2014-01-15(Wed)

天敵コイズミと組む細川をなぜ応援するのか

昨日、細川護熙さんが、よりによって小泉純一郎とツーショットで出馬会見を行った。

そしてこれについて私は、このようにツイートした

スーパーに行けば「放射能と農薬 どっちがましか」と悩み、都知事選になれば「安倍と小泉 どっちがましか」と悩む。でも何も食べなきゃ死んじゃうし、誰も選ばなきゃ自民が勝っちゃう。かなりコイ農薬がすみズミまでかかってるけどできるだけ洗い流して食うしかない。

しかし、実は数日前にはこのようにもツイートしている

細川さん立候補は支持できず。①遅すぎる ②コイズミと連携 ③政権放棄の前科。勝ち負けじゃなく脱原発訴えたいのなら宇都宮さんの応援すればいい。コイズミにそそのかされたのか?と疑う

なんやいい加減なヤツやと思われるかもしれないが、今でもどっちもそう思っている。
あるべき姿は、前回次点で、今回もいち早く出馬表明した宇都宮さんを、保守リベラルも含めた統一候補として闘うべきだろう。

しかし、べき論はべき論に過ぎない。本当に残念ながら、「べき」の通りには現実は進まない。進まないその現実の中で、次の一歩を選択せざるを得ないのだ。

このブログのコメント欄にも 書きたい放題を書いてくれる人がいる。
基本的に匿名でホストまで隠したコメントには反応しないのだけれど、今回はそれなりに的を射ているのでここにも引用する。

(以下コメント欄より引用)
このブログがこの5年間書いてきたことは、要するに米国=コイズミとどう戦うか、ということだったと理解している。その先頭に立つのが小沢一郎、というわけだ。

それを知っているだけに、都知事選を巡るツイートを見ていて、なんだか悲しくなってくる。ついにオバマと共闘、と言い始めた。前後の伊波さんのツイートが泣いている。苦し紛れに小沢なら橋渡し出来る、などといってお茶を濁しているけれど、まったく意味不明。

小泉の話もそう。ちょっと前まで、「小泉に騙されるのは馬鹿だ。しかし小沢さんはさすがだ、小泉と連携はしないといっている」、なんていってきたけれど、細川で見事に裏切られた。それで銃弾か毒か、などといって言い訳する。

小泉の言動を読めば、アメリカの意向がわかるんでしょ?貴方は常にそう書いてきた。それなら、今の小泉の行動はどう説明できるのかね。言ってることがずいぶん変わってきているようだけれど。こうもズルズルと発言の趣旨を変えていくのっていかがなものか。突如として小泉が米国の軛から離れたのかね?

普通の人なら、「これまでは小泉に批判的だったけれど、今回は一緒にやろう」、でいいかもしれない。しかしこのブログが「小泉」について書いてきたことを振り返ると、到底それじゃあ、済まないと思うけれど。

コイズミの原発ゼロ
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1299.html
なにをなすべきか
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1302.html

(引用以上)

そんなことは、コメントで書いていただかなくても、筆者である私自身が骨身にしみて分かっている。

5年間とあるが、このブログは2005年9月21日から8年4ヶ月やっている。その一番のキッカケは小泉純一郎が日本の派兵を決めたイラク戦争だ。コイズミというこれまでの保守とは違う危険な政治家が暴れ出したことに、黙っていられなくなって「反戦な家づくり」を書き始めた。

当初は数人の読者だったけれど、きっこさんはじめ多くのブロガー仲間に育ててもらってかなり多くの人に読んでもらえるようになった。
また、いろいろあってネットに匿名は通用しないと知り、途中からは明月社の山岸飛鳥という正体も連絡先も全部オープンにして、それなりに自分の言葉には責任を持って書いてきた。

