2005-10-09(Sun)
再び報道の問題 とくに朝日について

私、明月、紙面になれているという理由だけで朝日新聞を取り続けている。だから、ここ1~2ヶ月の変化がよくわかる。
はっきり言って、娯楽、家庭、スポーツ記事ばかりが目立って、政治の報道が極端に減っている。NHK問題、虚偽メモ問題など、ねらい打ちにされ、見事におとなし~くなってしまった。
もとより、朝日が良いとか悪いとか言う話ではない。所詮広告をもらって発行している以上、何か期待する方がオカシイのだが、そう言う問題ではなくて、報道に対する弾圧の進行を、リアルタイムで見ている感じがする。
ああ、こうやって報道というのは、大本営発表になっていくのだな、というターニングポイントに、今、私は立ち会っている。
総選挙以来、できるだけ新聞の切り抜きをしているのだが、共謀罪の話も、国民投票法の話も、改憲の話も、イラク派遣延長の話も、右とか左とか関係なくても、大きな問題が上がっている国会の最中に、ほとんど言って良いくらい報道がない。
その代わりかどうか知らないが、全面広告の多いこと。今日のトップはパキスタンの地震。その数ページ後に、朝日タイアップで上山千穂が司会をして地震に関するシンポジウムの記事が、2ページ全面である。そして、よくみるとそれは、積水ハウスの広告なのである。
まさか、積水ハウスがパキスタンの地震を起こしたわけはないが、どこかで地震がおきたタイミングで出す、という計画だったのかも知れない、などと勘ぐってしまう。
先日も書いたとおり、地震怖いぞキャンペーンは、明らかに改憲とリンクしている。自衛隊の認知運動なのである。
地震キャンペーンを本気でするつもりならば、せめて、耐震診断の補助金くらいマトモに出すはずだ。ところが、各自治体とも予算が少なくて、補助金制度はあっても今年はもう出せません、と言うところが多いのだ。大阪市に至っては、数年前に補助金制度を廃止してしまった。
地震対策じたいは確かに大事なことだ。私、明月、建築家の端くれとしてぜひにも実際の地震対策は進めたいのに、国は、本当のところまったくやる気がない。500億もあれば日本中の木造住宅を耐震診断できる。戦闘機が100億円位するのだから、簡単な話だ。
このエセ地震キャンペーンを、積水ハウス、朝日グループが、2面全面で出しているということの意味は大きい。
東京新聞などは、共謀罪についても、結構いい記事を書いているようだ。はなゆーさんのブログで紹介されている。朝日が、2ページ全面でこういう記事をだせば、いくらコイズミ総統のハグラカシを面白おかしく見ているような、思考停止状態の人でも、何割かは 「えっ」と思うだろうに。
ある意味、NHK問題への総括記事が、朝日新聞の辞世の句だったのかも知れない。各委員のコメントの方が、朝日の総括よりもよっぽどまともなことを言っている。なぜ、委員の意見よりも自分の総括の方がNHKよりになってしまうのか。
金なのか利権なのか脅迫されるネタは、たぶんいっぱいあるのだろうけど、なんだかしらないけれど、あれ以来、朝日新聞から、切り抜きする記事はなくなった。
いよいよ、ブログの役割は大きい。
※東京新聞の件 hagure3さんのブログでも発見
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