2017-06-28(Wed)

自衛隊を私物化した稲田朋美を育てたのは異常な安倍官邸

選挙の応援演説で、防衛大臣が 「自衛隊として 自民党候補を お願いします」 と言ったわけで、安倍内閣でなければ即刻総辞職ものである。

もちろん、安倍内閣は総辞職なんてしない。どころか、稲田防衛大臣の罷免すらしない。
なぜなら、安倍内閣はすでに死んでいる ゾンビだからだ。ゾンビは二度死なない。
理屈の上では死んでいるが、「俺は辞めない」と強く強くスピリチュアルに思い込んでいるために、ゾンビとして生き続けている。
政府の生命は生物学的な生命ではないから、選挙で政権交代するか、クーデターか革命で転覆するか、自民党総裁選で負けるか、本人が辞めると言わないかぎり、命が尽きることはないのだ。

そうなると、来年の9月までは、何が何でも、絶対に安倍政権は続くと言うことになる。
どんなにボロボロになろうが、支持率が一桁になろうが、安倍晋三は異常な宗教的な信念で首相を続けるだろう。

そして、来年の9月の総裁選を乗り切るために、拙速改憲案をうちだしてきた。
今年から来年にかけて、加計問題を誤魔化しきり、党内で「改憲までは」という既成事実をつくるための、私的な権力維持の道具として拙速改憲案を出してきたのである。



この改憲案に限らず、安倍官邸は、安倍晋三の個人的な権力維持のための実力組織と化している。
内閣情報調査室を核として、ブラックな手段で安倍晋三の独裁をゴリ押しする。

20170628-2.jpg その姿をつぶさに見て、学びながら安倍内閣の防衛大臣となったのが、稲田朋美だ。
もともと安倍晋三とは、非常に近いキャラクターであり、自分も将来あのようにやろうと心に決めていたに違いない。
そのような稲田が、自衛隊という軍事組織の指揮官となったのだから、「私の自衛隊」という妄想を抱いたとしても不思議はない。

稲田朋美は弁護士である。
法律自体は知っている。自衛隊員の政治活動を禁じる自衛隊法61条も当然よくよく知っている。
にもかかわらず、なぜ平然と「自衛隊として(自民党候補を)お願いします」 などと口にしたのだろう。
それは、「私の自衛隊」という妄想と誘惑を捨てきることができなかったからだ。

稲田発言の一番の問題点は 「として」 である。
「自衛隊のみなさんにお願い」 であれば、自衛隊員も投票だけは禁止されていないので、ギリギリセーフと言えたかもしれない。
(それも大臣の立場を利用して部下に強要しているわけで、大いに問題だが)
しかし「自衛隊として」 というのは、 「自衛隊を代表して」 「自衛隊の全隊員がそろって」 自民党候補をお願いする という意味だ。全国の自衛隊員は、自分の知らないうちに大臣によって自衛隊法61条違反の状態にされてしまったのだ。

その問題を理屈ではわかりながら、「自分=自衛隊」という、権力を私する欲望に勝てなかったのである。

文科大臣が、「全国の教職員を代表して 自民党候補をお願いします」 と言うのと、理屈はおなじことだが、自衛隊の場合は、さらに問題が大きい。
なぜなら、自衛隊は軍事力だからだ。軍事力を、特定の政治家や政党のものにすることを、なんと呼ぶか。
平和ボケした日本人はぴんとこないかもしれないが、世界は 「クーデターの準備」とみるはずだ。

クーデータとは、つまるところ軍隊を誰が掌握するか、という問題だ。
ある特定の勢力によって軍隊が動かされるようになると、クーデターは目前である。
稲田朋美は、安倍官邸よりもさらに強力な、自衛隊を実力組織とした独裁体制を夢見ていたのだろう。
だから、自分の発言を 「自衛隊として」と言ってしまう誘惑に勝てなかったのである。


20170628-1.jpgさすがのマスコミや、自民党内の反主流派も、安倍官邸の異常な独裁体制と、それをささえるスピリチュアルな世界の異様さを感じ始めている。
自民党内ですら まったく言葉が通じない。共通の常識が通じない。
まさに、ホラー映画を見ているような恐怖感を感じているはずだ。

何年も前からその恐怖を感じてきた私に言わせれば、「遅すぎるんじゃ あほー」 てことだが、2012年からの5年間でその異常さは急速に増していることもたしかだ。
そして、6月19日のあの会見という名の独演会で、その姿はあらわになった。

今から数年間は、このバケモノと化した安倍晋三は、批判と呪詛の声を喰らい、養分として貯め込みながら悪事のかぎりをつくすことだろう。
これまでの安倍政権は、アメとムチだった。アベノミクスで(見せかけだけは)アメを、その裏で戦争と弾圧の体制を着実に作り上げてきた。
しかしこれからは違う。もはや、最凶悪なレームダックとなった安倍政権は、後のことなど考えずにやりたいようにやる。

それは、わかりやすいという意味でもある。
ただただ、バケモノを怖がるのではなく、その正体が明らかになったことを、むしろ歓迎する。

これから私たちが絶対にやらなければならないことは、ただひとつ。
このバケモノに 取って代わるものを この世に登場させること。

安倍政権への恨みの声を拾い集め、「なんとかしてくれ」という期待を受け取る勢力を登場させられないとき、絶望の洪水は悲劇的なファシズムへと突入する可能性が高い。
国民の信用を根底から失った民進党を解体し、新たな野党の形を作り出すことが焦眉の急である。

数の寄せ集めではない。
国民の呪詛と期待を、しっかりと受け止められること。その根性があること。
そのハードルを越えた勢力が一定の数集まることができるかどうか だ。




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします


2017-06-24(Sat)

カケを隠すためにカイケンを振り回す安倍晋三

ここ数ヶ月の安倍晋三の挙動を見ていても、加計学園はホンマにやばい案件なのだということがわかる。

ヤバいというのは、今時の「ヤバい」ではない。
古来、江戸時代より使われて、出川哲朗によって受け継がれているあの「ヤバい」である。つまり、悪いことが起きそうな事態 という意味である。

誰にとって悪いことがおきそうなのかというと、もちろん安倍晋三にとってでもあるのだが、同時に国民にとっても極悪の時代他おきそうなヤバい案件なのである。
なぜか。

安倍晋三にとって加計問題がヤバいと言うことは、今さらここで繰り返すまでもない。
普通の、というか、1mmくらいは常識の残っている政権だったら、とっくの昔に3回くらい総辞職しているはずのヤバさ加減だし、政権が変われば塀の向こうに住まいしてもらうくらいのヤバさである。

行政をゆがめて自分の腹心の友に100億を超える公有財産と、特権的な認可を与えてしまったのだから、少なくとも背任罪、全部バレれば収賄罪までいくかも知れない。
しかし安倍晋三にとって幸運なのは、安倍政権とそれをとりまく司法にも立法にも、1mmの常識は残っていなかった。
というか、安倍官邸による常識一掃作戦が完遂された後に、森友&加計問題が暴露された。

だから、司法、立法、行政 というこの国の権力からは安倍晋三は一切攻撃される心配はない。
大阪地検特捜部も、近畿財務局には一切手を触れることなく、籠池だけを集中攻撃しているし、加計問題に至っては司法はノータッチである。
行政は官邸が完全ににらみをきかせ、文科省のように情報が漏れ出た場合は、機密漏洩として恫喝する。財務省などはなにも「指導」しなくても、パソコンをすべて入れ替えてまで隠蔽してくれる。
立法の国会ももちろん3/4近くを与党と偽野党で占め、さらには民進とも裏で握って大過なく閉会できるようにとりはからった。

その意味では、安倍晋三にとってモリでもカケでももってこい、てことなのかも知れないが、残念ながらまだ日本には選挙という制度が残っている。安倍路線の最後の仕上げは、緊急事態条項で選挙を停止してしまうことなのだろうが、まだしばらくはそこまでは至らない。
そこで問題になるのが、世間の評判、支持率である。