にもかかわらず、なぜ今、前言を翻すようにして「細川に投票しよう」と言うのか。小泉純一郎の毒を飲めと言うのか。

■■

その理由は大きくふたつある。

ひとつは、安倍晋三の動きは単純な対米隷属ではなくなったということだ。

もともと安倍は対米従属と、国内的な利権勢力との板挟みという立ち位置を持っている。第一次内閣の時は、それに耐えられずに政権をほっぽり出した。
国粋右翼の顔と、対米従属の顔を使い分けるのはそう簡単ではない。もしコイズミがやって見せたようなプレスリー踊りを安倍晋三がやったなら、安倍の支持者は安倍を許さないはずだ。そういう層が安倍を支えている。

見せかけだけでなく、経済的にもTPPなどの経済的な隷属は国内の利権を破壊する。集団的自衛権で自衛隊を米軍に献上するのは、まだしも右翼としての体面を保つこともできる。しかし、ひたすらカネを出せ、カネカネカネと要求してくるオバマのやり方は、安倍の支持基盤をたたき壊すことにつながる。

素直に言うことを聞かず、右翼ポーズを止めない安倍に対し、オバマは徹底した冷遇を繰り返し世界のさらし者にした。おそらく安倍は歯ぎしりをして悔しがったことだろう。
その安倍の前に光が射したのは、オバマのレームダック化だった。戦争よりも国内経済を優先するオバマに対し、米国内の産軍複合体が反撃を始めた。

アルカイーダをはじめとする反政府軍に肩入れしてシリアの内戦を激化させ、なんとかして米軍を引きずり込もうとした。軌を一にするように安倍晋三も時間のかかる改憲を棚上げにして集団的自衛権を声高に言い始めた。
シリアへ自衛隊を送り込むことで、右翼ポーズも対米従属も両立させる絶好の機会にするつもりだったに違いない。

しかしオバマは安倍に自衛隊の出兵を求めず、あくまでもカネを要求したと思われる。これまでは外務省がいくらお願いしても会ってくれなかったオバマが、ロシアまで追いかけてきて安倍に戦費を要求した。当ての外れた安倍は逃げまくり、そうこうしているあいだに最後はロシアの仲介によってオバマはギリギリのところでシリアへの軍事介入を回避した。

こうした過程を見ても分かるとおり、政府機関を閉鎖するほど危機的な財政状況の中で戦争を始めることを、オバマは徹底的に避けようとしている。イランともなんとか話をつけようとしているし、イスラエルに対してはその見返りで、なんと前イスラエル中銀総裁を米FRBの副議長に据えている。(一心同体を誓っているようなもの)
オバマが平和主義だとかいうことではなく、これほどに米国の財政は危機にあるということだ。オバマはその状況に米国の利益に沿って合理的に対処しようとしているに過ぎない。

話を日米にもどす。
こうして、とにかくカネを要求するオバマと、軍事貢献で応えたい安倍のすれ違いは、安倍の靖国参拝で一線を越えた。安倍は戦争を回避しようとするオバマと手を切り、ポストオバマを狙う産軍複合体に寄り添うことを決断した。オバマのカネ出せ要求にはノラリクラリと対応しつつ、戦争体制を急ピッチで進めていくつもりだ。

こうした安倍の右翼的、排外的なやり方に、あるいみ意外な効果が現れた。安倍政権への若者の支持がうなぎのぼりになったのである。
半分が正社員になれない。就職できても過労死するほど働かされる。定期昇給も終身雇用も夢の夢。そんな先の見えない若者が、戦争へと突き進む安倍に期待をかけ始めた。

退職金と年金で悠々自適の団塊世代がいくら反戦平和を唱えても、彼らは何の恩恵も感じられない。正論であればあるほど腹が立つだろう。それよりも、戦争で何もかもひっくり返った方が、ずっと展望がひらける。そう若者が思ったとしても不思議はない。
リベラルと思われる人でも、高齢者はおどろくほど今の若者の現状に理解がない。自分たちの若い頃と比べてしまうから、前提が大きくかわっていることを見ずに、目の前の姿だけを見て「最近の若いもんは」と憤慨している。中には若者の貧困に目をむける人もいるが、結局は安全地帯からの同情ではないかと、思われている。

