2012-10-18(Thu)

市民運動家のみなさんに、今あえて小沢一郎をお勧めします【追記あり】

現在、小沢一郎さんはドイツにいる。脱原発の実現のために、ドイツを視察中である。

その様子は、同行したネットジャーナリストによって、随時中継されている。

http://www.ustream.tv/channel/iwj-berlin

また、ドイツへ主発直前、15日の記者会見では、原発事故被災者の避難・移住にも言及した。

「県民の皆さんにそのような状況があるということなら、いい加減な希望的な話をせず、きちんとおっしゃるような措置(移住)を百万人か何万人かは分かりませんがすべきだと思います。」


(10分過ぎあたりから)

それでもなお、長年市民運動を真面目にやってこられた方々は、小沢一郎が信用できるのか、かなり疑問を持っている方が多いだろうと思う。

それはそうだ。長年にわたって原子力村を牽引してきた自民党。その自民党の実力者であった保守政治家を、そう簡単に信用なんてできない、と考える方が健全な精神だ。
いくら「脱原発」をかかげ、ドイツを視察し、移住にまで言及しても、「選挙目当てじゃないの?」との疑いをぬぐい去ることはできないだろう。

それを分かりながら、しかし、あえて今、反原発の火を何十年も守り抜いてきた市民運動家のみなさんに、小沢一郎をお勧めしたい。

理由1:それ以外に原発を無くし、被曝から避難する方法がない

政治の力抜きに、脱原発も正確な測定も集団移住も不可能なことは、いまさら説明の要はない。当たり前の話だ。
では、自民党や公明党や民主党や維新の会にそれをする可能性が1%でもあるか?
社民党や共産党や緑の党が、政権をとる可能性が1%でもあるのか?

少なくともここ数年のスパンで考えるならば、具体的にありうる可能性は、小沢一郎、国民の生活が第一を中心にした連立しかない。

少数の良心的な議員に働きかけて法案を作っても、あっけなく否決されるか、換骨奪胎されて絵に描いた餅ができあがることになる。
その典型的な事例が、6月に全会派一致で成立した「原発事故被災者支援法」だ。

原発事故被災者支援法 について

立派な法文が、まったく実行を担保されない状態で並んでいる。
まずは成立させることを優先させたのだそうだが、あまりに酷い現実とのギャップに、まるでお伽話のように現実味のないものに見えてしまうのが悲しい。

たしかに、市民運動がなければ、反原発という理念まで根絶やしにされていただろう。市民運動が守ってきた理念が種火となって、震災後の大きな脱原発のうねりになったのは間違いない。
しかし今、理念を守るという段階ではなくなっているのではないか。

小沢に任せれば絶対大丈夫だ、と私ごときが保証するわけにはいかないが、さりとて、他に方法があるのだろうか?


理由2:小沢一郎は本気だ

私はこれまでも書いているとおり、陸山会の会員だ。先日も来年の会費の振込用紙が送られてきたので、寒風吹きすさぶサイフから1万2千円を振り込もうと思っている。

私は長年の会員でも小沢ファンでもない。
2009年、政権交代目前に疑獄事件に巻き込まれ、秘書が逮捕され、マスメディアの総攻撃を受けているを見て、思わず「まけるな小沢一郎」と叫んだ。

負けるな小沢一郎(2009.3.3)

それでも小沢一郎を支持する理由(2010.8.27)


金大中と小沢一郎(2010.10.27)

もともと金持ちを保ち守る保守なんて大嫌いだった私が、自衛隊は武器を棄てて国際災害救助隊にすべきだと思っている私が、天皇はオヤジの非を謝罪したうえで財団法人皇室博物館の館長になるべきだと思っている私が、なんで小沢一郎を応援するのか、わかっていただけるだろうか。