森友学園は、学校ごと葬ったし、籠池氏も獄中に閉じ込めておくからなんとかなるかもしれないが、加計学園は来年こそ開校だし、前川元事務次官もそう簡単に黙らせることはできそうにない。
それにくわえて、詩織さんが告発したアベ友=山口敬之の強姦行為を、安倍官邸ぐるみで隠蔽したことが、国内では情報統制したのに海外で広まり始めている。

なにかマズいことがおきると、口当たりのいい政策をやって見せてごまかす、というのは世間一般の普通の悪人のやることだ。
しかし、安倍晋三はそんな普通の悪人ではない。
なにかマズいことがおきると、もっと凄まじくマズいことをやらかしてごまかす、というのが安倍流だ。

森友が発覚すれば、共謀罪を持ち出す。
担当大臣にはわざわざ金田という最低のキャラクターを据えて、野党のターゲットにさせる。
野党もまんまとその作戦にのせられて、森友よりも共謀罪に引きずられていく。

そこに加計学園が加わると、より危機感をつのらせた安倍官邸はより強烈な悪事を考えた。
そうだ、法務委員会を吹っ飛ばして、中間省略で本会の超弩級強行採決だ!
こんだけ悪いことすれば、野党も加計学園をおいといて強行採決反対と騒いでくれるだろう。

ただし、国会の会期は迫っているし、野党が本気で時間稼ぎをしたら、共謀罪が通らなくなるかも知れない。
いやいや大丈夫。民進党は「はんた~い」のポーズはとるけど、最後は法案通るようにしますから、と約束してるし。
不信任案もちょこっと出すだけで、最後まで徹底抗戦なんてしないって、NさんやYさんとは話ついているので大丈夫です。
という官邸スタッフの言葉を信じ、安倍晋三は自らの罪を誤魔化すためだけに、世紀の悪法たる共謀罪を通してしまったのだ。

ところが、加計と森友の事件は、あまりにも安倍夫妻の関与があからさまであり、「ずっこい」「きったねえ」という素朴な国民感情をかき立てずにおかない。
せっかく無理くり国会を閉会したのに、このままだと支持率は回復どころか下がり続けるかも知れない。
万が一、東京都議選で大負けしたら、さすがの官邸独裁体制も安倍晋三を切り捨てるかも知れない。



優秀な安倍官邸は、5月にはすでに逃げ道を考えていた。
「カケをかくすためには そうだ カイケンだ!」

自分と自分の友人の悪事を隠すという、きわめて個人的なご都合のために、なんと!ぬああんと! 日本国の憲法かえちゃお というのだ。
いくら改憲主義者でも、このあまりにもかる~~~い、あまりにもご都合主義の改憲には、ビックらこいて腰を抜かすのかと思ったら、意外や意外、自民党憲法改正推進本部は安倍様のご意向ならご都合改憲でも何でも結構でございます、と平身低頭している。

日経新聞の記事が削除されているようなので、キャッシュをコピーしておく

自民憲法族「改正には妥協が必要」 与野党協調に岐路
急展開の改憲論議
2017/6/14 日本経済新聞


 5月12日、自民党憲法改正推進本部のインナー会合。首相補佐官の柴山昌彦(51)の発言に室内は静まり返った。「憲法改正論議は高村さんと北側さんのパイプを生かすべきだ。これは首相官邸の意向です」。視線の先には、これまで党内の改憲論議を主導してきた本部長の保岡興治(78)、本部長代行の船田元(63)らの姿があった。
(引用以上)

まったく加計学園問題と同じ構図だ。
官邸が「首相のご意向」をふりかざして、議論をねじ曲げる。
これまでの議論をすべてねじ曲げられたほうは、「首相のご意向」のご威光に膝を屈し、ひれ伏してしまう。

そしてすかさず、「おしりを切って」きた。
これまた加計とおんなじだ。

自民、改憲案を今秋提出 臨時国会に前倒し
2017.6.25 中日新聞


20170621-1.jpg
(引用以上)

ちなみに、これまで自民党の改憲を引っ張ってきた船田元が、森友学園問題で安倍様に反抗的な発言をしたので、おもいっっっきり顔に泥を塗りたくってやろうという憎悪も感じるこの安倍改憲案のごり押しは、とうぜんながら自民党改憲草案とはまったく別物だ。
別物だから自民党草案よりはマシに見えるけれども、核心の部分で草案の精神を受け継いでいる。

9条3項に自衛隊を明記するということばかり注目されているが、本当の目玉は「緊急事態条項」をすべり込ませ、国政選挙を実質的に無期限延期することができるようにする ってことだ。

つまり、加計問題で安倍晋三が唯一心配しなくてはならなかった、世間の声や支持率を、気にしなくてもよくなるのである。
来年の夏以降に、憲法改正の国民投票。これは公選法の規制がないから、自民党はアホほどカネを使って全国のテレビもラジオも新聞もネットも街頭も埋め尽くすことができる。
衆院解散総選挙を同日投票にすれば、国民投票のうるとら金満選挙の勢いでなんとか過半数を失うことはない。そして、2019年には都合よくテロ事件がおきるか、都合よくミサイルが飛んできて、「緊急事態」宣言。
もはや、半永久的な安倍政権の完成である。

ここまでくれば、もうモリとかカケとか言うやつは、片っ端から密告して、あるいは、密告があったことにして共謀罪で逮捕しまくる。
たとえ有罪にはできなくとも、普通のサラリーマンや主婦にとって、逮捕される≒人生終わる ということだ。
安倍様は、やっと枕を高くして眠れるというものだ。

今、日本の支配層としての自民党にどれだけ改憲の必要性があるのかというと、実はほとんどない。

【報道特集】田原総一郎の暴露話「憲法改正の必要がなくなった」が波紋【2017年5月13日】

TBS報道特集: 田原総一朗氏が去年の秋に安倍首相から「大きな声じゃ言えないんだけど、憲法改正をする必要がなくなったんです、、集団的自衛権の行使を認めたらアメリカは何も言ってこなくなった。多分アメリカは満足してるんだと思う」との打ち明け話
(引用以上)

じゃあなんで、こんなに急いで改憲すんの? て話だ。
歴史に名を残す? いやいや 少し後になったら「なんでこんなお粗末な改憲したんだ」という酷評は、右からも左からもでることは間違いない。
右からの意見としては、石破茂の論がまっとうだ。それは、腹の中では自民党議員の(何か考える能力のある)議員は全員思っているだろう。安倍晋三自身も、たぶん自覚はしている。
だから、歴史に汚名を残すことはあっても、良い意味での名を残すことにはならないということは、少なくとも官邸の頭の良いスタッフは皆わかっている。

それでも、どうしても今、カイケンをやらなければならないのは、カケを隠したいからだ。

何というか、万引きを誤魔化すためにその店に放火して全焼させてしまうような、殺人を誤魔化すために原爆落として10万人殺してしまうような、とてつもないバランスの欠如が、私たちの判断力を鈍らせているが、安倍晋三とそのスタッフどもは、本気でそれをやろうとしてる。
「いくらなんでも、それはないだろう」なんて安倍官邸の常識を 信じるものは救われない。



あべ改憲のその本質を見抜くことが、決定的に大事だ。
本質をわからずに、パブロフ犬的に 「改憲はんた~~い。9条守れ~~」 とやってしまうと、まさに安倍様の思うつぼだ。

改憲をふりまわしてまで安倍晋三が逃げ切りたいのは何なのか。
それは、腹心のともに便宜を図り(おそらくは見返りをえている)加計学園問題である。
他の方法では逃げ切れないと思ったから、ついに最後のカードとも言うべき「改憲」を切ってきたのである。
そのカードに誤魔化されず、あくまでも加計を追及し、国民に問い、自民党議員の地元を徹底的に揺さぶれば、安倍内閣は瓦解させることはできなくはない。

民進党が安倍と握っているから、瓦解させるのはかなり苦しいけれども、世論が大きく傾けば、民進も安倍を見捨てるかも知れない。裏切り者は、また裏切るからだ。

その可能性にかけることでしか、安倍カイケンを止めることができない。
戦略は「改憲阻止」ではなく、 「安倍独裁阻止」であり、そのための「加計・森友徹底追及」でなくてはならない。

