2013-07-16(Tue)
広島で小沢一郎さんの街頭演説を中継してみた(文字おこしあり)
私は「生活の党」の党員ではない。
見ての通り、かなり応援はしているし、陸山会事件への抗議を込めて陸山会の会員だけれども、ある程度客観的な目で判断するために、党員の立場になるつもりはない。
色んな政党がやっているように、支持者を数あわせで党員にするようなやり方はおかしいと思っている。
核になって党の方針と活動を進めていくのが党員であり、それを見守ったり応援したり意見したりする市民は、あえて同化しない立ち位置であるべきだ。車の両輪であって、片輪ばかり大きくしてしまっては、かえっておかしなことになる。
そんなわけで、党の活動にしては制約も情報もあまりない、一市民の活動にしては党の動きに密着している、という不思議な活動に参加してみることにした。
名前からして、生活の党・市民リポート隊、というちょっと矛盾した名称だ。
こういう、ある意味ふにゃっとした懐の深さが「生活の党」のいいところなのだと思う。
さて、誘われてやってみることにしたものの、何をするのかよく分からないままに、ついに出撃命令が出た。
7月15日の海の日に広島で小沢さんの街頭演説を取材せよ!
■■
一口に広島と言っても広い。
原爆ドーム前なのか、やはり小沢さんだから川上の山間部からなのか、はたまた瀬戸内に浮かぶ離島なのか。
一緒に行く仲間と共に、予定がたてられへんなあ とぶつぶつ言いながらツイキャスやユーストの実験をしたりしつつ詳しい情報を待った。
かなり直前に時間場所が公表され、あわててタイムスケジュールを作成。
やはり、午前中は山間部の道の駅だった。広島市から小一時間はかかる、道の駅来夢とごうち。
朝5時に大阪を出発。広島行きに慣れているIさんが運転を買って出てくれたので、お言葉に甘えてぼけっと座りっぱなし。
11時開始の1時間半前に現地に到着した。どこで演説するのだろうとウロウロしていると、何のことはない焼きそばを売っている屋台のおっちゃんまで詳しく知っていて、こういう山間の町に小沢さんが来るというのは、やはりかなりの「事件」らしい。
10時くらいになると、広島選挙区の佐藤こうじ候補の事務所人や地元テレビ局などが集まり始めた。
一番乗りの私たちがいい場所を逃してはいけないので、慌てて場所を確保。IさんがiPhoneツイキャスでの同時中継、Kさんが画質の良いビデオでの録画とスチール写真、そして私がツイッターでの拡散、と3人で役割分担。
なにせ回りには家がわずか。人が集まらなかったらどうしようと心配していたら、10分くらい前にはかるく100人は超える人たちがぞろぞろと集まってきた。
私たちも「生活の党」の腕章をしているので、「まだ?」とか「顔を拝ませてもらお」とか、いろいろ話しかけられる。

11時過ぎに小沢さんの乗ったワゴン車が到着。
降り立った小沢さんは、150人くらいにふくれあがった人たちの中でドンドン入っていく。
SPも何もあったものではない。おっちゃんおばちゃんの人なみにもまれて、満面の笑顔である。
実は私も生の小沢さんを見たのは初めて。へー こういう表情をする人だったんだ、と写真や映像で見るのとは違う印象にちょっと驚く。笑顔と言うよりも、なんだかやけに嬉しそうな様子がありありとわかる。
テレビと新聞でしか小沢さんを知らない人には、同じ人物とは思えないのではないだろうか。
10分ほど握手したり言葉を交わしたり一緒に写真に写ったりしてから、おなじみのミカン箱(実際はビールケース)の上に。
この35センチくらいの高さが、小沢さんの立ち位置なのだ。何もなければさすがに声しか聞こえないが(実際に人波の中では姿が見えなかった)、街宣車の上では小沢さんから聞いている人の顔が見えない。
午前中の演説の内容は、こちらの映像で聞いてください。
初めてのツイキャス中継だったので、最初はちょっと見にくいのはご容赦ねがいたい。
(近々に高画質版もアップされる予定)
難しい政治の専門用語はひとつたりとも使わない。
「安倍政権のやりかたで、どうしても許せないのは、強い者の立場に立ったやり方です。」と力を込める。
かと言って聴衆の直接の利害におもねるのではなく、農村であるにもかかわらず 「TPPの本当の狙いは農業ではありません。」と医療制度への影響をかみ砕いて説明していく。
なによりも感じるのは、聴衆との一体感だ。
支持者ばかりを動員したわけではない。付近に宣伝カーでお知らせして、一目あの小沢一郎を見てみたいという興味本位の人もたくさんいるはずだ。
にもかかわらず、一瞬で「MY聴衆」にしてしまう力は、見ていて不思議なほどだ。
20分ほど演説した後、スタッフが一度ミカン箱においたマイクを自ら拾い上げ、「本当にありがとうございました!」
まさにノリノリである。
そして、再び聴衆にもみくちゃにされながら車に乗って次の場所へと移動して行かれた。
う~ん これがマスコミでは日本で一番悪い政治家のように言われている、あの小沢一郎なのか・・・
聴衆の前の小沢さんは、媚びも衒いも気負いもない、気の良いオッチャンだった。
■■
昼からは、川下=広島市内に行くのかと思いきや、なんと、川下どころか河口を通りこして海の中だった。
呉市の沖に浮かぶ下蒲刈島。さすがに橋は架かっているが、なんと片道700円。
下蒲刈町は、古くから瀬戸内海の海上交通の要衝として栄えてきた町なのだそうだ。
慌ただしくて見に行けなかったけれども、文化遺産をいかしつつ全島庭園化計画があり、松濤園などが整備されている。(見に行きたかったなあ)
