2015-02-03(Tue)

そろそろ「ひとりひとり」から「統一行動」に移るときではないか

人質殺害(と言われている)事件は、米国の9.11に匹敵する効果を狙ってこの国を突き動かそうとしている。

私は湯川氏にも後藤氏にも個人的な感情は一切無い。世界中に自らはまったく何の意図もなく殺されていく人々が数え切れないほどいるわけで、可哀想だとか気の毒だとか言う感情は、まず彼らに向けられるべきものだ。

湯川氏は戦争のために彼の国に乗り込んだのであり、まったく同情する気にはならない。
後藤氏についても、戦場の姿を伝えるジャーナリストとして行ったのならば別だが、今回は戦争当事者である湯川氏を助けに行ったのであり、これも当事者と見られてもしかたのない部分はある。

とはいえ、政府は国民である以上は助ける義務がある。倫理的な問題とは無関係に、国家権力を握っている以上は絶対的にやらなければならない。それができないのならば政権を手放すべきだし、もしだれもできないのならば、国として終わりである。

したがって、官房長官が公然と「何もしなかった」と認めた安倍政権は、もはや日本の政権ではない。
親の代からイスラエルべったりの中山とかいう副大臣にテレビカメラの前を行ったり来たりさせるだけで、実は自前では何もしなかったと公言する政府。これはもはや政府ではない。

□□

1月20日、イスラエルの旗の前で会見した安倍晋三の顔を見て、私はこれは9.11だと直感した。あの時のブッシュの顔にソックリだったからだ。
怒りや狼狽とは違う、不安に苛まれた焦点の定まらない目。大きな仕掛けの掛け金をはずす時の、恐れおののく目。

湯川氏が殺害されたと報道された後の、同じ台詞を何度も何度も繰り返す無表情な顔。

そして、後藤氏が殺害されたと報道された後の、無理に歪めた顔ににじむ安堵の色。

その他の状況証拠から見ても、安倍晋三は分かってやったのだと、私は思っている。
もちろん、決定的な証拠は無いから、信じる信じないは人それぞれの自由ではある。

では、何のために安倍晋三はこんなことをしたのか。
わざわざ最悪のタイミング、最悪の場所で、最悪の約束をしてISを激怒させる、あるいは激怒してもおかしくない状況を作り出したのか。
なぜ、何もしないばかりかISを挑発する発言ばかりして、人質が殺されるのを待ったのか。あるいは殺されたという報道を待ったのか。

それは、この一事にあらわれている。

「その罪を償わせる」…安倍首相が自ら声明に加筆していた
日刊ゲンダイ 2015年2月2日


「その罪を償わせる」 首相声明、自ら加筆
日経新聞 2015/2/2


安倍は、このひと言を発する時をじっと待っていたのだ。

そして、あえて政府の無能をさらけだし、戦時法制がないからできなかったのだと開き直るのだ。

5月以降の言われている集団的自衛権の関連法案、すなわち戦時法案を前倒しにするつもりだろう。
改正すべき法律を改正せず、ハードルを下げて一刻も早く自衛隊を中東へ送るつもりだ。

集団的自衛権行使:国民保護法を発動せず 手続き最小化
毎日新聞 2015年01月30日


地理的制約必要ない 集団的自衛権行使で首相
中国新聞 2015/2/2


同盟国先制でも「行使できる」 集団的自衛権で首相が見解
日経新聞 2015/2/2


南シナ海の哨戒活動、自衛隊に期待=米第7艦隊司令官
ロイター 2015年 01月 31日


自衛隊の警戒監視、南シナ海も検討へ 防衛相が考え示す
朝日新聞 2015年2月3日


安倍首相:緊急事態管理庁の創設「年度内に成案」
毎日新聞 2015年02月03日


もはや、別の国である。
2.1は、重大な負のエポックになってしまった。暗闇への曲がり角になってしまったのだ。

□□

ありとあらゆる問題を、同時多発的に攻め込んでくる敵に対し、対抗する側は個別分断され、自分のいる場所や関心によってテーマを選んでとり組んでいる。

原発も被曝も辺野古もTPPもアホノミクスもブラック企業も貧困も、なにもかもがつながっている。
だからこそ、今、手をつながなくては各個撃破されて跡形もなくなりはしないか。

「反戦」と「安倍退陣」に絞って、統一行動をするべきときではないのか。

4年前の3.11から、無関心と言われた人たちも動き出した。
しかし、統一と嫌い、あえてバラバラに動いてきた。
まさに、今は一人、ひとりひとり の段階だったのである。

これはある意味賢明ではあった。
効率にこだわり、むりに統一すれば無理が来る。
だれかが自分の利権に結びつける。

だから、4年間の助走期間は必要だったと思う。
でも、今の流れを見る限り、もはや助走をしている段階ではない。
どこかで統一を考えなくては、アリの一穴をあけることすらできないのではないか。

もちろん、何もかも統一する必要はない。
これまで闘ってきた自分たちの戦線やグループや党を維持したまま、でもある局面だけは全国で、全勢力が統一することを考えるべきだ。

保守も革新もない、「反戦」と「安倍退陣」の統一勢力の旗を振れるのはだれか。
それは、やはり小沢一郎と山本太郎という二人だと私は思う。確信する。
私の知る限りでは、他にいない。

