2012-02-01(Wed)
原発国民投票運動の背景を考える
昨夜(というかほぼ朝になっていたけれど)、はなゆーさんとツイッター上で議論をした。
今という時代を考え直す良い機会になったので、まとめておきたい。
発端は、はなゆーさんが以下の投稿紹介のツイートをされた
(これははなゆーさんの発言ではなく、投稿記事を紹介したもの)
原発国民投票を呼びかける運動。
あれは脱原発派を社民共産から1人でも多く引き剥がして、民主党小沢派とみんなの党が山分けするための運動(策略) と考えてよろしいか?
それに対して、私の反応
ここまでの謀略論は根拠を示すべきです。なぜこの時期にこんなことを
以下、はなゆーさんが問題意識を発言
結果的にそうなりつつあります。社民共産は原発国民投票に反対。みんなの党は賛成。投票運動の有力メンバーはみんなの党議員や小沢派議員との関係が良いが、社共議員とはほぼ無縁。
原発国民投票運動が、結果としては社民共産を排除した形での脱原発運動の再編に結実することは否定できないと思います。
これまで共産・社民が国政において原発問題で果たしてきた歴史的役割を全否定し、清算しようとする発想 news.kyumei.me/?p=405
原発国民投票運動とか中沢新一新党は「社共の影響力を排除した形での脱原発運動や環境運動の再編」に行き着かざるをえないと思います。
こうした意見を聞いて、私なりに思いがわいてきたので、少し長い連続ツイートをさせてもらった。
(深夜なのにご迷惑おかけしました)
55年体制から脱却できない社民党と党のためにが最優先の共産党が、大きな国民運動からずり落ちていくのは歴史的必然ではある。できれば社民にはもう少し頑張ってほしかったが無い物ねだりか。みん党は便乗(詐欺)商法。小沢派近い人は当然国民運動支持するでしょう
共産党には何も期待していませんが、社民党には保坂氏やみずほ氏など頑張ってもらいたいと思っています。が、なぜ住民投票請求署名に反対したのか??これは国民投票運動を責めるのではなく、社民の日和見を責めるべきです。
もっと言うなら、頼りにならない政党しかないない地点で、私たちは何をどう選択するのか ということです。もちろん橋下維新もみん党も詐欺師のようなものです。もやもやした脱原発依存とかいう連中もヌエ。
役に立たない既成政党と、詐欺師のような新興勢力と、あちこちに出没する双頭の化け物ヌエ。こんなものに囲まれた私たちが、何をどう選択し、次の一歩を踏み出すのか ということが問われているのだと思います。
国民投票を無条件に絶賛するわけではないけれど、1センチでも前に進める道を選択するしかないのです。少なくとも私にとっては。
その意味では小沢氏を支持するのも同じ。政策的には賛成できないこともたくさんあるが、それでも彼の時代認識を信じたのです。
これに対し、はなゆーさんから
原発国民投票運動は結果としては帝政ロシアのズバートス官製労働組合みたいになると思います→
http://alcyone-sapporo.blogspot.com/2012/01/blog-post_4852.html
以下は、また私のツイート
もちろん、国民投票運動が官許のガス抜きにされる可能性もあります。当然ながら。それは権力となにがしか対峙するあらゆる運動につきものです。細かいことは書ききれないが。
しかし、55年体制下での社共の存在そのものがガス抜きでもあるわけで、その存在がガス抜きとしてすら機能しなくなった、つまり、社会的な対立がそんな枠に収まらないほど激しくなってしまった というのが現代。
菅直人や橋下徹やその類の脱原発依存は間違いなくガス抜きであり、国民投票運動の流れも、そうなる可能性は充分にある。が、そうならない可能性もなくはない。八方塞がりの今、可能性があるならばそちらへ進みたい。仮に行き止まりになったとしても今より悪い訳じゃない
長くなりましたが、以上が私の今の心情です。結論を言うと、国民投票運動が負けたら今より悪くなるのか?そんなに今はマシなのか?ということです。さて、もう寝ます。お休みなさい
最後に はなゆーさんから
国民投票運動は単なるガス抜きにとどまらず「社民共産を排除した形での脱原発運動や環境運動の再編」に至る結果となるので、一般に思われているよりも世の中に与える影響はずっと大きいと思います。
