2017-01-27(Fri)
実はトランプの命を守っているマドンナたち
このところ、条件反射でトランプ批判に血道をあげる「リベラル」の人たちのことを書いてきたのだが、それにしても なぜトランプはわざわざ批判を呼ぶような表現を好んでするのだろうか と考えてみた。
わざわざ支持率40%になるような言い方をしなくても、せめて60%あるほうが何事もやりやすいはずだ。
もうちょっと誤解を招かない、真意の伝わる表現をできないのだろうか・・・
と、考えてみたふと気が付いた。
もし、トランプが支持率80%だったら何がおきるだろうか。
一番あり得るのは、この男と同じ運命だ。

トランプのアメリカファーストは、今朝のTVのモーニングショーで(トランプ嫌いの)玉川氏が言っていた通り、米国に籍を置く多国籍企業にとって大打撃となる。
リベラルの玉川氏がトランプのことを「プアホワイトを助けて多国籍企業に不利益だ」といって批判する、と言う構図が滑稽ですらあったけれども、それはともかく、トランプの政策は巨大金融資本にとって、決して許せないもののはずなのだ。
しかし、トランプは巧妙にガードを固めている。
ひとつは、イスラエルとの友好関係だ。その先に何を狙っているのかは、田中宇さんの記事に詳しい
→ トランプの中東和平
このようなパレスチナ-イスラエル問題の解決は、正義ではない。したがって、リベラルは大反対するだろう。私も心情的には反対だ。
しかし、ではどのような解決が現実的に(口先だけの夢物語でなくて)可能なのかと問われれば、答えに窮する。
そういう現実的な選択を進めるのがトランプなのだ。
とれはともかく、今問題にしているのは、トランプの自衛策の話。
イスラエルも乗るであろう解決策を提示することで、モサドに狙われたり、ユダヤロビーに目の仇にされることを避けている。
軍産複合体にたいしても、軍拡をすると言って、彼らの売り上げを保証してやっている。
オバマのようにその兵器を使いまくる とは言っていないが、少なくとも発注はするよ と。
ベトナム戦争を拡大しておきながら一転して撤収を口にしたために命を落としたケネディや、本当に完全撤収して政治生命を絶たれたニクソンの二の舞にならないための準備はしているのだ。
しかしそれでも、世界を牛耳る巨大多国籍資本を敵に回すことは、あまりにもリスクが大きい。
もし、支持率が80%もあって、誰も手を付けられないほどの勢いを得てしまったら、本気で抹殺されるだろう。
殺されるのか、○○ゲート事件になるのかはわからないが。
もちろん、ゴールドマンサックスなどから何人も閣僚に登用し、パイプは築いている。政策的にも、さまざまな優遇もするだろう。
それでもなお、米国の貿易赤字解消は、巨大多国籍金融資本にとって致命的に障害になる。
貿易赤字は、打ち出の小槌だからだ。
ドルを刷って海外からモノを買い、さらにその売り上げを米国銀行に預けさせて米国内の投資に回す。その巨大資本を使って、世界に投資して何もかも巻き上げる。
このやらずぶったくりを何度も繰り返す 悪魔のような手法で新自由主義の商売(強盗)は成り立っている。
だから、貿易赤字を解消されたら、巨大多国籍金融資本は、水の涸れた水耕栽培のように、一瞬で干からびてしまう。
だからこそ、選挙中からマスメディアを総動員して、CIAも使ってトランプ叩きにやっきになってきた。そして、それは一定の効果を上げている。
巨大多国籍資本を糾弾するオキュパイ運動よりも、ずっとずっと大きな運動になって、反トランプ運動は盛り上がっている。
巨大資本に対しては沈黙してきた多くのセレブたちも、今度ばかりは表舞台に踊り出した。

