2014-01-28(Tue)

嫌な気分を振り払うために

この2週間、ウツになりかけながらシンドイ気分の日々を過ごしてきた。夜も寝付きが悪く、もともと睡眠不足なのに拍車がかかっている。

昨年、政治を市民の手に!プロジェクトをやってきて、生活者の立場で「世直し」が必要と思っている人々の間の溝をかなりリアルに見て来た。
それは、浅からぬものであると同時に、決して埋められないものでもない そのような実感があった。

ところが、細川護熙さんが立候補表明してからのこの溝の深さは、目がくらむばかりだ。
理屈のうえでは、「宇都宮さんでは勝てないから、細川さんに一本化すべき。」というのが正論だ。これは以前の記事にも書いたとおり。宇都宮陣営でもドシロウト以外は、この選挙に当選できるとは思っていないはずだ。

しかし、あのコイズミと二個一なのだから、そう簡単によっしゃーとならないのも無理はない。そのリスクも含んだうえでの細川さんの立候補だったのだから、ある程度の議論を経て一本化は無理だとなったら、それ以上深入りするのは、これはこれで無理筋というものだ。

この2週間の応酬を見て来て、本当に「先は長いなあ」とつくづく思った。

歴史に学ばないのかと共産党を非難する人も多いが、スペイン内戦を出すまでもなく、歴史に学ぶならば「共産党票を除いても勝てる」ようにしなければならないということだ。
共産党は共産党でがんばってもらい、<それ以外>で勝ちきらなければ歴史は進まない。そういうことだ。

ネガキャンについても、共産党が後から石を投げるのは今に始まったことではない。日本最古の政党としての伝統なのだから、少し後頭部が痛いくらいで致命傷にならない限りは相手にすべきではない。回し蹴りで共産党を非難したくてこんなことを書いているのではない。本気でそう思うのだ。

細川さん自身は、ネガキャンや他候補の悪口などとは無縁の、王道を行く選挙戦を闘っている。
高踏的な姿勢は良い面も悪い面もあるけれども、これが細川さんの持ち味なのだから、それをブチ壊すようなことを支援者がすべきではないだろう。

宇都宮さん=共産党では決してないけれども、とにかく、次々と繰り出されてくるネガキャンは最初から分かっていたことであり、オロオロするなということ。
もちろん、細川さんを支持しようと決めた人の多くは苦渋の選択をしている。なにせ、コイズミは天敵と思っていた人ばかりなのだから。だから、俺がこんなに苦しんで決めたのになぜ分からん!と腹が立つのだろうが、これは「こういうもんだ」と思い切って、前を向くべきだ。

街頭演説などを見る限り、舛添と細川さんでは100倍近い聴衆の差があるようだ。しかし、この数字は投票数に直結しない。組織票やなんとなく自民党の票は、テレビの前から投票所に直行する。途中に街宣やネットに寄り道はしない。

なにせ、舛添の巨額の政党助成金詐欺(疑惑)を、マスメディアはまったく報道しない。これはすさまじい。
要するに、何が何でも舛添を勝たせろ、という権力意志が完徹しているということだ。いくら自民党も本気じゃない、公明党もフラフラとはいえ、マスメディアの力を甘く見てはいけない。

それにしても、街頭の人波はすごい。
選挙演説でこんなに人が集まったことがあるのだろうか。
週刊誌ではこんな情報も流れている

自民党による「都知事選」世論調査では、舛添氏が2番手?
週プレNews 2014年01月28日


「われわれの調査は選挙に足を運ぶ確率が高い層に調査を行ない、そのデータを長年の経験や統計といったフィルターを通してはじき出したものなんだ。都知事選の場合、プラスマイナス5000票以内の精度で当たるよ。最新の調査は、細川さんが小泉さんと一緒に事実上の出馬表明をした直前から直後にかけて行なわれた。その結果は、意外なほどの差で細川さんが優勢だった……」(自民党東京都連T氏)
(引用以上)

あきらめと無関心の中で、なんとなく自民党に投票してきた人々に、「もしかしたら」「なにかおもしろいことになりそうだ」と感じてもらうことが、勝つための必須条件だ。

マスメディアは強大だが、可能性は充分にある。
安倍晋三が火をつけてしまったファシズムの導火線を、ギリギリで消し止めるために、なんとしても自民党に敗北を味わってもらわなくてはならない。

お約束のネガキャンに付き合っているヒマがあったら、「なんか細川さんの街宣はスゴイことなっているらしい」「自民党の調査では舛添さんは2位らしいよ」「なんか選挙が面白ことになっているぜ」ということを、じゃんじゃん拡散しよう。
細川さんに一票を というのはなかなか言いにくいところでも、これならばいくらでもウワサ話が出来る。

自民党の必敗を祈って



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします

関連記事

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

できるかな~?

