2014-01-28(Tue)

嫌な気分を振り払うために

この2週間、ウツになりかけながらシンドイ気分の日々を過ごしてきた。夜も寝付きが悪く、もともと睡眠不足なのに拍車がかかっている。

昨年、政治を市民の手に!プロジェクトをやってきて、生活者の立場で「世直し」が必要と思っている人々の間の溝をかなりリアルに見て来た。
それは、浅からぬものであると同時に、決して埋められないものでもない そのような実感があった。

ところが、細川護熙さんが立候補表明してからのこの溝の深さは、目がくらむばかりだ。
理屈のうえでは、「宇都宮さんでは勝てないから、細川さんに一本化すべき。」というのが正論だ。これは以前の記事にも書いたとおり。宇都宮陣営でもドシロウト以外は、この選挙に当選できるとは思っていないはずだ。

しかし、あのコイズミと二個一なのだから、そう簡単によっしゃーとならないのも無理はない。そのリスクも含んだうえでの細川さんの立候補だったのだから、ある程度の議論を経て一本化は無理だとなったら、それ以上深入りするのは、これはこれで無理筋というものだ。

この2週間の応酬を見て来て、本当に「先は長いなあ」とつくづく思った。

歴史に学ばないのかと共産党を非難する人も多いが、スペイン内戦を出すまでもなく、歴史に学ぶならば「共産党票を除いても勝てる」ようにしなければならないということだ。
共産党は共産党でがんばってもらい、<それ以外>で勝ちきらなければ歴史は進まない。そういうことだ。

ネガキャンについても、共産党が後から石を投げるのは今に始まったことではない。日本最古の政党としての伝統なのだから、少し後頭部が痛いくらいで致命傷にならない限りは相手にすべきではない。回し蹴りで共産党を非難したくてこんなことを書いているのではない。本気でそう思うのだ。

細川さん自身は、ネガキャンや他候補の悪口などとは無縁の、王道を行く選挙戦を闘っている。
高踏的な姿勢は良い面も悪い面もあるけれども、これが細川さんの持ち味なのだから、それをブチ壊すようなことを支援者がすべきではないだろう。

宇都宮さん=共産党では決してないけれども、とにかく、次々と繰り出されてくるネガキャンは最初から分かっていたことであり、オロオロするなということ。
もちろん、細川さんを支持しようと決めた人の多くは苦渋の選択をしている。なにせ、コイズミは天敵と思っていた人ばかりなのだから。だから、俺がこんなに苦しんで決めたのになぜ分からん!と腹が立つのだろうが、これは「こういうもんだ」と思い切って、前を向くべきだ。

街頭演説などを見る限り、舛添と細川さんでは100倍近い聴衆の差があるようだ。しかし、この数字は投票数に直結しない。組織票やなんとなく自民党の票は、テレビの前から投票所に直行する。途中に街宣やネットに寄り道はしない。

なにせ、舛添の巨額の政党助成金詐欺(疑惑)を、マスメディアはまったく報道しない。これはすさまじい。
要するに、何が何でも舛添を勝たせろ、という権力意志が完徹しているということだ。いくら自民党も本気じゃない、公明党もフラフラとはいえ、マスメディアの力を甘く見てはいけない。

それにしても、街頭の人波はすごい。
選挙演説でこんなに人が集まったことがあるのだろうか。
週刊誌ではこんな情報も流れている

自民党による「都知事選」世論調査では、舛添氏が2番手?
週プレNews 2014年01月28日


「われわれの調査は選挙に足を運ぶ確率が高い層に調査を行ない、そのデータを長年の経験や統計といったフィルターを通してはじき出したものなんだ。都知事選の場合、プラスマイナス5000票以内の精度で当たるよ。最新の調査は、細川さんが小泉さんと一緒に事実上の出馬表明をした直前から直後にかけて行なわれた。その結果は、意外なほどの差で細川さんが優勢だった……」(自民党東京都連T氏)
(引用以上)

あきらめと無関心の中で、なんとなく自民党に投票してきた人々に、「もしかしたら」「なにかおもしろいことになりそうだ」と感じてもらうことが、勝つための必須条件だ。

マスメディアは強大だが、可能性は充分にある。
安倍晋三が火をつけてしまったファシズムの導火線を、ギリギリで消し止めるために、なんとしても自民党に敗北を味わってもらわなくてはならない。

