2011-12-21(Wed)

ファシズムと対峙するために② 時代観

またまた大層なタイトルだ。
でも、中身は寝る前にちょっとメモしておこうという程度なのでご容赦を。

ここ数年来、TVで顔を見るたびに最も気分が悪くなるのは、菅でも野田でも、あるいはナベツネでもなければ前原でさえなく、ダントツトップは橋下徹だ。
あの顔が画面に映るたびに、胸くそ悪いばかりか絶望感にさいなまれる。

昨日の東京巡りをしながら見せた薄気味悪い笑い顔が、多くの人には爽やかな笑顔と映っているのかと思うと、もう気持ちのやり場がない。逃げ出したいけど、逃げるところがない。

マスメディアは、小沢氏と橋下が似ているとか、手を組んだとか、そんな話を垂れ流している。これは、小沢一郎を橋下の下に取り込もうというバカらしい策略だ。不用意に対立しないように、細心の注意をしているのは確かだし、公務員制度改革などの単一テーマで同じ方向を向くことはあっても、戦略的な連合を組むことはあり得ない。

なぜなら、手法や戦術のはなしではなくて、政治理念として橋下徹と小沢一郎は全く逆の方向を向いているからだ。
小沢一郎は、民主主義を何よりも大事にしている。原理主義と言っても良いくらい。国民が自らの責任で政治を決定するんだという点は、あらゆる機会において揺るぎない。

それに対して橋下は、国民を欺して自らが権力を握ることに全神経を集中させている。
そして、その欺しの技術において、天才的な才能を持っている。

では、なぜ小沢と橋下は似ている などと言われるのだろうか。
それは、やはり両者に共通するものがあるからに他ならない。

共通するもの、それがタイトルに書いた「時代観」なのだと、私は思う。
一言で言うならば、「もう、これまで通りには生きていけない時代になった」ということ。

そんなこと 誰かて分かってるやん と言われるかも知れない。が、幸か不幸かそんなことはない。やはり、大多数の人は、頭ではいろいろ考えていても、それでもなお、今の延長線上に数年先、数十年先があると思っている。

一般国民だけじゃない。ほとんどの政治家が、いや政治家のほうが、のほほんと「大変だけどなんとかなる」と思っている。小沢派と言われる人たちですら、そういう人が沢山いるのではないかと私は疑っている。

しかし、小沢一郎は、「このまま行くと貧富の差がどんどん広がり、日本でも暴動や革命が起きたり、反対にファシズムに流れて戦争になったり、そういうことがあるだろう」と考えている。言葉はそのままじゃないけれども、これまでの文章やインタビューでの言葉を聞くと、間違いなくそう考えていると思う。

戦争か革命が、日本の近い未来まで来ている、というシビアでリアルな認識は、今の日本でどれだけの人が感じているだろうか。自民党から共産党まで、政党としては皆無である。
多くの国民も、生活が厳しくなっていく実感はあっても、戦争だとか革命だとか言われても、まだピンと来ないだろう。

そんななかで、保守政治家である小沢一郎がひとり、戦争と革命のリアリティを感じ取り、保守の立場でそれに対処すべく行動してきたのである。それがまさに、あの政権交代であり、「国民の生活が第一」というスローガンだった。
そして、私が小沢一郎を支持する所以でもある。

小沢がんばれと思い始めたのは、陸山会事件の時からだ。こんなに弾圧されるんだから、きっと正しいのじゃないか、と思った。
とは言え、逮捕されたからと言ってホリエモンを応援する気にはならないし、か細い財布から会費まで払おうという気にはサラサラならない。

私が、小沢を支持するばかりか、勢い余って陸山会に入会までしてしまったのは、やはり小沢一郎の時代観と、それに基づいて行動する姿を知ったからだ。
でなければ、「金持ちを保ち守る」保守なんて大嫌いだった私が、小沢一郎後援会になど入るわけがない。

ところが、その時代認識において同じようなとらえ方をしている政治家が、派手派手しくあらわれた。
そう、それが橋下徹だ。ヤツの場合は、動物的な感覚で、時代の潮目が変わったことを嗅ぎとった。平時ならば自分のような人間はキワモノ扱いだけれども、これからは違う。大衆を糾合して、頂点を極めることができる、と読んだ。

