2012-11-09(Fri)

「選挙」に正面から向きあう市民運動を始めてみた

先日は敷居のひく~い政治入門講座には、多くの方々に集まっていただいて、ありがとうございました。
アンケートでも多様なご意見があり、追ってこちらや政治市民のブログで紹介していきます。

20121109-2.jpg
(午後の街頭行動 シールアンケートの様子)

■■

さて、野田の雇い主のオバマが大統領に再選したことで、どうやら年内解散の可能性が濃厚になってきた。

もしかすると、年末選挙という可能性もある。少しでも民意を反映したくない、つまり投票率を下げたいがために、年末投票の可能性はかなりあるような気がする。

野田は、民主党が惨敗しても、自分たち(最悪分子)だけは生き残ってキャスティングボートを握るつもりなのだろう。自民党は、オバマが勝ってもロムニーが勝っても何とかなるように、保険をかけて安倍晋三のような中途半端な総裁を選んだのだろうが、そのことが自らが政権トップにつく機会を捨てたことになる。

野田は、自民党と第三極と言われる連中(ここでは極と略す)との連立の要になるつもりだろう。
つまり、偽りの改革を唱える極と、守旧自民との、自極連合を成立させるために、自らが中立的にバランスをとってトップにたつ、という戦略だ。

ついでに国民新党も入れれば、国民自極連合、まさに国民を地獄に落とす連合が、密約されているのだと、私は読んでいる。

■■

ところで、オバマが勝ったとかロムニーが負けたとか言うことが、日本の選挙に何の関係があるのか、と不審に思う方もいるかもしれない。

簡単に言うと、共和党系の目論見は、従来のように日本を草刈り場、利権の温床として甘い汁を吸い続けることが基本にある。
原発もどんどんやらせて、在日米軍もどんどん増やして、基地もじゃんじゃん作らせて、日本に無駄金を使わせて、そこからグビグビと利権を吸い上げる。
もちろん、復興予算にもヨダレを垂らして群がっているだろう。

ところが、オバマの民主党系はもっと現実的だ。米国経済が従来のやり方を許さないくらい深刻であることから、間接的に利権をむしるのではなく、もっと直接的に日本を食い物にしようとしている。
たとえて言うなら、共和党系は日本という鶏に卵を産ませて全部持っていく戦略。民主党系は、鶏を潰して食ってしまう戦略。

米国債の大量購入、自衛隊による在アジア米軍の肩代わり、TPPによる国内利権の無力化、それによって日本の国力が激減し利権の温床がなくなってしまってもやむなし、という方向にある。
むしろ、そのような従来の日本の経済的な役割は中国に期待をしている。

だから、オバマの子分は自民党では務まらないのである。
自民党は、あまりにも旧時代の利権にがんじがらめであり、安倍晋三という自民党内八方美人には、それをねじ伏せてオバマの戦略に従わせる力はない。

特に、TPPは国内の権利を奪うと同時に、ある意味不当な利権をも破壊する。ミクロな利権などぶっ壊して、まるごと奪っていくためだ。
自民党は、その利権の大改造に耐えられない。

その点、野田はオバマ直系の子分として誕生した首相だ。基本的に何でも言うことを聞く。国内の意見になどまったく耳を貸さない。
TPPにはさっそく前のめりである

野田首相:TPP参加表明を検討
2012.11.9 毎日新聞

尖閣問題も、大統領選の間は沈静化していたが、オバマが勝ったことで、再度火を噴く可能性が充分にある。
自衛隊が在アジア米軍の肩代わりができるのか、その試金石として尖閣で戦後初めて実戦をおこなう。野田が厳命されているミッションは、そのようなものであると、私は見ている。(実際に厳命したのは、クリントンだろうが。)

そして、ドンパチ始まったら、オバマは善意の第3者のフリをして、仲裁に入るだろう。
そうやって、白々しく習近平との関係を作ろうというのだ。
日本は、使い捨ての奴隷頭として、米中の狭間で(一見エラそうに)右往左往した挙げ句、いずれは沈んでいく運命だ。

