2014-02-25(Tue)

民主主義と「真理は少数にあり」

昨日の未明からノロウイルスらしきやつに襲われて、寝たきりの生活だ。30時間で3キロも体重が減った。
どうやら少しましになってきたので、気になっていることをまとめて書いておきたい。ただし、また頭がふらふらしているので、最後まで書ききれるかどうか自信がないけれども



東京都知事選で浮き彫りになったのは、自公は選挙に強い という現実と、反自公は選挙に弱い という現実だ。

アベノミクスの失速、安倍路線への警戒感、自公が推薦した前知事の汚職、いまだに放射能をまき散らし続ける福島第一原発。どこを見ても、状況的には舛添が勝つ要素はない。にもかかわらず、舛添が圧勝したのは、選挙に取り組む姿勢の違いだ。
要するに、絶対勝とうとしたのかどうか だ。

反自公側も、わざわざ負けたくて出たのではないだろうが、はっきり言ってどっちの陣営も「負けてもやる」という、聞けば威勢はいいが、しょせん敗北主義だったことは否めない。
なぜそうなったのか。内部事情は分からないが、結局のところ「純血主義」だったということだろう。

細川陣営の側は、共産党系候補はまったく共闘の対象として眼中にないという反共主義が見られたし、宇都宮陣営の側は、保守陣営との共闘は自らの負けというような頑なさがあり、ネガキャンにさえ手を染めた。

選挙が終わって「ノーサイド」という風潮もあるが、ちょっと言わせてもらえばフザケンナである。ノーサイドは選挙中にやるべきであって、終わった後にきちんと議論して総括しなければ、負けた意味すらなくなってしまうではないか。
渦中にあった当事者の方々には気の毒だが、今後を考えるとそう思わずに入れらない。

ここで、しっかり議論すべきは、民主主義を是とするのか非とするのか そのことだ。
両陣営とも、今回がだめでも3年後には、という思いがあったのかもしれない。しかし、反共主義と反保守主義が対立している限り、100年たっても日本に大きな変化は訪れないだろう。

中途半端なリベラルと中途半端な保守は、利害が一致すればしっかりと手を結ぶ。その典型を示してくれたのが「自社さ」連立政権だろう。たしかに、あれで社会党は崩壊したのだから、保守と連立したら終わりだと社共が考えるものわからなくはない。

しかしより深く考えるならば、自社1.5党体制に引導を渡されて、やむなくとった行動が自社さ連立ということなのだろうし、自民党にすればあらかじめ無毒化した社会党だから首相に担いだのだろうから、連立に入る以前から社会党は崩壊していたというべきだ。静かに消えていくよりは最後にひと花さかせようということだったのだろう。村山さんには、本当の本音をせめて遺言にでも書いておいてもらいたいものだが、それこそ墓場まで持っていく類の話になるのかもしれない。

自社さ連立は、それぞれの利害は一致していたとはいえ、一方的に自民の戦略に乗っかった連立だった。社会党が120議席くらいもっている時代だったら、あそこまで原理原則を外し、自衛隊合憲にまで踏み込むことはなかっただろう。そういう存在感を残した連立であれば、国民の政治的無関心を一気に高める役割も担わずに済んだだろう。

その苦い経験をもつ社会党の末裔と、少数野党であること以外に関心のない共産党と、コイズミ改革に恨みつらみの若手活動家、この面々が集った宇都宮陣営に、保守との連携を考えろというほうが無理なのかもしれない。しかし、それはすなわち、負けてもいい。いや、歯に衣着せずに言えば「負けるためにやる」ということであり、どっちでもいいから勝ってほしいと思う支援者にとってはたまったものではない。

もちろんこれは細川陣営も同じことで、保守層の中には地球の終わりが来ても共産党が嫌い という骨まで反共の人が多い。共産党の「き」の字がみえただけで思考停止してしまう。
その点で、私は2006年に小沢一郎がいった言葉を思い出す
「選挙協力かどうかは別だけど、共産党だけいらないと言う必要はない。反自公、非自公が過半数を取るかどうかだ」

細川陣営にもこのくらいの柔軟性と戦略眼があればすこしは違った展開になったろうに、細川さん本人からも陣営からも一本化の話はまったく出てこないばかりか、はっきりと否定していた。どうみても「き」の字で思考停止するオールド保守の姿だった。

この両陣営の姿を見て暗澹たる気分になったのは、私だけではないだろう。
今だけノーサイドとか言って、選挙になったらまた同じことを繰り返すのだろうか。

■■

「真理は少数にあり」

私はことことばが大好きだ。一番大事にしている。
かつて書いた記事をあげておく

「真理は少数にあり」と革命権

宇都宮陣営を応援した多くの人は、多かれ少なかれこういう気分だったのではないか。
勝とうが負けようが、正しいことを言う権利はあるんだ! と

しかし一方で、民主主義は多数決だ。真理が少数にある限り、民主主義の下では永遠にそれは実現しない。
それでも良いんだ。抵抗に生きて抵抗に死ぬ人生が好きなんだ という方はそれでいいけれども、子どももいる私としてはそれで良いとは思えない。
ひどい言い方になるけれども、抵抗に死にたい方は、ほかの人を巻き添えにせずに死んでいくべきだろう。

