるのの違いというか。

同じシーベルトであれば、アルファ線であれば10億倍も細胞を傷つける密度が濃い。40μmで10億だから、10mmに影響するベータの場合は64倍ということになる。
キズ1カ所の酷さを考えると、アルファ線は外部被曝の場合の10億倍、ベータ線でも64倍ということ。

小論の中の図では、以下のように説明している。

だから、内部被曝は怖いのである。
とくに、アルファ線を出すウランやプルトニウムは、ガンになる確率が桁桁違いに高い。
ベータ線を出す、セシウムやストロンチウムも、ガンマ線で被爆する外部被曝と比べると、ずっとずっと危ないのである。

※アルファ線について誤解を呼ぶという指摘があったので追記。
プルトニウムやウランの粒子から出るアルファ線は、40ミクロンしか飛ばない。けれども、プルトやウランの粒子自体は、場合によっては地球を回るくらい飛ぶ。今回も、少なくとも45kmは飛んでいる。
その違いは、ご理解あれ

■■「100mSv」を根拠につくられる食品新基準とは

こんなに危険な内部被曝を、外部被曝と同じ影響だとして、食品安全委員会ですら言っていない「生涯100mSvまでは大丈夫」というデマを根拠にして、食品の基準値を決めようとしている。

これまで、年間5mSvまではOKという考え方で暫定基準値が決められてきた。
あの500Bq/kgというやつだ。

世界最高、金メダルもののありがたい暫定基準値を、厚労省はようやく見直すという。
その際の根拠が、冒頭から議論している食品安全委員会の「100mSv」なのである。

今度は、暫定ではないので、一度決められたら、今後の日本の食べ物はずーとこの基準までは放射能OKになる。
具体的には、生涯100mSvだから、年に1mSvという話らしい。
暫定基準の1/5だから、100Bq/kg、水と牛乳は40Bq/kg ということなのだろう。

では、実際に基準ぎりぎりの食事を続けたら、どのくらいの内部被曝になるのか、考えてみたい。
最初に、日本人がどのくらい食事をするのかというと、


(ひとり一日あたりの食事の内訳 農水省HPより

牛乳以外が1125g、牛乳が254g である。
さらに、水が約2000gほどあるはず。

従って、(100x1.125+40x2.254)x365=56485Bq/年 ということになる。

では、5万6千ベクレルあまりの放射性物質を食べたとして、それがどのくらいの内部被曝になるのか。
実際は、食べた物質は徐々に減りながら何年も被爆し続ける。と同時に、新たな食べ物(放射能)が入ってくる。だから、非常に複雑な計算になるのだけれども、通常は「預託実効線量」という考え方で、単純化することになっているようだ。




日本分析センター HPより

ようするに、その年に食べた分はその年に被爆すると見なすわけだ。

さらに、放射性物質とっても、いろいろある。
ただ、今のところ大きいのはセシウム134と137だろう。

134は半減期が2年なので今後は減っていくかもしれないが、137は当分減らない。
また、ストロンチウム90も横浜で派遣されているくらいだから、ホウボウに飛び散っているはずだが、今のところ絶対量は少なそうだ。
ただし、ストロンチウムは、この後にかくように、体から出ていってくれないという、ひじょーに困った性質がある。

とりあえず、現時点では食品中の放射性物質はセシウム134と137が半分ずつということにする。
ICRPが、食べてしまった放射性物質の量と内部被曝の量の換算式というのを作っていて、それによると、セシウム134の場合、1ベクレルに付き1.9x0.01μSv。セシウム137の場合、1ベクレルに付き1.3x0.01μSv。

だから、先ほど計算した56485Bqならば、
56485x(1.9+1.3)/2x0.01=904μSv≒0.9mSv
というわけで、めでたく1mSvにおさまるということに相成る。

■■同じ場所が ずーと被爆し続けるということ

ああよかった、1mSvでおさまるやんか と安心するのはまだはやい。
たしかに、全食品が基準ギリギリである可能性は低いし、ぎりぎりであっても年に1mSv以下になることはわかった。
しかし、仮にこれの数分の一の内部被曝であっても、これで安心だ、安全だ なんて誰も補償してくれない。

先にも書いたように、食品安全委員会だって、100mSv以下については、知りません 関知しません、と言っているのだ。
しつこいようだけれども、安全だ なんて一言半句も言っていない。
マスメディアが、そういう風に誤解させよう必死こいているだけだ。

先ほどの矢ヶ崎先生の論文を思い出していただきたい。
セシウムが出すベータ線は、半径1センチのボール状の範囲に全て吸収される。その範囲の細胞を、集中的に傷つける。
物質の半減期だけでなく、体内から排出されて減っていくぶんもあるので、セシウム134で約70日、セシウム137で約半年くらいと言われている。あくまでも、半減であって無くなるわけではない。

そのくらいの期間、同じ1センチ四方くらいの箇所が昼も夜も、ずーーーーと集中的に細胞を傷つけ続ける。
つまり、内部被曝は、何シーベルトという数字も重要だけれども、長い時間一カ所に放射性物質がとどまり続けるということが問題のように思える。

