2006-04-13(Thu)

戦争の反対は?

仕事をしながら、FM大阪を聞くともなく聞いていたら、DJの川村龍一おじさんが面白いことを言っていた。「戦争の反対語は何だと思う?」と相方の大塚由美に聞いた。当然「平和」と言うのだが、その答えは「創造」

映画レントの紹介で、劇中のセリフらしいのだが、これはいい。

戦争の反対は創造。まさに、わが反戦な家づくりも斯くありたい。そう思わせてくれる、素敵な言葉。


もう一つ、面白い記事の紹介。

ご存じマガジン9で、脚本家の鈴木聡氏へのインタビューがある。私とほぼ同世代の鈴木氏が、政治に関心を持ちながらも、なぜ避けて通ってきたか、と言うくだり。

編集部 ところで、『妻と社長と九ちゃん』という作品を知って、私たちは鈴木さんに、このコーナー(「この人に聞きたい」)に登場願ったのですが、当初は固辞されました。

鈴木 それは高校生の時から「少しでも政治的な匂いのするものには触れまい」と心に決めていたからです(笑)。

編集部 高校生の時からですか?

鈴木 「政治的な発言はできればしたくない」というのは、これは僕らの世代に共通しているひとつの認識だと思います。昭和34年生まれの僕は、いわゆる団塊の世代の少し後になりますが、通っていた中学、高校にも学生運動の名残がまだありましたが、それがいやでしたね。というのも、学生運動が内ゲバに向かっていくのを目の当たりにしたからです。

中学生のときに、浅間山荘事件がありました。あれを見て「(理想をかかげて運動していても)結局はこういうことになるんだ」と強く思いました。親戚に学生運動をやっている人もいましたが、自分では距離をとっていました。あの内ゲバを見て、多くの若者が「これ(運動)には触るまい」と思っていたんじゃないでしょうか。と思いながらも、学生運動が盛んだった時代に書かれた『青春の墓標』(奥浩平)とか『二十歳の原点』(高野悦子)は好きでよく読んでいたんです。彼らのピュアな心情に共感するところはあったのでしょう。

編集部 学生運動の失敗の後遺症により、鈴木さんの世代、今の40代後半の世代から、政治的な話をだんだんと遠ざけるようになっていき、今なお、語りにくい状況を作り上げていったのですね。

鈴木 内ゲバによる衝撃は本当に大きかったと思いますよ。彼らの失敗は、その後の日本社会に大きな影響を残しました。しかし今の、改憲に向かう若い世代の動きを見ると、僕らの世代にも責任があると思います。僕の祖父母や親たちは「戦争なんて最低だ」と言ってきました。先生たちもそう教えていたし、僕自身もそう思っていた。だから戦争しない日本って、何ていい国なんだと、当たり前に思ってきました。しかし、今の子供たちの感覚は、僕らとは違ってきています。

それは、団塊の世代以降の親が、個人の生活をエンジョイしていくのが新しいライフスタイルだとして、戦争のことをきちんと引き継いでこなかったからではないでしょうか。平和って、がんばって伝えていくべきものなのに、それをおろそかにしてしまった。


内ゲバ云々については、以前のエントリーを参照してもらえればと思う。
何故こうなってしまったのか

このインタビューで、一番見るべきは
団塊の世代以降の親が、個人の生活をエンジョイしていくのが新しいライフスタイルだとして、戦争のことをきちんと引き継いでこなかった
という実感と反省だ。

私自身、ここ15年間政治には一切近寄らずに暮らしてきた。唯一、イラク開戦直前に大阪城公園に出かけていったが、直後の共産党のチラシの写真に使われているのを見て、辟易した記憶しかない。

しかし、その結果が今なのだ。団塊の世代の責任を云々することも必要だとは思う。が、あらゆる世代が、政治の話にどんどん首を突っ込む、ものを言うことが必要だ。

そしてなにより、戦争の反対は創造!

苦心惨憺して、精魂込めてものを作ること。もちろん、ものだけではない。あらん限りの愛情を込めて子どもを育てること。

語ることと創造すること。この二つをしっかりと握りしめていれば、少々の立場や理想の違いがあっても、これからの時代を進んでいけるような気がする。

逆に、この二つに規制をかけるあらゆるものは、戦争につながるものだと考えるべきだ。

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