あの弾圧とネガキャンの嵐に立ち向かう気力は、並大抵ではない。そこに、小沢一郎の本気を見た。

そして、小沢一郎は、いい意味(本来の意味)でポピュリストだ。民衆の声を聞く政治家だ。
その典型的な例が「脱原発」だ。
たしかに、物事の進め方が保守政治家だなあ と感じることはあるが、どんどん変化しているようにも感じる。

これは私の勝手な想像だが、あの狂気のネガキャンの中で、断固支持を表明した人や、前代未聞の小沢支持デモまでやった人びとが、意外にも旧来の支持者層ではなく、同時に反原発デモもやってしまう人たちだったということが、小沢氏にかなり大きな影響を与えているのではないだろうか。

小沢一郎や国民の生活が第一の議員が、現状で何もかも分かっていると言うことではない。
特に、被爆の問題、避難・移住の問題は、議員の故郷・選挙区を無くすということにもなる、大問題だ。
当然、被曝に目をつぶり、なんとか除染して復興したいと思っている人びとからは、目の敵にされる。

この最大の難問は、これから何度も何度も訴えかけていかなくてはならない。そして、どこまで実現するかは未知数ながら、少なくとも聞く耳は持っている人たちだと、私は感じている。

※補足 失礼な言い方になるかもしれないが、私がお会いしたことのある生活党の議員は、よくもあしくも「普通の人」という感じがした。セイジカという特殊な生き物じゃないということ。「セイジカだから何でも分かっているべき」と決めつけるのではなく、議論をして理解を深めるという「普通」の関係が作れるのではないかと思う。

直接の被曝だけでも数百万人、食品汚染も含めれば1億2千万人が直面している大問題に目をつぶることを許さない。
それは、私たち自身が、支援しつつ訴える、という自立した国民の責任でもある。


以上、大きくは二つの理由で、原発と被曝の問題にとり組む市民運動家の方々に、今、あえて小沢一郎・国民の生活が第一の支持を呼びかけたい。
かなりの違和感があるだろうことは承知の上で、しかし、選挙活動や政治活動は、国民の権利であり義務であることを、今一度思いおこしたい。

そして、「有史以来、日本国民が自分の責任と意志において政治活動をしたことがあるのか」と振り返って見ていただきたい。
やってみる前から、政治不信や失望をするのは、ちょっと早いのではないだろうか。


2009年の政権交代は、国民運動から生まれたものではなかった。それ故に、あっという間に転覆され、自民党より悪い政権になってしまった。
次の政権交代は、宮廷革命ではありえない。国民運動を背景にした選挙活動の先にしか、存在し得ない。

この時代を目の前にして、手をこまねいているべきなのか。結果を求めない理念を守る運動だけでいいのか。再考を希(こいねが)いたい。

※補足:当然ながら私は「市民運動が無力だ」と言いたいのではない。全ての始まりは国民の声、あるいは声なき声であり、その表現である市民運動だ。絶対に無くしてはいけないし、政治家主導ではなく市民主導の政治を実現するための原動力だ。
 ただ、原動力の段階から、もう一歩踏み出す秋(とき)が来たのではないか。そう考えている。

【追記】
悩み抜いていた 「政治を市民の手に!プロジェクト」の第1発目イベントの概要が決定しました!!!

■2012年11月4日(日) 10:00~ 討論Bar"シチズン"

■テーマ 敷居のひく~い選挙活動教室

迫る総選挙。何とかしなくちゃ。選挙の応援もしてみたい。でも一人では足がすくんでしまう・・・
そんな方のために「どんなことをするの?」「何に気をつけたらいいの?」、やさし~く教えます。
応援するのは、関西の(まずは大阪から)衆議院議員で、反TPP、反増税、脱原発を政策とし、選挙協力によって票の食い合いを防ぐことに賛同される方。

もちろん、一方的に応援するだけじゃない。政治家に言いたいこともどんどん届ける、双方向の運動を目指します。

■講師 元小沢一郎議員秘書 馬場慶次郎氏
    市民が訴える大阪宣言の会 西岡正士氏
    政治と生活を考える会 森田友企子氏

座学の後は、お昼から近くの駅頭で希望者による実践編も計画中。
私自身も受講者です。
ぜひ、一人でも多くの方の参加を呼びかけます!