■■

ひとつ 注意しておきたいのは、オバマの戦略では、もしかしたら「いいこと」もおきるかもしれないということだ。

まずは、在日米軍。
オバマは、基本的には在外米軍は縮小引き揚げの方針なので、沖縄の基地も自衛隊に肩代わりさせてかなり縮小される可能性はある。辺野古基地も、米議会の言うとおりにやめるかもしれない。

とは言え、オバマも産軍複合体から巨額の支援を受けている以上、単純には進まないので、これはわからないが。

もうひとつは、原発だ。
米国から見た日本の原発は、ウラン燃料の売り込み先であり、最有力な核廃棄物の処分場候補地、ということになる。
その一方で、日本の原子力マフィアは、あまりに野放図に成長しすぎてしまって、どこからも統制不可能になっている面がある。これは、米国から見ても決して好ましいことではない。

その意味では、米国主導の「脱原発」というものが登場してくる可能性は充分にある。
オバカすぎる原子力村はいちど解体して、「核廃棄物の最終処分場」と「原発輸出」で再構築するのである。

福島で放射能汚染のレベルとは無関係に、20キロ圏内だけを事実上の強制収容したことは、まちがいなくここに「核のゴミ捨て場」「高レベル核廃棄物の最終処分場」を作るつもりだ。
このことは、私は震災直後から何回もここで書いてきたので、詳細は繰り返さない。

原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか
「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる

もしまだ読んでいない方は、上記2本の記事を読んでみていただきたい。

100基の原発が動き続けている米国には、当然あふれるほどの使用済み核燃料がある。
しかも、核軍縮で余りまくった高濃度カテキン じゃなくてプルトニウムが積み上がっている。
それらが、近いうちに福島に押し寄せてくるだろう。

この問題のミソは、反原発、脱原発を言う人たちの多くが「福島に捨てるのは仕方ないよね」と言っていることだ。
つまり、脱原発とバーターであれば、福島を核処分場にすることは、あまり反対もなく簡単だと思われていること。

たしかに、福島どころか、関東から東北の広汎な範囲で避難・移住は必要だ。
チェルノブイリでは、そんなところに人は住んでいないから、この先どうなるか予見できない、と言われるような地域に何百万人もの人がフツウに住み続けている。尋常じゃない。
今すぐにでも、避難・移住を保証するべきだ。

静かなるアウシュビッツ

しかし、だからといって、積極的に福島を未来永劫人の住めない場所にしていいと言うことではない。
汚染されたから仕方ないではなく、汚染された被害を受けた場所だからこそ、そんなものを作ってはいけない。最大の被害者が、そのうえに最大の負担をするというモラル崩壊が許されるならば、日本全国のあらゆる状況で、同じことが何度も何度も繰り返されるだろう。
そんな国にしたいのか。

これもまた、現存する原子力マフィアを、どの程度野田一派が押さえられるかによって変わってくるので、確定的なことは分からないが、極めて曖昧なエセ「脱原発」とバーターで福島に最終処分場建設という話は、極めて現実的だと思っている。

もう一つのミソは、原発輸出だ。国内ではやりません。安全です。でも他の国には危ない原発売りまくります。
これも、脱原発運動の弱点を突かれている。自分たちに直接害のない原発をどうするのか。

もちろん、チェルノブイリでも世界中に放射能が撒かれたのだから害がないわけではないが、脱原発を言う人の中で、輸出にまで反対し続ける人がどのくらいいるか。これは正直かなり怪しい。

食い扶持のなくなる原子力マフィアの新たな就職先であり、核燃料の新たな販売ルートを開拓する原発輸出は、間違いなく精力的に進められていくだろう。

こうして、「最終処分場」と「原発輸出」を前提にして、エセ「脱原発」が打ち出される可能性は、かなり大きいと思う。
実は、菅直人のときに一度そうなりかけたのだが、原子力マフィアの巻き返しでウロウロしているというのが、実情ではないか。

■■

そんな国民自極連合に対して、いったいぜんたい、どうやって日本で生きていけばいいのか。
「政治なんてかんけーねーや」と言ってみたところで、税金は取られるし、放射能は飛んでくるし、TPPで健康保険がなくなれば医者にもかかれなくなる。