最後の最後には生死を左右する事態はたしかにあるだろう。先頭を進む人には、今すぐにでもその危険はあると思っている。小沢弾圧のすさまじさ、山本太郎にテロが及ばないかどうか私は真剣に心配している。
しかし、そのことと、運動そのものが抵抗して死ぬというあり方でいいのかとは、まったく別だ。

何が違うのかと言うと、戦略と戦術。
もっとわかりやすく言うと、思想信条と政治戦略 の問題だ。

思想信条どおりの政治戦略でなければ納得できない というのが、今の反自公の皆々様の思いのようだ。
少しくらいは妥協するけど、一度は仇敵と思った相手とは、金輪際手を結ぶのはいやだ と。
自分がどうしても譲れないことで相いれない相手とは、共闘するくらいなら地球が爆発したほうがまし と。

でも、そうなんだろうか。
ひとつの選挙で、あるいは一定期間の共闘で、それぞれの思想信条は本当に死んでしまうのだろうか。
相手に飲み込まれて、あたかもかつての社会党のように消えてしまうのだろうか。

たしかに、今の自民党にみんなの党がすり寄っているような状況は、間違いなくみんなの党は吸収されて消滅するだろう。独自の理念を実現する意欲を無くしているし、圧倒的な支持層の差があるし、公明党のような草の根の集票力もない。
自民独占のイメージを消すために党名は存続するかもしれないが、「ほぼ自民」になるのは間違いない。

しかし、今、反自公のいわゆる保守と革新が共闘したとしても、こういう条件にはならない。幸か不幸か、両者の存在感はほぼ互角だ。それは都知事選の票数が物語っている。
そしてどちらも、自分たちの理念を実現しようという意欲を失っていない。
しかも、かなり広範な領域で政策一致できる。

さらに言うと、今手を結べなければ、3年後には絶滅させられているかもしれない。
敵は手をこまねいて3年後を迎えるわけではない。あの小沢弾圧にみられるように、あらゆる手を尽くして不安要因を根絶しにくる。マスメディアも99.9%敵の手中にある。

不安要因の根絶くらいならまだしも、最悪のシナリオならば3年後はファシズムの嵐の真っ最中かもしれない。
自民党を倒せなんて言っていたら、親衛隊に襲われるかもしれない。そんな時代であっても不思議ではない。

個人の思い、各団体の理念は、当然ながら変える必要はないし、持ち続けるべきだ。
それぞれが自分の心を強く持ち続けながら、一定の政策や、選挙と言う範囲で連携し、多数を目指していくこと。これを妥協と言うのならば、どんどん大胆に妥協べきだ。

過去の遺恨に左右されなければ、今ほど連携の条件が整ったときはない。
自分の意見をはっきり言いながら、違う意見の人間とともに闘うこと。
民主主義による変化をあきらめ、革命蜂起しかないというギリギリの選択をするのでない限り、これしか「少数の真理」をじわじわと現実のものにしていく方法はない。

やはりこのへんで、体力の限界。
つづきはまたの機会に


※ こういう共闘の呼びかけに対しては、罵詈雑言ともいえる反応が返ってくる。
これはおそらく、保守系とか革新系とかではなく、敵サイドの工作員だ。
この手の反応があるということは、私の言っていることにも意味があるのだと実感。

読者の皆さんにおかれては、惑わされることのないように


<<昨日はふらふらだったので書き忘れ。3月9日小沢一郎講演会 @生駒 のお知らせ>>

中村てつじさんのブログから引用

小沢一郎 講演会 in 奈良県

生活の党代表の小沢一郎衆議院議員が奈良県に参ります。

「政権交代とは何だったのか」
「どうする、これからの日本」
という2つのテーマでお話しをいたします。

日本の政治が混迷を深める中、今後の日本を考えて頂く機会になればと思います。
多数のご参加申込みをお待ち申し上げます。
(参加証をお持ちの方は15時からご入場になれます。)
(当日申し込みの方は30分後の15時30分からのご入場となります。)

日時:2014年(平成26年)3月9日(日)16時から18時20分まで
参加費:無料
主催:中村てつじと歩む会
会場:たけまるホール(旧生駒市中央公民館)大ホール(2階)
(近鉄生駒駅下車すぐ、北西方向徒歩約2分)
(〒630-0245 奈良県生駒市北新町9--28)電話 0743-75-0101

(引用以上)

参加お申し込みは 中村てつじさんのブログにて確認ください

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No title

相変わらずの「共産党に染まった連中では絶対に勝てない、勝たせてはならない、勝つためなら洗脳でも厭わない」ぐらいの頭の凝り固まりようですね。それが人を説得する態度ですか。
まずはほんのちょっとでも、「元」細川陣営、いえ、坊主憎けりゃ袈裟すら地球上に残したくない、というレベルのアンチ共産党陣営の皆様に、ちょっとでも歩み寄ってみろ、と説得に成功されてから、改めて言及されてはいかがでしょう。
宇都宮陣営だけに一方的に譲歩を要求するようなら、遠慮無く「人を見下すしか能のない卑劣漢」と呼ばせていただきますが。
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