写真は広島県のHPより。写真をクリックすると広島県のHPにリンクします。
この松濤園に至るちょっと手前に、弘願寺というお寺があり、街宣の前に小沢さんはこちらをお参りするという。
弘願寺には永野護さんという、かつて運輸大臣を務めた方のお墓がある。(弘願寺が本家なのだそうだ)
永野護氏に秘書として仕えていたことがあるのが、小沢さんの盟友として知られる故佐藤守良氏で、この故佐藤守良氏の子息が、肝心要、今回広島選挙区から立候補の「佐藤こうじ」候補なのである。
小沢さんは、静謐な雰囲気の中でお墓参りをした後、すぐ近くのコメリ蒲刈店の隣の空き地へ。
こちらは午前よりもさらに多くの人たちが集まっている。ざっと見たところ200人くらい。
道中、呉市内では「小沢一郎来る!」のポスターをたくさん見かけたので、市内からも往復1400円の通行料を払ってたくさん来ているようだ。
それにしても暑い。
午前中は雨がぱらついて、昼からかんかん照りになったせいで、蒸し風呂にはいっているようだ。
蒸気がもうもうと上がる草むらに、ミカン箱はおかれている。
しばらくして会場についた小沢さんは、午前と同じように人波にもまれ、ひとしきり集まった人々と交流してから演説を開始した。
出だしこそ午前と同じだったけれども、すぐにアレンジが違うのがわかる。聴衆の顔が見える高さ、というのはこういうことなんだと思う。
聞いている人たちの顔を見て、どんどん話が変わっていく。粗筋は同じだけれども、明らかに別バージョンに。
これも、中身はこちらを見てください
(生活の党による文字おこしを、一番下に追記しました。見えないときは more・・・をクリックしてください)
聴衆からは、「なんや いい人やん」(広島弁で)みたいな声が聞こえる。
やはり、実物の小沢さんの印象は、始めて見る人には驚きなのだろう。
「今回は政権を選択する選挙ではありませんが、次の総選挙では政権交代を実現します。私たちの仲間でも、もう駄目だと意気消沈しているが、そんなことはありません。」なんか、びっくりするほどあっけらかんと宣言する。
今回も、聴衆の集中度はすごいことになっている。
クラクラするほどの暑さの中、ほとんど途中で帰る人もなく、25分の演説に聞き入った。
この光景をみていて、午前中から不思議だったことが、すこし分かったような気がした。
小沢さんが聴衆を引きつけているのではなく、聴衆が小沢さんに引力を与えているのではないだろうか。
顔の見える人々、とくに田舎の方では、人々の顔を見ると、その人の生活がある程度見える。それは、大都市の中心部とはかなり違う。
そういう人たちに囲まれると、小沢さんの中で何かの化学変化が起きるのではないか。
やはり野に置け蓮華草 ではないが、小沢さんが「私には夢がある」と語った、あの風景と人々の中に入ったとき、永田町ではシャイで怖い顔をした小沢さんが、本来の饒舌で人なつっこい小沢さんに戻るのではないだろうか。
iPhoneを持つ腕がしびれてプルプルしながらツイキャスを担当してくれたIさんが、小沢さんはテレビでもこういう話をしてくれたらいいのに、と言っていたが、私も同感だなあと思いつつも、どうやらそう単純なものではなさそうだ。
その意味では、この「市民リポート隊」の試みは、大正解なのかもしれない。生活者の中で囲まれて、生気を発散する生の小沢さんの姿を、ノーカットで伝えることができる。
■■
私たちのミッションは、ここまでで終了。
とくにスゴイことをしたわけではないが、初めてだったのと失敗したら避難ゴーゴーだろうなという若干のプレッシャーで、結構疲れた。なによりも、暑い。(小沢さんはスーツネクタイで25分熱演だったが)
一点だけ気になったのは、残念ながら生活の党は小沢さんの知名度だけが極端に高く、党の名前は全然浸透していないので、今回集まった人たちに、小沢さんは何党の代表でしょうか?と質問して、何人が「生活の党」と答えてくれるだろうか と言うこと。
支持者はともかく、小沢さん見たさで来てくれた人には、絶対に「生活の党」とか「佐藤こうじ」とか書いたものを渡しておかないと、変なところに投票してしまう人が出てきかねないのが辛いところだ。
それともう一つ、一般の聴衆だけでなく、生活の党の若い政治家の方々にも、この小沢さんの演説をよくよく見てほしいと思う。
今回のものに限らず、リポート隊の動画を、小沢氏の演説の全体の空気感をしっかりと感じて、自分の言いたいことを言うのが演説なんじゃない ということを学べる貴重な教材として活用していただきたい。
まだ書き足りないことがあるような気もするけれど、そろそろ体力が尽きてきたので終わりにします。
この参院選期間、そしてその後も続く長いたたかいの期間、生活の党・市民リポート隊は、試行錯誤しながらも続けていくことが重要。
参加している皆さんの意見も、どんどん出し合えるようにすることも必要でしょう。
拙稿が、今後の参考になれば幸いです。
最後に
広島県の方は、一枚目には「佐藤こうじ」
全国の方は、二枚目には「はたともこ」
ぜひともよろしく
(間違って小沢一郎と書かないように。。)
■■「家づくり」のお知らせ■■
7月21日(日) 十津川の木の家 完成見学会
時間 ①11時 ②14時 ③ 16時
場所 大阪市福島区
見学ご希望の方は info@mei-getsu.com まで、住所、氏名、電話番号をお知らせ下さい
詳しい場所をお送りします
なお、十津川の木材のことについては
→ 紀伊半島大水害と十津川の木の家プロジェクト
