2012-11-27(Tue)

「即時廃炉」の夢想と、「即時停止、10年以内廃炉」の政策の違い

政治を市民の手に!プロジェクトによる 25日の ウソつき官房長官を退治しよう!江坂の集いは、朝から20人ほどの方に集まっていただいた。

政治と生活を考える会の森田代表からは、「そもそも日本は財政危機ではない」ということを、中村てつじさんの書かれた「財務省の罠」を元にしてお話しいただいた。
経済音痴のご自分でもわかるように、とかみ砕いたレジュメと説明は大変好評だった。

大阪宣言の会の西岡さんからは、TPPについてのポイントレクチャーを行った。
宣言の会は、前日に西宮で「原発ゼロ実現シンポ」をやられたばかりであり、疲労困憊のところご無理をお願いしました。

昼食を兼ねた意見交換会では、積極的な意見が飛びかい、終わりくらいに「国民の生活が第一」大阪7区の渡辺義彦さんが駆けつけてくれた。

集まったウチの約半分は、午後から渡辺さんの事務所で拡大作戦会議に参加。
残りは、江坂駅前でチラシまきを行った。

私を含めて、ほとんどの人は政治家の応援活動なんて初めて。
しかし、こうやってステップを踏んで臨めば、まったくハードルの高さを感じることなく入っていけると実感。


ところで、午前中のレクチャーの中で、私は「なぜ原発ゼロに10年かかるのか」というテーマで話をした。

これについては、脱原発陣営の中でも、「10年間は稼働させる気か!」とか、「なんで10年もかかるんだ?やる気あるのか?」みたいな意見が飛びかっている。

そこで、私のレジュメを以下に書いておきたい。


◆◆なんで原発ゼロに10年もかかるのか??◆◆

        2012.11.25
        政治市民プロジェクト 山岸

■稼働停止と廃炉のちがい

・稼働停止してから10年間冷やしたのちに廃炉作業
・停止は事業者や管理者(政府)の決定で可能だが、廃炉は法的な決定
・その他、廃炉にまつわる問題は多岐にわたる
・即時停止 可及的速やかに廃炉 ということ
・即時廃炉 は運動のスローガンとしてはOKだが、政策的には空想でしかない

■法的な問題 原子力基本法

・第1条 原子力利用を推進することによって~~
・第2条2項 安全の確保については ~~ 我が国の安全保障に資することを目的~~
・膨大な関連法規 →それにまつわる利害(利権)
・これらをすべて変えなくてはならない

■原子力ムラ

・勝手に消えてくれない (即時廃炉 はこれを無視している)
・河合弁護士によると、関連企業等の経済規模の合計は日本経済の6~7割
・ムラというかわいらしいものではなく、日本中にはびこる巨大シンジケート
・これを解体しないかぎり、自由競争にしても淘汰などされない
・国策によって原発麻薬漬けにされた立地経済のように、救済義務のある部分もある

■日米原子力協定

・2018年7月に30年の有効期限が終了 6ヶ月前から終了の通知可能(無いと継続) 誰が?(命がけ)
・NPTでの核燃料サイクルを日本に唯一認める(押しつける)
・核燃サイクルを止めると言えば、日本に大量に保有するプルトニウムがNPT違反扱いになる
・米国は安全保障(軍事)協定ととらえている
・しかも濃縮ウランの約7割は米国から輸入(30年間で154トン義務) 断れるのか?

