2014-05-02(Fri)

必要なのは現代の米騒動

2012年12月16日の夜から続く慢性疲労は、どうやら軽い鬱病のように私にベッタリとはりついて離れません。

仕事に集中している瞬間と、畑でのまったりとしたひととき以外、ずっと心に鉛を飲み込んだような重さを感じています。

原発が爆発したのに自民党が圧勝・・・・正直を言えばこの現実をいまだに受け止め切れていない。
もちろん、頭では何故そうなるのかある程度理解しているつもりだが、それでもなおあの時の「なんで・・」という気持ちから抜け出せない。

少し振り返りながら、希望の種を探してみたいと思います。
以下、書き殴りですが

■■

昨年から今年にかけて、私なりに色々やってはみた。

2013.2.1 ライブミーティング あきらめていいの?脱原発の未来

2013.6.16 国民の生活を守れ!炎の決起集会 & はたともこさん大阪街宣

2013.7.7 生活の党「はたともこ」七夕アクション@関西 & 大阪駅12時間耐久街宣

2013.7.15 生活の党・市民リポート隊 小沢一郎さん広島レポート
  (党のホームページからは削除されている)

2013.10.13 集団的自衛権の正体 孫崎享さん&糸数慶子さん講演会

2014.4.5 政権交代虎の穴 安全保障と自衛隊

      その動画はこちら

すべてに一貫しているのは、市民運動と政治運動、保守と革新、これをつなぎたいという思い。
ライブミーティング、集団的自衛権の正体、虎の穴、は生活の党と社民党、社大党の政治家にともに参画してもらった。。小沢支持者と市民運動家が一堂に会した。生活の党の政治家には市民運動を知ってもらいたかったし、市民運動家には保守政治家と接点を持ってほしかった。

参院選に向けた街宣では、政治運動を「政治家のお手伝い」ではなく、市民の自立した運動にしたかった。だれでも政治活動に参加できるよ、という形を作ろうとした。そのために、1日のうちいつ来てもいいように12時間耐久街宣を決行した。

振り返って見ると、本当に同じことばかり考えていたのが自分でもわかる。
しかし、その試みは決してうまくいったとは言い難い。さらに都知事選でのバカバカしいばかりの分裂・敗北を目の当たりにして、肺が空っぽになるくらいのため息が出た。
それでも何とか、と思って始めたのが政権交代・虎の穴であり、これは2ヶ月に1回くらい続けていこうとは思っている。

が、それにしても だ。
ひしひしと感じるのは、どんどん進行している「絶望」の蔓延。その裏返しのファシズムの胎動。
2012.12.16に感じた通りに、世の中が進行している。いや、それ以上にすさまじいスピードで、絶望とファシズムは表裏一体で膨張し続けている。いつパンデミックが起きてもおかしくない。

こんな1年半であったおかげで、色んなことを考えることにはなった。
民主主義って何だ。世代間格差のこと。一番の課題は。
頭に浮かぶ考えは、あるひとつのイメージからわき出している。それは、街宣で数限りなくすれ違った無表情な若者の目。あるいは、20%という20代の投票率。その半分が田母神支持という現実。

ここから逃げちゃいけない。「最近の若い者は」と愚痴ってみたり、「けしからん」と怒ってみたり、「何考えてるかわからん」と突き放してみたり、それは全部責任放棄だ。高度成長だバブルだと浮かれてきた世代の、身勝手な勝ち逃げに他ならない。

20代30代に届く言葉は何か。それは少なくともジジババの説教ではない。戦争は悲惨だよ、戦争はいけません。そんなことは、いくらイマドキの若者だってわかっている。しかし、それ以上のリアリティが目の前の生活であり、自分の将来なのではないか。

それは、団塊の世代だって同じことだ。あれだけ天下を騒がせた全共闘世代が、その同じ人間が日本の資本主義の屋台骨を支えてきた。自己否定はどこに行ったのか?ロードス島は遠い世界に消えてしまったのか?
そうやって、団塊やらぼくら50代やらが作ってきた世の中で、若者はギリギリの生活を強いられ、死ぬまで生きられる気がしない人生の前に立っている。

この現実に向き合わない限り、民主主義という方法で何事かをなすことはできないだろう。
民主主義というのは魔法の杖ではない。それどころか、所詮は支配のためのシステムに過ぎない。

絶対王政に対する市民革命を実現するために、ブルジョアジーが支配しやすいシステムを考案したのだ。
カミの支配からカネの支配に。それが民主主義の本質であり、そもそも金持ちが自分たちに都合の良いように作ったものだ。

しかし、だからと言ってそれに代わるものがあるわけではない。「善良な王様」を待望する人もいるし、「プロレタリア独裁」を指向する人もいる。しかしどちらの独裁も、独裁である限り限りなくリスキーであり、間違いなく今よりも悲惨になることは実証済みだ。