将を射るにはまず馬を射よ にもつながるけれども、戦略を間違えてはいけない。

護憲派諸氏の、改憲という言葉を聞いただけで、他の一切を忘れてそこに突進する姿が目に浮かぶけれども、敵はそこまで読んで「安倍改憲」を仕掛けてきたのだ。
敵の術中にはまってはいけない。
あくまでも、安倍晋三がもっとも痛がる、もっともいやがる、もっとも打撃をうけるポイントを責め続けなければいけない。

20170625-2.jpg

この写真を、子どもでも意味が分かるくらい広めなくてはならない。あの豊田の「ハゲ~~~~~っ」と同じくらい、小学生でも分かるように広げることだ。




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします


2017-06-21(Wed)

安倍政権は2017年6月19日をもって変質した 本当にヤバい

月曜日の夕方に行われた安倍晋三の「会見」を見て、かなりの違和感を感じた人は多かっただろう。

反安倍で怒りまくっている人だけでなく、なんとなく見ていても、サイボーグのようで不気味な感じがしたのではないか。
また、記者からの質問に対して机の上のペーパーを読んでいるのは丸わかりで、えっこれってヤラセなの とも感じたはずだ。
これについては、渡辺弁護士が詳細に検討している。

安倍首相の印象操作-記者会見で黒ファイルを見るタイミング
渡辺輝人  2017.6.21


正直に言うと、私はこの会見で安倍晋三がやめるのではないかと50%くらい思っていた。
それは、野党や世論が追い詰めたというよりは、それが既定路線なのではないかと以前から薄々思っていたからだ。

なにが既定路線かというと、戦争法と共謀罪を成立させるところまでが、安倍晋三の役割だったのではないか ということ。
逆に言えば、あの二つを成立させるのは、安倍晋三にしかできなかった ということでもある。

安倍晋三というキャラクターの特異性を、反安倍の人でもよく理解していない人が多い。
彼は、極右と新自由主義の融合体なのである。
ここまで見事に融合し、相矛盾する双方の特徴を兼ね備えた政治家は 他にいない。

極右とは、つまるところ、「あの戦争は間違っていなかった」という人のことだ。
ABCD包囲網でやむを得ず死中に活を求めるたたかいだった。アジア各国を欧米支配から解放するたたかいだった。と、今でも信じている人たちのことだ。
田中真紀子氏の備忘録にもあるとおり、安倍晋三は、まさに極右のど真ん中である。

田中真紀子氏が加計問題に参戦
2017/6/20 アエラ


田中氏「日本が敗戦して」
安倍氏「真紀子さん、今なんて言った?」
田中氏「敗戦よ」
安倍氏「あれ終戦なんだけど」
田中氏「中国や東南アジアへの侵略戦争でしょ」
安倍氏「違う違う。アジアを解放するために行ったんだ」

(引用以上)

これが、安倍晋三という人物の核であると思われる。
米国に屈服することでA級戦犯で処刑されることを逃れた岸信介が祖父であったことが、こうした歪んだ復讐心を育てたことは想像に難くない。

ちなみに、私はABCD包囲網は実際にあったと思っているし、日本の侵略がアジアの解放にまったく無関係だったとも思わない。
とくにインドの独立にとって、日本軍の侵攻は大きな影響があった。チャンドラ・ボースのように日本軍と組んだ勢力もあったし、何よりイギリスがガンジーの存在を認めざるを得なかった背景には、インドの国中に拡がる暴動、中国革命の現実性と並んで、日本軍の侵攻があったことは間違いない。

手の付けられない暴動で統治機構が根本から崩壊すること、中国革命の影響でインド革命がおきること、日本に占領されること、こうした事態に比べれば、ガンジーに任せたほうがまだマシだという、イギリスにとってみれば苦渋の決断をした。
こうした背景なしに、ガンジーがひとりで非暴力不服従をやったならば、歴史に名を残す前に秒殺で暗殺さされていただろう。

そういう歴史的な観点では、私も極右の言うことにも、一分の利はあると思っている。
しかし、だからといって、それが侵略戦争の合理化にはならない というのが、人間の感覚なのではないかと思うのだが、合理化しちゃう人たちの集まりが、極右 という集団なのである。

だから、極右は、本質的に反米である。
もちろん米国の戦後支配は実にうまく考えられていて、A級戦犯を転向させた岸、笹川、児玉を右翼の親玉に据えた。
彼らが親玉である以上は、右翼のくせに従米という、まるでニャアニャア鳴く犬のようなケッタイなものが作られてきた。

右翼といっても、思想なんてなくてカネだけでつながっている連中は従米右翼でもなんの矛盾も感じなかっただろうが、やはり多くは「屈服させられた」という屈辱感を胸の中に貯め込んできている。
安倍晋三は、まさに屈服させられた親玉が祖父であっただけに、その屈辱感は強いはずだ。

だからこそ、日本会議は安倍晋三に期待し、安倍晋三を首相にすることを悲願にして長年活動を続けてきたのだ。
2012年に返り咲きを果たしたのも、そうした期待を集めたことが大きかった。



一方で、新自由主義はどうか。
もっとわかりやすく言うと、グローバル巨大資本 である。
各国の制度を、自分たちの都合が良いように「岩盤規制」に穴を開けさせ、自分たちだけが優遇されるように政府を操る。
そして、大きな損失を出したときは、税金で穴埋めすることを強要する。

大きなマネーを投下するけれども、それは生産事業ではなく、利ざやを稼ぐだけのマネーゲームであり、その国の経済には何のメリットももたらさない。その意味では、新自由主義は資本主義ではない。
資本主義は、生産活動に資本を投下し、その剰余価値(付加価値)を搾取(回収)することがその根本原理なのであって、だれかが得した分だけ誰かが損をするゼロサムゲームによる利ざや稼ぎには、資本主義の要素はまったくない。

グローバル資本=米国と勘違いしている人もいるが、それは違う。
米国政府もまた、グローバル資本によって支配され、使役されている政府の中の一つであり、その旗頭である。
ちなみに、日本の「リベラル」はその文脈を見ようともしないが、トランプはそのグローバル資本の支配に対抗して 「アメリカファースト」を打ち出しているのである。が、この話題はまた別の機会にしたい。

1990年代に日本にも本格的に進出してきたグローバル巨大資本は、橋本行革、小泉・竹中路線を通して、がっちりと日本政界を羽交い締めにした。
もちろん、その仕事は米国政府を使役してやらせたのであって、従米右翼も表だっては抵抗できなかったけれども、裏ではかなりの反発はあったと思われる。
その象徴が、小泉の靖国参拝だ。あれは小泉の個人的な意思ではなく、最低限あれをやらなくては、自民党の大きな支持基盤である右翼がなっとくしなかったからだ。

グローバル資本は、自分たちの思い通りに日本政府を使いながら、しかも右翼を納得させられる指導者を必要としていた。
いちいち自民党がギクシャクしていたのでは、気持ちよく荒稼ぎすることができない。

そこで白羽の矢が立てられたのが 安倍晋三である。
極右の熱烈な期待に応えつつ、新自由主義の傲岸不遜な要求を同時に満たすという離れ業を、安倍晋三はやることになった。



その試みは、2007年には一度破綻した。
矛盾を抱え続けるストレスに耐えられなくなったのだ。

しかし、2012年、再度安倍の登場となった。
結局のところ、この役回りをこなせる政治家は、安倍晋三しかいなかったのである。
2度目の安倍政権は、強力な官邸体制を築いた。秘密警察の機能を中心に、官僚にも政治家にも圧倒的な権力を振るうことのできる官邸として、極右にも新自由主義にも対応できるようにして、その矛盾を突くようなものはあらかじめ潰していった。

そんな安倍政権にとって、格好のテーマが戦争法であり共謀罪だった。
グローバル資本に吸い取られてスッカラカンの米国政府は、なんとかして軍事費を削減することを必要としていた。
しかし同時に、世界中でのグローバル資本の「自由」な活躍を保証するために、米軍のプレゼンスを低下させることは許されなかった。