この状況は、これまでとは一線を画する事態になっている。
従米の政治家が官僚とグルになってシロアリよろしく国民の働いたあがりを米国に献上し、自分たちも懐を暖める、というこれまでの悪政とは、次元が変わってしまった。
そうした、平時の悪政から、戦時のファシズムへと一気に突き進む危険が、すでに目の前にある。

安倍晋三は、どこまで自覚的かはわからないが、そのファシズムのスイッチを押してしまったのだ。
これからおきる怒濤のような排外主義と戦争への渇望とも言える渦は、おそらく安倍自身ですら予測していないに違いない。安倍晋三のようなお坊ちゃまを吹きとばしつつ、橋下のようなタフなファシストが先頭に立って熱の渦を率いていくに違いない。

オバマは、米国利益の観点から当然ながらそのようなファシズムの勃興を歓迎しない。歓迎しないどころか、なんとしても封じ込めたいと思っているはずだ。彼が望むのは、あくまで日本のカネであり資産であり経済だ。TPPであり、規制緩和と経済特区であり、公共資産の売却である。
米国にすらコントロールがきかなくなる日本のファッショ化など、オバマだけでなく産軍複合体を含めた米国全体は望んでいない。

こうした安倍政権と日本社会の危機に対し、米国の意を体して再浮上してきたのが小泉純一郎だ。熱病のようなファシズムではなく、温和しく食われる従米日本を取りもどすべく特命をうけたのが、あのコイズミ脱原発だったのではないか。
あまりにも唐突なコイズミ脱原発は、そう考えるのが一番分かりやすい。

これは、小泉純一郎とワンセットの竹中平蔵を見ても分かる。パソナの会長にして森ビルの都市戦略研究所の所長におさまっている竹中は、規制緩和で日本をハゲタカのエサ場にすることには懸命だが、戦争経済にはまったく触れようとしない。アベノミクスの理論的支柱と言われる浜田宏一は、「私はもしかしたら竹中平蔵氏の考えに近すぎるかもしれない」と言っている。

ところが、アベノミクスの仕掛け人である山本幸三(自民党)は、日本会議のメンバーであり独自核武装論者にしてTPPにも反対の立場だ。アベノミクスにしてからが、実はその内部で従米派と国内利権派との熾烈な争いがあると思われる。

さて米国の特命を受けた小泉純一郎にすれば、当面最大の政治的なイベントである都議選を無視することは出来ない。マスゾエを抱き込むことも出来たはずだが、大局の見えない口先男であるマスゾエは愚かにも安倍と組むことを選択した。安倍の勢いに乗るのが当選の近道だという程度の判断に過ぎない。タモガミが出てきたことで、安倍がそちらに付くのを警戒したのかもしれない。
そこで、安倍の勢いを止めるための方策として、小泉は細川との脱原発連合を画策した。

細川さんへのアプローチは、おそらく小沢さんが先に始めていたのではないだろうか。何も情報はないけれども、20年前の関係を思い出すと、そんな気がしてならない。しかし、なかなか決断しないうちに宇都宮さんが先に出馬表明。それでもウダウダしていたところに小泉が乗ってきたことで、細川さんは俄然やる気になったのではないかと思われる。

表向きは脱原発がテーマと言われているが、本当のテーマは反ファシズムでありストップ安倍である。
小泉の意図が国民の生活を守ることではないのは明らかである。小泉と組んだ以上、相当の毒を飲む覚悟が必要なのも確かである。
しかし、ここで潔い敗北を喫することが、ファシズムの熱を一気に吹き上げさせることになりはしないか、その危機感の方が私は強い。

■■

もちろん、宇都宮さんが浮動票を集めて勝つ可能性があるならば、そちらにかけるべきだろう。
しかし、前回からどんなに上乗せしても160万票しかないことは、参院選の結果からほぼ見えている。自民系がいくら割れても、少なくとも200万はとらなくては当選は覚束ない。まして細川・小泉連合が出てしまった以上は、共産党+社民党1/2+αしか期待出来ない。

