2006-06-21(Wed)

あらためて光市事件について

今朝おきてから、本村さんの会見と、それを利用したちょうちん持ちの大合唱がテレビを席巻しているので、やたらと忙しいのについブログを書き始めてしまった。

以前にも書いたとおり、(光市事件と拉致事件 リンチ礼賛運動)被害者家族の心情と、ヒステリックな報道は別に論じられなければならない。本村氏が遺族として死刑を求めることに文句を付けるつもりもないし、その心情のあまり「死刑=犯罪抑止」という根拠がないことを言われても、それはあれこれ批判するに当たらない。

しかし、その記者会見を利用して、弁護士だの大学教授だの知識人だのが「死刑にしないのは時代遅れ」などと大合唱するのは、とんでもない話だ。
9.11テロ事件の米政府発表が実は証明されていないのと同じく、「死刑=犯罪抑止」は証明されていない。
国連の諮問機関でもあるアムネスティでも、その論拠が述べられている。

死刑に関する事実と数字

一部引用する
死刑廃止国における最近の犯罪件数は、死刑廃止が悪影響を持つということを示していない。たとえばカナダでは、人口10万人当たりの殺人率は、殺人に対する死刑を廃止した年の前年である1975年の3.09件のピーク時から1980年には2.41件に低下、そしてそこからさらに減少している。死刑廃止から27年後の2003年には殺人率は人口10万人当たり1.73件、1975年よりも44パーセント低く、ここ30年間で最も低い割合だった。
(引用文献:ロジャー・フッド『世界の死刑』 オックスフォード・ユニバーシティ・プレス、第3版、2002年 214ページ)


何より、マスコミや知識人に言いたいのは、
ひとり殺せば殺人だが、100万人殺せば英雄だ
というチャップリンの言葉が真実味を増していると言うことだ。

無期懲役に対しては大バッシングなのに、イラクで毎日行われている殺人にはなぜ黙っている!
侵略戦争を美化し、核武装を肯定し、犯罪集団=統一協会に祝電を送る安倍晋三を、なぜバッシングしない!

本村氏の個人的な心情は察して余りあるが、この報道の異常さは断じておかしい。おかしいと口を挟むことさえできないように仕組まれた、この異常さに流されてはならないと思う。

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デスクが書かせてくれないのですが。
被告は、旧1審でも、「作業着を着て水道屋さんになった気分で気取って部屋を回っていました。人と話がしたかっただけ。弥生さんが部屋に挙げてくれたので予想外で狼狽しました。」「死んだ人が生き返ることがあると本気で信じていました。」と述べています。
つまり、今の弁護団の主張の片鱗はもともとあったのです。

「21人死刑廃止論者」「死刑廃止のために事件に集まった」「弁護人が作ったストーリーを被告人に言わしている」
全部本村さんの憶測に基づく中傷をみなが鵜呑みにしているだけです。
「目を合わせなかった」と非難し、目が合ったら合ったで「睨まれた」と怒り、なにされても怒る人だというのがよく分かります。「死刑にしたい」目的のために弁護人や裁判所を批判して世論を味方につける行為は潔いのでしょうか。
「反省の言を聞きたい」と言いますが反省したら「死刑にしなくてもいい」というわけでもなさそうです。「反省して死刑になれ」という要求をしています。「真摯に反省したら助けてやる」武士の情けもほしいものです。

「7年間積み上げたもの」と言いますが、1・2審と最高裁で被告人質問で犯行態様が質問されたのは「1期日」だけ。しかも20分間。被告人質問は1審で2期日、2審で8期日あったが、1審の1期日は生い立ちやら、2審の8期日のうち7期日は「不謹慎な手紙関係」で費やされています。残り1期日がまた生い立ちです。検察がうまく議論をすり替えたという感じです。
「7年間」のうちほとんどは裁判所が記録を読んだ期間と「不謹慎な手紙」の議論であり、被告人質問で犯行態様が話されたのはわずかに「20分間」だけだったのです。

また、今回の心理鑑定人が述べた「母胎回帰ストーリー」なるものの片鱗は、最初から家裁の調査記録にも書かれていたそうです。

実際のところは、旧1・2審こそ、「死刑はないから。無期なら7年で出れる。遺族がうるさい人だから。」と言われ、弁護人に「『争いません。』と言わされていた」というのが真実でしょう。

初めまして。いつも拝見しています。
最近の報道はどちらが被害者なのか判らないような論調ですね。ブログでも『死刑は犯罪抑止になるから必要』というようなことをおっしゃっている方も多いようですが、本当にそうなのでしょうか。
抑止になるというならば、『死刑になる』ということ、要するに自分が他者によって命を奪われる、ということを『イメージ出来る』ということが前提になりますよね。でも果たしてそんな人がいるでしょうか。しかも人を殺す、という情動に突き動かされている時に『死刑になるかも・・・』などと悠長に考えるかなァ・・・。
むしろ宅間や小林のように『死刑になる』計画をしているヤツらにとっては抑止どころか、より凶悪な人殺しを誘発するだけだったのでは?
命には命で償うのが正義?ほほぅ。ハムラビ法典ですか。じゃあ交通事故で一人殺したら死刑にしないと。殺人でも交通事故でも遺族にとっては一つの『命』ですよね。うーん。やっぱり納得しづらいな。
ま、とにかく『死刑』と『無期懲役』の落差が激しいのが一番納得できないんですが。どうしていつまでもほったらかしなんでしょうか・・・。
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