以上が、一連のやりとり。
要するに、何やかんや言って社民党、共産党が中心になる運動の形というものが、この原発国民投票という運動の結果終わってしまうかもしれない という認識では、一致している。
それにたいして危機感を持つはなゆーさんと、歴史的に仕方ないと思う私 という構図。
今の社共が、帝政ロシアの労組指導部のような戦闘的指導部であるとは、とうてい思えない。そういう意味での切り崩しは、日本においては70年代80年代に完了してしまった と私は認識している。
が、それでもたしかに、55年体制の残滓が一掃されてしまうと言うことは、言葉でいうほど簡単じゃない。はなゆーさんの危機感は痛いほど分かる。
が、それでも、そんな時代に生まれてきてしまったんだという、あきらめと覚悟をもつしかないと思う。
もし、国民投票運動が社共に配慮して彼らに「指導」を依頼したらどうなるか。
考えるまでもなく、今までと同じだ。運動する側は何も変わらない。
何も変わらず、どんどん押されて押されて、押しまくられて地獄の際に追い込まれるのを指をくわえて見ているだけ。
もちろん、それでも社共が一定のブレーキになっているのは間違いないので、それが外れたとたんに、プレシャーは一気に大きくなる。それは覚悟しなければならない。そしてそれは、早晩やってくる事態なのだ。
もし原発投票がその結果にならなかったとしても、橋下のようなファシズムにたいして、社共はまったく何もなすすべを持たない。橋下に葬られるくらいならば、まだしも国民投票運動に引導を渡された方が浮かばれるというものだ。
そんなことを、考えた。
おかげで、今日はひどい寝不足。眠い


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例によって 構造見学会のお知らせ
2012年2月5日(日) ①11:00~ または ②13:30~
大阪府堺市西区鳳南町 (JR阪和線 鳳駅から徒歩15分)
いわゆる郊外ではないけれども、屋上に庭を確保した住宅です
家が完成してからでは見ることのできない 吉野杉を使った構造体を見ることができます。
希望される方は、info@mei-getsu.com (@を半角に)まで連絡先等をお送り下さい。折り返し詳しい場所などを送付いたします。

今という時代を考え直す良い機会になったので、まとめておきたい。
発端は、はなゆーさんが以下の投稿紹介のツイートをされた
(これははなゆーさんの発言ではなく、投稿記事を紹介したもの)
原発国民投票を呼びかける運動。
あれは脱原発派を社民共産から1人でも多く引き剥がして、民主党小沢派とみんなの党が山分けするための運動(策略) と考えてよろしいか?
それに対して、私の反応
ここまでの謀略論は根拠を示すべきです。なぜこの時期にこんなことを
以下、はなゆーさんが問題意識を発言
結果的にそうなりつつあります。社民共産は原発国民投票に反対。みんなの党は賛成。投票運動の有力メンバーはみんなの党議員や小沢派議員との関係が良いが、社共議員とはほぼ無縁。
原発国民投票運動が、結果としては社民共産を排除した形での脱原発運動の再編に結実することは否定できないと思います。
これまで共産・社民が国政において原発問題で果たしてきた歴史的役割を全否定し、清算しようとする発想 news.kyumei.me/?p=405
原発国民投票運動とか中沢新一新党は「社共の影響力を排除した形での脱原発運動や環境運動の再編」に行き着かざるをえないと思います。
こうした意見を聞いて、私なりに思いがわいてきたので、少し長い連続ツイートをさせてもらった。
(深夜なのにご迷惑おかけしました)
55年体制から脱却できない社民党と党のためにが最優先の共産党が、大きな国民運動からずり落ちていくのは歴史的必然ではある。できれば社民にはもう少し頑張ってほしかったが無い物ねだりか。みん党は便乗(詐欺)商法。小沢派近い人は当然国民運動支持するでしょう
共産党には何も期待していませんが、社民党には保坂氏やみずほ氏など頑張ってもらいたいと思っています。が、なぜ住民投票請求署名に反対したのか??これは国民投票運動を責めるのではなく、社民の日和見を責めるべきです。
もっと言うなら、頼りにならない政党しかないない地点で、私たちは何をどう選択するのか ということです。もちろん橋下維新もみん党も詐欺師のようなものです。もやもやした脱原発依存とかいう連中もヌエ。