そこで注目したいのが、「民意の実現を図る国民連合」だ。
まだ準備段階らしいが、国民の生活が第一と社民党などが、共同公約を作っている。

「民意の実現を図る国民連合」のこと、もっと拡散しよう


残念ながら、マスメディアはもちろんだが、当事者の各党からもまったく情報拡散されていない。
何か情報はないかとググってみたら、上記のウチの記事が一番に出てきたので、ガクッときた。

この国民連合の共同公約は、極めて鮮明であり

1.まだ間に合う、消費税増税法の廃止

2. 10年後の3月1 1日までに原発をゼロにする

3. TPP交渉参加に反対する

とりあえず、何も文句はない。
心置きなく応援できる内容になっている。
ちょっとだけ問題は、名前の入っている減税日本がたぶん脱落して「極」にいくのではないかということくらい。

おそらくは年内解散というこの状況で、アーダコーダと言っている余裕はない。
とにかく、この国民連合を応援しよう。

応援というのは、心の中で「がんばれ」と言うことじゃない。
ネットでこうして「がんばれ」と書くことだけでも足りない。

「選挙」という現実を見据えたうえで応援するには、リアルな行動が必要だ。
チラシまきであったり、電話掛けであったり、戸別訪問であったり、支援者を増やす活動であったり、あれやこれや。

議員事務所に行かないとできないこともあれば、独自に市民運動としてできることもある。
少なくとも、選挙公示前は「○○さんに投票して下さい」とか「○○さんを当選させて下さい」という直接の選挙運動以外の、政治運動は制限されない。

先日の講座で馬場慶次郎さんが作成されたレジュメを見てほしい。(クリックで拡大)
20121109-1.jpg

市民主体で、○○議員や○○党の政策を紹介したり、批判したりするチラシをまくことは、もちろん何の問題も無い。
政治に不信感をもっている人たち、政権交代に裏切られて無力感を感じている人たちに、市民運動の立場から選挙を考え、具体的に議員や党の紹介をしていくことは、大きな意味がある。

もちろん、応援する議員や党だからといって、絶賛しなくてはならないというものではないし、無批判を求められるわけでもない。ことが選挙を控えているので、誤解を呼ぶ表現は気をつけなくてはならないが、自分の感じている「もっとこうやってほしい」とか「この課題もやってほしい」というような、要望もどんどん言っていけばいいのである。

逆に言うと、それをちゃんと聞いてくれる、すぐに実現はできなくても、心に置く懐の深さがある党や議員を応援するべきだ。

ただし、公示後の投票までの12日間は、政治運動がかなり規制されるので注意が必要。あとから選挙違反をとられて、最悪の場合は連座制で当選無効になる場合もあるので、選挙管理委員会にあらかじめ確認するとかしたほうがいい。
12日間の選挙期間中は、本当の短期決戦なので、自分の応援可能な議員事務所の手伝いをするのが一番ではないかと思う。

■■

そんな市民運動として「選挙」を考える機会が、たくさんほしい。

まず、
11月24日(土) 原発ゼロ社会実現シンポ
13:00~ 西宮市立勤労会館
主催:大阪宣言の会
http://www.osakasengen.com/

小沢一郎氏らとドイツ視察に行った河合弁護士や、熊谷貞俊議員(生活)、服部良一議員(社民)、三橋まき予定候補(生活)。さらに市民運動家の下地真樹さん、避難者の中村聡子さん。
そして、コーディネーターはIWJの岩上安身さん。

私もぜひとも参加の予定。
一人でも多くの方に来ていただきたい。

■■

そして、政治を市民の手に!プロジェクト 第2弾

12月8日(土) ぜったいに民意を実現させたい市民の集い(仮称)
10:00~ 大阪市立社会福祉センター 第1会議室(予定)
15:00~ 大阪梅田駅 大街宣行動(予定)

