2013-01-06(Sun)

「被曝強制内閣」とたたかうために(前編)

今年最初の記事を書くにあたって、何が一番問題か、何を一番に書くべきか、しばらく考えていた。

200兆円を米国に貢ぐ話も深刻。自衛隊を米軍に貢ぐ話も深刻。オスプレイを買いまくって沖縄に押しつける話も深刻。米国さえ要らないという辺野古基地をどうしても作るという話も深刻。それらのカネを巻き上げるために消費税を上げる話も深刻。ベタベタの従米を誤魔化すために極端な右傾化に走るのももちろん深刻だし、公約なんて瞬時に忘れ去って突っ走るTPPはきわめて深刻。

安倍晋三の一挙手一投足は、このようにすべて深刻なことばかりだが、内閣の布陣を見る限り、もっとも深刻なのは原発ゴリゴリシフトだ。
敦賀と東通だけストップさせてアリバイにし、他の原発は参院選後の7月のおわりから再稼働させることは間違いない。

関連企業を総合計するとGDPの6割に達するという原子力シンジケートは、もはや1億2千万人を乗せた暴走列車だ。
安倍だの自民党だのの意向もあるのだろうが、それ以上に自律的に破局に向かって突進している。安倍や自民党は、その意志の忠実な僕と化している。

実を言えば、私は日本の原発はあの酷い民主党政権下でも止まるかもしれない、と考えていた。なぜならば、菅政権の時に米国が一時そのような方向に動いていたからだ。
ひとつには、イタリアやドイツですら巨大な反原発デモが起き、脱原発を決めたのだから、日本を押しとどめるのはいくら何でも無理だろうと考えたはずだ。
もうひとつには、米国が一番欲しいのはウラン燃料の売り先よりも、使用済み核燃料と軍縮した核弾頭の廃棄場であって、脱原発と引き替えに福一を核廃棄場にできれば満足だったからだ。

ところが、日本ではせいぜい10数万人の温和しいデモしかおこらず、そのデモも警察と協力して自主規制に励んでいる様子を見て、米国は完全に足下を見てきた。
ジャパンハンドラーズの連中は、デモの主催者が警察車両に乗って解散を叫んでいる映像を見て、腹を抱えて高笑いしていたことだろう。

これは、デモの主催者を批判して言ってるのではなく、そこまで日本の民主主義は劣化し、退化し、跡形がなくなっていたということだ。自由民権運動を最後に、120年にわたって自由を奪われ、また自ら放棄し、自分の頭でものを考えることをしてこなかった日本人の現状を、素直に露呈してしまったというだけのことだ。

米国にしてみれば、肉を切らして骨を断つくらいの覚悟でいたのに、皮も切られずに済むと知った瞬間だ。
見せかけの脱原発も要らない。すなわち、民主党は用済みで、自民党に戻すという意志決定がされた瞬間でもある。

そして案の定、首相官邸前に20万人が集まってから半年。国会から原発反対の議員のほとんどは姿を消し、正々堂々と原発動かすと言った自民党がはびこってしまった。
放射能を浴びせかけられ、放置され、ゆるやかな死を強制されても、お行儀よく冷静に振る舞い、むしろ怒る者を押さえつける日本の「民主主義」。

たしかに不正選挙の可能性はゼロではない。それはそれで追及すべきだ。
しかし、私は2011.3.11以降の日本の状況を見てきた帰結として、この選挙結果はあると感じている。
これだけの目に遭わされても、この程度の抗議しかしない日本人ならば、今回のような選挙結果は決して不思議ではない。

それでもなお、火種はある。
いくら誤魔化しても誤魔化しきれない被曝にさらされている人々だ。

福島を中心に、放射性プルームの直撃を受けた地域は、空間線量こそ劇的な数値にはなっていなくとも、土や落ち葉の汚染は深刻だ。
空間線量が0.04μSv/hという平常値でありながら、地面の汚染は放射性物質汚染対処特措法に基づいて、国が指定廃棄物として処理しなければならない8000bq/kgをはるかに超えている場所が広大に広がっている。

その地域に住んでいる数百万人の人々は、舞い上がる土ホコリを24時間吸い込んでいる。
肺など体内に付着した放射性物質は、地面から放たれる放射線よりも、桁違いに強力に体の細胞を破壊していく。
内部被曝だ。

原発ゴリゴリ内閣である安倍内閣を、今すぐ替えることができない以上、とにかく生き延びる方法を考えなくてはならない。
内部被曝とどうやって闘うか。
いや、内部被曝そのものとは闘うのではなく、避けるにしくはない。
闘うのは、内部被曝を強制するものである。

内部被曝を強制する安倍内閣と闘うためにも、まずは内部被曝を知り、いかにして避けるのか、自らの命の基礎を築かなくてはならない。
そのためにも、この勉強会にぜひ来ていただきたい。

「放射線から命を守る医師の話を聞く集い」
1月19日(土)13:30~ ドーンセンター(大阪)
主催:避難者と未来をつくる会
http://miraiwotsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-16.html

長年、被曝労働者の診療をしてこられた村田三郎医師、自らも避難者である兼高武仁医師の話を聞き、内部被曝から身を守る術を考え、関西を非難可能なセーフティーゾーンとして残す手だてとしていきます。

関西圏の方は、ぜひともご参加を。

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(後編に続く)

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結局、消費税を上げるために見せかけだけでも景気は良くなった、又は、ましになったという一種の既成事実を作りたいんだと思います。左右問わず、昭和の夢よもう一度という考え方の人も多いようですが、その場合でも、都会や工業地帯が地方を吸収するだけです。そういうところに原発が作られたり、過疎化が進んだりするのです(今だったら、放射性廃棄物の捨て場所も?)。
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