2013-09-24(Tue)

太郎さんの街宣、コイズミの原発ゼロ、そして10/13集会 【追記あり】

一昨日の渋谷から始まった山本太郎さんの全国キャラバンは、昨日の大阪街宣で全国巡回の火ぶたを切った。

15時半から難波高島屋前、18時から梅田ヨドバシカメラ前、さらに追加で19時過ぎから大阪駅南口でも。
私はヨドバシカメラ前から参加した。

ツイッター等で聞きつけて集まってきた雰囲気の人が200人くらい。「あ、山本太郎だ」と通りがかりの人が足を止める人が、入れ替わり立ち替わりしながらもちゃんと聴いている人が2~300人くらいかな。



Video streaming by Ustream
(IWJのアーカイブ)

私は孫崎さん&糸数さんの10/13講演集会のチラシをたくさん撒かせてもらった。

それはさておき、今回の太郎さんの全国キャラバンのテーマは、秘密保護法とTPPだ。
脱原発の象徴とも言うべき太郎さんが、原発でも被曝でもなくて秘密保護法とTPPで全国を回っているところに、彼の秀逸な政治センスが感じられる。

もちろん、原発が大事じゃないということではないし、まして被曝は待ったなしの問題だ。
それでも、政治家として、限られたマンパワーをどこに注力するかという選択をして、秘密保護法とTPPを選んだというところが、山本太郎がいち市民運動家を脱皮し、並みの政治家ではない能力をもっていることを見せてくれた。

■■

8月26日の毎日新聞で、小泉純一郎が「原発ゼロ」をぶち上げた。

なるほど、言っていることはそれなりにマトモであり、安倍晋三にとっても耳の痛い話であったのは確かだろう。
案の定、これまで脱原発の旗手であったような人たちも、小泉さん頑張れ的な発言が次々と飛び出してきた。
共産党の議員や、保坂展人さんや、マガジン9や、生活の党の中からもそんな声が聞こえてくる。

失礼を承知であえて言わせてもらう。
いったい、あんたらどんだけお人好しなん????

コイズミジュンイチロウ やで。
こと政治に関して、まともなこと言うわけない。絶対にウラがある。
そう直感するのが、庶民の知恵ってもんでしょ。

コイズミと竹中平蔵の特長は、純粋な従米、純度100%のエージェントだということ。
国内利権に一切ひきずられない。

それに比べると、安倍晋三は従来の右翼を固い支持層にしており、長州派閥から続く国内利権にがんじがらめにされている。
前回のときもそうだったが、いつも米国のプレッシャーと国内利権との板挟みになって呻いている。

コイズミや竹中の言動を見ていれば、米国、なかでもネオコンや軍拡派の意向がストレートにわかる。
余計なことはせずに、日本はとっとと資産を米国に格安で売却しろ。残った国土は、核廃棄場にする。
そういうことだ。

だから、奴らは消費増税や日本での原発には賛成ではない。上記の方針の妨げになるならば、むしろ反対なのである。
原発が危ないから反対なのではなく、脱原発運動がおさまらないと核廃棄場が作れないから原発ゼロなのである。

もちろん原子力協定があり、2018年までは米国から日本に濃縮ウランを売りつけることになっている。
しかし、米国は今や濃縮ウランよりもシェールガスをバカみたいな高値で日本に売りつけた方がお得だ。
(シェールガス輸入の危うさを小見野さんという専門の技術者が丁寧に解説している→ LNG輸出が認可された理由 )

そして、契約済みの濃縮ウランは、日本からアジアに輸出する原発にセットすればいい。日本国内よりもよほど伸びがある。

そして、原発輸出には、もれなく「廃棄物引き取りサービス」が付いてくる。
世界の核廃棄場=JAPAN となる日は近い。
2020年のオリンピックは、せめて最後にひと花咲かせてやろう という同情のあらわれだ。

■■

さらにコイズミの「原発ゼロ」が恐ろしいのは、脱原発運動を根こそぎにする可能性が大きいと言うことだ。
あきらかに、それを狙って仕掛けてきた。

もともと、警察車両でアナウンスを流してしまうような、敵と味方を峻別しない「脱原発」運動は、原発さえ止まれば他は何でもいい、となってしまう危うさを秘めていた。
もちろん、そんな人は一部なのだろうが、今回のコイズミ発言に対する反応を見ていると、私も信頼している人たちが、コロコロと騙されているのでかなり心配になっている。

これで、コイズミ親子が、安倍晋三をねじ伏せるようなパフォーマンスで「原発ゼロ」を実現したらどうなるだろう。
時代は進次郎 ってことになる。
もうおわりだ。

と、このタイミングで、脱原発の旗手から脱皮して、秘密保護法とTPPで国民の中に飛び込んで行った山本太郎さんの直感は、本当にすばらしい。直感なのか、理論なのか、ブレーンがいるのかはわからないが、現在の政治家で彼ほどセンスのある人はいない。

かつてこのブログで、小沢一郎さんに全国キャラバンをやって欲しい、と書いたことがある。まさに、それを山本太郎さんは今やっている。
小沢さんも、ぜひ続いてほしい。支持者はどこにいるのか。永田町でもなく赤坂でもなく、全国通津浦々にいる。

他の議員さんや元議員さんも、どんどん便乗して、太郎さんの全国キャラバンに合流してほしい。
彼は、できるだけ多くの人に結集してもらいたくて、あえて「今はひとり」でやっている。その真意をくんで、どんどん厚かましく便乗してもらいたい。

