2012-06-30(Sat)

これからのことを考える

昨日の官邸前はすごかった。
あまりにも多くの人が語ってるので、それ自体はここでは多くを語らない。
やはり、6月15日で日本の社会を覆っていた「くちびる寒し」の呪縛は、解き放たれはじめたのだろう。

私自身は、大阪の関西電力前で、菜園仲間など7~8名と一緒に再稼働反対の声を上げた。
人数は2200人ということだったが、熱気は1500人だった先週の倍くらいに感じた。


さて、ここからは書こうか書くまいか 昨夜からずっと悩んでいる。
しかし、感じたことはそのまま書くのがこのブログの主旨だから、やはり書いておこうと思う。
当然ながら、この紫陽花革命にケチを付けるような意味ではないことを、予め強く言っておきたい。

昨夜、関電前から帰ってきて以来、何かが私の心の中に引っかかっている。
多くのツイートやFacebookを読み、IWJの映像を確認し、あらためてスゴイことになったなあと感じ入り、また、あのシュプレヒコールを聞いて「すごい音だね」と抜かした野田にあきれかえりながら、何か大事なことを置き忘れているような、変な感覚から抜けることができなかった。

深夜に帰宅しても、なにかソワソワとして、朝生なんぞを眺めながら4時過ぎまで寝つくことができなかった。
ずっと考えてみて、どうやらその感覚は、これからのことなのだろうと見当を付けた。
官邸前と関電前のデモンストレーションは、当然のように来週もその次も続けられていくだろう。1回に大動員するのではなく、毎週毎週これでもかというくらいしつこくデモるのが、この運動の特徴であり、主催している人たちのすごいところだ。

昨日は、国会議事堂の南側の道が、総理官邸前交差点から財務省上交差点まで完全に人で埋まり、さらにそこから列が延びていた。
本当の総理官邸前まではデモが入れないように、交差点に機動隊の車両が並び阻止した。いわば、現場のキャパ一杯に人で埋まったという状況だ。

これは、規模は違うけれども関電前も似たような状況がある。関電前は、たまたま関電の敷地内に歩道のようになっているので、そこを使って抗議行動をしている。だから、道路交通法は適用されない。また、ここは建築基準法の公開空地らしく、関電は「出て行け」と言うことができない。

こういう絶好の場所があることが、これまで大きな混乱もなく抗議行動ができてきた一つの理由になっているのだが、昨日の2200人の状況を見ると、そろそろキャパ一杯になってきたなという感じがする。
主催者もツイートで、3000人が一杯か と言っている。

20120630-1.jpg それくらいたくさんの人が集まっている。
あの60年安保でさえ、最大規模のデモが33万人と言われている(右写真)のだから、今回の再稼働反対デモのすごさが分かる。そして、すごいところまできたが故に、考えてしまうのである。

このすごいデモがどんどん続いていったとき、何がおきるのか。
これが、私が昨夜からモンモンと考えていることの中身だ。


4つの可能性が考えられる。
先に言っておくと、デモ参加者が望んでいるとおりの結果は、まずアリエナイ。残念ながら、敵があっての闘いなのであり、そう簡単にはいくわけがない。

野田や仙谷が、はたと民意に心を開いて人間が変わったように再稼働を止める、ということは絶対にない。せめぎ合いの中で、相手に譲歩や妥協を引き出させる ということしかないし、より確実には、総選挙の中で民主党も自民党もエセ脱原発勢力も当選させずに、再稼働をさせない政権を選択することだ。
(もっと究極には、紫陽花革命の本家のジャスミン革命のように、本物の革命まで行き着くか、なのだが・・・・)

そこまでの道のりを、これからどうやって進んでいくべきなのか。
今の紫陽花革命は、どういう展開が考えられるのか。

可能性①

数十万人が集まっても、野田は完全に豚耳東風で聞き流す。

これは一番ありそうな可能性だ。いくらすごいデモとは言え、強制力はないから、野田が無視しようと思えばできる。何せ、あの声を「音」と言い放った男である。

だからといって、デモが無意味だと言っているのではない。それは、前の記事に書いたからここでは繰り返さないが、たとえ野田が完全に無視を決め込んでも、紫陽花革命の意味は絶大だ。

ただ、そうは言っても、このまま何十万人の人が無視され続けながら何ヶ月も毎週毎週デモを続けられるだろうか。
早い段階で解散総選挙になれば、また選挙戦という次の戦い方になるけれども、野田民主と自民公明の実質連立内閣がこのままズルズルと解散せずに続けていくならば、来年9月まで選挙にはならない。
いわば兵糧攻めのように、デモ参加者が疲れるのを待って、ダラダラダラダラと政権を続ける可能性はかなり大きい。

では、それで野田の完勝なのかと言えば、そんなことはない。10万のデモ隊の後には、数百万のシンパシーがあり、それをどちらかと言えば好意的に数千万の目が見守っている。
その数千万の目に、まったく誠意をしめさずに、私はこんなにヒドイ奴ですよ と1年以上の間宣伝し続けるのだから、次の選挙はダメかも知れない という覚悟がなかったら、いくら野田でもこの豚耳東風作戦はできない。

しかし、兵糧攻めは、市民運動にはかなり辛いことではある。主催者をはじめ、決意の固い人びとは、いまさら何をされても諦めはしないだろうが、一般の参加者の中には「やっぱり無理か」という空気も出てくるだろうし、逆にもっと直接行動しなくちゃダメだという強硬派も出てくるだろう。

出てくるというよりも、わざとそういう分裂を誘うのが、運動潰しの常套手段、と思っておいた方が良い。原発市民投票の時の、かなり口汚い罵詈雑言の類を思い出してもらえば分かるとおり、同じようなことが意図的に誘発される可能性は充分にある。
現時点でも、いわゆる新左翼系の参加に対して、かなり強い批判が流れていたりする。