もちろん当日は投票を済ませてからお越し下さい


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見ての通り、かなり応援はしているし、陸山会事件への抗議を込めて陸山会の会員だけれども、ある程度客観的な目で判断するために、党員の立場になるつもりはない。
色んな政党がやっているように、支持者を数あわせで党員にするようなやり方はおかしいと思っている。
核になって党の方針と活動を進めていくのが党員であり、それを見守ったり応援したり意見したりする市民は、あえて同化しない立ち位置であるべきだ。車の両輪であって、片輪ばかり大きくしてしまっては、かえっておかしなことになる。
そんなわけで、党の活動にしては制約も情報もあまりない、一市民の活動にしては党の動きに密着している、という不思議な活動に参加してみることにした。
名前からして、生活の党・市民リポート隊、というちょっと矛盾した名称だ。
こういう、ある意味ふにゃっとした懐の深さが「生活の党」のいいところなのだと思う。
さて、誘われてやってみることにしたものの、何をするのかよく分からないままに、ついに出撃命令が出た。
7月15日の海の日に広島で小沢さんの街頭演説を取材せよ!
■■
一口に広島と言っても広い。
原爆ドーム前なのか、やはり小沢さんだから川上の山間部からなのか、はたまた瀬戸内に浮かぶ離島なのか。
一緒に行く仲間と共に、予定がたてられへんなあ とぶつぶつ言いながらツイキャスやユーストの実験をしたりしつつ詳しい情報を待った。
かなり直前に時間場所が公表され、あわててタイムスケジュールを作成。
やはり、午前中は山間部の道の駅だった。広島市から小一時間はかかる、道の駅来夢とごうち。
朝5時に大阪を出発。広島行きに慣れているIさんが運転を買って出てくれたので、お言葉に甘えてぼけっと座りっぱなし。
11時開始の1時間半前に現地に到着した。どこで演説するのだろうとウロウロしていると、何のことはない焼きそばを売っている屋台のおっちゃんまで詳しく知っていて、こういう山間の町に小沢さんが来るというのは、やはりかなりの「事件」らしい。
10時くらいになると、広島選挙区の佐藤こうじ候補の事務所人や地元テレビ局などが集まり始めた。
一番乗りの私たちがいい場所を逃してはいけないので、慌てて場所を確保。IさんがiPhoneツイキャスでの同時中継、Kさんが画質の良いビデオでの録画とスチール写真、そして私がツイッターでの拡散、と3人で役割分担。
なにせ回りには家がわずか。人が集まらなかったらどうしようと心配していたら、10分くらい前にはかるく100人は超える人たちがぞろぞろと集まってきた。
私たちも「生活の党」の腕章をしているので、「まだ?」とか「顔を拝ませてもらお」とか、いろいろ話しかけられる。

11時過ぎに小沢さんの乗ったワゴン車が到着。
降り立った小沢さんは、150人くらいにふくれあがった人たちの中でドンドン入っていく。
SPも何もあったものではない。おっちゃんおばちゃんの人なみにもまれて、満面の笑顔である。
実は私も生の小沢さんを見たのは初めて。へー こういう表情をする人だったんだ、と写真や映像で見るのとは違う印象にちょっと驚く。笑顔と言うよりも、なんだかやけに嬉しそうな様子がありありとわかる。
テレビと新聞でしか小沢さんを知らない人には、同じ人物とは思えないのではないだろうか。
10分ほど握手したり言葉を交わしたり一緒に写真に写ったりしてから、おなじみのミカン箱(実際はビールケース)の上に。
この35センチくらいの高さが、小沢さんの立ち位置なのだ。何もなければさすがに声しか聞こえないが(実際に人波の中では姿が見えなかった)、街宣車の上では小沢さんから聞いている人の顔が見えない。
午前中の演説の内容は、こちらの映像で聞いてください。
初めてのツイキャス中継だったので、最初はちょっと見にくいのはご容赦ねがいたい。
(近々に高画質版もアップされる予定)
難しい政治の専門用語はひとつたりとも使わない。
「安倍政権のやりかたで、どうしても許せないのは、強い者の立場に立ったやり方です。」と力を込める。
かと言って聴衆の直接の利害におもねるのではなく、農村であるにもかかわらず 「TPPの本当の狙いは農業ではありません。」と医療制度への影響をかみ砕いて説明していく。
なによりも感じるのは、聴衆との一体感だ。
支持者ばかりを動員したわけではない。付近に宣伝カーでお知らせして、一目あの小沢一郎を見てみたいという興味本位の人もたくさんいるはずだ。
にもかかわらず、一瞬で「MY聴衆」にしてしまう力は、見ていて不思議なほどだ。
20分ほど演説した後、スタッフが一度ミカン箱においたマイクを自ら拾い上げ、「本当にありがとうございました!」
まさにノリノリである。
そして、再び聴衆にもみくちゃにされながら車に乗って次の場所へと移動して行かれた。
う~ん これがマスコミでは日本で一番悪い政治家のように言われている、あの小沢一郎なのか・・・
聴衆の前の小沢さんは、媚びも衒いも気負いもない、気の良いオッチャンだった。
■■
昼からは、川下=広島市内に行くのかと思いきや、なんと、川下どころか河口を通りこして海の中だった。
呉市の沖に浮かぶ下蒲刈島。さすがに橋は架かっているが、なんと片道700円。

慌ただしくて見に行けなかったけれども、文化遺産をいかしつつ全島庭園化計画があり、松濤園などが整備されている。(見に行きたかったなあ)