そこでうちだされた方針が、自衛隊の下請化である。自衛隊を増強してアジアの米軍の下請にする。米軍は司令部だけを残し、戦闘は自衛隊にさせる。
日本列島からホルムズ海峡まで、第7艦隊の守備範囲を自衛隊が下請として肩代わりする。

そのためには日本の憲法を変えるか、解釈改憲で法律をかえることが必要だった。
また、そのような戦争をやらせるためには、自由自在に誰でも捕まえることのできる弾圧法が不可欠であった。
この課題は、きわめて珍しく、極右と新自由主義の方向性が一致しており、極右は「軍隊が持てる」と喜び、新自由主義は「軍隊をタダで使える」と喜んで、一致団結して実現に取り組んだ。
まさに、極右と新自由主義の融合体である安倍晋三の独壇場だった。



しかし、異変が起きた。
2月に始まった 森友学園問題である。
3月に入るとこれまで万全の対策をとってきたマスコミ各社が、あろうことかバンバン報道しまくり、昼のワイドショーまでが森友で染まった。

さらに加計問題がつづき、アッキードどころか安倍晋三本人の心の友が登場した。
安倍官邸の極悪の振る舞いも暴かれ、ついに文部事務次官だった人物までが公然と反旗を翻した。

このキッカケは、おそらく安倍晋三のトランプ詣でだろうと思われる。
これまで忠誠を誓ってきた新自由主義を裏切って、安倍晋三はいそいそとトランプタワーに出向いていった。その姿は、まるでトランプ家の手代かのようであった。
この動きは、安倍晋三の核である極右の心が、トランプに頼ることで新自由主義から少し自由になって、もっと極右の方向に進めるのではないか と考えたのだろう。

その動きに、新自由主義をすすめるグローバル資本や、従来からのジャパンハンドラーズの面々は激怒した。
それが、森友問題や加計問題でのマスコミ解禁になっているのだろうと推察する。

また、森友問題が 「教育勅語」であり、もう一点の曇りもなく極右ネタであったことも、新自由主義サイドには許せなかった。
「教育勅語」とは、とりもなおさず「鬼畜米英」の教育であり、こんなものを奉じる勢力が安倍晋三を支えてきたということが可視化され、日本会議という実体も明らかになるにつれて、新自由主義サイドは愕然としたことだろう。

この時点で、共謀罪成立で安倍晋三の役目は終わり という既定路線ができたのではないか、と私は予測したのだ。
そして、これまでの日本であれば、その通りになったと思う。



しかし、そうはならなかった。
なぜか。理由は三つあると思っている。

ひとつは、野党第一党が民進党だからである。
民進党は、もう二度と政権はとりたくない。適度に「良いことを言う」野党としてぬるま湯で生きていきたい政治屋の集団として、決定的な場面では、決して政権が倒れないように横から下からサポートしている。
それは、今国会の運営を見ていれば明らかである。

ふたつめは、トランプがしぶといということ。
安倍がトランプを頼った動機は不純だったかもしれないが、新自由主義と対抗するためにトランプを使うという考えは外れてはいなかった。

トランプ政権でアーミテージ報告書路線は… 日米連携の設計図失う?
2017年1月20日 東京新聞


20170621-1.jpg
(引用以上)

そして、四面楚歌に見えるトランプは意外にもしぶとく、アーミテージやマイケル・グリーンなどの従来のジャパンハンドラーズはかえって影響力を失っている。

米国、支配層とFBIによるトランプ政権転覆活動の内実…ロシア工作説の真相
2017年06月20日 ビジネスジャーナル


みっつめには、安倍晋三が「やめない」と決心している ということだ。
ここが、実はいちばん怖い。

これまでの安倍政権は、なんやかんや言っても傀儡だったわけで、親分の方向性が変われば、お役御免になる運命だった。
ところが、月曜の会見で明らかになったのは、「なにがなんでもやめない」という、安倍晋三個人の怨念のような執念のような、権力の亡者となった姿だった。

権力者としての合理性も合目的性もかなぐり捨てて、ただただ己の権力欲、すなわちそれは「憲法改正をやり遂げた総理大臣として歴史に名を残したい」という強烈な意思を表明している。
2017年6月19日をもって、安倍晋三は本当のモンスターに変質した。

ジャパンハンドラーズも潰しにかかるだろうし、トランプも自らの問題に決着がつけば安倍政権がアメリカの利益にならないことに気が付くかもしれないが、しかしゲシュタポなみの秘密警察機能をもった安倍官邸が暴走をはじめると、これまでのような「ハンドラーズ」のやり方では止まらない。

どんなに悪い政治家でも、悪いなりの合理性、すなわち損得を考えているかぎりは、その動きは読めるし妥協の地点もある。北朝鮮のあの政権でも、金王朝の存続という合理性で動いているから、いきなりミサイルやらをぶち込んでくるはずはないと判断できる。

しかし、ブレーキペダルを引きちぎってアクセルを踏み込んだままロックしてしまった政権は、支持率が下がろうが、内紛が起きようが、目的に向かってただひたすらに暴走を続ける。
どうやら安倍晋三は、その領域につっこんでしまったようだ。



変質を遂げた安倍政権Ver3は、本当にヤバい。
これまでの安倍政権は、私はファシズムとはぜんぜん違うと思ってきたが、これからの安倍政権はファシズムに限りなく近づいていく。

民進党のような腑抜けた野党第一党と野党共闘したくらいでどうこうなるものではない。

むしろ、トランプ、習近平、プーチンとの共闘で安倍を潰す くらいのことを考えないといけない。
共産、社民、自由の各党も、それぞれのルートをフル活用して、米・中・露の国益にとって安倍政権がいかにハイリスクかを説得することを視野に入れるべきだ。

そして、私たちは言葉を発し、街頭にでることを諦めてはいけない。
これから急速に激化していく安倍政権の振る舞いに、「ええっ ほんまかいな」「いくらなんでもちょっと」と思う人が、一気に増えていく。
その人たちを孤立させず、気持ちをすくい上げていく行動を、続けていかなければならない。




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします



2017-06-16(Fri)

共謀時代を生きる ~驚愕の事態にも慌てない胆力を~

共謀罪の凶暴採決から半日が過ぎた。

安倍官邸の暴走と、それに追いすがる自民公明維新の米つきバッタの群が、目の前を走り去っていった。
そして、暴走車にブレーキをかけるフリをしながら、決してタイヤに触ろうとしない、寸止め野党=民進党の姿も明らかになった。

もうこれで、日本は終わったのか。
絶望しか残っていないのか。
もちろん、そんなことはない。

これから始まる共謀罪時代を、私たちはしぶとくイヤラシク生き延びていくのだ。
そして、時間はかかるかもしれないが、いつの日か自分たちの手でこの悪法を葬り去るのである。

そのためには、何をすればいいのか。
何からはじめればいいのか。



共謀罪の本当の怖さは、フリーハンドでえん罪を作れるという機能にある。
細かい構成要件を云々しても意味は無いのであって、「物証のない密告だけでえん罪いっちょ上がり」ということが、共謀罪のすべてである。

つまり、スパイを使って「会話」を行わせ、その後ただちに密告すれば、ほぼ誰でも自由に逮捕することができる。
「会話」すらなくとも、密告だけでも3泊4日の留置所旅行くらいはご案内できる。4日目には無罪放免だったとしても、フツウのサラリーマンにとっては致命的な打撃になる。

満員電車の恐怖=痴漢えん罪のようなことが、日常生活のあらゆるシーンで起こりうるということだ。
たとえば、会社の上司ともめたら、アリもしない密告をされるかもしれない。
日照を奪うマンション建設に反対したら、密告されるかもしれない。
恋の競争に勝って彼女を射止めたら、元彼に密告されるかもしれない。

ありとあらゆるトラブルで、密告されれば逮捕されるのが、共謀罪なのだ。
政治に全く無関心な人でも、近隣トラブルや会社でのもめ事や恋のさや当ては日常茶飯事だ。
そんな場面でも、「上司を脅迫しようと○○さんと相談して、包丁を購入したんです」と密告すれば、あなたの敵は見事ブタ箱行きである。