現場での混乱を引き起こしたのであれば、どんな団体であっても非難されるべきだが、ただ参加しているだけならば、どんな団体であろうととやかく言うべきではない。
あえて、なになに派がどうした と言い出すのは、かなり意図的な情報流布である。

その意味では、私は小沢一郎氏に官邸前に出てきて欲しいと手紙を書いたけれども、もうすでに時期を逃したような気がしている。
もっともっと何でもありの運動の段階を想定していたのだが、今となっては小沢氏が出て行けば、情報神経戦の格好のターゲットになってしまう危険性を否定できない。


可能性②

あっと驚く、再稼働停止

かなり可能性は低いけれども、ゼロではない。
どういうことかというと、自民・公明が実質の連立をやめた場合、もしかしたらあるかもしれない。

自公が連立的な立場をやめれば、小沢グループが内閣不信任決議を出せば通る可能性が高い。そうなれば、総辞職か解散総選挙。野田民主は政権から追い落とされる。

その可能性が濃厚になったとき、何をすれば大逆転が可能か。
7月のある金曜の夜、大群衆の前に現れた野田はこう宣言する。
「みなさんの気持ちはよく分かりました。もう一度安全を確認し、みなさんが納得できるようになるまで原発は稼働させません。再起動した大飯原発は、可及的速やかに停止させます」

もちろんその場限りのゴマカシなのだが、今のところデモ参加者は善意の塊のようないい人が多い。(私のようなひねくれ者はちょっとしかいない) やったー! と大喜びし、熱狂的に「野田さん ありがとう」コールが響き渡る。

実は、被曝者はあいかわらずほったらかしで、原発輸出はジャンジャンやって、営業サービスで使用済み核燃料の引き受けまで言い出しかねず、増税もTPPも福祉切り捨ても、なにもかも野田は野田のまんまなのだけれども、一瞬だけ再起動を延期することで、一気に票をかき集める というストーリーだ。


可能性③

橋下新党へ流れる

橋下徹は、原発市民投票を否決し、大飯原発の再稼働に賛成したことで、エセ脱原発の本性が露呈してしまった。
また、日本の従米トップの座を射止める可能性も、野田がかなり露骨にアメリカにつきしたがうことに徹しているために、当分は無理になってきた。
一気に野田の後継を襲うつもりが、しぼみかけていた。

ところが、皮肉なことに、再稼働反対の紫陽花革命が盛り上がり、野田内閣がかなり追い込まれてきたことで、再び登場するチャンスを得た。
しかも、自称脱原発なのだから、ひょっとしたら紫陽花革命のヒーローになれるかも知れない。そう思っていてもおかしくはない。

原発市民投票を、公明党を抱き込んでまで否決させ、節電は5%でOKという関電の資料を隠して再稼働にOKした橋下が、どう転んでも脱原発のわけがないということは、ちょっと注意深く観察している人ならば、絶対の確信を持って理解できる。

しかし、世の中の人は忙しい。いちいち橋下の一挙手一投足をチェックしているわけにはいかない。
テレビで、関西電力の株主総会の様子など見せられると、やっぱ橋下さんがんばってるんだ と思ってしまうのである。

今のところは、再稼働反対デモに、再稼働OKした張本人が出て行くのは、さすがに無理だと判断しているのだろう。
野田の無理無体と、それに一体化する自民党の体たらくが、もっとハッキリしたところで、こいつらを痛烈に(口先だけ)批判することで、再稼働OKしたことなんて無かったかのように人びとの前に立ち現れるだろう。

もちろん、デモ参加者の中でも、もしかしたら主催者の中でも、「橋下さんがんばって」という多数派と、あれはニセモノだという少数派に真っ二つ。


可能性④

平和デモへの弾圧

今のところ、幸いにして紫陽花デモに関しては、警察は厳しい規制はかけていない。
おそらく、車道を占拠している状態は、道交法違反と言えば言えるのだろうが、きわめて平和的であることと、あまりの大群衆であることから、警察はほとんど手をこまねいている。
むしろ、現場の個々の警官レベルでは、かなり好意的な人もいるように、ツイートなどをみていると感じる。

ただ、警察には公安という機能もあることを忘れてはいけない。こちらさんは、オマワリさんとはひと味違うはずだ。

主催者も参加者も、まさか自分たちが公安警察の対象になるなんて、これっぽっちも考えていないだろう。
それはそうだ。今の紫陽花革命が、いくら革命という言葉を使っているからといって、公安マターになるとは、誰も思わない。

しかし、それはやっている方の主観であって、取り締まる側はあちらの都合で一方的に判断するのである。
実際、wikipediaをみても、公安総務課の捜査対象として 市民運動 と書いてある。

な~にバカなことを と思われる方は、「日本の公安警察」青木理著(講談社現代新書)を読んで見ることをお勧めする。

要は、野田政権や官僚機構が、このくらいのデモならば豚耳東風でやり過ごせる、と判断しているうちは、警察もオマワリさんでいてくれる。
もし、このデモはヤバイ と感じたら、その時は公安が出てくる ということだ。

なにも、テロや暴力革命を標榜するような団体にだけ公安は出張ってくるわけではない。
「こいつらは 放置できない」と敵が感じるかどうかにかかっているのだ。

だから、非常に逆説的になってしまうが、まるっきり平和的に何の弾圧もなく開催できている間は、敵はある程度の余裕がある。かなりブルってはいても、「大きな音だね」とか抜かしているのだ。
これが、今よりももっと巨大なデモになったり、同じ規模で何週間も続いたりすると、政治情勢とも絡みつつ、さすがにヤバイと思う。
その時、可能性②や③にならないとしたら、警察の何らかの弾圧は避けられないと、一応腹の中では思っておいた方が良い。