実は、詳細は未定です。
国民連合の議員、予定候補にも参加いただき、
「消費税は本当に上げなくて大丈夫なのか」
「原発やめるのに、なんで10年かかるのか」
など、応援するけどちょっと心に引っかかっている問題を、じっくりと話し合いたいと思っています。

定員は110人。

そして、午後から希望者は大阪梅田駅前に移動して、政治市民プロジェクトとしての大街宣行動を行います。
これも、まだ警察とも交渉していませんから、詳細は未定ですが、「民自極ばかりじゃないんだ」 「希望はまだある」 ということを関西大阪の人たちに訴えたいと思います。

近々に申込方法など詳細をブログで発表します。
乞うご期待。

あきらめる前に、シラケる前に、動いてみよう。



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします

関連記事

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

政治を市民の手に!プロジェクト 第2弾やります!!

11月4日の第一弾 敷居のひく~い政治入門講座は大盛況のウチに終了いたしました。参加いただいた皆さん、ありがとうございます。 午後の街頭宣伝行動も、約半分のかたが参加さ

comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

即時停止と全基廃炉の違い

連絡先のないコメントには返答のしようがありませんが、即時停止と全基廃炉の違いを、具体的に考えたことがありますか?
即時停止は当たり前です。では、どうやって全基を即時廃炉にしますか?
言うは易く行うは難し では困るんです。理想的な言葉を並べるのは、政治ではなく信心です。

脱原発は即

国民連合がもっと伸びてもらうのに賛同しますが、ただ一点10年以内に脱原発ってこれはだめです。何故即脱原発にしないのか。損をしたくない原発利益共同体に媚びてるとしか思えません。
それで私は即脱原発の共産党系を支持せざるをえません。
民主、自公、第三極右と比べたら国民連合はもっと大きく伸びてほしいのです。でもこの10年後脱原発は駄目です。再稼働して10年以内にまた事故が起きたら国民連合各政党の責任問題になりますが、それでよろしいんでしょうね。それとも10年以内に事故は絶対起きないという証拠でもあるのでしょうか。安全神話は無いという結論がまだ分かってないようです。
自由党 近畿ブロック
国民の生活が第一!
KINKILOGO.png
自由党
jiyutoulogo.jpg
山本太郎となかまたち
bnr_nakamatachi.png
生活フォーラム関西
なんとしても政権交代を!
20140723-3.jpg
ひとびとの経済政策研究会
松尾匡氏ら気鋭の経済学者による  政策提言と勉強会
ひとびとの
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
リンク1
貴重な情報をいただいています
(順不同)
リンク2
ブログ内検索
twitter
田中龍作ジャーナル
20140723-4.gif
マガジン9条
パレスチナ・オリーブ
パレスチナで作られたオリーブオイルやオリーブ石けん。これはお勧め。
palestineolive.jpg
RSSフィード
blogranKing.net

カウンター
最近の記事
プロフィール

明月 こと 山岸飛鳥

Author:明月 こと 山岸飛鳥
木の家プロデュース 明月社 主宰
一級建築士
趣味 キコリ 畑
取り柄 貧乏
Email : info@mei-getsu.com

明月社のアルバム
明月社の作品や家づくりのアイディアなど ちょくちょく更新しています
アルバムLOGO
木の家プロデュース明月社
ホームページをリニューアルしました
meigetsusha.jpg
明月社へのご連絡

名前:
メール:
件名:
本文:

明月社 facebookページ
六甲菜園ブログ
郊外楽園プロジェクトの六甲菜園
rokkou-sides.jpg
おすすめの本
こんな時代だから、お薦めしたい本。アフィリエイトではありません。

自伝的戦後史(羽仁五郎) jidentekisengosi.jpg

おすすめの本 2
日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか

nihonhanaze.jpg

おすすめの本 3
日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか
nihonnhanaze2.jpg
おすすめの本 4
世界超恐慌の正体

sekaichoukyoukou.jpg

おすすめの本 5
そして、日本の富は略奪される

sositenihonnno.jpg

おすすめの本 6
コンクリートが危ない

conclete.jpg

おすすめの本 7
家を建てる。家づくりはたたかいだ

iewotateru.jpg