2013-11-12(Tue)
11/23「河野談話」「村山談話」に関する集会 & バベルの塔について
ここしばらく 恐ろしく忙しくてブログが書けなかった。
恐ろしいのは世の動きのほうだ、と分かってはいたんだけど、やはり目先の仕事が詰まってくると優先せざるを得ない。一個人にできることなんてこんなもんだ。
と愚痴をグチグチ言いながら、一段落したので、ブログを再開したい。
まず、服部良一さんたちが主催する下記の集会のお知らせから。
いわゆる「河野談話」と「村山談話」について。
日本の戦争責任を、どう認識し、どう表現し、どう先に進んでいくのか、という最も根本的な問題にかかわる集会だ。
どのくらい深い内容になるのかは、私は主催者じゃないのではっきり言って分からない。
社民党系の人たちだけで楽屋落ちにならずに、保守リベラルの人たちにもちゃんと訴求して理解できる内容になればいいな と思っている。
そんな期待を込めて、ここで紹介したい。もちろん私も参加する。
■■■
「 歴 史 の 真 実 は ひ と つ 」
談話はいかにしてつくられたのか、そしていかに引き継ぐか
― 侵略 「慰安婦」 植民地支配 ―
日時 11月23日(土) 午後1時開場 午後1時30分開演(4時30分閉会予定)
場所 クレオ大阪東ホール(最寄駅:JR京橋、京阪京橋)
http://www.creo-osaka.or.jp/east/access.html
参加費 1000円
出演者 村山富市さん(元内閣総理大臣)、佐高信さん(評論家)
※河野洋平さん(元衆議院議長)に出演要請中
特別報告
猿田佐世さん(NDイニシアティブ事務局長)
「安倍首相の歴史認識に対する米国世論の動向」
主催 東アジア青年交流プロジェクト http://easiapt.jimdo.com/
協賛団体 市民社会フォーラム、日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク、 朝鮮学校無償かを求める連絡会・大阪、アイ女性会議・大阪、緑の大阪
■■■
前置きでもちょっと書いたのだが、ここ1年半ほどのあいだで、ほとんど同じことを求めている人たちのあいだで、なんでこんなに言葉が通じないんだということを何回も経験した。
もうほんとに、不思議なくらい。一見同じ日本語のようでいて、鼓膜から奥では意味が通じていない。
それも、不倶戴天の敵同士ならば分からなくも無いが、少なくとも今は仲間と言ってもいいようなあいだで、いやあいだだからこそ通じない。
こういう光景を見る度に、バベルの塔を思い出す。もちろん、ゲームじゃなくって本物(?)のほう。
バベルの塔の神話とは、ウィキペディアによればこういう要旨らしい。
もともと人々は同じ1つの言葉を話していた。人々は東に移住し、シンアルの野に集まった。彼らは煉瓦とアスファルトを発明した。
神はノアの息子たちに世界の各地を与え、そこに住むよう命じていた。しかし人々は、これら新技術を用いて天まで届く塔をつくり、人間が各地に散るのを免れようと考えた。
エホバは降臨してこの塔を見「人間は言葉が同じなため、このようなことを始めた。人々の言語を乱し、通じない違う言葉を話させるようにしよう」と言った。このため、人間たちは混乱し、塔の建設をやめ、世界各地へ散らばっていった。(引用以上)
なんだか、いまの自分たちの状況を彷彿とさせるではないか。もちろん、バラバラにしてくれちゃったのは、エホバではないけれど。
考えてみれば、民衆を反抗できないように分裂支配するというのは、支配する側の常套手段だ。日本だけの特殊ケースじゃない。
日本で特殊なのは、バラバラにされ支配される側が、あまりにもそれに無自覚だと言うこと。
このへんについては、1ヶ月前のこの記事を読んでほしい
右と左という宿痾
共産党系の排他性しかり、社民党系の楽屋落ちしかり、小沢グループの自閉傾向もしかり。