お約束のネガキャンに付き合っているヒマがあったら、「なんか細川さんの街宣はスゴイことなっているらしい」「自民党の調査では舛添さんは2位らしいよ」「なんか選挙が面白ことになっているぜ」ということを、じゃんじゃん拡散しよう。
細川さんに一票を というのはなかなか言いにくいところでも、これならばいくらでもウワサ話が出来る。

自民党の必敗を祈って



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2014-01-17(Fri)

今こそ「カタロニア讃歌」を読もう~反ファシズムのために~

都知事選を巡っては、支援者どうしの泥仕合がヒートアップしている。

履歴も政治の作法も違う宇都宮さんと細川さんという2人の候補(予定)の支援者が、お互いのネガティブキャンペーンをやらかし、あの時はこうだった、この時はこう言った、あの件はどうする、この件は許せない。そんな言葉がネット上を飛びかっている。

私自身は前の記事書いたように、ギリギリで細川さんを支持したいと思っている。そして、宇都宮さんには細川陣営と政策協議をして、できるだけ小泉の毒を薄める役割を果たしてもらいたい。そう思っている。

しかし、現実はうまくいかないもので、その可能性は限りなく小さいようだ。
宇都宮さんの撤退を進言しに行った木内みどりさんは、宇都宮さんに説得され木内さんはそれに感涙したと、夫の水野誠一さんがそのいきさつを紹介している。

リンク→ 宇都宮さんが、細川さんの出馬でも、決して降りない理由・・

このなかで、宇都宮さん自身の言葉としてこのように書かれている

「結果を急いではいけません。法律ひとつ作るのだって何年も掛かるんですから」

この認識が、細川さんを推して一本化を求める人の危機感との決定的な違いなのだろう。
私はこの一文を読んで、今回の知事選に限っては、49:51だったものが20:80で細川支持と思い切ることができた。
運動家としては立派な言葉だけれども、必勝を目指す候補者としては言ってはならない言葉だと思ったから。
私は、こと選挙に関しては、結果を急ぎたいと思っているから。

■■

それと、細川で行くしかないと判断する根拠はマスメディアの力だ。
くやしいけれど、日本の政治、とくに選挙はほとんどマスメディアによって操作されている。総選挙、参院選と生活の党支持でかかわってみて、骨身にしみてそれは感じた。

ネガキャンならまだしも、マスメディアに無視された候補は、よほどの知名度がない限りは勝てない。少なくとも大きな選挙区に当選者1人の選挙では勝てない。
まったくの不正義ではあるが、これが現実だ。

マスメディアが無視戦術をとらない、そこまで危険を感じていない反安倍候補が細川さんであり、マスメディアが喜んで騒ぐのが小泉なのは誰もがわかっていること。
その意味でも、勝つためにはしかたのないギリギリの選択なのだ。
いくらメディアの権力に屈するのか!と叫んでみたところで、それで勝てるわけではない。圧倒的な敵を前にしたときには、戦術と戦略と理念はちゃんと分けて考えなくては、正義を叫びながら負けて負けて負け続けるしかない。

■■

それにしても、どちらの支援者も、頭に血が上りすぎである。
どうしても一本化が無理であれば、脱原発の中できれいな棲み分けをするしかなではないか。

共産党、社民党の福島さんグループ、多くの市民運動グループは状況がどうなろうと宇都宮さんで行くだろう。そして、何年かかっても運動を前進させていこうとするのだろう。
誇りを守り、自分たちの運動にとってリスクを最小限にする方法は、次につなげる戦い方としては間違いではない。

小沢支持のグループ、社民党の一部、一部の市民運動グループなどは、小泉の毒を知りつつも細川さんを支持するだろう。どうしても勝ちたいという思いが強いからだ。
勝っても負けても、とてもリスキーな戦いといえる。勝てば小泉の毒が動き出すだろうし、負ければ前者のグループからボロボロに言われ、脱原発勢力からはじき出されるかもしれない。