写真は広島県のHPより。写真をクリックすると広島県のHPにリンクします。
この松濤園に至るちょっと手前に、弘願寺というお寺があり、街宣の前に小沢さんはこちらをお参りするという。
弘願寺には永野護さんという、かつて運輸大臣を務めた方のお墓がある。(弘願寺が本家なのだそうだ)
永野護氏に秘書として仕えていたことがあるのが、小沢さんの盟友として知られる故佐藤守良氏で、この故佐藤守良氏の子息が、肝心要、今回広島選挙区から立候補の「佐藤こうじ」候補なのである。
小沢さんは、静謐な雰囲気の中でお墓参りをした後、すぐ近くのコメリ蒲刈店の隣の空き地へ。
こちらは午前よりもさらに多くの人たちが集まっている。ざっと見たところ200人くらい。
道中、呉市内では「小沢一郎来る!」のポスターをたくさん見かけたので、市内からも往復1400円の通行料を払ってたくさん来ているようだ。

午前中は雨がぱらついて、昼からかんかん照りになったせいで、蒸し風呂にはいっているようだ。
蒸気がもうもうと上がる草むらに、ミカン箱はおかれている。
しばらくして会場についた小沢さんは、午前と同じように人波にもまれ、ひとしきり集まった人々と交流してから演説を開始した。
出だしこそ午前と同じだったけれども、すぐにアレンジが違うのがわかる。聴衆の顔が見える高さ、というのはこういうことなんだと思う。
聞いている人たちの顔を見て、どんどん話が変わっていく。粗筋は同じだけれども、明らかに別バージョンに。
これも、中身はこちらを見てください
(生活の党による文字おこしを、一番下に追記しました。見えないときは more・・・をクリックしてください)
聴衆からは、「なんや いい人やん」(広島弁で)みたいな声が聞こえる。
やはり、実物の小沢さんの印象は、始めて見る人には驚きなのだろう。
「今回は政権を選択する選挙ではありませんが、次の総選挙では政権交代を実現します。私たちの仲間でも、もう駄目だと意気消沈しているが、そんなことはありません。」なんか、びっくりするほどあっけらかんと宣言する。
今回も、聴衆の集中度はすごいことになっている。
クラクラするほどの暑さの中、ほとんど途中で帰る人もなく、25分の演説に聞き入った。
この光景をみていて、午前中から不思議だったことが、すこし分かったような気がした。
小沢さんが聴衆を引きつけているのではなく、聴衆が小沢さんに引力を与えているのではないだろうか。
顔の見える人々、とくに田舎の方では、人々の顔を見ると、その人の生活がある程度見える。それは、大都市の中心部とはかなり違う。
そういう人たちに囲まれると、小沢さんの中で何かの化学変化が起きるのではないか。

iPhoneを持つ腕がしびれてプルプルしながらツイキャスを担当してくれたIさんが、小沢さんはテレビでもこういう話をしてくれたらいいのに、と言っていたが、私も同感だなあと思いつつも、どうやらそう単純なものではなさそうだ。
その意味では、この「市民リポート隊」の試みは、大正解なのかもしれない。生活者の中で囲まれて、生気を発散する生の小沢さんの姿を、ノーカットで伝えることができる。
■■
私たちのミッションは、ここまでで終了。
とくにスゴイことをしたわけではないが、初めてだったのと失敗したら避難ゴーゴーだろうなという若干のプレッシャーで、結構疲れた。なによりも、暑い。(小沢さんはスーツネクタイで25分熱演だったが)
一点だけ気になったのは、残念ながら生活の党は小沢さんの知名度だけが極端に高く、党の名前は全然浸透していないので、今回集まった人たちに、小沢さんは何党の代表でしょうか?と質問して、何人が「生活の党」と答えてくれるだろうか と言うこと。
支持者はともかく、小沢さん見たさで来てくれた人には、絶対に「生活の党」とか「佐藤こうじ」とか書いたものを渡しておかないと、変なところに投票してしまう人が出てきかねないのが辛いところだ。
それともう一つ、一般の聴衆だけでなく、生活の党の若い政治家の方々にも、この小沢さんの演説をよくよく見てほしいと思う。
今回のものに限らず、リポート隊の動画を、小沢氏の演説の全体の空気感をしっかりと感じて、自分の言いたいことを言うのが演説なんじゃない ということを学べる貴重な教材として活用していただきたい。
まだ書き足りないことがあるような気もするけれど、そろそろ体力が尽きてきたので終わりにします。
この参院選期間、そしてその後も続く長いたたかいの期間、生活の党・市民リポート隊は、試行錯誤しながらも続けていくことが重要。
参加している皆さんの意見も、どんどん出し合えるようにすることも必要でしょう。
拙稿が、今後の参考になれば幸いです。
最後に
広島県の方は、一枚目には「佐藤こうじ」
全国の方は、二枚目には「はたともこ」
ぜひともよろしく
(間違って小沢一郎と書かないように。。)
■■「家づくり」のお知らせ■■
7月21日(日) 十津川の木の家 完成見学会

場所 大阪市福島区
見学ご希望の方は info@mei-getsu.com まで、住所、氏名、電話番号をお知らせ下さい
詳しい場所をお送りします
なお、十津川の木材のことについては
→ 紀伊半島大水害と十津川の木の家プロジェクト
もちろん当日は投票を済ませてからお越し下さい


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道の駅来夢とごうちでの演説を生活の党が文字おこししたものを転載します
国民のための政権の火を絶対消さないでいただきたい!
