2016-12-28(Wed)
国粋右翼の歴史的敗北 ~安倍真珠湾訪問~
安倍晋三の真珠湾訪問と慰霊については、右からも左からも批判がない。
オバマの広島訪問を、そのまま焼き直しているだけなので、プランナーやライターは楽だったろうが、実はこの訪問は重大な意味がある。標題にも書いた通り、国粋右翼の歴史的な敗北、ほぼ絶滅宣言と言ってもいいだろう。
国粋右翼の絶滅とはすなわち、右翼はすべて従米右翼になった ということだ。
もともと勢力としては弱かった国粋右翼は、しかし、いわゆる自虐史観とか戦後レジュームからの脱却などという言葉に代表されるように、日本の右翼的な心情の中には根強く生きていた。
そして、その心情に支えられてきたのが、安倍晋三だった。
安倍晋三という総理大臣は、徹底した従米でありながら、国粋右翼の心情を満足させなければならない、という二股膏薬を運命づけられて誕生した。
そして、その矛盾から2007年には突然の政権放棄に至ったのだ。

純粋な国粋勢力としての組織はなくとも、日本会議にしても産経やWEDGEなどの極右メディアにしても、国粋心情を原動力として活動してきた。従米の現実を、国粋の麻薬でゴマカシながら安倍晋三を支え続けてきたのであって、その心情をあからさまに傷つけることは、安倍晋三にしてみれば自ら墓穴を掘るに等しい。
そんな国粋右翼にとって、彼らのヒーローたる安倍晋三が真珠湾で慰霊を行うことは、屈辱以外のなにものでもない。
彼らの真珠湾攻撃についての認識は、このようなものだ。
なぜ日本はあのとき「真珠湾攻撃」を決断したのか
iRONNA 落合道夫
日本はソ連と米国の謀略により対米戦以外避けることのできない絶体絶命の罠に陥ちていった
米国の歴史専門家は真珠湾攻撃が日本の自衛反撃であることを知っている
(以上 抜粋)
そこで、安倍を支えるための国粋麻薬をふりまく代表的人物の一人である古森義久は、こんな文章を書いて、国粋心情を慰撫しようと努めている。
安倍首相が真珠湾で謝罪する必要がない理由
2016.12.27 JBPRESS
過去の戦争の経緯をあえて振り返ることはせず、日米両国が戦後に果たした和解と友好、そして普遍的な価値観の共有を大切にする、という態度は、ブッシュ大統領をはじめ日本軍と実際に戦った経験のある米国人たちの間で特に顕著だった。
(略)
ある機会に自らの戦歴を語った同議員(ジョン・チェイフィー上院議員)は、日本軍の勇猛さや規律を賞賛し、日米の戦後の友好がいかに価値ある絆であるかを力説した。その語調には日本の軍事行動を批判するという気配はツユほどもなかった。
(略)
こうみてくると、真珠湾攻撃から75年、終戦から71年経った今、日本の首相が戦争行動を改めて謝罪すべきだという必然性はどこにも浮かんでこないのである。
(引用以上)
一読してわかるように、「米ソの謀略に追い込まれた自衛戦争だったから謝罪はいらない」とは一つも書いていない。
そうではなく、「米国人が許してくれているから、謝罪はいらない」と言うのである。
エセ右翼たる古森氏の面目躍如である。
極右の機関誌ともいえるWEDGEにしてもこんな調子である
安倍首相真珠湾訪問、もう一つのパールハーバー
「屈辱の象徴」から「和解の象徴」へ
2016.12.26 WEDGE
日本では、米国によって自存自衛のための戦争に追い込まれたという見方が根強い。ルーズベルト大統領は真珠湾攻撃を知っていたにもかかわらず、戦争を忌諱する国民世論を参戦支持に誘導するため、わざと攻撃させたという陰謀論も一部には信じられている。あくまで軍事施設を攻撃した真珠湾攻撃と、都市を標的とし、多くの民間人の犠牲者を出した原爆投下を一緒にするべきでないという考えもある。
オバマ大統領が広島を訪問したからといって、安倍首相が真珠湾を訪問することは自然な流れではなかった。しかし、日米の和解は真珠湾でもすでに進んでいた。
13年9月に、真珠湾のアリゾナ記念館に原爆犠牲者の折った折り鶴が展示された。2歳の時に広島で被爆し、原爆症と闘いながら元気になることを祈って折り鶴を折り続けた佐々木貞子さん。そのサダコの折り鶴が屈辱の象徴であるパールハーバーに展示されることなど、本来なら考えられないことだった。
しかし、貞子さんの兄、原爆投下を決断したトルーマン大統領の孫、ハワイの日系人社会、そして米軍人の協力によってこの展示が実現した。この瞬間、パールハーバーは屈辱の象徴ではなく、和解の象徴になった。
(引用以上)
いやいやビックリである。
文章だけ読んだら朝日新聞の記事かと思うような話が、WEDGEに書いてある。