修復しても壊され、修復しても壊され、ということを何年も続けていたら、いつか修復し間違え=ガンが発生してもおかしくない。
その意味で、横浜で発見されたストロンチウム90は、半減期が29年。体内から半分が排出されるのに、じつに50年かかる。

何ベクレルとか何シーベルトとか言う数字以上に、ストロンチウムが体内に吸収されるということ自体が、大問題であるということがわかる。

よく知られているように、ストロンチウムはカルシウムに似ていて、骨に吸収される。だから、なかなか排出されないわけだ。
量が少ないからと安心せずに、ストロンチウムのあるなしは、厳しくチェックしなければならない。
同時に、予防策として、カルシウム不足にならないようにすることも大事。

■■プルト君のゆくえ

セシウムやストロンチウムは、ベータ線の話だった。

プルトニウムは、アルファ線を出す。
このプルトニウムが、45キロ離れた飯舘村で発見されている。

プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について

プルトは重くて飛ばない、などとたわけたことを言っていた御用学者のいい加減さが実証された。

アルファ線は、ベータ線よりも150万倍も濃い。集中的に細胞を傷つける。
生物学的半減期も、骨で50年、肝臓で20年と言われている。
とくに、ホコリになって呼吸で吸い込むのがよろしくないらしい。

こいつは、ベクレルとかシーベルトとかいう話ではなく、体内に入ったか入らないか、オールオアナッシングの構えが必要だ。

文科省も新聞も、過去の核実験やチェルノブイリでばらまかれたものと比べて、そんなに多くない、みたいな言い方で、大丈夫大丈夫を繰り返している。
しかし、矢ヶ崎先生の小論でも、地上核実験やチェルノブイリで飛ばされたプルトニウムによる影響が書かれている。

過去のプルトより多くないから大丈夫なのではなくて、過去のプルトも大丈夫じゃなくて、さらにフレッシュプルトが追加されたのだ。
プルトだけは、ほんの少しでもあってはいけないのだ。

■■もっと いかりを

「脱原発」福島の女性ら660人 経産省前で座り込み



子どもたちを守れるのは、大人しかいない。

チェルノブイリの悲惨な教訓から目をそらしている場合じゃない。

食べ物を、飲み水を、子どもを守りたい

原発は今すぐ止めるべし
それがいやな連中は、核廃棄物を全部引き受けてくれ


<追記> 3.11前の食事の放射能

3.11前には、普通の食事から1年間にどのくらい放射能を受けていたのか、日本分析センターが測定している。

日常食から受ける放射線量

これによると セシウム137は 0.00023mSv 

新基準は、3.11前の平均の じつに4300倍以上なのである




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2011-10-27(Thu)

フクシマを放射性廃棄物の処分場にしてはいけない!【改題】

この1ヶ月が妙に忙しく、異常な肩こりと胸苦しさに襲われて、たまらず医者に駆け込んだ。
心電図とレントゲンを撮って、ずいぶん時間を掛けて診察してもらったところ、どう見ても狭心症や心筋梗塞ではないと断言され、拍子抜けしつつホット一息。

大忙しのほうも少し一段落。
というわけで、やっと浮き世にもどって来た次第。

世の中は、あいかわらず悪政と放射能が蔓延している。
「自民党 自由を取ったら民主党」 てな軽口が現実になっているのが腹立たしい。
民主党の悪政を、田中やっしーは「おこちゃま」と言うけれども、私はちょっと違うと思っている。

自民党は、長年日本を支配してきた。
別の言い方をすると、国民に投票させる技を磨いてきた。
利益誘導だろうが、贈収賄だろうが、地縁血縁だろうが、とにかく選挙で投票してもらうことを常に意識して、その結果支配権を維持してきた。

つまり、自民党は、その内実はともかくとして、常に国民・有権者の目を意識してきた。

ところが、今の民主党の大臣や執行部には、その意識がない。
なにせ、政権交代の勢いで、勢い余って間違って当選してしまった連中が、党内クーデターで権力を握ったのだから、国民・有権者とのつながりという意識は皆無だ。

象徴的なのが、玄葉光一郎の政治資金収支報告書だ。
なんと驚いたことに、個人献金ゼロ。
党に段取りしてもらったカネだけで生きている。
こんなのが、外務大臣という、国家の要職を占有しているのが今の日本を象徴している。

しかも、自分たちで判断するということを、最初から放棄している。
アメリカと財界の言うことを聞いていれば、自分のクビは安泰だ、と思い込んでいる。
ただし、ご主人様どうしで意見が食い違うときは、オロオロと惑い騒ぐ。

たまに、被災者のことを本気で心配したりする大臣がいると、マスメディアやら検察やらがよってたかって攻撃し、秒殺する。
もともと根性なしだから、一度痛い目に遭うと、二度と逆らうまいと忠犬になりきってしまう。
前代未聞の報道犯罪で大臣の座を追われたにもかかわらず、それと戦うどころか、自らの信念をあっさりと投げ捨ててTPP推進役に精進する鉢呂吉雄のように。