脱原発から、反TPPへ、反秘密保護法へ、そして反集団的自衛権へ、要するに戦争反対へと昇華していくことが、日本の運動には求められている。

  ※このあたりの内容にクレームがあったので、最後に付記あり

■■

だからこその、10/13講演集会だ。

孫崎享さんと、糸数慶子さんの話を一度に聞けるなんて、なんてラッキーなんだ! と私自身が興奮していたけれども、その割に予約申込みは殺到 にはやや遠い状況だ。

「集団的自衛権の正体」
これは、日本の行く末を決める問題。
改憲など必要ない、集団的自衛権で充分に戦争はできる。
米国にすれば、そのほうが暴走しない忠実な傭兵になるので望ましい。

今年の12月からは自衛隊の護衛艦とP3Cが米第五艦隊に編入されてペルシャ湾に入ることが決まっている。
もはや臨戦状態と言っても大げさじゃないくらい、現場はどんどん進んでいる。
米国の要請があって安倍がゴーを出せば、すぐにでも戦争は始められる。

この緊迫状態は、汚染水垂れ流しに勝るとも劣らない、とんでもない状況にきている。
にもかかわらず、国民の意識はほよよ~んと捕らえているようだ。
汚染水のことは深刻に考えて魚を買わなくなって人でも、集団的自衛権?北朝鮮のミサイルを撃ち落とすやつ?くらいの認識の人がけっこういるのではないか。

秘密保護法も、そもそもは集団的自衛権を行使して戦争をするための準備法案。
米国には知らせるけど、国民に知らせてはいけない という法律だ。

10/13(日)13:30 PLP会館(大阪扇町) 是非とも来て下さい。

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  (クリックするとPDFのチラシデータが開きます)

申込みは info@mei-getsu.com まで名前と連絡先を

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※ この記事が、脱原発運動を「脱させる」ものだ、という意見があったので、追記しておく。

私は、それぞれの人がそれぞれのテーマでとり組んでいる運動には、まったく口をはさむつもりはない。
脱原発はもちろん、食品のこと、農林業のこと、私の知っている中でも色んな問題に、自分のライフワークとしてとり組んでいる人たちがいる。
その人たちに「そんなのやめて、今は戦争反対やりなさい」 と言うつもりでは全くない。そんな風に理解されるとは、思ってもみなかったが、私の書き方がよくなかったのだろう。

様々な問題にとり組んでいる人たちが、今、集団的自衛権が行使されようとしているこの時、声を合わせることはできないか。連携することはできないか。
そういう意味で、この記事は書いた。

さらに、脱原発運動を「脱させる」最大の脅威は、まさにコイズミ発言だということ。
どんな理由であれ原発がなくなることは良いことだと思うけれども、それがもしコイズミに主導されて実現した場合は、もれなくとんでもない付録が付いてくる。そのことに、警鐘を鳴らしたい。
理由はなんでもいいけれども、付録もなんでもいい とは言えないからだ。

もし仮に日本中の原発の廃炉が決まったとしても、自衛隊が中東侵略に出かけていった日には、貯まりに貯まった使用済み核燃料めがけてテロが決行されるかもしれない。そのリアリティはある。
テロはなくとも、アメリカをはじめ世界中の使用済み核燃料の捨て場になる可能性は、すこぶる高い。
こんな付録がくっついた原発ゼロは、やはり受け入れがたい。

そういうことです。あしからず

2013-09-17(Tue)

安倍とオバマのねじれは長くは続かない。自衛隊は中東に向かっている

シリアへの爆撃が、当面は回避された。とりあえずは第5次中東戦争の危機は先延ばしされた。

しかし、シリアの内戦は何も解決されていないし、サウジ経由で反政府軍にわたった化学兵器は野放しだし、米国の産軍複合体の戦争圧力は増すばかりだし、安倍晋三の集団的自衛権への執念は変わらずに燃えさかっている。

よかったよかった とお茶をすすっている場合じゃない。

今回のシリア爆撃回避については、表向きはロシアが立役者になっているが、じつは本当にその役割を果たしたのは、実に皮肉なことに安倍晋三なのである。
安倍は、オバマからの猛烈な「戦費出せ」圧力にたいして、言を左右にして逃げ回った。おそらくは数兆円規模の拠出を迫られて、コイズミだったら1秒で「出します」と答えるところを、なぜか逃げ回った。

安倍晋三は「右翼」であることでどうにか権威を保ち、政治声明をつないでいる。
戦後の占領下において、日本が精神的に独立できないように仕込まれた「嫌韓嫌中思想」を体現することで、安倍晋三は人気を保ち、支持基盤を固めてきた。

ところが、オバマの方針は「米中基軸(G2)」であり、アジアは中国に任す、という考えである。
クリントンはもっと好戦的だったが、ケリーに変わってからは明確にこの方針を進めている。
しかし、オバマも巨大な産軍複合体とユダヤロビーには逆らえない。まともに逆らえば暗殺かスキャンダルが待っている。
彼らが待ち望んでいるのは、中東大戦争だ。米国の産軍複合体の恐ろしいところは、米国という国がどうなろうとも、何が何でも戦争をやろうとするところだ。もやは国家の枠組みでコントロールできる範囲を超えている。

したがって、中国封じ込めと、中東戦争のどちらをとるかとなれば、当然中東戦争ということになる。
ただしオバマは理性を完全に失った人間ではないので、中東大戦争がカタストロフィーであることを理解し、それを回避しつつイスラエルや軍需産業が納得する道を探った。

そして、財政的に2正面作戦はとても維持できない米国は、日本に対しても「中国とは和解しろ」と持ちかけた。
ところが、「右翼」ポーズで生き残ってきた安倍晋三は、そう簡単に「イエス ボス」とは言えない。だだをこねて中国にケンカを売って見せたものだから、オバマは激怒した。
2月の日米会談と、6月の米中会談の違いを見れば明らかだ。