そして就任前から支持率40%である。
トランプ政権は4年間続かないのではないか そんな憶測も流れる。
この状況がまさに、トランプの命を守っている。
せっかく不人気の絶頂にあるのに、暗殺でもされてしまえば、流れは逆転するからだ。
まして、未遂になれば絶対的な力を与えてしまうことになる。
それならば○○ゲートだとばかりに元MI6が作文したゴールデンシャワーゲートも、あまりに荒唐無稽で不発だった。意外や意外、鵜の目鷹の目で探しても、週刊誌ネタには事欠かないのに失脚させられるような大ネタがない。
かなり差別的で下品なオッサンではあるが、なにせクリントンの不倫事件が最低基準になるから、失脚まではいたらない。
この状況に、たぶんトランプ(陣営)は意識的に身を置いている。
人気が出すぎないように、悪者になるように(自然体かもしれないが)、マスコミに叩かれるように、彼は振る舞っている。
CIAに対しては、今まさに極度に緊張した駆け引きの最中だ。
水責めなどの拷問「効果ある」、トランプ大統領が見解示す
2017年01月26日 AFP
「連中がわが国の国民やその他の人々の首をはねているとき、中世以降聞いたこともないようなまねをISISがしているときに、水責めについて強い思いがあるかと聞くのか? 私の考えでは、火に対しては火をもって戦う必要がある」
その上でトランプ氏は、ジェームズ・マティス米国防長官やマイク・ポンペオCIA長官の助言に従うとして「彼らがやりたくないと思うなら、それでいい。やりたいと言えば、私は実現に向けて努めよう」と語った。
(引用以上)
就任後の一番にもCIAに訪れて恫喝をかましたトランプだが、これは強烈だ。
ISISを育成したのがCIAであることを知りながら、「本気でISISを潰すぞ。(育ての親の)君らにできるのか?」ときわめて悪趣味に迫ったのだ。
もちろんCIAは表向きには「拷問はやらない」と答えるから、本当に水責めを公認することはない。しかし、裏では水責めもやればISIS支援もやるCIAに対して、「支援をやめてISISIを潰せ。さもないと、おまえらの裏の顔を暴露するぞ」と恫喝したのである。
トランプとの関係を修復するのか、あるいはこれまでどおり、反トランプ諜報機関として活動するのか、まだCIAの動きは見えていない。(そもそも見えないのだろうけど)
かように、政治生命も命も危なっかしいトランプではあるが、とにもかくにも、ある程度の安全を確保しているのは、彼の不人気である。マドンナたちリベラルの人たちが「爆破したい」とか言いながらデモをして、マスコミが連日飽くことなく叩き続けることで、トランプの暗殺の可能性は低く抑えられている。
そんなバカな。こじつけだ、と思われる方は、FRBが設立されるまでのアメリカの壮絶な歴史を思い出していただきたい。
金融資本が国家を支配するのか、国家が金融資本を支配するのか、これは大統領の命くらい平気で飛ばしてしまう根本問題なのだ。マネーを極めてきたトランプが、それを知らないはずはない。
そんなわけで、最近書いてきた「トランプ叩き叩き」シリーズは、もうやめようと思う。
頑張って トランプ叩きに精を出していただきたい。
■■「家づくり」のほうのお知らせ■■
2月19日(日) 木の家完成見学会
場所:堺市北区東浅香山 (地下鉄北花田から徒歩15分)
開始時間: ①11時 ②14時30分
お名前・ご住所・電話番号・希望回 を記載の上
info@mei-getsu.com までお申し込みください
折り返し詳細をご連絡します



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もうちょっと誤解を招かない、真意の伝わる表現をできないのだろうか・・・
と、考えてみたふと気が付いた。
もし、トランプが支持率80%だったら何がおきるだろうか。
一番あり得るのは、この男と同じ運命だ。

トランプのアメリカファーストは、今朝のTVのモーニングショーで(トランプ嫌いの)玉川氏が言っていた通り、米国に籍を置く多国籍企業にとって大打撃となる。
リベラルの玉川氏がトランプのことを「プアホワイトを助けて多国籍企業に不利益だ」といって批判する、と言う構図が滑稽ですらあったけれども、それはともかく、トランプの政策は巨大金融資本にとって、決して許せないもののはずなのだ。
しかし、トランプは巧妙にガードを固めている。
ひとつは、イスラエルとの友好関係だ。その先に何を狙っているのかは、田中宇さんの記事に詳しい
→ トランプの中東和平
このようなパレスチナ-イスラエル問題の解決は、正義ではない。したがって、リベラルは大反対するだろう。私も心情的には反対だ。
しかし、ではどのような解決が現実的に(口先だけの夢物語でなくて)可能なのかと問われれば、答えに窮する。
そういう現実的な選択を進めるのがトランプなのだ。
とれはともかく、今問題にしているのは、トランプの自衛策の話。
イスラエルも乗るであろう解決策を提示することで、モサドに狙われたり、ユダヤロビーに目の仇にされることを避けている。
軍産複合体にたいしても、軍拡をすると言って、彼らの売り上げを保証してやっている。
オバマのようにその兵器を使いまくる とは言っていないが、少なくとも発注はするよ と。
ベトナム戦争を拡大しておきながら一転して撤収を口にしたために命を落としたケネディや、本当に完全撤収して政治生命を絶たれたニクソンの二の舞にならないための準備はしているのだ。
しかしそれでも、世界を牛耳る巨大多国籍資本を敵に回すことは、あまりにもリスクが大きい。
もし、支持率が80%もあって、誰も手を付けられないほどの勢いを得てしまったら、本気で抹殺されるだろう。
殺されるのか、○○ゲート事件になるのかはわからないが。
もちろん、ゴールドマンサックスなどから何人も閣僚に登用し、パイプは築いている。政策的にも、さまざまな優遇もするだろう。
それでもなお、米国の貿易赤字解消は、巨大多国籍金融資本にとって致命的に障害になる。
貿易赤字は、打ち出の小槌だからだ。
ドルを刷って海外からモノを買い、さらにその売り上げを米国銀行に預けさせて米国内の投資に回す。その巨大資本を使って、世界に投資して何もかも巻き上げる。
このやらずぶったくりを何度も繰り返す 悪魔のような手法で新自由主義の商売(強盗)は成り立っている。
だから、貿易赤字を解消されたら、巨大多国籍金融資本は、水の涸れた水耕栽培のように、一瞬で干からびてしまう。
だからこそ、選挙中からマスメディアを総動員して、CIAも使ってトランプ叩きにやっきになってきた。そして、それは一定の効果を上げている。
巨大多国籍資本を糾弾するオキュパイ運動よりも、ずっとずっと大きな運動になって、反トランプ運動は盛り上がっている。
巨大資本に対しては沈黙してきた多くのセレブたちも、今度ばかりは表舞台に踊り出した。