これまでは、実行犯でなければ罪にならないから、なんの根拠も無い密告では逮捕状はとれなかった。
しかし、共謀罪は違う。密告が最上の証拠として、いきなり逮捕されてしまう。
法律の細かい規定はともかくも、そのように最大限拡大して運用されていく。



もうここに至っては、共謀罪はそういう法律だと思ってかかるしかない。

あきらめと開き直りしかない。
スパイをあぶり出せるほどの信頼関係を普段から作っておくことは確かに重要だが、運動が広がる局面でプロのスパイが入ってきたならば、まず判断することはできないだろう。
そのために疑心暗鬼になるよりも、やられるときは何をやっても言ってもやられるんだ と開き直るしかない。

最悪なのは、共謀罪を怖がって萎縮してしまうことだ。
敵は刀を抜くことなく目的を達成してしまう。

治安維持法から柳条湖事件まで6年。
共謀罪の6年後は、2023年。オリンピック景気が去って最悪の不景気に呻吟しているころだ。
その怨嗟の声を外に向けるためには、90年前と同じことをするのではないか。

今国会でこれほどに無理矢理に共謀罪を成立させたのは、その近未来を予測してのことだろう。
何をされても怒ることのない日本人をコントロールするために、共謀罪は必要ない。あまりにもオーバースペック。鉈で鉛筆を削り、日本刀で髭を剃るようなものである。
にもかかわらず、あえて暴挙の中で共謀罪を成立させたと言うことは、さすがの日本人でも現行法では抑えきれないほどの耐え難い事態に立ち至る、という予想があるからに他ならない。

今を生きる私たちが刮目すべきは、共謀罪そのものよりも、それを必要とする近未来である。



そうした敵の大きな戦略を考えると、場合によっては16日の国会最終日には、驚きの事態が生じる可能性もある。
すなわち、安倍内閣の総辞職である。

戦争法と共謀罪を作り上げるところまでが安倍晋三の役割だった、という可能性だ。
森友と加計の報道を解禁したのは、共謀罪で日和ることを許さないという中枢の意思であり、共謀罪が通ったところで、そのすべての汚れ物を抱えて安倍晋三を退場させる、というシナリオがあるのではないか。

安倍総理を辞任させたい麻生太郎 「森友」「加計」黒幕説が浮上
2017.6.15 デイリー新潮


麻生個人の欲望という意味ではなく、あまりにも汚れすぎた安倍晋三をすげ替えて、オリンピックに向けて盤石を体制を構築したいと思うのは、権力の常道ではないだろうか。
麻生が後ろ盾で岸田を立てる、などの策に出た場合、日本国民諸氏は、ころっと騙されるだろう。

顔は変わっても、問題は首相官邸のゲシュタポが健在である限り、権力構造は変化しない。
安倍・管がその極悪キャラを生かして汚れ役を務めたように、次の首相は任務としてお掃除役をやるだけのことだ。

そうした権力内部の煙幕に目をくらまされず、大局観をもって、しぶとく、イヤッタラシクたたかいつづけること。
自らのちからで政権交代を果たすまでは、何がおきても、その途を進むしかない。




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします

2017-06-15(Thu)

ブレーキのない車は必然的に暴走する

あと1時間で参院本会議が再開されるそうだ。

そして、「中間報告」とやらをやらかして、自ら「中間」といいながらいきなり強行採決をするらしい。

もう、安倍官邸の凶暴な振る舞いは、言葉では表現しきれない。

しかし、安倍政権も万全の体制であるわけではない。
10年前だったら3回くらい内閣総辞職するようなことが、この3ヶ月あまりの間におきている。
森友、加計、あいつぐ閣僚の不祥事、挙げ句の果てに強姦事件のもみけしまで。

それらを、籠池、前川、詩織の各氏が、自らの尊厳をかけて証言したにもかかわらず、安倍官邸を追い込むことができずに今日を迎えてしまった。
これまでは安倍官邸には一切逆らうことのなかったマスコミも、文春、新潮、朝日、毎日、東京などはかなり頑張ってスクープを飛ばし、特集を続けた。
客観的な状況は、さすがの安倍一強もいよいよか、と思われた。

しかし、そのすべての期待を裏切って、今日の凶暴採決を迎えてしまった。
読者諸兄諸姉がこの文章を読む頃には、すでに採決されているのかも知れない。



1990年代からの日本で進行してきたことは、政治のブレーキを破壊することだった。

具体的には 自民党の派閥、労働組合、社会党 この3つが粉々にされた。
その当時の目的は、新自由主義があらたな政商として日本経済を好き放題に食い物にすることだった。
いま安倍晋三が進めているような、極端な国家独裁を狙うものでは、必ずしもなかったし、極右の指向とはむしろ逆だった。

ところが、壊れたブレーキは元には戻らない。
ブレーキの壊れた自動車は、急速に暴走を始めた。その始まりが小泉劇場だった。
極端な従米で、論理を踏みにじる暴走だった。

それに対する、最後の抵抗が2009年の政権交代だったのだが、管・野田らの裏切りによって、最後に残っていたわずかなブレーキパッドがはじけ飛んだ。
もはや、暴走車をとめるものはない。あったとしても、せいぜいチャリンコのブレーキ程度であり、民進党に至ってはブレーキランプだけは点灯させてみせるが、ブレーキが利き始める寸前でペダルを止めるという高等戦術をやり続けている。

悪いやつは、昔から悪いのだ。
それをとどめるブレーキがあるから、そこにバランスが生まれ、なんとか暮らしてきたのが日本である。
安倍晋三も菅義偉も、昔から極悪だったのは変わりない。しかし、このような暴走が止まらないのは、ブレーキがぶっ飛んでしまったからだ。

そのことを自覚せず、ブレーキの機能をとっくの昔にやめてしまった民主党・民進党にダラダラと期待をかけてきたことが、今日の惨状を招いているのではないか。
3月に森友学園問題が噴き出してから今日までの、民進党の国会対応を見ていれば、いかに彼らが「寸止め野党」かがわかる。
自民党のスケジュールに会わせて、まことにお行儀よく「反対」と「追及」を行ってきたではないか。

国会戦術 民進党を他の野党幹部が批判「どうしたいの?」
毎日新聞2017年6月14日


国会議員717議席中 自民419+公明60+維新27=506 に 民進146 を加えて 652 が安倍官邸の暴走を許す勢力なのだ。
これに対し、明確に暴走を止めようという意思を持つ議員は50人いるかどうかだ。まさに、暴走車をチャリンコのブレーキで止めようとするようなもので、少なくとも議会の中でははじめから結論が見えている。

これらの勢力の中で、極悪はもちろん自民ではあるが、もっとも罪深いのはブレーキを踏むポーズだけとり続ける民進党である。
維新はまだしも自らの主張を正直に吐露している。汚れ役もやらされて、国民の目にも「どうやら野党じゃない」ということは明かである。
ところが民進党は、口先と見かけの態度は、暴走を止めようとしている。国会の追及場面だけ見ていたら、必死で安倍政権と戦っているように見える。実際、この期に及んでも民進党頑張れというネット上の声は多い。

しかし、よく現実を観察して頂きたい。
彼らは、自民党の暴走タイヤに触れる直前で、きっっちりブレーキペダルを止めているのだ。
全力で踏み込んでいるかのような表情をして、実は足首はかちっとブロックされているのである。
暴走するタイヤを挟み込んだら自らも火傷をする。そんなリスクは決して冒さない、頭のいい人たちなのである。

そして、安倍官邸は、民進がブレーキではないという確信をもっているから、何がおきようが、どんな証言を突きつけられようが、いかなる証拠が発覚しようが、「印象操作だ」「それにはあたらない」「確認できない」を繰り返しながら、前代未聞の凶暴採決に踏み切ろうとしているのだ。



とはいえ、ここで民進主敵論を唱えるつもりはない。
コミンテルンのような馬鹿な歴史は繰り返すべきではないし、スペイン内戦の教訓は胸に刻み込まなければならない。

ただし、民進頼みとは、きっぱりと決別しよう。
豪腕だった小沢一郎の間違いは、民主党を軸にしようとしたことだ。
寸止めブレーキで国民を欺く民進党を頼りにさせてしまったことだ。

過ちては則ち改むるに憚ること勿れ

50/717 という恐るべき現実を直視し、そこから逃げず、共謀罪を使った弾圧を恐れず、いつの日か政権を奪還することを決意することでしか、私たちが生きるべき次の一歩は見つけることはできない。



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします

2017-06-09(Fri)

勝負を賭けるのは今しかない。国会審議を止めよ!

