2012-01-07(Sat)

原発国民投票@大阪 署名期間はあと2日

原発の賛否を住民投票で決めよう という運動が、東京都と大阪市で行われている。

http://kokumintohyo.com/


東京都は東京電力の、大阪市は関西電力の大株主であることから、住民投票で都・市の態度を決めようという趣旨だ。
有権者数の2%の署名を集めると、議会で「住民投票をするかしないか」の議決が行われる。

私もほんのすこしだけお手伝いした大阪市のほうは、署名数自体は今夜にも法定数に達しそうな勢いだ。
しかし、乗り越えなければならない山はまだまだ高くそびえている。

最近、同様の住民投票が話題になったのは名古屋市だ。河村市長が市議会を解散するために呼びかけたあれだ。
覚えている方も多いと思うが、選挙管理委員会が大量の無効票を作り出し、一度は無理矢理に法定数に達しないことにされた。
それを、一筆一筆異議申し立てをして、気の遠くなるような努力で復活させ、成立に持ち込んだのである。

今回も、大阪市がどのようなことをしてくるか、想像に難くないだけに、提出してからも大変だ。

さらに今回の署名は、リコールの署名とは違って、法定数に達したからと言って自動的に住民投票にはならない。
市議会で可決される必要がある。

これまで、住民の過半数(!)の署名を集めても、議会が否決して住民投票が行われなかったこともあるようだ。

[国民投票/住民投票]情報室 より)
 これまで、数多くの住民投票条例の制定を求める直接請求が議会によって葬られてきました。たとえば新潟県小国町では有権者の実に57%、愛媛県大洲市で は53%、あの大都市・神戸市では26.7%(30万人以上)の署名を集めました。しかし議会は5分でこれを否決したのです。
 [国民投票/住民投票]情報室は従来から、住民投票制度の法制化に向けて活動しています。一定の署名数が集まれば必ず住民投票ができる仕組みです。現在、リコールなどでこのシステムが使われています。
(引用以上)

大阪市議会の会派別の人数は、
大阪維新の会  33人
公明党          19人
自由民主党    17人
民主党        9人
日本共産党     8人
合計      86人

43票取るには、維新の会と公明党の出方次第ということになる。
橋下にすれば、「自分たちは賛成したけれども否決された」という結末が最も望ましいので、公明党が反対すれば維新は賛成に回るかも知れない。
逆に、公明が賛成すれば、橋下徹お得意の詭弁・論点ずらしを全開にして、結果として反対に回る可能性が高い。

おそらくは、「日本の民主主義は代議制なのだから、市の態度は現在の市議会が決める」と言って、玉虫色のエセ「脱原発」決議を市議会に上げさせるだろう。
関電の株主としてはなんの意思表明にもならない、言葉だけの脱原発ポーズでお茶を濁して収束宣言だ。

だから、あの舌先が異常に発達した橋下徹に逃げ道を残さないように、「関電の筆頭株主としてどうするのか」という一点を追及しなければならない。

そんなこんなで、橋下が言い逃れできなくなって市議会を通ったとする。
となれば、今度は莫大な物量を投じた「原発継続キャンペーン」が待っている。

テレビと新聞を総動員して、電力会社の財力と影響力の全てを投じて「原発継続」キャンペーンが繰り広げられることは間違いない。

しかも、単純な「原発は安全」とか「原発は必要」という正面からの肯定論にはならない。
「原発は嫌だけど、直ぐには止められない」とか「原発は危険だけど、今の暮らしを捨てられない」という、「しかたない」という点に賛否の分岐点をもってくるに違いない。

さらに、原発反対派には相当の妨害がなされるだろう。
今日も、とあるショッピングセンターの前の道に出たところ、制服のポリさんが二人も自転車でやってきて 「道路使用許可はもっているんでしょうね!」「当然 持ってますよね!」と威圧的に私に迫ってきた。
なにを言っているのか分からずに、はあ?という感じの私に、やたらと「許可」「許可」と繰り返すのである。

私の知っている道路使用許可は、建物の棟上げの時にレッカー車を一日道路に停めたりするときに取るものであって、俺はレッカー車のわけないやろ と思いつつ数歩の距離であるショッピングセンターの敷地まで引っ込んだところ、ポリさんはしばらく周辺をジロジロしてから立ち去った。