小沢一郎代表 広島選挙区・佐藤こうじ候補応援演説(2013年7月15日)
皆さんには大変お暑い中を、お休みの中を、
こうして街頭にお出かけいただきまして本当にありがとうございます。まず
皆さんのご厚意、ご支援に対しまして心から厚く御礼申し上げます。ありが
とうございました。
ご承知のように参議院選挙もいよいよ後半戦に入っております。今日は私の
古くからの友人であり、同志である、たどれば先代の佐藤守良(佐藤こうじ候
補の父)先生以来、本当に苦しい時も厳しい時もお互いに力を合わせ、政治的
行動を共にしてきた本当の同志である佐藤こうじ君が今回の選挙戦、大変厳し
い状況の中で、戦っております。
どうか、皆様におかれましては何としても佐藤こうじ君を皆さんのお力でもう
一度国会に送っていただきますよう今日はお願いに参りました。どうぞ宜しく
お願いいたします。
今、政権は昨年の総選挙の結果、民主党政権の失敗によって、もちろんその
責任の一端を私は回避するつもりはありませんが、自公の政権、安倍政権にな
ってしまいました。
もちろん政治は、どの党であろうが国民皆さんにとって良い政治をすれば、ど
の党であろうがいいわけです。私も安倍さんが、自民党が国民皆さんのために
良い政策を実行し、良い政治をしてくれるのならば、諸手を挙げて賛成いたし
ます。
しかし、今日の安倍政権、自民党の政権運営の考え方を見てみますと、私ど
も、どうしても相容れない。受け入れられない政権運営のやり方があります。
それは何かと言いますと、一言で言えば、今の政治の運営、政策の立て方はす
べて強い者の味方、強い側に立ってやっているということであります。
昔から強気をくじき弱気を助けるという言葉がありますが、今は逆だ。強い者
をどんどん強くする。そして彼(安倍氏)の言うには、競争力のある大きな企
業をどんどん大きくしてそれらが儲けてくれればいい。その儲けを皆で配分す
れば皆もよくなるのではないか。そういう理屈を言うわけでございます。
しかし皆さん、この話はいつか聞いたことのある話です。小泉さんも、そう
言いました。自由競争、市場経済、自由な競争の中で、勝ち上がった者、強い
者、生産性の高い産業をどんどん大きくすればいい。そう言いましたけれども、
その結果、どうなったでしょうか。
確かに大企業はどんどん大きくなり、簡単に言えば(今や)大企業の貯金=懐
(内部留保)は260兆円ものお金を持っていると言われている。260兆円と言っ
ても想像がつきませんけれども、国の予算が90兆円前後なので、いかに莫大な
お金かわかると思います。それだけ儲かったけれども、小泉さんの言うように
は、儲かった分が国民皆さんに配分されることはなかった。
あれ以来、国民所得はどんどん減って、10パーセント以上、国民の所得・収
入は減っております。したがいまして強い者をどんどん大きくして儲けさせた
とすれば、そのおこぼれでもって国民生活もレベルアップするのだということ
は、全く事実と反することが既に証明されているわけであります。
ところが安倍さんはまた同じことを言っております。強い者をどんどん後押し
して大きくするのだ。いずれ時間差はあるけれども、皆さんにも回ってくるに
違いない。こういう無責任なことを言っております。
強者の論理、自由競争で勝ち残った者、負けた者はもう仕方がないのだと。
企業も、地域も、弱い者を置いてきぼりにする以外にない。それでいいという
考え方でございます。私たちは何としてもこの考え方を受け入れることができ
ない。皆さんそうでしょう。自由競争、勝手に自由にやれ、それで勝った者が
生き残ればいいのだと。これでは動物の世界、獣の世界と同じであります。
何のために政治はあるのか。政治は強い者だけを助けるのではありません。そ
うでなくて、弱い立場の人も皆が一定の生活をきちんとやってゆける政策を実
行し制度を作る。それが政治の役割であります。
したがって私たちは国民の生活が第一という考え方で、党名も「生活の党」
と名付けたわけであります。今アベノミクスとマスコミがもてはやしておりま
す。何か国民皆さんに良いことがあるのではないかという錯覚をお持ちになっ
ている方もいるかもしれません。
しかし皆さん、超金融緩和で株が上がった。円が安くなった。これで一体得を
した人は誰なのですか。株が上がっても、それは一部の方でしかありません。
また円が安くなって一般の人たちが何か利益を得たでしょうか。
物価が上がるだけでありまして、利益を得たのは輸出をしている大企業だけ
であります。この輸出の大企業は消費税さえ払っていない。消費税はカットさ
れるのです。ですからその意味において、このアベノミクスと呼ばれるものは、
マスコミが作り上げたイメージであって国民の皆さんに何もプラスにもならな
いと、国民の皆さんもだんだん分かってきたと思います。私たちはそういう中
で、直接国民生活に関することについて具体的な案を提案いたしております。
今TPPというアメリカとの交渉の問題も出てきていますが、TPPは、農
林漁業、一次産業だけに大きな影響があるわけではありません。私は北国、岩
手県の出身ですが、アメリカの言うとおり実行されたらどうなるか。そういう
試算をいたしました。岩手県の農林水産物の生産高は半分になるという試算で
