2016-04-07(Thu)

トランプの「在日米軍撤退」発言について

天木直人氏が「私がトランプの「米軍撤退」発言を歓迎する理由」というブログを書いている

 私がトランプの「米軍撤退」発言を歓迎する理由

内容の詳細はともかく、このなかで天木氏が言っている「たとえトランプ氏が大統領になれなくても、すでにトランプ氏はパンドラの箱を空けてしまった。」という見解には賛成だ。

米国はもう貧乏だから日本の安全なんて守ってらんないぜ というトランプの発言は、もちろんその本質は「思いやり予算をもっとどばっとよこせ」という意味だろうが、それでも衝撃的だったのは違いない。

もっとも衝撃を受けたのは、実は従米派ではなく、これまで「米軍撤退」を主張してきた人々だろう。
ごく一部の極右と、社共などのいわゆる革新系だ。

従米派はちゃんと真意をくみ取って、これまでの75%負担で足りないのならば150%にしなくっちゃと思っているに違いないが、米軍撤退を主張してきた人々は、にわかにリアリティが湧いて出たので大慌てであろう。

「本当に米軍がいなくなったらどうするのか」
国粋極右も社民党も共産党も、本当にリアルにこの問題に直面したことはなかった。
トランプがあけたパンドラの箱からは、まさにこのリアリティが飛び出してきたのである。

無責任なネトウヨはそのことを面白おかしく匿名で書き散らしているが、私があえてこれを書くのはそのようなゲスな議論に荷担するものではもろろんなくて、日本の「革新」系にとってチャンスだと思うからだ。
「革新」は平和主義を唱えつつ、在日米軍と自衛隊について「ではどうするのか」を、正面から国民に話してこなかった。
何やら書いてはいるが、それこそリアリティのない言い訳にしか見えなかった。
それが、革新がこれまで少数派であり続ける一つの大きな理由だと思うのだ。

■■

最初に、じゃあ私はどう考えているのか、について書いておく。
というか、かつて書いたものをリンクしておく

 自衛隊は、武器を捨てて「国境なき救助隊」に

 「それでも非武装」と言い切るためには

 「それでも完全非武装」と言い切るために その2

 自衛隊は武器を捨てて『国境なき救助隊』に その2

4本あわせても10分もかからないので、ぜひ読んでみていただきたい。

私の論が絶対正しいとか唯一無二だなんてさらさら思わない。くんずほぐれつ、ガンガン議論すべきチャンスだ。
革新の人たちも、本当にリアルな、いまのこの世界のなかでの「平和」あるいは「非戦」をどうやって実現するのか、を考えて発信してもらいたい。
そうやって、本気でリアルで実態のある「平和」と「非戦」を、国民が「なあるほどね」と納得する「平和」を練り上げ、主張してもらいたいのだ。

今や、イヤでもそれをやらなければならないパンドラの箱を、トランプが開けてしまった。
ここに至って 「たぶん日本は侵略されないよ ごにょごにょ。。。」と言い続けているようでは、革新は消滅の危機である。




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PALCOM様へ質問

>護憲政党とその支持者の最大の弱点は、憲法が苦手科目だということだと思います。昨年の安保法制の反対運動は盛り上がりましたが、ある議員が議論のついでに質問したところ、思いがけず、長谷部先生が違憲だといったことから端を発しており、地に足がついたものではありませんでした。

 普段なら,コメント寄稿者に質問しないのですが,疑問だらけなので,今回お許しを頂いて一つだけ質問させていただきます。
 共産党さんは護憲政党であり,憲法を熟知している党だと思いますが,いかがでしょうか。
 後半ですが,戦争法合憲派と思われていた長谷部先生の違憲発言だったので,自民・公明議員も含めてみんなが驚いたわけです。だから地に足がついたものであるか,ないかという話ではないと思いますが,いかがでしょうか。

No title

初めてコメントします。政治的な立ち位置は、アンチ自民党の無党派層です。

護憲政党とその支持者の最大の弱点は、憲法が苦手科目だということだと思います。昨年の安保法制の反対運動は盛り上がりましたが、ある議員が議論のついでに質問したところ、思いがけず、長谷部先生が違憲だといったことから端を発しており、地に足がついたものではありませんでした。

非武装を貫く国が、外国からの侵略に対してどのように対処する方法があるかということは、長谷部先生も考察されていますが、護憲派の皆さんは、あまり触れたがりません。あるいは、絶対的平和主義は立憲主義と容易に整合しないともおっしゃっていますが、そこにも触れません。安保法制が立憲主義に反するのであれば、そもそも自衛隊の存在が立憲主義に反するのではないかという根本的な議論も起こりませんでした。

安倍晋三の憲法知識もひどいですが、自民党には利権という大きな武器があるので、集票はできます。護憲政党は自民党のように利権で集票するという方法を持たないわけですから、憲法が苦手科目というのでは話にならないと思います。

ところで、いずれ憲法改正の発議がなされるのが避けられないというのであれば、護憲派は、例えば、徴兵禁止条項の新設とか、9条2項や人権条項の永久条項化、統治行為に該当する法案を可決する前には個々の議員に公開討論を義務付け、党議拘束をかけるのを禁止する条項を設置するなどの提案を行うべきで、「反対」とか、「阻止」とか、「絶対守る」、「安倍はナチスだ」などは使用禁止ワードにして戦って欲しいです。

熱烈歓迎 国境なき救助隊

いつも山岸様の文章を愉しみにしております。選挙に関する記事も大変参考になります。ただ残念なことに,本ブログを発見するのが遅かったのです。読み始めたのが,震災以後の,2,3年前からでした。以下,本記事を読んだ感想を述べさせていただきます:
 