8月になり、オバマはついに「レッドライントラップ」にはまった。
自らが「レッドライン」と表現したシリアでの化学兵器を突きつけられ、開戦を余儀なくされた。
もちろん、十中八九は使用された化学兵器は、もともとは米国がサウジ経由で反政府軍に与えたものだが、まさか米国の大統領がそれを言うわけにもいかず、オバマは進退窮まった。

ここまで来て「やっぱりやめました」では、大統領としての権威が完全に失墜する。これ以降の政権運営はオバマ抜きで進んでいくだろう。なんとか「限定的な」爆撃でお茶を濁したい。それがオバマの方針だったはずだ。

そこで最も問題になったのが戦費だ。
財政の崖で軍事費の強制削減という環境にある米軍は、独自でシリア戦争をまかなう資金は持っていない。
サウジに出させるにしても、サウジだけではあまりにも戦争意図が見え見えで、「国際社会」という名目を使えない。
どうしても、日本に出させる必要があった。

ところが、中国とはどうしても和解したくない安倍晋三は、逃げて逃げて逃げ回った。当初はG20に出席するかどうかもわからないと言って安倍との会談を拒否していたオバマが、自分から無理やり会談を設定したにもかかわらず、安倍は「出します」とは言わなかった。

この様子を見ていたプーチンが、カネのない米国の足下を見て、「化学兵器禁止条約への加盟」という妥協案をだしてきたのだ。オバマがドン詰まりではなかったら、この妥協策も日の目を見ることはなかったろう。その意味で、シリア爆撃を回避した立役者は、なんとビックリ安倍晋三なのである。
もちろん、本人はそんなつもりはサラサラなく、ただただ中国と和解したくなかっただけなのだが。

■■

そんなこんなで、シリア爆撃が当面は無くなったことで、日本国内ではこの問題への関心が急速に無くなっている。

「のど元過ぎれば」の国民性は健在のようで、ニュースにもならないし、ツイッターのタイムラインをみても、まったく見かけなくなってしまった。

しかし、中東の危機と、日本の参戦という現実は、何も変わらずに迫っている。
米国の軍需産業は、毎年数十兆円の兵器を作っているという。この巨大産業を維持するには、数年に1度の戦争と、その戦費をまかなう国が必要だ。何が何でも必要だ。

その意向と、安倍晋三の「右翼ポーズ」の利害が一致するのが「集団的自衛権」である。
米国の戦争を肩代わりし、その戦費を負担し、しかも「右翼」ブリッ子できる。
安倍晋三は、中国と仲良くしたくないだけで、中東に攻めていくことには何のためらいもない。

自衛隊は、5月にペルシャ湾で米軍と合同軍事演習をやっている。
さらに、12月には自衛隊の護衛艦とP3Cが海賊対策名目の多国籍軍に編入される。多国籍軍というのは実質は米第五艦隊であり、その拠点はペルシャ湾のバーレーンだ。

それ以外にも、米軍の自衛隊の合同演習は、陸海空をとわずひっきりなし行われている。
基地の島・沖縄でやられることが多いが、そればかりではなくグアムやアラスカまで自衛隊が進出していって行われている。

もう、どこが「自衛」隊やねん と言いたくなるくらい、集団的自衛権の現実は進行している。
宣言がされていないだけで、実態は着々と進んでいる。宣言されたら、即開戦できる用意はすでに調っているのだ。

秘密保護法も、強引に作られようとしている。
山本太郎さんや藤原紀香さんが危機感をもって反対を表明している秘密保護法。
この本当の目的は、日本が米軍の傘下に入ったとき、日本の情報を日本人には秘密裏に米国に渡すためのものだ。これは、憶測でも何でもなく、新聞なんかの報道ですら書いてある。

秘密保全法案を提出へ 秋の臨時国会、公務員の罰則強化
2013年7月27日 朝日新聞

 安倍政権は、国の機密情報を流出させた公務員への罰則を強化する秘密保全法案を秋の臨時国会に提出する方針を固めた。外交・安全保障の司令塔として国家安全保障会議(日本版NSC)を設置する法案を提出するのにあわせ、同盟国の米国と情報共有を進めるために必要だと判断した。

(引用以上)

もちろん、この勢いは今も変わらない

集団的自衛権:議論再開 17日安保法制懇
毎日新聞 2013年09月16日

安倍晋三首相は17日、自身の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇、座長・柳井俊二元駐米大使)を首相官邸で開き、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の変更に向けた議論を再開する。安保法制懇は2月8日の初会合以来2回目だが、柳井氏ら主要メンバーは非公式に協議を重ねており、12月ごろ報告書をまとめる方針。

(引用以上)

むしろ、2月からコッソリやっていた「柳井懇」を大ぴらに再開し、公明党にも圧力をかけ、12月には「行使する」と宣言するつもりだ。

ここで黙っていると、何十年後かに「お父さんは(おじいちゃんは)あのとき何で止めてくれなかったの」と言われることになる。
ごまめの歯ぎしりだって良い。歯ぎしりも、10が100,100が万、万が100万になれば、日本中に響き渡る。

まずは200人。関西で200人の人に集まってもらいたい。
ネットの歯ぎしりは、やはり響きが弱い。パソコンの前からちょと立ち上がって、10月13日、大阪は天神橋筋3丁目のPLP会館に足を運んでいただきたい。

「戦後史の正体」の孫崎享さんと、参議院沖縄で勝利した糸数圭子さん、お二人の話を一度に聞ける、なんともラッキーな講演集会 題して「集団的自衛権の正体 ~いったい何を衛るつもりなんだろう~」
会場は定員200人。
誰かがやってくれる ではなく、ちょっこら行ってみよか、がすべての始まり。