政策をみれば、小泉の脱原発に飛びつくよりもはるかに親和性が高いのに、ギスギスギスギス。
少なくとも社民系と小沢グループは、当面の政策ではほとんど同じ。しかも、お互いに必ずしも忌み嫌っているわけではなく、それなりにリスペクトしている。
にもかかわらず、言葉は優しく空しく宙に消えていくのである。
こんなことをいつまで続けているのか。
マッカーサーの亡霊に操られるのは、もういい加減にやめよう。
右翼と左翼、保守と革新。本当に大事なことではない切り口で、民衆は分断されてきた。
本当に大事なことは、人(何人であろうと)の命を大事に思うこと、信義を守ること。
その切り口で分けることを恐れ、あえて右と左に分裂させ、それぞれに違う言葉を与え、理解できないようにした。
それが、マッカーサーとその後裔たちの手法だ。
お互いの言葉が心に届かないとしたら、それは相手が悪いのではなく、そのように作られてきたのだと自覚しよう。
そして、最初は身振り手振りでも良いから、信頼関係と共通の言葉を獲得しよう。
社民党系と小沢グループと言うとごく一部の話のようだが、もっと広く全国民にこの「分裂」は広がっている。
そして今では、どちらの言葉も理解しない、分裂の外に身を置く人のほうが圧倒的に多い。
「外」まで届く言葉を獲得するためにも、まずは自覚し克服する先見的な経験を、私は社民党系と小沢グループのあいだで実現できないのかと、ずっと思っている。 のだが・・・・
戦争責任についての議論は、その意味では格好の話題である。
お互いの違いを認めることから始まって、お互いに思いやりのある、高めあう議論をすることを、ぜひとも経験してみたい。
渡辺義彦さん言うところの「のりしろ」のある議論を獲得しよう。
上記で紹介した「談話」に関する集会が、そのきっかけになるのかどうかは分からないが、まずは期待を込めてぜひ多くの人に参加いただきたいと思う。
11月23日13:30 クレオ大阪東で会いましょう

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恐ろしいのは世の動きのほうだ、と分かってはいたんだけど、やはり目先の仕事が詰まってくると優先せざるを得ない。一個人にできることなんてこんなもんだ。
と愚痴をグチグチ言いながら、一段落したので、ブログを再開したい。
まず、服部良一さんたちが主催する下記の集会のお知らせから。
いわゆる「河野談話」と「村山談話」について。
日本の戦争責任を、どう認識し、どう表現し、どう先に進んでいくのか、という最も根本的な問題にかかわる集会だ。
どのくらい深い内容になるのかは、私は主催者じゃないのではっきり言って分からない。
社民党系の人たちだけで楽屋落ちにならずに、保守リベラルの人たちにもちゃんと訴求して理解できる内容になればいいな と思っている。
そんな期待を込めて、ここで紹介したい。もちろん私も参加する。
■■■
「 歴 史 の 真 実 は ひ と つ 」
談話はいかにしてつくられたのか、そしていかに引き継ぐか
― 侵略 「慰安婦」 植民地支配 ―
日時 11月23日(土) 午後1時開場 午後1時30分開演(4時30分閉会予定)
場所 クレオ大阪東ホール(最寄駅:JR京橋、京阪京橋)
http://www.creo-osaka.or.jp/east/access.html
参加費 1000円
出演者 村山富市さん(元内閣総理大臣)、佐高信さん(評論家)
※河野洋平さん(元衆議院議長)に出演要請中
特別報告
猿田佐世さん(NDイニシアティブ事務局長)
「安倍首相の歴史認識に対する米国世論の動向」
主催 東アジア青年交流プロジェクト http://easiapt.jimdo.com/
協賛団体 市民社会フォーラム、日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク、 朝鮮学校無償かを求める連絡会・大阪、アイ女性会議・大阪、緑の大阪