そんな悪政が渦巻くなかでも、焦眉の課題は原発事故とTPPと辺野古の問題だろう。
とくに、非常に複雑な話になっているのが、原発事故に伴う放射性廃棄物の処分問題だ。

福島第一原発の大事故で、広島原爆168発分の放射能が飛び散った。
あの大爆発をおこしたチェルノブイリですら400発分と言われているから、その4割以上である。
しかも、拡散した範囲は非常に広範囲とは言え、チェルノブイリはさらに桁違いに広い。
つまり、ふくいちによって汚染された場所は、チェルノブイリよりも非常に高濃度であるということだ。

その降り積もった放射性物質を、除染=移動させるという。
瓦礫、土壌、焼却灰、気の遠くなるような量が核廃棄物として、「どこか」へ移動させられる。

その「どこか」とはどこか?

10月11日に環境省は、「どっか受け入れてくれるところはありませんか?」と全国の自治体に文書を発送した。
東京都だけが手を上げて、あとはこれまで受け入れ方針だった自治体も、こぞって撤回の方向だ。
青森の八戸市ほか4自治体も検討中とか。(ただし、八戸市以外の3自治体は非公表だ。おそらく、六ヶ所村、東通村、大間町ではなかろうかと、想像する。)

先日の「さよなら原発のつどい」でも、この問題を心配する声は多かった。
自分の住んでいる市に、問い合わせの電話をしよう というチラシを配っている方もいた。

たしかに、原爆何発分かわからないような核廃棄物を、全国にばらまくのはトンデモ無いはなしだ。
多くの方が言っているように、事故と発がんの関係をわからなくするための策略ではないかとも疑われる。

が、現在のところ東京都以外では受け入れはない。
おそらく、環境省も文書を発送する時点で、ほぼこの結果になるとわかっていたはずだ。
なにせ、大文字焼きの薪や、花火ですら中止になったくらいなのだから。

実は、この環境省の文書には、二つの狙いがあると思われる。

①放射性廃棄物「ではない」 廃棄物は、すでに全国に処分していることを隠す

②放射性廃棄物の処分場がどこにもない ということを明らかにする

①の放射性廃棄物「ではない」廃棄物 とは、8000Bq/kg以下の焼却灰などのこと。
数千ベクレル/kgは、立派に放射性廃棄物だと思うのだが、役所的には一般廃棄物あつかいだ。

http://www.env.go.jp/jishin/attach/memo20110628.pdf


8000を超えて10万Bqまでは、放射性廃棄物だけれども埋め立てOK、という「汚染がれき処理法」なるトンデモ法律もできてしまったようだが、8000未満の場合は、放射性廃棄物あつかいすらされない。

8000を超えたものは、秋田県大館市などで発覚して問題になったけれども、8000以下の「一般」廃棄物は、どこにどう埋め立てられているのか、誰もわからない。

放射性物質を全国にばらまく計画は、もうすでに進行しており、これからもノーチェックで進行していくだろう。
10月11日の環境省文書は、そうした裏で進行している自体をかくす効果があった。

さらに、②の問題は大きい。
要するに、福島の高濃度汚染地以外には、核処分場は作れないということを、国民的コンセンサスにするためものだったということ。

東京だけは、東京のために福島が犠牲になっているという構図を誤魔化すために、形ばかりの受け入れをする。それも、福島のがれきではなく岩手県宮古市のがれき。

それ以外の全国津津浦々が、一斉に「拒否!」と言うのだから、これはもう福島第一原発の敷地と、高濃度に汚染されたその周辺しか処分地がないことは論理的に明白、ということになる。
というか、全国民が言外にそう言っているに等しい。

しかも、それは原発反対の人が、率先してそう言っている。
山本太郎さんなども、20キロ圏内を国が買い取って処分場にすべきだと、はっきりと言っている。

しかし、私はこの際はっきり言いたい。
福島第一原発の周辺を核処分場にすることには、大反対だ。

なぜか

それが、それこそが敵の狙いだからだ。

中間貯蔵施設容認、「非常に重い話」=福島・大熊町の住民有志-細野環境相

記者の目:放射性廃棄物の最終処分場問題=袴田貴行

私は、震災直後から、20km圏内がオンカロ(最終処分場)にされることを危惧してきた。
むしろ、日本の原発というのは、いつか事故を起こして、その跡を最終処分場にする というストーリーの上に建設されてきたのではないかと推論した。

原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか

これを書いたのが4月1日。
(まだ読んでいない方は、ぜひ目を通していただきたい)
それ以降、事態は推測したとおりに進行し、今や公然と処分場にせよということが語られている。

