2020-01-07(Tue)

選挙互助会? 上等です。いいじゃないですか。

最初に結論を書きます。

党(Party)にこだわっていたら、永遠に自公には勝てません。

なぜなら、敵は党(Party)ではなく、同盟(League)だからです。

ネットによれば、党というのは、もともとは「黨」という字だそうで、暗いという意味から転じて、秘密結社のような集団のことだとか。
Party という言葉もラテン語 partem が由来だそうで、部分とか破片という意味だそうですから、そもそも社会全体とか、広い範囲の人たちのことを考えるような存在ではないわけです。
純度の高い単一の綱領のもとに固く結束している集団ということになります。

一方で同盟は、ある一定の目的のもとに行動を共にすることを約束した集団です。
悪く言えばその場限りの契約関係、よく言えば幅の広い人たちの集まりです。
語源的にもラテン語の legare =結ぶ という意味だそうで、分けるという意味のPartとは真逆です。

日本で本当に党(Party)と言えるのは、共産党と公明党だけです。
純粋に単一の綱領の下に、一枚岩で集まっているのは、このふたつだけ。
あとは、ザックリと同じ方向をむいているとか、選挙に都合がいいとかで集まっているだけであって、本来の意味での党(Party)ではありません。

それが一番ハッキリしていたのが、1990年代までの自民党です。
派閥ですら利害と怨恨でつながる寄り合い所帯なのに、その派閥がまた連合してできていたのが自民党でした。
だから、主流派は一貫して従米保守でしたが、中にはほとんど共産党みたいなことを言う人から反米右翼まで存在できたのです。
別の言い方をすれば、従米の主流派は、安定した政権を維持するために、幅の広い同盟関係を認めることで利用してきたとも言えます。

そんな歴史を持つ自民党が、1990年代以降に徐々に純化が始まり、幅が狭くなってきたところを補ったのが、公明党です。
選挙互助会としては完璧なパートナーを組んでいる自公政権は、どっからみても党(Party)ではなく、同盟(League)です。
それだけ、幅が広く、総合力が優れているということです。



ところが、それに対する野党はどうでしょうか。

枝野氏「新党は百パーセントない」 玉木氏発言に不快感
2020.1.5 産経


 立憲民主党の枝野幸男代表は5日、国民民主党の玉木雄一郎代表が両党の合流に関し「吸収合併はあり得ない。しっかり協議した上で、新党をつくっていく」と表明したことに不快感を示した。島根県出雲市で記者団に「私は新党をつくるつもりは百パーセントない。何か勘違いしているのではないか」と語った。

 玉木氏が合流をめぐる党首会談について「1回で終わるとは思っていない」と述べたことに対しても「1回で(合意)できなければ別の党でお互いに頑張って連携しようということになる」と破談の可能性に言及し、玉木氏を牽制(けんせい)した。

(引用以上)

まあナンというか、両党の支持者のみなさんにはまた怒られるかもしれませんが、枝野さんも玉木さんも、アホですか?

もともと、政策や綱領がまったく同じじゃないのだから、完全に同じ党になどできるわけないじゃないですか。
枝野さんの「自分の党に入れ」という無理難題は、理論的に考えれば 「野党連合を破談にしたい」と言っているのと同じです。
人間の思想信条を強制することは、その点だけ見れば転向を強要した特高警察と同じです。
枝野さんがまさか、そこまで酷い人間だとは思いたくないですから、残る可能性は一つ。
「破談にするために無理難題をふっかけている」ということになってしまいます。

一方、玉木さんも同じ土俵で押したり引いたりでは、何も進まないことになぜ気が付かないのでしょう。
小沢さんが横についているのに、なぜオリーブの木の精神を思い起こさないのか、不思議でなりません。

日本の選挙制度では、たしかに形式的には一つの党にしたほうが有利です。
しかし、それは昔の自民党と同じで、本来の党(Party)ではなく、同盟(League)でいいはずです。
公然と派閥があり、それぞれに財布もあり、それぞれの理念もある。もちろん、公約の政策以外は党議拘束しない。
でも、公約レベルでは同一の目標を持ち、一つの名前で選挙を闘う。