ヤップはきょうも、朝から大雨だ。いまの時点でまだ何の発表もないけれど、こりゃ、ヤップのちょい北あたりで、嵐ちゃんができるかもしれないw…きのうの午後は晴れ間も出ていて、夕方にはちょこっと畑の手入れもできたのに。 できるかも!といえば、ヌッポン脱原発できるかも!と世界中から期待と不安の目を集めているトーキョー・バガナー・エレクション(都知事選)。コイズミ発狂(笑)スピーチ効果もあってか、もの...

細川立候補はred herringか?

東京都知事選で脱原発を求める市民が判断に迷うような事態になっています.有力3候補のうち脱原発を掲げる宇都宮,細川の2人のうちで,全体としての政策や信用度は宇都宮だが,当選に近いのは細川だ,さてどうしよう,というわけです. 細川氏は「国家戦略特区を活用」を掲げることで新放任主義*の立場を明確に出しているし,何よりも過去の首相在任中に「国民福祉税」の名目で消費税を当時の3%から一挙に7%に引き...

経済学者と政策立案者連中によるアメリカ経済の潰し方

Paul Craig Roberts2014年1月25日 大企業利益の為の中流階級雇用の海外移転と、市場の規律から政府が保護している少数の大きすぎる銀行を支援する為の連邦準備制度の量的緩和政策で、経済は弱体化している。量的緩和は債券市場と株式市場をゆがめるのみならず、ドルの価値を脅かし、金価格の操作を引き起している。h

comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

お体を大事に

考え込みすぎたり、ツイートの応酬でイライラして、お体をこわしませんように。
残念ながら、おっしゃるようにまだまだ先は長いようです。側面から応援しながら、細川さんの滑り込み当選を祈るしかないかと思っております。
今日「カタロニア賛歌」を図書館で受け取ってきました。遅まきながら、1周遅れのお勉強のつもりでぼちぼち読んでいきます。

No title

貧困スパイラルとファシズムの現況は瀬戸際の1930年代に等しい。自民党の強欲で生まれた都知事選は天の恵みです。仮に宇都宮都知事が誕生してもウイングを広げる共同行動ができない共産党では獰猛な野獣である原子力ムラと富裕層の岩盤を崩せない。エジプト軍部に対するモルシ政権のような存在になる。にも拘わらずそこそこ真面目な市民運動家が宇都宮氏を応援している。仕方がありません。この人々もいずれ共産党の本質に気付かれるでしょう。反ファッショ人民戦線が今必要です。それにしても小泉アジテーションはすごい。こうなると細川都知事誕生後が楽しみであり、同時に心配になります。とにかく今は自民党をガタガタにし、政界再編しなければなりません。その潮目が見えて来ました。
生活フォーラム関西
なんとしても政権交代を!
20140723-3.jpg
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
リンク1
貴重な情報をいただいています
(順不同)
リンク2
ブログ内検索
twitter
田中龍作ジャーナル
20140723-4.gif
ひとびとの経済政策研究会
松尾匡氏ら気鋭の経済学者による  政策提言と勉強会
ひとびとの
マガジン9条
パレスチナ・オリーブ
パレスチナで作られたオリーブオイルやオリーブ石けん。これはお勧め。
palestineolive.jpg
RSSフィード
blogranKing.net

カウンター
最近の記事
プロフィール

明月 こと 山岸飛鳥

Author:明月 こと 山岸飛鳥
木の家プロデュース 明月社 主宰
一級建築士
趣味 キコリ 畑
取り柄 貧乏
Email : info@mei-getsu.com

明月社のアルバム
明月社の作品や家づくりのアイディアなど ちょくちょく更新しています
アルバムLOGO
木の家プロデュース明月社
ホームページをリニューアルしました
meigetsusha.jpg
明月社へのご連絡

名前:
メール:
件名:
本文:

明月社 facebookページ
六甲菜園ブログ
郊外楽園プロジェクトの六甲菜園
rokkou-sides.jpg
おすすめの本
こんな時代だから、お薦めしたい本。アフィリエイトではありません。

自伝的戦後史(羽仁五郎) jidentekisengosi.jpg

おすすめの本 2
日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか

nihonhanaze.jpg

おすすめの本 3
日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか
nihonnhanaze2.jpg
おすすめの本 4
世界超恐慌の正体

sekaichoukyoukou.jpg

おすすめの本 5
そして、日本の富は略奪される

sositenihonnno.jpg

おすすめの本 6
コンクリートが危ない

conclete.jpg

おすすめの本 7
家を建てる。家づくりはたたかいだ

iewotateru.jpg