■使用済み核燃料処分

・解決の目処はない 
・ふくいち周辺(20キロ圏)が狙われている。 それが目的だった可能性も
 「原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか
 「「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる
・が、責任とらずして被害者が被害をより負担を追うことは、モラルハザード。
・米国や原発輸出先の核ゴミも受け入れる可能性
・ドイツでも最終処分が決まらずに廃炉作業がストップしているらしい(熊谷議員による)

■各党の比較

・生活  脱原発視察@ドイツ 提言
    やっと「再稼働認めない」を明言 2022年までのできるだけ早く廃炉決定
・社民党 脱原発アクションプログラム 
    再稼働は新安全基準。2020年までに原発ゼロ 2050年には自然エネルギー100%
・共産党 「即時原発ゼロ」の実現を
    と、「政府に提言」 自分ではやらない
・みんな 維新(橋下派)  自由競争させれば原発は淘汰される
    原子力ムラの存在をわざと忘れている
・公明党 40年を厳密に できるだけ早くゼロに
    と言いながら自民党と一体化

(レジュメは以上)

この巨大な課題を解決して廃炉決定するのに、本当に10年でできるのか? と思ってしまうくらい、課題は重い。
特に、原子力シンジケートの解体と、日米原子力協定の破棄は、仮に脱原発派が政府をとったとしても、さらに国民運動が協力に後押ししなければ、絶対に解決できない。

官邸前に、今度は何十万人の支援デモが押し寄せるくらいでなければ、どんなに政治家ひとりががんばっても、おそらく解決はおぼつかない。

閣僚が次々とマスメディアと警察・検察の餌食になり、官僚の徹底したサボタージュの前に、普天間で挫折した鳩山政権以上の困難に直面するだろう。

理想を語るべき市民運動では、「即時廃炉!」と言うべきだと私も思う。
しかし、政策を実現すべき政治家は別だ。
この大きな山のような廃炉までの道のりを無視して、お気楽に「即時廃炉」と言う政治家を、私はあまり信用できない。


最後に、国民の生活が第一は、第2次基本政策検討案を発表しているので、紹介しておく

<原発は、ただちに稼働ゼロとする>


原発そのものについては文句の付けようがない。
あとは、汚染と被爆、避難・移住の問題だ。

これには市民のロビー活動が必要。
市民運動のラインから政治のラインへの情報伝達と説得のパイプをしっかりと作らなくてはならない。

政治を市民の手に!プロジェクトはそのための活動だと思っている。

とまれ、12月16日まで、各人ができることを最大限やろう。

関西で、脱原発の政治家の応援に入りたい、という方がいましたら、私まで連絡下さい。
どこで何をどうすればいいのか、段取り付けます。(左のメールフォームから)




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No title

だから、即時廃炉なんて運動スローガンにしている政党や議員は日本中に一人もいないって。勝手にねつ造しないでください。
あるのは即時停止と速やかな廃炉です。“10年以内に廃炉”なんて「生活」でも言ってませんよ。廃炉なんて50年かかるという専門家もいますから。廃炉までの年数なんか今誰も争点になんかしていません。
なお「未来」は、これもまた原子力規制庁が安全基準を確定し「安全性プラス必要性」があれば稼働を容認すると逃げ道作ってます。
絶対安全というのは120%無いのに残念ですね。

No title

脱原発は普通に当然だと思うが、未来の嘉田知事のことを書いていた毎日の記事にあった、政府は棄民政策をやっている、これは大事な点だと思います。

既存の政党でこのことを言っているところあるのでしょうか、何とかの一つ覚えのように「復興」だけ言っていれば良い と感じます。

あの豊かな大地、福島は放射能に汚染されてしまったというのに、代替地さえ与えられない不条理を大手マスゴミはまったく取り上げないので、多くの日本人は関心も持ってない可能性がある。

未来が勝てないようでは、4流国民と、世界で笑いものだ、笑われないように頑張りましょう。

米国からのコメント

下のコメントは、わざわざ米国から送っていただいた模様。(ホスト調べ)
米国方面ではショックらしいが、日本では、これがきっかけで小沢氏から気持ちが離れる人は少ないだろう。

No title

ショック大きいですよね
こうも簡単に「国民の生活が第一」の看板を捨てるとは。
そして、再稼働で怪しげな妥協をした人物を担ぐというのは、
いかがなものでしょう。
「卒原発」って再稼働容認ですし。
相変わらず「神輿を担ぐ」政治を続けているのか、
という批判にも一理あるのかなと思いました。
なんだか小沢さんから気持ちが離れつつあります。
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