昨日の参議院での森裕子議員の追及は、すごい迫力だったと評判になっている。

たしかに、「公文書」を開示したことに、彼女個人の迫力があいまって、フニャフニャ野党議員の質問とは一線を画していた。



ネットでは「何度でも見たい」という声もあるようだが、何度も見て喜んでいる場合じゃない。

この質疑で明らかになったのは、もうどんな証拠を突きつけても、どんなに鋭くつっこんでも、安倍官邸は微動だにしない ということだ。
国会も行政も司法も過半のマスコミも把握している安倍官邸は、国会審議という言論手段では倒せない ということだ。

自分の行動に「確認が取れません」と平然と答弁する姿に、国民は戦慄するべきだ。
もはや、安倍政権に言葉は一切通用しない。事実も公文書も証言も なにも通用しない。

数年前の政権だったら、とうの昔に総辞職しているだろう。
しかし、総辞職というのは、総理や官邸に最低限の常識、ひとかけらの良識が残っているからおきることだ。
いかなることがおきようが、総理が絶対に辞めない と言いつづければ、総裁か議員の任期がくるまでは、絶対に政権は倒れない。
昨日の森議員の質疑は、そのことが明らかになった。

あの菅野完氏も、こんな檄文を起草している。

(以下 sugano.ne.jp 2017/6/8 より引用)

街に出ろ!

国会はこの18日、会期末を迎える。

森友、加計、そして国際医療福祉大学と、次々と露見した政権の疑惑に関する答弁や、TPPや共謀罪をはじめとする重要法案の審議を通じて明らかになったことは、「政府はもはや国会を無視している」という現実だ。

森友問題を見よ。
野党各党が再三にわたって請求した資料開示を、政府はあざ笑うかのようにことごとく無視した。

加計問題を見よ。
次々と露見する内部文書の存否について、政府は、「内部告発者が実名を公表し、顔を出して発言するなら対応する」と、もはや脅迫とも取れる対応をしている。

共謀罪の審議を見よ。
法相は正常な答弁をすること能わず、政府委員をして代わりに答弁せしめる始末。衆院での野党善戦は記録として尊重されず、参院の議論に反映される気配さえない。

現実を見よ。
国会はここまで愚弄され無視されている。与党絶対多数にあぐらをかいた政府は、もはや国会を必要とさえしていないのだ。

我々は、野党各党の国会での奮闘に最大限の敬意を表するものである。そして今後も、健全な議会制民主主義の発展のため、野党各党所属議員の院内活動に、最大限の尊重を示すことを約束するものである。

しかし、もはや現実はそれを許さない。

なるほど国会での議論は、後に議事録となり記録として残るのだろう。なるほど審議をすれば、政府は曲がりなりの答弁をするのだろう。しかし、我々は、記録は改ざんされ、政府の答弁は実のないものであることを、煮え湯を飲む思いで学習したではないか。

かかる現実を直視するとき、我々は、野党各党が国会審議に応じることに、疑問を呈せざるを得ない。

日本は議会制民主主義の国である。我が国の憲法は「国会は国権の最高機関である」と、明確に規定する。この原則を踏みにじったのは、国会を愚弄し無視する政府だ。

クーデターはすでに起こった。

国権の最高機関たる国会を完全に愚弄し無視する、政府・官邸こそが、このクーデターの首謀者だ。

この期に及んで野党各党が国会審議に応じることは、クーデター勢力への加担であり滑稽ですらある。このままいけば野党各党は、このクーデターに飲み込まれ一切の政治的基盤を失い、野党各党の存在など雲散霧消してしまうだろう。

野党議員の諸君は、かかるクーデターに加担するつもりなのか?あるいは中世ヨーロッパの宮廷クーデターに登場する宮廷喜劇人の如く狂言回しに甘んじるつもりなのか?

いや、そうではあるまい。

我々は確かに見た。

共謀罪審議で果敢に政府に論戦を挑み法案の欠陥を鋭く批判する民進党議員の姿を。
内部告発者の人権を守りながらも果敢に政府の欺瞞を糾弾する共産党議員の姿を。
独自の調査に基づき舌鋒鋭く政府と対峙した自由党議員の姿を。
限られた時間の中で精一杯政府答弁の矛盾を指摘した社民党議員の姿を。

諸君らの奮闘は何のためであったか?

政府の横暴を糺し、行政の暴走を止め、我が国の議会制民主主義を守るためではなかったのか?

しかしその奮闘はもはや国会では成立しないのだ。

ならば、立とう。

我々市民と共に街頭に立とう。

立って憲政の恢復を叫ぼう。

民主主義は常に街頭から生まれる。
ならば、一度死んだ我が国の民主主義を再生するのも街頭しかあるまい。

我々は今日から毎日、国会前に立つ。
来る日も来る日も国会前に立ち、「民主主義を守れ」と叫び続ける。

80年前、我々は政府と戦うことを放棄し、悲惨な戦争の道を選択してしまった。その過ちを繰り返さぬために、我々は国会前に立つ。後世に対する責任を果たすために、我々は国会前に立つ。

野党議員諸君、我々と共に立とう。

そして共に、日本の議会制民主主義を守ろう!


(引用以上)

作家の文章ではあるが、檄文と言うことなので全文を引用させてもらった。

ここにもあるとおり、そして私もかねて書いているとおり、今目の前で起きていることは、官邸によるクーデターなのだ。
その現実が、森議員の質疑で、もう誤魔化しようがなく明らかになったのだ。



そして、審議を止めて、せめて共謀罪だけでも廃案にもちこむタイミングは、今しかない。

なぜならば、官邸は次の作戦を発動しかけているからだ。
今、Googleニュースを見ると、すでに発動されてしまったようだ。

加計学園「官邸の最高レベル」文書、文科省 追加調査の方針固める
2017.6.9 TBS


これで会期末まで時間を稼ぎ、審議を続けさせ、共謀罪を成立させ、その挙げ句に国会閉会後に 「やっぱり確認できませんでした」と言い放つ。これが官邸の作戦だ。
そんな読みもなく ダラダラと審議に応じている野党は、やはり安倍クーデターの共犯者であると言わなければならない。

まして、会期延長にまで賛成する民進議員がいると聞いて、ひっくり返りそうになった。

民進、会期延長に賛否
2017.6.8 時事


一方、小川氏は、「共謀罪」法案の廃案を目指す立場を示しつつ、「議論したいところはたくさんある。会期延長して十分な議論をすればいい」と述べた。
(引用以上)

小川敏夫・・・ バカなの?