米国がサダコの折り鶴をパールハーバーに展示してくれたことで、国粋右翼はお役御免になったんだよ とWEDGEが宣言している。
今回の真珠湾訪問が安倍晋三の「転向」ともいえるのは、同行したメンバーからもうかがえる
安倍の左は衛藤晟一、その左はご存じ稲田朋美。
極右揃いの安倍スタッフのなかでも、極めつけの二人をわざわざ同行したところに、国粋派の全面降伏宣言であることがわかる。
本気で、米ソの謀略の犠牲になった日本、という史観を信じている国粋派は、歯がみして悔しがっていることだろう。
いや、実際にはそういう純粋培養の国粋派がいるのではなくて、基本は従米だというわかっていながら、国粋の仮面を被るのが大好きで、それが原動力になっている。だから、裏も表も従米になってしまっては、モチベーションが保てないのだ。
ちなみに、従米右翼のサイドから、わりと丁寧に経緯を説明している記事もある
「アベ=歴史修正主義者」のレッテルはオバマ政権中枢まで染みわたっていた
2016.12.28 産経
要するに、2015年4月くらいから米側が「アベ=歴史修正主義者」のレッテルをはがしてくれて、日本の右翼を責めたてなくなったので、これからは和解だ てなことが書いてある。
さらに、米側の事情から説明する記事も
安倍首相真珠湾訪問
アジアを重視するオバマ氏のリバランス政策、中国対処の目標は道半ば
2016.12.27 産経
北朝鮮の核・ミサイル開発、中国の東・南シナ海への海洋進出への対処を迫られたオバマ政権にとり、日米韓3カ国の連携が最大の課題だった。
首相の米議会演説で日米がまず和解ムードを演出したことは、韓国の「歴史カード」の効果を失わせ、慰安婦問題での日韓合意、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結が実現。中国に配慮してきた韓国を日米の側に引きつけ、3カ国の連携は強まった。
(引用以上)
米国の対中対決路線に乗っかるための和解なんだから、しかたないでしょ、という話。
まあ、従米右翼の主張が、そのまんまである。
やはり、どう見ても安倍は転向したように見える
安倍首相の真珠湾訪問をどう見るか
「戦後レジームからの脱却」を諦めたのか
2016/12/27 月刊日本
問題は、真珠湾訪問が安倍首相の主義主張とどれほど合致しているかということです。今回の真珠湾訪問は、たとえ安倍首相が明言しなくとも、アメリカ側への謝罪という意味を持ちます。これは安倍首相が掲げてきた「戦後レジームからの脱却」に矛盾することだと思います。安倍首相がこの点をどのように整理しているのか、全く見えてきません。
もちろん「戦後レジームからの脱却」を諦めたというのなら、それは一つの政治的判断としてはあり得ることでしょう。あるいは、真珠湾訪問は単なるパフォーマンスにすぎず、実際には「戦後レジームからの脱却」を実現するタイミングを狙っているという可能性もあります。
安倍政権の支持者には後者の見解をとる人が多いようです。彼らに言わせると、アメリカが安倍首相の靖国参拝にクレームをつけてきた時に、安倍首相の盟友である衛藤晟一議員が「失望したのは我々の方だ」とアメリカを批判したことなどから、安倍政権には対米自立的な要素があるということになるようです。
しかし、その認識は決して正しいとは言えません。衛藤議員の発言はむしろ、あまりにも対米従属的であるからこそ飛び出したものだと見た方がいいでしょう。
(引用以上)
2007年には板挟みになって政権を放棄したけれども、今度は自らの支持基盤を脅かしても、国粋を葬って従米に徹するということを、安倍晋三は決意した。
しばらくは、あれこれと言い訳をし続けるだろうけれども、頑迷な国粋派は順次粛正され、小泉ジュニアのような純粋な従米派が重用されていくだろう。
■■
もちろん、それにたいする反動も生じるはずだ。
とくにトランプになって、「自立」を求められたとき、独自核武装を含む軍事的な「自立」を求める声も上がるだろう。かなり大きなインパクトになる可能性もある。
それに対して、今のままならば、独自武装派、徹底従米派、消極的従米リベラル派 の三つどもえになる。
その中で後者二派が「共闘」する形になり、最終的にリベラル派は消滅する可能性が高い。
これは、右翼と左翼を手のひらの上で闘わせておくという戦後の植民地支配の基本路線が変わると言うことでもある。
右翼も左翼も従米は一本化される。小泉の脱原発はその兆候だったともいえる。
この流れに対して、いわゆるリベラルは太刀打ちできるだろうか?