■■■
前置きでもちょっと書いたのだが、ここ1年半ほどのあいだで、ほとんど同じことを求めている人たちのあいだで、なんでこんなに言葉が通じないんだということを何回も経験した。
もうほんとに、不思議なくらい。一見同じ日本語のようでいて、鼓膜から奥では意味が通じていない。
それも、不倶戴天の敵同士ならば分からなくも無いが、少なくとも今は仲間と言ってもいいようなあいだで、いやあいだだからこそ通じない。
こういう光景を見る度に、バベルの塔を思い出す。もちろん、ゲームじゃなくって本物(?)のほう。

もともと人々は同じ1つの言葉を話していた。人々は東に移住し、シンアルの野に集まった。彼らは煉瓦とアスファルトを発明した。
神はノアの息子たちに世界の各地を与え、そこに住むよう命じていた。しかし人々は、これら新技術を用いて天まで届く塔をつくり、人間が各地に散るのを免れようと考えた。
エホバは降臨してこの塔を見「人間は言葉が同じなため、このようなことを始めた。人々の言語を乱し、通じない違う言葉を話させるようにしよう」と言った。このため、人間たちは混乱し、塔の建設をやめ、世界各地へ散らばっていった。(引用以上)
なんだか、いまの自分たちの状況を彷彿とさせるではないか。もちろん、バラバラにしてくれちゃったのは、エホバではないけれど。
考えてみれば、民衆を反抗できないように分裂支配するというのは、支配する側の常套手段だ。日本だけの特殊ケースじゃない。
日本で特殊なのは、バラバラにされ支配される側が、あまりにもそれに無自覚だと言うこと。
このへんについては、1ヶ月前のこの記事を読んでほしい
右と左という宿痾
共産党系の排他性しかり、社民党系の楽屋落ちしかり、小沢グループの自閉傾向もしかり。
政策をみれば、小泉の脱原発に飛びつくよりもはるかに親和性が高いのに、ギスギスギスギス。
少なくとも社民系と小沢グループは、当面の政策ではほとんど同じ。しかも、お互いに必ずしも忌み嫌っているわけではなく、それなりにリスペクトしている。
にもかかわらず、言葉は優しく空しく宙に消えていくのである。
こんなことをいつまで続けているのか。
マッカーサーの亡霊に操られるのは、もういい加減にやめよう。
右翼と左翼、保守と革新。本当に大事なことではない切り口で、民衆は分断されてきた。
本当に大事なことは、人(何人であろうと)の命を大事に思うこと、信義を守ること。
その切り口で分けることを恐れ、あえて右と左に分裂させ、それぞれに違う言葉を与え、理解できないようにした。
それが、マッカーサーとその後裔たちの手法だ。
お互いの言葉が心に届かないとしたら、それは相手が悪いのではなく、そのように作られてきたのだと自覚しよう。
そして、最初は身振り手振りでも良いから、信頼関係と共通の言葉を獲得しよう。
社民党系と小沢グループと言うとごく一部の話のようだが、もっと広く全国民にこの「分裂」は広がっている。
そして今では、どちらの言葉も理解しない、分裂の外に身を置く人のほうが圧倒的に多い。
「外」まで届く言葉を獲得するためにも、まずは自覚し克服する先見的な経験を、私は社民党系と小沢グループのあいだで実現できないのかと、ずっと思っている。 のだが・・・・
戦争責任についての議論は、その意味では格好の話題である。
お互いの違いを認めることから始まって、お互いに思いやりのある、高めあう議論をすることを、ぜひとも経験してみたい。
渡辺義彦さん言うところの「のりしろ」のある議論を獲得しよう。
上記で紹介した「談話」に関する集会が、そのきっかけになるのかどうかは分からないが、まずは期待を込めてぜひ多くの人に参加いただきたいと思う。
11月23日13:30 クレオ大阪東で会いましょう


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