■参加料 1000円(ドリンクとランチまたは弁当付き)

参加希望の方は、左サイドのメールフォームからご連絡を。

(近日中に、詳細を政治を「市民の手に!プロジェクト」ブログに発表します)




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「白ネコでも黒ネコでも、脱原発法支持は良いネコ」とは、ドイツ的で
面白い、表現です。在ベルリン、ジャーナリスト、梶村太一郎氏のブログ
「明日うらしま」に小沢さんに同行、視察した、河合弘之弁護士の凄さ
が,載っていました。ジャーナリスト梶村氏と、河合弘之氏は、同じ
高木仁三郎学校の生徒であったこと。何十年も前から、原発の問題に取り組み
確実に種を蒔いて、いまやそれを、実らせ、刈り取ろうとしている筋金入りの同志。

30年以上も前、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」や、有吉佐和子の「複合汚染」
が、世間で騒がれ、同時に高木仁三郎氏の講演が、あちこちで開かれた。
反原発の運動が起こり、食の運動も起こった。

あの波が再び大きなうねりとなって日本だけでなく青ざめ立ちすくむ、原発ロビーをなぎ倒して
、世界をも変えようとしている。

ドイツに日本が組むととても、強力になるだろう。

No title

昨夜次の選挙で何処に投票するかが話題になったとき、「生活が第一しかないか」という事で、家族の意見が一致したところです。
自公民は脱原発をするとさえ言ってくれないのですから。
それに中国との関係を改善するためにも。
日本国民が小沢一郎を選んだという実績が出来たら、中国との関係改善がやりやすくなるでしょうし・・・・・

夫は長年小沢一郎嫌いの人だったのですが・・・・・

No title

否定的なコメントは、いくらでも思いつく。
しかし、自民党を脱皮した国民は民主党を選んだ。
民主党にも、いくつもの、残滓があり、その濁りの中から、更に脱皮した
国民の生活が第一が、生まれたのは裏切りどころか、、当然である。
アメリカと自民党の恫喝にも、屈しなかった超然とした、政治家は、この仕事を
受けて立つ資格がある。UFOの方々もかならずや、助けに加わらざるをえないのだ。

なぜかって?注目しているからです。

No title

屋上屋を重ねるような感想を申し上げることをおゆるし下さい。
西欧民主主義的な理想からすると,市民社会は国家=政府を監視する役割を担うほど熟成する必要があろうとおもいます。わたくしたちの社会はまだ,その途中ではないのかというのが実感です。しかし,自然発生的な(飽くまで自然発生的な)市民運動が国家をほんしつてきに変革したことが果たしてあったのか?を,わたしは知らないのです。そして今,フクシマを救助することがわたくしたちの火急の課題だとかんがえますと,この国の方向はただしく変革されるべきかと。だからこそ,その緊急性の実現のためには,小沢一郎【 国民の生活が第一 】をとりあえず選択する以外にないと,わたくしもおもっております。どうぞ,今後もブログの発信,健闘していただきたく存じます。


南海トラフ巨大地震の切迫と小沢のドイツ旅行の現実離れ

生活党のドイツを真似た10年後の原発ゼロ政策では、切迫した南海トラフ巨大地震の勃発と30m以上の大津波の襲来による、震源上の浜岡原発、MOX燃料の伊方原発、活断層上の川内原発の爆発による関東・中部・関西・四国・九州の壊滅、中國・朝鮮半島・ロシア極東の壊滅に間に合わない。
小沢のドイツ視察旅行の思いつきは、金持ちの現実遊離の観念論で、ドイツ視察旅行は無駄だ。
自由党 近畿ブロック
国民の生活が第一!
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