それが、「細川に投票すべき」と言う二つ目の理由だ。

この現実を前にして何をすべきか。最善の策は何か。
それは、すこしでも有力なキャスティングボートを握ることだ。

小泉人気だのみの細川陣営も、決して楽観など出来ない。電力総連を抱える連合東京は実質的にマスゾエにつくだろう。そうなれば、本音では宇都宮さんとの一本化は望んでいるはずだ。
一本化すれば、共産党票は無理でも、30~40万票は上乗せされ、ギリギリの細川陣営にすれば勝敗を決することになる。

そのポジションを保っている今ならば、宇都宮さんは細川陣営と政策と人材登用などを含めた協議を行い、少しでも小泉の毒を薄めることができるはずだ。
それが、もっとも現実的で、いちばんマシな、最悪よりもちょっとだけマシな選択ではないのか。

こうした意見は私のみならず、あちらこちらから出ているから、長くは書かない。

潔い敗北を尊しとする思想は、支配者によって植え付けられてきたものではないかと、一度疑ってみる必要はある。状況に応じて変幻自在に連合を組んだり解いたりする能力は、絶対的な支配力をもったものには非常に都合が悪い。そして、そういう能力は国民が場数を踏んで歴史的な訓練を重ねなければ獲得することは出来ない。

今回の都議選で細川・小泉陣営に加担することは、まさにその訓練だと考えるべきだろう。これまで、ほとんど政治的な試練を経ず、いつも誰かが決めてくれた日本人にとって、いきなり難易度の高い試験問題ではあるが、逃げてしまってはこれまでの繰り返しであり、結果はこれまでとは比べものにならないダメージを受ける。

もちろん、連合というのは「自分をたもったまま、他者と連携する」ことだ。小泉に同化するということではない。水に流すと言うことでもない。小泉が日本国民の生活資源を米国に献上するために、虎視眈々と狙っているということをガッチリと認識しながら、だからこそしのぎを削りながら同じ選挙をたたかうのである。

細川陣営にしても、殿様気分の上から目線で宇都宮陣営を無視しているようだが、そんな余裕がどこにあるのか?
本当に勝つ気なら、共産党だろうが何だろうが頭を下げて説得に行くべきだ。共産党だって幹部はともかく支持者は一枚岩の岩盤じゃないし、何より共産党に対しても礼を尽くすことで、有権者に対して本気度が伝わる。
そして、細川陣営でこういう覚悟を持っているのは、小沢さんしかいないのではないか。小沢さんは、この局面でこそその存在感を示すべきだ。


■■

だからといって、勝てなくても宇都宮候補で潔く闘うべきだという人に、私は罵詈雑言を投げかけるつもりはまったくない。ツイッターをみていると、ここでも感情的に叫ぶ人が多いが、まったくもって日本人の政治的な未熟さを思い知らされる。なんですぐに感情的になるのか。

正直言って、私の中でも 49:51だ。細川で行けという思いが51だからこんな論考を書いている。
後につながる負け方ということもある。妥協しすぎて運動自体が瓦解するよりは、負けても運動を残した方がいいという判断も、決して間違いというわけではない。

ただ、今このとき、安倍の暴走がファシズムのスイッチを押してしまった今このとき、私の心のギリギリ過半数が「小泉の毒を飲んでも細川でいけ」と言っている。

ファシズムは誰にもコントロールが出来なくなる。その波頭に乗って走る現代のヒットラーでさえも、大破滅へ向かうサーフボードから降りることも向きを変えることも出来はしない。
ファシズムを食い止めること。そのためには、潔い敗北がいいのか、汚い勝利がいいのか、よくよく考えてみてもらいたい。




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No title

追伸 細川、小泉連合を応援するのは、戦時中の中国が国共合作に等しい。
 放射能に攻め込まれている今、右の左のといっている場合か。従米であろうと反米であろうと手を結んで、この難敵に対抗するべきではないのか