申込みは info@mei-getsu.com(山岸)まで、名前と連絡先を

集会の詳細は下記のチラシの通り
(クリックすると大きなPDFファイルが開きます)

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2013-09-12(Thu)

孫崎享さん&糸数慶子さん 10.13講演集会 チラシできました

先日来 お知らせしている 孫崎享さん&糸数慶子さん の豪華ダブルキャストによる講演集会

2013.10.13 集団的自衛権の正体 ~いったい何を衛るつもりなんだろう?~

のチラシができました。

下の絵をクリックすると、大きなPDFファイルが開きます。
それを印刷して、お知り合いの方に渡して下さい

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シリアへの米国の爆撃は、しばらくの間は回避された模様。
もともと、ホンネでは乗り気ではなかったオバマが、どうしても戦争をやりたい産軍複合体と、シリアを叩きたくてウズウズしているイスラエル(ユダヤロビー)に背中を蹴飛ばされて、退くに退けなくなっていたところに、ロシアが助け船を出したような格好になった。

しかし、これはあくまで一時的な対処であり、米国のGDPの4%、年間6000億ドルとも言われる軍需産業は戦争がないと倒産するので、何が何でも戦争を始める。
しかも、米国政府は財政の崖と、軍事費の強制削減によって、その原資を出すことができなくなっている。

この二つの要因からだけでも、日本が米国の戦争に巻き込まれることは、間違いないと言える。
数兆円にのぼる米国の戦争の費用を負担し、また兵器の販売先として実戦に出向くことになる。
ようするに、集団的自衛権 である。

シリア情勢も、まだまだ予断は許さないが、それに隠れて進行しているのはホルムズ海峡とペルシャ湾への海上自衛隊の進出だ。
12月には、護衛艦と哨戒機P3Cが、ペルシャ湾を拠点とする米海軍第5艦隊に合流する。名目は海賊対策だが、わざわざ第5艦隊(多国籍軍)に合流する意図は、イランの鼻先に進出することであるのは明らかだ。

この緊迫の情勢下で、軍事と外交のプロに正確な話を聞くことは、何にもまして重要なことといえる。

そして、沖縄はずっと「集団的自衛権」の中におかれてきたといっても過言ではない。
日本の「平和」の身代わりとして、「日米同盟」の実体を押しつけられてきた。

その沖縄の現実を、ナマの声を聞くことは、関西に暮らす私たちにとって絶対に必要なことだ。
ぼやっとした「集団的自衛権」という言葉に、否が応でもリアリティが沸き上がってくるだろう。


いずれにしても、10月13日とにかく来てください。
このお二人の話を 一度に聞けるなんて、ラッキーすぎます。
(しかもたった1000円)

そして、自分のあたまで、これからいったいどうなってしまうのか、考えてみてください。

申込は info@mei-getsu.com(山岸) まで 名前と連絡先を

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2013-09-11(Wed)

なぜ震災を境に日米同盟は激変したのか

私は専門家でも研究者でもないが、外務省の資料などを見る限りでは、2011年3月11日の東日本大震災を境に、日米同盟の内容が激変しているように見える。

一番分かりやすい資料は、日米両国の外務大臣(国務長官)、防衛大臣(国防長官)の会議である、日米安全保障協議委員会、いわゆる「2+2」であろう。

外務省のHPには共同声明などの資料が公開されている。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/2plus2.html

震災の前は、2010年1月と5月に開催されている。
1月は日米安保条約50周年であり、5月は沖縄の基地返還のことだけを話し合ったようだ。

ここでは1月のほうを見てみる

 
日米安保署名50周年にあたっての共同発表


この2ページ目の冒頭にこのように書いてある

「日米同盟は(略)平和と安定を東アジアにもたらしている。」

「この地域における最も重要な共通戦略目標は、日本の安全を保障し、この地域の平和と安定を維持することである。」

「日本及び米国は、(略)米軍と日本の自衛隊との間の協力を含め、協力を深化させていく。」

ここで特徴的なのは、

1.日米同盟が対象とする地域は、基本的に「東アジア」

2.日米同盟の第1の目的は「日本の安全保障」

3.米軍と自衛隊は「協力」の関係

ということだ。これが、3.11後はどのように変化するか。

直後に行われたのは、2011年6月21日だ。まだ3ヶ月しか経っていない。

 より深化し,拡大する日米同盟に向けて:50年間のパートナーシップの基盤の上に

「閣僚は,アフガニスタン及び中東における過激主義に対する(略)取組に留意した。これらの課題は,地域の安全及び安定の維持における日米同盟の不可欠な役割のみならず,日米両国が協力を深化させ,拡大させる必要性を強調するものである。」

これは、日米同盟の対象地域を、東アジアとかアジア太平洋という漠然とした言い方から、明確に中東を含めるという拡大宣言である。

すでに自衛隊をイラクに派兵したとはいえ、名目上は復興支援であり米軍と一体にならないことが条件だった。
同盟として中東を対象にする以上は、もうこんな眠たい話は許さない ということだ。

さらに、2012年6月の声明ではこう書かれている。

「二国間の計画を精緻化する努力を行う」
「二国間の政府全体のメカニズムを強化し,米軍及び自衛隊による日本国内の施設への緊急時のアクセスを改善する」

これまでの「協力」関係を越えて「一体化」を進め、緊急時には米軍が日本の施設を自由に使えるようにする。

「能動的,迅速かつシームレスに地域の多様な事態を抑止し,それらに対処するために,共同訓練・演習を拡大し,施設の共同使用を更に検討し,情報共有や共同の情報収集・警戒監視・偵察活動の拡大といった協力を促進する」

