2017-02-25(Sat)

安倍晋三記念小学校事件を動かしていた「力」

20170225-1.jpgそれにしても、ただの幼稚園と保育園を一つずつ経営している小さな学校法人が、何年もにわたって何から何まで至れり尽くせりの、超絶VIP待遇をされてきたのは、なぜなのだろうか。

籠池総裁が日本会議の役員で、安倍晋三に心酔して個人的な関係もあったということは事実としても、それにしても、役人がこれほど継続的に度外れた特別扱いを続けるのは、理解しがたいところがある。

さらに、籠池総裁は、本当の本当は何をやりたいのだろうか。
いかに極右だろうが軍国主義だろうが安倍晋三教だろうが、経営が成り立たなければ倒産するしかない。現に、籠池総裁は4年前に幼稚園を一つ潰しているのだから、身にしみて分かっているはずだ。
それにしては、あまりにもあまりにも、経営計画がずさんであり、せいぜい1年やるのが精一杯のようにみえるのだ。

いや、そもそも本当に学校は始められるのか。
事実関係がだいたい明らかになってきた現在、一番不透明なのは、15億円ほどになるはずの工事代金を、どうやって払うのか。
それが借金だとするならば、どうやって返すのか。 ということだ。

経営計画を提出した大阪府の私学審議会の資料を入手した共産党や民主党の議員さんは、ここをしっかり解明してほしい。
いったい、自己資金はいくらあり、どこからいくら借り、毎月いくら返す計画だったのか。
というか、議員さんはネタを独占せずに、早いこと全部公開するべきだ。たのんますよ。

それはともかく、まがりなりにもこれまで幼稚園や保育園を経営してきた籠池総裁なのだから、この小学校の経営が絶望的だということは、内心分かっていたはずなのだ。まして、財務省の役人も国交省の役人も、それは認識していたし、大阪府の私学審議会でも財務局の財産審議会でも散々経営不安が問題にされたのに、それなのに、なぜ、誰も彼もが異常な行動に走ったのはなぜなのか。

いくら黒幕が安倍晋三記念学園だろうが、日本会議の幹部だろうが、末端の役人は違法行為をすればリスクを負う。バレればバラ色の老後がフイになるかもしれない。そんなリスクを負って、なんで彼らは、籠池総裁に利益供与をし続けたのだろうか。
一度だけこそっそりではなく、何年も何回も省庁をまたぎ、国と府が連携して、とても「お役所仕事」とは思えない敏腕を発揮して、籠池総裁を支え続けたのは なぜなのだろうか。

この異様さこそが、今回の安倍晋三記念小学校事件の核心なのだ。



籠池総裁自身は、週刊新潮によれば、自らの信念のためには自分の息子を自殺に追い込んでも平然としている人物であり、たしかに冷静な判断はできないのかもしれない。狂信的で強引で、少々嫌がる人でも無理矢理協力させてしまうのかもしれない。

しかし、日本会議の役員で安倍晋三に面識があって厚かましいとか、その程度の右翼ならば、掃いて捨てるほどいるはずだ。そんな連中をいちいち特別扱いしていたら、現場の小役人は生きた心地がしないだろう。彼らにとっては、そんな地回りの右翼よりも、自分の退職金と天下りのほうが、何百倍も重要だからだ。

私はずっと以前、某設計事務所につとめていた頃、墓地の開発をめぐって右翼のおじさんと一緒に大阪府庁を回らされたことがある。黒塗りのBMWで府庁に乗り付け、毛筆体で数え切れないほど肩書きを並べた名刺を出すと、たしかに丁重に応接室には通してくれるし、お茶も出してくれた。
しかし、現場の職員も必死だ。そこで何か特別扱いをしたことがバレたら、自分の首が飛ぶからだ。とくに、共産党系の組合員の目を非常に気にしていた。