共謀罪審議では良い質問をした小川敏夫にしてこれである。
口ではどんだけ良いことをいっても、やる気のない議員どもには、引導を渡さなければならない。



今日の夕方19時から、大阪梅田ナビオ前で ミナセン大阪が主催する野党共闘の街宣がある。
私も自由党の街宣車(関西の支持者のカンパだけで作った街宣車!)の運転手としてして出かけていく。

民進党は辻元清美が来れなくなったし、街宣なので質問する機会はないだろうが、できることならば街宣車のスピーカーオンにして「なんで国会を止めないんだ!」と叫んでやりたい。
地域の選挙戦術上は野党共闘を全面否定することはできず、そこまで跳ねられないのが残念でたまらない。

私はべつに愛国者ではないし、日本が素晴らしいなんてぜんぜん思っていないけれども、それでも、生まれ育ってきた日本というものが、安倍官邸のクーデターでボロボロに崩れていくのを目の当たりにして、戦慄する。

国民に奮起を促す前に、まずは、それを伝えていく者が、もっと鋭く危機感をもって現実を認識しなければならない。




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします


2017-06-07(Wed)

森友と加計でせめれば安倍独裁に対する兵糧攻めになる

何度も書いているが、森友や加計学園にかぎらず、少子化にもかかわらず私立学校が全国で作られ、その多くに政治家の影がつきまとうのは、偶然ではない。

裏資金を集めるために、学校法人ほど都合の良いものはなく、学校新設は一度に巨額の資金を集めるためのイベントと化している。

ちょっとまえに書いたこの図を再掲しておく

20170327-1.jpg

何も珍しいものではない。
点線矢印こそが、この国のフツウの集金方法だ。
明治時代の北海道官有物払下げ事件など、この国では一貫して行われてきた、きわめてスタンダードな方法なのだ。

・国有地や市有地などの官有物をタダ同然に払い下げる
・過剰な補助金や無金利融資
・アングラマネーをロンダリングする

20170607-1.jpg三井・三菱を筆頭に、日本の巨大資本はこうやって政府によって育成され、有力政治家はその見返りに資金を環流されて門閥を築いてきた。
朝ドラ「あさが来た」のヒロインの父のモデルは、国立銀行を私物化してやりたい放題に稼ぎまくった三井家の当主のひとり三井高喜。ずいぶんイイヒトに描かれていた五代友厚は北海道官有物払下げ事件の当事者で、大隈重信は三井のライバルである三菱と結託していた。

朝ドラのイイヒトぶりにダマされている人はいないだろうが、あの連中もそうやって国家を私することによって稼ぎまくり、そのカネで政治家を養い、あるいは自ら政治家となり、この日本という国を作ってきた。
ちなみに、森友学園や加計学園を、強引に推し進めていた2015年秋~2016年春に放送された「あさが来た」で、北海道官有物払下げ事件がイイコトに描かれているのは意味深長だ。

明治政府ほどあからさまなことがしにくくなった今日、もっとも自由に公金とアングラマネーを政治家に環流しやすい装置が、学校法人であり、なかでも学校新設なのである。
こちらの記事も参照いただきたい。

狙われる公益法人 脱税・マネーロンダリングの隠れみのに
2015.12.12 産経関西版


いくら安倍晋三がうまくたちまわろうと、金の切れ目は縁の切れ目である。
数億の裏金を、パパッと動かせるようでなくては、あのような異常な独裁体制は維持できない。

加計学園は、長年にわたって安倍晋三を支えてきた。森友学園も、順調にいけばその仲間入りをするところだった。
おそらく、他にも同様の金主はいるのだろう。
ザックリ言えば、巨額の補助金が流れるところには、大物政治家に通じる地下トンネルが掘られている ということだ。



安倍晋三は、加計学園問題も森友疑獄も、知らぬ存ぜぬを貫けば、秋には皆忘れてると思っている。
にもかかわらず、国会での安倍晋三はきわめて機嫌が悪く、イライラを隠すことができない。

それは、兵糧攻めがボディーブローで効いているからだ。
加計&森友がこれだけ騒がれている真っ最中に、さすがに同じような集金はやりにくい。
しばらくは自粛しなければならないが、しかし、動揺する自民党や公明党をなだめ、維新を引きずり込み、マスコミをなんとか黙らせ、公安警察を手なずけ、司法にも目を光らせるためには、出費ははなはだしいに違いない。

安倍晋三を標的にして、加計&森友で世論が追及し続ければ、やがて安倍晋三を見限って他の政治家に乗り換える法人も出てくるかもしれない。
とくに、文科省の現役官僚を怒らせたのは大きい。加計と同様のことをしていた法人は、いつ暴露されるかと毎日薄氷を踏む思いだろう。

20170607-2.jpg たしかに、加計も森友も、野党がいくら追及しても安倍内閣は倒れないだろう。
2009年より前だったら、もうすでに内閣は総辞職しているだろうが、野党が実施的に消滅してしまった今、現実とは思えないような、まるで水が下から上に流れて、お日さんが西から登って東に沈むかのような、超常現象のような安倍や菅の言動が毎日国会では繰り広げられている。

だからこそ、国会はあらゆる方法で審議を止め、せめて共謀罪を廃案にすることを目指すべきなのだが、世論は圧倒的に森友と加計を攻めるべきだ。
安倍晋三を兵糧攻めにして、政権内部の動揺を拡大させ、自壊させるのである。



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします


2017-06-06(Tue)

安倍官邸独裁と政治主導の違いはゲシュタポの存在

安倍官邸の独裁政治がとまらない。

20170606-1.jpg国会はまったくその機能を失い、「神のみぞ知る」とか「同姓同名」とか、コントのネタならば面白いかもしれないが、それがリアルに答弁され、質問した野党議員もそれをヘラヘラ笑って済ませている図は、心胆寒からしめるに十分だ。

繰り返すが、このような答弁ばかりが並び、それが笑って許される国会は国会ではない。
官邸と官僚が、国民をあざ笑う場である。国民嘲笑会議である。

そして、あざ笑われた野党議員が、烈火のごとく怒るのではなく、「そんな偶然あるんですかねえ」などと呑気に微笑んでいるのだから、もう終わっている。

ところで、こうした官邸独裁は「政治主導」の結果だという説がある。
橋本行革からはじまって、小泉内閣で大きく官邸主導が進み、民主党政権でも政治主導は唱えられ、安倍政権でほぼ完成した、という見方である。

なるほど、官僚がすべてを仕切り、実際の権力を握ってきた日本の権力構造はいびつだ。
選挙で選ばれる政治家がお飾りであるならば、選挙の意味はほとんどない。それを如実に示したのが、民主党政権だった。
官僚のサボタージュと巧みな誘導で、ものの見事に国民の期待を裏切ることになった民主党政権。このテイタラクを見た国民が「選挙なんて意味ないじゃん」と感じ、投票に行かなくなってしまったことは、ある意味で正しい観察だ。

そんな官僚支配に対して、選挙で選ばれた政治家が主導すべきだという主張は、正しいと言わざるを得ない。
では、現在の安倍官邸の一極集中は正しい姿なのか?



20170606-2.jpg問題は、こういう連中がいるかどうか、だ。
ゲシュタポのような秘密国家警察がある政治主導と、ない政治主導は、180度ちがうものなのは、言うまでもなかろう。

本気で独裁政治をやりたいものにとって、選挙による政治主導と、官僚によるエリート支配のどちらが都合が良いのか。
一般的には官僚支配のほうがやりやすそうだが、そこには省益や既得権や前例主義や、良い悪いは別にして、独裁者の意のままにならない様々な壁が立ちふさがっている。官僚支配は、民主主義にとっても桎梏であるが、少数の独裁者による支配にとっても大きな障害になるのだ。

では政治主導はどうかと言えば、大義名分は立つ代わりに、選挙で権力を失うリスクを常に抱えている。
逆に言えば、選挙で負けないかぎり、「国民の負託」を背景に非常に大きな権力を振るうことができる。
問題は、どうしたら選挙で負けないか だ。

そこで登場するのが、情報操作やねつ造である。
メディアを管理することはもちろん、主要な人物のプライベートに渡る言動をすべて調査し、何もなければ仕掛けたりねつ造したりして、膨大なファイルを作成する。

その典型が 山口敬之だった。
強姦で逮捕されるところを救ってもらい、決定的な弱みを握れらた山口は、まさに安倍官邸の犬としてどんなに恥ずかしい場面でも安倍を擁護し続けた。

前川前事務次官の出会い系バーにしても、高級官僚はすべてプライベートを監視されているということの証明だ。
釜山の森本康敬総領事が、プライベートの食事で安倍政権を批判したら、あっという間に更迭されたという件も、同じ。

私的な食事で官邸批判したのが筒抜けでクビ!
釜山総領事更迭前川前次官攻撃の裏に公安のドンが率いる官僚監視の秘密警察
2017.6.4 リテラ




20170606-3.jpg現代日本のゲシュタポを率いるのは、この男だ。
北村滋・内閣情報官。内閣情報調査室の責任者だ。
そう、強姦魔・山口敬之が相談メールを送ろうとした(間違って新潮に送ってしまった)相手である。