だから、いかに欠陥だらけでも民主主義という方法をとらざるを得ない。とらざるを得ない以上は、最大の得票率を得ている「選挙に行かない」党を獲得できる政策、言葉、気概が必要だ。絶対に。
「選挙に行かない」党の圧倒的多数は20代30代であり、街宣ですれ違ったファッショナブルで無表情な彼ら彼女らだ。

■■

現代の「米騒動」ではないか。今やるべきは。

何でGDPを500兆円も稼いでいる国で、若者が生活に困らなくてはならないのか。死ぬまで生きることが保証されないのか。
実はとても簡単なのだ。その仕組みの一端は以前の記事に書いた

なんで働いても働いても楽にならないのか考えてみた

欧米ではGDPの約7割は個人に還元されているが、日本では5割なのだ。
その差 2割はどこへ行ったんだ!?

別の見方をすると、GDPの43%は税金と国債で政府に吸い上げられる。その多くが国民に還元されず、いわば使途不明金になっている。

いや、じつは6.5兆円は使途がわかっている。米国債だ。ここ10年ほどは毎年6.5兆円ずつ米国債を買い増している。消費増税3%は消費が落ち込まなくても6兆円にしかならない。まるまる消える金額を、絶対に返ってこないアメリカ国債に捧げている。
溜め込んだ米国債の総額は1兆2000億ドル。約120兆円。米国の国債残高18.5兆ドルの6.5%。米国の国家予算の1/3、年間の財政赤字の全額を日本が負担している。

500兆の2割、100兆円を国民に返せ!
稼いだ金を返せ! ということだ。

朝から晩まで働いて年収200万にも届かない人々。
彼らは、あきらかに100万単位で稼いだ金を奪われているのだ。

ブラック企業も問題だし、大企業の内部留保も問題だが、マクロで見れば桁が違う。内部留保の増加は年に5兆円ほどと言われている。それに対して、官僚が吸い上げるのは毎年200兆円。うち国民に還元されないのが100兆円だ。


じつは、もう一つ食えない理由がある。
江戸時代の米問屋が倉庫に米を退蔵したように、今、銀行がカネを死蔵している。資本主義である以上、カネが回らないことには何も動かない。
日銀がいくら異次元に市中銀行にカネを渡しても、市中銀行はそれを死蔵しているのだから。

20140502-1.jpg

とくに今年に入ってからは、55%くらいのペースで日銀が銀行に渡すカネは増えているのに、銀行が貸し出すカネの増え方ががた落ちなのがわかる。しかも、左の目盛りが日銀が出すカネの伸び、右の目盛りが銀行の貸し出しの伸びであり、単位が10倍以上違う。(グラフは宮原経済研究所さんからお借りしました)

その結果、どうなるかというと

20140502-2.jpg
(実践アルゴリズムトレードさんからお借りしました)

今年3月末では、なんと126兆円も貯めに貯めている。銀行というのは、人のカネを預かって、他の人に貸して利子を取る商売かと思っていたら、自分のカネを溜め込んで、人にはあまりカネを貸さない商売になっていた。
ためしに三井住友のHPなど見てみると、2013年度第3四半期の営業利益3兆円余りのうち、貸出金利息は1/3にも満たない。

根本的には、稼いだ金が官僚に吸い上げられて返ってこない。
ならば、せめてもっと稼ごうと思っても、日銀が増やしたカネを、銀行が溜め込んでしまうので、稼ぐ機会も作れない。

大きくは、これが「食えない理由」だ。
経済大国の若者が、死ぬまで生きられる気がしない原因だ。

■■

どうも、ストレートにカネのことを言うのは汚いと思っている人が多い。
利益誘導だとか、バラマキだとか、選挙のために、とか。

しかし、気がつかねばならない。
「政治とカネ」=汚い というイデオロギーこそが、金持ちが民主主義というシステムで民衆を支配するために作り上げた代物だ。

稼いだ以上のカネを欲しがるのは強欲だが、稼いだ金を返せ、というのは極めて真っ当。
カネを貸さない銀行に、カネを貸せ というのは、ごくごく当たり前の話だ。
そして、それこそが、政治の課題なのだ。

カネがなくても生きられる金持ち(??)はともかく、われわれギリギリ人はそんな悠長なことを言ってられない。
官僚と銀行が隠匿するカネを、我々の手に取りもどそう

疲弊した頭脳の隅で、ここに希望の芽があるという声が聞こえる。




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資本主義にまつわる10の神話

2012年2月15日 プラウダ 新自由主義版の資本主義は疲れ果てている。人を食いものにする金融界の連中は利潤を失いたくないので、借金の重荷を退職者や貧しい人々に転嫁する。ヨーロッパの春の亡霊が旧世界を徘徊し、資本主義に反対する人々は、人々に、彼らの生活がいかに破壊されつつあるかを説明している。これがポルトガル人経済学者

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