小沢一郎は、暴力革命とは対極の保守政治家だが、官僚機構にとって致命的にヤバイ存在になったが故に、大弾圧をくらった。
それが、他人事じゃない ということだ。


では どうしたらいいのか。

こうすれば絶対に大丈夫 なんていう秘策はない。
どの可能性も充分にあり得るし、特に②のようなアクロバットをやられると、手のうちようがない。

それでも、やった方が良い策はある。
政治との連携だ。

べつに、小沢グループをヨイショするために言っているのではなく、共産党も社民党も、再稼働に本気で反対の(妥協した前科のない)勢力の共同戦線をつくるのだ。
そして、この再稼働反対国民運動 が、議会の中と外で呼応しながら、疲弊しないように総選挙までの1年間をたたかい抜くのである。

実際上の問題は、共産党がいつものようにケツの穴の小さいことを言い出さないかどうか。
再稼働反対のシングルイシューなのだから、ウダウダ言う必要は無い。現に、紫陽花デモでは共産党の志位さんと小沢グループの議員が仲良く参加しているではないか。

国会議員には「自分たちがやっている」という、悪く言うと思い上がった意識があるし、長く市民運動している人には「議員なんて信用できない」という不信感があり、また一般の市民には「議員がやってくれる」という依存心がある。
その不幸な関係を、再稼働反対国民会議の中で、すこしでも解消できれば、かなりの成果だろう。

これが実現すれば、可能性の①③④に関しては、かなり危険性を軽減しながら、選挙による本格的な脱原発への道へとつないでいけるのではないか。


昨夜の大群衆を目の当たりにして、そんな困難な課題に直面していることを感じた。
もっと、素直に感動すればいいものを、つくづくひねくれた自分の性格がイヤになる・・・・

こんな私の狭い了見を、軽々と超えて運動が広がっていくことを、一番望んでいる。



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2012-06-28(Thu)

それ 言っても良いんだよ  -紫陽花革命進行中-

一昨日に書いた 拝啓小沢一郎様 の文章は、なんと驚いたことに、昨日の午前中には間違いなく小沢さんの手元に届いたそうだ。絶対確実なルートを含めて、複数の方が送ってくださったそうだ。この場を借りてお礼申しあげます。

書いた本人が驚いていては無責任な話だが、私としては、一度他人の目を通してもらって、価値があると思ってもらえればいずれ小沢さん本人の目に触れることもあるだろう と思っていたので、郵便で送るよりも早く渡してもらえるとは想像もしていなかった。

とは言え、明日すぐに小沢さんに官邸前に出てきてくれと言うのも、いくら何でも無理かも知れない。その官邸の中のほうとのせめぎ合いの真っ最中なだけに。

それでも、いつまでも国民の目に分かりにくいことをしていると、天の秋を逃す という危機感を強く感じる。
機を見るに敏な橋下徹などは、すぐさま「やっぱ国政出るぜい」とぶち上げ始めた。全国民の視線が一身に注がれている時にこそ、明確に、そしてもっとも効果的に発信してもらいたいと思う。


■■
紫陽花革命と呼ばれ始めた 金曜夕方の抗議行動は、何が画期的かと言って 「言っても良いんだ」と気がついた ということにつきる。

原発にしろ何にしろ、危ないものや、あまりに理不尽なものに、本音では反対だと思っている人は少なくなかったはずだ。
しかし、それを口に出すのは、かなり、相当な勇気と思い切りがなければできなかった。つい先日まで。

3.11以降は、原発危ない とか 放射能怖い くらいは言えるようになった。
一番危ない思いをしている福島では、かえって言葉にすると「放射脳」などと罵声を浴びせられて、口にするのが難しいということはあるけれども、少なくとも私の周りでは普通に言えるようになった。

でも、政策と真っ向から対立することになると、やはりこれまでの「くちびる寒し」のトラウマがよみがえって来る傾向もあった。
「いつか脱原発」というホンワカした話は誰も躊躇しないけれども、政府が是非でも進めると言っている再稼働に反対する ということが誰にでも言えるか。そんなことを言ったら よくって変わり者、悪ければ危険人物と思われて、白い目で見られるのではないか。

しかし、そんなショウモナイ心配はまったく必要ない ということが事実をもって証明された。

ホンワカ脱原発と、再稼働反対は 何が決定的に違うのか。
再稼働反対は、危ないとか怖いとかいう個人的な感情を超えて、福島をほったらかしにして再稼働だけする政治に対する怒りが根本にある。
もちろん、安全対策もいい加減で、活断層までもれなく付いてくる大飯原発が危ないのは言うまでもないが、何よりも心に火をつけたのは 「福島をほったらかし」という点ではないだろうか。

検証という意味でも、収束という意味でも、そして被曝している人びとの対策という意味でも、「ほったらかし」にしておいて、再稼働だけ超強引に進める野田内閣のやり口にこそ、紫陽花の怒りは向かっているように私には見える。

■■

再稼働反対の紫陽花革命は 原発というシングルイシューではなく、すぐれて政治マターなのだ。その自覚はなくとも、セイジカツドウであり、だから革命と呼ばれるにふさわしいのである。

セイジを声高に語ること、怒りをもって声を上げること、ついにこの心の壁が崩れ始めた。
73年の赤軍事件以来、怒りを持って政治を語ることはカゲキハだ、危険だ と強烈に刷り込まれてきた日本人の心の壁。
そこに、やっと風穴が開き始めた。

匿名のツイッターという世界から、リアルのデモという行動までが、こんなに簡単に踏み出していくとは、私の想像をはるかに超えて広がり始めた。
やはり、6月15日の経験が、何かを変えたのだと思う。一線を越えた。
私は大阪の関電前にいたけれども、何か空気が変わるのを実感した。

もちろん、紫陽花革命の前途は多難ではある。
参加者を装った破壊分子が、わざと暴れ出すかも知れない。呼応するように、まわりの無関係な参加者を大量に逮捕するかも知れない。
主導権争いに見せかけて、言い出しっぺの若者グループにナンクセを付ける連中が出てくるかも知れない。こんなのは、運動潰すための常套手段だろうから、近いうちに必ずある と思っておいた方が良い。

