2012-04-09(Mon)

鳩山由紀夫のイラン訪問から見えてくるもの

鳩山元首相がイランを訪問している。

アハマディネジャド大統領と会談し、各国との対話を通じた核問題の解決を呼びかけた、と報道されている。

もちろんこれは野田政権の意向とは関係なく、玄葉外相が顔色を変えて制止するのを振り切っての訪問である。
あの内閣不信任騒動のとき以来、鳩山には獅子身中の虫ではないかと疑いを持っている私ではあるが、今回の行動はかなり勇気のいる行動だったと評価したい。

玄葉の制止などどうでもいいが、イランと戦争したくて仕方ないのはイスラエルだ。大国アメリカをテロとマネーで揺さぶるイスラエルに対して、ここまでハッキリと邪魔立てすることは、場合によったら命がけになる。
まして、お粗末な最後であったとは言え元首相であり、仮にも政権党の外交担当最高顧問である。

訪問時期も、13日からイランVS安保理常任理事国+ドイツの7カ国協議が始まる直前だ。
普天間の問題を、あんな形でなげうった鳩山が、どうして今度はこれほどの勇気ある行動に出たのか。

考えられることは、鳩山はアメリカの代理でイランに行った、ということだ。
アメリカとひとことで言っても、いわゆるジャパンハンドラーズではなく、オバマ政権の意向と考えた方がいい。

アメリカにも、オバマが進めているように軍縮してウチにこもり、日本のようなオイしい植民地だけを確保して生き延びようという考え方と、産軍複合体など旧来のように軍拡して戦争の利権をむさぼり、経済を浮揚させようという考え方がある。
前者は、イランとの戦争は望んでいない。せっかく、イラクを放り出して撤退させ、アフガンからも早いこと引き上げようと焦っているのに、ここでイランと戦火を開いてしまったら元も子もない。しかも、イランはイラクやアフガンとは比べものにならないくらい強敵だ。

国そのものが軍隊というかテロ組織になっているようなイスラエルは、そのような底なしのイラン戦争は望むところだろうが、少なくともオバマにとってはトンデモない選択肢である。
かといって、自分が直接イランとの対話路線を強力に打ち出すと、イスラエルロビーが黙っていないし、命の危険があることはアメリカの歴史が証明している。

そこで担ぎ出されたのが、鳩山元首相ということなのだろう。

鳩山がオバマ政権の意向をかなり忠実にトレースしていると考えると、彼の奇行とも思える行動の数々が理解できる。
普天間を最低でも県外と言ったのは、そのようにオバマサイドから聞いていたからだろう。ところが、その後アメリカ内部で産軍複合体の巻き返しがあり、オバマとしても簡単に沖縄を撤退できなくなり、結果として鳩山は退陣することになった。

その後にできた菅政権は、オバマ政権に忠誠を誓ってできた政権であったと思われる。御しがたい小沢一郎に主導権を渡さずに、菅直人に引き継ぐということを、鳩山は退陣にあたってやって見せた。

そして、あの内閣不信任騒動である。
何が何だかわからないほど、奇っ怪な茶番劇の主役となった鳩山と菅。あんな無茶苦茶がまかり通ったのは、やはりオバマ政権が菅直人を延命させようとし、それを鳩山が請け負ったということだ。
それ以外に説明が付かない。

ところが、あの震災が起き、軍拡勢力につらなる日米安保マフィアが復興利権に触手を伸ばしてきた。
こうなると、オバマに忠実な菅ですら邪魔な存在に。そこで登場したのが、野田政権ということになる。
オバマ政権と日米安保マフィアの妥協の産物とでも言うべきか。

したがって、野田政権にはいかなる合理性もない。
ただただ、目先の利権や指令に右往左往しながらこなすだけの、恐るべき政権となっている。

野田が異常に増税を言い続けるのは、陰の総理とも言われる財務省の意向に沿ったものであると同時に、なにか「政策」があるかのようにカモフラージュしているのである。
実は、野田に政策も理念もビジョンもない。ただ、あっちの陣営から言われればウロウロ、こっちの陣営から指令されればフラフラ、場当たりの決定を繰り返しているだけだ。

鳩山のイラン訪問という「奇行」は、そうした日米の構図を明らかにしている。
ちなみに、訪問そのものは、やはり開戦は回避すべきだという意味で、評価すべきものだと考えている。
今後、鳩山元首相の身になにか異常事態が出来すれば、ウラにイスラエルや日米安保マフィアの陰がないかどうか、疑ってみた方がいい。

■■■■ 以下お知らせ

大阪の堺市で工事中の「天の恵を使う家」がまもなく竣工します。
ついては、完成見学会を行いますので、興味のある方は家の立てる予定のある人もない人も、どうぞ見に来て下さい。
同業者の方も歓迎します。

① 4月22日(日) 10:30
② 4月29日(日) 11:00
③  〃       13:30

いずれかの時間におこし下さい。所要時間は毎回1~1.5時間程度です。
なお、22日は若干工事中の部分が残っていると思います。

申込は、左サイドのメールボックス「明月社へのご連絡」からお願いします。
詳しい場所などをお送りします。




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役職を解いてでも止めなかった民主党にも責はありますが、私はむしろ軽率な外交で失態を演じた恥をこそ(政治家としての)命で濯ぐべきだったと考えます。
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