本質を見て欲しい

小泉=悪 にとらわれすぎていないか。彼は一度、政界を引退した人間。なぜ、それなのに出てきたのかがわかっていないし、原発以外では話がすれちがうと認めた細川氏の意図も残念ながら、理解されておられない様子

 宇都宮氏が、スリーマイル島の事故を知っているだろうか、セラフィールドのことを知っているだろうか。宇都宮氏にとっては、反原発は政権を取るための一つの道具に過ぎず、彼自身も「原発は全有権者の10%しか関心がない」と発言している。

 命の問題であるからこそ、老人二人がたちあがざるをえなかったと私は思う。残念なことに彼ら二人に勝る政治家がいないのもまた確かなこと。

No title

初めてコメントします。

どうも細川というと総理投げ出しの印象ばかり強くて。
それに高齢だし当選しても1期丸々持つとは思えません。
細川当選→2年ほどでまた投げ出し→再選挙→舛添当選→長期都政に

という流れになりそうな気がする。
だったら今のうちに次の選挙の舛添の対抗馬として宇都宮支持層を広げてみるべきではないか?

あるべき外野からの声とは

私もこの都知事選を安倍政権にNoを 叩きつける絶好の機会と位置付け、脱原発候補の一本化を望ましいと考えました。しかし、もう一度冷静に考えましょう。もし細川さんが純粋に脱原発を東京から実現する事を第一義に都知事選を位置づけているならば、何故先に立候補を表明していた宇都宮さんに何のアプローチもしなかつたのでしょうか。おそらく宇都宮さんは、細川さんの方から話し合いの甲し入れがあれば快く受けたでしょうし、脱原発実現や東京と大企業で利権を独占するオリンピツクを排するために、共闘を決して厭わなかったでしょう。そして、勝つための戦術として、知名度の高い細川氏への一本化を宇都宮さん側から提案した可能性もあったと思います。しかし、細川氏側はそれをせず、それどころか宇都宮さん側からの公開討論への呼びかけも無視しました。これらの事実をもって、細川氏の意図は別のところにある事が想像できます。どう考えても、脱原発への思いが同じならば、後出しジャンケンだった細川氏の方が宇都宮さんに礼をつくすべきだし、そうするのが常識的な大人の行動です。そんな中で、外野から宇都宮さんに降りるべきだと主張するのは断じておかしい。同じ外野から叫ふなら、細川さんに対して「宇都宮氏に礼をつくして協議を申し入れるべきだ」と主張するべきでしょう。同じ細川氏への一本化を主張するならその方が筋が通っといると思いませんか?

とりさんへ

相手を じゃありません。お互いに です。そう書いたつもりです。完全に白黒つけないと気が済まない議論は不毛です。それは議論と言うより折伏です。
お互いの言いたいことをそれなりに理解したら、あとはそれぞれの問題です。お互いにベストを尽くすしかありません。
たぶんあなたは無意識に使っていると思いますが、「勝手」「逃げ」「狡い」「その程度」 どうしてそんなに喧嘩腰の言葉が並ぶのでしょう。
もうここでのやり取りはやめましょう

申し訳ありませんが少しだけ。

>頭に血を上らせても何も良いことはありません

管理人さん、勝手に相手を「頭に血を上らせて」と判断して問いから逃げてしまうのは狡いです。

そうやって自分自身をも不問に付してしまう人にとって理念とは一体何なのでしょう?
理念をその程度に扱えてしまうその姿勢こそが現在の社会状況を産んでいるというのに… 。

とりさん
お互いできることをやりましょう
頭に血を上らせても何も良いことはありません

いとうまきさん
15日に公約など出ていません
マスメディア(それもよりによって産経)の予知能力?記事を信じて細川さんを批判するのはいかがなものでしょうか。

細川氏は本当に脱原?