敵のある話なのだから、そうすんなりいくわけがない。
政権交代後の民主党を見るまでもなく、潰すためには内部から というのは鉄則なのだ。

それでも、何があっても、いちど開いた心の窓を、もう決して閉ざさないでほしい。
「それ 言っても良いんだ」
自分にも、他の人にも 言ってあげよう。
それが本当の 心の絆なんだから。

■■

6月29日(金)18:00  首相官邸前と関西電力本店前

是非とも、会社帰りにお立ち寄りを

関西電力のほうには、私もいきます。もちろん。

地図→ http://yfrog.com/esb1cmp

赤茶色のヨレヨレのジャケット着て、「再稼働反対 反戦な家づくり」 という小さなプラカードもったひげオヤジを見かけたら声かけてください。
多分、六甲菜園を一緒にやっている仲間も駆けつけてくれると思います。
一人では参加しにくいなあ というかたは 一緒に声を上げましょう。

20120628-2.jpg




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2012-06-26(Tue)

拝啓小沢一郎様 <官邸前への案内状>

拝啓 小沢一郎様

届くかどうかも分からないお便りを書きます。もし目にされることがあれば、ぜひご一読下さい。
私は、2009年に大久保さんたちが逮捕されたのを知って、こんなに弾圧されるのならば と陸山会に入会した者です。

6月22日の金曜日、私は関西電力本社前にいました。
律儀な主催者発表では最終的に1547人が参加して、大飯原発の再稼働反対を訴えました。この人数でもたいへん熱気に満ちた集まりでした。

同時刻、首相官邸前では4万5千人が集まり、ひたすら再稼働反対を叫び続けていたのは、耳にされたことと思います。三宅雪子さんはじめ小沢さんと志を同じくする国会議員の方々も多数参加されていました。

60年安保は私の親の時代であり、70年安保すら子ども時代にテレビで見た記憶しかない私にとって、これほどの人が政治に関わり、一つの行動に集まっているところを見るのは初めてです。しかも、組合などの動員ではなく、ツイッターなどのネット情報で三々五々集まってきたのです。

選挙という手続きによって政治権力を付託されている政治家の方々が、このような「烏合の衆」をどのように見ておられるのか、私にはわかりません。よく議員の方から聞くのは、市民が運動するのであれば、自分の選挙区の議員に働きかけるのが一番効果的だ という話です。
たしかに、それも一理あります。しかし、私はそれはちょっと違うと思うのです。

Power To The People
和訳すれば 主権在民 です。
主権在民という言葉は、イコール選挙権というイメージをまとっています。しかしながら、主権とはそのような限定されて与えられるものではありません。そもそも、持っているもの です。
それを行使する権利と責任を負っている、感動的なまでに重たいものです。

今の多くの日本の国民は、その主権を自覚していません。小沢さんの言われる「自立と共生」の、大前提が存在しません。
主権を自覚しなくても生きていける幸せな時代があった、ということもその一因です。他方、来るべき今日のような時代に向けて、自覚を意図的に麻痺させられてきたと言うことも事実だと思います。

その何よりの証拠が、福島第一原発の事故の後、ドイツやフランスや米国では何十万人のデモが起きているのに、当事者である日本では10分の1も集まらないのです。かと言って原発に賛成しているわけでも、福島の事故を忘れ去っているわけでもありません。
デモや集会に行くのは過激派や特殊な人で、そんなところに行ったら友達なくして会社をクビになる と恐れているのです。

いくらなんでもそりゃないだろう と笑われるかもしれません。しかし、毎日の暮らしをギリギリに維持している庶民の切実な感覚なのです。かく言う私も、2005年に書き始めたこのブログで自分の正体を明かす決心をするまでに何年もかかりました。

こんな日本で、何よりも大切なことは、主権在民を実感することです。「言いたいことは大手を振って言っても良いんだ」と気がつくことです。
そして、ついにその時がやって来たのです。

流れは6月15日、官邸前に万余の人びとが集まったことではっきりを変化を始めました。誰が名付けたのか「紫陽花革命」と命名された、再稼働反対、反野田政権の意志をもった「烏合の衆」は、自分たちの「力」を自覚し始めました。そしてその熱は、確実に伝染していきました。
そして、わずか一週間後、あの4万5千人の群衆が官邸前に押し寄せたのです。

その意味で、紫陽花革命は、単なる反原発運動ではありません。再稼働反対というシングルイシューに見えますが、むしろ野田政権の異常政治にたいする怒りが、再稼働問題で噴き出したというほうが実体に近いのではないでしょうか。
被災者への同情や放射能への恐怖だけではなく、悪政への怒りを契機にした国民の覚醒です。その意味を、小沢さんはじめ、心ある政治家の方々にも分かっていただきたいのです。

■■
本日26日の午後、全国民が国会を固唾をのんで見守っていました。57人という人数が多いのか少ないのか、私には判断がつきません。正直に言えば、国民との約束を守る代議士がたった57人・・・という気持ちですが。
それでも、多大なご苦労の末の結果であろうと想像し、感謝している次第です。

私は、反対57人、棄権等16人にとどまった理由は、約束や責任感の欠如だけではないと感じています。国会議員である以上、次回の選挙のことを考えるのは致し方ない部分があると思います。今回の結果は、「増税に賛成してでも民主党にしがみついていた方が当選できる」と判断した人が多数いた と言うことなのだろうと思います。

なぜそのような判断をされたのでしょうか。それは、主権在民と思っていないからです。正確には、自分の選挙区の有権者に対して「彼らは主権在民と自覚していない」と認識しているからです。簡単に言えば、地元の有権者をバカにしているからです。

有権者をバカにする議員も問題ですが、確かにバカにされても仕方ない、反省しなければならない部分は我々国民の側にもありました。議員のウソを見抜くどころか、そもそも自分の選挙区の政治家を知らない という人が沢山います。また、どんな非道い政治をしていても、「しかたない」と諦めてきました。

