2016-12-22(Thu)
日米安保のない世界を想像しよう
墜落からわずか6日でオスプレイが飛び始めたその日、嘉手納では別のAクラス事故が起きていたという。
米軍嘉手納基地で「クラスA」の事故 哨戒機が破損
2016年12月21日 朝日
19日におきた事故の情報が、沖縄県知事に届いたのは21日だったという。しかも、軽微な事故と。
ここまで愚弄されるのは、日米安保があるからだし、日米地位協定があるからだ。
だったら、いっそのこと、やめちゃえばいいじゃないか。普通は、そう思う はず。
しかし、その声は半世紀前のように大きくはならない。
なぜならば 「米軍に守ってもらっている」と 多くの日本人が信じているからだ。
■
在日米軍の駐留費は、102億ドル。1兆2千億円くらい。
そしてその分担は

(「それ、僕が図解します。」より借用しました)
ということらしい。
半分以上を日本が負担している。(そのあげく、でかい顔されている)
日本の防衛費は約5兆円だから、在日米軍は、実態として1/5強、金額にして1/10強を負担している ということだ。
かつ、その中には中東などに飛んでいくための部隊もいるし、ローテーションで時々来るだけの部隊もいる。
そういう、どう考えても日本の防衛には役に立たないものを除くと、どれくらいが残るのだろうか。
ざっくり半分だとすると、日本はすでに費用の半分を負担しているのだから、在日米軍がいなくなっても日本の負担は変わらない、ということになる。
でも、防衛費が5兆円では足りないでしょ、という意見もあるが、

(ガベージニュース より)
防衛だけを考えるならば、守るべき面積に対して日本の防衛費は非常に充実している。
あの広大なロシアと大差ない防衛費を使っているのだから、少なくとも規模において、不足のあるはずがない。
それでも、在日米軍がいなくなったら、同規模の自衛隊ではおぎえないという意見が多い。
なぜか。
それは、「代紋」である。
在日米軍の実力に関係なく、米軍がいるだけで「あの米軍にたてつくのか」という恫喝が効くという話だ。
それはたしかに一理ある。
その手のバッジをつけた用心棒を雇っておけば安心だ、という心理なのだろう。
■
ここで、一度立ち止まって考えてみよう。
日本という国を守るために、どういう戦略をとるのか、ということを。
これまでのように、他国よりも強い、ないしは強そうにすることで守るのか。
それとも、本気で丸腰になるのか。
この問題を、先入観抜きで、大まじめに、正面から議論すべきだ。
レッテル貼りをせず、独自武装なのか、丸腰なのか、おおいに議論すべきだ。
日米安保と地位協定が、悔しくて悔しくてたまらない者同士であるならば、意見は違えど真摯に議論することはできるはずだ。
私自身は、丸腰派だ。
それは、「丸腰なら攻められない」という理想論や観念論ではなく、現実的にそれが一番ましだと考えるからだ。
→自衛隊は、武器を捨てて「国境なき救助隊」に
自衛隊は武器を捨てて『国境なき救助隊』に その2
とはいえ、このような考えがすぐに多数に同意されるとは思っていない。
たとえば選挙などで、こんな政策を唱えても、勝てるとは思えない。
決定的に不足しているのは、理想を忘れず現実を見据えた、真摯な議論だ。
戦後の日本では、独自武装派と非武装中立派が、「敵」として議論抜きの対立を続けてきた。
いま、その壁をやぶり、独立を勝ち取るための、独立したあとの「日本の姿」を議論しなければならない。
そこをアイマイにし続けてきたことが、戦後日本=属国日本を支えてきた。
「独立した日本の姿」をすべての日本人に提示すること。それは同時にアジアや世界にも「これでいきたい」と宣言することでもある。
どこの出しても後ろめたくない、誇りの持てる「日本の姿」。
今はまだ無いこの「日本の姿」を作り出すことが、独立に向けての必要不可欠の第一歩だ。
沖縄を返せ、空を返せ、海を返せ、カネを返せ、主権を返せ!