役に立たない既成政党と、詐欺師のような新興勢力と、あちこちに出没する双頭の化け物ヌエ。こんなものに囲まれた私たちが、何をどう選択し、次の一歩を踏み出すのか ということが問われているのだと思います。
国民投票を無条件に絶賛するわけではないけれど、1センチでも前に進める道を選択するしかないのです。少なくとも私にとっては。
その意味では小沢氏を支持するのも同じ。政策的には賛成できないこともたくさんあるが、それでも彼の時代認識を信じたのです。
これに対し、はなゆーさんから
原発国民投票運動は結果としては帝政ロシアのズバートス官製労働組合みたいになると思います→
http://alcyone-sapporo.blogspot.com/2012/01/blog-post_4852.html
以下は、また私のツイート
もちろん、国民投票運動が官許のガス抜きにされる可能性もあります。当然ながら。それは権力となにがしか対峙するあらゆる運動につきものです。細かいことは書ききれないが。
しかし、55年体制下での社共の存在そのものがガス抜きでもあるわけで、その存在がガス抜きとしてすら機能しなくなった、つまり、社会的な対立がそんな枠に収まらないほど激しくなってしまった というのが現代。
菅直人や橋下徹やその類の脱原発依存は間違いなくガス抜きであり、国民投票運動の流れも、そうなる可能性は充分にある。が、そうならない可能性もなくはない。八方塞がりの今、可能性があるならばそちらへ進みたい。仮に行き止まりになったとしても今より悪い訳じゃない
長くなりましたが、以上が私の今の心情です。結論を言うと、国民投票運動が負けたら今より悪くなるのか?そんなに今はマシなのか?ということです。さて、もう寝ます。お休みなさい
最後に はなゆーさんから
国民投票運動は単なるガス抜きにとどまらず「社民共産を排除した形での脱原発運動や環境運動の再編」に至る結果となるので、一般に思われているよりも世の中に与える影響はずっと大きいと思います。
以上が、一連のやりとり。
要するに、何やかんや言って社民党、共産党が中心になる運動の形というものが、この原発国民投票という運動の結果終わってしまうかもしれない という認識では、一致している。
それにたいして危機感を持つはなゆーさんと、歴史的に仕方ないと思う私 という構図。
今の社共が、帝政ロシアの労組指導部のような戦闘的指導部であるとは、とうてい思えない。そういう意味での切り崩しは、日本においては70年代80年代に完了してしまった と私は認識している。
が、それでもたしかに、55年体制の残滓が一掃されてしまうと言うことは、言葉でいうほど簡単じゃない。はなゆーさんの危機感は痛いほど分かる。
が、それでも、そんな時代に生まれてきてしまったんだという、あきらめと覚悟をもつしかないと思う。
もし、国民投票運動が社共に配慮して彼らに「指導」を依頼したらどうなるか。
考えるまでもなく、今までと同じだ。運動する側は何も変わらない。
何も変わらず、どんどん押されて押されて、押しまくられて地獄の際に追い込まれるのを指をくわえて見ているだけ。
もちろん、それでも社共が一定のブレーキになっているのは間違いないので、それが外れたとたんに、プレシャーは一気に大きくなる。それは覚悟しなければならない。そしてそれは、早晩やってくる事態なのだ。
もし原発投票がその結果にならなかったとしても、橋下のようなファシズムにたいして、社共はまったく何もなすすべを持たない。橋下に葬られるくらいならば、まだしも国民投票運動に引導を渡された方が浮かばれるというものだ。
そんなことを、考えた。
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いわゆる郊外ではないけれども、屋上に庭を確保した住宅です
家が完成してからでは見ることのできない 吉野杉を使った構造体を見ることができます。
希望される方は、info@mei-getsu.com (@を半角に)まで連絡先等をお送り下さい。折り返し詳しい場所などを送付いたします。

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