私は後者の立場を選ぶけれども、どちらにしてもそれぞれ考えて選択しているのだから、それなりにリスペクトして前に進むしかない。
「今でしょ」と感じているかいないか、この数年でファシズムが大爆発すると思っているかまだしばらく余裕があると思っているか、これは予知能力がない以上認識の違いとしか言いようがないのだから。

泥仕合が激化しつつある今、ぜひとも皆さんに読んでほしい本がある。

カタロニア讃歌(ジョージ・オーウェル)

私も読んだのはかなり以前だが、ファシストの反政府軍を前にして内部抗争を繰り広げ、いわば自滅していく反ファシスト勢力の姿に、身もだえする思いをしたことを憶えている。
別にこれで日本共産党批判をするつもりではない。当時のあの共産党と今の日本共産党が同じ組織というわけではないのだから。ただ、なんて愚かなことをしたのか。フランコが勝利したのはなぜなのか。それを実感してもらいたい。

頭に血を上らせても良いことはない。(そう言っただけでも怒られたが・・・) とにかく、こうなったらそれぞれがベストを尽くすしか方法はない。
少なくとも、しかたないから細川さんを支持するという現実主義の人々は、そのこともまた理解できるのではないだろうか。

■■

こうなってくると、細川陣営が小泉よりにどんどん引っぱられていくのを引き戻すのは、小沢グループしかない。生活の党を支持している私たちしかいない。

自民党の河野太郎グループははっきりと細川支持で行くらしいし、子コイズミも舛添は支持しないと明言している。たぶん、17日の会見が延期された理由はこのへんだろう。
細川さんを実質的に引っ張り出したのはたぶん小沢さんだろうから、あまりに酷い公約にはなるまいと思っていたが、どんどん自民党に引きずられていくと、舛添と何が違うのかよく分からないものなりかねない。

そういう自覚を持って、細川さんの公約をチェックしたい。

思えば生活の党の政策だって、こうやって支持者との普段のやり取りを経て決まっていった。いまだに、生活保護法の問題とかカジノのこととか、どうかと思うことも多い。が、それこそ「結果を急いではいけません。法律ひとつ作るのだって何年も掛かるんですから」という言葉を思い出したい。

細川陣営の場合、(最初の頃の)生活の党のように風通しが良いとは思えないのでかなり大変だが、支持するからモノが言える というのは政治の世界の常道だ。
細川さんが勝てば、おそらくは国政レベルでも大きな再編へとつながっていく可能性が高い。かなり憂鬱ではあるが、少しでもマシな方向に向かわせるために、この流れに対して、ケチツケではない前向きな声をあげていこうと思う。



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2014-01-15(Wed)

天敵コイズミと組む細川をなぜ応援するのか

昨日、細川護熙さんが、よりによって小泉純一郎とツーショットで出馬会見を行った。

そしてこれについて私は、このようにツイートした

スーパーに行けば「放射能と農薬 どっちがましか」と悩み、都知事選になれば「安倍と小泉 どっちがましか」と悩む。でも何も食べなきゃ死んじゃうし、誰も選ばなきゃ自民が勝っちゃう。かなりコイ農薬がすみズミまでかかってるけどできるだけ洗い流して食うしかない。

しかし、実は数日前にはこのようにもツイートしている

細川さん立候補は支持できず。①遅すぎる ②コイズミと連携 ③政権放棄の前科。勝ち負けじゃなく脱原発訴えたいのなら宇都宮さんの応援すればいい。コイズミにそそのかされたのか?と疑う

なんやいい加減なヤツやと思われるかもしれないが、今でもどっちもそう思っている。
あるべき姿は、前回次点で、今回もいち早く出馬表明した宇都宮さんを、保守リベラルも含めた統一候補として闘うべきだろう。

しかし、べき論はべき論に過ぎない。本当に残念ながら、「べき」の通りには現実は進まない。進まないその現実の中で、次の一歩を選択せざるを得ないのだ。

このブログのコメント欄にも 書きたい放題を書いてくれる人がいる。
基本的に匿名でホストまで隠したコメントには反応しないのだけれど、今回はそれなりに的を射ているのでここにも引用する。

(以下コメント欄より引用)
このブログがこの5年間書いてきたことは、要するに米国=コイズミとどう戦うか、ということだったと理解している。その先頭に立つのが小沢一郎、というわけだ。

