2012-02-27(Mon)
NPO子ども福島の佐藤さんにお会いした
NPO子ども福島の中心メンバーである佐藤さんのお話を伺うことができた。
NPO子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
フェイスブックに書いた記事の再録になるが、若干加筆してブログにも記しておきたい。
佐藤さんが関西に来られたついでに、移動の途中のお時間をいただいた。子どもたちの避難先のことや、安全な食料の確保のために、全国を奔走しておられる。
お話しして始めて知ったのだけれども、佐藤さんは震災前は川俣村で自然農をしておられた。

(共著者の2番目)
川口由一さんの本を読んで自分流で自然農を確立し、毎年多くの研修生を受け入れ、セルフビルドで家も作り、というスーパーお母さん。今はその研修生たちが全国に散って、福島のことを伝えていると。
佐藤さん自身は、おそらく日本中どこへ避難ても生きていける能力とガッツのある人だけれども、あえてご自分は福島に残ってNPOの活動を続けている。築き上げてきた自然農の暮らしを、原発に破壊された悔しさが、穏やかな言葉の行間からひしひしと伝わってきた。
コンクリートの家なんて住めないと思っていたが、ご自分でセルフビルドされた大好きな木の家は家の中の線量がだんだん外と同じになるので、今はコンクリートの中にすまざるを得ない と。
避難の最大の問題はやはり仕事。受け入れる企業はあるけれども、電話では良さそうな社長さんだと思っていたら、実際は休日もないようなブラック企業ということが実際にあったという。
私もそれは心配していたことだった。ハローワークのホームページを見ると、たしかに被災者向けという求人は結構な数出ている。が、空中戦では信頼できる会社かどうかは判断しにくいので、人と人のつながりをたどって、避難者を受け入れてくれる企業を探したいと思う。
ただ、佐藤さんの本音は、都会に避難するのではなく、田舎に行って自分の食べるものくらいは自分で作るようにすべき と思っておられる。都会に行って電気バンバン使ってるんじゃ同じことの繰り返しだ と。
まさに、これは郊外楽園プロジェクトで私たちが目指してることでもある。少しだけ郊外楽園についてお話しさせていただくと、是非やってほしいと言われる。避難支援情報も、都会に行く話ばかりで、そういう生活をするための提案はほとんどないとのこと。
「人は100Wで生きられる」という本も紹介していただいた
名古屋大学の先生の著書で、一人30Wでちゃんと暮らせるという実証をした上での提案の書だそうだ。
ちなみに、なんで今回お話しをうかがうことができたのかというと、私たちが土いじりをしている六甲菜園でとれた虫食い野菜を子ども福島が運営する「はもる」という店に送っていたこととと、木材の関係で出かけた熊本の有機農業の団体とつなぐお手伝いをしたから。

(はもる の様子)
本当は、その打ち合わせのハズだったのだけれども、もっぱら佐藤さんの自然農のお話や福島の状況をお聞きするばかりで、あっという間に時間が経ってしまった。
自分でもイライラするくらい少しのことしかできないけれども、とにかくできることをやろうと、改めて思った。佐藤さんの悔しさを、胸に刻んだ

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お話しして始めて知ったのだけれども、佐藤さんは震災前は川俣村で自然農をしておられた。

(共著者の2番目)
川口由一さんの本を読んで自分流で自然農を確立し、毎年多くの研修生を受け入れ、セルフビルドで家も作り、というスーパーお母さん。今はその研修生たちが全国に散って、福島のことを伝えていると。
佐藤さん自身は、おそらく日本中どこへ避難ても生きていける能力とガッツのある人だけれども、あえてご自分は福島に残ってNPOの活動を続けている。築き上げてきた自然農の暮らしを、原発に破壊された悔しさが、穏やかな言葉の行間からひしひしと伝わってきた。
コンクリートの家なんて住めないと思っていたが、ご自分でセルフビルドされた大好きな木の家は家の中の線量がだんだん外と同じになるので、今はコンクリートの中にすまざるを得ない と。
避難の最大の問題はやはり仕事。受け入れる企業はあるけれども、電話では良さそうな社長さんだと思っていたら、実際は休日もないようなブラック企業ということが実際にあったという。
私もそれは心配していたことだった。ハローワークのホームページを見ると、たしかに被災者向けという求人は結構な数出ている。が、空中戦では信頼できる会社かどうかは判断しにくいので、人と人のつながりをたどって、避難者を受け入れてくれる企業を探したいと思う。
ただ、佐藤さんの本音は、都会に避難するのではなく、田舎に行って自分の食べるものくらいは自分で作るようにすべき と思っておられる。都会に行って電気バンバン使ってるんじゃ同じことの繰り返しだ と。
まさに、これは郊外楽園プロジェクトで私たちが目指してることでもある。少しだけ郊外楽園についてお話しさせていただくと、是非やってほしいと言われる。避難支援情報も、都会に行く話ばかりで、そういう生活をするための提案はほとんどないとのこと。
「人は100Wで生きられる」という本も紹介していただいた
名古屋大学の先生の著書で、一人30Wでちゃんと暮らせるという実証をした上での提案の書だそうだ。
ちなみに、なんで今回お話しをうかがうことができたのかというと、私たちが土いじりをしている六甲菜園でとれた虫食い野菜を子ども福島が運営する「はもる」という店に送っていたこととと、木材の関係で出かけた熊本の有機農業の団体とつなぐお手伝いをしたから。

(はもる の様子)
本当は、その打ち合わせのハズだったのだけれども、もっぱら佐藤さんの自然農のお話や福島の状況をお聞きするばかりで、あっという間に時間が経ってしまった。
自分でもイライラするくらい少しのことしかできないけれども、とにかくできることをやろうと、改めて思った。佐藤さんの悔しさを、胸に刻んだ

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