シームレスという用語は2010年の防衛大綱で使われたのだが、これは平時と有事の継ぎ目無くという意味で使われていた。
ところが、ここでの意味は、米軍と自衛隊の継ぎ目を無くす という意味にとれる。

さらに

「政府横断的なセキュリティ・クリアランスの導入やカウンター・インテリジェンスに関する措置の向上を含む,情報保全制度の更なる改善の重要性を強調した。」

これはまさに、今進められようとしている秘密保全法そのものだ。
米軍と共有する情報が、自国民に漏れないようにするための法律を早く作れと書いてある。

これら以外にも、全体的に日米「一体化」ととれる話がちりばめられている。
集団的自衛権という言葉は避けられているが、まさにそのものである。
前回の声明からうける印象とは全然違うのだ。


■■ そして日米共同声明

震災から1年以上すぎた5月1日にオバマと野田の日米会談が行われた。

発表された、日米共同声明には、このように書かれている。

 日米共同声明:未来に向けた共通のビジョン

「2010年の防衛計画の大綱の下での日本の動的防衛力の構築と,米国がアジア太平洋を重視する戦略を含め,我々はそれぞれのコミットメントを実行していく。
米国によるこの戦略は,地理的により分散し運用面でより抗堪性のある兵力態勢を地域で実現しようとする取組を伴う。」

要点は、「自衛隊が動的防衛力の名の下に、アジア太平洋地域の緊急事態に日米同盟軍として対応する」 ということだ。しかもそれは、「米国による戦略」に沿っておこなわれる。

ここまで来ると、協力とかではなく、自衛隊は米軍の手弁当の傭兵部隊になる ということだ。

これに先立つ4月27日の2+2でも、

 日米安全保障協議委員会 共同発表

「アジア太平洋地域における平和、安定及び繁栄の促進のために協力(略)を強化することが極めて重要である」
「この文脈で、米国政府は、訓練や演習を通じてこの地域の同盟国及びパートナー国がその能力を構築することを引き続き支援する」

と、日米同盟は、二国間同盟ではないと宣言されている。
アジア太平洋(中東含む)の米国をボスとする軍事パートナーシップの一環である、と位置づけられた。

注意したいのは「同盟国及びパートナー国」と言っていることだ。同盟国とパートナー国の何が違うのか。
より一体化した国がパートナー国と言うことなのだろう。日本は、「格上げ」されたわけだ。

集団的自衛権の行使は、「宣言」されるまえに「実体」ができあがっている。


■■憲法9条はすでに無いも同然

9条を守れば、なんとか日本は戦争しなくて済む とシンプルに信じている人も多いが、申し訳ないがそれは平和ボケというものだろう。

こうして見て来たように、自民党だろうが民主党だろうが、日本の為政者は憲法9条の存在など、喉に引っかかった魚の骨くらいにしか思っていない。
ほぼ無視され、事態はどんどん進行している。

航空、海上、陸上、各自衛隊のHPを見ても、ほとんどいつも何処かで日米合同訓練が行われている。
しかもそれは、沖縄だけでなく、グアムやアラスカでも頻繁に行われ、また、そうした海外の訓練場を日本のカネで作るのだということも、例の2+2の声明の中には書いてある。

どこをどう見ても、9条のある国の姿では、もはやない。

最近の安倍晋三の動きなど見ていると、9条があるから参戦しないのではなくて、いちばん「高く売れる」タイミングを見計らっているのではないかと思える。

シリア参戦は、このままロシア提案がうまくいけば回避できるかもしれない。
ちょっと不思議だったのは、安倍がオバマのかなり強引な要求から、言を左右にして逃げ回っていたことだ。

かつての小泉のように、一瞬のためらいもなく「支持する」「派兵する」と言うのかと思いきや、そして最初はその勢いだったのに、手のひらを返して逃げ回った。

これはおそらく米国の反オバマ、つまりネオコンなどの積極軍拡派の入れ知恵であり、安倍はそちらに付いたということだろう。旧来の日本に根を張るハンドラーズは、基本的に軍拡派だから、オバマの凋落を見越してそのような作戦に出たのだろう。

中国とは手打ちをして中東に全力で向かえというオバマの要求は、反中国の右翼ポーズで支持を集めてきた安倍にすれば、後援会がガタガタになる困った話だったはずだが、それでももし、絶頂期のオバマであったなら、安倍は集団的自衛権行使を宣言して、派兵を表明していたはずだ。


■■ なぜ3.11後に急変したのか

それにしても、なぜこの時期に日米同盟が日米一体化に「深化」し、東アジアが中東まで「拡大」したのか。

背景にはもちろん米国の財政危機があるし、それにともなうイラク撤退やアフガンの出口戦略がある。
しかし、それは2011年の初めに急に起こった事態ではない。

この問題を考えるとき、もうひとつ気になることがある。
「復興に関する日米官民パートナーシップ」のことだ。

ジャパンハンドラーズ軍団とも言われるシンクタンク、CSISが主導し、そうそうたる面々が顔をそろえ、鳴り物入りで始まったこの「復興と未来のための日米パートナシップ」

 経団連タイムズ

復興利権をごっそり狙いに来たな、と苦々しく見ていた。
その後の動きも、できるだけ注意していたのだが、2011年11月に「TPPに入れば復興できる」というような適当な報告書を出して、そのまま消えてしまった。

あの津波の惨状を見て、目を覆い涙を流すのはわれわれ庶民だけであって、経済界は即刻「経済効果」を弾いている。
まして、単なる復旧ではなく、街そのものを作り替えるという「ビックビジネスチャンス」を、あの猛者どもがおめおめと見逃すはずはない。