それを知っているだけに、都知事選を巡るツイートを見ていて、なんだか悲しくなってくる。ついにオバマと共闘、と言い始めた。前後の伊波さんのツイートが泣いている。苦し紛れに小沢なら橋渡し出来る、などといってお茶を濁しているけれど、まったく意味不明。

小泉の話もそう。ちょっと前まで、「小泉に騙されるのは馬鹿だ。しかし小沢さんはさすがだ、小泉と連携はしないといっている」、なんていってきたけれど、細川で見事に裏切られた。それで銃弾か毒か、などといって言い訳する。

小泉の言動を読めば、アメリカの意向がわかるんでしょ?貴方は常にそう書いてきた。それなら、今の小泉の行動はどう説明できるのかね。言ってることがずいぶん変わってきているようだけれど。こうもズルズルと発言の趣旨を変えていくのっていかがなものか。突如として小泉が米国の軛から離れたのかね?

普通の人なら、「これまでは小泉に批判的だったけれど、今回は一緒にやろう」、でいいかもしれない。しかしこのブログが「小泉」について書いてきたことを振り返ると、到底それじゃあ、済まないと思うけれど。

コイズミの原発ゼロ
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1299.html
なにをなすべきか
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1302.html

(引用以上)

そんなことは、コメントで書いていただかなくても、筆者である私自身が骨身にしみて分かっている。

5年間とあるが、このブログは2005年9月21日から8年4ヶ月やっている。その一番のキッカケは小泉純一郎が日本の派兵を決めたイラク戦争だ。コイズミというこれまでの保守とは違う危険な政治家が暴れ出したことに、黙っていられなくなって「反戦な家づくり」を書き始めた。

当初は数人の読者だったけれど、きっこさんはじめ多くのブロガー仲間に育ててもらってかなり多くの人に読んでもらえるようになった。
また、いろいろあってネットに匿名は通用しないと知り、途中からは明月社の山岸飛鳥という正体も連絡先も全部オープンにして、それなりに自分の言葉には責任を持って書いてきた。

にもかかわらず、なぜ今、前言を翻すようにして「細川に投票しよう」と言うのか。小泉純一郎の毒を飲めと言うのか。

■■

その理由は大きくふたつある。

ひとつは、安倍晋三の動きは単純な対米隷属ではなくなったということだ。

もともと安倍は対米従属と、国内的な利権勢力との板挟みという立ち位置を持っている。第一次内閣の時は、それに耐えられずに政権をほっぽり出した。
国粋右翼の顔と、対米従属の顔を使い分けるのはそう簡単ではない。もしコイズミがやって見せたようなプレスリー踊りを安倍晋三がやったなら、安倍の支持者は安倍を許さないはずだ。そういう層が安倍を支えている。

見せかけだけでなく、経済的にもTPPなどの経済的な隷属は国内の利権を破壊する。集団的自衛権で自衛隊を米軍に献上するのは、まだしも右翼としての体面を保つこともできる。しかし、ひたすらカネを出せ、カネカネカネと要求してくるオバマのやり方は、安倍の支持基盤をたたき壊すことにつながる。

素直に言うことを聞かず、右翼ポーズを止めない安倍に対し、オバマは徹底した冷遇を繰り返し世界のさらし者にした。おそらく安倍は歯ぎしりをして悔しがったことだろう。
その安倍の前に光が射したのは、オバマのレームダック化だった。戦争よりも国内経済を優先するオバマに対し、米国内の産軍複合体が反撃を始めた。

アルカイーダをはじめとする反政府軍に肩入れしてシリアの内戦を激化させ、なんとかして米軍を引きずり込もうとした。軌を一にするように安倍晋三も時間のかかる改憲を棚上げにして集団的自衛権を声高に言い始めた。
シリアへ自衛隊を送り込むことで、右翼ポーズも対米従属も両立させる絶好の機会にするつもりだったに違いない。

しかしオバマは安倍に自衛隊の出兵を求めず、あくまでもカネを要求したと思われる。これまでは外務省がいくらお願いしても会ってくれなかったオバマが、ロシアまで追いかけてきて安倍に戦費を要求した。当ての外れた安倍は逃げまくり、そうこうしているあいだに最後はロシアの仲介によってオバマはギリギリのところでシリアへの軍事介入を回避した。