警察庁の警備公安畑を進み、第1次安倍内閣で官邸に入り、いまや安倍官邸支配の要となっている。
200人ともいわれる内閣情報調査室(内調)と、本籍のある警察庁の警備公安を駆使して情報収集に努めている。

警察庁警備局公安課は、もともと右翼や左翼を弾圧するための情報収集をするのが仕事なのだが、現在の日本でそんな仕事はかなりヒマなはずだ。
代わりに何をしているのか。その実態がほとんど知られていないのをいいことに、政権にとって大きな影響をもつ人物の情報収集にあいつとめていたとしても、おかしくない。
少なくとも、前川氏や釜山総領事のことを見ても、だれかがやっているのは間違いなく、それに一番適任なのが警察庁公安課であり、官邸のアイヒマンと称される北村滋情報官である。

このアンダーグランウドの諜報組織に、キャリア官僚の殺傷与奪の件を握る内閣人事局と、自民党議員の公認権を一元化したことにより、官邸の権力は絶対的なものになった。
その絶対権力を誇示し、国民をバカにしてせせら笑って見せているのが、今の国会だ。

民進党や共産党が、国会を止めることをせずに、ヘラヘラ審議に応じているのも、おそらくは怖いのである。
何を捕まれているかわからない。逆らうと何を暴露されるかわからない。
幹部の腐敗を暴露されれば、党が崩壊しかねない。そんな恐怖で、ヘラヘラと審議時間を浪費しているのだ。

ゲシュタポを駆使した官邸独裁は、決して選挙で選ばれた政治主導ではない。
まったく異質の、暴力的な独裁であり、国会占拠である。



この安倍官邸独裁の弱点はないのか。
それは、カネだろう。

自民党の支配ではなく、安倍官邸というかなり個人的な支配体制を維持するためには、党のカネや官房機密費だけではない、自分のカネが必要だ。
もちろん、収支報告書などには出てこない金を、少なくとも年に数億くらいは動かせなくては、ゲシュタポや親衛隊を自分の傘下につなぎ止めておくこともできない。

では、そんな金をどうやって手に入れているのか。
そこにモリとカケが登場する。

以前から書いている通り、学校法人はもっともカネの流れを隠しやすい団体だ。
寄付に税金がかからないのは、今では学校法人と宗教法人だけ。
税金がかからないというのは、単に支払いが少ないと言うだけでなく、出所のキタナイカネでも探られることがない、ということ。

森友疑獄も、加計学園問題も、「なんで安倍官邸や安倍家ここまで無理筋を通すのだろう? ただの友達にしてはリスキーすぎるのではないか」 と感じるが、そうした背景を考えると、なるほどな と思うのである。

安倍独裁のためには、こうした独自の金づるが必要なのである。
そして、その流れこそが、もっとも国民の目に 「ずるい!」と映っている。
だからこそ、責めるべきは モリとカケ。森友と加計に集中して責めるべきだ。

大阪の市民運動や、山本太郎さんの街頭記者会見など、わたしが関わる場でも共謀罪の話題で持ちきりだけれども、ちょっと攻め所が違うような気はする。



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします


2017-06-02(Fri)

扇動せよ!

国会がおとなしく開かれている。

なるほど国会は言論の府だ。
言葉の応酬で物事を決める場だ。

しかし、それは「言葉が通じる」という前提があってのことではないのか。
少なくとも、聞かれれば答える、証拠を示されれば説明する、という程度の最低限の「言葉が通じる」状態があってはじめて、国会は言論の府でありうる。

20170602-1.jpg 安倍&菅の二人を筆頭に、何を言われても、どんな証拠物件を示されても 「知らない」「確認できない」「あたらない」で押し通し、30時間経過したら「ハイ採決」 のどこに言論が存在するのか。
こうした国会運営は、武力によるクーデターで国会が占拠されたのと同じだ ということを理解しなければならない。

見た目には暴力は振るわれていないように見えるが、言論をまったく無視するという意味では 暴力的な占拠と言ってもいい。
また、反抗的な官僚は日常行動を監視して更迭したり、御用記者は強姦をやってももみ消したり、安倍官邸のやりかたはまさに暴力といっても過言ではない。

現政権によるクーデターなので、政権の交代はおこらないが、政治の仕組みは激変する。
議論と妥協による決定から、命令と非妥協による決定に、完全に転換される。
いま、国会ではその激変がおきているのである。

いまの国会の中でやられていることは、安倍官邸が国会議員に命令を下し、それに対して野党がブツブツ文句を言うけれども、安倍官邸はそれを無視して時間が来たら機械的に決定する。
その繰り返しだということは、誰の目にもすでに明らかなかのではないか。

20170602-2.jpgにもかかわらず、相変わらず議事堂の中でブツブツ言いつづけている野党に、なにかの意味があるのか?
何の効き目もないのに性懲りもなく怪獣にレーザー銃を打ち続ける科学特捜隊よりも 役に立たない。

今するべきは、効き目のないことが証明されている口撃をつづけて採決の時間を待つことではなく、安倍官邸に暴力的に占拠された国会を止めて、国民に呼びかけることではないのか。

マスコミは、それなりに仕事をしている。
これまでは寿司と機密費でからめとられ、ものの役に立たなかったマスコミが、今回はかなり踏ん張っている。
クーデターまでしなければ維持できない安倍政権は、本質的に命脈が尽きていることを、感じ取っているからだろう。

しかし、国民のリーダーであるはずの国会議員が、占拠された議事堂の中にチンと座ったままでは、国民に声は届かない。
まずは、覚悟をもって国会を止め、その一方で街に出て国民に訴えよ。

安倍官邸によるクーデターを終わらせ、最低限の言論を復活させることが、火急の問題なのだ。
自民党の中にすら、その危機感を持ち始めている人間はいる。
その部分とも連携しながら、まずは安倍官邸による暴力的なクーデターを潰えさせよ。

扇動することを、恐れてはいけない場面がある。
おとなしく論理的な説明だけでは伝わらない危機が、いまここにある。

扇動せよ!




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします


自由党 近畿ブロック
国民の生活が第一!
KINKILOGO.png
自由党
jiyutoulogo.jpg
山本太郎となかまたち
bnr_nakamatachi.png
生活フォーラム関西
なんとしても政権交代を!
20140723-3.jpg
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
森友事件 リンク
安倍晋三記念小学校こと森友学園の疑惑について、重要な資料を提供してくれるリンクです
リンク1
貴重な情報をいただいています
(順不同)
リンク2
ブログ内検索
twitter
田中龍作ジャーナル
20140723-4.gif
マガジン9条
パレスチナ・オリーブ
パレスチナで作られたオリーブオイルやオリーブ石けん。これはお勧め。
palestineolive.jpg
RSSフィード
blogranKing.net

カウンター
最近の記事
プロフィール

明月 こと 山岸飛鳥

Author:明月 こと 山岸飛鳥
木の家プロデュース 明月社 主宰
一級建築士
趣味 キコリ 畑
取り柄 貧乏
Email : info@mei-getsu.com

明月社のアルバム
明月社の作品や家づくりのアイディアなど ちょくちょく更新しています
アルバムLOGO
木の家プロデュース明月社
ホームページをリニューアルしました
meigetsusha.jpg
明月社へのご連絡

名前:
メール:
件名:
本文:

明月社 facebookページ
六甲菜園ブログ
郊外楽園プロジェクトの六甲菜園
rokkou-sides.jpg
おすすめの本
こんな時代だから、お薦めしたい本。アフィリエイトではありません。

自伝的戦後史(羽仁五郎) jidentekisengosi.jpg

おすすめの本 2
日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか

nihonhanaze.jpg

おすすめの本 3
日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか
nihonnhanaze2.jpg
おすすめの本 4
世界超恐慌の正体

sekaichoukyoukou.jpg

おすすめの本 5
そして、日本の富は略奪される

sositenihonnno.jpg

おすすめの本 6
コンクリートが危ない

conclete.jpg

おすすめの本 7
家を建てる。家づくりはたたかいだ

iewotateru.jpg