今、ネットで調べると、大阪府道路交通規則の15条にこう書いてある。

道路において、人が集まるような方法で寄付を募集し、若しくは署名を求めること

しかし、私は1:1で話しかけていただけで、「人が集まるような方法」はまったくとっていない。
でも、こんな条文は知っているわけもなく、残念ながら制服ポリの圧力に負けてしまった。

あるいは、へたに条文を知っていて口答えしたら、「言い訳は署で聞こう」と引っ張られたかも知れない。
それに、署名活動ていどで、わざわざ制服ポリが飛んでくるということ自体異常だ。

署名の段階でこれなのだから、いざ住民投票になったら、さらにエスカレートするのは目に見えている。
こうした弾圧には、柔軟に対応しつつも、気持ちの上で負けることなく、逆のエネルギーにしていくくらいの勢いがなくては住民投票は乗り切れないだろう。


■■ それでもスゴイ署名活動

こうした艱難辛苦がまだまだ待っているのだけれども、それでもなお、今回の署名活動はスゴイことだったと思う。

ショッピングセンターでの署名が終わったあと、中心メンバーの一人の方と少しコーヒー飲みながらお話しさせてもらった。
その方の知る限りでは、今回の署名活動に、政党も労働組合も関わっていないという。

個人的に所属しているひとはいるだろうけれども、組織票をまったく使っていない。
その活動家のノウハウも使っていない。
だから、やり方は下手なんだけれども、その意味はとてつもなく大きい。

ほんとうにアメーバのように寄り集まってきて、頑張る人はめちゃくちゃ頑張って、私のようにチョビチョビッと手伝う人もたくさんいて、ここまで盛り上がってきた。

政党や労組が、普通に暮らす人が声とあげるルートではなくなって久しい。
むしろ、阻害要因になっていることも多い。
ネット上はともかくも、リアルで声をあげる機会が皆無であったこの国で、今回の署名活動は、本当に大きな意味があると思う。

とくに大阪は、有名人の応援すらほとんどなかった。
山本太郎さんだけは何度か来てくれて、それは大きな弾みになったけれども、署名じたいはまったく無名の人々が、寒さに震え声をからして集めてきた。

組織票や有名人のネームバリューなしで、ここまでやれるんだということは、私も正直びっくりした。
おそらく中心メンバーの方々は不眠不休に近い状態でやってくれているのだろうと思う。

私自身は、ほんの数回、実際の声を聞きたくて参加した程度。
梅田、難波、天満 などに行ってみて、通りかかる人たちに「原発がいるかいらないか住民投票で決めるための署名です」とお願いした。

だいたい5分間で1人くらいが書いてくれる。
生年月日から拇印まで必要な署名だから、かなりはっきりした意志がないと書いてもらえないので、これは結構な確率だと思った。

感じたことは、目を見て話しかけて反応してくれる人は、7割以上の確率で書いてくれる。
それと、若い人の反応はあまりよくない。スーツ姿はほぼ全敗。
ここでは書ききれないが、とにかく色んな実感をもらうことができた。

■■ あと2日

1月9日が最終日。
あと2日
事務局は少なくとも5000筆は余裕がないと、無効票が出るだろうと見ている。

数もそうだけれども、私はこの機会にぜひ一度署名活動に参加してみることを勧めたい。

興味はある、言いたいことはある。けど、リアルに踏み出すのはちょっと・・・
と思っている人は、このブログを見てくれている人の中にも多いはずだ。

そんな方に、ぜひお勧めしたい。
無理して風邪引くほど頑張らなくても、1時間でも2時間でも行ってみるといいと思う。

このページの下の方に、あと二日間の署名活動場所が出ている

http://kokumintohyo.com/osaka/

ふらっと立ち寄って、手伝います と言えばやり方は教えてもらえる。
ぜひとも、体験してみてほしい。


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昨日の伊藤千尋氏講演
http://home.netyou.jp/vv/ttakitt/120107sinsyunitou[2]0001.jpg
で知ったが、国民投票で脱原発を決めたイタリアでは、50万人の署名で国民投票が可能となり、それで決まったことが法律になるとのこと。
日本もそういう法制度に変えてこそだ。
自由党 近畿ブロック
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