こうした過程を見ても分かるとおり、政府機関を閉鎖するほど危機的な財政状況の中で戦争を始めることを、オバマは徹底的に避けようとしている。イランともなんとか話をつけようとしているし、イスラエルに対してはその見返りで、なんと前イスラエル中銀総裁を米FRBの副議長に据えている。(一心同体を誓っているようなもの)
オバマが平和主義だとかいうことではなく、これほどに米国の財政は危機にあるということだ。オバマはその状況に米国の利益に沿って合理的に対処しようとしているに過ぎない。

話を日米にもどす。
こうして、とにかくカネを要求するオバマと、軍事貢献で応えたい安倍のすれ違いは、安倍の靖国参拝で一線を越えた。安倍は戦争を回避しようとするオバマと手を切り、ポストオバマを狙う産軍複合体に寄り添うことを決断した。オバマのカネ出せ要求にはノラリクラリと対応しつつ、戦争体制を急ピッチで進めていくつもりだ。

こうした安倍の右翼的、排外的なやり方に、あるいみ意外な効果が現れた。安倍政権への若者の支持がうなぎのぼりになったのである。
半分が正社員になれない。就職できても過労死するほど働かされる。定期昇給も終身雇用も夢の夢。そんな先の見えない若者が、戦争へと突き進む安倍に期待をかけ始めた。

退職金と年金で悠々自適の団塊世代がいくら反戦平和を唱えても、彼らは何の恩恵も感じられない。正論であればあるほど腹が立つだろう。それよりも、戦争で何もかもひっくり返った方が、ずっと展望がひらける。そう若者が思ったとしても不思議はない。
リベラルと思われる人でも、高齢者はおどろくほど今の若者の現状に理解がない。自分たちの若い頃と比べてしまうから、前提が大きくかわっていることを見ずに、目の前の姿だけを見て「最近の若いもんは」と憤慨している。中には若者の貧困に目をむける人もいるが、結局は安全地帯からの同情ではないかと、思われている。

この状況は、これまでとは一線を画する事態になっている。
従米の政治家が官僚とグルになってシロアリよろしく国民の働いたあがりを米国に献上し、自分たちも懐を暖める、というこれまでの悪政とは、次元が変わってしまった。
そうした、平時の悪政から、戦時のファシズムへと一気に突き進む危険が、すでに目の前にある。

安倍晋三は、どこまで自覚的かはわからないが、そのファシズムのスイッチを押してしまったのだ。
これからおきる怒濤のような排外主義と戦争への渇望とも言える渦は、おそらく安倍自身ですら予測していないに違いない。安倍晋三のようなお坊ちゃまを吹きとばしつつ、橋下のようなタフなファシストが先頭に立って熱の渦を率いていくに違いない。

オバマは、米国利益の観点から当然ながらそのようなファシズムの勃興を歓迎しない。歓迎しないどころか、なんとしても封じ込めたいと思っているはずだ。彼が望むのは、あくまで日本のカネであり資産であり経済だ。TPPであり、規制緩和と経済特区であり、公共資産の売却である。
米国にすらコントロールがきかなくなる日本のファッショ化など、オバマだけでなく産軍複合体を含めた米国全体は望んでいない。

こうした安倍政権と日本社会の危機に対し、米国の意を体して再浮上してきたのが小泉純一郎だ。熱病のようなファシズムではなく、温和しく食われる従米日本を取りもどすべく特命をうけたのが、あのコイズミ脱原発だったのではないか。
あまりにも唐突なコイズミ脱原発は、そう考えるのが一番分かりやすい。

これは、小泉純一郎とワンセットの竹中平蔵を見ても分かる。パソナの会長にして森ビルの都市戦略研究所の所長におさまっている竹中は、規制緩和で日本をハゲタカのエサ場にすることには懸命だが、戦争経済にはまったく触れようとしない。アベノミクスの理論的支柱と言われる浜田宏一は、「私はもしかしたら竹中平蔵氏の考えに近すぎるかもしれない」と言っている。

