2014-07-07(Mon)

いわゆる野党再編について

野党再編は、かけ声はときどき聞こえてくるもののさっぱり進展の気配はありません。

統一地方選まで1年を切り、国政選挙ももう2年しかありません。
このままグズグズと野党再編ならぬ野党再解が進んでいくのでしょうか。。。

すこし、考察してみたいと思います。

■■

野党再編、つまり自公に代わる選択肢を作れるのかどうか、この問題についての議論はたくさんされているけれども、いつも重要なことが抜けている。

カネ である。

誰がなんと言っても、選挙に勝って政権をとろうと思ったら、一定のカネが必要なのだ。
かつての青島幸夫のように超有名人が座っていても当選するような特殊な状況は、政権交代を目指す選挙では通用しない。小選挙区に貼りつき、あるいは全国を股にかけあと2年間飛び回らなくてはならない。そしてあの高額な供託金を払わなくてはならない。

それを考えれば、候補1人につき、どんなに節約しても2千万は必要だろう。もちろん候補者の生活費は抜きにしてだ。
衆院選で350人立てるためには、70億円。参院選で100人で20億。諸経費含めて、100億はどうしても必要なのだ。
この現実から目をそらして、野党再編と政権交代はありえない。

100億とかカネという言葉を聞いただけで嫌悪感を感じる方は、ぜひとも超能力の訓練をしていただいて政権交代に貢献していただきたい。
残念ながら資本主義のこの世の中で、カネ抜きで選挙はたたかえない。キタナイことはいや!という潔癖な考えはご本人の思いとは裏腹に、そのまま自公政権の支えになり、解釈改憲で戦争に進む安倍晋三の後押しになっている現実を、まぶたをこじ開けて見ていただきたい。

さて、これから2年という時間の中で100億のカネが必要だと言うことになると、どうしても「カネのあるところ」に頼らざるを得ない。そう考えるのも無理はない。
民主党がほとんど死に体なのにもかかわらず、依然として野党再編の中心にあるのはそのためだ。聞こえてくる噂では、民主党の金庫には次の選挙をたたかうためには充分な金額が眠っているという。しかも、連合という組織がひかえているので、人的な支援も決して小さくはない。

小沢一郎さんが、口をひらけば「民主党が中心になって」みたいなことを言うのは、おそらくこれが最大の理由ではないだろうか。民主党の金庫の中身も、選挙には金がかかるという現実も、よくよく知っている小沢さんだからこそ仇敵とも言うべき民主党に「中心になって」と言い続けているのだろう。

そのリアリズムと胸の内の苦しさに思い至らずに、民主党に期待するなど馬鹿げていると一刀両断にするのは、いかがなものかと思う。

■■

とはいえ、では「民主党を中心に」が実を結ぶことがあるのだろうか。

私は、絶対にないと思っている。

なぜならば、前原誠司や長島昭久のようなCSIS直系の、いわば米国のエージェントとして日本の政界に送り込まれた人たちにとって、一番重要なミッションは、選挙に勝つことでもなく政権をとることでもなく、小沢一郎を沈めることだからだ。
小沢一郎に象徴される、米国、あるいは国際的な金融資本から日本を少しずつ自立させようという考えをもった勢力を、絶対に政権に近づけないこと。これが、民主自民党ともいわれる前原や長島が、自民党に行かずに民主党に留まっている理由だ。

民主自民党の連中が自民党に行ってくれれば、野党再編もなんとかなるのに、と期待している人も多い。
でも、それは絶対にあり得ない。前原や長島は、民主党から小沢一郎をたたき出すために存在している、と言っても過言ではない。それこそが、彼らのミッションであり、そのためには彼らは自民党ではなく民主党に籍をおいている必要があるのだ。だから、彼らは中身は完全に自民党以上に自民党だけれども、決して自民党には行かない。

5月に「海江田おろし」がおきた理由も同じだ。
4月28日の会見で海江田は各党と個別に協議を進めると発言。この段階では、生活の党も含まれていた。すると、その直後から前原が「野党共闘が進まない」と言って海江田おろしを激化させた。

前原の言う「野党共闘が進まない」というのは、「維新と結いとだけ共闘せよ」「小沢一郎を排除せよ」と言う意味だったのである。
それでも、こんな前原たちに抵抗する勢力があるのならまだしも希望があるが、根性のない海江田はすぐに前原に膝を屈し、小沢さんとの会談も断り、とたんに「海江田おろし」も下火になった。

こんな連中が党内思想警察のようなことをしている民主党に、いったいどうやったら期待できるのだろうか。
もしかしたら小沢さんは、自分一人だけ人身御供になって離れれば、あとは何とかなるだろうと考えているのかもしれない。しかし、前原たちが番犬のように見張っているのは、小沢一郎という個人ではなく、オザワイズムで政権を狙う者たちだ。小沢さんがもし一人で離れることがあったなら、かえって残った人々を一気呵成に潰しに来ることは目に見えている。