あります。
一次産業は致命的な影響を受けるのはその通りですけれども、アメリカの本
当の狙いは農林漁業ではないのです。一番皆さんに身近なところを取り上げれ
ば、医療の問題があります。
アメリカは国民皆保険ではありません。自分の収入に応じて自由に民間の会社
と保険の契約を結びます。日本では皆保険を当たり前みたいに思っていますけ
れども、実はアメリカはそうではない。
それでアメリカ人の5000万人に近い人は保険に入れない。医療のサービスを受
けられないのがアメリカ社会の実態なのです。そういうアメリカ流のルールを
日本でも何とか広めたい。アメリカの大きな医療(保険)会社の後押しがある
のだと思います。そういう考え方でTPP交渉が行われる。
ところが陰でアメリカから言われているのかもしれませんが、TPP交渉の
前に政府は自分から先端的な医療あるいは非常に先端的な薬、こういうものに
ついては保険の対象外にして自由診療の枠をどんどん広げようとしている。
TPP交渉にまだ入れてもらっていないでしょう。加入はしましたけれども、
まだ議論はしていない。その前に政府自体が、安倍政権自体が混合診療、自由
診療の枠をもっと拡大している。
皆さんそうなるとどうなりますか。結末はわかりきっています。いわゆる高
度な先端技術、先端医療技術、あるいは高価な薬、それを手に入れられるのは
一定の所得のある人しかいません。そうしますと、本当にその他の人はこれを
受けられない。
そういう状況がどんどん広まってくれば、結局皆保険という制度を維持できな
くなってしまう。当然でしょう。収入の多い人はそっちの方に行ってしまうわ
けですから。国民の健康、命にかかわる医療制度、日本の皆保険は、日本人の
健康に関するセーフティーネットです。これさえもアメリカの言いなりにどん
どん取り入れようとしているのが今の安倍内閣の実態であります。
また雇用の制度もそうです。安倍さんは雇用人口が増えたと言いますが、そ
れは皆非正規(雇用)。非正規というとアルバイトみたいなもので、いつでも
解雇できる。アメリカではレイオフと言って景気が悪くなり、企業の都合が悪
くなれば、いつでも首を切れる。
この非正規社員が増えただけで、正規社員は13万人さらに減っているのが実情
です。(現状は)38パーセントが非正規であるこの仕組みをどんどん(拡大)
してしまうと、いつ首になるか分からないので、自分の人生設計ができなくな
ってしまいます。
もちろん日本の従来の終身雇用制については、プラスマイナスいろいろな議論
はありましたが、少なくとも一所懸命働けば、その会社でずっと勤めることが
できるという意味で雇用のセーフティーネットでした。これも今崩れようとし
ている。それを政府自らが崩そうとしている。
今の自民党政権、安倍政権はまさに強い者の側に立つ、大企業の側に立った
論理でもって政権運営、政治運営をしている。これは絶対許すことができませ
ん。私たちは何としても、そういう政治のやり方にストップをかけなければな
りません。
昨年の総選挙において、自民党政権を誕生させてしまったことに私も責任を本
当に感じております。何とかしてこの参議院選挙、国民皆さんの受け皿を作ら
なければいけない。そういう努力をして参りましたが、なかなかできずに選挙
戦に突入してしまいました。
「自民党がこんなに勝ってしまったのでは、政権交代はもうとてもできな
い。」そう思っている方が私たちの仲間にもいますが、決してそんなことはあ
りません。去年の総選挙、なるほど自公でもって3分の2の議席を取りました。
しかし、これは小選挙区制度の一つの機能であり、自民党の得票率は全く増え
ておりません。
総選挙後の全国で色々な首長、市長選挙が行われてきましたが、ほとんど全て
の市でもって非自民の候補者が自民の候補者を破っております。どういうこと
かというと、1対1の選挙戦となれば、国民は今なお、自民党ではなくて、も
っと市民のサイド、国民サイドに立った人を、政党を選びたいという気持ちを
持っているということです。
先日、小泉さんの地元である横須賀で小泉親父さんと進次郎さんの親子でもっ
て一生懸命に自民党候補を推しましたが、横須賀の市民は自民党でない市長を
選んだ。
ですから私は、この広島であれ、どこであれ全国皆そうできるのだと思いま
す。私どもは何としても自民党に代わる本当に国民サイドに立った政権をもう
一度打ち立てなければならない。それが今なお国民皆さんの願いであると思っ
ております。
そのためにも、この参議院の選挙戦、何としても、もう1度の政権交代の第一
のステップとして、皆さんのお力で我々は一定のきちんとした勢力を維持しな
くてはなりません。
どうかそういう大きな背景をもったこの参議院選挙でございます。皆さんの
お力で国民のための政権、この火を絶対消さないでいただきたい。そのために
も、佐藤こうじ君を皆さんの代表として是非とも参議院にもう一度送っていた
だきたい。それが私の皆さんへのお願いでございます。
本当に今日は太田町の皆様、地域の皆様、お忙しい中、こうして大勢ご参加い
ただきまして誠にありがとうございました。重ねてお願い申し上げましてご挨
拶といたします。ありがとうございました。
国民のための政権の火を絶対消さないでいただきたい!
