2017-11-14(Tue)
自公2/3以上にショックだったこと
今度の選挙結果には、じつはかなり落ち込んでいる。
まるっきりわかっていた通りの結果であって、そんなに落ち込むことないと自分では思っていたのだけれど、なかなか立ち直れない。
いろいろ考えながら、ほぼ沈黙を守ってきたけれど、あまりにも救いがないので、そろそろ言いたことを言い始めようと思う。
なにが救いがないかというと、自公が2/3とってしまったこともあるが、私的にはそれ以上にショックだったことがある。
野党が否(いや)党になってしまったことだ。
野党と否党の違いはなにか。
否党は、決して政権を目指さない。
与党の政策に否は言うけれども、その力は持とうとしない。
別名「確かな野党」 つまり いつまでも確実に野党。
世のリベラル諸氏は、立憲民主党ができたことで大喜びしている。
リベラルな野党ほど楽しい商売はない。
正義の味方で何の責任もない。
2割の固定票はあるから、それなりにちゃんと活動していれば一定の議席は確保される。
排除されたから仕方なく、と言いつつ、自分のポジションを脅かす候補者はひっそりと排除する。
野党共闘も排除して、政権交代からは意図的に距離をおく。
立憲民主・枝野代表が講演 「すみ分けなら、ぎりぎり許される」希望、民進と選挙協力可能
2017.10.27 産経
枝野代表、次の衆院選は「単独での政権交代」目指す
2017.10.28 ThePage
立憲民主・枝野幸男代表「民進党は連携の意思ない」 “3党物語”打ち出す大塚耕平代表と溝
2017.11.1 産経
日を経るごとに発言が政権交代から遠ざかっていくのがわかる。
ある意味、民進党の精神をもっとも濃厚に引き継いでいるのが、実は立憲民主なのである。
つまり、クチだけ政権交代 ということ。
枝野幸男にとって、政権をとった記憶は、あまりにも苦い記憶だ。
リベラルで良識派として売り出していたはずなのに、爆発する原発を目の当たりにしながら 「ただちに影響はありません」とこだまのように繰り返さなければならなかった。
もちろん、本当のことを率直に言えばよかったのだけれども、東電や原発村に歯向かうほどの覚悟はない。
だから、いやいやながら「ただちに影響はありません」と延々と続けた。
政権をとらずに「たしかな野党」であったならば、例え原発事故が起きても 正義の味方として政府の対応を追及することができる。
政権なんてまっぴらゴメンだ と思う気持ちもわからなくはない。
自民党にある程度の自浄能力があり、日本経済にも余力があった時代ならば、追及専門のたしかな野党にも大きな役割があったと思う。
しかし、今の日本の現状は、野党が外野から文句を言ったくらいではどうにもならないところまで来ている、というのは明らかだ。
野党が政権交代を目指さないということは、目の前で自公政治の犠牲になっている人たちを、クチでは助けると言いながら実は見捨てていることになる。
野党第一党が、国民の2割のリベラル固定層を引き連れて、たしかな野党に引きこもってしまったならば、政権交代はまったく展望が見えなくなる。
これまでのように日和見の民進党のほうが、まだしも可能性があったという、まったくもって皮肉な結果が、今回の選挙の結末である。
さらに言うと、えだのん大好きなリベラルの方々の言動を見ていると、恐ろしいほどに「思い込み」で判断しているということが、今回わかってしまった。
コイケ、マエハラ という単語に脊髄反射してしまい、発表されている情報の原文を読むとか、会見の詳報を見るとか、そういうことをすっ飛ばして 罵詈雑言の嵐を投げかけている様子は異様さすら感じてしまった。
たしかに、コイケもマエハラも、脊髄反射したくなるような連中であることは 私にだってよくわかる。
でも、政局が信じられないような動きを見せたときは、慎重に情報を収集し、一言一句を分析するのが当然じゃないのか?
マスコミの風向きが、一夜にして変わったときには、何かがあると疑ってかかるのが、現代の常識だったんじゃないのか?
日頃「マスゴミ」などと口にする人が、なぜマスコミの風に軽々と乗ってしまうのか。
自分に都合の悪い情報は「マスゴミ」で、気分の良い情報は「メディア」になるというご都合主義を卒業しないと、いつまでたっても掌の上で転がされるのじゃないか?
これまでは、行き場が無い故に野党共闘を是としてきたリベラル層が、立憲民主という居心地の良いモラトリアムにこもってしまうというリスク。
これが顕在化すれば、ここ数年築き上げたきた市民と野党の共闘の枠組みは、瓦解してしまうだろう。
大阪は幸か不幸か希望の党がいないから、まだ激しくは現象化していないけれども、他の府県ではあくまで政権交代を目指したいと思っているひとたちは、かなり苦労しているようだ。
希望排除ベクトルと、立憲ひきこもりベクトルが合体し、それを冷ややかに眺める若者の視線。
ああ、救いが見当たらない。