 トランプの「米軍撤退」発言と,日韓核武装放置発言は,筋の通った主張です。ご承知のように,米国は,これまで安保を理由に日本が核武装することに反対してきたからです。裏を返せば,安保を廃棄し,米軍を撤退させれば,日本が独自に核武装しても米国からは何の文句を付けられる理由がない,と考えております。

 小生は,評論家加藤周一氏の「中立主義」や「国際貢献」をことあるごとに思い出してきた一人ですが,これらの観点から,山岸氏の「自衛隊を『国境なき救助隊』にする」というお考えに賛成です。

 日本の取るべき政策,殊に自衛隊の在り方を考えたとき,日本が戦争に巻き込まれないための方策は,3つあると思います。
 1つは中立主義です。フィンランド,スウェーデン,スイスのように中立主義を国是とすることです。もちろんこれとて,万全ではありません。しかし日本が戦争に巻き込まれる確率を限りなくゼロに近づけます。自衛隊の「国境なき救助隊」化も相手国にミサイル第一攻撃等の手段を放棄している点で,中立主義の一つと解釈できます。

 2つは国際貢献です。加藤氏がよく言っておられましたが,国際貢献というと軍事介入が真っ先に考えられるが,話が逆であろうと。
 日頃の文化交流をはじめ,外交手段を尽くした後,万策尽きた後,ようやく最後に軍事介入の話が来るべきという主張です。
 したがって「国境なき救助隊」は国際貢献のための平和的な構想であり,その実現であろうと考えます。しかしこれとて,山岸氏ご指摘の通り,日本が戦争に巻き込まれる確率はゼロにはなりません。

 3つめは,日本を外国によく知ってもらうことです。そのために例えば,外務省(大使館などの在外施設)は月に一回,文化的行事を開催しています。しかしそれだけでは不十分で,外国人を日本国に招待する,あるいは日本講座を外国の大学に寄付する,日本語文献を外国語に翻訳するなどの政策を推進することです。
 外国と言っても欧米中心ですが,サムライ,ゲイシャそしてロボットいった誤ったイメ-ジを払拭する。世界各国の誤解を解くことによってミサイルのボタンを押すのを躊躇させる。
 これとて理想的すぎて、巻き込まれる確率はゼロにはなりませんが,3つを併せれば,日本が戦争に巻き込まれる確率はかなりゼロに近づくのではないでしょうか。

 自衛隊を戦争地域でない所サマワに派兵し米軍人や戦略物資を運び,安倍首相がカイロ声明(ISIS全滅のための出資2億ドル)を出すなど「積極的な反利敵行為を」したために,在外の日本人は今や,テロ攻撃の危機に遭っています。最近,頻繁に外務省からテロ注意メ-ルが流れてきています。
 みずから蒔いた種をみずから刈っている外務省ですが,「国境なき救助隊」は危険に晒されながらも,「国境なき医師団」のように,世界に貢献する組織として歓迎されると思います。

No title

>積極的な利敵行為はしない
米国は利敵でなくても攻め込んでますよね。今だって占領状態じゃないですか(笑)御存じですか?佐世保の米軍基地は国連軍基地でも有るんです。朝鮮戦争時の残滓としてそのまま『国連軍』が駐留してるんです。だから仏や蘭などの軍艦は日本政府に通達するだけで入港できるんです。そういえば普天間もそうだそうですね。先日の審議会で九管鳥が、当時ミンスだった議員に、返還するなら国連軍の件はどうするのか質問され、それこそゴニョゴニョと誤魔化し答弁してました。だって国連に「返せ」なんて言える訳ないんですからね(笑)
ですから日本を守るという事と戦争や侵略をされないを一緒くたに論じちゃいけないのだと思います。
確かに救援軍(隊)という考えはイイとは思うのですが、矢張りその隊員を危険に晒すのも事実だと思うのですが?
 私は防衛省ごと、先ずは保安省まで戻す。こうすれば一切海外派兵は出来なくなります。EEZから出られません。その保安隊の中に救助部隊を創設し、警察権(ポリス)までを付与し行動して貰うことを提唱しています。警察権なら武器も小型ですし、拡大もしにくいと思うんです。大体完全丸腰で行ってくれる人居るんですかねェ?まさかNGOやNPOみたいなボランティアじゃないんですから、難しいでしょう。人と様に危険を冒してもらうなら、最低限の防備を渡す必要は有ると思いますが、、。中村哲氏の部下は丸腰だったのに、山賊に殺されましたよ。
 共産党は日米安保を破棄し、日米平和条約を堤議しています。まぁ、これも独立を言ってるんだと思うんですが、これだけでもアメリカは許さないでしょうね。
 しかし保安隊までにする事を国民が決め、政権もそれを支持する政党ならば、米国の脅しを回避できる可能性はあると思ってるんですが、温いですかね?(笑)尚、米軍駐留は必要悪だと思っています。ですから官僚の出世の為の道具や政治家の利権の為ではなく、国民の利益になる運用に改めるよう変革していくべきだと思ってるんですが。まぁ、難しいんですがね、、。
 もう一つ。余り好きな教授じゃないんですけど、武田邦彦が戦争で死ぬ人数について的確な話をしています。(戦争の賛否は別ですよ)
http://takedanet.com/archives/1055299520.html
確かに攻め込まれる時に抵抗した時が一番被害が小さくなるのは確かだとは思うんですが。まぁ、日本軍みたいに先に逃げられちゃ堪ったもんじゃないですがね(怒)(武田はそこを隠してる)
自由党 近畿ブロック
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