2013-01-26(Sat)

1ミリの反撃を

12月16日以来、すさまじい逆流がさかまき、国民は目をつぶって翻弄されるにまかせているかに見える。

この激しいストーリーを、安倍晋三ひとりの能力で描くことは不可能であり、より大きな戦略の下に事態は進められていることは明らかだ。

何もかもが悪い方向にむかって突進しているので、何から手を付けて良いのかわからないのが正直なところだ。あえて、それでも何が焦点かと言えば、「被曝」と「戦争」だろう。

被曝は言うまでもなく、福島第一原発の爆発でまき散らされた大量の放射能による被曝のこと。
チェルノブイリの時は避難地域になった放射線量の地域に、子どもたちが普通に暮らしている。
これから数年で、どんな恐ろしい結果が待っているか。。。

このまま放置すれば、いくら山下俊一らが誤魔化しても誤魔化しきれないことになるだろう。
それを、強引に誤魔化すための方法が、戦争だ。
最初は中国を挑発して、尖閣で一戦交える予定だったが、何の得もない中国が容易に挑発に乗ってこない。

そこに、アルジェリアの事件がおきた。
安倍政権は、心の裡で快哉を叫んだことだろう。イラクの人質事件の時は「自己責任」と突き放したくせに、今回は政府専用機まで飛ばして、キャンペーンを始めた。
その行く先は、自衛隊の出兵。仏軍に便乗して、マリに攻め込むつもりだ。

さらにその背景を探れば、オバマの先生に当たるブレジンスキーの戦略では、日本は軍事大国化させてNATOに組み込むべし というのである。
米軍の肩代わりをさせるには、公然と軍事化する必要があるが、日本独自では中国との軋轢が大きすぎる。そこで、NATOの傘下という形式をとるというのだ。

大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー (マスコミに載らない海外記事)


被曝による被害と、それを誤魔化すために対外的に戦争を仕掛けようという動き。
数え切れないくらいの悪政がならぶなかで、やはりこれが群を抜いている。

これに対するには、まずは、洗濯機の中に放り込まれたように足が地に着かない状態から、踏みしめて進み出すことだ。
大きな反撃は、残念ながら今すぐには無理。本当に残念ながら。悔しいけれど。

自分の立ち位置を確認し、身体の向きを確保しよう。

まず1ミリの反撃を!

■■
そんなことを考えながら、2月1日(金)17:30から、「あきらめていいの?脱原発の未来」行動する市民x再起する政治家 というライブミーティングをおこなう。

主催は私も世話人の末席をつとめている「避難者と未来を考える会」

被曝と避難の問題に焦点をしぼって、リアルな目を忘れない討論会にしたい。

以下、詳細(案)を会のブログから転載する
(文案を書いたのは私だけれど)

ぜひ参加していただき、始めの1ミリにしていただきたい。


第3回未来を作るフォーラム
ライブミーティング 行動する市民x再起する政治家

テーマ あきらめていいの? 脱原発の未来
会 場 大阪市立社会福祉センター 第一会議室
大阪市天王寺区東高津町12-10 TEL 06-6765-5641
大阪上本町駅前から3分 地下鉄谷町九丁目駅から10分
時 間 2013年2月1日 17:30~20:15
主 催 避難者と未来をつくる会
協 催 政治を市民の手に!プロジェクト


タイムテーブル (各発言者のテーマは仮です)
 1730 開会 趣旨説明
 1740 避難者の現状と支援活動
      「みんなの手」代表 西山祐子さん
 1800 保養キャンプの取り組みと直面する壁
      吹夢キャンプ実行委員会 高橋もとこさん
 1820 政治と市民の架け橋としての議員活動の実績
      前衆議院議員 服部良一さん
 1840 政権中枢を担った経験から見る脱原発・脱被曝の可能性
      元衆議院議員(前参議院議員)中村てつじさん
 1900 休憩 (質疑票の回収)
 1910 地方議員からの報告
      前茨木市議会議員 桂むつこさん
      箕面市議会議員 ますだ京子さん
 1930 パネルディスカッション
      会場からの質疑事項もふまえて
 2010 閉会挨拶