そもそも細川さんは、本当に脱原発してくれるのでしょうかね?
15日に出した公約では、
「即時ゼロではなく、徐々に依存度を減らす」
「柏崎刈羽原発の再稼働については、反対を明確に打ち出すかどうか慎重に検討している」など、歯切れが悪いけど・・・

>理念と戦略と戦術は別の次元で考えるべき ということです。

>都議選で誰とくんで誰を推すか、何を妥協するかというのは戦術レベルの話です。戦術で妥協したからと言って理念を曲げる必要などどこにもありません。

そういう発想で自民党と組んだ社会党やさきがけはその後どうなりましたか?
現在、公明党はその結党の理念を維持していますか?

理念と切り離された戦術・戦略って単に「行き当たりばったり」なのでは?
その結果が理念を実現するに足るものだという確信は、どこから出てくるのですか?


かつて私達は小泉氏の「自民党をぶっ壊す」という声を支持しました。
その結果、壊れたのは一体何だったでしょうか?
自民党は壊れましたか?
実際に壊れたのは私達の社会生活ではありませんでしたか?
そして今、政権の座にいるのは?
壊れるどころか磐石の体制ですね。
理念と戦略と戦術を別の次元で考えてきた結果が現在なのではないですか?

>理念を貫くところを見せたいがために戦術が硬直するのは、むしろ意志の弱さではないか、と思います。

それならこの際、一本化などせず選挙に勝つことで、理念を貫くところを見せる人達に対してハッキリと“NO”という民意を突きつけ完膚なきまでに叩きのめしたらたらどうです?
あくまで一本化を望むのなら公開の場で、小泉・細川両氏が直接宇都宮氏に申し入れるべきです。
密室でやるな!


>理念を曲げる必要などどこにもありません。

と言うなら、宇都宮氏に一本化の為の出馬辞退を求めると同時に小泉・細川両氏に宇都宮氏の政策を呑むことを要求してはどうですか?
それも無しに一方的に宇都宮氏に一本化・出馬辞退要求したって、そんなの受け入れられる訳ないじゃないですか。
理念と分けて戦術をやるからそうなるんです。
ていうか戦術と呼べる代物ですらなく、ただの“一方的なお願い”ですよね、アレ。

舛添氏も「脱原発だ」と言いました。
脱原発票が割れることを嫌って一本化を望み宇都宮氏に出馬辞退を要求するのなら、舛添氏にも一本化を申し入れ、出馬辞退を要求するのが筋なのでは。
脱原発票が割れちゃいますよ。
何故宇都宮氏だけが出馬辞退しなければならないのです?
宇都宮、舛添、小泉・細川の連合なら脱原発の勝利は確実ですよ。

>戦術で妥協したからと言って理念を曲げる必要などどこにもありません。

とのことですから、それなら脱原発で舛添氏とも組めない理由は無いですよね?
それにその言葉、勝った後のこと考えて言ってますか?
「現実的対応」とか言って理念を曲げちゃうのは無しですよ。


問います。
毒を呑んだとして、解毒のアテはあるんですか?
勝ったとして、そのあとどうするんですか?
勝った結果が理念を実現するに足るものだという確信はどこから出てくるのですか?
現実的対応()に迫られたとき、それでも理念を曲げずにいられますか?
私が“小泉・細川への一本化派”に賛同出来ないのはその点がハッキリしないことにあります。

“一本化した挙げ句に負け戦”となった場合どうするかも考えておいたほうがよくないですか?
その場合、一本化派が宇都宮氏に責任負わせて幕引きを図るであろうことは容易に想像できますが。