なぜ、SPEEDIを秘匿して、20kmという機械的な距離で立ち入り禁止にしたのか。
なぜ、20km圏外は早々に避難解除にしてしまったのか。

それは、20km圏内は汚染度に関係なく接収するつもりだからだ。
20km圏外までは接収する必要がないからだ。

一度最終処分場が作られたら、日本中のみならず、アメリカの核廃棄物も押し寄せてくるのは間違いない。

「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる

これは、おそらくTPPとも連動しているだろう。
ヒトモノカネの移動に関して、一切の障壁を取り払うのだから、核廃棄物が移動してきてもおかしくはない。

なにせアメリカは、104基の原発と、大量の廃棄する核兵器をもてあましている。
同盟の深化とか何とか言って、日本に捨てに来るのは間違いなかろう。

とは言え、たしかに事故処理で積み上がる膨大な放射性廃棄物をどうするか、という問題はある。
なくなりはしない。

これは、原理原則で言うならば、電力消費量に比例して処分を受け入れるべきだ。
つまり、そのほとんどを東京で処分すべきだ。

なにバカなことをと思われるかもしれない。
東京にも、たくさんの子どもがいるじゃないか、とも。

もちろんそうだ。
私も肉親が東京に住んでいる。
東京の人たちが憎いのでもなければ、彼らに何か責任があるとも思わない。

が、それでもなお、東京に作るべきだと思う。
東京のど真ん中、東京都千代田区千代田1-1あたりに300mの穴を掘り、いや、なんだったら1000mでもいいから穴を掘り、「安全」に埋め立てるべきだ。

率先して受け入れてこそ、国民統合の象徴ってもんだろう。
ちなみに、跡地には経産省と環境省と東電を建てればいい。
そのほか、原子力関係機関は、その一等地に集積する。
まさに、原子力村。

そのことは、東京のみならず、日本人の価値観の大転換をもたらす。
それでも、経済繁栄が大事だと思うひとは、東京に住み続ければいい。
こんなところ危なくて住んでられるか、と賢明にも判断した人は、出て行けばいい。

それで東京が繁栄しなくなれば、それだけ電力消費は減る。
経済も落ち込むだろうが、生きていく道は別にあるはずだ。
(それは、また別の項で)

もちろん、関西も他地方も同じこと。
これまでの廃棄物は、これまで使った電力に応じて処分を引き受ける。
大阪城の地下に穴を掘るしかない。

そして、これから生じる核廃棄物は、脱原発宣言をしない自治体が引き受ける。
そうすりゃ、たぶん数日で原発は無くすことができる。

繰り返すけれども、福島を核の墓場にするのは、絶対に反対だ。

※投稿時の題では誤解を生むので、題を変えました


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2011-10-22(Sat)

完成見学会のお知らせ

今日は、家づくり のほうのお話し

大阪の北の方で工事中だった住宅が、いよいよ完成します。
なんと2軒並びです。

コーポラティブのように、見た目には敷地境界がありません。
敷地を小割にしないと、どれほど広々するかという実例を見ることができます。

先日現場に行ったら、足場が外れていました。
ところが、打合せをしているウチに、日が暮れてしまったので、こんな写真しかありません

20111022-1.jpg

ということで、外構工事もほぼ終わった頃に、完成見学会を行います

2011年11月20日(日) ①11時~12:30 ②13:30~15時 ③15:30~17時

バラバラに来ていただいても、2軒あるので対応できません。
3回に分けて説明を行いますので、いずれかのいずれかの開始時間におこし下さい。

場所は、大阪府豊能町。能勢電鉄の「ときわ台」駅から徒歩10分とちょっと
詳細は、ご連絡いただいた方にお伝えします。

施主様のプライバシーもあるので、必ず見学希望の方の、お名前、ご住所、お電話番号と希望時間を書いて、申し込んでください。
左サイドの「明月社へのご連絡」からでも結構です。

直接メールの場合は、info@mei-getsu.com (@を小文字に) へお願いします

なお、建築関係者の方も歓迎しますが、その旨も書き添えてください。

********************

この2軒の家の骨組みは、奈良県天川村の木でできています。

天川村は、先日の台風12号で大きな被害を受けました。
隣村の十津川や野迫川ほどではないにしても、土砂ダムができ犠牲者も出てしまいました。

ここ数年、私が設計する家は、ほとんど天川村の木で作ってきました。
施主さんと一緒に天川の山に行き、天川弁財天の神職さんに伐採祈願祭を執り行ってもらい、施主自ら何本か伐採を行います。
その天川辨財天社も水害に遭い、山の中は林道がズタズタになっており、当面は木材の搬出が困難になっています。

天川村を流れる天の川(てんのかわ)は、今回大被害を出した熊野川の上流です。
もし、天川村で土砂ダムができていなかったら、その下流にあるダムが決壊し、熊野川流域の被害は桁違いに大きくなっていたのでは、と考える人もいます。


********************

国は激甚災害認定をしました。
たしかに、それで復旧費用はあるていど賄うことができます。

しかし、現地では補助金を受け取るための、膨大な書類作成に追われ、また、とりあえずの復旧工事をしてしまうと、補助金が下りなくなるため、正規の調査・設計・見積・申請 といった長~い手順を踏むまで、ほったらかしにしておかなくてはならない、という矛盾した状況も出ているようです。