小沢さんは、政治の世界で、太郎さんは市民運動の世界で、心ある人の信頼を得ている。
政治の世界というのは、国会議員という意味ではなく、選挙を通じてなんとかしたいと考えている人々という意味。
市民運動の世界というのは、政治家に失望しつつ自力で何かしようとしている人々。

保守と革新、政治と市民 その確執を乗り越えて統一行動を呼び掛けられるのは、この二人しかない。

日本中のありとあらゆる問題にとり組んでいる人。何をして良いかわからないけれども、安倍の顔を見ては腹を立てている人。漠然と不安でたまらない若者。毎月給料前になるとサラ金の世話になっている人たち。セクハラやパワハラで心が壊れそうな人々。
そうした日本中の人たちに、統一行動を呼びかけるときが来たのだ。

例えば、月に1回の抗議行動。
なんとかリボンのような意思表示。
全国統一ビラの作成とポスティングの呼び掛け。
カンパ集め。
統一地方選とのリンク。推薦候補
2016夏選挙への行動提起

自主性も大事だけれども、敵がある以上はここぞというときは統一しなければ効果はない。
そんなに目新しいことをしなくても、これまでの助走期間で経験してきたことを、皆でやればいいのだ。

そのためには、やはりどうしても、旗振り役がいる。
そのかけ声で、これまで全国でバラバラになにかをしてきた人間が、中隊長、小隊長になって動けばいい。

国会ではわずかギリギリ5人の「生活の党と山本太郎となかまたち」ではあるが、日本全国を見渡せば、これほど画期的な組織はない。日本の戦後史に、こんな政党はなかった。

その特性を、国会の中に埋もれさせるのではなく、国会に攻め上る国民の声を集めるために活かしていただきたい。

呼びかけを! 真っ正面から国民への呼び掛けを!



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ  応援お願いします

関連記事

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

封鎖行動などで有用な「ロック・オン」という手法

 (関連文献 岩波「世界」2008年1月号掲載文書        長崎平和研究 (27), 125-139, 2009-04) 日夜,辺野古の海と陸で,米軍基地新設を阻止する行動が続けられています.陸上,ゲート前での「座り込み」は警官にごぼう抜きされてしまうということのようなので,イギリスで多用されている,長持ちする封鎖手法について紹介します.しかしこれは逮捕のリスクが高くなることを覚悟しな...

日本の首相、軍事大国化を推進

Peter Symonds2015年2月4日 安倍晋三首相は、「イラクとシリアのイスラム国 (ISIS)」による後藤健二と湯川遥菜、国民二人の残虐な殺害につけこんで、軍隊を海外派兵する政府の権限を更に拡大する新たな法律を強要しようとしている。 ISISが先週末、後藤氏処刑のビデオを公開したが、一週間前に、イスラム原理主

comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

残念ながら

「運動」の世界で山本太郎を「信頼」しない人もたくさんいますし、小沢一郎に関しては「小選挙区制」という今の「地獄への道」を開いた「説明責任」を一切はたしておりません…この2人を「持ち上げて核にすること」は無理です。

そんなんほっといて、ドンドン「統一戦線」を作っていく必要がありますが…
自由党 近畿ブロック
国民の生活が第一!
KINKILOGO.png
自由党
jiyutoulogo.jpg
山本太郎となかまたち
bnr_nakamatachi.png
生活フォーラム関西
なんとしても政権交代を!
20140723-3.jpg
カレンダー
02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
森友事件 リンク
安倍晋三記念小学校こと森友学園の疑惑について、重要な資料を提供してくれるリンクです
リンク1
貴重な情報をいただいています
(順不同)
リンク2
ブログ内検索
twitter
田中龍作ジャーナル
20140723-4.gif
マガジン9条
パレスチナ・オリーブ
パレスチナで作られたオリーブオイルやオリーブ石けん。これはお勧め。
palestineolive.jpg
RSSフィード
blogranKing.net

カウンター
最近の記事
プロフィール

明月 こと 山岸飛鳥

Author:明月 こと 山岸飛鳥
木の家プロデュース 明月社 主宰
一級建築士
趣味 キコリ 畑
取り柄 貧乏
Email : info@mei-getsu.com

明月社のアルバム
明月社の作品や家づくりのアイディアなど ちょくちょく更新しています
アルバムLOGO
木の家プロデュース明月社
私のホームページ
meigetsusha.jpg
明月社へのご連絡

名前:
メール:
件名:
本文:

明月社 facebookページ
六甲菜園ブログ
郊外楽園プロジェクトの六甲菜園
rokkou-sides.jpg
おすすめの本
こんな時代だから、お薦めしたい本。アフィリエイトではありません。

自伝的戦後史(羽仁五郎) jidentekisengosi.jpg

おすすめの本 2
日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか

nihonhanaze.jpg

おすすめの本 3
日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか
nihonnhanaze2.jpg
おすすめの本 4
世界超恐慌の正体

sekaichoukyoukou.jpg

おすすめの本 5
そして、日本の富は略奪される

sositenihonnno.jpg

おすすめの本 6
コンクリートが危ない

conclete.jpg

おすすめの本 7
家を建てる。家づくりはたたかいだ

iewotateru.jpg