中には諦めずに声を上げる、いわゆる市民運動家の人たちもいました。反原発の運動は、昨年3月11日までは、まさにこうした人びとによって細々と続けられてきました。
しかし、市民運動はシングルイシューに自らを限定し、政治を嫌い「特定の政党とは関係ありません」というのが決まり文句になり、誤解を恐れずに言うならば自己満足の世界に陥ってしまうことも多かったと思われます。
政治家は政治家で、市民運動を軽視し取るに足らないものと考えてきました。

(中には政治家へのステップとして市民運動を利用して首相にまで上り詰める人もいるようですが、これは例外中の例外です)

無関心、あきらめ、孤立と自己満足 そうした国民の姿勢が、いま変わりはじめました。
逆説的ではありますが、あまりにも無理無体なことを立て続けに、しかもあからさまにやってくれた野田首相のおかげかもしれません。

いずれにしても、一度目覚めた日本国民は、徐々にであるか急速にであるかはわかりませんが、声を上げます。主張をします。
そしてもし、そのわき起こる力を実感し受け止める政治が存在しないとき、政治を乗り越えて大きく拡大していくでしょう。まさにジャスミン革命がそうであったように。

■■
もう一つ、いまこそ小沢さんに国民に直接語っていただきたい理由があります。
野田政権が 「なぜ」 ここまで無体なことをするのか、ということを国民は理解していません。財務省の差し金 程度に考えています。

しかし、財務省のコントロールは今に始まった話ではありません。野田政権のあまりにもむき出しの強引さは、官僚コントロールだけでは説明がつかないと私は感じています。この、日本の政策決定の奥の院は、それに徹底的に痛めつけられた小沢さんが一番ご存じです。
本当の敵はどこにいるのか、何を考えているのか。それを国民は知る義務と権利があります。

野田首相は、5月の日米首脳会談以降、確実に変わったと私は思っています。伝統的な対米従属から、新たな段階に踏み込んでしまいました。
特に防衛に関しては、防衛大綱の「動的防衛力」を拡大解釈し、アジア太平洋地域の米軍の肩代わりを自衛隊がするとも言える約束をしました。それに呼応するかのように、原子力基本法に「安全保障に資する」という文言が加えられました。安全保障が軍事を指すことは国際的な常識であり、核武装にむけた準備であることは論を待たないと思われます。

今回の消費税増税についても、こうした「新日米関係」が背景にあるのではないかと懸念、いやほぼ確信しています。そして、そうした危機感をもっている政治家がどれだけいるのか ということを心配しています。

再稼働問題をきっかけにして自覚した国民に、何が問題なのか、小沢さんの経験と見解を明らかにして下さい。ネットでのインタビューももちろん良いのですが、熱を共有するライブでこそ化学反応が生まれます。

■■
数週間前では早すぎました。数週間後には手遅れかもしれません。
いま、このタイミングで、小沢さんに官邸前の紫陽花革命の現場に立っていただきたいのです。

国民の熱を肌身で感じていただきたい。
そして、今ならば、その声を小沢さんは受け止めることができるはすです。

6月29日(金)夕方、首相官邸前にサプライズで登場して下さい。
そして、自覚した国民に直接語りかけて下さい。
自立と共生の生きた姿をご自分の目で確かめて下さい。

繰り返しますが、今のタイミングを逃したら、小沢さんという政治家とわき起こる民衆革命の幸せなマッチングはなしえないのではないかと危惧します。

紫陽花革命の力を背景にして、変質民主党という座敷牢から飛び出し、存分に豪腕を振るって下さい。もちろん、集まっている民衆の中には小沢さんが大嫌いという人もいます。しかし、そういう人にこそ、肉声で語りかけて下さい。すぐに大好きにはならないでしょうが、思い込んでいたのとはちょっと違うぞ ということに気がつくでしょう。

政治は生活
自立と共生
国民の生活が第一

こういう言葉を紡ぎ出す小沢さんという人間を、国民の前にさらけ出して下さい。

以上、勝手ばかり申しました。
よろしくお聞き届け下さい。

                2012年6月26日
                     山岸飛鳥






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2012-06-20(Wed)

【徹底拡散】日本学術会議が「核ゴミの地層処分は無理」と報告

一昨日、東京新聞と中日新聞だけに出た記事がある。
しかも、ネット版は出た直後に削除されている。

その見出しは

「日本学術会議もお手上げ  核のごみ地層処分困難」

「安全確保できず」「現行方針転換を」

20120620-1.jpg

これはかなり衝撃的なニュースだ。他社が一切報じていないのはおかしい。
「学術会議」や「核廃棄物」「地層処分」などで何回もニュース検索してみたが、東京新聞の内容削除済みのタイトルしか出てこない。

私が知ったのも、ニュースサイトではなく「れんげ通信ブログ版」さんが再録してくれていたものを読んだからだ。
(上記の切り抜きも こちらのブログからお借りしました)

日本学術会議のホームページの冒頭には、こう書いてある。
「日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です」

そんじょそこらの学会とは違うんです。
記事よれば、学者の国会なんて言われている。

そんなところが「地層処分は無理」と結論づけたのだから、これは政府関係者も大慌てで、持っていた茶碗を取り落としたことだろう。

できないと分かっていても、「いつかできる」と言い続けなければ原発を動かすことはできない。だから、「地層処分は無理」というのは、「権威」ある世界では禁句のはずなのだ。

それに、地層処分の立地を選定するNUMOなる組織は、毎年600億以上の拠出金を各電力会社から徴収し、その積立金は1兆円ちかくにふくれあがっている。(元は我々の払った電気代だ)
こんな利権の塊を今さら解散できるものか。

ところが、学術会議のこの問題の検討委員長である今田高俊という先生は、5月30日の学術会議総会でも、こんな発言をしている。(リンク文書の72ページより)