よくよく考えるまでもなく、これは原発事故のせいに違いない。
要するに、半年間ほど様子を見て、逃げ出したのである。

一般の日本人が決して知ることのできない「事実」を知ることができる立場の人たちばかりだから、これはビジネスどころじゃないと逃げ出したのであろう。

「日本は早晩もうダメだ」と彼らは判断したのである。

日本人が全滅するわけではないが、国力はがた落ちになり、今よりも一回りも二回りも国力の小さい国として辛うじて生きていくことになる。
それならば、とれるものは今の内にとっておこう。後先を考える必要はない。

こうした思考法から、経済と軍事の一体化、つまり短期集中の所有移転が決定された。
経済の「一体化」がTPPであり、軍事の「一体化」が集団的自衛権、というわけだ。

なるほど、3.11後から一気に急展開するわけが、こう考えると理解できる。

そして、もうひとつだけヤツらの関心事は、20km圏内に核の墓場を作ることだ。
「日米同盟」が利用できる「核の最終処分場」を、福島に作るために、IAEAを現地に派遣した。

TUNAMIの国の海岸に原発を54基も作れば、50年に1度くらいは福島のようなことになるのは、原発を作っていた側もよくよく分かっている。原子力マフィアの下の方、つまり洗脳されていた連中は分からなかったかもしれないが、洗脳していた側は当然のこととして予期していた。

そして、事故後は「核処分場にしか使えない」場所が確保できる、ということも予め想定していた。
福島の事故は、「やっとおきた」「待ちに待った」事故だったのである。
恐ろしすぎて、考えることを拒否してしまいそうだが、冷静に論理的に考えれば、そういうことになる。

 原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか

 「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる

TPP、集団的自衛権、そして水面下で進む核処分場。
これらは、棄民された日本から、最後の一滴を搾り取ろうとする冷酷無比な仕打ちに他ならない。

もちろん、ここで「棄てないで」と米国の裾にすがりつくようなことをするるもりはない。
これまでの「食わせてやるからおとなしく言うことを聞け」という奴隷政策から、あからさまな棄民政策に変わったということは、長年精神を「休養」してきた日本人が、120年ぶりくらいに目を覚ます時代になったということでもある。

もちろん、目を覚ます前に頭から食われてしまう可能性もあるが、そうならない可能性もゼロではない。

そのためには、TPP、集団的自衛権、そして水面下で進む核処分場という、もっともあからさまな棄民政策を、広く知らせることだ。


■■ 10月13日 集まろう

ということで、10月13日(日)に集会をやることにした

討論集会 集団的自衛権の正体 ~いったい何を衛るつもりなんだろう?~

講師 孫崎享さん 糸数慶子さん 豪華ダブルキャスト!!

会場 PLP会館(大阪扇町)

会費 1000円  定員 200人

主催 政治を市民の手に!プロジェクト

申込 info@mei-getsu.com(山岸) まで 名前、連絡先を

このお二人の話を一度に聞ける機会は、滅多にありません。
まして関西では、貴重な機会。
ぜひぜひぜひ ご参加を!

「知ること」から 「意思表示をすること」へ

「意思表示をすること」から 「人に伝えること」へ

少しだけ前に進もう

希望は、その一歩の総和の中に存在する



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2013-09-05(Thu)

10/13講演集会 集団的自衛権の正体 ~いったい何を衛るつもりなんだろう?~

政治を市民の手に!プロジェクト主催で、広く集まっていただける講演集会が決定しました!!

※特別ゲストに 沖縄から糸数慶子さん に来ていただけることになりました!!


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集団的自衛権の正体 ~いったい何を衛るつもりなんだろう?~
日 時 10月13日(日)13:30~16:00
講 師 孫 崎 享 さん
ゲスト 参議院議員 糸数慶子さん
会 場 PLP会館(204席!) JR天満、地下鉄扇町
      http://plp-kaikan.net/room/room5fl.html
会 費 1000円
主 催 政治を市民の手に!プロジェクト
     (大阪市浪速区日本橋5丁目14-20-1F シチズン気付)
申 込 info@mei-getsu.com (山岸) まで お名前 ご連絡先を


 昨今、集団的自衛権とやらが世間を騒がせています。自衛という以上は国民の命と生活を守ってくれるもののはずですが、この集団的自衛権、どこをどうすれば国民を守ってくれるのかさっぱり分からない代物です。
 「集団的自衛権って、北朝鮮から米国にむけて撃ったミサイルを日本の上空で撃ち落とすこと」と思っていませんか。幸か不幸か、北朝鮮から米国へ撃ったミサイルは日本の上空を通りません。
 ではなぜ安倍首相は、内閣法制局長のクビをすげ替えてまで「集団的自衛権を使うんだ」とぶち上げているのでしょう。
  安部首相は参議院選挙までは改憲にご執心だったのに、選挙が終わったら改憲すら言わずにひたすら集団的自衛権です。改憲よりも集団的自衛権のほうが安倍首 相や「集団」の相方であるオバマ大統領にとってオイシイからに違いありません。いったい何がそんなにオイシイのでしょうか。

 オバマ大統領が、爆撃をしてまで応援したがっているシリアの反政府軍の主力は、アルカイーダです。アルカイーダの仲間だからとアフガニスタンで戦争を始めた米国が、今度はアルカイーダを応援してシリアの内戦をもっと酷くするというのです。
 米国が戦争を始めたとき、日本は、湾岸戦争のように巨額の戦費を負担するのでしょうか。イラク戦争のように武器を持って井戸掘りに行くのでしょうか。もし集団的自衛権を使うということになれば、これまでとはレベルが違うはずです。
 そして、基地を押しつけられた沖縄では、何がおきるのでしょうか。戦争を最も望まない人々が、戦争の最前線に立たされるのではないでしょうか。
 これからの半年で、日本人の運命は大きく変わろうとしています。私たちはこれからどうなってしまうのか。それを良しとするのか。あるいは、どうやって抗していくのか。心にしっかりと道筋をつけることが必要です。