もちろん、私が同行したのはそんなにエラくない右翼だったのだろうけど、強面の肩書きですんなり不正が通るほど、現場は簡単ではないということだ。役人の自己保身が保証されない限り、一見して不正とわかるようなことは、通るわけがない。
逆に言えば、

担当役人の保身を保証するくらいの力

がこの事件には、何年も継続的に働いていたということだ。
この「力」を解明することが、この事件の鍵なのだ。

たしかに、籠池総裁の思想的な問題、幼稚園での虐待の問題、土地の金額の問題、どれもこれも許しがたいモノばかりだ。
しかし、そこで終わってしまっては、この事件の核心を逃してしまう。

20170225-2.jpgこの「力」は何なのか?

なぜ「力」はこの小学校計画を推進したのか?

その「力」と安倍昭恵の関係は?

現在、多くのジャーナリストや識者がこの事件に目を向け、真相究明に取り組んでいる。
その中でも、この核心から目をそらすような扱い方をする人もいるような気がする。

注意深く注目していきたい。



最後に、重要年表を少しずつ改訂して書いておく


2012(H24)年4月1日 大阪府教育庁 私立小学校の認可基準を改定

2013(H25)年9月2日 森友学園が近畿財務局に土地取得を要望

2014(H26)年3月末  森友学園系列の開成幼稚園が経営不振で閉鎖

2014(H26)年10月31日 森友学園が大阪府へ小学校の認可を申請
               (事業用定借の条件を前提)

2014(H26)年11月6日 現地(国有地)に森友学園が建築計画の看板を設置
               (すでに設計ができていた)

2014(H26)年12月22日 大阪府私学審議会 継続審議

2015(H27)年1月30日  臨時の大阪府私学審議会 条件付き認可適当

2015(H27)年2月10日  近畿財務局 財産審議会 事業用定借で了承

2015(H27)年5月29日  近畿財務局と森友学園 事業用定期借地の契約

2015(H27)年夏~秋  森友学園が土壌汚染・埋設物・ゴミ等の処理工事
               (どれだけやったかは不明)

2015(H27)年9月4日  国土交通省の建築への補助金決定 1億1875万円

同日           近畿財務局池田統括官と森友学園 土地の売買価格の交渉

2015(H27)年12月18日 建築確認(工事着工)

2016(H28)年1~2月   杭工事(推定)

2016(H28)年3月11日  森友学園から近畿財務局に追加の埋蔵物があると報告

2016(H28)年3月24日  森友学園が近畿財務局に土地を買い取りたいと申し出

2016(H28)年3月30日  航空局から土壌汚染除去費用1億3000万円を森友学園に支払う合意

2016(H28)年4月14日 航空局から追加の撤去費用8億1900万円という見積もり

2016(H28)年6月20日 森友学園に1億3000万円余で土地を売却





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No title

ヒントは電通にある。

No title

国はこの辺りの土地を安くしてでもとにかく売りたかったようです。いわゆる瑕疵物件ですね。買い手が公共性のある地方公共団体や学校法人なら、買ってもらうときに補助金をつけられるということでしょう。それでも豊中市より学園の方に高く売りつけてます。
http://ikarya.jugem.jp/?eid=177

No title

国から地方まで、あらゆる官庁の職員は、退職金と年金を満額もらえる保障が無ければ、自分の首をかけて悪事を働くことはしません。 

時々、目先の金に眼が眩む阿保が居ますが、身内からは笑われ、警察、検察からは蔑まれ、惨めになる運命です。

この事件でも、身内から、その筋へ既に、関連情報が行っていることでしょう。 何か事件があれば、その筋へは、内部から通報が行くことが多いので。。。

見ていないようで、見ているのが公務員。 各野党へは、その支持者である公務員から情報が行っていますよ。  長年、公務員であれば、政治家の一人や二人、知己に居て当然ですし。

それに特捜へも間連情報は、全て行っているでしょう。 タレコミは何処でもありますからね。 
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