■■

ここに来て、小沢さんの表現がかなりハッキリしてきた。機関誌の最新号では、このように書いている。

野党が各選挙区で候補者を一人に絞るからといって、必ずしも一つの政党にまとまる必要はありません。2、3の政党が候補者の調整ができるような関係になれば、それで良いと思います。これは「オリーブの木」的な発想ですが、小選挙区
では統一候補を出し、比例ではそれぞれの政党が独立して戦ってもいいのではないでしょうか。
(引用以上)

いわゆる党の再編ということではなく、選挙区調整と政策ごとの連携ということを明言している。
もちろん「2,3の」の中に民主党は入っているものと思われるけれども、一部で噂された民主党が分裂して非前原のほうと合流するというようなニュアンスは全くなく、かなりスッキリした表現だ。

ただ、スッキリしたと言うことは、話が前に戻って、カネがないということだ。
仮に選挙協力で勝ったとしても、当選者は候補者を出すカネのある民主党ばかり。その結果は、また2010年の繰り返しだ。選挙中だけ小沢さんを使い倒して、終わったら即排除。しかも公約はまたまた全部破りまくって、再度裏切られた国民は怒りと絶望に震える。

この事態を打開するには、カネを集めるしかない。
もちろんカネだけではなく、国民のボランタリー、自分で政治を決めるという行動(献金を含む)を100万人単位でおこしていくしかない。
現状をふりかえると気が遠くなりそうだし、トンでもなく遠回りに見えるけれども、それ以外に道は無いように思う。

政権交代には、最低2500万くらいの票が必要だ。この2500万人のうち、せめて1%の25万人が年に1万円を献金すれば2年で50億円、4年ごとに100億円が集まる。
25万人がほんの30分くらいかけて250軒の家にポスティングすれば、日本中のすべての家にチラシを届けることができる。マスメディア恐れるにたらずだ。

これが民主主義というものだ。
この後背の支えなしに形だけの政権交代をしても、野党内思想警察によってあっと言う間に潰されてしまう。もう二度と2010年の裏切りは許されない。2度失望した国民は、おそらく政権交代よりもファシズムを選ぶだろう。最悪の結果が待っている。

目指すべき社会は、20万人くらいの人々が、有権者のわずか0.2%の人々が、まずは自分たちで動き出す。カネも出す。そういう姿ではないだろうか。
そこに向けて、今何をするべきなのか。そのように発想を転換したい。

どっかの党とどっかの党がくっついたり離れたり、そんなことは政権交代には、まして「国民の生活が第一」の実現には、とんと関係ない。20万人が動き始めるキッカケを作るためにこそ、次の選挙にとり組むべきではないだろうか。

■■

集団的自衛権の閣議決定から1週間。日米ガイドラインは着々と改定され、秋の国会ではそのガイドラインに沿って関連法案がベルトコンベアーで成立し、早ければ来年にも自衛隊はイラクやシリアに駆り出され血を流すことになるだろう。血というのは、自衛隊員の血でもあり、自衛隊員の撃った弾で死ぬ人の血でもある。

このスピードに対して、20万人のボランタリーを作り出すというのはあまりに悠長ではないか。私もそう感じないわけではない。犠牲を最小にするためには、時間軸はあまりに冷酷だ。
しかし、どう考えても他に選択肢が見つからない。そして、20万人というのは、行き場が分からずに、あるいは目の前の問題だけにとり組んでいるような、本来アクティブな人々を糾合することができれば、そんなに無謀な数字ではない。

市民運動やらボランティアやら、世の中にちょっと矛盾を感じながら自分たちのガンバリでちょっとでも良くしたい活動している人は、たぶん20万ではきかないくらいたくさんいる。その少なからぬ人たちが、政治にはほとんど期待していない。期待していないから自分たちでやっている、という人も多いだろう。

街中でチラシまきをしていると、100人中99人以上はチラシを取ることもなければ目も合わせない。がっくり疲れるけれども、今考えている20万人は、千人に2人の話だ。100人中99人以上が無反応なのは、これまでの歴史を考えればしかたない。いま目指すべきは、千人中2人が動き始めること。
そうすれば、空気は変わる。空気を読んで生き延びている人たちも、あれっと思い始める。

野党共闘とか、野党再編については、そのためにプラスになる方法を望みたいし、無理な野合でかえってアクティブな人々が離れていく方向はぜったいに取ってほしくない。
失敗は取りかえしがきくけれども、絶望に2度目はないのだから。


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