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まるっきりわかっていた通りの結果であって、そんなに落ち込むことないと自分では思っていたのだけれど、なかなか立ち直れない。
いろいろ考えながら、ほぼ沈黙を守ってきたけれど、あまりにも救いがないので、そろそろ言いたことを言い始めようと思う。
なにが救いがないかというと、自公が2/3とってしまったこともあるが、私的にはそれ以上にショックだったことがある。
野党が否(いや)党になってしまったことだ。
野党と否党の違いはなにか。
否党は、決して政権を目指さない。
与党の政策に否は言うけれども、その力は持とうとしない。
別名「確かな野党」 つまり いつまでも確実に野党。
世のリベラル諸氏は、立憲民主党ができたことで大喜びしている。
リベラルな野党ほど楽しい商売はない。
正義の味方で何の責任もない。
2割の固定票はあるから、それなりにちゃんと活動していれば一定の議席は確保される。
排除されたから仕方なく、と言いつつ、自分のポジションを脅かす候補者はひっそりと排除する。
野党共闘も排除して、政権交代からは意図的に距離をおく。
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ある意味、民進党の精神をもっとも濃厚に引き継いでいるのが、実は立憲民主なのである。
つまり、クチだけ政権交代 ということ。

リベラルで良識派として売り出していたはずなのに、爆発する原発を目の当たりにしながら 「ただちに影響はありません」とこだまのように繰り返さなければならなかった。
もちろん、本当のことを率直に言えばよかったのだけれども、東電や原発村に歯向かうほどの覚悟はない。
だから、いやいやながら「ただちに影響はありません」と延々と続けた。
政権をとらずに「たしかな野党」であったならば、例え原発事故が起きても 正義の味方として政府の対応を追及することができる。
政権なんてまっぴらゴメンだ と思う気持ちもわからなくはない。
自民党にある程度の自浄能力があり、日本経済にも余力があった時代ならば、追及専門のたしかな野党にも大きな役割があったと思う。
しかし、今の日本の現状は、野党が外野から文句を言ったくらいではどうにもならないところまで来ている、というのは明らかだ。
野党が政権交代を目指さないということは、目の前で自公政治の犠牲になっている人たちを、クチでは助けると言いながら実は見捨てていることになる。
野党第一党が、国民の2割のリベラル固定層を引き連れて、たしかな野党に引きこもってしまったならば、政権交代はまったく展望が見えなくなる。
これまでのように日和見の民進党のほうが、まだしも可能性があったという、まったくもって皮肉な結果が、今回の選挙の結末である。
さらに言うと、えだのん大好きなリベラルの方々の言動を見ていると、恐ろしいほどに「思い込み」で判断しているということが、今回わかってしまった。
コイケ、マエハラ という単語に脊髄反射してしまい、発表されている情報の原文を読むとか、会見の詳報を見るとか、そういうことをすっ飛ばして 罵詈雑言の嵐を投げかけている様子は異様さすら感じてしまった。
たしかに、コイケもマエハラも、脊髄反射したくなるような連中であることは 私にだってよくわかる。
でも、政局が信じられないような動きを見せたときは、慎重に情報を収集し、一言一句を分析するのが当然じゃないのか?
マスコミの風向きが、一夜にして変わったときには、何かがあると疑ってかかるのが、現代の常識だったんじゃないのか?
日頃「マスゴミ」などと口にする人が、なぜマスコミの風に軽々と乗ってしまうのか。
自分に都合の悪い情報は「マスゴミ」で、気分の良い情報は「メディア」になるというご都合主義を卒業しないと、いつまでたっても掌の上で転がされるのじゃないか?
これまでは、行き場が無い故に野党共闘を是としてきたリベラル層が、立憲民主という居心地の良いモラトリアムにこもってしまうというリスク。
これが顕在化すれば、ここ数年築き上げたきた市民と野党の共闘の枠組みは、瓦解してしまうだろう。
大阪は幸か不幸か希望の党がいないから、まだ激しくは現象化していないけれども、他の府県ではあくまで政権交代を目指したいと思っているひとたちは、かなり苦労しているようだ。
希望排除ベクトルと、立憲ひきこもりベクトルが合体し、それを冷ややかに眺める若者の視線。
ああ、救いが見当たらない。


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