主 旨
 原発の問題、とりわけ福島第一原発事故による大量被曝の問題は、待ったなしの課題です。この苦しい状況である今日であるからこそ、これまでの取り組みを振り返り、現状と課題を浮き彫りにしていくことが求められます。
 先の選挙は、結果は残念であったものの、市民運動と政治家が本格的に協働を始めた、画期的な選挙でした。まだまだ端緒であり結果には結びつきませんでしたが、この芽を育てていくことは大変に重要です。

 市民運動は、まず当事者が声を上げることで問題の所在を明らかにし、政治家はその声をうけて、政治、すなわち法律と予算をもって問題の解決を図る、というのが本来のあり方でしょう。しかし、残念ながらその流れはこれまで相互不信(または相互未知)に妨げられ、ごく少数の事例を除いて実現しませんでした。

 そうした現状を踏まえて、「避難者と未来をつくる会」はこのライブミーティングを企画しました。
 まず、被曝と避難の問題に取り組むお二人の市民からの報告をいただき、それを受けて、先の選挙で脱原発を掲げて闘い、残念ながら敗れ再起を目指すお二人の政治家のご意見をうかがいます。

 避難者と支援者を結ぶ京都ネットワーク「みんなの手」の代表である西山祐子さんは、ご自身も福島市から自主避難中です。様々な困難をともなう避難生活を支えるための「家族再会プロジェクト」や「同級生再会プロジェクト」などの取り組みをしてこられました。また、企画設計から運営まで、すべてを避難者と地域の人たちで行い、避難者・移住者・地域の人をつなげるコミュニティハブとしての「みんなのカフェ」のオープンを準備されています。

  高橋もとこさんは、保養キャンプのさきがけでもある吹夢キャンプ実行委員として、2011年の夏から3回にわたって実現してこられました。高い放射線量の地域に暮らす福島の子どもたちに、夏休みや春休みのあいだ放射能の影響を気にすることなく、 少しの間でものびのびと過ごしてもらうとりくみで、毎回30人ほどの参加者があり、キャンセル待ちが出るほどだったそうです。
 お二人の取り組みの報告と、ぶつかっている課題をお話しいただきます。

 政治家の側からは、服部良一さんと中村てつじさんという、お二人の政治家にご登場いただきます。
 社民党の服部良一さんは「現場主義」を信条とされ、政治家の中では例外的に市民運動と共に歩んでこられました。今回の選挙でも多くの市民運動家が応援に駆けつけたとお聞きしています。原発や被爆の問題についても、そうした服部さんならではの議員活動の成果があり、同時に突き当たってこられた限界もあると思います。これからの方向を見定めるために、率直なご意見をお聞きしたいと思います。

 生活の党の中村てつじさんは、衆議院2期を経て参議院に当選し、法務大臣政務官という政治権力のど真ん中をも経験されました。あえて旧来の色分けをするなら保守の立場である中村さんが、なぜ脱原発を決断したのか。重厚な官僚組織を変革して脱原発・脱被曝を実現する可能性はあるのか。大きく議席を減らした生活の党が再び政権を目指し、責任政党になることができるのか。などなど、お話しいただきます。
 また、同じく脱原発・脱被曝を唱えておられる両党の連携についても、できればお二人のご意見をうかがいたいと思っています。

 後半の冒頭には、脱原発を地方議会の場で発信してきた、前茨城市議・桂むつこさんと箕面市議・ますだ京子さんに、ひと言ずつご発言いただきます。さらに、会場からの質疑やご意見も踏まえて、パネルディスカッションの形で議論を深めていきます。