独自武装にたいしては、平和独立が対置されるべきなのだが、あまりにもその勢力は弱い。
弱いというより、ひとつの勢力として形成すらされていない。
安倍の歴史的な転向をみて、極右の弱体化を喜ぶのも良いけれども、次に来る波をよくよく見据えておかなければならない。


にほんブログ村
応援お願いします
オバマの広島訪問を、そのまま焼き直しているだけなので、プランナーやライターは楽だったろうが、実はこの訪問は重大な意味がある。標題にも書いた通り、国粋右翼の歴史的な敗北、ほぼ絶滅宣言と言ってもいいだろう。
国粋右翼の絶滅とはすなわち、右翼はすべて従米右翼になった ということだ。
もともと勢力としては弱かった国粋右翼は、しかし、いわゆる自虐史観とか戦後レジュームからの脱却などという言葉に代表されるように、日本の右翼的な心情の中には根強く生きていた。
そして、その心情に支えられてきたのが、安倍晋三だった。
安倍晋三という総理大臣は、徹底した従米でありながら、国粋右翼の心情を満足させなければならない、という二股膏薬を運命づけられて誕生した。
そして、その矛盾から2007年には突然の政権放棄に至ったのだ。

純粋な国粋勢力としての組織はなくとも、日本会議にしても産経やWEDGEなどの極右メディアにしても、国粋心情を原動力として活動してきた。従米の現実を、国粋の麻薬でゴマカシながら安倍晋三を支え続けてきたのであって、その心情をあからさまに傷つけることは、安倍晋三にしてみれば自ら墓穴を掘るに等しい。
そんな国粋右翼にとって、彼らのヒーローたる安倍晋三が真珠湾で慰霊を行うことは、屈辱以外のなにものでもない。
彼らの真珠湾攻撃についての認識は、このようなものだ。
なぜ日本はあのとき「真珠湾攻撃」を決断したのか
iRONNA 落合道夫
日本はソ連と米国の謀略により対米戦以外避けることのできない絶体絶命の罠に陥ちていった
米国の歴史専門家は真珠湾攻撃が日本の自衛反撃であることを知っている
(以上 抜粋)
そこで、安倍を支えるための国粋麻薬をふりまく代表的人物の一人である古森義久は、こんな文章を書いて、国粋心情を慰撫しようと努めている。
安倍首相が真珠湾で謝罪する必要がない理由
2016.12.27 JBPRESS
過去の戦争の経緯をあえて振り返ることはせず、日米両国が戦後に果たした和解と友好、そして普遍的な価値観の共有を大切にする、という態度は、ブッシュ大統領をはじめ日本軍と実際に戦った経験のある米国人たちの間で特に顕著だった。
(略)
ある機会に自らの戦歴を語った同議員(ジョン・チェイフィー上院議員)は、日本軍の勇猛さや規律を賞賛し、日米の戦後の友好がいかに価値ある絆であるかを力説した。その語調には日本の軍事行動を批判するという気配はツユほどもなかった。
(略)
こうみてくると、真珠湾攻撃から75年、終戦から71年経った今、日本の首相が戦争行動を改めて謝罪すべきだという必然性はどこにも浮かんでこないのである。
(引用以上)
一読してわかるように、「米ソの謀略に追い込まれた自衛戦争だったから謝罪はいらない」とは一つも書いていない。
そうではなく、「米国人が許してくれているから、謝罪はいらない」と言うのである。
エセ右翼たる古森氏の面目躍如である。
極右の機関誌ともいえるWEDGEにしてもこんな調子である
安倍首相真珠湾訪問、もう一つのパールハーバー
「屈辱の象徴」から「和解の象徴」へ
2016.12.26 WEDGE
日本では、米国によって自存自衛のための戦争に追い込まれたという見方が根強い。ルーズベルト大統領は真珠湾攻撃を知っていたにもかかわらず、戦争を忌諱する国民世論を参戦支持に誘導するため、わざと攻撃させたという陰謀論も一部には信じられている。あくまで軍事施設を攻撃した真珠湾攻撃と、都市を標的とし、多くの民間人の犠牲者を出した原爆投下を一緒にするべきでないという考えもある。
