2017-08-10(Thu)

「クチだけ番長」と「こだまでしょうか 枝野です」の会見を聞いてみた

前原誠司と枝野幸男の、民進党代表選への出馬表明を、仕事をしながら片耳で聞いてみた。

最大限よく言っても「口だけ番長」と「こだまでしょうか いいえ枝野です」の比較であり、もっとはっきり言えば、目くそと鼻くそ、ていどの違いしかないのであって、どっちかに頑張れなんていう思いは欠片もない。

一応、全編の動画のリンクは貼っておくが、気分が悪くなったとしても保証の限りではないので、自己責任で見ていただきたい。
どちらも ThePage から。

【中継録画】民進党代表選、前原誠司元外相が会見し出馬表明  2017.08.07

【中継録画】民進党代表選、枝野幸男が出馬表明 午後5時から会見 2017.08.08

もちろん、出馬表明だから、それなりにどっちもイイコトは言っている。
しかし、2010年5月以来、ずっと民主党、民進党を見てきた人ならわかるはずだが、彼らの「言葉」ほどあてにならないものはない。安倍晋三は息をするように嘘を言うといわれているが、民進党も負けてはいない。

むしろ、イイコトを言うやつほど、イザとなったら大車輪で大裏切りをかましてくれる。
そんな誰の目にも明らかなことを、こころ優しい市民派のみなさんは 忘れてしまったのだろうか?
それとも、都合の悪いことは視野に入らないようになっているのか?

嘘つき民進党の代表を選ぶのだから、嘘つきの親玉が登場してくるわけで、まずはそういう前提で代表選をにらんでおかなくちゃ、人間進歩しないんじゃないの?

さて、「どっちがより大嘘つきか」という観点で、二つの会見を聞いてみると、私の印象は明確だった。

枝野のほうが、大嘘つきである。



もちろん、前原のオールフォーオールなどという足の裏がむずかゆくなるようなキレイゴトのスローガンは、まったくもってウソっぽい。
しかし、その中身はしょせん、消費増税の言い訳であって、ウソと言うより粉飾という感じだ。

もっとも、これは枝野もほとんど同じであって、「限られた財源」だから「消費増税」という理屈は同じである。
会見の中で 前原が師事していると言っていた井出英策氏のブログを時々見ることがあるのだが、なるほどエッセイとしてはなかなか面白い。
しかし彼の文章の中には、さらっと「限られた財源」という言葉が出てくる。

なるほど、現在の税収がそのままならば「限られた財源」だろう。
しかし1800兆円の資産をもつ超大金持ち、380兆円の内部留保をもつ超大企業、米国を潤している350兆円の対外純資産。これだけカネがあり余っている日本でなぜ「限られた財源」と言えるのか?
しょせん大金持ちには逆らえない とはじめから諦めているからか?

民進党がきわめて珍しく終始一貫しているのは、「消費税増税」だ。
菅直人がマニフェストを裏切った後は、再裏切りをせずに、ずっと上げろと言いつづけている。
一貫しているのはそこだけかよ とますます絶望的になるが、ここに民進党の本質が現れているわけだ。

つまり、「大金持ちには逆らいません」「大企業には都合悪いことやりません」「米国様には貢ぎ続けます」という点については、鉄板方針であり裏綱領なのである。
そのかぎりにおいて、「限られた財源」を少しはマシな使い方をしますよ、というのが民進党の政策なのである。

要するに、戦う前から負けているのが民進党であり、庶民の叛乱が起こらないように不満を抱き込んで潰すのが、民進党のレゾンデートルなのである。
だから、クチではイイコトをいい、ちょっとは期待をさせ、庶民の不満を吸収しておいて、力を得たら裏切って潰す。これが民進党のお仕事だから、必然的に彼らは嘘つきなのであり、イイコトを言うヤツほど、より忠実な民進党の仕事師=嘘つきなのである。



こうやって、表面の言葉にダマされないようにして動画を見れば、より嘘つきなのは枝野のほう。

政局的にどっちが勝ったほうがよりマシな情勢になるのかは、私には判断できないけど、ただ言えるのは、前原のほうがアホであり、枝野のほうが嘘つきである。
アホと嘘つきの究極の二者択一を、もし迫られたら、私はアホを選ぶだろうな。

まあ、余所の党のことなんで、私には関係ないけどね。



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No title

私は前原誠司氏の主張は、社会政策に関しては、細かな部分は別として、大筋においては概ね賛成ですね。但し、低所得層対策をきちんとやることが条件ですが。例えば、スウェーデンは税金の庶民負担が日本に比べるとかなり高いのですが、低所得層は衣食住の内、住(電気、ガス、水道代も含む)の部分は、かなり低料金といった低所得層対策がきちんとなされていますからね。

また、可能な限り、富裕層や富裕企業からも税金をたくさん取る努力はすべきです。ただ、今のように経済がグローバル化していると、富裕層や富裕企業、特に富裕企業から税金をたくさん取るのはかなり難しいという現実があります。それもあって、私は反グローバリズム(行き過ぎたグローバリズムに対して、何らかの方法で歯止めを掛ける)なんですけどね。

公共投資は一時的な政府の支出なので、国債を発行して賄うことができますが、社会保障は恒久的な政府の支出であるがゆえに恒久的な財源が必要なので、社会保障を充実させるためには、どうしても増税が必要になるんですよね。もちろん、どのタイミングで増税するのが良いのかは話が別ですが【例えば、消費不況が続いている今の時期に消費税を上げるのは賢くないと言えるでしょう】。

ただ、日本は右も左も中道も小さな政府【低福祉低負担国家】志向が強いので、前原氏の主張は日本ではなかなか受け入れられないだろうなぁとは思いますが。但し、うまく説明すれば多くの有権者に受け入れられる可能性はあると思います。日本国民の多くは老後の生活に不安を抱いていますからね。

日本人が小さな政府志向が強いのは、日本には「パブリック(公共)」の概念がないといいますか、希薄だからだと思います。パブリックというのは共同責任の領域で、かつその領域では、金持ちだろうが貧乏人だろうが、同じ(ような)権利を享受することができます。北欧諸国で、低所得層も高い税金を支払わされるのは、パブリックは共同責任なので、低所得層にもそれなりの責任を負ってもらうためです。但し、そのかわり、低所得層は暮らしを底上げするための公的サービスを、低所得層以外の階層以上に享受することができます。

社会民主主義では基本的に、公教育、医療、貧困問題、老人福祉をパブリックの領域と考えます。

日本の大きな不幸の一つは、日本の左翼はマルクス主義系の左翼ばかりで、社民主義・福祉国家主義系の左翼が殆ど存在しないところだと思います。そのため、日本では貧乏人は切り捨てられる存在なんですよね。

また、(日本の左翼は基本的に小さな政府志向であるため)左翼ではなく、前原誠司氏のような保守が福祉国家主義的な主張をするというある種のネジレが発生するんですよね【ヨーロッパでは、フランスのフロンナショナルのような極右は福祉国家主義的な主張をしていますが、欧米諸国では通常、保守は小さな政府志向が強いです】。
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