2024-02-06(Tue)

地震のこと 完成見学会のことなど

今年初めての記事になる。
地震のことはずっと書かなければと思いながら、あまりに忙しく何も書けないまま1か月と6日が経ってしまった。

地震について今更ながら言っておかなければならないのは、国交省や経産省の技術系幹部は、発災の直後、少なくとも1月1日のうちには、このくらいの大規模な被害を予測していたはずだということ。
なぜならば、日本は全国に地震測定ネットワークがあり、地震の波長と大きさはほぼリアルタイムで把握されているからだ。

強震観測網(防災科学技術研究所)
20240206-1.jpg

とくに能登半島は志賀原発があり、経産省も原発サイトの地震データは即時見ていたはずだ。
いくら元旦でも、当直もいなかったということはあり得ない。(あったとしたら とんでもない話だ)

マグニチュード7.6 これは阪神淡路のM7.3と比べてエネルギーが約3倍。
志賀原発と同じ町内の富来(とぎ)で、最大加速度2828ガル。阪神淡路の3倍超。
富来の地震波は周期が比較的短く、土木構造物や土砂崩れが起きやすく、インフラがずたずたになる。原発も危ない。
珠洲や輪島の地震波は、短い周期と2秒くらいの長い周期が混ざっている。2秒の周期は古い木造住宅をなぎ倒す。

こんなことは、私のような一介の建築士でも、波形をみれば予想できる。
強震観測網のHPを見て書いた1月1日夜の私のツイート

この時点では珠洲や輪島のデータを見ていなかったので、木造住宅の壊滅については書いていないが、国交省は絶対にわかっていたはずだ。

であるならば、ありったけのドローンとヘリを用意して、陸路をつかわずに状況把握と救助ができる体制を、1日夜のうちに取るべきだった。
(ちなみに、日本がウクライナに供与しているドローンは、地中に隠れていても敵を発見する能力があるので、地震救助に使えばどれだけの人が助かっただろうか)

ところが、現実は違った。
すでに多くの人が指摘しているように、政府も国交省も経産省も石川県も、異常に初動が鈍かった。
そして、渋滞を口実にして、ボランティアのみならず、政治家にも「行くな」と指令をだし、あろうことか、れいわ新選組以外の与野党が談合して被災地を放棄した。

いくらダメダメな自民党とはいえ、あまりにも対応がひどすぎる。
これは無能なせいではなく、意図的にそうしたのだと考えざるを得ない。
その意図とは、「原発がやばいかもしれない」ということだった。

原発周辺の放射能モニタリングポストは地震で壊滅し、原発内部のことも数週間にわたって五月雨式に発表の訂正が積み重なっていった。つまり、発災当初は原発の状態は「わからなかった」のだ。
わからなくなるほど、被害が出ていた。
これを東京で見た政府と官僚と石川県知事は、瞬時に能登半島を切り捨てる判断をしたのだ。

2週間近くたって、大規模な放射能漏れは起こしていないことがわかるまで、なんと県知事すら現地に行かなかったことも、これを証明している。

私たちは棄民の国に住んでいる。



そんな悲惨な状況を見ながら、じつは私は正月返上で働き続けていた。
これは地震と関係なく、ありがたいことに昨年後半からものすごく忙しくなり、正月は休めないことは以前からわかっていた。
だから、地震発生時にも私は自分の事務所におり、事務所のある新大阪付近は地盤が悪いので、壁によりかかるくらい揺れた。

阪神淡路のときは京都にいたので直撃ではなかったけれども、間近で被害は目の当たりにした。
5年半前の大阪北部地震は、当時の事務所の建物は壊れなかったが室内が壊滅的ぐちゃぐちゃになった。
そんな経験もあり、私はどんな建物でも自分で構造計算をして、大丈夫だと確信のもてる家しか設計しない。
能登の家も、国が改修費を全額出すくらいの政策をとり、私らのような構造を知っている建築士が改修をしていれば、圧倒的に被害は少なかったはずだ。

そうこうしながら、今月、一軒の家が完成する。
震度7でも倒壊しない家である。
自然のことは予知できないので、倒壊しないはず と言っておく。
が、構造強度だけでなくバランスもとった計画なので、大丈夫なはずだ。

この家は、奈良市の北のほう、平城京跡にほど近い場所に建っている。
北と東を古墳に囲まれ、古都法やら風致地区やら、景観に厳しい奈良市でも一番厳しい規制がかかっている。

面積制限、高さ制限は言わずもがな、屋根は瓦限定で傾きも指定、壁は材質から色までほんのわずかの選択肢しかない。
そこまで規制するなら、言う通りつくれば美しい家ができるのかいえば、全然そんなことはない。
どう考えても田舎農家風の入母屋御殿に誘導しているとしか思えない。

奈良時代の伝統保存を謳っておきながら、こんな規制はおかしい。
そう思った私はあるものをモチーフにした。これならば、煩い奈良市も文句は言えないはず。

規制は厳しいけれども、そのかわり窓からの景色は抜群にいい。
窓のためにある家とさえ思える。
今の季節は少々殺風景だけれども、西側の池には夕日が映え、季節になれば北側の堀には花が咲き乱れ、東側の古墳の緑が目に染みる。

そんな家を、施主の好意で見学会をさせてもらえることになった。

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2024年2月10日(土)11日
①11:00~12:30 ②15:00~16:30

希望の日にちと時間、それに見学する人の氏名、連絡先を書いてメール、または右サイドの連絡フォームから送ってください。
折り返し、地図をお送りします。
メール info●mei-getsu.com  ●を@に



最後に、
ガザの即時停戦を!

日本政府はUNRWAへの資金停止を今すぐ解除せよ!
資金停止はジェノサイドへの加担、いや ジェノサイドそのものだ

#FreePalestine
#StopGazaGenocide
#ガザ侵攻やめろ





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