  来る10月13日(日)13:30より 講演集会「集団的自衛権の正体 ~いったい何を衛るつもりなんだろう?~」を開催します。講師はあの「戦後史の正体」の著者であり、元 外務省国際情報局局長の孫崎享さんです。外交と情報分析の専門家が語るリアリズムの中の平和主義は、他では聞けない説得力があります。

 特別ゲストには、先の参議院選挙で、安倍政権vs沖縄県民のたたかいに勝利した糸数慶子さんをお招きし、「基地の島・沖縄から見た集団的自衛権」をお話しいただきます。集団的自衛権のベールをはいだ実態が、クッキリと見えてくるはずです。

 一人でも多くの方にご参加いただきたく、大きな会場を用意しました。質疑応答の時間もできるだけたくさん取る予定です。
 連休の中日でもあり、翌日には9条世界会議なども開催され、大変お忙しいとは存じますが、ぜひともご参加下さい。

2013.10                     
政治を市民の手に!プロジェクト  (山岸)

※お時間の許す方は、あらかじめ「戦後史の正体」や「日米同盟の正体」など読んでこられると、より深く理解できるのではないかと思います。
※会場は社民党や自治労が入居しているビルですが、当イベント主催者は独立の市民団体です。何党支持の方も無党派の方もどうぞお越し下さい。


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今声をあげないと、一生後悔する。その一念で やります!




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2013-09-02(Mon)

運動を壊すベクトル

参院選の大敗から1ヶ月以上が過ぎ、そろそろネジの巻き直しかなと思うこの頃になって、どうも不穏なニュースばかりが耳に届く。

不穏というのは、原発や被曝やTPPや集団的自衛権や増税や、そうした事どもももちろんのことながら、それに立ち向かってきた仲間ウチでのいざこざである。

詳細はここでは書きたくない。未確認情報でもある。
しかし、負けがかさむと仲間割れが頻発するというのは、どうも本当のことらしい。

いったい、何が運動を壊すベクトルなのか。少し考えておきたい。

たぶん、運動を壊すベクトル、方向性は3つあるように思う。

■■
ひとつは弾圧、ネガキャンなどの、直接的な敵からの攻撃だ。
日本の場合、汚職かハレンチ罪での冤罪デッチアゲか、その手前のマスメディアを使ったネガキャンということになる。

最近で言うならば、小沢一郎さんへの陸山会事件であり、植草一秀さんへの痴漢デッチアゲである。
こうした、謀略やデッチアゲは、権力を持つものが抵抗するものを潰すためには、必ず使う常套手段だ。
あたかも料理人が包丁を使うように,当たり前のようにして権力者はこうした手段を使う。

もちろん、これは相当の影響力をもつ人に対してことであり、ちょっと運動や選挙にかかわったからと言って、誰彼なく捕まるわけではない。
逆に言うと、全然弾圧されない運動というのは、敵にとってまだまだ痛くない、影響がない運動だとも言える。

痛くない というのは、ツッコミどころが間違っていて、どんなに激しく突いても痛くない、と言うケースと、方向は急所を突いているけれどもあまりにも運動の範囲が小さい というケースがある。
たえず、それを自己点検しながら進んでいく必要はある。

弾圧は成功の証でもあり、政権の生命線である政策に真っ向から反対し、それをひっくり返す可能性が出てくれば、無傷で済むわけはない。
そして、実はそうした弾圧そのものでは、運動を潰しきることはできない。

小沢一郎という個人の知名度と能力に完全に依って立つ、いわゆる小沢グループとその支持層は、陸山会事件によって確かに大きなダメージを受けた。総選挙と参院選の大敗も、もちろんその影響は大きい。
しかし、あれだけの大キャンペンにもかかわらず、そして、これだけの大敗にもかかわらず、それでも小沢を立てて国民の生活を第一を実現しよう という数十人の政治家と、94万人の国民がしっかりと残っている。

植草一秀さんに対する仕打ちは、ある意味陸山会事件よりもさらに過酷だった。
それでも、本人の心が折れなければ、弾圧で潰すことはできないということを、植草さんは身をもって示した。
竹中平蔵は、これで二度と人前には出てこれないだろうとウハウハ喜んでいたに違いないが、植草さんはドン底から這い上がってきた。
そして、今や国民運動を牽引していくくらいの覚悟と影響力をもって復活を果たしている。

両方のケースとも、1億2000万人に対するマスの印象としては、弾圧による効果はあり、マイナスイメージはぬぐえない。
しかし、これから運動にかかわっていこう、黙っていられないという数万人、数十万人に対する影響力は、弾圧前よりもはるかに強いものになっている。

弾圧は不可避だが、それに折れず、一歩下がってもより層の厚い、覚悟の強い運動になって再起する。
それを何回も繰り返すことしかない。
行っては返す波のような運動でしか、権力をもつものへの抵抗はかなわない。

■■
そうした弾圧という方法に比べて、むしろ運動へのマイナスが大きいのが、主導権争いだ。

古今東西、ある程度の大きさの組織になると、かならず主導権争いが起きる。
それは、トップの座を争う場合もあるし、絶対的なトップがいる場合はその側近の座を争う場合もある。

まったく、不思議と言えば不思議だが、人間が感情の動物である以上、ねたみや恨みや思い込みなど、他人から見ればどうでもいいことで、大事な運動が機能停止したり分裂したりする。