とにかく、一刻も早い復旧を願うばかりです。

では、あたらめて、11月20日(日) 大阪府豊能町で完成見学会です

ご希望の方は、左サイドのメールフォームから、お名前、ご住所、電話番号、希望時間 を書いて、お申し込みください

お待ちしています

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2011-10-17(Mon)

福島に安全な野菜を

昨日、「さよなら原発 関西のつどい」に行ってきた。

おそろしく長丁場の集会で、私は後半しか参加できなかった。

そのなかで、太郎さんと心さんのトークも面白かったけれども、一番印象に残ったのは、「福島の子どもたちを放射線から守る福島ネットワーク」(子ども福島)の陶山さんの発言だった。

20111017-1.jpg

時間がないので、昨日のツイートを再掲しておく。

************

印象に残ったのは、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの方の発言。
なんと福島では農協や県の意向で県外野菜が売られていないと。たまにあっても倍ほどする。

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク・陶山さんの発言。子どもたちの内部被曝を少しでも減らしたいと「やさいカフェ」を11/11にオー プンさせる。(この集会で流れた衝撃的なDVDを見て)焼け石に水かもしれない・・・(と声を詰まらせる) 

福島で避難できない子どもたちに、少しでも安全な野菜を送ることは急務のようだ。
やさいカフェのHP http://kodomofukushima.net/?page_id=101
有機野菜など送れる方は連絡を。
六甲菜園の野菜も、もし収穫できたら寄付しようか。たとえ焼け石に水でも

************

被曝野菜は東電買取があたりまえ。

それを、あろうことか、ただでさえ放射能を浴び続けている福島の人びとに、強制的に食べさせているなんて・・・

ひどすぎる、あまりにも酷すぎる

協力できる方は、ぜひ「やさいカフェ」に連絡を

http://kodomofukushima.net/?page_id=101

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2011-10-11(Tue)

岩手と宮城の建築制限は何が違うのか 【追加】一目で分かる漫画 by 壱花花

津波被害にあった場所がテレビに映る。いつまで経っても、なかなか復興の兆しは見えない。

と思っていたら、なんと岩手も宮城も、建築制限がかかっていて、工場を再建したいと思っても許可されないのだという。

岩手県は建築基準法39条を適用している。
長ったらしいが、条文は以下の通り。

(災害危険区域)
第三十九条   地方公共団体は、条例で、津波、高潮、出水等による危険の著しい区域を災害危険区域として指定することができる。
2   災害危険区域内における住居の用に供する建築物の建築の禁止その他建築物の建築に関する制限で災害防止上必要なものは、前項の条例で定める。


宮城県は同法84条を適用。こちらも条文はこれ。

(被災市街地における建築制限)
第八十四条   特定行政庁は、市街地に災害のあつた場合において都市計画又は土地区画整理法 による土地区画整理事業のため必要があると認めるときは、区域を指定し、災害が発生した日から一月以内の期間を限り、その区域内における建築物の建築を制限し、又は禁止することができる。
2   特定行政庁は、更に一月を超えない範囲内において前項の期間を延長することができる。

同じ建築制限でも、依っている法文が違う。
何が違うのかというと、端的に言って目的が違う。

ここは危険だから、何か対策をするまでは建てたらダメよ、というのが岩手方式(39条)

もう危険はないかもしれないけど、災害を期に街を作り替えるから、それまで何も建てちゃダメよ、というのが宮城方式(84条)

だから、岩手では住宅は禁止されるが、工場は各自の責任において許可されるし、危険区域以外はなにも制限されない。

一方、宮城では法を適用された市街地では、直接の津波を逃れた場所ですら一切何も建てられない。だから、工場再建したい経営者が再建できずに他県に移っているケースもあるらしい。
また、津波をかぶった土地でも、市街地以外は何も規制されない。

■■

要するに、逃げられないシチュエーションだけはないようにしよう、という最低限の計画を実行するための危険排除計画が岩手式。昼間操業中の大人は、避難可能だという判断だ。

それに対して、ごっそり街ごと作り替えるための、巨大開発事業のための制限が宮城式。
これを聞いて、神戸の方はピンとくるものがあるだろう。そう、東灘区森南地区の再開発事業。
なんと、阪神淡路大震災から1週間後に、再開発の都市計画素案を建設省に出したのだ。 これは、関西の建築や都市計画に関わる者の間では語りぐさになっている。

なんとかして、再開発したいと狙っていたところに震災がきた。
神戸市の役人(とデベロッパー)は、心の中で歓声をあげながら、かねてから作成済みだった計画書を建設省にもっていった、としか考えられないほどの恐るべきスピードである。なにせ、関西中の役所が救助の応援で空っぽになるくらいの状況下で、どうやったら、再開発事業の計画なんて立てられるのか。

本来ならば何年もかけて住民の合意をまとめていくべき計画を、泣きっ面に蜂とばかりに投げつけられた森南地区の人たちは、当然ながら怒った。その後、森南地区は混乱を続け、最終的に換地処分にこぎつけるまでに10年を要した。