 いま現在委員長でやっているのですが、高レベル放射線廃棄物の処理、これ、地層処分がある程度出ているのですが、色々もう一年半くらいやりましたが、どうも七百から千メートルくらいの所の地層処分というのは安全が保障出来ない、信頼も無いから安心が出来ない、安心というのは安全性にプラス信頼性が加わってという事なんですけれども、だったら以外の選択肢も考えなければいけないという、そういう方向になっています。
 これはもう原発を止める止めないに関わらず何万本とある。どうするんですかというのは避けて通れないから、ここでたぶん国民が本気に選択しなければいけない状態になる。
 お金の問題でも無くて、地層学的にも一万年は保障できないという事をおっしゃっておられましたから、この中で地層処分の合意形成はかなり難しいという事で、例えば全体の総量をどうやってコントロールするか、これから増え続ける、減らす等々も含めて色んなケースを考えていく必要がある。

(引用以上)

私は、この学術会議の報告を見たときに、両面の可能性を考えた。
ひとつは、原子力村以外の文系の学者も入っているせいで、かなりマトモな報告になったという可能性。
もう一つは、これを逆手にとって六カ所の再処理ともんじゅを何が何でも推進すると言う可能性。

で、1日様子を見た。しばらく待ってもまったくマスメディアが報じないならば、この報告はマトモに学術的に検討されたもの。大々的に取り上げられたら、あきらかに政治的な意図がある。

結果的には、今に至るも、ネットで見る限りマスメディアはまったく完全に無視している。
しかし、同じ18日に付けでこんな記事もでている

高レベル放射性廃棄物処理の最終試験、3年半ぶり再開 日本原燃
2012.6.18 産経

これは微妙な記事で、六カ所の再処理工場を完成させるためのガラス固化試験を再開したというのだが、これは成功する確率は低そうだ。
原発新聞とも称される読売ですら、このように書いている。

ガラス固化試験 技術的課題多い中で再開
2012.6.19 読売

ガラス固化技術を研究する東京工業大の竹下健二教授は「現在の炉では一つ一つの問題を対症療法で解決していくしかない。今までの経験で、だましだましだが動かしていける」と話すが、未知のトラブルや設備故障に見舞われる可能性も否定できない。

ガラス固化試験が失敗に終わり、工場の稼働のめどが立たなくなった場合、全量再処理と併存の選択肢は成り立たなくなる。全量直接処分も使用済み燃料を最終処分する場所が決まるまでは実現不可能で、核燃サイクルの議論は大きく混乱しそうだ。

(引用以上)

と、かなり破れかぶれ、イチかバチかの実験再開なのである。
しかも、実験するガラス固化体とは、プルトニウム以外の高レベル核廃棄物を地層処分するための処理なのであって、六カ所を動かしたからと言って、最終処分場がイラナイというわけではない。

20120620-2.jpg 

そんなこんなで、やはり学術会議の「核ゴミの地層処分は無理」という報告は、大拡散するしかない と判断した。
そこで、昨日からツイッターで流し始めたところ、いくつかのツイートを合計で1000回以上リツイートしていただき、およそ60万人の方の画面に流れた。
そのうち、どれだけの方が実際に目にしたかは分からないが、かなり関心が高いということは明らかになった。

トイレのないマンションに、やはりトイレは作れない。
そのことが、「学術的に」明らかになったのだ。

今2万本以上あるんだから、ちょっとくらい増やしてもいいだろう、ってバカなことを言ってはいけない。1本でも、1グラムでも増やしてはいけない。
そのためには、とりあえず今ある原子炉を、即時に廃炉にするしかない。


ただし、ひとつだけ注意が必要だ。
「どうせ処分は無理だから、20キロ圏内に全部集めておこう」という議論に誘導される可能性はある。

地層処分もできない。「ふくいち」の収束もできない。
どうせできないモノどうし、危ないモノは一カ所にあつめて「仮置き」してしまえ、という開き直りの暴力的な議論がおきてくる可能性はかなり高い。

実際に、「ふくいち」からぶっ飛んだ放射能で汚染された土壌などの処分場を、20キロ圏内に作るというのが政府の方針だ。
双葉郡への核廃棄物貯蔵については、原発反対派の中でも「しかたない」と軽く言う人も多いが、これこそが「原発の構造」なのだと気がついて欲しい。

都合の悪いモノを、いちばん立場の弱い者に押しつけて、主流の人びとは何事もなかったように暮らしていく。
その構図そのものが、最大最悪の問題なのだ。

20120620-3.jpg

そして、中間貯蔵を許してしまえば、間違いなくなし崩しの「最終」処分場になる。
それが、どんな方式であるかどうかを問わず、そこから移動させることができないという意味で、間違いなく「最終」処分場になってしまうことは、だれもが口にするとしないとにかかわらず、分かりきっている。

どうしても引き受けなければならないのであれば、これまで利益を得てきた順番に引き受けるべきだ。東京や大阪のど真ん中に、東電や経産省の地下に埋めて、都市住民は避難するしかない。
東京に埋めるからと言って、青梅や高尾山などに持っていってはいけない。それでは「原発の構図」の縮図でしかない。

そのことは、よくよく肝に銘じた上で、学者の国会=日本学術会議が報告 「核ゴミの池沼処分は無理」 を拡散しよう。




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2012-06-12(Tue)

ガレキについてまず言うべきは「燃やすな」

20120612-1.jpg仙台にパレスチナ・オリーブというお店がある。 

http://www.paleoli.org/

時々オリーブ石けんを贈答用に購入している。肌に優しいので、敏感肌の方なんかにもお勧めだ。

そのご縁で、お店から「ぜいとぅーん」という通信を送ってくれる。ここにとても大事なことが書いてあったので、ツイッターでも連投したが、あらためて引用させてもらう。

(以下引用)