「変えろ」「壊せ」と叫んで、国民の恨みを買っている公務員を叩くパフォーマンスをやりながら、弁護士時代に身につけた騙しと脅しのテクニックを駆使すれば、人気は急上昇というヤツの見通しは、恐ろしいくらいに的中した。

ヤツが強いのは、そのテクニックだけでなく、背景に時代観をもっているからだ。
普通にしていると食っていけなくなるような時代にこそ、自分が支持を得られる時代だ、という確信があるからだ。

そういう時代の隙間を利用して大衆の心を掴み、民主主義を中から壊し、独裁体制をつくりあげることを、まさにファシズムと呼ぶのだろう。
その意味で、橋下徹は、比喩でも何でもなく、正真正銘、ファシストと呼ばれる資格がある。

小沢一郎は、橋下徹のようなファシストが台頭することを恐れ、政権交代へと急いだ。
クーデターで権力を奪われ、ありとあらゆる手で縛り上げ、ぼこぼこにされてもなお、政治の情念を燃やし続けるのは、民衆暴動を事前に防ぎたいという思いとともに、橋下のようなファシズムを許さないためだ。
私はそう見ている。

小沢一郎と橋下徹は、現代の政治家の両極をなしている。かたや民主主義を、かたやファシズムをだいひょうしている。多くの既成政党は、橋下になびき、すりより、ひれ伏している。
その姿を見て、満々の笑みをうかべていたのが、昨日の橋下の姿だった。

共産党と社民党は橋下に近寄りはしない。しかし、時代観をもたず、あいかわらず自分たちの組織温存を最優先にして、橋下以上に小沢を嫌い攻撃する。それが人気取りになると、十年一日のごとく考えている。

こうした情けない姿を見るにつけ、時代観の大切さを思い知る。

このまま何とかなるのか ならないのか

その見極め、あるいは思い切りが、すでにファシズムが台頭し始めた現在、とてもとても大事なのだ。
「なんとかなるやろ」とお気楽に構えていたら、そのツケは余りにも大きいものになる。

小沢氏も、タイミングを読み違えないでほしい と切実に思う。
ファシズムの勢いは、想像以上だ。ある程度の閾値をこえてしまうと、もう引き留めることができなくなってしまう。そうなる前に、展望と思いの受け皿を用意する必要がある。
それができるのは、いまの政治の世界では小沢一郎しかない。

思いのある関西の方々は、「関西 日本一新の会」に集うことをお勧めしたい。

http://ameblo.jp/nipponissin-kansai/

先日の忘年会に参加させてもらったが、気軽に参加できる雰囲気であるし、老男若女さまざまな人が参加している。(老男がやや多いけど)



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民主主義はすばらしい?

>橋下さんがファシズムというなら、大阪のひとはダメだとい
>うことになってしまう。それこそ、民主主義はダメだというこ
>とになってしまいますよね。ファシズムというよりも、ポピュ
>リズムというべきなのでは?

ヒトラーも民主主義から生まれましたよね?
本来、民主主義は危険なものなのですよ。
だから、民主主義は強い制約を受ける。
それが近代の自由民主主義の考え方でしょう。

失礼ながら、さすがに無理があると思います。というより、あなたは頭ではよくわかっておられるのに、無理をして嘘を書いているようにしか思えません。内心、小沢一郎の橋下への接近を苦々しく思っているのではないですか。あなたは小沢のやることはズルズルと全て肯定している感じがするのですが、それこそ「ファシズム」の精神に近い気がします(あんまり「ファシズム」とか大げさな言葉を安易に使うのは好きじゃないんですけど)。


いいですか? 「橋下のようなファシストが台頭することを恐れて政権交代を急ぎ」「どんなに弾圧されようとも橋下のようなファシストを許さないために政治への情念を燃やし続けている」小沢一郎が、そのファシストと喜色満面で握手し30分も話し込み、また別の所では「旧体制を壊すという点で方向性は同じ」だと断言し、「政治家として大事な資質を身につけている」とまで大絶賛することについて(かつて小沢一郎が、党派も違うし連携しているわけでもない政治家をここまで絶賛したことがあったろうか?)、どう思われますか?そもそもファシストとの「不用意な対立を避ける」民主主義者なんて意味不明であって、民主主義者たるもの自分とは相容れないと明確に断言すべきでしょう(ファシスト橋下と対立した所で検察や親衛隊や秘密警察が命を奪いに来るわけじゃないんですよ。対立を避ける必要などなし)。「タイミングを間違えないで欲しい」って、ではいつの段階で何をすれば、民主主義者小沢が橋下ファシズム旋風を阻止することになるのでしょう?今回の小沢氏の発言を見るかぎり、どこをどう見ても、「単一テーマで同じ方向を向いた」程度のものではありませんよ。あなたが既成政党のすり寄りは批判して、小沢のすり寄りには何もいわない、それはなぜなのか、説明して欲しいものです。