その間、住民は住宅の再建もできず、先の見えないなかでもがき続けた。
これが、性急に84条を押しつけた「実績」だ。

宮城のやり方を見て、またこれの繰り返しだ。しかも、規模は何倍も大きい。と直感した。
神戸以上に被害が大きいだけに、強権的に84条を押しつければ、住民は諦めるだろうと、村井知事は考えているのだろう。

居住権を住民から奪う市街地の巨大開発と、漁業権を漁民から奪う漁業特区で、巨万の利権を築こうというのが、村井構想だ。そして、そのバックには、米国の戦略国際問題研究所(CSIS)と経団連が合体した「復興と未来のための日米パートナーシップ」(委員長:米ボーイングのジム・マクナーニー最高経営責任者)なんていう化け物がついている。

かの復興構想会議なんて言うのは、この化け物パートナーシップの仮面に過ぎない。
この化け物は、そうそうたるメンバーをそろえて4月に旗揚げし、その後は水面下に潜って情報が出てこなくなった。
だが、松本龍や鉢呂吉雄のような、少しばかり被災者よりの姿勢をとる担当大臣が秒殺される裏に、こうした力が働いていないと考える方が難しい。

■■

こうした村井知事の悪徳政策は、今や増税のための装置ともなっている。

84条で建築制限できるのは本来は2ヶ月。それを強引に11月まで延長しているのだが、それを過ぎると効力を失う。
で、それまでに、増税を決めて3次補正を成立させよ というキャンペーンが始まっている。

ちなみに、いくらなんでも被災地の知事がそこまであくどいこと考えないだろう、なんていうお人好しが、この期に及んでいるとは思えないが、念のために言っておく。
阪神淡路の惨禍を前にして、本気で歓声を上げた人間がどれほどいたのか。あのころ関西で仕事をしていた人ならば、知らないはずはない。とくに、建築不動産業界にいたならば。

私が見た一番凄まじい光景は、ある有名寺院のお坊さんが、これで墓地が売れると見て、「じゃんじゃん入ってもらいまんねん うひゃひゃひゃ」

あまり悪人に出会ったことのない幸せな人は、世の中には悪人もいるんだと言うことを知っておくべきだ。(すべてのお坊さんが悪いワケじゃありません。念のため。)

西の橋下徹。 東の石原慎太郎。 そして、北の村井嘉浩。

それぞれに、悪行の種類も目的も方法も違うけれども、いずれ劣らぬ悪人として、ここに日本三大悪知事に任命しておこう。

あえて生活を破綻させ、地元の中小業者を被災地から追い出そうとする村井の狙いは、着々と進んでしまっている。
私も、小学校の6年間を仙台ですごしたので、宮城には思い入れがある。何とかして、宮城の人たちによる宮城の復興がすすで欲しいと願ってやまない。

そのためには、微力かもしれないが、村井嘉浩という悪徳知事がやろうとしていることを、一人でも多くの人に知ってもらうことだ。

これを読まれた方は、ぜひ拡散をお願いしたい。

※壱花花さん(@18787cartoon)が、一目で分かるマンガを書いて下さったので引用します


http://18787.main.jp/index.html



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2011-10-06(Thu)

保育園と公務員宿舎

私の職住の位置する大阪府吹田市は、今年の4月以来、ファシスト大阪維新の会に牛耳られている。
こいつの子分を選挙で選んでしまったのだから、吹田市民の自業自得と言えばそれまでだが。

なにせ、吹田市は自民党がほぼこのファシストにすり寄っている。
前杉並区長とドロドロ不倫に落ち、東京にいられなくなって大阪に逃げてきたあげく、コイズミのパフォーマンスで間違って国会議員になっちゃった渡嘉敷という女性が吹田の自民党の支部長。

渡嘉敷は2年前の衆院選で現官房長官と争って完敗。比例復活もできずに浪人中なだけに、票の取れそうな、この男にはべったりすがりついている。
そんな事情もあって、吹田市は維新の会の市議はいないにもかかわらず、自・公・み・など維新の会になびく勢力が過半数を占めている。

大阪市は、維新が第一党とは言え、他が対立しているから過半数にはならない。その意味では、吹田市は大阪市以上にこの男の支配下に置かれているのである。

それゆえに、9月には吹田版事業仕分けが行われ、モノの見事に福祉関係だけを切り捨てた。
見出しを見ると、高齢者、生活困窮者、保育園、小学校、幼稚園、安全対策、学校給食、介護、障害者、ゴミ回収。
福祉や子どもに関係しない分野は、市民会館くらいだ。

ちなみにゴミ回収というのは、地域の子ども会が古新聞などを回収したモノに少額の報奨金をだしているのをやめようと言うせこい話。
その割に、回収業者は随意契約だったり、しかも年に4億円も補助金出していたり、しかもしかもその都市クリエイトという会社は、藤木という自民党市議のスポンサーだったりする。

それ以外にも、無駄な箱物とか、事業見直しするものはいくらでもあるのに、よりによって福祉と子どもだけを狙い撃ちにして切り捨てにかかるところが、いかにもあのファシスト一派らしい。

