2013-02-22(Fri)

カネと人間の最終決戦

ツイッターから再録

原子力や食糧や金融や、あらゆる分野で人類の命(人類だけじゃないけど)を浸食するマフィアは、悪いと分かっていても増殖が止まらない。人類を一個の生命とすると、連中は変異したガン細胞。宿主が死ねば自分も死滅するのに、分かっていて増殖を止めない。


目先の売り上げとかじゃなくて、根本的に「カネか命か」ということを掘り下げなくちゃ、原子力マフィアなどの人類のガン細胞は生まれ続け増え続ける。カネにとっての一番のリスクは命。命を担保することがカネにとって一番の桎梏。

例えば、エコビジネスなんて言うのは本質的に矛盾している。初期優位性のある間はともかくも、業界が成熟すれば必ず命をむしばみ始める。
カネの極大化を妨げるものは、必ず人の命だからだ。善し悪しではなく、原理的にそうなる。そこをうまくゴマカシ、乗り越えないかぎりカネは拡大できない。


命もカネも、拡大しなければ存在し得ない。人口が毎年3%減り続けると100年で現在の1/20になってしまう。カネは、最近の日本や米国を見れば分かるとおり、成長しないと必ず破綻する。
人類がカネを生み出したときから、相容れない相克に至る運命だった。それが、20世紀の終盤にやってきた


日本の場合1970年くらいで人とカネの共存時代は終わった。世界に広がっていくことでカタストロフィーは避けられた。しかし1990年代で先進国では共存可能な余地が無くなった。新興国に広がることで辛うじて生き延びたがそれももう終盤。いよいよカネと人間の最終決戦が近い。


福島第一原発の事故は、言うまでもなくカネと人間との相克が、悲惨な形で表に噴き出した事態だった。カネ対人間の最終決戦の始まりのゴングだったのかもしれない。
最初は人間が優位に見えたが、あっという間に逆転され、ほとんどカネに制圧されている。

人類のがん細胞である原子力マフィアによって、人間にがん細胞が作られていくというこの現実。 SFやオカルトのほうがかわいげがある。
ここから、どう反撃するのか。人間の「生きたい」という希望の強さは、カネの膨張力をはね返すことができるのか。

もっと言うと、人間にはまだ「生きたい」という希望が残っているのだろうか?
たしかに、目の前に銃を突きつけられれば、撃たないでくれと言うだろうが、死ぬ確率が10%増えるとか、寿命が20年縮むと言われても、平然としているのだろう。
希薄になってしまった命のリアリティを取りもどすこと

まだるっこしいようだが、今の圧倒的な閉塞状況は、なまなましい「生きたい」という思いの爆発がなければ、打ち破ることはできないだろう。
もちろんそういう叫びはある。そういう命の実感を、層として、類として取りもどすこと。
眼前の断崖絶壁だが、そのあたりにハーケンを打ち込むすき間がある




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