小沢一郎代表 広島選挙区・佐藤こうじ候補応援演説(2013年7月15日)
皆さんには大変お暑い中を、お休みの中を、
こうして街頭にお出かけいただきまして本当にありがとうございます。まず
皆さんのご厚意、ご支援に対しまして心から厚く御礼申し上げます。ありが
とうございました。
ご承知のように参議院選挙もいよいよ後半戦に入っております。今日は私の
古くからの友人であり、同志である、たどれば先代の佐藤守良(佐藤こうじ候
補の父)先生以来、本当に苦しい時も厳しい時もお互いに力を合わせ、政治的
行動を共にしてきた本当の同志である佐藤こうじ君が今回の選挙戦、大変厳し
い状況の中で、戦っております。
どうか、皆様におかれましては何としても佐藤こうじ君を皆さんのお力でもう
一度国会に送っていただきますよう今日はお願いに参りました。どうぞ宜しく
お願いいたします。
今、政権は昨年の総選挙の結果、民主党政権の失敗によって、もちろんその
責任の一端を私は回避するつもりはありませんが、自公の政権、安倍政権にな
ってしまいました。
もちろん政治は、どの党であろうが国民皆さんにとって良い政治をすれば、ど
の党であろうがいいわけです。私も安倍さんが、自民党が国民皆さんのために
良い政策を実行し、良い政治をしてくれるのならば、諸手を挙げて賛成いたし
ます。
しかし、今日の安倍政権、自民党の政権運営の考え方を見てみますと、私ど
も、どうしても相容れない。受け入れられない政権運営のやり方があります。
それは何かと言いますと、一言で言えば、今の政治の運営、政策の立て方はす
べて強い者の味方、強い側に立ってやっているということであります。
昔から強気をくじき弱気を助けるという言葉がありますが、今は逆だ。強い者
をどんどん強くする。そして彼(安倍氏)の言うには、競争力のある大きな企
業をどんどん大きくしてそれらが儲けてくれればいい。その儲けを皆で配分す
れば皆もよくなるのではないか。そういう理屈を言うわけでございます。
しかし皆さん、この話はいつか聞いたことのある話です。小泉さんも、そう
言いました。自由競争、市場経済、自由な競争の中で、勝ち上がった者、強い
者、生産性の高い産業をどんどん大きくすればいい。そう言いましたけれども、
その結果、どうなったでしょうか。
確かに大企業はどんどん大きくなり、簡単に言えば(今や)大企業の貯金=懐
(内部留保)は260兆円ものお金を持っていると言われている。260兆円と言っ
ても想像がつきませんけれども、国の予算が90兆円前後なので、いかに莫大な
お金かわかると思います。それだけ儲かったけれども、小泉さんの言うように
は、儲かった分が国民皆さんに配分されることはなかった。
あれ以来、国民所得はどんどん減って、10パーセント以上、国民の所得・収
入は減っております。したがいまして強い者をどんどん大きくして儲けさせた
とすれば、そのおこぼれでもって国民生活もレベルアップするのだということ
は、全く事実と反することが既に証明されているわけであります。
ところが安倍さんはまた同じことを言っております。強い者をどんどん後押し
して大きくするのだ。いずれ時間差はあるけれども、皆さんにも回ってくるに
違いない。こういう無責任なことを言っております。
強者の論理、自由競争で勝ち残った者、負けた者はもう仕方がないのだと。
企業も、地域も、弱い者を置いてきぼりにする以外にない。それでいいという
考え方でございます。私たちは何としてもこの考え方を受け入れることができ
ない。皆さんそうでしょう。自由競争、勝手に自由にやれ、それで勝った者が
生き残ればいいのだと。これでは動物の世界、獣の世界と同じであります。
何のために政治はあるのか。政治は強い者だけを助けるのではありません。そ
うでなくて、弱い立場の人も皆が一定の生活をきちんとやってゆける政策を実
行し制度を作る。それが政治の役割であります。
したがって私たちは国民の生活が第一という考え方で、党名も「生活の党」
と名付けたわけであります。今アベノミクスとマスコミがもてはやしておりま
す。何か国民皆さんに良いことがあるのではないかという錯覚をお持ちになっ
ている方もいるかもしれません。
しかし皆さん、超金融緩和で株が上がった。円が安くなった。これで一体得を
した人は誰なのですか。株が上がっても、それは一部の方でしかありません。
また円が安くなって一般の人たちが何か利益を得たでしょうか。
物価が上がるだけでありまして、利益を得たのは輸出をしている大企業だけ
であります。この輸出の大企業は消費税さえ払っていない。消費税はカットさ
れるのです。ですからその意味において、このアベノミクスと呼ばれるものは、
マスコミが作り上げたイメージであって国民の皆さんに何もプラスにもならな
いと、国民の皆さんもだんだん分かってきたと思います。私たちはそういう中
で、直接国民生活に関することについて具体的な案を提案いたしております。
今TPPというアメリカとの交渉の問題も出てきていますが、TPPは、農
林漁業、一次産業だけに大きな影響があるわけではありません。私は北国、岩
手県の出身ですが、アメリカの言うとおり実行されたらどうなるか。そういう
試算をいたしました。岩手県の農林水産物の生産高は半分になるという試算で
あります。