そんなわけで、吹田の保育園も民営化が始まることが、ほぼ間違いないということになった。
今後7年間で5つの公立保育園を民営化するのだという。職員(保育士)も90人削減。

民間園が悪いというのではないが、正直、自分の子を民間と公立のどちらに入れたいかと言えば、躊躇なく公立に入れたい。支払う保育料はどちらも同じだけれども、子どもにかける目と手の厚さは、あきらかに公立が勝る。
公立には公立の欠点はあるにしても、子どもの立場に立てば、どちらでも入所できるのであれば、公立が良い。

端的に言って、民間と公立の保育士では、平均の給料が1.5倍ちがう。
民間の保育士は 安いきつい責任重い で長くつとめる人は少ない。
若い人が多いと言えば聞こえは良いが、経験の少ない人ばかりになりがちだ。

それに、当然とは言え、民間の場合は経営なのであって、親は顧客、子どもは商品になる。
それが、保育園というところにふさわしいのかどうかは、考えるまでもない。

だから、本来は保育園なんかは、最低限は公立で確保して、その他プラスアルファがほしい人は民間を選択できるようにすればいい。
ところが、とりあえず保育園にかけるカネをけずって、数だけは増やしたいということで、保育園の民営化は全国で進められている。吹田はこれまで孤塁を守ってきたけれども、いよいよである。

今、働きながら小さい子どもを抱えている人たちは、否が応でも直面していく。
もし、吹田の方がこれを読んでいたならば、是非とも注目していただきたい。

■■

ところで、子どもや福祉は、いとも簡単に事業仕分けし、切り捨てるこの国で、どんなに仕分けされても、ゾンビのように生き残り、決して民営化されないモノがある。

その代表が、公務員宿舎だ。
朝霞の100億円宿舎は、野田のパフォーマンスで、少しだけ建築時期を遅らせて、5年後に建てられることになったが、豪華宿舎は全国にきら星のように存在する。

ドッチラケ~豪華宿舎こんなにある!インチキ実態、暴露しちゃう!

例えば、紀尾井町宿舎は、皇居に近い超一等地で、小高い丘の上の緑の木立に囲まれた7階建ての“億ション”。霞が関まで徒歩10分だが、緊急要員の官僚の家賃は無料だ。六本木宿舎、麹町宿舎などにも無料住人がいる。

  しかし、これらの住人すべてが本当に緊急用なのか。私(=若林)はかつて、厚労省の研究機関で働いていた。当時、厚労省から出向していた課長は、六本木宿 舎に緊急要員として無料で住んでいたが、緊急時どころか、特に忙しくなければ、普段から週1、2回しか出勤していなかった。危機管理住宅というのは、官舎 の家賃をただにするための言い訳にすぎないのではないか。


(引用以上)

あまりの一等地、あまりの安さに「ただ同然やんか」と怒りに震えていたら、なんと本当にロハの家まであるというのだから、いやはや なんとも。

公務員の宿舎なんて、いの一番に民営化しても支障のない部分だ。

この国の国民は、こんな仕打ちをされても、なお左のほほを差し出すほど温厚ではない。実は。
ちょっと恥ずかしがり屋なだけだ。
みんなで渡れば怖くない というのが、良くも悪しくも本音なのだ。
だから、ある閾値(いきち)を超えると、急速に怒りは沸騰する。

官僚も、政治家も、橋下のようなファシストも、ながらく羊の皮を被ったチワワのような日本人を見てきたから、完全に見くびっているが、そんなもんじゃないということを、これから思い知ることになる。

それが、良い結果になるのか、そうじゃないのかは私にはわからない。
ただ、鬱々と内向してきた思いが、解き放たれる時がくるのは、間違いない。


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2011-10-04(Tue)

こんな時代の家づくり

今日は終日、古民家の調査をしていた。
建築仲間に応援をたのみ、4人でほぼ丸一日かけて、屋根裏から床下まで調べ上げた。

棟札がなかったので建築時期はハッキリわからない。おそらく幕末くらいではなかろうかと思われる。
豪壮ではないが、シンプルで気持ちの良い家である。

古民家を見ていて、いつも感じるのが価値観の違い。人間のわがままだけで作られていない。
木の事情、場所の事情、その時代のいろんなことと折り合いをつけて作られている。集成材、樹脂、アルミ、ビニールなどを人間の都合に合わせてひねり出し、寸分のスキなく組み立てる現代の住宅とは、そのへんが全然違う。

でも、それでいて古民家は気持ちいい。冬の寒さや急な階段や、なんぼなんでも改善した方が良い部分はあるけれども、それを差し引いても、古民家はしっくりくる。なにか、いるべき場所にいる という実感がある。
わがまま放題の至れり尽くせりよりも、その時代その時代の制約と向き合って、シンプルに作られた空間のほうが、時代を超えて普遍的に人になじむというのは、とても面白い。