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米軍嘉手納基地で「クラスA」の事故 哨戒機が破損
2016年12月21日 朝日
19日におきた事故の情報が、沖縄県知事に届いたのは21日だったという。しかも、軽微な事故と。
ここまで愚弄されるのは、日米安保があるからだし、日米地位協定があるからだ。
だったら、いっそのこと、やめちゃえばいいじゃないか。普通は、そう思う はず。
しかし、その声は半世紀前のように大きくはならない。
なぜならば 「米軍に守ってもらっている」と 多くの日本人が信じているからだ。
■
在日米軍の駐留費は、102億ドル。1兆2千億円くらい。
そしてその分担は

(「それ、僕が図解します。」より借用しました)
ということらしい。
半分以上を日本が負担している。(そのあげく、でかい顔されている)
日本の防衛費は約5兆円だから、在日米軍は、実態として1/5強、金額にして1/10強を負担している ということだ。
かつ、その中には中東などに飛んでいくための部隊もいるし、ローテーションで時々来るだけの部隊もいる。
そういう、どう考えても日本の防衛には役に立たないものを除くと、どれくらいが残るのだろうか。
ざっくり半分だとすると、日本はすでに費用の半分を負担しているのだから、在日米軍がいなくなっても日本の負担は変わらない、ということになる。
でも、防衛費が5兆円では足りないでしょ、という意見もあるが、

(ガベージニュース より)
防衛だけを考えるならば、守るべき面積に対して日本の防衛費は非常に充実している。
あの広大なロシアと大差ない防衛費を使っているのだから、少なくとも規模において、不足のあるはずがない。
それでも、在日米軍がいなくなったら、同規模の自衛隊ではおぎえないという意見が多い。
なぜか。
それは、「代紋」である。
在日米軍の実力に関係なく、米軍がいるだけで「あの米軍にたてつくのか」という恫喝が効くという話だ。
それはたしかに一理ある。
その手のバッジをつけた用心棒を雇っておけば安心だ、という心理なのだろう。
■
ここで、一度立ち止まって考えてみよう。
日本という国を守るために、どういう戦略をとるのか、ということを。
これまでのように、他国よりも強い、ないしは強そうにすることで守るのか。
それとも、本気で丸腰になるのか。
この問題を、先入観抜きで、大まじめに、正面から議論すべきだ。
レッテル貼りをせず、独自武装なのか、丸腰なのか、おおいに議論すべきだ。
日米安保と地位協定が、悔しくて悔しくてたまらない者同士であるならば、意見は違えど真摯に議論することはできるはずだ。
私自身は、丸腰派だ。
それは、「丸腰なら攻められない」という理想論や観念論ではなく、現実的にそれが一番ましだと考えるからだ。
→自衛隊は、武器を捨てて「国境なき救助隊」に
自衛隊は武器を捨てて『国境なき救助隊』に その2
とはいえ、このような考えがすぐに多数に同意されるとは思っていない。
たとえば選挙などで、こんな政策を唱えても、勝てるとは思えない。
決定的に不足しているのは、理想を忘れず現実を見据えた、真摯な議論だ。
戦後の日本では、独自武装派と非武装中立派が、「敵」として議論抜きの対立を続けてきた。
いま、その壁をやぶり、独立を勝ち取るための、独立したあとの「日本の姿」を議論しなければならない。
そこをアイマイにし続けてきたことが、戦後日本=属国日本を支えてきた。
「独立した日本の姿」をすべての日本人に提示すること。それは同時にアジアや世界にも「これでいきたい」と宣言することでもある。
どこの出しても後ろめたくない、誇りの持てる「日本の姿」。
今はまだ無いこの「日本の姿」を作り出すことが、独立に向けての必要不可欠の第一歩だ。
沖縄を返せ、空を返せ、海を返せ、カネを返せ、主権を返せ!


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