 パレスチプ・オリーフの商品を愛用して下さっている皆様の中にほ、がれきの広域処理に反対して活動している方もいますし、逆に、地元で受け入れ反対の声があがつていることを「申し訳ない」と言つてくださった方もいます。

20120612-2.jpg 私は、放射性物質に限らず化学物質やアスペストなども大量に含んだ「がれき」を遠くに運んでしかも焼却するのほ反対です。しかし、宮城県内で、毎日24時間、燃やされ続けているのも受け入れがたいことです。

 
宮城県の津波被災地域にも仮設焼却炉ができ稼働し始めています。

 仙台は、県内では例外的に、がれきの分別・リサイクルが早く進み、仙台のがれき約150万トンを順調に処理してあり(リサイクルしていいのかという大きな問題もありますが)、まず、並行して石巻地区のがれき(木屑を中心に)1O万トンを受け入れ、早ければ7月から焼却の予定です。このままでほ、どんどん県内のがれきを仙台が処理する流れです。

 仙台の3ケ所の仮設焼却炉のうち、最大の処理能力 (一日3OOトン)は、若林区荒浜の焼却炉。 パレスチオリーブから10キロ弱です。

 がれきの広域処理阻止、ではなく、焼却阻止、を言わないと、自分たちの上に(再び)ふって来る放射性物質が増えるだけなのです。

 地震、津波、原発事故とトリプルで被災した宮城県。私たち自身は、なかなか、がれき処理、ゴミ処理まで声をあげる余裕がありません。なぜ、「どうやって処理するか」ではなく「どこで処理するか」に焦点がずれてしまったのだろうと思います。

 どんな施設でどんなふうに燃やされ、灰が処理されているのか。そもそも燃やしていいのか。一緒に考えて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。


(引用以上)

これが、もっとも現実的で、切実な問題なのではないだろうか。

私も広域処理には反対だし、大阪で燃やすのも反対だが、どうしてもガレキ反対運動には積極的になれなかった理由がここにある。
被災地で処分せよ、という意見が陰に陽にあることに違和感を感じてきた。

一番大事な問題は、「そもそも燃やしてもいいのか」 ということ。
そして、それを判断するための正確な情報を、あえて隠蔽している現状こそが、最大の問題だ。

信頼関係のもとに正確な情報が分かれば、燃やすことやリサイクルすることに異論など出ないだろう。
それが、分からないし信じられない、信じようがない関係を築いてしまった以上、「燃やすな」という結論しかない。




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2012-06-07(Thu)

陸山会事件の本質 政治と生活を考える会・政経フォーラムの感想

3日の日曜日に、政治と生活を考える会の政経フォーラム「陸山会事件 裁判・判決・控訴を徹底分析!」 が開かれた。かなりの盛会で、講師とコーディネーターの3議員の話も面白かった。

この政治と生活を考える会というのは、なかなか画期的な会で、市民運動としての軸足を持ちながら、小沢グループ支持を明らかにして、政治との連携を目指している。
これまで、政治家は永田町だけで動き、市民の政治活動は政治家の応援だけ。一方で、市民運動は政治家と一線を画し、特定の政党とは関係ありませんというのが決まり文句になっていた。

この二つの分裂した力を、もしかしたら統合していくキッカケになるかもしれないのが、この政治と生活を考える会という、一風変わった会なのである。
左サイドに、会のブログへのバナーを貼っているので、ご存じない方はご覧あれ。

■■
さて、フォーラムに関して、私の感想は後回しにして、ざっと内容を振り返っておきたい。かなり、「ざっと」であることはお断りしておく。

■階猛議員
かつて長銀に勤めていたときに強制捜査があった。しかし結局全員無罪になった。検察もマスコミも、まったく責任を取らなかった。
西松事件は政権交代を潰すための、時の政権与党の差し金だった。政権交代後の陸山会事件は意味が違って、西松事件がうまく行かなくなった検察が失態をカバーするためにやった。
前田フロッピーの偽造は実は裁判に出ていないが、田代偽造は検審まで引用している。にもかかわらず、問題になると可視化が避けられないので不起訴。たぶん検審で強制起訴されるだろう。事実は小説より奇なりだ。


■辻恵議員
無罪判決文では「先送り」「簿外処理」という言葉を使い、誤解をばらまいている。
指定弁護士は以前から3人とも知っている。大室弁護士は一審無罪を控訴する理不尽を分かっている。村本弁護士は目立ちたがりで控訴する気満々だった。山本弁護士は当日朝まで悩んだようだ。
連休の間に検察からの要請があったに違いない。大室弁護士は、新しい証拠はない、見通しは五分五分とか言っている。弁護士の魂捨てたのだから弁護士として生きていくべきではない。

控訴趣意書の提出期限が6月20日になった。早ければ2週間で弁護側答弁書。さらに1ヶ月で公判。楽観主義かもしれないが、1回で結審して控訴棄却になるだろう。
裁判官は世論を気にする。デモや集会を含めて、支えてきたことは大きい。


と、最初に弁護士でもある2議員から30分くらいづつレクチャーがあった。ここから中村てつじ議員をコーディネーターにしてパネルディスカッションに移った。
パネルディスカッションでは、思い切ったテーマが考える会のほうで用意してあった。そのテーマ毎に発言要旨をピックアップする。

■陸山会事件は、そもそも小沢一郎という政治家がこれまで既得権益を享受してきた者たちにとって脅威であるとなる存在であるため、司法を武器に排除する意志が働いたものと考えることもできる。単なる司法改革だけに目を奪われては本質が見えないのでは?
(以下、発言者は敬称略)

辻 226将校的な意識。権力側の複合的に共鳴しあった、無意識


中村 阿吽の呼吸。政務官として感覚的にそう感じた。


階 検察は守られすぎ。特別な存在。組織変えないと同じことがおきる。

中村 明日(4日)法務大臣も替わると言われている。

辻 小川大臣は、死刑執行についての意見はあるが、歴代の法務大臣の中ではマシ。やる気あるが気が弱い。危機感と見通しのある人が必要だが、いない。

階 郷原さんだったらいいのだが。小川さんも以前はしっかりしたこと言っていたが、中に入ったら・・・


■真相解明につれて党内で変化は起きているか?