「シングルイシュー」「右も左もない大同団結」って結局グダグダに終るんですよ。
理念を失った挙げ句。

「清らかな夢」を一度棄てたら再び拾えるようになるまで、どれだけの代償を払うことになるのか、第二次大戦でのドイツを見れば一目瞭然なのですが…。


二度の長文投稿ごめんなさい。
お相手していただき、ありがとうございました。
お邪魔しました。

No title

>ファシズム安倍派vsファシズム小泉派

これね、違うと思うんだよね。

小泉はそのカリスマ性と手法がファシズム的に見えるが、
消費税増税は民意を見て手を付けなかったり、意外と庶民の言う事を聞く一面があるんですよ。

逆に安倍の方は、小泉程カリスマ性は無いし、気弱そうなお坊ちゃんに見えるが、利かん坊の性格。
だから小泉と違ってその性格がファシズム的。

消費税増税も決断したし、秘密保護法も強行した。

今回の原発に関しても、庶民の言う事を無視したいのが安倍で、
民意を受けて原発ゼロだ、というのが小泉なんですよ。

それと米国の指令云々に関して、小泉の動きが何でもかんでもアメリカの指示だと思うのは考え過ぎ。

少なくとも今回の原発ゼロ騒動は、アメリカからの指示では無く、
小泉が勝手にやり始めた事だと思いますよ。

ハハハ。小泉の動きもオバマの指令かよ(笑)

理念・戦略・戦術

とりさん  Maggie Mogさん

理念と戦略と戦術は別の次元で考えるべき ということです。
都議選で誰とくんで誰を推すか、何を妥協するかというのは戦術レベルの話です。戦術で妥協したからと言って理念を曲げる必要などどこにもありません。

理念を貫くところを見せたいがために戦術が硬直するのは、むしろ意志の弱さではないか、と思います。

とりさんに賛同します

結局のところ管理人さんの正義はどこにあるのでしょうか?
49:51と思うならブログに「宇都宮さんじゃ勝てない」と書かずに
「宇都宮さんに一本化するべき理由」でも書いて52:48にするくらいの前向きさを出したらどうですか?
はなから後ろ向き意見はやめて、八年もブログを書いて読者を増やした自分のちからを生かしてください。

管理人さん、返答ありがとうございます。

>では、あなたはどうすればいいと思いますか?

はい。管理人さん云うところの「清らかな夢」を持ち続けます。


>あなたも観客ではなく登場人物です。
清らかな夢を見ながら玉砕で潔く散りますか?

今回の一本化の話、清らかな夢を現実のモノとするために、1度清らかな夢を棄てて毒を呑もうって話と私は理解しました。
その結果勝ったとして、登場人物でさえ棄てた「清らかな夢」に一体誰が関心を寄せるのでしょうか?
一本化すればそりゃ勝つ可能性は高まるでしょう。
しかし間違いなく“「清らかな夢」を棄てる事が勝利の鍵”という認識が出来ます(勝負する前ですらこの状況なんだから勝った暁にはどうなるか、言わずもがなではないかと)。
毒に味をしめた登場人物が再び「清らかな夢」の方を振り向く事が出来るのでしょうか?
そうなったとき、誰が「清らかな夢」を実現させるのですか?

“「清らかな夢」という舞台を棄ててトップスターとなった登場人物は、再び「清らかな夢」という舞台を演じる事が出来るのか?”って話です。


いままで毒を呑み続けてきた結果が今の日本だと思うのですが、その事を忘れてまた毒を呑むんですか?

管理人さん云うところの「清らかな夢」って、私達の都合次第で棄てたり拾ったり出来るようなモノじゃないですよ、きっと。

明月です

とりさん
では、あなたはどうすればいいと思いますか?
あなたも観客ではなく登場人物です。
清らかな夢を見ながら玉砕で潔く散りますか?
それはそれで永遠のゼロっていう感じがしますが・・・

気弱な地上げ屋さん
お久しぶり。いくらでもお裾分けしますよ。じゃんじゃんもってって下さい。毒

はじめまして。
コメントさせてください。

そうして出てくるのは“ファシズム安倍派vsファシズム小泉派”という構図でしかないと思うのですが。
“ファシズムの内ゲバ”という構図を自ら作り出して私達に何の益があるんですか?

毒を呑んだとして、解毒出来るだけの自浄作用が私達にあるとは思えないんですけど。
解毒のアテでもあるんですか?

その毒少し・・(苦笑)

明月様;
気弱な地上げ屋です、お世話になります!
お久しぶりです。
>私の心のギリギリ過半数が
>「小泉の毒を飲んでも細川でいけ」と言っている
その毒・・
少しばかりおすそ分けを・・(笑)
失礼しました・・。
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