2006-08-03(Thu)
倚りかからず
今日、梅田のラーメン屋で醤油とんこつを注文した。ラーメンが来るのを待ちながら、ふと見上げると店の壁に、なにやら書がかいてある。
なんと、先日亡くなった、茨木のり子さんの詩であった。
倚りかからず
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
(「倚りかからず」筑摩書房)
どんな思想に傾倒しようが、どんな宗教に心酔しようが、それは確かに自由だ。しかし、自らのフラストレーションをぶちまけるために差別と極右の思想に走る者たち、ぶちまけることもできずにカルトにはまりこむ者たち。それらの人々に、この一篇の詩は届かないか。
今、自らと自らの家族の命運を、安倍晋三なる浮薄の徒に委ねんとするこの国の人々よ。
この一篇の詩を噛みしめてみよう。
そんなことを思いながら、ラーメンを噛みしめた。
何とも言えない味がした。
なんと、先日亡くなった、茨木のり子さんの詩であった。
倚りかからず
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
(「倚りかからず」筑摩書房)
どんな思想に傾倒しようが、どんな宗教に心酔しようが、それは確かに自由だ。しかし、自らのフラストレーションをぶちまけるために差別と極右の思想に走る者たち、ぶちまけることもできずにカルトにはまりこむ者たち。それらの人々に、この一篇の詩は届かないか。
今、自らと自らの家族の命運を、安倍晋三なる浮薄の徒に委ねんとするこの国の人々よ。
この一篇の詩を噛みしめてみよう。
そんなことを思いながら、ラーメンを噛みしめた。
何とも言えない味がした。
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