一次産業は致命的な影響を受けるのはその通りですけれども、アメリカの本
当の狙いは農林漁業ではないのです。一番皆さんに身近なところを取り上げれ
ば、医療の問題があります。
アメリカは国民皆保険ではありません。自分の収入に応じて自由に民間の会社
と保険の契約を結びます。日本では皆保険を当たり前みたいに思っていますけ
れども、実はアメリカはそうではない。
それでアメリカ人の5000万人に近い人は保険に入れない。医療のサービスを受
けられないのがアメリカ社会の実態なのです。そういうアメリカ流のルールを
日本でも何とか広めたい。アメリカの大きな医療(保険)会社の後押しがある
のだと思います。そういう考え方でTPP交渉が行われる。
ところが陰でアメリカから言われているのかもしれませんが、TPP交渉の
前に政府は自分から先端的な医療あるいは非常に先端的な薬、こういうものに
ついては保険の対象外にして自由診療の枠をどんどん広げようとしている。
TPP交渉にまだ入れてもらっていないでしょう。加入はしましたけれども、
まだ議論はしていない。その前に政府自体が、安倍政権自体が混合診療、自由
診療の枠をもっと拡大している。
皆さんそうなるとどうなりますか。結末はわかりきっています。いわゆる高
度な先端技術、先端医療技術、あるいは高価な薬、それを手に入れられるのは
一定の所得のある人しかいません。そうしますと、本当にその他の人はこれを
受けられない。
そういう状況がどんどん広まってくれば、結局皆保険という制度を維持できな
くなってしまう。当然でしょう。収入の多い人はそっちの方に行ってしまうわ
けですから。国民の健康、命にかかわる医療制度、日本の皆保険は、日本人の
健康に関するセーフティーネットです。これさえもアメリカの言いなりにどん
どん取り入れようとしているのが今の安倍内閣の実態であります。
また雇用の制度もそうです。安倍さんは雇用人口が増えたと言いますが、そ
れは皆非正規(雇用)。非正規というとアルバイトみたいなもので、いつでも
解雇できる。アメリカではレイオフと言って景気が悪くなり、企業の都合が悪
くなれば、いつでも首を切れる。
この非正規社員が増えただけで、正規社員は13万人さらに減っているのが実情
です。(現状は)38パーセントが非正規であるこの仕組みをどんどん(拡大)
してしまうと、いつ首になるか分からないので、自分の人生設計ができなくな
ってしまいます。
もちろん日本の従来の終身雇用制については、プラスマイナスいろいろな議論
はありましたが、少なくとも一所懸命働けば、その会社でずっと勤めることが
できるという意味で雇用のセーフティーネットでした。これも今崩れようとし
ている。それを政府自らが崩そうとしている。
今の自民党政権、安倍政権はまさに強い者の側に立つ、大企業の側に立った
論理でもって政権運営、政治運営をしている。これは絶対許すことができませ
ん。私たちは何としても、そういう政治のやり方にストップをかけなければな
りません。
昨年の総選挙において、自民党政権を誕生させてしまったことに私も責任を本
当に感じております。何とかしてこの参議院選挙、国民皆さんの受け皿を作ら
なければいけない。そういう努力をして参りましたが、なかなかできずに選挙
戦に突入してしまいました。
「自民党がこんなに勝ってしまったのでは、政権交代はもうとてもできな
い。」そう思っている方が私たちの仲間にもいますが、決してそんなことはあ
りません。去年の総選挙、なるほど自公でもって3分の2の議席を取りました。
しかし、これは小選挙区制度の一つの機能であり、自民党の得票率は全く増え
ておりません。
総選挙後の全国で色々な首長、市長選挙が行われてきましたが、ほとんど全て
の市でもって非自民の候補者が自民の候補者を破っております。どういうこと
かというと、1対1の選挙戦となれば、国民は今なお、自民党ではなくて、も
っと市民のサイド、国民サイドに立った人を、政党を選びたいという気持ちを
持っているということです。
先日、小泉さんの地元である横須賀で小泉親父さんと進次郎さんの親子でもっ
て一生懸命に自民党候補を推しましたが、横須賀の市民は自民党でない市長を
選んだ。
ですから私は、この広島であれ、どこであれ全国皆そうできるのだと思いま
す。私どもは何としても自民党に代わる本当に国民サイドに立った政権をもう
一度打ち立てなければならない。それが今なお国民皆さんの願いであると思っ
ております。
そのためにも、この参議院の選挙戦、何としても、もう1度の政権交代の第一
のステップとして、皆さんのお力で我々は一定のきちんとした勢力を維持しな
くてはなりません。
どうかそういう大きな背景をもったこの参議院選挙でございます。皆さんの
お力で国民のための政権、この火を絶対消さないでいただきたい。そのために
も、佐藤こうじ君を皆さんの代表として是非とも参議院にもう一度送っていた
だきたい。それが私の皆さんへのお願いでございます。
本当に今日は太田町の皆様、地域の皆様、お忙しい中、こうして大勢ご参加い
ただきまして誠にありがとうございました。重ねてお願い申し上げましてご挨
拶といたします。ありがとうございました。
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