ところが、アベノミクスの仕掛け人である山本幸三(自民党)は、日本会議のメンバーであり独自核武装論者にしてTPPにも反対の立場だ。アベノミクスにしてからが、実はその内部で従米派と国内利権派との熾烈な争いがあると思われる。

さて米国の特命を受けた小泉純一郎にすれば、当面最大の政治的なイベントである都議選を無視することは出来ない。マスゾエを抱き込むことも出来たはずだが、大局の見えない口先男であるマスゾエは愚かにも安倍と組むことを選択した。安倍の勢いに乗るのが当選の近道だという程度の判断に過ぎない。タモガミが出てきたことで、安倍がそちらに付くのを警戒したのかもしれない。
そこで、安倍の勢いを止めるための方策として、小泉は細川との脱原発連合を画策した。

細川さんへのアプローチは、おそらく小沢さんが先に始めていたのではないだろうか。何も情報はないけれども、20年前の関係を思い出すと、そんな気がしてならない。しかし、なかなか決断しないうちに宇都宮さんが先に出馬表明。それでもウダウダしていたところに小泉が乗ってきたことで、細川さんは俄然やる気になったのではないかと思われる。

表向きは脱原発がテーマと言われているが、本当のテーマは反ファシズムでありストップ安倍である。
小泉の意図が国民の生活を守ることではないのは明らかである。小泉と組んだ以上、相当の毒を飲む覚悟が必要なのも確かである。
しかし、ここで潔い敗北を喫することが、ファシズムの熱を一気に吹き上げさせることになりはしないか、その危機感の方が私は強い。

■■

もちろん、宇都宮さんが浮動票を集めて勝つ可能性があるならば、そちらにかけるべきだろう。
しかし、前回からどんなに上乗せしても160万票しかないことは、参院選の結果からほぼ見えている。自民系がいくら割れても、少なくとも200万はとらなくては当選は覚束ない。まして細川・小泉連合が出てしまった以上は、共産党+社民党1/2+αしか期待出来ない。

それが、「細川に投票すべき」と言う二つ目の理由だ。

この現実を前にして何をすべきか。最善の策は何か。
それは、すこしでも有力なキャスティングボートを握ることだ。

小泉人気だのみの細川陣営も、決して楽観など出来ない。電力総連を抱える連合東京は実質的にマスゾエにつくだろう。そうなれば、本音では宇都宮さんとの一本化は望んでいるはずだ。
一本化すれば、共産党票は無理でも、30~40万票は上乗せされ、ギリギリの細川陣営にすれば勝敗を決することになる。

そのポジションを保っている今ならば、宇都宮さんは細川陣営と政策と人材登用などを含めた協議を行い、少しでも小泉の毒を薄めることができるはずだ。
それが、もっとも現実的で、いちばんマシな、最悪よりもちょっとだけマシな選択ではないのか。

こうした意見は私のみならず、あちらこちらから出ているから、長くは書かない。

潔い敗北を尊しとする思想は、支配者によって植え付けられてきたものではないかと、一度疑ってみる必要はある。状況に応じて変幻自在に連合を組んだり解いたりする能力は、絶対的な支配力をもったものには非常に都合が悪い。そして、そういう能力は国民が場数を踏んで歴史的な訓練を重ねなければ獲得することは出来ない。

今回の都議選で細川・小泉陣営に加担することは、まさにその訓練だと考えるべきだろう。これまで、ほとんど政治的な試練を経ず、いつも誰かが決めてくれた日本人にとって、いきなり難易度の高い試験問題ではあるが、逃げてしまってはこれまでの繰り返しであり、結果はこれまでとは比べものにならないダメージを受ける。

もちろん、連合というのは「自分をたもったまま、他者と連携する」ことだ。小泉に同化するということではない。水に流すと言うことでもない。小泉が日本国民の生活資源を米国に献上するために、虎視眈々と狙っているということをガッチリと認識しながら、だからこそしのぎを削りながら同じ選挙をたたかうのである。

細川陣営にしても、殿様気分の上から目線で宇都宮陣営を無視しているようだが、そんな余裕がどこにあるのか?
本当に勝つ気なら、共産党だろうが何だろうが頭を下げて説得に行くべきだ。共産党だって幹部はともかく支持者は一枚岩の岩盤じゃないし、何より共産党に対しても礼を尽くすことで、有権者に対して本気度が伝わる。
そして、細川陣営でこういう覚悟を持っているのは、小沢さんしかいないのではないか。小沢さんは、この局面でこそその存在感を示すべきだ。