 コーディネーターは、「避難者と未来をつくる会」の世話人の1人であり、「反戦な家づくり」というブログの筆者である山岸が務めさせていただきます。
 原発の問題、中でも本当に待ったなしの被曝と避難の問題を、どうやって解決するのか。政治的には大幅な退却を余儀なくされてしまった今日、いかにしてその解決力を手に入れるのか。できるだけ多くのヒントや示唆を探り、今後の活動の糧になることを目指します。

参考:
「みんなの手」のホームページ http://www.minnanote.com/
「吹夢キャンプ」ブログ http://ameblo.jp/suimu-camp/
服部良一公式サイト http://www.hattori-ryoichi.gr.jp/
中村てつじ公式サイト http://tezj.jp/
避難者と未来をつくる会 http://miraiwotsukurukai.blog.fc2.com/
政治を市民の手に!プロジェクト http://seijishimin.blog.fc2.com/

連絡先:避難者と未来を考える会
 メール garekikarahito@yahoo.co.jp 
 電 話 070-5669-3545(黒河内) 
 F A X 03-6779-4538





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小沢一郎代表 定例記者会見 2013/02/12

「 日本国憲法の基本理念=国民主権・基本的人権の尊重・平和主義そして国際協調,俗に4原則と言われておりますけれども,これを変える必要は全くない。」

2013/02/12  生活の党 小沢一郎代表 定例記者会見・文字起こし
『小沢一郎/国民主権・基本的人権の尊重・平和主義・国際協調』
よろしければ,ご覧ください。「銅のはしご」です・
http://4472752.at.webry.info/201302/article_17.html

↓x2

余りに短絡的、硬直的な小沢観に思えます。先ずは
http://www.seikatsu1.jp/
にある動画-【2013年1月25日・生活の党本部】小沢一郎代表 代表就任あいさつ -の14:25辺りからでもご覧になっては如何ですか。ご意見が的外れなことがよく分かると思います。

イラクの時は自発的に行った。今回のアルジェリア事件は会社に言われて行った。という違いだと思います。ただ、それ以上に気になったのは、アフガニスタンで死んだ人(菜の花畑?が云々の人)は何故か「英雄視」されて、イラクの時は「自己責任」なんですよ。死んで帰国したか生きて帰国したかの違いです。アルジェリア事件も早速、「戦士」だとか言われていますし、、、それを言っているのはマスコミよりTwitter等にいる一般人(又は、マスコミ等を通じてコメントを公表している企業関係者?みたいな人たち)なんですよ。僕等の生活は他人の犠牲の上に成り立っている、、、それ以上でもそれ以下でもないと思う。だからといって、その犠牲をどうにかすることは出来ない現状ですが、、、

No title

マリについては仏軍は米欧にさえ後方支援しか要請してないんだから現状自衛隊が出てくような事態になるわけない。ただ、前の記事で、自衛隊イラク派遣のせいでどうとか言ってるけど、根本的には2001年の対テロ戦争との関わりをどうするかという問題であって、マリみたいに国連決議に基づく活動について、長期的にどう関わっていくのかという問題はある。現にアフガン戦争は継続中。

それにしても、この点に関しては小沢が失脚して本当に良かったと思う。もし小沢一郎政権ができていたら、間違いなくアフガン治安支援部隊に自衛隊を派遣していただろう。生活党のマニフェストにもPKOとかがしっかり書いてある。この点についてしっかり批判してきたのは社民党と共産党だけ。やっぱり安保政策に関する限り、自民党も民主党も小沢も根本的には同じくらいタカ派だし、今のように対テロ戦争で国際社会が比較的一致している時には、小沢流の国連主義は、憲法の歯止めがかからない分、かえって危険。自民・民主なら、少なくとも集団的自衛権解釈を変更しないかぎり治安支援部隊に参加できないし、憲法9条改正しないかぎり武力行使は出来ない。小沢は憲法は関係ないといってるんだから危なすぎる。
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