尊敬する相手だからこそ、認めてもらえないと逆恨みしたり、ちょっとした行為を悪意にとってしまったり、そうした感情に囚われると、国民の生活が第一のハズが自分の感情が第一になってしまう。
これは人間の性(さが)と言ってもいいかもしれない。

運動のやり方も、人によって得意技やセンスや気質があるから、色々あって良いはず。
なのだが、どうしても「俺のやり方が一番だ」てなことになる。自分で一番だと思っている分には害はないが、ついついそれを口に出す、さらには他のメンバーやグループの批判めいたことを言う。
ここまで行くと、もうおきまりのコースである。

いったい、何が一番大事なのか、運動の広がりが大事なのか、自分のグループが大きくなることが大事なのか、理屈で考えれば誰でも分かることが、カットなると見えなくなってしまう。
これ自体で運動が潰れるわけではないが、こういう様を見て嫌気が差して多くの人が運動から離れていく。

ひとつ記憶に留めておきたいのは、こうした感情のもつれは、単純に個人的な理由もあるけれど、意図的に仕組まれることもあるということだ。
運動が大きくなれば、当然ながらスパイ的な人物も入ってくる。(当然です。当然と思わなくては)
そういう人物が、意図的に、事実を微妙にねじ曲げて伝えたりして、感情のもつれを作り出す場合があると言うこと。

ムカッときたときは、あれ、ひょっとして俺は乗せられてるのかな。。。 と思い返してみることを忘れないでいただきたい。
そして、当事者どうしてきちんと話し合うこと。人を介しての噂や、ネットでのやりとりではなく、顔を合わせて話し合えば、溶ける誤解もある。

■■
以上の、弾圧や主導権争いよりも、一番やっかいなのは、正義の味方である。

つまり、何が正義か での争いはもっとも手のつけようがない。

これも詳細は省くけれども、ほとんど同じ主張をしている政党やグループや市民団体が、特に個人的な因縁がなくても、なぜかまとまることができない。
これは、彼ら彼女らが考える「正義」が微妙に違うからだ。

逆の言い方をすれば、妥協の仕方が分からない、妥協という技術をまったく持ち合わせていたい ということでもある。

日本人は、幕末から自由民権までの民衆運動をたたきつぶされ、帝国憲法と帝国議会を定められてから120年間、政治とは無縁に生きてきた。
いや、生きさせられてきた。

あの戦争があっても「国体」は生き残り、原発が爆発しても原子力村はピンピンしている。
この異常な国の基盤、簡単に言えば国民の洗脳は、120年前から始まっていると私は思っている。

なぜならば、江戸時代の農民はもっと自立していた。
約束を破る代官にたいしては、一揆をおこして命がけで約束を守らせた。
そうした自立した精神を叩き折ったのが120年前の明治政府であり、以降一貫して国民を「何も考えなくても生きていける」生き物として育成してきた。

もちろん例外はあって、その例外の人々がまず抗議の声を上げるわけだが、なにぶんにもまったく政治的に訓練されていない。
正義を主張することはできても、政治、つまり実行する手段にまで載せる訓練は、日本人は有史以来まったくやったことがない。

だから、99%同じ主張でも、1%がクッキリ違うと、アレでは駄目だコレでは駄目だという話になり、昂じると感情のもつれにまでなってしまう。

主張と政治は次元が違う。
主張を具体化するのが政治なのであり、そこには技術や長期中期の戦略があるのだが、それを理解することなく、間の前の違いで あいつは寝返ったとまで言われたりする。

これは、政治を訓練するしかない。
なにせ、有史以来一度もやったことがなくて、最近の120年間はことさら意図的にそういう世界から遠ざけられてきた民が、始めてとり組むのだから困難は仕方がない。

もうどうにもこうにも、四の五の言ってられないという危機感しか、この訓練を促進するエネルギーはないだろう。
だから、その現実性はともかくも、5月27日に山本太郎さんが各党を集めて「統一比例名簿」を持ちかけたことは、大きな歴史的な意味をもっていると思う。
こうした努力を、一歩一歩重ね、各党、各グループ、各人が、どうしたらまとまれるのか。どうしたら力になるのか。どうしたら危機を脱することができるのか。真剣に考えてみることだ。

 → 山本太郎さんが提案した統一名簿を巡る各党の議論は今後を考える上で貴重な資料

少数で反対を唱えていれば、ある程度妥協してくれた時代は、今はもう過去の思い出だ。
特に、敵の本丸を崩すには、数がなければ絶対に実現はできない。

アッチが悪い、コッチが悪い ではなく、まず自ら胸襟を開き、きちんと妥協する方法をあみ出すこと。
この訓練を積むしか、絶対に道は無い。


■■
関西では、いわゆる小沢支援者グループどうしは仲良くやっている。
昨日、3.3女子会の主催で中村てつじさんの講演会があり、6団体が協賛と言うことで、多くの方が集まり、政治を市民の手に!プロジェクトもひと言挨拶をさせてもらった。

現在の安倍政権の、とんでもない暴走のスピードを見ていると、とにかく アベヲトメロ だけでも一致して集まることが必要だ。
そのためには小沢グループだけでなく、さらに、社民党、みどりの党や、瓦礫や原発の市民運動グループ、もっと言えば民主党や自民党のなかで内心忸怩たる思いでいる地方議員など、幅広く、ケースバイケースで連携していく必要がある。

そんな「いい加減」な場をつくれたらいいなと思い、そういう広汎な集まりに相応しい講師を捜している。
どなたか、言い方がおられたら、ぜひ教えていただきたい。
もし、具体的につてがあるのならば言うことなし、そうでなくても、この方はどうか という方がいれば教えて下さい。





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