2011-03-08(Tue)

前原追放の第一弾終了 【ツイートまとめ】

前原追放の第一段階は終了。

しかし、これは民衆の力だけによるものではなかったことも事実。副島隆彦氏の言うように、ヒラリーに捨てられたというのもおそらくその通りだろう。また、京都での利権抗争というもいかにもありそう。

前原辞任にかんする毎日と産経の論調の違いを見るに、国粋右翼(国内利権右翼)的な勢力から隷米右翼への意趣返しという面もありそう。これまでだったら、こうした利権勢力のクーデターで終わっていただろう。しかし、今回は注目すべき特徴がある。

今回の前原追放は、利権争いの要素も色濃いけれども、一方で「国民の生活が第一」に集う勢力がはっきりと存在していた。ほんの少し前までは、まったくの声なき声だった「民の声」が目に見える姿で存在している。それ故に、利権集団どうしの手打ちを許さずに辞任まで追い込むことができた。

2年前から今日までを振り返ると、それを実感する。政権交代前は、麻生の家を見に行こうと歩くだけで大騒ぎになった。今は、1000人規模のデモが日常的におこなわれるようになった。この変化こそが、小沢氏の言う「自立と共生」の自立なのではないだろうか。

自立と共生 は諸刃の刃ではある。経済的な自立と精神的な共生、と言われると怖いスローガンになる。コイズミ流だ。経済的には市場原理主義で自己責任を言いながら、頭の中だけは徹底的に干渉してコントロールされる。

だから、自立と共生 は、端的に言うと、精神的な自立と経済的な共生 でなくてはならない。そして、全ての始まりは精神的に自立した国民である、というのが小沢氏の主張だと理解している。小沢氏の弾圧という身を挺した現実によって、自立した国民が続々と舞台表に出てきている。

おそらくは、小沢氏の弾圧に対する対応は、そのこと、つまり国民がどのように反応するか、を基準に動いてきたのだろう。国民が自分の頭と足で動き出すように、そのために最善の方向はなにか、という基準で弾圧に対応してきた。そう思える。

その意味では、鳩山氏の「普天間県外移設」も、同じ側面があった。鳩山氏のあの方針によって、沖縄の問題は全国民の問題に突きつけられた。残念ながら、あの時点では多くの国民は逃げをうって、鳩山氏を官僚の牙城に孤立させてしまった。あえて言えば、鳩山氏の読みが甘かった。

しかし今、前原の辞任という事態を引き寄せ、「民の声」は一層の自覚と自立を求められている。気弱な地上げ屋さん @kiyowanajiageya の言うように、政権選択から政策選択へとより高度な戦術を駆使しなければならないのかもしれない。

とは言え、ぶちゃけ、政権選択は面白いしテンション上がるけど、政策選択は辛気くさい。だから、順番を変えなくてはダメ。政党があってその政策があってそれを国民が選択する のではなく、 国民の声があって、それに基づく政策があって、政党がその政策を選択する。

民の声が強ければ、この逆転が可能になる。そうすれば、政策選択でも面白い。スカッとする。


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