オバマ大統領が広島を訪問したからといって、安倍首相が真珠湾を訪問することは自然な流れではなかった。しかし、日米の和解は真珠湾でもすでに進んでいた。
13年9月に、真珠湾のアリゾナ記念館に原爆犠牲者の折った折り鶴が展示された。2歳の時に広島で被爆し、原爆症と闘いながら元気になることを祈って折り鶴を折り続けた佐々木貞子さん。そのサダコの折り鶴が屈辱の象徴であるパールハーバーに展示されることなど、本来なら考えられないことだった。
しかし、貞子さんの兄、原爆投下を決断したトルーマン大統領の孫、ハワイの日系人社会、そして米軍人の協力によってこの展示が実現した。この瞬間、パールハーバーは屈辱の象徴ではなく、和解の象徴になった。
(引用以上)
いやいやビックリである。
文章だけ読んだら朝日新聞の記事かと思うような話が、WEDGEに書いてある。
米国がサダコの折り鶴をパールハーバーに展示してくれたことで、国粋右翼はお役御免になったんだよ とWEDGEが宣言している。
今回の真珠湾訪問が安倍晋三の「転向」ともいえるのは、同行したメンバーからもうかがえる
安倍真珠湾訪問、なぜか日本会議の衛藤晟一補佐官も同行。稲田防衛大臣も本来、カウンターパートのカーター国防長官が来ないのだからおかしいではないか。https://t.co/wBR9puqWSK pic.twitter.com/QWuC6JVrle
— アルルの男・ヒロシ (@bilderberg54) 2016年12月26日
安倍の左は衛藤晟一、その左はご存じ稲田朋美。
極右揃いの安倍スタッフのなかでも、極めつけの二人をわざわざ同行したところに、国粋派の全面降伏宣言であることがわかる。
本気で、米ソの謀略の犠牲になった日本、という史観を信じている国粋派は、歯がみして悔しがっていることだろう。
いや、実際にはそういう純粋培養の国粋派がいるのではなくて、基本は従米だというわかっていながら、国粋の仮面を被るのが大好きで、それが原動力になっている。だから、裏も表も従米になってしまっては、モチベーションが保てないのだ。
ちなみに、従米右翼のサイドから、わりと丁寧に経緯を説明している記事もある
「アベ=歴史修正主義者」のレッテルはオバマ政権中枢まで染みわたっていた
2016.12.28 産経
要するに、2015年4月くらいから米側が「アベ=歴史修正主義者」のレッテルをはがしてくれて、日本の右翼を責めたてなくなったので、これからは和解だ てなことが書いてある。
さらに、米側の事情から説明する記事も
安倍首相真珠湾訪問
アジアを重視するオバマ氏のリバランス政策、中国対処の目標は道半ば
2016.12.27 産経
北朝鮮の核・ミサイル開発、中国の東・南シナ海への海洋進出への対処を迫られたオバマ政権にとり、日米韓3カ国の連携が最大の課題だった。
首相の米議会演説で日米がまず和解ムードを演出したことは、韓国の「歴史カード」の効果を失わせ、慰安婦問題での日韓合意、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結が実現。中国に配慮してきた韓国を日米の側に引きつけ、3カ国の連携は強まった。
(引用以上)
米国の対中対決路線に乗っかるための和解なんだから、しかたないでしょ、という話。
まあ、従米右翼の主張が、そのまんまである。
やはり、どう見ても安倍は転向したように見える
安倍首相の真珠湾訪問をどう見るか
「戦後レジームからの脱却」を諦めたのか
2016/12/27 月刊日本