■■

だからといって、勝てなくても宇都宮候補で潔く闘うべきだという人に、私は罵詈雑言を投げかけるつもりはまったくない。ツイッターをみていると、ここでも感情的に叫ぶ人が多いが、まったくもって日本人の政治的な未熟さを思い知らされる。なんですぐに感情的になるのか。

正直言って、私の中でも 49:51だ。細川で行けという思いが51だからこんな論考を書いている。
後につながる負け方ということもある。妥協しすぎて運動自体が瓦解するよりは、負けても運動を残した方がいいという判断も、決して間違いというわけではない。

ただ、今このとき、安倍の暴走がファシズムのスイッチを押してしまった今このとき、私の心のギリギリ過半数が「小泉の毒を飲んでも細川でいけ」と言っている。

ファシズムは誰にもコントロールが出来なくなる。その波頭に乗って走る現代のヒットラーでさえも、大破滅へ向かうサーフボードから降りることも向きを変えることも出来はしない。
ファシズムを食い止めること。そのためには、潔い敗北がいいのか、汚い勝利がいいのか、よくよく考えてみてもらいたい。




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2014-01-07(Tue)

年頭だ。さてどうしよう

年頭にあたって とか 年頭によせて とか 書き始めたけれど、固すぎて言葉が続かなくなった。

正直なところ さてどうしよう だ。

今年の正月は、例年通り東京の実家に孫を見せに帰り、必死の抵抗にもかかわらず妻子によってネズミーシーに連行された。
仕方ないので、エアカウンターを持参してあちこち空間線量を測ってみたが、ネズミ-はかなり除染をしているらしく、通路でも植え込みでも0.05~0.09μSv程度であった。
ただし、草木が密集して土の入れ替えが難しそうな場所で、タマリュウの上に載せて測ったら0.18μSvあった。

ちなみに、実家は杉並にあり、当然事故前よりは高いのだろうが、室内もその周辺の公園も0.08程度だった。
食べ物は実家でも注意しているので、自分たちの行動範囲については、短期の滞在には大きな問題はないと私的には判断した。

さて、朝の5時半に家を出て、夜12時過ぎに戻ってくるという過労死すれすれのネズミ-行きで、つくずく感じたことがある。
入るのに行列、できあいの遊具に行列、メシ食うのに行列、ネズミやクマと写真を撮るのに行列、たかがポップコーンを買うのに行列、トイレにも行列。高いカネ出して行列する連中の、なんと喜々としていることか。2時間待ち、3時間待ちがザラなのに、危機ではなく喜々である。

世界中にネズミ-ランドは浸食しているが、本場のネズミ-ワールドでも1時間以上並ぶことはまれだという。おそらく、並ばされ、待たされて喜ぶのは、人類65億の中でも日本人だけだろう。
本国で軒並み3時間も待たせたら暴動が起きるか、誰も行かなくなって倒産するだろう。

ネズミ-ランドがどうなろうと知ったことではないが、この喜々として行列をつくる人々は、まぎれもなくわが同胞なのである。少なくとも、私と同じ国の選挙権をもった人々とその予備軍なのだ。
原発が爆発しても抗議のデモには20万人しか集まらない国で、ネズミ-ランドに並びに行く人は年間2750万人もいるのだ。

これは容易ならざることだなあと 改めて しみじみと つくづくと 感じ入った。

思えば、120年前に自由民権運動が壊滅させられ、日清戦争に突入して以来、日本は甘い汁を吸い続けてきた。1945年敗戦の前後数年だけはボロボロになったが、それとても「国体」を護持してマッカーサーの懐柔策に乗っかり、ほとんど反省もせずに「戦後」を満喫した。

これは、CIAによって作られた自民党はもちろんだが、いわゆる護憲派も、マッカーサーの手のひらの上で踊ってきたという意味では同じ穴の何とかだったとも言える。
日本は、反省の代わりに国を挙げて「甘い汁」に群がったのである。