そして就任前から支持率40%である。
トランプ政権は4年間続かないのではないか そんな憶測も流れる。
この状況がまさに、トランプの命を守っている。
せっかく不人気の絶頂にあるのに、暗殺でもされてしまえば、流れは逆転するからだ。
まして、未遂になれば絶対的な力を与えてしまうことになる。
それならば○○ゲートだとばかりに元MI6が作文したゴールデンシャワーゲートも、あまりに荒唐無稽で不発だった。意外や意外、鵜の目鷹の目で探しても、週刊誌ネタには事欠かないのに失脚させられるような大ネタがない。
かなり差別的で下品なオッサンではあるが、なにせクリントンの不倫事件が最低基準になるから、失脚まではいたらない。
この状況に、たぶんトランプ(陣営)は意識的に身を置いている。
人気が出すぎないように、悪者になるように(自然体かもしれないが)、マスコミに叩かれるように、彼は振る舞っている。
CIAに対しては、今まさに極度に緊張した駆け引きの最中だ。
水責めなどの拷問「効果ある」、トランプ大統領が見解示す
2017年01月26日 AFP
「連中がわが国の国民やその他の人々の首をはねているとき、中世以降聞いたこともないようなまねをISISがしているときに、水責めについて強い思いがあるかと聞くのか? 私の考えでは、火に対しては火をもって戦う必要がある」
その上でトランプ氏は、ジェームズ・マティス米国防長官やマイク・ポンペオCIA長官の助言に従うとして「彼らがやりたくないと思うなら、それでいい。やりたいと言えば、私は実現に向けて努めよう」と語った。
(引用以上)
就任後の一番にもCIAに訪れて恫喝をかましたトランプだが、これは強烈だ。
ISISを育成したのがCIAであることを知りながら、「本気でISISを潰すぞ。(育ての親の)君らにできるのか?」ときわめて悪趣味に迫ったのだ。
もちろんCIAは表向きには「拷問はやらない」と答えるから、本当に水責めを公認することはない。しかし、裏では水責めもやればISIS支援もやるCIAに対して、「支援をやめてISISIを潰せ。さもないと、おまえらの裏の顔を暴露するぞ」と恫喝したのである。
トランプとの関係を修復するのか、あるいはこれまでどおり、反トランプ諜報機関として活動するのか、まだCIAの動きは見えていない。(そもそも見えないのだろうけど)
かように、政治生命も命も危なっかしいトランプではあるが、とにもかくにも、ある程度の安全を確保しているのは、彼の不人気である。マドンナたちリベラルの人たちが「爆破したい」とか言いながらデモをして、マスコミが連日飽くことなく叩き続けることで、トランプの暗殺の可能性は低く抑えられている。
そんなバカな。こじつけだ、と思われる方は、FRBが設立されるまでのアメリカの壮絶な歴史を思い出していただきたい。
金融資本が国家を支配するのか、国家が金融資本を支配するのか、これは大統領の命くらい平気で飛ばしてしまう根本問題なのだ。マネーを極めてきたトランプが、それを知らないはずはない。
そんなわけで、最近書いてきた「トランプ叩き叩き」シリーズは、もうやめようと思う。
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場所:堺市北区東浅香山 (地下鉄北花田から徒歩15分)
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