■■こんな時代だから

6年前に、「こんな時代の家づくりは生き抜くためのたたかいだ」というサブタイトルで「家を建てる。」という本を出版した。サイドメニューでしつこく宣伝しているやつだ。
あの当時の「こんな時代」とは、象徴的にはコイズミ改革といわれた苛烈な弱者切り捨てであり、9.11を口実にしたアフガンとイラクへの戦争の始まりだった。

たしかに、あのころから日本は急展開していた。なんやかんや言って、皆が食える社会から、相当数の国民が食っていけない社会へ。不平等ながらも富を再配分する社会から、少数のものが独占する社会へ。
対外的にも、アメリカに庇護される国から、アメリカに搾取される国へ。米軍の浮沈空母から、米軍の打ち出の小槌に。

その大転換、急激な貧困と将来不安は、「国民の生活が第一」を掲げた民主党による政権交代の底流になった。圧倒的な国民の声が、生活防衛、生活再建に向かった。
まるで革命的な変革が、議会制民主主義の枠の中で成し遂げられたかに見えた。

しかし、それは一瞬の夢であり、圧倒的な反革命のパワーの前に成立と同時に崩壊を始めた。最後の逆転のチャンスと思われた昨年秋の民主党代表選で、過半数の民主党議員は反革命の勢いに恐れをなし、最初から白旗を揚げた菅直人を首相に押し上げてしまった。この時点で、議会制民主主義という枠内で「国民の生活が第一」に立ち戻る機会は、失われた。

議会制民主主義に期待できなくなったそのころから、日本人がながらく封印してきた「デモ」という方法を思い出した。既得権益・官僚機構の暴力装置として小沢氏に襲いかかった検察にたいする怒りが、千人を超えるデモとなって、東京や大阪で街頭にあふれ出した。
選挙という間接的な表現を超えて、国民が直接表現を始めた。

その事態を決定的にしたのが、3.11の震災だ。震災への対応の酷さ、なかでも原発事故へのウソの上にウソを積み重ねる政府の態度は、「国民の生活が第一」どころか、被災者は邪魔者と言わんばかりのものだった。まさに、棄民ということばがピッタリとくる。
その一方で、東電を庇護し、原発の再稼働を急ぎ、辺野古の建設に執念をもやし、八ッ場ダムは再開をうかがい、増税で国民から収奪したあげくに、豪華な国家公務員宿舎に何百億ものカネを惜しげもなく注ぎ込む。

国民の圧倒的な期待を背負った民主党政権が、自民党よりも酷いありさまになり果ててしまったことに、ついに6万人の怒りが街へ登場した。
9.19のこの大集会は、いよいよ時代が次の段階に入ったことを示している。もう、おカミに期待し、頼っていては生きいていけない。そのことを自覚して動く時代が始まったのである。

もう誤魔化しようがないほどに利害が対立し、直接に対決するしかない時代。これを、内乱の時代という。
3.11を経て9.19をもって、日本は内乱の時代に入ってしまったということだ。それが良いことなのか良くないことなのか、早計に判断はできない。
だが、そういう妥協やゴマカシではどうにもならないし、おカミは調整していくれるどころか、おとなしい者から順番になけなしの権利もカネも奪っていく。それに我慢できない者が、一定の割合を超えて直接行動を始める。そういう内乱の時代に入っていることは間違いない。

これはどうやらアメリカも同じ事情のようだ。オバマが圧倒的な期待を背負って大統領になり、しかし貧困はますます進行し、いよいよアメリカ人も堪忍袋の緒が切れて、ウォール街を占拠し始めた。それ以前からも、保険制度の問題などで、各地で市役所を占拠したり大デモが起きたりしていた。

もし、というか おそらく、日本でもアメリカでも、こうしたデモや直接行動を高圧的に押さえ込んでくるだろう。よりいっそう情報を隠し、むき出しの利権あさりに励むだろう。これが、とことん進行してしまうと、最後の最後は軍事独裁政権のようなモノも言えない圧制か、アフガンのような内戦状態になってしまう。

そこまで行き着くのかどうか。
それが、これから数年という時間に問われている。

■■ 10月15日 郊外楽園プロジェクト 参加説明会

こんな時代だからこそ、お仕着せ言いなりのライフスタイルから脱却しなくてはいけない。
自分の頭で考えて暮らすこと。日々の暮らしを、自分で選択すること。

カネとシガラミに縛られた暮らしから、土と水と太陽に結びついた暮らしへ。
少々何がどうなろうと、命をつないでいける住まい。

そんな住まい方を、考え実践していきたい。
それが、「郊外楽園プロジェクト」だ。

郊外楽園プロジェクト


郊外楽園プロジェクト その2

今回の大災害の反省から「郊外楽園」を考える

これからの家づくり ①

これからの家づくり ②

これからの家づくり ③

10月15日(土)16:00~
郊外楽園プロジェクト 参加説明会 @明月社


ご興味のある方は、ぜひ参加していただきたい。
参加費:無料 定員:10名

何か聞きたいことがあれば、こちらへどうぞ

info@mei-getsu.com

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