あの戦争体験でさえ本格的に変えることのできなかった日本の「甘い汁」体質は、原発が爆発したくらいではそうそう変わるものではない。
皆と同じ場所に行き、皆と同じ行列に並ぶことが、命よりも大事なのだ。

しかし、日本人が有史以来そうだったのかと言えば、そうではない。
江戸時代の民百姓は、実に果敢に闘った。しかも、単に食うだけではなく誇りをかけて闘った。
年貢が高いから一揆を起こすだけではなく、代官(官僚)が嘘をついて騙したからと一揆で闘った。

自由民権運動も、教科書に書いてあるような板垣退助や中江兆民だけでなく、明治憲法制定までは津々浦々の国民に広がっていたようだ。様々な歴史的な要因を含みながらも、政治を自分たちの手に入れようとした、日本で最初で最後の闘いだった。国会の開設を求め、国会で憲法を決めよ という民主主義革命運動であった。

この闘いが議会内闘争でも、学者の論争でもなく、民衆の闘いであったことの一つの証が、歌である。
たとえばこの 民権数え歌。自由党の壮士 植木枝盛が作ったと言われている。



君が代とは、天と地ほども違う。
いっそ、これが国家になっていれば、私もちゃんと歌うのだが。。

都々逸もある。

娘十八番茶も出はな 二十三ではちと遅い

明治14年の政変で大隈重信らを追放した明治政府は、10年後の明治23年に国会を開設することを決めた。
そしてこの10年間は、自由民権運動が最も激化し、秩父蜂起を始め各地で農民蜂起がおきた時期でもあった。
しかし、秩父蜂起などが鎮圧された翌18年。国会よりも先に内閣制度がつくられ、伊藤博文が総理大臣になる。
内閣は、国会が決めるのではなく 天皇が決めることになった。

この過程を、さらっと歌ったのがこの歌だ。

なにより、演歌というのが、もともとは自由民権の演説歌だったというのだから驚きだ。
今では愛だの恋だの恨みだの、小さな幸せ逃げないで と180度の変貌を遂げているが。

このように、明治の前半まで、つまり、民権運動が帝国議会と欽定憲法に押し切られるまでは、日本人もごくごく日常的に政治にかかわり、流行歌にすらなっていたのだが、これを最後に、本当の意味での草の根の民衆レベルの政治運動は、日本では起きていない。演歌も艶歌になりはてた。

以来120有余年。
自由を求めるDNAはその奥底に秘めながらも、甘い汁につられ続けてきたわれらが日本人。
良いとか悪いとかではなく、まずその現実を認めるところからしか、始まらないのではないか。

そして、今現在に目線を戻すならば、甘い汁につられてきたのは、護憲派とか反原発とかいろいろやってる50~70代の私たち自身が、その最たるものだということを、激しく自省しなければならない。

一歩ひいて今の状況を眺めると、これまで甘い汁を存分に吸ってきた食える世代が、もう汁の残っていない食えない世代に、無関心はけしからんと説教している図が見える。
半数が非正規雇用、正社員でも給料は年金以下。そんな2~30代から見れば、食える世代の説教など、正論であればあるほどバカらしくて聞いてられない。その端的な表れがこれだ

首相の靖国参拝、20~30代は「評価」の声が多数
2014.1.6 産経


首相の靖国参拝の評価を世代別にみると、30代は「評価する」が50.6%と半数を超え、「評価しない」の41.4%を10ポイント近く上回った。20代も評価する(43.2%)が評価しない(41.6%)を上回っている。特に30代の男性に限定すると「評価する」は64.3%に達した。
(引用以上)

そもそも安倍政権の支持率を見ると、ハッキリと若年層の支持が高い。
自民党は今やオジンの党ではない。若者の党なのである。

安全地帯から正論を吐く中高年よりも、戦争で強い日本を取り戻すと叫ぶ安倍晋三に、食えない若者は希望を見いだしリアリティを感じている。この状況を、護憲とか反原発とかの運動をやっている人々が ハッキリと自省し、認識しない限り、日本はもう終わったも同然だ。

まずはここから。

ま、あまり肩肘らはずに、都々逸でも口ずさみながら。



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2014-01-01(Wed)

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