もっとも、私に言わせれば、今回の現象は、単に政治生命の危うい小沢一郎が哀れにも橋下人気に擦り寄っているだけだと思うので、なんの不思議もありません。大阪都構想も小沢流の基礎自治体重視の考え方も、いくらでも「方向性は同じ」だと言えるでしょう。だいたいこの二人に本質的な違いなど無いので、政治的な打算次第で簡単に意気投合でもなんでも出来ると思ってます。

しかし、ブログ主さんのように小沢一郎を「民主主義原理主義者」として大絶賛し、一方で橋下を「ファシスト」とまで罵倒する立場からは、どう考えても今回の説明は苦しいでしょうし、今回の二人の接近は、「ファシズムを憎む民主主義者」小沢としては敗北だと思うのですけれど。

何より、素晴らしい時代感を持ちそれに基づいて行動する民主主義者の、2011年の行動とはなんだったのでしょう?地元が震災の惨禍にあっても一向に目立った行動をなさず、何をしていたかと思えば森喜朗氏のような政治家と談合して倒閣計画を練っていて、次は海江田万里氏のようなリーダーの器とは言いがたい人物を担いだ挙句、ファシストと握手して一年を終える。これがその立派な政治家の姿なのでしょうか?

No title

小沢氏は、橋下の時流を掴んだ上げ潮パワーを利用すべきである。
日本国の元凶は、鉄壁の霞が関官僚制度であるが、これを突き崩すには対極に相応のパワーが存在しなければならないが、形がい化した民主主義、お任せのパンピーイズムに見られるように、「民主主義の原理」を実現できるほどの意識と行動は国民には期待できない。
先ず、民主党からの決別のタイミングをはかるところから始めよう。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

↓またまた、要領を得ないですね。

ブログ主さんは、どういう世の中に住みたいか、それはなぜか、そのためにはどうしたらいいか、どんな選択肢があるか、等々語って論を進めているのだから、あなたに、ちゃんと話が噛み合うように批判するつもりがあるなら、あなたも、どんな世の中に住みたいのか、せめてそのくらいは、はっきり示されては如何ですか。

またまた、都合がいいですね。

こんばんは(いま12月21日pm8:50頃です)

>小沢一郎と橋下徹は、現代の政治家の両極をなしている。かたや民主主義を、かたやファシズムをだいひょうしている。多くの既成政党は、橋下になびき、すりより、ひれ伏している。

小沢さんが既存政党とは違うってとこ、見せてほしいですね。
民主主義を代表しているなら、代表戦で負けたのだから、あとは黙って党のいうことを聞くべきなのでは?
それがいやなら、離党して自分の思うような主張をすべきでしょう。
橋下さんがファシズムというなら、大阪のひとはダメだということになってしまう。それこそ、民主主義はダメだということになってしまいますよね。ファシズムというよりも、ポピュリズムというべきなのでは?
最近の小沢さんも同様にポピュリズムになりかけているのでは?
と思うこの頃です。

No title

橋下という男は私の見方では、道州制を利用し国会議員より、遥かに自分の思う通りに成る州知事を目指しているのでは無いかと思う、その方が自分が独裁者に成る近道では無いのか?国会議員では独裁をする訳には行かないから、私は還暦に成った鬱病を患っている爺だが小泉が出た時にも何か不信感を持った者ですので橋下には同じ匂いを感じます、私の思い過ごしかも知れませんが、関西圏徳島に住んでいる者としては非常に危険な匂いを感じています、長文失礼致しました。 アイシャのジジ

No title

それだけに小沢氏にはハシモト氏を切って捨てて欲しかったですが
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