階 政府内で無罪を「よかった」と言ったのは、平野復興大臣と岡田副総理だけ。

辻 代表選以降、対抗関係になっている。ポストや役割を与えられることで(小沢支持派が)削られる。ほとんど(陸山会事件についての意見を)言わない。中間派ももっと「よかった」と言うかと思ったらそうでもない。
変化はもう一歩必要。小沢さんも、もっと豪腕な主張を


■新政研の「国民と司法の関係についての特別研究会」の今後の活動は?

辻 国民運動として盛り上げていこう

■「秘密会」とは?

階 制度的には、国会の委員会などを、決議すれば秘密会として開くことができる ということ。

辻 検察審査会のブラックボックスの中身を審議するため、法務委員会の秘密会(を開くように執行部に要求)。過半数で決議できるのだが、執行部は動かない。

中村 党内政権交代はどうすればいいか

階 世論を味方に付ける。森ゆうこさんのように発信力が必要。正論を声高に言う人を応援する。

辻 中間派でも目のある人を発掘する。

中村 自分の選挙区の議員に、住所と名前を明らかにして電話、FAXを。一市民の行動は影響力ある。


(以下略)

最後のコーナーは質疑応答。

Q.田中角栄や小沢一郎はなぜつかまった

辻 アメリカの虎の尾を踏んだと言われている

Q.自分の住んでいる伊賀市はガレキを受け入れると言っている。階議員の地元の岩手では実際にガレキ処分で困っているか

階 その話は残念。宮古は(放射能)問題ない。宮古が危ないなら東京も危ない。

Q.黒幕はいないのか

辻 いないとは言い切れないが、確証もない。政治の奥の院は見えない。

中村 無意識だと感じる。故意ならばコントロールできる。第二次大戦の開戦は空気だった。
エリートの暴走はあり得ると、国民は認識すべき。陰謀論のほうが楽。


階 自分は違う意見。西松事件は自民党の意志

Q.検察に自浄能力はない。田代検事が検審にかかっても、起訴しないような資料を送るのではないか。

辻 その可能性はある


■■
以上が、ごくごく簡単なレポートである。
で、ここから、私の感想を書こうと思ったのだが、かなり時間が押してしまったので、また次回にする。

何を言い出すのかと期待(危惧)していた方には申し訳ない。

一点だけ、本題とはずれるけれども、象徴的だなと感じたことだけ触れておく。
宮古のガレキのことだ。

質問内容としては、陸山会事件のフォーラムで出す話ではないので、長々とした質問は如何なものかとは感じた。
だが、階議員の回答にも、ん~という感じがした。

被災地の議員として不快な気分になられたのは分かるが、質問は宮古のガレキ処理の現状を尋ねたのであり、回答するのであれば、処理できているとか困っているとか、実情を訴えてもよかったのではないだろうか。
それに、ガレキの問題は直接的な放射能の問題だけではない。田中康夫さんはじめ多くの方が指摘している利権の問題もあるし、将来的に使用済み核燃料の処分地をさがすための全国スクリーニングという意味ももっている。

端的に言って、ガレキの遠隔地処分になぜ大反対が起きるかというと、正確な計測と情報を住民に流さないからだ。また、そもそも信頼関係が壊れているからだ。
正確な情報を流さないのは、まさに菅政権以来の民主党政権の責任であるし、行政との信頼関係が根本的に崩れているのも、また大本は民主党政権のせいだ。

例えば、処理するガレキの放射能を計るのに、1m離れた空間線量で計っている。これはいかにもおかしいのであって、本来はベクレルで計るべきだ。
その他、なるほど、という対応と信頼関係があれば、当然のことながら少なくとも放射能の問題はないガレキも沢山あるのであって、今ほどの大混乱にはなっていないはずだ。

宮古のガレキについては、群馬県の吾妻東部で焼却して、その焼却灰からは3000ベクレル/kgを超える放射能が検出された。処分反対の人々は、やはり危険だ と言っている。
20120606-3.jpgしかし、冷静に推測するならば、焼却灰の放射能は、ガレキと混合した地元の一般ゴミ由来である可能性が高い。宮古よりも群馬県吾妻群のほうが、汚染されているのだから。(右の早川由紀夫氏のマップ参照
 
結局のところ、市民が検察を信用しないのと、ガレキの放射能を信用しないのは、根っこは一緒なのである。長きにわたる自民党支配で醸成されたあきらめをベースにして、3.11以来続いているウソと隠蔽のあまりの酷さに、どうせウソをつくだろうという目で見ているから、たぶん問題ないはずの宮古のガレキまで放射性物質かのように恐れてしまうのである。

そして、その本能的な忌避意識は、「正しい」のである。
正確ではないが、権力のウソから身を守る防衛本能としては正しいのだ。

市民がそのような疑心暗鬼になっている現状に対して、政治家として、党内政権交代を目指しているとは言え与党の議員として、「残念だ」と切り捨てるのは、やはり違和感がある。

そして、なんでこういう齟齬がおきてしまうのかと考えてみると、やはり「専門性」のせいではないかと思わざるをえない。
別の言い方をすると、世の中でおきている、ありとあらゆる問題はどこかで繋がっている、という感覚にどこまでリアリティがあるかということだ。

と、ここから本題の陸山会問題に入っていくのだが、このあたりで限界。

最後に、言うまでもないけれども、階議員をはじめ、辻議員、中村議員とも、今の国会議員の中では最良のクラスの人たちである。自ら信じるところに依って立つ人たちだ。
そのことは、なんら疑問はない。
そのうえで、の話をしていることを、誤解の無いようにお願いしたい。



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