問題は、真珠湾訪問が安倍首相の主義主張とどれほど合致しているかということです。今回の真珠湾訪問は、たとえ安倍首相が明言しなくとも、アメリカ側への謝罪という意味を持ちます。これは安倍首相が掲げてきた「戦後レジームからの脱却」に矛盾することだと思います。安倍首相がこの点をどのように整理しているのか、全く見えてきません。
もちろん「戦後レジームからの脱却」を諦めたというのなら、それは一つの政治的判断としてはあり得ることでしょう。あるいは、真珠湾訪問は単なるパフォーマンスにすぎず、実際には「戦後レジームからの脱却」を実現するタイミングを狙っているという可能性もあります。
安倍政権の支持者には後者の見解をとる人が多いようです。彼らに言わせると、アメリカが安倍首相の靖国参拝にクレームをつけてきた時に、安倍首相の盟友である衛藤晟一議員が「失望したのは我々の方だ」とアメリカを批判したことなどから、安倍政権には対米自立的な要素があるということになるようです。
しかし、その認識は決して正しいとは言えません。衛藤議員の発言はむしろ、あまりにも対米従属的であるからこそ飛び出したものだと見た方がいいでしょう。
(引用以上)
2007年には板挟みになって政権を放棄したけれども、今度は自らの支持基盤を脅かしても、国粋を葬って従米に徹するということを、安倍晋三は決意した。
しばらくは、あれこれと言い訳をし続けるだろうけれども、頑迷な国粋派は順次粛正され、小泉ジュニアのような純粋な従米派が重用されていくだろう。
■■
もちろん、それにたいする反動も生じるはずだ。
とくにトランプになって、「自立」を求められたとき、独自核武装を含む軍事的な「自立」を求める声も上がるだろう。かなり大きなインパクトになる可能性もある。
それに対して、今のままならば、独自武装派、徹底従米派、消極的従米リベラル派 の三つどもえになる。
その中で後者二派が「共闘」する形になり、最終的にリベラル派は消滅する可能性が高い。
これは、右翼と左翼を手のひらの上で闘わせておくという戦後の植民地支配の基本路線が変わると言うことでもある。
右翼も左翼も従米は一本化される。小泉の脱原発はその兆候だったともいえる。
この流れに対して、いわゆるリベラルは太刀打ちできるだろうか?
独自武装にたいしては、平和独立が対置されるべきなのだが、あまりにもその勢力は弱い。
弱いというより、ひとつの勢力として形成すらされていない。
安倍の歴史的な転向をみて、極右の弱体化を喜ぶのも良いけれども、次に来る波をよくよく見据えておかなければならない。


にほんブログ村

- 関連記事
-
- なぜトランプ叩きに異を唱えるのか (2017/01/24)
- 慰安婦像はウィーン条約違反か? (2017/01/17)
- トランプ叩きに昂じる「リベラル」ってなんだ (2017/01/12)
- 野党結集のためには悪人になれ (2017/01/06)
- 話題の靖国を見てきた (2017/01/03)
- 新春街宣@大阪 のおしらせ (2016/12/31)
- 従軍慰安婦や南京虐殺の二元論を解く (2016/12/29)
- 国粋右翼の歴史的敗北 ~安倍真珠湾訪問~ (2016/12/28)
- 日米安保のない世界を想像しよう (2016/12/22)
- 第二の砂川判決 ~国辱の辺野古最高裁判決 (2016/12/21)
- 安倍晋三はどの国の首相? 稲田朋美はどの国民を守る防衛相?? (2016/12/20)
- 溺れる犬を撃て ~日ロ会談をしくじった安倍晋三~ (2016/12/18)
- 日本人の誇り (2016/12/16)
- 「大企業は税金を払っていない」は本当か検証してみた(なぜ世界3位の経済大国が貧乏になるのか 3) (2016/12/14)
- この期に及んでなぜTPPを強行採決するのか (2016/12/09)