なんでこういう組織を作ろうとしないのでしょうか。
選挙互助会?
上等です。いいじゃないですか 選挙互助会。
選挙に勝って国民の生活を救う互助会なんて、素敵じゃないですか。

言うまでもないですが、かつての民主党のように、公約を平気で破り、公約破りの政策に党議拘束をかけ、従わない議員を排除するようなことは、絶対にしないと、枝野さんたちが約束してくれなければ成りたちません。
そのことを、あのときの裏切り民主党を率いていた枝野さんたちが痛切に反省できるかどうかに、政権交代の是非はかかっていると言えます。



さて、れいわ新選組です。

このところ、中からも外からも情報がないので、本当のところ何を考えておられるのか、さっぱりわかりません。

ただ、地方議員は作らないという方針の割には、京都市長選挙にはかなり力を入れているようなので、やはり民主党勢力とは袂を分かつ覚悟なのかなという気はします。

前の記事でも書きましたが、私の意見は、

れいわ新選組は、新しい政治を生み出す源泉になります。
しかし、まだ革命を起こすことも政権を担うことも及びません。
その現状認識から目を背けることは、太郎さん一人を特攻させる行為です。
今は野党再編の一角を占めながら、独自の力を醸成するときです。

ということです。
幾晩か考えてみましたが、この考えに変わりはありません。

もちろんこれも、消費税5%だろうが、0%だろうが言いたい候補には言う自由があることが前提です。
今の国民民主の中に、それと銘打たなくてもハッキリと小沢グループがあるように、新組織になったとしても、公然とれいわグループとして活動する自由も保障されなければなりません。

ですから、今れいわ新選組が出すべき要求は、新党になっても、内実は同盟として派閥としての権利を認めさせることではないでしょうか。
もし枝野さんたちが、それを認めることもできずに、かつての民主党のような(あるいは今の自民党のような)執行部独裁を敷くと言うのであれば、その時こそ、決然と立つ大義があると思うのです。



まあそもそも、立憲と国民の統合ができるかどうかも、まったく不透明ですけどね。

国民・玉木氏、立憲との合流交渉を党内報告 反発の声も
2020年1月6日 朝日


赤松さんの発言など聞いていると、やはり立憲の多くは統合したくないんでしょうね。
ぬる~く野党第一党がお気に入りのようで。
そういう空気がなければ、この時期に交渉相手をここまで露骨にバカにした発言できるはずがありません。

相手にリスペクトのない交渉は、交渉ではなく服従を迫っているということです。枝野さんたちの腹の中も赤松さんと同じなのだとしたら、交渉決裂もあり得ますね。
小沢さんほどの胆力と忍耐力を、国民民主のすべての議員に求めるのは無理でしょうから。

この状態で解散総選挙になったら、野党バラバラ状態で少しでも傷を浅く済ますことを考えざるを得ません。
立憲はじめ野党には、有権者はきついお灸を据えることになるでしょうけど、とにかく自公で2/3だけはなんとか切らせたいところです。

その上で、最悪の場合は、首班指名「石破茂」も考えるべきではないかと思います。石破さんも根性なしだから、立たない可能性大ですけど、数が読めればひょっとするかもしれません。
とにかく、目の前の魔王=安倍官邸独裁を破るためには、そのくらいのことも考えるべきということです。

大事なのは、自分たちの「正しい」主張を叫んでアリバイをつくることではなく、国民の生活を少しでも守ることです。
少なくとも去年の初め頃は、山本太郎さんもそのように言っておられたように記憶します。

思想、理想、理念、そうしたことは、絶対に曲げずに持ち続けながら、でも、局面局面では国民にとってベターな選択をしていく。
それが政治家というものだと思います。

政治という手段を選択した限りは、政治家としての技量を磨く必要があります。
理想や理念だけを広めたいのであれば、哲学者や作家になればいいのです。

国家権力というバケモノを、国民の生活のために使いこなす。
政治とはそういう技です。
政治家を志す人は、政治を舐めてはいけません。
汚く見えようと、妥協ばかりに見えようと、正面から政治に向き合ってください。




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